JP4262790B2 - 低電圧演算増幅器の入力段および方法 - Google Patents

低電圧演算増幅器の入力段および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般的には集積回路設計に関し、かつ、より特定的には、電源導体対電源導体間の(rail−to−rail)入力能力を達成するためにデプレッションモードの金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)装置を使用する差動増幅入力段を有するモノリシック演算増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
演算増幅器を含む電子システムに対する産業上の傾向はバッテリ電源から供給されるより低い動作電圧に向かっている。従って、増幅器は、高い入力インピーダンス、低い入力オフセット電圧、低いノイズ、高い帯域幅、高速かつ十分な出力ドライブ能力のような伝統的なOPアンプの備えに加えて低い電圧の単一電源動作を必要とする用途を有している。集積回路に対する異なる製造プロセスによって、OPアンプの入力段に対する上に述べた基準を満足することを目指した、ダーリントンPNPトランジスタおよびPチャネルデプレッションモードMOSFETのような差動入力段のための技術が可能になっている。増幅器の出力段は、低いクロスオーバひずみ、電源導体から電源導体までの性能を含む大きな出力電圧スイング、卓越した位相および利得マージン、低い出力インピーダンス、および対称的な電流供給(ソース:source)および電流引き込み(シンク:sink)能力を目指して、NPN,PNPおよびMOSFETを含むトランジスタの組合わせを含む技術を使用してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
種々の形式の入力段が単一供給電源から動作するが、増幅器の動作に対する低電圧の制限はおのおのの形式の入力段およびおのおのの集積回路製造プロセスに対して異なる。OPアンプのための現在の入力段の設計は寿命の終りが1ボルトに近いバッテリによって給電される製品における用途を妨げる電圧動作限界を有している。例えば、温度の影響および電流経路を補償するために複数のバイポーラトランジスタを使用するOPアンプは標準的なトランジスタのベース−エミッタ電圧降下によって引き起こされる低動作電圧限界を有する。
【0004】
従って、バッテリ電源から給電される種々の用途において、特に演算増幅器の特性を低下させない低電圧の用途において使用できる多用途の演算増幅器の必要性が存在する。高い入力インピーダンスおよび低い入力オフセット電圧を提供するOPアンプの入力段の必要性が存在する。また、高速度および広い帯域幅を可能にするため信号経路におけるトランジスタを最少化しかつ依然として入力および出力双方の電源導体から電源導体までの能力を有するOPアンプの必要性が存在する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、低電圧演算増幅器入力段(12)が提供され、該入力段は、差動入力信号(VIN)を受けるための入力、前記入力に結合された金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の差動対(30,32)であって、該MOSFETの差動対(30,32)は前記差動入力信号(VIN)を受けかつそこから交流(AC)入力を生成するもの、そして前記MOSFETの差動対(30,32)に結合された電流バイアス回路(39)であって、該電流バイアス回路(39)は前記AC入力を受けかつそこから入力段出力(67)を生成し、該入力段出力(67)は差動入力信号(VIN)の増幅されたものである、前記電流バイアス回路(39)を備えている。
【0006】
この場合、前記MOSFETの差動対(30,32)はNチャネルデプレッションモードトランジスタから構成することができる。
【0007】
また、前記差動入力信号(VIN)はほぼグランド基準に近く前記MOSFETの差動対(30,32)をグランド電源導体において検知させかつ正の電源導体において前記差動入力信号(VIN)を検知するため基板効果によりしきい値をシフトさせると好都合である。
【0008】
本発明の別の態樣では、低電圧演算増幅器に対し増幅された入力を提供する方法が提供され、該方法は、差動入力(VIN)を受ける段階、前記差動入力(VIN)を金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の差動対(30,32)のゲートに印加する段階、そして前記増幅された入力を前記MOSFETの差動対(30,32)の飽和電流にもとづき前記MOSFETの差動対(30,32)のドレイン出力から提供する段階を備えている。
【0009】
本発明のさらに別の態樣では、低電圧演算増幅器に対し増幅された入力を提供する方法が提供され、該方法は、OPアンプ入力段出力(67)における電流供給(source)および電流引き込み(sink)能力を整合する段階を具備している。
【0010】
【発明の実施の形態】
低電圧演算増幅器10のためのブロック図が図1に示されている。差動入力信号VINがOPアンプ入力段12への2つの入力の間に印加される。OPアンプ入力段12の端子67はMOSFET 13のゲートに結合されている。ドレイン端子、ソース端子、およびゲート端子を備えたMOSFETデバイスは電流導通用トランジスタであり、第1の電流端子、第2の電流端子および制御端子を有する。以下の説明においてはバイポーラトランジスタの代わりに適切な場合にMOSFETまたは他の等価物を使用できることに注意を要する。MOSFET 13のドレインは、1ボルトのような、正の電源で動作する電源導体VCCに結合されている。演算増幅器10のための負の電源は図面および説明においてはグランド基準として示されている。MOSFET 13のソースはシンク(sink)制御回路14の入力にかつ電流シンク(current sink)15の第1の端子に結合され、ほぼ25マイクロアンペアを引き込む(sink)。MOSFET 13のバルク(図示せず)はある電圧基準(図示せず)に結合されている。電流シンク15の第2の端子はグランド基準に結合されている。シンク制御回路14の端子107はトランスリニアループ(translinear loop)16の第1の入力にかつNPNトランジスタ18のベースに結合されている。容量20はトランジスタ18のベースおよびコレクタの間に結合され、かつ好ましい実施形態ではほぼ8ピコファラッドの容量を有する。エミッタ端子、コレクタ端子、およびベース端子を備えたNPNトランジスタまたはPNPトランジスタは電流導通用トランジスタであり、第1の電流端子、第2の電流端子、および制御端子を有する。トランジスタ18のエミッタはグランド基準に結合され、一方トランジスタ18のコレクタは出力信号、VOUT、を提供するために端子25に結合されている。
【0011】
図1におけるソース制御回路22の端子147はトランスリニアループ16の出力にかつPNPトランジスタ24のベースに結合されている。容量26がトランジスタ24のベースとコレクタとの間に結合されかつ好ましい実施形態ではほぼ8ピコファラッドの容量を有する。トランジスタ24のエミッタは動作電位VCCに結合されている。トランジスタ24のコレクタは出力ドライバ段の出力として信号VOUTを提供するために端子25に結合されている。ほぼ20ピコファラッドに選択された、容量28および、ほぼ1.4キロオームに選択された、抵抗27は直列に端子25とOPアンプの入力段12の端子67の間に結合されている。
【0012】
低電圧演算増幅器10は2つの増幅段を有する。OPアンプ入力段12の出力は第1段の増幅としての増幅された差動入力信号を構成しかつ出力段29は第2段の増幅を提供する。MOSFET 13はNチャネルデプレッションモードのソースフォロワMOSFETとして接続されかつ負のしきい値電圧をもつよう処理される。デプレッションモードのソースフォロワにおいては、ゲート端子に与えられる電位はソース端子に受け渡される。該MOSFET装置は入力信号を変化させあるいは増幅することはなくかつ従ってOPアンプ入力段12の低電圧演算増幅器入力段からの受信した出力を転送する上で単一利得(unity gain)を提供する。MOSFET13はMOSFET装置に固有の高い入力インピーダンスを提供する。この高い入力インピーダンスはMOSFET装置を処理する上で形成される誘電体酸化物により、グランド基準へあるいは動作電位VCCへの電流経路からゲート端子を隔離することに基づく。
【0013】
図1を参照すると、シンク制御回路14は低電圧演算増幅器10の電流引き込みまたは電流シンク能力を制御するトランジスタ18のためのベース電流ドライブを発生する。低電圧演算増幅器10は8ボルトから1ボルトのVCC動作範囲を有する。3ボルトの動作電位VCCでは、トランジスタ18の電流シンク能力は50ミリアンペアである。ソース制御回路22は低電圧演算増幅器10の電流供給または電流ソース能力を制御するトランジスタ24のためのベース電流ドライブを発生する。3ボルトの動作電位VCCにおいては、トランジスタ24の電流ソース能力は50ミリアンペアである。信号VINがOPアンプ入力段12によって増幅されたとき、端子107におけるトランスリニアループ16への信号は端子67における信号の転送された出力である。従って、OPアンプ入力段12への入力信号VINに基づき、トランスリニアループ16はシンク制御回路14が動作しかつ低電圧演算増幅器10がトランジスタ18を通して電流を引き込んでいる(sinking)かあるいはソース制御回路22が動作しかつ低電圧演算増幅器10がトランジスタ24を通して電流を供給している(sourcing)かを選択する。
【0014】
図1を参照すると、2つの増幅段を備えた、低電圧演算増幅器10は2つの周波数ポールを有する。抵抗27および容量28の機能は一方の周波数ポールを低電圧演算増幅器10の帯域幅より高く移動させかつ他方の支配的な周波数ポールを周波数の上でより低く移動させることである。このポール分割技術の目的は増幅器の安定性を保証することである。すなわち、第2のポールを単一利得ポイントを超えて外側に移動させることにより、十分な位相マージンが達成され、それによって位相シフトが単一利得ポイントで180度でないようになり、かつ低電圧演算増幅器10は発振を防止される。
【0015】
図2は図1に示されるOPアンプとともに使用するのに適したOPアンプ入力段12の好ましい実施形態の回路図を示す。低電圧演算増幅器10において増幅された入力を提供する第1ステージはOPアンプ入力段12によって達成される。信号VINはNチャネルのデプレッションモード金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)30および32のゲートの間に結合される。MOSFET30のドレインは電流源34の一方の端子に結合され、ほぼ80マイクロアンペアの電流を供給する。MOSFET 32のドレインは電流源36の一方の端子に結合され、ほぼ80マイクロアンペアの電流を供給する。電流源34および36の双方に対する第2の端子は動作電位VCCに結合されている。MOSFET 30および32の双方のソース端子は電流シンク38の一方の端子に結合され、ほぼ40マイクロアンペアの電流を引き込む。電流シンク38の他方の端子はグランド基準に結合されている。両方のMOSFET 30およびMOSFET 32のバルク、またはウエル、端子はグランド基準に結合されている。
【0016】
図2の差動対のMOSFET 30および32は入力信号VINを受け、交流(AC)信号入力として供給される、MOSFET 30および32のドレイン端子からの2つのドレイン出力を電流バイアス回路39に供給する。電流バイアス回路39の機能はMOSFET 30および32のドレイン端子から結合された2つの入力に対して等しい負荷を提供し、出力端子67におけるソースおよびシンク電流能力を整合させ、出力端子67において高いインピーダンスを提供し、かつ入力信号VINの差動−シングルエンデッド変換を行う。トランジスタ40,42,44,46および48はPNP型であり、好ましい実施形態ではトランジスタ48のコレクタに接続された共通のトランジスタベース端子を備えている。ほぼ20マイクロアンペアの電流をシンクする、電流シンク50は前記共通ベースおよびトランジスタ48のコレクタ端子に結合された第1の端子を有する。電流シンク50の第2の端子はグランド基準に結合されている。トランジスタ40および42のエミッタはMOSFET 30のドレインに結合されている。トランジスタ44および46のエミッタはMOSFET 32のドレインに結合されている。トランジスタ48のエミッタは、ほぼ7.5キロオームに選択された、抵抗49の一方の端子に結合され、かつ抵抗49の第2の端子は動作電位VCCに結合されている。
【0017】
トランジスタ52,54,56,58,60,62,64,66および72は図2のOPアンプ入力段12の好ましい実施形態ではNPN型である。トランジスタ44および52の共通コレクタはトランジスタ54および56の共通ベースに結合されている。トランジスタ40,42,58および60の共通コレクタはトランジスタ62および64の共通ベースに結合されている。トランジスタ52のエミッタはトランジスタ54のコレクタに結合されている。トランジスタ56のコレクタはトランジスタ58のエミッタに結合されている。トランジスタ54および56のエミッタはグランド基準に結合されている。トランジスタ60のエミッタはトランジスタ62のコレクタに結合されている。トランジスタ64のコレクタはトランジスタ66のエミッタに結合されている。トランジスタ62および64のエミッタはグランド基準に接続されている。トランジスタ52,58,60および66の共通ベース端子は、20マイクロアンペアを供給する、電流源68の一方の端子に、かつ9キロオームの抵抗70の一方の端子に接続されている。電流源68の第2の端子は動作電位VCCに結合されている。トランジスタ70の第2の端子はトランジスタ72の共通コレクタおよびベースに結合されている。トランジスタ72のエミッタはグランド基準に結合されている。トランジスタ46および66の共通コレクタは出力端子67に結合されOPアンプ入力段の出力としてステージ1出力(STAGE−1 OUTPUT)信号を提供する。これはOPアンプ入力段12に対する接続を完成させる。
【0018】
本発明の1つの特徴として、OPアンプ入力段12はNチャネルデプレッションモードMOSFET30および32を使用して、ゲートがグランドであっても、動作電源または動作電源の半分の電圧であっても、電源導体から電源導体へスイングしかつ最小のトランスコンダクタンス変化を示す。トランスコンダクタンスはMOSFETのゲート−ソース電圧のある変化に対するMOSFETドレイン電流の変化として測定される。増幅器の帯域幅はトランスコンダクタンスに比例する。図1に見られるMOSFET13およびOPアンプ入力段12のMOSFET30および32はゲート、ドレイン、ソース、およびバルクとして表わされる4つの端子を有するシリコン基板上に構成されたNチャネルデプレッションモードトランジスタである。処理マスク層は、ひ素(arsenic)のような、N型ドーピング材料をシリコンに注入してソースおよびドレイン領域を形成するための領域を規定する。ゲート導体およびゲート酸化物が物理的にソースおよびドレイン領域を分離するように処理マスク層によってMOSFETゲート領域も規定される。Nチャネルソースおよびドレイン領域は、ホウ素(boron)のような、P型材料注入を受けるためにウェル領域内に閉じ込められる。アルミニウム金属のような、低抵抗導体材料がゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、およびウェル端子、またはバルク、への電気的接続を提供する。
【0019】
図2のOPアンプ入力段12は小さな差動信号入力を受けかつ正確に増幅を与える。NチャネルデプレッションモードMOSFET30および32は入力信号VINの電圧範囲にわたりかつ動作電位VCCの範囲にわたり飽和モードで引き続き動作する。MOSFET装置は装置のドレイン電圧が装置のゲート電圧およびしきい値電圧の差より大きい場合に飽和領域で動作するから、装置のしきい値電圧は重要なMOSFETパラメータとなる。デプレッションモードMOSFET13,30および32に対しては、しきい値電圧はドレイン−ソース電流導通が終了する点での測定されたゲート−ソース電圧である。
【0020】
シリコンウェーハ上で製造されいるNチャネル装置に対するしきい値電圧はドレイン−ソース導通チャネルを除去しかつ電流を終わらせるために4つの特定の物理的処理の製造の影響を克服するために必要とされるゲート電圧として規定される。第1および第2のしきい値の影響はシリコン−2酸化シリコン境界でのゲートの下での仕事関数および電荷を克服するためにゲートにおいて印加される電位として規定される。仕事関数電位はゲート材料におけるおよび半導体材料におけるフェルミレベルでの電子のエネルギの差異に基づく。シリコン−2酸化シリコン境界での電荷は結晶配向および集積回路の処理に依存する。MOSFETに対する第3および第4のしきい値電圧の効果は表面反転層を形成するのに必要な電位に帰する。ゲート導体に印加される電界によってソースからドレインへ誘起されるN型導電チャネル層はバルク材料における不純物の濃度に依存する。
【0021】
NチャネルデプレッションモードMOSFETに対するしきい値電圧項は、ウェーハ出発材料、導電ゲート材料のタイプ、ゲート酸化物境界のシリコンの不純物、そしてPウェルバルク領域のドーピング濃度のような、集積回路の製造の間の処理に直接関係する4つの項目に基づいている。しきい値調整注入(threshold adjust implant)として知られた、処理フロー工程はゲート領域においてより高いN型ドーズ注入を与えることによりNチャネルMOSFET装置がエンハンスメントモードからデプレッションモードへと変えることができるようにする。デプレッションモードのMOSFET30および32は負のしきい値電圧を備えて処理される。ゲートをグランド基準としても、負のしきい値を備えたMOSFETのデプレッションモードの装置はドレインからソース端子への電流導通経路のための反転層を確立している。
【0022】
デプレッションモードMOSFET30または32のゲートをグランド基準とすることにより、装置は飽和しかつ最小の基板効果(body effect)と共に通常のコモンモードの範囲内で動作する。NチャネルMOSFETはシリコンウェーハ上で処理される場合装置領域ごとの高いトランスコンダクタンスのため望ましい。MOSFET30および32のゲート電位がグランド基準より上昇すると、MOSFET30および32のソース端子は正のゲート電圧にしたがう。MOSFET30および32のバルク端子をグランド基準に結合することにより、バルク端子電圧よりソース端子電圧が高くなるとチャネル導通が変調され、これは基板効果である。ソースからバルクへの電圧の増大はNチャネルデプレッションモードMOSFET装置のしきい値電圧を、バルクにおける注入ドーピングにより引き起こされる、負の値から正の値へと動的にシフトする。正のしきい値により、MOSFET装置のコモンモード範囲は正の電源導体における検知に向けてシフトする。高いP型ウェルのドーピングはNチャネルデプレッションモードMOSFET30および32の基板効果を増大させて正の電源導体で動作している間に両方の装置の飽和領域での動作を維持する。したがって、基板効果はしきい値電圧を変調しかつMOSFET装置を飽和領域で動作するよう保つことによりNチャネルデプレッションモードMOSFETを助ける。
【0023】
OPアンプ入力段12の別の実施形態は4つのトランジスタ52,54,56および58をカレントミラーとして構成された2つのNPNトランジスタで置き換え、かつ4つのトランジスタ60,62,64および66をこれもまたカレントミラーとして構成された2つのNPNトランジスタによって置き換えることを含む。図2を参照すると、この別の実施形態は事実上トランジスタ52,58,60および66の各々に対しコレクタからエミッタへワイヤで短絡を行ないかつ次にこれらのトランジスタを回路図から除去したものである。この別の実施形態においては、OPアンプ入力段12の電流源68、抵抗70およびトランジスタ72によって提供される電圧基準は除去される。
【0024】
いま述べた別の実施形態を備えた図2で示されるOPアンプ入力段12を参照すると、トランジスタ40のコレクタに流れる電流は、Iceであり、ほぼ30マイクロアンペアである。同じ電流IceはまたOPアンプ入力がコモンモードにある場合にトランジスタ42,44および46の各々に流れる。トランジスタ44におけるこのIceのコレクタ電流の2Ibe部分はトランジスタ54および56へベース電流を流すために使用され、(Ice−2Ibe)の電流をトランジスタ54のコレクタに残す。トランジスタ54および56のカレントミラーは(Ice−2Ibe)の電流がまたトランジスタ56のコレクタにあることを意味する。トランジスタ40および42が各々等しいIceの電流、およびトランジスタ56のコレクタに(Ice−2Ibe)の電流を供給することにより、トランジスタ62のコレクタ電流はトランジスタ62および64のベースへの電流2Ibeを減算した後Iceである。トランジスタ62および64のカレントミラーはトランジスタ62の同じIceのコレクタ電流がトランジスタ64におけるコレクタ電流であり、それぞれトランジスタ46により供給されるIceの電流に整合することを意味する。したがって、電流バイアス回路39は「ステージ1出力」信号を供給するシンクトランジスタ64およびソーストランジスタ46の電流供給および電流引き込み(Ice)能力を整合させている。
【0025】
いま述べた単純化した形式の別の実施形態は出力端子67における前記信号「ステージ1出力」のための実効出力インピーダンスを改善する目的で図2に示される好ましい実施形態へと強化された。トランジスタ64と直列のカスコードトランジスタ66を加えることは出力端子67における出力インピーダンスを増大する。トランジスタ66にバランスさせるためにトランジスタ60が加えられている。トランジスタ52および58をトランジスタ54および56に加えることはトランジスタ60,62,64および66によって形成されるカスコードカレントミラーへのIbe電流を整合しかつ打ち消すために他のカスコードカレントミラーを形成する。
【0026】
図2に示されるOPアンプ入力段12はゲート端子に印加される電圧に対して2乗則の関係にしたがうMOSFET30および32の飽和電流に基づき第1段の信号VINの増幅を提供する。端子67が前記「ステージ1出力」信号を供給する、電流バイアス回路39はトランジスタ46および66の共通コレクタへの接続を考慮すると高インピーダンス出力である。電流バイアス回路39はまた「ステージ1出力」信号を供給する上でトランジスタ46および66のソースおよびシンク電流能力を整合する。上に述べたように、トランジスタ52,54,56および58はIbeの打ち消しを可能にするように一緒に接続され、この場合トランジスタ46および66は端子67において「ステージ1出力」信号を供給する上でソースおよびシンク電流能力を整合する。
【0027】
図2を参照すると、トランジスタ48のコレクタに結合されたベースはVbeダイオード電圧基準をセットしかつ、電流シンク50から抵抗49を通りほぼ20マイクロアンペアの電流が加えられたとき、動作電位VCCよりほぼ0.75ボルト低い電圧を設定する。トランジスタ40,42,44および46は動作電位VCCより低いトランジスタのベース基準電圧として供給されるこの0.75ボルトによってアクティブ動作領域に保たれる。同様に、トランジスタ52,58,60および66をそれらのアクティブ領域にバイアスするためにグランド基準よりほぼ0.75ボルト高い電位が使用される。この0.75ボルトの電位は電流源68からの20マイクロアンペアの電流が9キロオームの抵抗70を通ること、さらにトランジスタ72のVbe電圧降下の組合わせである。
【0028】
図3は、OPアンプ入力段12のさらに別の実施形態を示す。MOSFET30および32は前に示したように電流供給源または電流源34および36にかつ電流シンク38に結合されている。入力信号VINを受ける差動対のMOSFET30および32はMOSFET30および32のドレイン端子から2つの出力を提供する。MOSFET30のドレインからの出力はPNPトランジスタ200のエミッタに結合されている。MOSFET32のドレインからの出力はPNPトランジスタ202のエミッタに結合されている。トランジスタ200および202の共通ベースは電圧基準を受けるよう結合されている。NPNトランジスタ204および206の共通ベースはトランジスタ204のコレクタに結合されている。トランジスタ200のコレクタはトランジスタ204のコレクタに結合されている。トランジスタ202のコレクタは端子67に結合されて出力信号「ステージ1出力」を提供する。トランジスタ206のコレクタは端子67に結合されている。トランジスタ204および206のエミッタはグランド基準に結合されている。
【0029】
さらに図3を参照すると、差動対のMOSFET30および32は入力信号VINを受け、かつトランジスタ200,202,204および206と共に入力信号の差動−シングルエンデッド変換を行なう。しかしながら、トランジスタ202および206は図2に示される好ましい実施形態のようにソースおよびシンク電流能力を整合せず、あるいは高い出力インピーダンスを端子67に提供しない。
【0030】
図4は、OPアンプ入力段12のさらに他の実施形態を示す。MOSFET30は抵抗208に結合されかつMOSFET32は抵抗210に結合されている。抵抗208および210の第2の端子は動作電位VCCに結合されている。入力信号VINを受ける差動対のMOSFET30および32はMOSFET30および32のドレイン端子から出力を提供する。MOSFET30のドレインからの出力はPNPトランジスタ212のエミッタに結合されている。MOSFET32のドレインからの出力はPNPトランジスタ214のエミッタに結合されている。トランジスタ212および214の共通ベースはトランジスタ212のコレクタに結合されている。電流シンク216の第1の端子はトランジスタ212のコレクタに結合されている。トランジスタ214のコレクタは出力端子67に結合されて信号「ステージ1出力」を提供する。電流シンク218の第1の端子は端子67に結合されている。電流シンク216および218の第2の端子はグランド基準に結合されている。図4に示される実施形態は図2に示される好ましい実施形態のようにソースおよびシンク電流能力を整合せずあるいは高い出力インピーダンスを端子67に提供しない。
【0031】
図5は、図1の低電圧演算増幅器10において使用するのに適したシンク制御回路14の回路図を示す。NPNトランジスタ74,76,78および80の共通ベースはシンク制御回路14への入力として、図1に示されるような、MOSFET13のソースから出力を受ける。トランジスタ74のエミッタは、好ましい実施形態ではほぼ3オームに選択された、抵抗82の第1の端子に結合されている。トランジスタ76のエミッタは、ほぼ1.5キロオームに選択された、抵抗84の第1の端子に結合されている。トランジスタ78のエミッタは、ほぼ1.5キロオームに選択された、抵抗86の第1の端子に結合されている。トランジスタ80のエミッタは、ほぼ1.5キロオームに選択された、抵抗88の第1の端子に結合されている。抵抗82,84,86および88の第2の端子はグランド基準に結合されている。
【0032】
図5におけるNPNトランジスタ90および92の共通ベースは、ほぼ25キロオームに選択された、抵抗94の第1の端子に接続されている。トランジスタ90のエミッタはトランジスタ74のコレクタに接続されている。トランジスタ92および96の共通エミッタはトランジスタ76のコレクタに接続されている。トランジスタ92のコレクタはPNPトランジスタ100のエミッタにかつ、ほぼ4キロオームに選択された、抵抗98の第1の端子に結合されている。NPNトランジスタ96のコレクタはPNPトランジスタ102のエミッタにかつ、ほぼ4キロオームに選択された、抵抗104の第1の端子に結合されている。トランジスタ100および102の共通ベースはトランジスタ100のコレクタにかつトランジスタ78のコレクタに結合されている。トランジスタ102のコレクタはトランジスタ80のコレクタにかつPNPトランジスタ106のベースに結合されている。ほぼ5ピコファラッドの容量に選択された容量108の第1の端子はトランジスタ106のベースに結合している。容量108の第2の端子はグランド基準に結合されている。トランジスタ106のコレクタは、信号「シンク1パススルー(SINK−1 PASS THROUGH)」を提供する、端子107に結合されている。トランジスタ106のエミッタは、ほぼ25キロオームに選択された、抵抗110の第1の端子に、かつ、ほぼ1キロオームに選択された、抵抗112の第1の端子に結合されている。トランジスタ110の第2の端子はトランジスタ96のベースに結合されている。抵抗94,98,104および112の第2の端子、およびトランジスタ90のコレクタは動作電位VCCに結合されている。
【0033】
図5におけるシンク制御回路14の機能は、図1に示される、出力トランジスタ18によって要求される適切なベースドライブ電流を供給して低電圧演算増幅器10の出力においてIoutのような電流を引き込むことである。図1のトランジスタ18のエミッタ形状は図5のトランジスタ74のエミッタ形状のN倍の寸法になってる。この好ましい実施形態に対しては、前記Nのトランジスタの比率のための乗数(multiplier)はほぼ25である。したがって、出力トランジスタ18はトランジスタ74のコレクタ電流よりもN倍大きなコレクタ電流を有する。トランジスタ90はトランジスタ74と同じまたは同様のエミッタ形状寸法とされ、かつしたがって同じまたは同様のコレクタ電流Iout/Nを導く。トランジスタ90のベース電流はIout/(N・B)であり、この場合Bはトランジスタのコレクタ電流をトランジスタのベース電流で除算した比率として定義されるトランジスタの電流利得である。トランジスタ92および96は差動単一利得増幅器を形成し、トランジスタ92のベースは抵抗94における前記Iout/(N・B)の電流から生じる電圧降下を検知する。
【0034】
したがって、トランジスタ90および抵抗94はトランジスタ18に見られるIoutよりも比例してより小さな電流を前記差動単一利得増幅器への一方の入力となる抵抗94にわたる電圧に変換する。トランジスタ92のベースの電圧は、(Iout・R94)/(N・B)の電圧に対して、抵抗94を通る電流を抵抗94の抵抗値R94によって乗算したものである。前記差動単一利得増幅器への両方の入力は整合する電位を有する。前記差動単一利得増幅器への他方の入力はトランジスタ96のベースにおいて印加される。トランジスタ96のベースの電圧は、抵抗値R112を有する、抵抗112を通して流れる電流Iから生じる。整合する電位を有する前記差動単一利得増幅器への両方の入力の結果として、(I・R112)=(Iout・R94)/(N・B)となる。電流Iについて解くことにより、(Iout・N)/(N・B)となり、ここでNは抵抗94および抵抗112の抵抗値の比率であり、R94/R112の値である。抵抗112を通る電流Iはほぼトランジスタ106のエミッタ−コレクタ電流となる。NをNに整合するよう選択することにより、電流IはIout/Bの値を有することになる。したがって、2つのトランジスタ、トランジスタ18およびトランジスタ74、の比率を2つの抵抗、すなわち抵抗94および抵抗112、の比率と整合することにより、トランジスタ106を通る電流Iout/Bはシンクトランジスタ18へのベース電流を供給する。図1に示されるトランジスタ18におけるベース電流をIout/Bとすると、トランジスタ18のコレクタ電流はIoutである。図5におけるシンク制御回路14の機能は低電圧演算増幅器10の出力において電流Ioutを引き込むために、図1に示される、出力トランジスタ18によって必要とされる適切なベースドライブ電流を供給することである。
【0035】
したがって、シンク制御回路14は3つの変換ステップを行なう。第1のステップはトランジスタ130のベースにおいてIout/(N・B)の電流を発生するためトランジスタ18およびトランジスタ74のトランジスタエミッタ形状寸法比を提供することである。第2のステップでは、シンク制御回路14は抵抗94における前記発生されたIout/(N・B)の電流に依存して差動単一利得増幅器への入力において電圧を発生することである。最後のステップは低電圧演算増幅器10の出力トランジスタ18へのベースドライブ電流を供給するためにシンク制御回路14のトランジスタ106がトランジスタ106のコレクタ電流Iout/Bを発生するように抵抗の比率を定めることを含む。図1に示されたトランジスタ18に対するそのようなベースドライブ電流はトランジスタおよび抵抗の比率ならびに図5に示されるシンク制御回路14に見られる差動単一利得増幅器によって展開される電圧の双方に依存する。この好ましい実施形態に対しては、Nのトランジスタの比率はほぼ25であり、かつNの抵抗の比率はほぼ25である。
【0036】
図1の低電圧演算増幅器10においては、入力信号VINの増幅によって端子67にOPアンプ入力段12の出力として前記信号「ステージ1出力」を提供し、これはMOSFET13が直接トランジスタ18のベースに受け渡し、ベース−エミッタ電圧(Vbe)変化を生じさせる。このVbe変化は、電流Ioutを引き込んでいる、トランジスタ18に該電流を変更させかつ(Iout+ΔIoot)を引き込ませる。シンク制御回路14はトランジスタ18のベースにおけるΔVbeに応答し、かつシンクトランジスタ18におけるΔIoutのコレクタ電流変化を考慮してトランジスタ18のための付加的なベース電流を発生する。シンク制御回路14は低電圧演算増幅器10が入力信号VINへの変化に応答する際に図1に示される出力シンクトランジスタ18によって要求されるトランジスタ106を通してのベースドライブ電流を供給する。
【0037】
図1に示されるソース制御回路22は図6に好ましい実施形態として示されている。PNPトランジスタ114,116,118および120の共通ベースは号「ソース1パススルー(SOURCE−1 PASS THROUGH)」を提供する端子147に結合されている。トランジスタ114のエミッタは、ほぼ10オームに選択された、抵抗122の第1の端子に結合されている。トランジスタ116のエミッタは、ほぼ4キロオームに選択された、抵抗124の第1の端子に結合されている。トランジスタ118のエミッタは、ほぼ1キロオームに選択された、抵抗126の第1の端子に結合されている。トランジスタ20のエミッタは、ほぼ1キロオームに選択された、抵抗128の第1の端子に結合されている。抵抗122,124,126および128の第2の端子は動作電位VCCに結合されている。
【0038】
PNPトランジスタ130および132の共通ベースは、ほぼ25キロオームに選択された、抵抗134の第1の端子に結合されている。トランジスタ130のエミッタはトランジスタ114のコレクタに結合されている。トランジスタ132および136の共通エミッタはトランジスタ116のコレクタに結合されている。トランジスタ132のコレクタはトランジスタ140のエミッタにかつ、ほぼ4キロオームに選択された、抵抗138の第1の端子に結合されている。PNPトランジスタ136のコレクタはトランジスタ142のエミッタにかつ、ほぼ4キロオームに選択された、抵抗144の第1の端子に結合されている。NPNトランジスタ140および142の共通ベースはトランジスタ140のコレクタにかつトランジスタ118のコレクタに結合されている。トランジスタ142のコレクタはトランジスタ120のコレクタにかつNPNトランジスタ146のベースに結合されている。ほぼ10ピコファラッドに選択された、容量148はトランジスタ146のベースに結合された第1の端子を有する。容量148の第2の端子はグランド基準に結合されている。トランジスタ146のコレクタは信号「ソース1パススルー」を提供する端子147に結合されている。トランジスタ146のエミッタは、ほぼ25キロオームに選択された、抵抗150の第1の端子にかつ、ほぼ500オームに選択された、抵抗152の第1の端子に結合されている。抵抗150の第2の端子はトランジスタ136のベースに結合されている。抵抗134,138,144および152の第2の端子およびトランジスタ130のコレクタはグランド基準に結合されている。
【0039】
図6におけるソース制御回路22の機能は低電圧演算増幅器10の出力においてIoutのような電流を供給する(sourcing)ために、図1に示される、出力トランジスタ24によって要求される適切なベースドライブ電流を供給することである。図1のトランジスタ24のエミッタ形状は図6のトランジスタ114のエミッタ形状のN倍の寸法である。この好ましい実施形態では、このNのトランジスタ比率乗数はほぼ50である。従って、出力トランジスタ24はトランジスタ114のコレクタ電流よりN倍大きなコレクタ電流を有する。トランジスタ130はトランジスタ114と同じまたは同様のエミッタ形状寸法を備えた大きさとされ、かつ従って同じまたは同様のコレクタ電流Iout/Nを流す。トランジスタ130のベース電流はIout/(N・B)であり、この場合Bはトランジスタのコレクタ電流をトランジスタのベース電流で除算した比率として定義されるトランジスタ電流利得である。トランジスタ132および136は差動単一利得増幅器を形成し、トランジスタ132のベースは抵抗134の電流Iout/(N・B)から生じる電圧降下を検知する。
【0040】
従って、トランジスタ130および抵抗134はトランジスタ24に見られるIoutより比例して小さな電流を抵抗134にわたる電圧に変換し該電圧は差動単一利得増幅器への一方の入力になる。従って、トランジスタ132のベースの電圧は、(Iout・R134)/(N・B)に対し、抵抗134を通る電流を抵抗134の抵抗値R134で乗算したものである。差動単一利得増幅器への両方の入力は整合する電位を有する。差動単一利得増幅器への他方の入力はトランジスタ136のベースにおいて印加される。トランジスタ136のベースの電圧は、抵抗値R152を有する、抵抗152を通して流れる電流Iから生じる。差動単一利得増幅器への両方の入力が整合する電位を有することにより、結果として(I・R152)=(Iout・R134)/(N・B)となる。電流Iに対して解くことにより(Iout・N)/(N・B)が得られ、この場合Nは抵抗134および抵抗152に対する抵抗値の比率であり、R134/R152の値を有する。抵抗152を通る電流Iはほぼトランジスタ146のコレクタ−エミッタ電流となる。値NをNに整合するよう選択することにより、前記電流IはIout/Bの値を有する。従って、2つのトランジスタ、トランジスタ24およびトランジスタ114、の比率を2つの抵抗、すなわち抵抗134および抵抗152、の比率に整合させることにより、トランジスタ146を通る電流Iout/Bは前記ベース電流をソーストランジスタ24に供給する。図1に示されるトランジスタ24におけるIout/Bのベース電流により、トランジスタ24に対するコレクタ電流はIoutである。図6のソース制御回路22の機能は低電圧演算増幅器10の出力において電流Ioutを供給する(sourcing)ために、図1に示される、出力トランジスタ24によって要求される適切なベースドライブ電流をトランジスタ146に供給することである。
【0041】
従って、ソース制御回路22は3つの変換ステップを行う。第1のステップはトランジスタ90のベースにおいてIout/(N・B)の電流を発生するためトランジスタ24およびトランジスタ114に対するトランジスタエミッタ形状寸法比を提供することを含む。第2のステップでは、ソース制御回路22が抵抗134において発生されたIout/(N・B)の電流に応じて差動単一利得増幅器への入力に電圧を発生する。最後のステップは低電圧演算増幅器10において出力トランジスタ24にベースドライブ電流を供給するためにソース制御回路22におけるトランジスタ146がコレクタ電流Iout/Bを発生するように抵抗152および134の抵抗比を決めることを含む。図1に示されたトランジスタ24に対するそのようなベースドライブ電流はトランジスタおよび抵抗の比率および図6に示されるソース制御回路22において見られる差動単一利得増幅器によって展開される電圧の双方に依存する。この好ましい実施形態については、Nのトランジスタ比率はほぼ50でありかつNの抵抗比率はほぼ50である。
【0042】
図1の低電圧演算増幅器10においては、入力信号VINの増幅はOPアンプ入力段12の出力として前記信号「ステージ1出力」を提供し、これはMOSFET13が直接トランジスタ18のベースに受け渡し、ベース−エミッタ電圧(Vbe)を変化させる。トランスリニアループ16はトランジスタ18のベースに見られる同じ大きさのVbeの電圧変化をトランジスタ24のベースに受け渡す。しかしながら、前記Vbeの電圧変化は反対の符号を有し、すなわち、もしトランジスタ18に対するVbeが増大していれば、トランジスタ24に対するVbeは低減している。Vbeの変化は、電流Ioutを供給する、トランジスタ24に前記電流を変化させかつ(Iout−ΔIout)を供給させる。ソース制御回路22は低電圧演算増幅器10が入力信号VINの変化に応答するとき、図1に示される出力ソーストランジスタ24によって要求されるベースドライブ電流を供給する。
【0043】
図7は、単純化したトランスリニアループ16の1実施形態を示す。NPNトランジスタ230のベースは端子107に結合されている。NPNトランジスタ230および232の共通コレクタはNPNトランジスタ232および234の共通ベースに結合されている。トランジスタ230,232および234の共通エミッタはグランド基準に結合されている。電流源236はトランジスタ232のコレクタに結合されている。電流源236の第2の端子は動作電位VCCに結合されている。PNPトランジスタ238のベースおよびコレクタはトランジスタ234のコレクタに結合されている。トランジスタ238のエミッタは動作電位VCCに結合されている。PNPトランジスタ238のベースおよびコレクタは出力端子147に結合されている。端子147は出力ドライバ段29(図1を参照)のソーストランジスタ24のベースに結合されている。
【0044】
さらに図7を参照すると、一例として、トランスリニアループ16の単純化した実施形態は端子107に正の電圧変化を受け、これはトランジスタ230のベース−エミッタ電圧Vbeを変化させる。出力ドライバ段29(図1を参照)におけるトランジスタ18の導電性を増大させる同じ+ΔVbeはまたトランジスタ230の導電性を増大させかつダイオード接続されたトランジスタ232からの電流をシャントする。従って、電流源236は、端子107において受けられた信号からトランジスタ230の前記ΔVbeによって決定される、トランジスタ230が比例的にトランジスタ230のコレクタ端子に向けあるいはトランジスタ232へと迂回させる電流を供給する。トランジスタ234はトランジスタ232とカレントミラートランジスタを形成する。トランジスタ230における+ΔVbeはトランジスタ232によって導かれる低減する電流を生じさせ、かつ前記カレントミラーはトランジスタ234によって導かれる低減する電流を生じさせる。トランジスタ234における低減された電流はダイオード接続されたトランジスタ238における電流の低減を意味し、トランジスタ238における低減されたVbeを生じさせる。トランジスタ238のベースに見られる同じ低減するVbeは出力ドライバ段29(図1を参照)における出力ソーストランジスタ24のベースに見られる。従って、出力シンクトランジスタ18(図1を参照)におけるより高い導電性に対する増大する+ΔVbeはトランスリニアループ16によって出力ソーストランジスタ24(図1を参照)におけるより低い導電性に対する等しい低減する−ΔVbeへと変換される。
【0045】
図7に示されるトランスリニアループ16の単純化した実施形態が端子107に負の電圧変化を受けたとき、トランジスタ230のベース−エミッタ電圧Vbeは変更される。出力ドライバ段29(図1を参照)におけるトランジスタ18の導電率を低減させる同じ−ΔVbeはまたトランジスタ230の導電率を低減させ、これはダイオード接続されたトランジスタ232への電流を増大する。従って、電流源236は端子107における受信信号によって引き起こされるトランジスタ230のVbe変化によって決定される、トランジスタ230が比例的にトランジスタ230のコレクタ端子に向けあるいはトランジスタ232へと迂回させる電流を供給する。トランジスタ234はトランジスタ232とのカレントミラートランジスタを形成する。トランジスタ230における前記−ΔVbeは従ってトランジスタ234によって導かれる電流の増大を引き起こす。トランジスタ234における増大した電流はダイオード接続されたトランジスタ238における電流の増大を意味し、トランジスタ238におけるVbeを増大させる。トランジスタ238のベースに見られる同じ増大するVbeは出力ドライバ段29(図1を参照)における出力ソーストランジスタ24のベースに見られる。従って、出力シンクトランジスタ18(図1を参照)における低減する導電率に対する低減するVbeはトランスリニアループ16によって出力ソーストランジスタ24(図1を参照)における増大する導電性に対する同じ+ΔVbeに変換される。
【0046】
図7を参照すると、低電圧トランスリニアループ16に対する静止電流はトランジスタの形状寸法のサイジングに対する関係に依存している。トランジスタ18(図1を参照)のエミッタ面積はトランジスタ230のエミッタ面積のN倍に寸法合わせされる。トランジスタ24(図1を参照)のエミッタ面積はトランジスタ238のエミッタ面積のN倍に寸法設定される。また、前記カレントミラートランジスタはトランジスタ234のエミッタの形状寸法がトランジスタ232のエミッタの形状寸法のM倍となるように寸法合わせされる。エミッタの面積はトランジスタの電流容量を決定するから、電流源236からの電流にIおよび3つの変数N,NおよびMの選択は低電圧トランスリニアループ16における他の電流を設定する。従って、シンクトランジスタ18(図1を参照)における静止電流IはI=(N・I)によって設定され、かつソーストランジスタ24(図1を参照)における静止電流IはI=(M・N・I)によって設定される。トランジスタ230,232および234に対しエミッタ端子のグランド基準への結合経路に抵抗を加え、あるいは動作電位VCCへのトランジスタ238に対するエミッタ端子の結合経路に抵抗を加えることはエミッタの負帰還(degeneration)を引き起こしかつ乗数ファクタN,NおよびMを変化させる。
【0047】
図8は、図1において述べたトランスリニアループ16の好ましい実施形態を示す。PNPトランジスタ154および156の共通ベースはトランジスタ154のコレクタにかつ、ほぼ10マイクロアンペアの電流を引き込む、電流シンク158の第1の端子に結合されている。トランジスタ156のコレクタはNPNトランジスタ160のベースにかつ、ほぼ33キロオームに選択された、抵抗162の第1の端子に結合されている。抵抗162の第2の端子はNPNトランジスタ164のベースおよびコレクタに結合されている。トランジスタ160のエミッタはNPNトランジスタ166のコレクタに結合されている。トランジスタ166のベースは信号「シンク1パススルー(SINK−1 PASS THROUGH)」を受けるために端子107に結合されている。トランジスタ160のエミッタはPNPトランジスタ168のコレクタに結合されている。トランジスタ160のエミッタはNPNトランジスタ170および172の共通ベースに結合されている。トランジスタ160のエミッタはトランジスタ170のコレクタにかつ、ほぼ175マイクロアンペアの電流を供給する、電流源174の第1の端子に結合されている。トランジスタ166のエミッタは、ほぼ50オームに選択された、抵抗176の第1の端子に結合されている。トランジスタ170のエミッタは、ほぼ100オームに選択された、抵抗178の第1の端子に結合されている。トランジスタ172のエミッタは、ほぼ25オームに選択された、抵抗180の第1の端子に結合されている。トランジスタ168のエミッタは、ほぼ300オームに選択された、抵抗182に結合されている。トランジスタ172および184の共通コレクタはPNPトランジスタ184のベースに結合されかつ信号「ソース1パススルー(SOURCE−1 PASS THROUGH)」を提供するために端子147に結合されている。トランジスタ184のエミッタは、ほぼ400オームに選択された、抵抗186の第1の端子に結合されている。トランジスタ154および156のエミッタは動作電位VCCに結合されている。トランジスタ160のコレクタは動作電位VCCに結合されている。抵抗182および186の第2の端子および電流源174の第2の端子は動作電位VCCに結合されている。抵抗176,178および180の第2の端子はグランド基準に結合されている。トランジスタ164のエミッタおよび電流シンク158の第2の端子はグランド基準に結合されている。
【0048】
図8のトランスリニアループは高周波応答特性を備えた高速出力段を提供する。すでに述べたトランスリニアループ16の単純化した実施形態と同様に、端子107における増大する電圧信号「シンク1パススルー」はトランジスタ166にダイオード接続されたトランジスタ170から電流をシャント除去させる。トランジスタ170における少ない電流はまたカレントミラー装置、トランジスタ172、におけるより少ない電流を意味する。トランジスタ172の電流の低減はダイオード接続されたトランジスタ184のより低い電流を意味し、トランジスタ184におけるより低いVbe電圧を生じさせる。トランジスタ184に対するより低いベース−エミッタ電圧はまた図1に示されるトランジスタ24に対するVbeとして見られる。従って、トランジスタ18のベース電圧をより正の電位に変調するAC信号はトランジスタ18がより導通するようにさせるが、トランスリニアループ16はトランジスタ24をより導通しないようにする。トランスリニアループ16はトランジスタ18のベースからのAC信号を信号電圧利得を与えることなくトランジスタ24のベースに置き換える。OPアンプ入力段12および出力トランジスタ18および24のみが信号利得を与える。端子107における信号「シンク1パススルー」によるシンクトランジスタ18(図1を参照)における+ΔVbeはトランスリニアループ16によってソーストランジスタ24(図1を参照)における整合する−ΔVbeに変換される。
【0049】
すでに述べたトランスリニアループ16の単純化した実施形態と同様に、端子107における電圧信号「シンク1パススルー」の低減によってトランジスタ166は電流をダイオード接続されたトランジスタ170へと向ける。トランジスタ170におけるより多くの電流はまたカレントミラー装置、トランジスタ172、におけるより多くの電流を意味する。トランジスタ172の電流の増大はダイオード接続されたトランジスタ184におけるより高い電流を意味し、トランジスタ184においてより高いVbeを生じさせる。トランジスタ184のための増大するベース−エミッタ電圧はまた図1に示されるトランジスタ24に対するVbeについても見られる。従って、トランジスタ18のベース電圧をより低い電位に変調するAC信号はトランジスタ18をより導通しないようにするが、トランスリニアループ16はトランジスタ24をより導通的にする。端子107における信号「シンク1パススルー」によるシンクトランジスタ18(図1を参照)における−ΔVbeはトランスニリアループ16によってソーストランジスタ24(図1を参照)における整合する+ΔVbeに変換される。低電圧トランスリニアループ16は出力装置に対し低インピーダンス経路を提供し、従ってソーストランジスタ24のベースに対し何らの電圧利得も提供しないことを保証する。
【0050】
図1におけるシンク制御回路14およびソース制御回路22は出力ドライバ段29における出力トランジスタ18および24のためのベース電流ドライブを提供する上で重要な直流(DC)発生機能を提供する。しかしながら、低電圧演算増幅器10の周波数性能はシンク制御回路14またはソース制御回路22に依存しない。低電圧演算増幅器10の周波数性能はOPアンプ入力段12のVINから「ステージ1出力」への、ソースホロワMOSFET 13を通り、直接出力電流シンクトランジスタ18のベースに至るAC信号経路に依存する。電流シンク側から電流ソース側へのAC信号経路は出力電流シンクトランジスタ18のベース、トランスリニアループ16、出力電流ソーストランジスタ24のベースへと続く。従って、該AC信号経路はシンク制御回路14およびソース制御回路22の回路をバイパスし、低電圧演算増幅器10におけるより高い周波数性能を可能にする。低電圧演算増幅器10の帯域幅は5メガヘルツである。バイアス回路23はシンク制御回路14、ソース制御回路22、およびトランスリニアループ16から構成される。第1のバイアス出力はソースホロワにわたって転送される信号およびシンク制御回路14によって発生される電流に従って端子107において発生される。第2のバイアス出力はトランスリニアループ16によって転送される信号およびソース制御回路22によって発生される電流に従って端子147において発生される。
【0051】
【発明の効果】
図1における低電圧演算増幅器10はセ氏0度〜70度の温度範囲にわたり8ボルトから1ボルトの電圧範囲で動作する。NチャネルデプレッションモードMOSFET30および32(図2を参照)は差動入力信号VINの増幅を提供しかつ一定のトランスコンダクタンスを維持する。OPアンプ入力段12はゲート端子に印加される電圧に対して2乗則の関係に従うMOSFET30および32の飽和電流にもとづき第1段の信号VINの増幅を提供する。OPアンプ入力段12はMOSFET装置によって提供されるゲートアイソレーションにより高い入力インピーダンスを達成する。「ステージ1出力」信号を供給する端子67を備えた、電流バイアス回路39はトランジスタ46および66の共通コレクタへの接続を考慮して高いインピーダンス出力となっている。電流バイアス回路39はまた「ステージ1出力」信号を供給する上でトランジスタ46および66のソースおよびシンク電流能力を整合する。
【0052】
従って、本発明によれば、広い範囲の電圧、特に低い電圧でも特性が低下することがなく、高い入力インピーダンスおよび低い入力オフセット電圧を備え、高速かつ広い帯域幅を有し、しかも電源導体から電源導体までのスイング能力を有する多用途の演算増幅器が実現できる。
【0053】
本発明が好ましい実施形態に関して説明されたが、当業者には本発明は種々の方法で変更できかつ上に特に示しかつ説明したもの以外の数多くの実施形態を取り得ることが理解されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲により本発明の真の精神および範囲内にある本発明のすべての変更をカバーすることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態に係わる演算増幅器を示すブロック図である。
【図2】図1に示される低電圧演算増幅器のための入力段の好ましい実施形態を示す電気回路図である。
【図3】図1に示される低電圧演算増幅器のための入力段の別の実施形態を示す電気回路図である。
【図4】図1に示される低電圧演算増幅器のための入力段のさらに別の実施形態を示す電気回路図である。
【図5】図1に示される演算増幅器のための出力シンクトランジスタ用ベース電流発生段を示す電気回路図である。
【図6】図1に示される演算増幅器のための出力ソーストランジスタ用ベース電流発生段を示す電気回路図である。
【図7】図1に示される演算増幅器のための低電圧トランスリニアループの別の実施形態を示す電気回路図である。
【図8】図1に示される出力増幅器のソースまたはシンク能力を選択するための低電圧トランスリニアループの好ましい実施形態を示す電気回路図である。
【符号の説明】
10 低電圧演算増幅器
12 OPアンプ入力段
13 MOSFET
14 シンク制御回路
15 電流シンク
16 トランスリニアループ
18 NPNトランジスタ
20,26,28 容量
22 ソース制御回路
24 PNPトランジスタ
25 出力端子
27 抵抗
28 容量
30,32 NチャネルデプレッションモードMOSFET
34,36 電流源
38 電流シンク
39 電流バイアス回路
50 電流シンク
48 PNPトランジスタ
49 抵抗
68 電流源
70 抵抗
72 NPNトランジスタ
40,42,44,46,48 PNPトランジスタ
52,54,56,58,60,62,64,66,72 NPNトランジスタ

Claims (3)

  1. 低電圧演算増幅器(10)であって、
    差動入力信号(VIN)を受けるための入力、
    前記入力に結合されたNチャネルデプレッションモードトランジスタの差動対(30,32)であって、前記差動入力信号(VIN)を受けかつそこから交流(AC)入力を生成するもの、
    前記差動対(30,32)に結合された電流バイアス回路(39)であって、該電流バイアス回路(39)は前記AC入力を受けかつそこから入力段出力(67)を生成し、該入力段出力(67)は差動入力信号(VIN)の増幅されたものであり、かつ前記入力段出力はほぼ等しい電流供給(source)および電流引き込み(sink)能力を有する、前記電流バイアス回路(39)、
    前記電流バイアス回路から前記入力段出力を受けるように結合され、第1のバイアス出力および第2のバイアス出力を提供するバイアス回路(23)、そして
    前記バイアス回路に結合され、前記第1のバイアス出力および前記第2のバイアス出力を受け、そこから出力ドライバ段出力を提供し、前記出力ドライバ段出力は前記差動入力信号を増幅したものである、出力ドライバ段(29)、
    を具備することを特徴とする低電圧演算増幅器(10)。
  2. 前記差動入力信号(VIN)はほぼグランド基準に近く前記差動対(30,32)をグランド電源導体において検知させかつ正の電源導体において前記差動入力信号(VIN)を検知するため基板効果によりしきい値をシフトさせることを特徴とする請求項1記載の低電圧演算増幅器。
  3. 低電圧演算増幅器のための方法であって、
    差動入力(VIN)を受ける段階、
    前記差動入力(VIN)をMOSトランジスタの差動対(30,32)のゲートに印加する段階、
    増幅された入力を前記差動対(30,32)の飽和電流にもとづき前記差動対(30,32)のドレイン出力から提供する段階、
    デプレッションモードMOSトランジスタ(13)をソースフォロワ構成に結合して前記増幅された入力を受けかつそれに応じて前記低電圧演算増幅器のドライバ段(29)のための制御信号を提供する段階であって、前記デプレッションモードMOSトランジスタはシリコン基板上に形成されている、段階、
    前記ドライバ段を前記デプレッションモードMOSトランジスタからの前記制御信号を受けるために結合して第1のバイアス出力および第2のバイアス出力を形成し、これに応じて前記ドライバ段の各第1,第2の出力トランジスタを制御して出力ドライバ段信号を形成する段階、
    を具備することを特徴とする方法。
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