JP4260730B2 - 洗濯機槽用洗浄剤組成物および洗濯機槽用洗浄製品 - Google Patents
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前記漂白剤(a)の含有量は、20〜60質量%であることが好ましい。
前記有機過酸は、過酢酸であることが好ましい。
前記漂白剤(a)の含有量と前記有機過酸前駆体(c)の含有量との質量比は、4:1〜30:1であることが好ましい。
前記陰イオン界面活性剤(d)の含有量と前記脂肪酸塩(e)の含有量との質量比は、1:1〜1:9であって、かつ、前記陰イオン界面活性剤(d)と前記脂肪酸塩(e)の合計含有量は、0.1〜7質量%であることが好ましい。
前記陰イオン界面活性剤(d)は、アルキルベンゼンスルホン酸塩であることが好ましい。
本発明の洗濯機槽用洗浄製品は、前記いずれかに記載された洗濯機槽用洗浄剤組成物と、該洗濯機槽用洗浄剤組成物を収容する容器とを備えることを特徴とする。
本発明の洗濯機槽用洗浄剤組成物(以下、洗浄剤組成物という。)は、固体状の漂白剤(a)と、キレート剤(b)とを含有する。
ここで固体状の漂白剤(a)とは、室温(25℃)において固体の状態にある漂白剤のことであって、このようなものであれば塩素系漂白剤または酸素系漂白剤のいずれか一方を使用できる。好ましくは酸素系漂白剤である。
酸素系漂白剤としては、水溶液中で過酸化水素を発生するものであればよく、例えば、過炭酸、過ホウ酸、過硫酸などの無機過酸、およびこれらのナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩や、アンモニウム塩などの塩が挙げられる。具体的には、過炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム過酸化水素付加物)、過炭酸カリウムなどの過炭酸塩;過ホウ酸ナトリウムなどの過ホウ酸塩;モノ過硫酸水素カリウム;トリポリリン酸ナトリウムの過酸化水素付加物などが挙げられるが、ハンドリング面で優れていることから過炭酸塩や過ホウ酸塩が好ましい。酸素系漂白剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。なお、モノ過硫酸水素カリウムは不安定であるため、硫酸水素塩や硫酸塩などとの複塩の形態で用いられることが好ましく、このようなものとしてはデュポン社「オキソン(商品名)」などがある。
すなわち、本発明者らがステンレス製の洗濯機槽への汚れ付着メカニズムについて鋭意検討した結果、ステンレス製の洗濯機槽の表面は平滑であるため、補強効果を目的として縦横に凹凸が形成されたプラスチック製の洗濯機槽の表面に比べて、皮脂などの汚れは付着しにくいものの、水分が付着・蒸発を繰り返すことによりCa、Si、Alなどを含む無機汚れが広範囲に付着し、凹凸を形成する(初期段階)ことが判明した。さらに、この無機汚れ上に、図1に示すように、雑菌によるバイオフィルムを主成分とする汚れが積層し(中期段階)、最後に雑菌により繁殖するカビを主成分とする着色した汚れが積層する(飽和段階)ことが明らかとなり、ステンレス製の洗濯機槽の汚れは、初期段階に形成される無機汚れがバインダーとして作用するために、非常に落ちにくく強固であることが示唆された。なお、図1は、10台の新しい洗濯機を毎日洗濯に使用するとともに、そのステンレス製の洗濯機槽の裏側に付着した汚れの内容を経時的に目視確認した結果を示すものであって、縦軸は、バイオフィルム、カビが確認された洗濯機の台数である。
また、キレート剤(b)の含有量は、漂白剤(a)と後述する有機過酸前駆体(c)の合計含有量に応じて適宜設定することが好ましく、漂白剤(a)と後述する有機過酸前駆体(c)の合計含有量とキレート剤(b)の含有量との質量比が、10:1〜15:1であることが好ましく、より好ましくは11:1〜14:1である。このような範囲であると、キレート剤(b)が十分に作用し、上述したような相乗効果に特に優れる。
なお、有機過酸前駆体(c)を含有しない洗浄剤組成物の場合には、キレート剤(b)の含有量は、漂白剤(a)の含有量に応じて適宜設定することが好ましく、漂白剤(a)の含有量とキレート剤(b)の含有量との質量比が、10:1〜15:1であることが好ましく、より好ましくは11:1〜14:1である。
R−CO−L−+OOH→R−COOOH+L−
(なお、R−CO−L−:有機過酸前駆体、OOH:酸素系漂白剤の活性基、R−COOOH:活性漂白種、L−:脱離基、である。)
脂肪酸塩(e)としては、脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの金属塩や、トリエタノールアミンなどのアミン塩が挙げられるが、特に消泡効果、入手しやすさなどの点から、例えばパルチミン酸(C16)、ステアリン酸(C18)、ラウリン酸(C12)、オレイン酸(C18)、ミリスチン酸(C14)などのアルキル鎖長が8〜18の脂肪酸の塩が好ましく、なかでもナトリウム塩が好ましい。
また、その他必要に応じて、アルカリ剤(炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムなど)、酵素剤、除菌剤(塩化セチルピリジニウム、ブチルパラベン、トリクロサン、トリクロカルバンなど)、酵素剤(プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、ラッカーゼなど)、ケーキング防止剤、浸透剤、顔料、染料、香料等の任意成分を配合できる。
さらには、図示は略すが、目盛りが付与されていて、計量カップとしての役割を果たすような蓋体を備えた樹脂製ボトルなどの容器や、計量スプーンを収納した樹脂製ボトルや箱体などの容器が例示できる。
[実施例1〜20、参考例1〜18および比較例1〜5]
表1〜4に示した質量比率で各成分を配合して、洗浄剤組成物を調製した。これを用いて以下に示す方法により洗浄力試験と泡立ち試験とを行った。結果を表に示す。
(1)汚れテストピース
飽和段階まで汚れの付着が進行し、黒カビ等が付着した全自動洗濯機のステンレス製の洗濯機槽を7cm×5cmに切断したステンレス板をテストピースとした。
(2)洗浄力評価方法
20℃の水道水1リットルに各例で製造した洗浄剤組成物3gを溶解し、1リットルの洗浄液を調製した。
得られた各洗浄液をビーカーに入れ、テストピースを鉛直方向に立てて配置し、3時間浸漬した(温度は20℃)。その後テストピースを取り出し、ビーカーにためた20℃の水道水1リットル中で浸漬後のテストピースを20回上下に動かしすすぎを行った。
その後、汚れの落ち具合が何%であるか、目視により処理前のテストピース写真と比較して5人のパネラーがそれぞれ評価し、それの平均値を求めた。表中の略号は以下の内容を示す。
(3)評価基準
◎:平均値が76〜100%
○:平均値が51〜75%
△:平均値が26〜50%
×:平均値が0〜25%
20℃の水道水1リットルに各例で製造した洗浄剤組成物3gを溶解し、1リットルの洗浄液を調製した。
ロスマイルス法に従い、5分後の泡高(mm)を測定した。
表中の略号は以下の内容を示す。
◎:10mm未満
○:10mm以上25mm未満
△:25mm以上45mm未満
×:45mm以上
予め脱水を行ったp−フェノールスルホン酸ナトリウム 100g(0.46mol)をジメチルホルムアミド(DMF)300gに分散させ、メカニカルスターラーで攪拌しながら塩化チオニルによりクロル化したノナン酸クロライドを50℃、30分かけて滴下し、滴下終了後3時間反応させた。その後、DMFを減圧下(0.5〜1mmHg)、100℃で留去し、アセトン洗浄後、水/アセトン(=1/1mol)溶媒中にて再結晶を行ってNOBSを得た。収率は80%であった。
Claims (7)
- 過炭酸塩および/または過ホウ酸塩からなる酸素系漂白剤である固体状の漂白剤(a)と、リン含有金属キレート剤であるキレート剤(b)と、前記漂白剤(a)と反応して有機過酸を生成する有機過酸前駆体(c)と、脂肪酸塩以外の陰イオン界面活性剤(d)と、脂肪酸塩(e)とを含有し、
前記漂白剤(a)と前記有機過酸前駆体(c)の合計含有量と前記キレート剤(b)の含有量との質量比は、10:1〜15:1であることを特徴とする洗濯機槽用洗浄剤組成物。 - 前記漂白剤(a)の含有量は、20〜60質量%であることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機槽用洗浄剤組成物。
- 前記有機過酸は、過酢酸であることを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯機槽用洗浄剤組成物。
- 前記漂白剤(a)の含有量と前記有機過酸前駆体(c)の含有量との質量比は、4:1〜30:1であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の洗濯機槽用洗浄剤組成物。
- 前記陰イオン界面活性剤(d)の含有量と前記脂肪酸塩(e)の含有量との質量比は、1:1〜1:9であって、かつ、前記陰イオン界面活性剤(d)と前記脂肪酸塩(e)の合計含有量は、0.1〜7質量%であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の洗濯機槽用洗浄剤組成物。
- 前記陰イオン界面活性剤(d)は、アルキルベンゼンスルホン酸塩であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の洗濯機槽用洗浄剤組成物。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載された洗濯機槽用洗浄剤組成物と、該洗濯機槽用洗浄剤組成物を収容する容器とを備えることを特徴とする洗濯機槽用洗浄製品。
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