JP4253643B2 - 単結晶インゴットの位置決め用治具 - Google Patents

単結晶インゴットの位置決め用治具 Download PDF

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この発明は、単結晶インゴットの位置決めに用いられる位置決め用治具および単結晶インゴットの位置決め加工方法に関する。
近年、シリコン(Si)、フェライト、その他の各種単結晶材料が産業界で広く用いられている。この単結晶材料は、一般に、チョコラルスキー引上げ法などの技術を用いて円柱形状の単結晶インゴットとして製造される。この単結晶インゴットは、外周面を研削後、その外周面にオリフラまたはノッチ等の結晶面指標を形成した状態で取り引きされている。
この結晶面指標は、単結晶インゴットの結晶格子面に沿って形成し、その後、半導体製造工程において、単結晶インゴットから切り出されたウエハーに対し半導体パターンを形成する際の位置決め基準として利用される。
したがって、結晶面指標の形成に際しては、単結晶インゴットの結晶格子面を検出するとともに、この結晶格子面を結晶面指標の研削位置へ正確に位置決めすることが必要となる。
そこで、従来は、加工装置にX線測定装置を組み込み、加工装置に支持された単結晶インゴットの外周面上にX線を照射するとともに、その照射点(測定点)から反射してきたX線の強度を検出することにより、単結晶インゴットの結晶格子面を検出するシステムが採用されていた。
さて、従来のこの種の単結晶インゴットの加工システムにおいては、あらかじめ設定した所定位置に結晶面指標の研削位置およびX線測定装置による結晶格子面の測定点を配置しているが、その配置調整は作業員の目視により行うか、または砥石に直接結晶板を取り付けてX線測定による研削位置の確認をしており、高い位置決め精度は望めなかった。
そこで、従来は結晶面指標を形成した後、該単結晶インゴットを加工システムとは別に設けた専用の検査装置に装着し、結晶格子面に沿って結晶面指標が形成されているか否かを検査する工程(検査工程)が必須となっていた。
しかし、この検査工程は加工システムとは別に設けた専用の検査装置により行っていたので、単結晶インゴットの移送に手間がかかり、作業性が悪いという問題を有していた。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、単結晶インゴットにオリフラまたはノッチ等の結晶面指標を形成する際の位置決めを高精度に行えるようにすることを目的とする。
この発明が適用される単結晶インゴット位置決め装置は、例えば、単結晶インゴットを支持して主軸中心に回転可能なインゴット支持手段と、単結晶インゴットの回転角度を検出する角度検出手段と、単結晶インゴットの外周面に対し所定の研削基準位置を中心に接触して同インゴットの外周面にオリフラまたはノッチ等の結晶面指標を形成する研削手段とを備えた単結晶インゴット加工装置に併設される。
そして、単結晶インゴットの外周面軌道上に設定した所定の測定点にX線を照射するとともに、該測定点から反射してきたX線の強度を検出することにより、単結晶インゴットの結晶格子面を検出するX線測定手段と、単結晶インゴットに形成された結晶面指標を、同インゴットの外周面軌道上に設定した所定の指標確認点において検出する指標確認手段とを備えている。
また、この発明が適用される単結晶インゴット位置決め加工システムは、例えば、上述した単結晶インゴット加工装置と位置決め装置の各機能を備えるべく、次の構成を有している。
(1) 単結晶インゴットを支持して主軸中心に回転可能なインゴット支持手段
(2) 単結晶インゴットの回転角度を検出する角度検出手段
(3) 単結晶インゴットの外周面に対し、所定の研削基準位置を中心に接触して同インゴットの外周面にオリフラまたはノッチ等の結晶面指標を形成する研削手段
(4) 単結晶インゴットの外周面軌道上に設定した所定の測定点にX線を照射するとともに、該測定点から反射してきたX線の強度を検出することにより、単結晶インゴットの結晶格子面を検出するX線測定手段
(5) 単結晶インゴットに形成された結晶面指標を、同インゴットの外周面軌道上に設定した所定の指標確認点において検出する指標確認手段
上述した単結晶インゴットの位置決め加工システムによれば、例えば、次の工程をもって単結晶インゴットを高精度に位置決めして、その外周面に結晶面指標を形成することができる。
(a) 研削基準位置と指標確認点との間の主軸を中心とする相対角度を検出する指標確認位置検出工程
この指標確認位置検出工程においては、例えば、単結晶インゴットに模して形成したダミーインゴットをインゴット支持手段により主軸中心に回転自在に支持するとともに、該ダミーインゴットの外周面に研削基準位置にて研削手段をもって擬似的に結晶面指標を形成した後、ダミーインゴットを回転させながら、該結晶面指標を指標確認位置で検出する。このときの回転角度を角度検出手段により検出することで、研削基準位置と指標確認点との間の主軸を中心とする相対角度を検出することができる。
(b) 指標確認点と測定点との間の主軸を中心とする相対角度を検出する測定位置検出工程
この測定位置検出工程は、例えば、次のような構成を備えた単結晶インゴット位置決め用治具を、インゴット支持手段に装着することで行うことができる。
すなわち、単結晶インゴット位置決め用治具は、単結晶インゴットに模して外周面の少なくとも一部を形成するとともに、該外周面にオリフラまたはノッチ等の結晶面指標を擬似的に形成した治具本体と、結晶面指標に周方向の位置を合わせ、かつ面内回転可能に治具本体の外周面に取り付けた結晶板とを備えている。
この単結晶インゴット位置決め用治具をインゴット支持手段により主軸中心に回転させながら、該位置決め用治具の結晶面指標を指標確認手段により指標確認点で検出するとともに、そのときの回転角度位置を角度検出手段により検出する。
続いて、単結晶インゴット位置決め用治具上に設けた結晶板の結晶格子面を、X線測定手段により測定点で検出するとともに、そのときの回転角度位置を角度検出手段により検出する。
これらの回転角度位置に基づき、指標確認点と測定点の間の主軸を中心とする相対角度を検出することができる。
(c) X線測定手段をもって、インゴット支持手段に支持された単結晶インゴットの外周面軌道上に設定した測定点にX線を照射するとともに、該測定点から反射してきたX線の強度を検出することにより、単結晶インゴットの結晶格子面を検出する結晶格子面検出工程
(d) 上記結晶格子面検出工程の後、指標確認位置検出工程において検出した相対角度、および測定位置検出工程において検出した相対角度に基づき算出した、研削基準位置と測定点との間の主軸を中心とする相対角度だけ単結晶インゴットを回転することにより、該単結晶インゴットの結晶格子面を研削基準位置に位置決めする位置決め工程
(e) 研削手段をもって、研削基準位置を中心に単結晶インゴットの外周面を研削することにより、同インゴットの外周面に結晶面指標を形成する研削工程
以上の工程により、単結晶インゴットの結晶格子面を高精度に研削基準位置へ位置決めして、オリフラまたはノッチ等の結晶面指標を適正に形成することができる。
また、上記研削工程の後、単結晶インゴットを回転させ、指標確認手段が指標確認点において結晶面指標を検出したときの回転角度と、指標確認位置検出工程により検出した相対角度とを比較する検査工程を実行してもよい。
この検査工程は、上述した単結晶インゴットの位置決め加工システム上で実行できるので、加工後の単結晶インゴットを別に設けた専用の検査装置へ移送する手間を必要とせず、効率的に行うことができる。
しかも、検査工程で結晶面指標と結晶格子面との間のズレを検出したときは、そのズレ量を補正値としてそのまま単結晶インゴットの位置決め加工システムにフィードバックすることができるので、同システムの位置決めに関する補正作業も簡易に行うことができる。
以上説明したように、この発明によれば、単結晶インゴットにオリフラまたはノッチ等の結晶面指標を形成する際の位置決めを効率的かつ高精度に行うことが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1はこの発明の実施形態に係る単結晶インゴット位置決め加工システムの概要を示す斜視図、図2は同システムに組み込まれる位置決め装置の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、この実施形態に係る単結晶インゴット位置決め加工システムは、一対の支持部材11,12(インゴット支持手段)、ノッチ形成砥石13(研削手段)、周面研削砥石14、X線測定ユニット15(X線測定手段)、および変位センサ16(指標確認手段)を備えている。
このうち、一対の支持部材11,12、ノッチ形成砥石13、および周面研削砥石14は、単結晶インゴット加工装置の構成要素であり、X線測定ユニット15、および変位センサ16は、図2に示す単結晶インゴット位置決め装置の構成要素となっている。
本実施形態に係る単結晶インゴット位置決め加工システムは、単結晶インゴット加工装置と単結晶インゴット位置決め装置との組み合わせをもって構成してある。なお、単結晶インゴット加工装置については、上記構成要素を備えた公知の各種加工装置(円筒研削盤)を適用することができる。また、この実施形態では、結晶面指標としてノッチ2を単結晶インゴット1の外周面に形成する場合の構成を示しているが、結晶面指標としてオリフラを形成する場合も同様に構成することができる。
一対の支持部材11,12は、協同して単結晶インゴット1の両端を支持する。一方の支持部材(駆動側支持部材)11は、回転駆動源17からの回転駆動力により回転し、他方の支持部材(従動側支持部材)12は、駆動側支持部材11に従動して回転する。これら支持部材11,12に支持されて、単結晶インゴット1は、主軸Oを中心に回転する。
回転駆動源17の駆動軸にはエンコーダ18(角度検出手段)が設けてあり、支持部材11,12に支持された単結晶インゴット1の回転角度を検出できるようになっている。
ノッチ形成砥石13は、支持部材11,12に支持された単結晶インゴット1の外周面にノッチ2を形成するための工具であり、単結晶インゴット加工装置にあらかじめ設定された研削基準位置を中心にして単結晶インゴット1の外周面に接触し、同インゴット1の軸方向に移動しながらノッチ2を形成していく。
周面研削砥石14は、支持部材11,12により支持された単結晶インゴット1の外周面を研削するための工具である。チョコラルスキー引上げ法などにより製造された無垢の単結晶インゴット1は、まずこの周面研削砥石14により外周面を研削され、その後、ノッチ形成砥石13により同インゴット1の外周面にノッチ2が形成される。
X線測定ユニット15および変位センサ16は、既述したように単結晶インゴット位置決め装置20に装備されている(図2参照)。X線測定ユニット15は、X線源21及びX線検出器22の他、X線回折測定に必要とされる各種構成要素からなっている。この測定ユニット15は、X線源21から単結晶インゴット1の外周面に向けてX線を照射し、その周面で回折してきたX線の強度をX線検出器22で検出することにより、同インゴット1の結晶格子面を検出する機能を有している。
このX線測定ユニット15による測定点b、すなわち単結晶インゴット1の外周面に対するX線の照射点は、単結晶インゴット位置決め装置20を位置決め加工システムに組み込む際、任意に設定される。
この測定点bにおいて、単結晶インゴット1の結晶格子面へのX線入射角度と、同格子面からの回折角度とが等しくなったとき、X線検出器22で検出されるX線強度が最大となる。X線測定ユニット15は、この最大X線強度により結晶格子面の方位を検出する。
変位センサ16は、単結晶インゴット1の外周面形状の変化に基づき、ノッチ2を検出する機能を有している。この変位センサ16によりノッチ2を検出する指標確認点cも、単結晶インゴット位置決め装置20を位置決め加工システムに組み込む際に設定される。変位センサ16は、この指標確認点c上にノッチ2が移動してきたとき、検出信号を出力する。
図4はこの実施形態に係る単結晶インゴット位置決め加工システムにおける研削基準位置a、測定点b、指標確認点cの位置関係を示している。
研削基準位置aに対して、指標確認点cは回転角度φの位置に設定してある。また、指標確認点cに対して、測定点bは回転角度ψの位置に設定してある。
図3は指標確認点cと測定点bとの間の回転角度ψを検出するために用いられる位置決め用治具を示す斜視図、図5は同治具の側面図である。
同図に示す位置決め用治具30は、単結晶インゴット1に模して形成した治具本体31と、この治具本体31に取り付けた結晶板32とを備えている。
治具本体31の外周面には、軸方向に延在するノッチ33が擬似的に形成してある。また、治具本体31の外周面には一部に切欠き面31aが形成してあり、この切欠き面31a上に結晶板32が取り付けてある。この結晶板32は、位置決め用治具30の中心軸Oを通る径方向の軸Pを中心に面内回転自在となっている。
ここで、ノッチ33の中心と結晶板32の中心とは周方向の位置を合わせてある。また、結晶板32の回転軸Pはノッチ33の中心を通る法線と同一の方向に位置決めしてある(図5参照)。なお、ノッチ33の中心と結晶板32の中心とは、任意の角度に位置を合わせてもよい。
治具本体31は、アルミ合金等の金属材料で形成してある。結晶板32は、シリコン(Si)等の単結晶材料で形成してあり、結晶格子面の方位に合わせて好ましくは結晶格子面と平行に)表面が形成してある。結晶板32は、位置決め用治具30を支持部材11,12に装着して回転させたとき、測定点aを通過する位置に取り付けてある。
次に、上述の位置決め加工システムを用いた単結晶インゴットの位置決め加工方法を説明する。図6〜図8はこの実施形態に係る単結晶インゴットの位置決め加工方法を説明するための図である。
この単結晶インゴットの位置決め加工方法は、指標確認位置検出工程(図6)、測定位置検出工程(図7)、結晶格子面検出工程(図8(a))、位置決め工程、研削工程(図8(b))、および検査工程(図8(c))の各工程からなる。
まず、研削基準位置aと指標確認点cとの間の主軸Oを中心とする相対角度φ(図4参照)を検出するために、指標確認位置検出工程を実施する。
この指標確認位置検出工程においては、図6に示すように、単結晶インゴットに模して、アルミ合金等の金属材料で形成したダミーインゴット40を、支持部材11,12により支持する。
そして、ダミーインゴット40の外周面に、研削基準位置aにてノッチ研削砥石13をもって擬似的にノッチ41を形成する。エンコーダ18は、この位置を原点に設定しておく。
次いで、ダミーインゴット40を主軸Oを中心に回転させながら、外周面に形成したノッチ41を指標確認位置cにて変位センサ16により検出するとともに、この検出時点の回転角度をエンコーダ18により検出する。この回転角度が、研削基準位置aと指標確認点cとの間の主軸Oを中心とする相対角度φである。
次に、指標確認点cと測定点bとの間の主軸Oを中心とする相対角度ψ(図4参照)を検出するために、測定位置検出工程を実施する。
この測定位置検出工程では、図3に示した位置決め用治具30を、支持部材11,12で支持する。そして、位置決め用治具30を回転させながら、該位置決め用治具30のノッチ33を変位センサ16により指標確認点cで検出するとともに、そのときの回転角度位置をエンコーダ18の原点に設定する(図7(a)参照)。
続いて、位置決め用治具30を回転し、X線測定ユニット15のX線検出器22が最大X線強度を検出したときの回転角度を、エンコーダ18により検出する(図7(b))。
結晶板32の表面が結晶格子面と平行に切り出してある場合には、X線検出器22が最大X線強度を検出したとき、結晶板32の中心が測定点b上に位置しており、結晶板32の表面に対してX線の入射角と回折角とが等しくなっている。
結晶板32の中心は、既述したようにノッチ33の中心と周方向の位置を合わせてあるので、結晶板32の中心が測定点b上に位置したとき、ノッチ33の延長線上に測定点bが位置することになる。
したがって、このときの回転角度は、指標確認点cと測定点bとの間の主軸Oを中心とする相対角度ψ=0となる。
一方、結晶板32の表面に対し結晶格子面が傾いている場合は、X線検出器22が最大X線強度を検出したときの回転角度(α)と、さらに結晶板32を回転軸P周りに180゜回転させた姿勢において、X線検出器22が最大X線強度を検出したときの回転角度(β)とを検出する。そして、これら回転角度の平均値((α+β)/2)が、指標確認点cと測定点bとの間の主軸Oを中心とする相対角度ψとなる。
以上の工程により、研削基準位置aと指標確認点cとの間の主軸Oを中心とする相対角度φと、指標確認点cと測定点bとの間の主軸Oを中心とする相対角度ψとを検出した後、支持部材11,12に単結晶インゴット1を装着し、周面研削砥石14により外周面を研削する。
続いて、単結晶インゴット1の結晶格子面を検出するための結晶格子面検出工程を行う。
この結晶格子面検出工程では、単結晶インゴット1を回転ながら、X線測定ユニット15のX線検出器22が最大X線強度を検出したときの回転角度位置を、エンコーダ18により検出する(図8(a))。このとき、測定点bにおいて、単結晶インゴット1の結晶格子面1aに対するX線の入射角と回折角とが一致している。
次に、指標確認位置検出工程において検出した相対角度φ、および測定位置検出工程において検出した相対角度ψに基づき、研削基準位置aと測定点bとの間の主軸Oを中心とする相対角度(φ−ψ)を求め、この相対角度(φ−ψ)だけ単結晶インゴット1を回転する(位置決め工程)。この工程により、単結晶インゴット1の結晶格子面1aを研削基準位置aに位置決めすることができる。
その後、ノッチ研削砥石13をもって、研削基準位置aを中心に単結晶インゴット1の外周面を研削することにより、同インゴット1の外周面にノッチ2を形成する(研削工程:図8(b))。
以上の工程により、単結晶インゴット1の結晶格子面1aを高精度に研削基準位置aに位置決めすることができ、その結果、ノッチ2を結晶格子面1aに合わせて適正に形成することができる。
この実施形態では、研削工程の後、ノッチ2の形成位置が適正に結晶格子面1aと合致しているが否かを検査するために、検査工程を実行している(図8(c)参照)。
検査工程では、単結晶インゴット1を回転させながら、変位センサ16がノッチ2を検出するまでの回転角度をエンコーダ18で検出する。ノッチ2の形成位置が適正に結晶格子面1aと合致しているときは、検出した回転角度が既述した相対角度φと一致する。
一方、検出した回転角度と既述した相対角度φとの間にズレがあった場合は、そのズレ角度分が、ノッチ2の形成位置と結晶格子面1aとの間のズレ量である。そこで、この場合は検出したズレ角度を補正値として位置決め加工システムにフィードバックしておく。さらに、単結晶インゴット1の周面を研削した後、結晶格子面検出工程、位置決め工程、および研削工程を実行して、改めて適正位置にノッチ2を形成することもできる。
これらの検査工程、およびノッチの再形成は、単結晶インゴット1を支持部材11,12に装着したまま行えるため、作業能率が高い。
なお、この発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、結晶面指標としてオリフラを単結晶インゴット1の外周面に形成する場合は、図9に示すような角度センサ50(指標確認手段)を指標確認点cに配設した構成としてもよい。
同図に示す角度センサ50は、支軸51と一体に回動自在な揺動アーム52の両端に測定子53,53を取り付けた構成となっている。支軸51には揺動アーム52の回動角度を検出するエンコーダ54が装着してある。
エンコーダ54は、指標確認点cにおいて測定子53,53がオリフラ3に接触するときの揺動アーム52の回動角度を基準角度に設定しておく。
このように構成すれば、エンコーダ54で揺動アーム52の回動角度を監視し、基準角度を検出することにより、指標確認点c上にオリフラ3が置かれたことを認識することができ、さらに回転角度の補正も行うことができる。
この発明の実施形態に係る単結晶インゴット位置決め加工システムの概要を示す斜視図である。 同システムに組み込まれる位置決め装置の外観を示す斜視図である。 この発明の実施形態で用いられる位置決め用治具を示す斜視図である。 この実施形態に係る単結晶インゴット位置決め加工システムにおける研削基準位置、測定点、および指標確認点の位置関係を示す図である。 図3に示した位置決め用治具の側面図である。 この発明の実施形態に係る単結晶インゴットの位置決め加工方法を説明するための図である。 この発明の実施形態に係る単結晶インゴットの位置決め加工方法を説明するための、図6に続く図である。 この発明の実施形態に係る単結晶インゴットの位置決め加工方法を説明するための、図7に続く図である。 この発明を構成する指標確認手段の変形例を示す図である。
符号の説明
1:単結晶インゴット 2:ノッチ
11:支持部材 13:ノッチ研削砥石
15:X線測定ユニット 16:変位センサ
18:エンコーダ
20:単結晶インゴット位置決め装置
21:X線源 22:X線検出器
30:位置決め用治具 31:治具本体
32:結晶板 33:ノッチ
40:ダミーインゴット 41:ノッチ
50:角度センサ

Claims (2)

  1. 単結晶材料を円筒状に形成してなる単結晶インゴットを周面研削が可能なように主軸中心に回転自在に支持するとともに、当該単結晶インゴットの回転角度をエンコーダによって検出し、且つ当該単結晶インゴットの結晶格子面をX線回折測定により測定するための測定点と、当該単結晶インゴットに形成した結晶面指標を検出するための指標確認点とを、あらかじめ当該単結晶インゴットの外周面軌道上に設定してある単結晶インゴットの位置決め装置に対して、前記単結晶インゴットの位置決め時に、治具本体が当該単結晶インゴットの代わりに主軸中心に回転自在に支持される単結晶インゴットの位置決め用治具であって、
    前記単結晶インゴットに模して外周面の少なくとも一部を円筒状に形成するとともに、該外周面に軸方向に延在するオリフラまたはノッチ等の結晶面指標を擬似的に形成した治具本体を備え、
    当該治具本体の外周面には、前記単結晶インゴットの位置決め装置に支持された主軸から径方向に延びる軸を中心に面内回転可能となった結晶板が取り付けられ、当該結晶板の中心は前記軸方向に延在する結晶面指標の中心に対して周方向の位置を合わせてあり、且つ当該結晶板の面内回転軸は前記結晶面指標の中心を通る法線と同一の方向に位置決めしてあり、
    さらに、前記治具本体は、前記結晶面指標が前記指標確認点で検出されたときの回転角度位置と、前記結晶板の結晶格子面が前記測定点で検出されたときの回転角度位置とに基づき、前記指標確認点と前記測定点の間の前記主軸を中心とする相対角度が検出されることを特徴とする位置決め用治具。
  2. 主軸から径方向に延びる軸を中心に面内回転可能となった結晶板の取り付け位置は、前記治具本体の外周面の一部に形成された切欠き面上であることを特徴とする請求項1の位置決め用治具。
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