JP2006152179A - 洗濯機槽の洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 経済的で環境への負荷も低減でき、作業効率にも優れた洗濯機槽の洗浄方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 汚れの程度に応じて、洗浄剤組成物の使用量を変える洗濯機槽の洗浄方法である。前記汚れの程度は、例えば洗濯機槽の洗浄頻度により判断できる。また、洗浄剤組成物の使用量は、2段階で変えることが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】 汚れの程度に応じて、洗浄剤組成物の使用量を変える洗濯機槽の洗浄方法である。前記汚れの程度は、例えば洗濯機槽の洗浄頻度により判断できる。また、洗浄剤組成物の使用量は、2段階で変えることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
本発明は洗浄剤組成物により洗濯機槽を洗浄する方法に関する。
近年、清潔志向の高まりなどから、洗濯機槽を洗浄する家庭が増えてきている。また、最近では、洗濯機槽の裏側に付着したカビがアレルギー性皮膚炎の一因であることを指摘する報告もあり、洗濯機槽の洗浄を目的とした洗浄剤が種々検討されている(例えば特許文献1〜5)。
一方、洗濯機槽の構造上、その裏側を直接目視することは困難であるため、洗濯機槽の洗浄についての効果的な頻度やタイミングについては明らかではない。そのため従来は、洗濯中に洗濯機槽の裏側から剥がれてきた汚れが洗濯物に付着した場合や、洗濯機槽からの不快臭を感じた場合などに、洗濯機槽に洗濯機槽用の洗剤を投入して洗浄することが一般的である。
特開平9−235595号公報
特開平11−236598号公報
特開平10−110192号公報
特開平5−247496号公報
特開2004−149690号公報
一方、洗濯機槽の構造上、その裏側を直接目視することは困難であるため、洗濯機槽の洗浄についての効果的な頻度やタイミングについては明らかではない。そのため従来は、洗濯中に洗濯機槽の裏側から剥がれてきた汚れが洗濯物に付着した場合や、洗濯機槽からの不快臭を感じた場合などに、洗濯機槽に洗濯機槽用の洗剤を投入して洗浄することが一般的である。
しかしながら、このような洗浄方法においては、種類や程度が具体的にわからない汚れを確実に落とそうとするために、必要十分量以上の洗剤を使用してしまう傾向があり、不経済であるとともに、環境への負荷も大きくなるという問題がある。また、このようなことを懸念して少ない洗剤量で洗濯機槽を洗浄しようとすると、汚れが十分には落ちず、期間を空けずして再度洗浄が必要となるなど、作業効率に問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、経済的で環境への負荷も低減でき、作業効率にも優れた洗濯機槽の洗浄方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、近年普及しているステンレス製洗濯機槽への汚れ付着メカニズムについて鋭意検討した結果、汚れの付着は、大別して、初期段階、中期段階、飽和段階の3段階で進行し、各段階で汚れの種類が異なることが明らかとなった。さらに本発明者らは、例えば中期段階の汚れを落とすために必要十分な洗剤量と、飽和段階の汚れを落とすために必要十分な洗剤量とは異なることを見出し、汚れの種類に応じて洗浄剤組成物の使用量を変えて洗濯機槽を洗浄することにより、経済的で環境への負荷も低減でき、作業効率も優れることに想到し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の洗濯機槽の洗浄方法は、汚れの程度に応じて、洗浄剤組成物の使用量を変えることを特徴とする。
前記汚れの程度を洗濯機槽の洗浄頻度により判断することが好ましい。
前記洗浄剤組成物の使用量を2段階で変えることが好ましい。
前記洗浄剤組成物は、固体状の漂白剤(a)と、キレート剤(b)とを含有することが好ましい。
前記キレート剤(b)は、リン含有金属キレート剤であることが好ましい。
前記洗浄剤組成物中の前記漂白剤(a)の含有量は、20〜60質量%であることが好ましい。
前記洗浄剤組成物は、前記漂白剤(a)が酸素系漂白剤であるとともに、該酸素系漂白剤と反応して有機過酸を生成する有機過酸前駆体(c)をさらに含有することが好ましい。
すなわち、本発明の洗濯機槽の洗浄方法は、汚れの程度に応じて、洗浄剤組成物の使用量を変えることを特徴とする。
前記汚れの程度を洗濯機槽の洗浄頻度により判断することが好ましい。
前記洗浄剤組成物の使用量を2段階で変えることが好ましい。
前記洗浄剤組成物は、固体状の漂白剤(a)と、キレート剤(b)とを含有することが好ましい。
前記キレート剤(b)は、リン含有金属キレート剤であることが好ましい。
前記洗浄剤組成物中の前記漂白剤(a)の含有量は、20〜60質量%であることが好ましい。
前記洗浄剤組成物は、前記漂白剤(a)が酸素系漂白剤であるとともに、該酸素系漂白剤と反応して有機過酸を生成する有機過酸前駆体(c)をさらに含有することが好ましい。
本発明によれば、経済面に優れ、環境への負荷を低減でき、しかも作業効率にも優れた洗濯機槽の洗浄方法を提供できる。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の洗濯機槽の洗浄方法は、汚れの程度に応じて、洗浄剤組成物の使用量を変えるものである。ここで汚れの程度とは、汚れの量だけでなく、汚れの種類も指す。以下、本発明について、プラスチック製の洗濯機槽よりも落ちにくい強固な汚れが付着する傾向にあるステンレス製の洗濯機槽を洗浄する場合を例示して説明する。
本発明の洗濯機槽の洗浄方法は、汚れの程度に応じて、洗浄剤組成物の使用量を変えるものである。ここで汚れの程度とは、汚れの量だけでなく、汚れの種類も指す。以下、本発明について、プラスチック製の洗濯機槽よりも落ちにくい強固な汚れが付着する傾向にあるステンレス製の洗濯機槽を洗浄する場合を例示して説明する。
本発明者らは、近年普及しているステンレス製の洗濯機槽への汚れ付着メカニズムについて鋭意検討した結果、例えば新品のように汚れの付着していない洗濯機を毎日洗濯に使用するなどの一般的な方法で使用した場合、汚れの付着は、初期段階、中期段階、飽和段階の3段階で進行することが明らかとなった。
具体的には、初期段階の汚れは、洗濯機槽の表面に水分が付着・蒸発を繰り返すことによりCa、Si、Alなどを含む無機汚れが広範囲に凹凸を形成しつつ付着するものである。これは、いわゆる水垢などと呼ばれるものであって、これが洗濯機槽に付着したとしても、洗濯物の衛生面に影響を及ぼすことはないと考えられるが、洗濯機槽と汚れとのバインダーとして作用すると推測される。中期段階の汚れは、図1に示すように、初期段階に形成されバインダーとして作用する無機汚れ上に、Pseudomonas属のグラム陰性桿菌などの雑菌によるバイオフィルムを主成分とする汚れが積層したものであり、飽和段階の汚れは、バイオフィルムを栄養分として繁殖するカビを主成分としたものである。なお、図1は、10台の新しい洗濯機を毎日洗濯に使用するとともに、そのステンレス製の洗濯機槽の裏側に付着した汚れの内容を経時的に目視確認した結果を示すものであって、縦軸は、バイオフィルム、カビが確認された洗濯機の台数である。
本発明者らは、このような新たな知見に基づき、洗濯物の衛生面に影響を及ぼすことが懸念される中期段階の汚れと飽和段階の汚れを、それぞれ効果的に落とす方法について検討した。その結果、バイオフィルムを主成分とする中期段階の汚れを十分に落とす洗浄剤組成物の使用量X1と、カビを主成分とする飽和段階の汚れを十分に落とす洗浄剤組成物の使用量X2との間には、少なくともX1<X2の関係があり、中期段階と飽和段階とで、使用する洗剤量を変えることにより、それぞれの段階で効果的に洗浄を行えることが明らかになった。
さらに、例えば新品のように汚れの付着していない洗濯機を毎日洗濯に使用するなどの一般的な方法で使用した場合、図1から判るように、使用開始から約1〜2ケ月までの期間は中期段階であって、カビが発生する飽和段階は少なくともそれ以降の期間であることも明らかとなった。
さらに、例えば新品のように汚れの付着していない洗濯機を毎日洗濯に使用するなどの一般的な方法で使用した場合、図1から判るように、使用開始から約1〜2ケ月までの期間は中期段階であって、カビが発生する飽和段階は少なくともそれ以降の期間であることも明らかとなった。
これらの知見から、例えば洗濯機槽を3ケ月未満に1回の頻度で洗浄すると、洗浄時における汚れの付着段階は中期段階に相当する可能性が高いと推察でき、その汚れの種類は、バイオフィルムを主成分とするものと判断できる。よって、その際には洗浄剤組成物の使用量をX1として洗浄することにより、十分に汚れを洗浄できる。一方、洗濯機槽を約1〜2ケ月に1回よりも少ない頻度、例えば3ケ月以上に1回の頻度で洗浄すると、洗浄時における汚れの付着段階は飽和段階に達している可能性が高く、汚れの種類は、バイオフィルムの上にカビが積層したものが主であると判断できる。よって、その際には洗浄剤組成物の使用量をX2として洗浄すればよい。
このようにして洗濯機槽の洗浄頻度などにより汚れの種類を判断し、その汚れの種類に応じて洗浄剤組成物の使用量を2段階など複数の段階に変えることによって、各段階において必要十分量を超える量の洗剤を使用することなく十分に洗濯機槽を洗浄でき、その結果、経済的で環境への負荷も低減でき、しかも期間を空けずして再度洗浄が必要となることもない効率的な洗浄が可能となる。
また、その他に、洗濯機槽中への汚れの剥離や不快臭がなければ、その際の汚れの付着段階は中期段階であり、汚れの剥離や不快臭があれば、その際の汚れの付着段階は飽和段階であると判断することもでき、それぞれ洗浄剤組成物の使用量をX1、X2として洗浄すればよい。
このようにして洗濯機槽の洗浄頻度などにより汚れの種類を判断し、その汚れの種類に応じて洗浄剤組成物の使用量を2段階など複数の段階に変えることによって、各段階において必要十分量を超える量の洗剤を使用することなく十分に洗濯機槽を洗浄でき、その結果、経済的で環境への負荷も低減でき、しかも期間を空けずして再度洗浄が必要となることもない効率的な洗浄が可能となる。
また、その他に、洗濯機槽中への汚れの剥離や不快臭がなければ、その際の汚れの付着段階は中期段階であり、汚れの剥離や不快臭があれば、その際の汚れの付着段階は飽和段階であると判断することもでき、それぞれ洗浄剤組成物の使用量をX1、X2として洗浄すればよい。
このようにして洗濯機槽を洗浄する際に使用する洗浄剤組成物の種類には特に制限はなく、例えば、次亜塩素酸塩、ジクロロイソシアヌル酸塩などの塩素系漂白剤を含む洗浄剤組成物、好ましくは殺菌力などの面から次亜塩素酸塩を含む洗浄剤組成物なども好適に使用できるが、飽和段階のような強固に付着した汚れに対して特に優れた洗浄力を発現するとともに、中期段階の汚れであれば比較的少ない使用量でも十分に落とすことができることから、固体状の漂白剤(a)と、キレート剤(b)とを含有する洗浄剤組成物が好適に使用できる。
ここで固体状の漂白剤(a)とは、室温(25℃)において固体の状態にある漂白剤のことであって、このようなものであれば塩素系漂白剤または酸素系漂白剤のいずれか一方を使用できる。好ましくは酸素系漂白剤である。
ここで固体状の漂白剤(a)とは、室温(25℃)において固体の状態にある漂白剤のことであって、このようなものであれば塩素系漂白剤または酸素系漂白剤のいずれか一方を使用できる。好ましくは酸素系漂白剤である。
室温において固体の状態にある塩素系漂白剤としては、ジクロロイソシアヌル酸およびそのアルカリ金属塩、トリクロロイソシアヌル酸およびそのアルカリ金属塩、高度さらし粉などが例示でき、これらのうち1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
酸素系漂白剤としては、水溶液中で過酸化水素を発生するものであればよく、例えば、過炭酸、過ホウ酸、過硫酸などの無機過酸、およびこれらのナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩や、アンモニウム塩などの塩が挙げられる。具体的には、過炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム過酸化水素付加物)、過炭酸カリウムなどの過炭酸塩;過ホウ酸ナトリウムなどの過ホウ酸塩;モノ過硫酸水素カリウム;トリポリリン酸ナトリウムの過酸化水素付加物;ピロリン酸ナトリウムの過酸化水素付加物などが挙げられるが、ハンドリング面で優れていることから過炭酸塩や過ホウ酸塩が好ましい。酸素系漂白剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。なお、モノ過硫酸水素カリウムは不安定であるため、硫酸水素塩や硫酸塩などとの複塩の形態で用いられることが好ましく、このようなものとしてはデュポン社「オキソン(商品名)」などがある。
酸素系漂白剤としては、水溶液中で過酸化水素を発生するものであればよく、例えば、過炭酸、過ホウ酸、過硫酸などの無機過酸、およびこれらのナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩や、アンモニウム塩などの塩が挙げられる。具体的には、過炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム過酸化水素付加物)、過炭酸カリウムなどの過炭酸塩;過ホウ酸ナトリウムなどの過ホウ酸塩;モノ過硫酸水素カリウム;トリポリリン酸ナトリウムの過酸化水素付加物;ピロリン酸ナトリウムの過酸化水素付加物などが挙げられるが、ハンドリング面で優れていることから過炭酸塩や過ホウ酸塩が好ましい。酸素系漂白剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。なお、モノ過硫酸水素カリウムは不安定であるため、硫酸水素塩や硫酸塩などとの複塩の形態で用いられることが好ましく、このようなものとしてはデュポン社「オキソン(商品名)」などがある。
キレート剤(b)としては、トリポリリン酸、ピロリン酸、オルソリン酸、ヘキサメタリン酸、アミノカルボン酸、ヒドロキシアミノカルボン酸、クエン酸、リンゴ酸などのヒドロキシカルボン酸、シクロカルボン酸、ホスホン酸、エーテルカルボン酸、シュウ酸、マレイン酸、これらのアルカリ金属塩等あるいは誘導体、有機カルボン酸ポリマー、多糖類酸化物などが挙げられる。これらの中では1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、N,N,N’,N’−テトラキス(ホスホノメチル)エチレンジアミン(EDTMP)などのホスホン酸;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、トリニトロ三酢酸(NTA)などのアミノカルボン酸やその塩が好ましく、特にホスホン酸やその塩などのリン含有金属キレート剤が、特にステンレス製の洗濯機槽に対する洗浄力が優れているため好ましい。
このように固体状の漂白剤(a)とキレート剤(b)とを含有する洗浄剤組成物は、ステンレス製の洗濯機槽に対して特に優れた洗浄力を発現するが、それは、このような洗浄剤組成物が、ステンレス製の洗濯機槽の表面に直に付着し汚れのバインダーとして作用する無機汚れに対して効果的に働くとともに、そのような無機汚れの上に積層した汚れに対しても有効に作用するためであると考えられる。
すなわち、このような洗浄剤組成物によれば、キレート剤(b)が、その金属捕捉能により無機汚れに作用してこれを分解し、バインダー能を低下させるとともに、固体状の漂白剤(b)が、中期段階以降に形成されたバイオフィルム、カビなどの汚れに対する剥離効果を発現して、これを洗濯機槽の表面から剥離するという優れた相乗効果を発揮する、と推測される。その結果、従来の洗浄剤では落とすことが困難であったステンレス製の洗濯機槽の強固な汚れを効果的に洗浄でき、特に中期段階の汚れであれば比較的少ない使用量でも十分に落とすことができる。
すなわち、このような洗浄剤組成物によれば、キレート剤(b)が、その金属捕捉能により無機汚れに作用してこれを分解し、バインダー能を低下させるとともに、固体状の漂白剤(b)が、中期段階以降に形成されたバイオフィルム、カビなどの汚れに対する剥離効果を発現して、これを洗濯機槽の表面から剥離するという優れた相乗効果を発揮する、と推測される。その結果、従来の洗浄剤では落とすことが困難であったステンレス製の洗濯機槽の強固な汚れを効果的に洗浄でき、特に中期段階の汚れであれば比較的少ない使用量でも十分に落とすことができる。
このような洗浄剤組成物中における漂白剤(a)の含有量は、洗浄剤組成物中20〜60質量%であることが好ましく、より好ましくは40〜50質量%である。ここで漂白剤(a)が20〜60質量%であると、バイオフィルム、カビなどの汚れに対する剥離効果が十分となり、漂白剤(a)を過剰に使用することもない。
また、キレート剤(b)の含有量は、漂白剤(a)と後述する有機過酸前駆体(c)の合計含有量に応じて適宜設定することが好ましく、漂白剤(a)と後述する有機過酸前駆体(c)の合計含有量とキレート剤(b)の含有量との質量比が、10:1〜15:1であることが好ましく、より好ましくは11:1〜14:1である。このような範囲であると、キレート剤(b)が十分に作用し、上述したような相乗効果に特に優れる。
なお、有機過酸前駆体(c)を含有しない洗浄剤組成物の場合には、キレート剤(b)の含有量は、漂白剤(a)の含有量に応じて適宜設定することが好ましく、漂白剤(a)の含有量とキレート剤(b)の含有量との質量比が、10:1〜15:1であることが好ましく、より好ましくは11:1〜14:1である。
また、キレート剤(b)の含有量は、漂白剤(a)と後述する有機過酸前駆体(c)の合計含有量に応じて適宜設定することが好ましく、漂白剤(a)と後述する有機過酸前駆体(c)の合計含有量とキレート剤(b)の含有量との質量比が、10:1〜15:1であることが好ましく、より好ましくは11:1〜14:1である。このような範囲であると、キレート剤(b)が十分に作用し、上述したような相乗効果に特に優れる。
なお、有機過酸前駆体(c)を含有しない洗浄剤組成物の場合には、キレート剤(b)の含有量は、漂白剤(a)の含有量に応じて適宜設定することが好ましく、漂白剤(a)の含有量とキレート剤(b)の含有量との質量比が、10:1〜15:1であることが好ましく、より好ましくは11:1〜14:1である。
漂白剤(a)として酸素系漂白剤を使用する場合には、下記式に示すように酸素系漂白剤(a)と反応して有機過酸を生成する有機過酸前駆体(c)を、洗浄剤組成物にさらに配合することにより、洗浄力、特にバイオフィルム、カビなどの汚れに対する剥離効果を一層高めることができる。
R−CO−L−+OOH→R−COOOH+L−
(なお、R−CO−L−:有機過酸前駆体、OOH:酸素系漂白剤の活性基、R−COOOH:活性漂白種、L−:脱離基、である。)
R−CO−L−+OOH→R−COOOH+L−
(なお、R−CO−L−:有機過酸前駆体、OOH:酸素系漂白剤の活性基、R−COOOH:活性漂白種、L−:脱離基、である。)
有機過酸前駆体(c)の具体例としては、グルコースペンタアセテート(PAG)、グルコースペンタプロピオネートなどの多価アルコールの酢酸またはプロピオン酸エステル;テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、テトラアセチルグリコールウリル(TAGU)などのN−アセチル化物;無水フタル酸、無水コハク酸等の有機酸無水物;アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)などのアシルオキシベンゼンスルホン酸塩などが挙げられる。これらの中では、長鎖脂肪酸から発生する過酸化物に比べて酸化力が強力な過酢酸を発生するものが好ましく、N−アセチル化物が好ましい。より好ましくは低分子量のため過酢酸を発生するのが効率的であることからTAEDである。
このような有機過酸前駆体(c)の洗浄剤組成物中の含有量は、酸素系漂白剤の含有量に応じて適宜設定することが好ましく、酸素系漂白剤の含有量と有機過酸前駆体(c)の含有量との質量比は、4:1〜30:1であることが好ましく、より好ましくは7:1〜15:1である。このような範囲であると、酸素系漂白剤と併用することによる洗浄力、特にバイオフィルム、カビなどの汚れに対する剥離効果を一層高めることができる。
洗浄剤組成物には、この洗浄剤組成物の汚れへの浸透性を向上させるとともに、さらにバイオフィルムやカビなどの汚れに対する剥離効果を高めるために、脂肪酸塩以外の陰イオン界面活性剤(d)を配合することが好ましい。しかしながら、このように陰イオン界面活性剤(d)を配合した洗浄剤組成物を洗濯機槽の洗浄に使用すると泡が立ちすぎ、すすぎ性が低下する傾向がある。よって、脂肪酸塩以外の陰イオン界面活性剤(d)を配合する際には、消泡剤として脂肪酸塩(e)を共に配合することが好ましい。このような配合により、特に泡が立ちやすい傾向にあるドラム式の洗濯機槽も効果的に洗浄し、すすぐことができる。
脂肪酸塩以外の陰イオン界面活性剤(d)としては、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィン脂肪酸スルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、スルホコハク酸ジエステル塩などが挙げられる。これらの中では、汚れのへの浸透性、剥離効果の点からアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、特にアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。
脂肪酸塩(e)としては、脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの金属塩や、トリエタノールアミンなどのアミン塩が挙げられるが、特に消泡効果、入手しやすさなどの点から、例えばパルチミン酸(C16)、ステアリン酸(C18)、ラウリン酸(C12)、オレイン酸(C18)、ミリスチン酸(C14)などのアルキル鎖長が8〜18の脂肪酸塩が好ましく、なかでもナトリウム塩が好ましい。
脂肪酸塩(e)としては、脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの金属塩や、トリエタノールアミンなどのアミン塩が挙げられるが、特に消泡効果、入手しやすさなどの点から、例えばパルチミン酸(C16)、ステアリン酸(C18)、ラウリン酸(C12)、オレイン酸(C18)、ミリスチン酸(C14)などのアルキル鎖長が8〜18の脂肪酸塩が好ましく、なかでもナトリウム塩が好ましい。
洗浄剤組成物中における陰イオン界面活性剤(d)の含有量と、脂肪酸塩(e)の含有量との質量比は、好ましくは1:1〜1:9であって、より好ましくは2:3〜3:17である。また、陰イオン界面活性剤(d)と脂肪酸塩(e)の合計含有量は、洗浄剤組成物中好ましくは0.1〜7質量%であって、より好ましくは0.5〜5質量%である。このような範囲であると、バイオフィルムやカビなどの汚れに対する剥離効果が安定に発現するうえ、消泡効果も優れ、すすぎ性が良好となる。消泡効果の程度は、この洗浄剤組成物を実際の使用濃度である0.01〜3質量%程度で使用した際の5分後の泡高が、ロスマイルス法(25℃)により45mm以下であることが好ましく、より好ましくは25mm以下、さらに好ましくは10mm以下である。
このような洗浄剤組成物には、必要に応じて、さらに他の界面活性剤を配合してもよい。このような界面活性剤としては、アルキルグリコシド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー(プルロニック)、脂肪酸モノグリセライド、高級アルコールポリオキシエチレン(EO)付加物、アミンオキサイドなどの非イオン界面活性剤;モノ又はジアルキルアミンおよびそのポリオキシエチレン付加物、モノ又はジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩などの陽イオン界面活性剤;カルボベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタインなどの両性界面活性剤があげられる。これらの中では、浸透力に優れ高い洗浄力を付与できるC12ポリオキシエチレンアルキルエーテル(EO7モル)などの高級アルコールポリオキシエチレン(EO)付加物が好ましい。
また、その他必要に応じて、アルカリ剤(炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムなど)、酵素剤、除菌剤(塩化セチルピリジニウム、ブチルパラベン、トリクロサン、トリクロカルバンなど)、酵素剤(プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、ラッカーゼなど)、ケーキング防止剤、浸透剤、顔料、染料、香料等の任意成分を配合できる。
また、その他必要に応じて、アルカリ剤(炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムなど)、酵素剤、除菌剤(塩化セチルピリジニウム、ブチルパラベン、トリクロサン、トリクロカルバンなど)、酵素剤(プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、ラッカーゼなど)、ケーキング防止剤、浸透剤、顔料、染料、香料等の任意成分を配合できる。
このような洗浄剤組成物を使用した場合には、中期段階の汚れを落とす洗剤の使用量X1に対して、飽和段階の汚れを落とす洗剤の使用量X2は数倍、好ましくは2〜4倍である。ここで使用量X2が2〜4倍であると、カビを主成分とする飽和段階の汚れであっても十分に洗浄でき、しかも洗剤量が過剰にならないため好ましい。さらには、洗剤量が少ないために経済面、環境面から好適であるうえ、中期段階の2倍量を使用すればよいという、使用方法の明確性の点から、2倍が好ましい。
このような洗浄剤組成物を使用した洗浄方法としては、具体的には、洗濯機槽に高水位まで給水し、その中へ洗浄剤組成物を添加し、数分間運転して30分〜数時間放置、その後排水し、すすぎをする方法が挙げられる。水温は10〜50℃が好ましい。
ここで添加する洗浄剤組成物の量は、中期段階の汚れを落とす場合には、その濃度が0.01〜1.5質量%、好ましくは0.05〜0.75質量%の濃度となる量とする。そして、飽和段階の汚れを落とす場合には、上述したように、好ましくはその2〜4倍、より好ましくは2倍の量を添加する。中期段階における洗浄剤組成物の濃度を0.01質量%以上とすることにより、十分に洗濯機槽を洗浄でき、1.5質量%以下とすることにより、洗浄効果を飽和させることなく効果的に洗浄できる。
ここで添加する洗浄剤組成物の量は、中期段階の汚れを落とす場合には、その濃度が0.01〜1.5質量%、好ましくは0.05〜0.75質量%の濃度となる量とする。そして、飽和段階の汚れを落とす場合には、上述したように、好ましくはその2〜4倍、より好ましくは2倍の量を添加する。中期段階における洗浄剤組成物の濃度を0.01質量%以上とすることにより、十分に洗濯機槽を洗浄でき、1.5質量%以下とすることにより、洗浄効果を飽和させることなく効果的に洗浄できる。
以上説明したような汚れの程度に応じて洗剤の使用量を変えるような使用方法に好適な洗浄剤組成物製品の具体的形態としては、洗剤と、この洗剤を収容する容器とを備えたものであって、例えば、図2に示すように、洗浄剤組成物の最小使用量(例えば100g)を1単位として、開封用のノッチ2および内容物からガスが発生する場合にこれを逃すためのガス抜きスリット3が形成された樹脂製袋体1などの小容器に収容し、そのような小容器を複数(図示例では2つ)まとめて、その一面に使用方法が記載された欄5が設けられた1つの箱体4などの大容器に収めた形態が挙げられる。これによれば、中期段階の汚れに対しては1つの小容器のみを開封して使用し、飽和段階以降の汚れに対しては2つなど複数の小容器を開封して使用するといった簡便で合理的な使用形態が可能となり、空気中の水分などにより分解しやすく、開封した場合には直ちに使用することが要求される成分を含有する洗浄剤組成物の場合にも、必要量のみを使用でき無駄がない。
また、必要量だけを取り出して再び封をすることが可能な開封自在なチャック部材や口止め部材を備えた袋体に洗剤を収容する形態、さらに、収納する洗剤の種類に応じてチャック部材や口止め部材にガス抜き機構を設けた形態も挙げられる。
また、通気孔を有するとともに、一定以上の二酸化炭素透過度を有している層を少なくとも1層備えたプラスチック容器などを、小容器として使用することもできる。
また、通気孔を有するとともに、一定以上の二酸化炭素透過度を有している層を少なくとも1層備えたプラスチック容器などを、小容器として使用することもできる。
また、その他には、図3のような定量取り出し機能付きのキャップ20を備えた樹脂などからなるボトルを例示できる。このボトルは、例えば特開平10−167303号になどに記載されているように、粉状の洗浄剤組成物を収納したボトル本体11の口部に組付き、このボトル本体11の傾動注出操作によって、一定量の内容物を取り出すことのできる定量取り出しキャップ20を備えたものであって、このキャップ20は、カップ体12と、仕切り体13と、キャップ体14とを備えて概略形成されている。カップ体12は、ボトル本体11の口部に挿入組付きし、周壁の後側部分のやや上位に侵入開口部18を開設した有底筒形状のものである。仕切り体13は、このカップ体12の開口部内に昇降摺動可能に嵌入する内装筒部32の上端に頂壁19を連設し、この頂壁19から、カップ体12の中央部から上端にかけての内部を前室20と後室21とに仕切る仕切り壁22を垂下設し、前室20に対向する頂壁19の前半部分に注出開口部23を開設し、カップ体12に昇降動自在かつ回動不能に内装組付きしたものである。そして、キャップ体14は、仕切り体13に昇降変位不能に組付くと共に、カップ体12の上部に抜け出し不能な状態で昇降変位可能に外装組付きして、仕切り体13の注出開口部23を開閉する有頂筒形状のものである。このようなキャップ20を備えたボトルによれば、使用者の傾動注出操作により、内容物である粉状の洗浄剤組成物が所定の量だけ吐出されるため、汚れに応じて、容易に洗剤の使用量を変更できる。
さらには、図示は略すが、目盛りが付与されていて、計量カップとしての役割を果たすような蓋体を備えた樹脂製ボトルなどの容器や、計量スプーンを収納した樹脂製ボトルや箱体などの容器が例示できる。
また、(株)大成ハイテックから入手可能なミルボン(商品名)のような開閉機構を備えた袋体も挙げられる。
これら例示したような形態であると、決まった量が使いきりタイプの袋に収容され、汚れの種類に応じて使用量を変更しにくい従来の洗浄剤組成物製品に比べて、汚れの段階に応じて、容易に洗浄剤組成物の使用量を変更できる。
また、(株)大成ハイテックから入手可能なミルボン(商品名)のような開閉機構を備えた袋体も挙げられる。
これら例示したような形態であると、決まった量が使いきりタイプの袋に収容され、汚れの種類に応じて使用量を変更しにくい従来の洗浄剤組成物製品に比べて、汚れの段階に応じて、容易に洗浄剤組成物の使用量を変更できる。
以上説明したように、洗濯機槽の洗浄頻度、汚れの剥離、不快臭などにより汚れの種類(ステンレス製の洗濯機槽の場合には、初期段階の汚れ、中期段階の汚れ、飽和段階の汚れの3種類)を判断し、その結果に応じて洗剤の使用量を複数の段階に変えることによって、必要十分量を超える量の洗剤を使用することなく十分に洗濯機槽を洗浄でき、経済面に優れ、環境への負荷を低減でき、しかも期間を空けずして再度洗浄が必要となることもない効率的な洗浄が可能となる。
なお、汚れの程度は、上述のように洗濯機槽の洗浄頻度などにより判断する他、洗濯した際に洗濯物に付着した汚れの種類、量などによって判断することもできる。また、以上の説明においては、ステンレス製の洗濯機槽を例に挙げたが、本発明の方法はプラスチック製など、他の材質の洗濯機槽にも効果的である。
なお、汚れの程度は、上述のように洗濯機槽の洗浄頻度などにより判断する他、洗濯した際に洗濯物に付着した汚れの種類、量などによって判断することもできる。また、以上の説明においては、ステンレス製の洗濯機槽を例に挙げたが、本発明の方法はプラスチック製など、他の材質の洗濯機槽にも効果的である。
以下本発明について実施例を挙げて具体的に説明する。
[実施例1〜14、比較例1]
表1〜4に示した質量比率で各成分を配合して、洗浄剤組成物を調製した。これを用いて以下に示す方法により、中期段階、飽和段階の汚れに対する洗浄力を評価した。
[実施例1〜14、比較例1]
表1〜4に示した質量比率で各成分を配合して、洗浄剤組成物を調製した。これを用いて以下に示す方法により、中期段階、飽和段階の汚れに対する洗浄力を評価した。
<洗浄力試験>
(1)汚れテストピース
一般家庭のステンレス製洗濯機槽の裏側に5cm×5cmのsus430のステンレスプレートを取り付けて毎日洗濯を行い、2ヵ月経過した時点で取り外したものを中期段階の汚れテストピースとした。
黒カビ等の汚れが付着した全自動洗濯機のステンレス洗濯機槽を7cm×5cmに切断したステンレス板を飽和段階の汚れのテストピースとした。
(2)洗浄力評価方法
20℃の水道水1リットルに各例で製造した洗浄剤組成物を表に示した量だけ溶解し、1リットルの洗浄液を調製した。
得られた各洗浄液をビーカーに入れ、テストピースを鉛直方向に立てて配置し、3時間浸漬した(温度は20℃)。その後テストピースを取り出し、ビーカーにためた20℃の水道水1リットル中で浸漬後のテストピースを20回上下に動かしすすぎを行った。
その後、汚れの落ち具合が何%であるか、目視により処理前のテストピース写真と比較して5人のパネラーがそれぞれ評価し、それの平均値を求めた。表中の略号は以下の内容を示す。
(3)評価基準
◎:平均値が76〜100%
○:平均値が51〜75%
△:平均値が26〜50%
×:平均値が0〜25%
(1)汚れテストピース
一般家庭のステンレス製洗濯機槽の裏側に5cm×5cmのsus430のステンレスプレートを取り付けて毎日洗濯を行い、2ヵ月経過した時点で取り外したものを中期段階の汚れテストピースとした。
黒カビ等の汚れが付着した全自動洗濯機のステンレス洗濯機槽を7cm×5cmに切断したステンレス板を飽和段階の汚れのテストピースとした。
(2)洗浄力評価方法
20℃の水道水1リットルに各例で製造した洗浄剤組成物を表に示した量だけ溶解し、1リットルの洗浄液を調製した。
得られた各洗浄液をビーカーに入れ、テストピースを鉛直方向に立てて配置し、3時間浸漬した(温度は20℃)。その後テストピースを取り出し、ビーカーにためた20℃の水道水1リットル中で浸漬後のテストピースを20回上下に動かしすすぎを行った。
その後、汚れの落ち具合が何%であるか、目視により処理前のテストピース写真と比較して5人のパネラーがそれぞれ評価し、それの平均値を求めた。表中の略号は以下の内容を示す。
(3)評価基準
◎:平均値が76〜100%
○:平均値が51〜75%
△:平均値が26〜50%
×:平均値が0〜25%
なお、上記表中の各成分と香料の詳細について、以下に示す。
*NOBSは以下の方法により製造した。
予め脱水を行ったp−フェノールスルホン酸ナトリウム 100g(0.46mol)をジメチルホルムアミド(DMF)300gに分散させ、メカニカルスターラーで攪拌しながら塩化チオニルによりクロル化したノナン酸クロライドを50℃、30分かけて滴下し、滴下終了後3時間反応させた。その後、DMFを減圧下(0.5〜1mmHg)、100℃で留去し、アセトン洗浄後、水/アセトン(=1/1mol)溶媒中にて再結晶を行ってNOBSを得た。収率は80%であった。
予め脱水を行ったp−フェノールスルホン酸ナトリウム 100g(0.46mol)をジメチルホルムアミド(DMF)300gに分散させ、メカニカルスターラーで攪拌しながら塩化チオニルによりクロル化したノナン酸クロライドを50℃、30分かけて滴下し、滴下終了後3時間反応させた。その後、DMFを減圧下(0.5〜1mmHg)、100℃で留去し、アセトン洗浄後、水/アセトン(=1/1mol)溶媒中にて再結晶を行ってNOBSを得た。収率は80%であった。
Claims (7)
- 汚れの程度に応じて、洗浄剤組成物の使用量を変えることを特徴とする洗濯機槽の洗浄方法。
- 前記汚れの程度を洗濯機槽の洗浄頻度により判断することを特徴とする請求項1に記載の洗濯機槽の洗浄方法。
- 前記洗浄剤組成物の使用量を2段階で変えることを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯機槽の洗浄方法。
- 前記洗浄剤組成物は、固体状の漂白剤(a)と、キレート剤(b)とを含有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の洗濯機槽の洗浄方法。
- 前記キレート剤(b)は、リン含有金属キレート剤であることを特徴とする請求項4に記載の洗濯機槽の洗浄方法。
- 前記洗浄剤組成物中の前記漂白剤(a)の含有量は、20〜60質量%であることを特徴とする請求項4または5に記載の洗濯機槽の洗浄方法。
- 前記洗浄剤組成物は、前記漂白剤(a)が酸素系漂白剤であるとともに、該酸素系漂白剤と反応して有機過酸を生成する有機過酸前駆体(c)をさらに含有することを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の洗濯機槽の洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004347340A JP2006152179A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 洗濯機槽の洗浄方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009155375A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | St Corp | 自動食器洗浄機庫内用洗浄剤 |
JP2010013560A (ja) * | 2008-07-03 | 2010-01-21 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 洗濯方法 |
JP2011122003A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | St Corp | 洗濯槽用洗浄剤組成物 |
JP2018012753A (ja) * | 2016-07-19 | 2018-01-25 | 株式会社宮崎化学 | 洗浄組成物、および、洗濯槽の洗浄方法 |
JP2020158151A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 花王株式会社 | 包装体 |
-
2004
- 2004-11-30 JP JP2004347340A patent/JP2006152179A/ja not_active Withdrawn
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