JPH11285955A - 単結晶インゴット周面加工装置におけるインゴット位置決め方法 - Google Patents

単結晶インゴット周面加工装置におけるインゴット位置決め方法

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JPH11285955A
JPH11285955A JP8904798A JP8904798A JPH11285955A JP H11285955 A JPH11285955 A JP H11285955A JP 8904798 A JP8904798 A JP 8904798A JP 8904798 A JP8904798 A JP 8904798A JP H11285955 A JPH11285955 A JP H11285955A
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JP
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ingot
crystal ingot
peripheral surface
axis
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JP8904798A
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Inventor
Masahiro Tsuchiya
政博 土屋
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RIGAKU DENKI KK
Rigaku Denki Co Ltd
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RIGAKU DENKI KK
Rigaku Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単結晶インゴットのスライスに際し、同イン
ゴットの周面を基準に位置決めするだけで、結晶軸に対
し所望の角度で単結晶インゴットをスライスできるよう
にする。 【解決手段】単結晶インゴット1の両端を回転自在に支
持し、この単結晶インゴット1の周面にX線を照射する
とともに、該単結晶インゴット1の周面から反射してく
る回折X線を検出することにより単結晶インゴット1の
結晶軸方位を測定する。次いで、単結晶インゴット1を
回転させるとともに、結晶軸方位と平行な任意の軸Z′
を中心に単結晶インゴット1を旋回させることにより、
周面研削砥石に対する相対位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、単結晶インゴッ
トの両端を支持して所定の基準軸と平行な回転中心周り
に回転させるとともに、単結晶インゴットの周面に当接
させた研削砥石を基準軸に沿って移動させながら単結晶
インゴットを研削していく単結晶インゴット周面加工装
置において、上記研削砥石に対する単結晶インゴットの
相対位置を調整するためのインゴット位置決め方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、シリコン(Si)、フェライト、
その他の各種単結晶材料が産業界で広く用いられてい
る。この単結晶材料は、一般に、チョコラルスキー引上
げ法などの技術を用いて、図2に示すような円柱形状の
単結晶インゴット1として製造される。この単結晶イン
ゴット1は、周面を研削した状態でスライス工程(ウェ
ーハ製作工程)に移送され、円盤状のウェーハとして半
導体基板等の用途に供される。
【0003】図10に示すように、単結晶インゴット1
は、結晶2の結晶軸Zと中心軸Oとの間に任意の傾きを
有することは避けられない。したがって、単結晶インゴ
ット1のスライス工程において、単純に中心軸Zを基準
として単結晶インゴット1をスライスすることはできな
い。通常、結晶2の結晶軸Zと中心軸Oとの間の傾きは
1°以内の微小なものであるが、半導体基板用のウェー
ハでは、この結晶軸Zに対する表面の角度が、半導体の
特性を決める大きな要素となる。
【0004】そこで、従来は、結晶軸Zと直角またはあ
らかじめ特定された任意の角度で単結晶インゴット1を
スライスするために、事前にX線測定ユニットを用いた
結晶軸Zの方位測定を実施し、これにより求められた結
晶軸Zの方位を基準として単結晶インゴットを位置決め
し、スライス加工を行っていた(例えば、、特開平2−
31145号公報、特開平9−33456号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、単結晶インゴッ
トの取り引き形態をみると、その多くは引上げ後の単結
晶インゴットに対し、両端の切断および周面加工を施し
た形態で取り引きされている。そして、単結晶インゴッ
トを購入したユーザ、すなわちウェーハを製作する側
で、結晶軸方位を測定し、単結晶インゴットを位置決め
してスライスするようになっていた。
【0006】このため、ユーザにとっては、結晶軸の方
位を測定するためにX線測定ユニットの導入コストがか
かるとともに、測定作業に習熟が必要となり、費用面並
びに労力面に大きな負担があった。しかも、結晶軸方位
の測定値を基準としたスライスマシンへの位置決め装着
作業は煩雑であり、その作業に長時間を必要とするばか
りでなく、何回もの試し切りによって歩留りが低下する
などの問題をかかえていた。
【0007】この発明は、単結晶インゴットの購入先で
あるユーザがかかえる上記のごとき問題を解消するため
に、顧客志向の観点から提案されたものであり、単結晶
インゴットのスライスに際し、同インゴットの周面を基
準に位置決めするだけで、結晶軸に対し所望の角度で単
結晶インゴットをスライスできるようにすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、単結晶インゴットの両端を支持して所定
の基準軸と平行な回転中心周りに回転させるとともに、
単結晶インゴットの周面に当接させた周面研削砥石を基
準軸に沿って移動させながら単結晶インゴットを研削し
ていく単結晶インゴット周面加工装置において、単結晶
インゴットの結晶軸方位を検出するとともに、単結晶イ
ンゴットの回転中心を、さらに検出した結晶軸方位と平
行な任意の軸を中心に旋回させることにより、周面研削
砥石に対する単結晶インゴットの相対位置を調整する方
法としてある。
【0009】上述した本発明を単結晶インゴット周面加
工装置に適用すれば、周面研削砥石により単結晶インゴ
ットの周面が結晶軸方位と平行に研削されるので、スラ
イス加工に際しては、周面を基準に位置決めするだけ
で、結晶軸に対し所望の角度で単結晶インゴットをスラ
イスすることが可能となる。したがって、スライス加工
時にX線測定ユニットによる結晶軸方位の測定が必要な
くなり、作業性の向上を図ることができるとともに、試
し切りの必要も減少し、歩留りの向上を図ることができ
る。
【0010】またこの発明は、前記単結晶インゴットの
結晶軸方位を検出するとともに、該結晶軸方位を回転中
心と平行に位置決めして単結晶インゴットを支持するこ
とにより、周面研削砥石に対する単結晶インゴットの相
対位置を調整する方法としてもよい。このような方法と
しても、周面研削砥石により単結晶インゴットの周面が
結晶軸方位と平行に研削されるので、スライス加工に際
しては、周面を基準に位置決めするだけで、結晶軸に対
し所望の角度で単結晶インゴットをスライスすることが
可能となる。
【0011】単結晶インゴットに対する結晶軸方位の検
出は、単結晶インゴット周面加工装置に支持した単結晶
インゴットに対し、X線を照射するとともに、該単結晶
インゴットから反射してきた回折X線の強度を測定する
ことにより行う方法とすることが好ましい。いわゆるX
線回折測定によれば単結晶インゴットの結晶軸方位を非
破壊により検出することができるため歩留りがよく、し
かも単結晶インゴットを周面加工装置に支持した状態で
X線回折測定を実施することで、測定結果を周面加工装
置の制御データとしてそのまま利用することが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明の
第1実施形態に係るインゴット位置決め方法が適用され
る単結晶インゴット周面加工装置の概要を示す斜視図で
ある。同図に示す周面加工装置は、一対の支持部材1
1,12、周面研削砥石14、およびX線測定ユニット
15を備えている。
【0013】一対の支持部材11,12は、協同して単
結晶インゴット1の両端を支持するとともに、装置にあ
らかじめ設定されている基準軸Yと平行な回転中心O周
りに、単結晶インゴット1を回転させる機能を有してい
る。すなわち、一方の支持部材(駆動側支持部材)11
は、図示しない回転駆動源からの回転駆動力により回転
する。また、他方の支持部材(従動側支持部材)12
も、駆動側支持部材11に従動して回転する。
【0014】さらに、駆動側支持部材11は、上記回転
に同期して任意の軸O′周りに旋回可能な構造となって
いる。また、他方の支持部材(従動側支持部材)12
も、上記従動回転に同期して任意の軸O′周りに旋回可
能な構造となっている。これら各支持部材11,12の
回転および旋回動作の組合せをもって、単結晶インゴッ
ト1の回転中心Oを任意の軸O′周りに旋回させること
ができる。
【0015】周面研削砥石14は、各支持部材11,1
2により支持された単結晶インゴット1に対し、径方向
および上述した基準軸Y方向に移動自在であり、しかも
図示しない回転駆動源により回転駆動される構造となっ
ている。この周面研削砥石14は、径方向の移動量によ
って切り込み量を調整でき、回転および基準軸Y方向の
移動に伴い、単結晶インゴット1の周面を研削する機能
を有している。
【0016】X線測定ユニット15は、X線源16およ
びX線検出器17の他、X線回折測定に必要とされる各
種構成要素を備えている。この測定ユニット15は、X
線源16から単結晶インゴット1の周面に向けてX線を
照射し、その周面で回折してきたX線の強度をX線検出
器17で検出することにより、同インゴット1の結晶格
子面の方位を測定する機能を有している。
【0017】次に、この発明の第1実施形態に係るイン
ゴットの位置決め方法を説明する。図2〜図7は、この
発明の実施形態に係るインゴット位置決め方法を説明す
るための図である。なお、図3〜図6において、(a)
は単結晶インゴットを端面側から見た側面図、(b)は
単結晶インゴットを周面側から見た正面図である。この
実施形態では、図10に示すように、少なくとも二つの
結晶格子面2a,2bが90°の角度をなす正方晶系,
立方晶系等の結晶構造をもった単結晶インゴット1を対
象に説明する。
【0018】図2に示すように、チョコラルスキー引上
げ法などにより、引き上げられた単結晶インゴット1
は、一端1aに種結晶が残存するとともに、他端1bも
引上げ時のだれ形状のまま固化している。そこで、まず
単結晶インゴット1の両端を中心軸と直交する方向に切
断して、平坦な端面形状を形成する(図3参照)。その
後、単結晶インゴット1の両端中央部を、図1に示した
周面加工装置の各支持部材11,12で支持する。この
とき、単結晶インゴット1の中心軸を周面加工装置の回
転中心Oにほぼ合致させることが好ましい。なお、単結
晶インゴット1の両端を切断することなく、そのまま周
面加工装置に支持させることもある。
【0019】次いで、単結晶インゴット1を周面加工装
置に装着したまま、X線測定ユニット15を用いて結晶
軸方位の測定を行う(図4〜図6参照)。X線測定ユニ
ット15のX線源16およびX線検出器17は、標準試
料を用いてあらかじめX線の照射,検出角度を調整して
おく。標準試料としては、単結晶インゴット1と同じ結
晶構造をもつ単結晶板を用いる。この標準試料を単結晶
インゴット1のX線照射点Eを通る基準平面A上に配置
する(図4参照)。なお、基準平面Aは基準軸Yと平行
に設定してある。
【0020】そして、まずX線源16およびX線検出器
17を、単結晶インゴット1の回転中心Oと直交する仮
想平面上で、X線照射点Eに関し対称な位置に配置する
とともに、X線源16から標準試料に入射するX線の入
射角を、回折条件を満たす入射角θに調整する。入射角
θでX線が標準試料に入射すると、入射X線に対して角
度2θの方向に回折X線が反射する。この入射X線に対
する角度2θを回折角と称する。X線検出器17は、入
射X線に対してこの回折角2θの角度を保持するように
調整する。標準試料は、X線源16およびX線検出器1
7の角度調整を終了した後、取り外しておく。
【0021】X線の入射角θと回折角2θとをこのよう
に調整しておけば、単結晶インゴット1の結晶格子面2
aが基準平面Aと対向する位置(詳しくは、単結晶イン
ゴット1の回転中心Oと直交する仮想平面上において、
該仮想平面と結晶格子面2aとの交線が、該仮想平面と
基準平面Aとの交線に平行となる位置(図4参照))に
きたとき、X線検出器17により回折X線のピーク強度
が検出される。そこで、単結晶インゴット1を回転中心
O周りに遅い速度で回転させ、X線検出器17による回
折X線強度の測定を行い、ピーク強度を検出した時点の
回転角度を測定する。
【0022】次に、X線測定ユニット15のX線源16
およびX線検出器17を、単結晶インゴット1のX線照
射点Eを通る法線を中心に90°回転させる(図5参
照)。このとき、基準平面A(標準試料を配置した平
面)に対するX線の入射角θと回折角2θはそのまま保
持しておく。
【0023】続いて、単結晶インゴット1のX線照射点
Eを通り、且つ回転中心Oと直角に交差する接線(図5
の紙面垂直方向に延びる直線)を中心として、X線源1
6およびX線検出器17をω方向に揺動させる。このと
き、X線源16およびX線検出器17の相対位置は変更
することなく、これら各機器を一体に揺動させるように
する。この揺動操作と併行して、X線検出器17による
回折X線強度の測定を行い、ピーク強度を検出した時点
の揺動角度を測定する。X線検出器17がピーク強度を
検出した時点の揺動角度は、基準平面Aに対する結晶格
子面2aのω方向の傾きに相当する。図4,図5に示し
たX線回折測定により、結晶格子面2aの方位が検出さ
れる。
【0024】次に、単結晶インゴット1を回転中心O周
りに90°回転させる。この実施形態では、既述したよ
うに結晶格子面2a,2bが90°の角度をなす結晶構
造の単結晶インゴット1を対象としているため(図10
参照)、この回転操作により、新たな結晶格子面2b
が、基準平面と対向する位置に配置されることになる。
続いて、先の操作と同様に単結晶インゴット1のX線照
射点Eを通り、且つ回転中心Oと直角に交差する接線
(図6の紙面垂直方向に延びる直線)を中心として、X
線源16およびX線検出器17をω方向に揺動させる。
このときも、X線源16およびX線検出器17の相対位
置は変更することなく、これら各機器を一体に揺動させ
るようにする。この揺動操作と併行して、X線検出器1
7による回折X線強度の測定を行い、ピーク強度を検出
した時点の揺動角度を測定する。
【0025】X線検出器17がピーク強度を検出した時
点の揺動角度は、基準平面Aに対する結晶格子面2bの
ω方向の傾きに相当する。このX線回折測定により、結
晶格子面2bの方位が検出される。図10に示すよう
に、単結晶インゴット1の結晶軸Zは、結晶格子面2
a,2bと平行に延在している。したがって、上記の操
作をもって結晶格子面2a,2bの方位が測定されれ
ば、結晶軸Zの方位を特定することができる。
【0026】次に、周面加工装置により単結晶インゴッ
ト1の周面を研削する(図7,図8参照)。このとき、
単結晶インゴット1を回転中心O周りに回転させるとと
もに、該回転中心Oを結晶軸に平行な軸Z′を中心に旋
回させることにより、周面研削砥石14に対する単結晶
インゴット1の位置決めを行う。なお、軸Z′を中心と
した旋回動作は、回転中心O周りの回転に同期して行わ
れる。
【0027】このように位置決めされた単結晶インゴッ
ト1の周面に対して、周面研削砥石14を当接させると
ともに、該周面研削砥石14を基準軸Y方向に移動させ
ることにより、単結晶インゴット1の周面を研削してい
くと、同インゴット1は、結晶軸に平行な軸Z′を中心
とする円柱形状に加工される。ここで、結晶軸に平行な
軸Z′は任意に設定することができるが、同軸Z′と単
結晶インゴット1の端面との交点が、回転中心Oから離
間するほど研削量が増加して単結晶インゴット1を細く
仕上げてしまうことになる。したがって、結晶軸に平行
な軸Z′は、回転中心Oに接近させることが好ましい。
【0028】また、単結晶インゴット1が長いほど、結
晶軸に平行な軸Z′と単結晶インゴット1の端面との交
点が、中心軸Oから離間することになる。そこで、あら
かじめ単結晶インゴット1を適宜の長さに切断して、周
面加工装置に装着してもよい。このような周面加工を施
した単結晶インゴット1は、その周面が結晶軸Zと平行
になる。したがって、ウェーハの製作に際して、周面を
基準に単結晶インゴット1を位置決めしてスライスマシ
ンに装着するだけで、結晶軸に対して直交または所望の
角度でスライス加工を行うことができる。
【0029】図9は、この発明の第2実施形態に係るイ
ンゴット位置決め方法を説明するための図である。この
第2実施形態においても、X線測定ユニット15を用い
て単結晶インゴットの結晶軸方位を測定する(図4〜図
6参照)。その後、図9に示すように、結晶軸Zの方位
が周面加工装置の回転中心Oと平行になるように単結晶
インゴット1を位置決めして支持部材11,12の間に
装着する。
【0030】このように位置決めされた単結晶インゴッ
ト1の周面に対して、周面研削砥石14を当接させると
ともに、該周面研削砥石14を基準軸Y方向に移動させ
ることにより、単結晶インゴット1の周面を研削してい
くと、同インゴット1は、結晶軸に平行な軸Z′を中心
とする円柱形状に加工される。この第2実施形態では、
結晶軸方位を測定後、単結晶インゴット1を周面加工装
置から取り外し、改めて同インゴット1を位置決めして
装着する必要があるため、既述した第1実施形態に比べ
作業工数は増加する。しかし、周面加工において、回転
中心を旋回させる必要がなくなるため、周面加工装置の
構成を簡素化することができる利点がある。
【0031】この第2実施形態では、単結晶インゴット
1の支持角度を調整する必要がある。したがって、周面
加工装置の支持部材11,12を支持角度が調整可能な
フレキシブルな構成とするか(図9(a))、あるいは
同図(b)に示すように、単結晶インゴット1の支持角
度を調整するための治具20を、支持部材11,12と
単結晶インゴット1の端面との間に挿入することが好ま
しい。
【0032】なお、この発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。例えば、結晶格子面の方位測定
後、任意の段階で単結晶インゴット1の周面に、結晶格
子面と対向してオリフラまたはノッチを形成してもよ
い。このオリフラまたはノッチは、結晶格子面の方位を
示すもので、後の半導体製造工程における位置決め基準
として機能する。
【0033】また、上記の実施形態においては、X線源
16およびX線検出器17を揺動させたが、これらの機
器を固定して、単結晶インゴット1をω方向に揺動させ
る方法としてもよい。
【0034】上記実施形態では、少なくとも二つの結晶
格子面が90°の角度をなす正方晶系,立方晶系等の結
晶構造をもった単結晶インゴット1を対象とし、該90
°の角度をなす結晶格子面の方位を測定することで結晶
軸の方位を特定したが、それ以外の結晶構造を有する単
結晶インゴットについてもこの発明は適用することがで
きる。例えば、六方晶系の結晶構造をもつ単結晶インゴ
ットにおいては、120°の角度をなす結晶格子面の方
位を測定するため、一方の結晶格子面の方位測定後、単
結晶インゴットを中心軸周りに120°回転させること
により、他方の結晶格子面の方位を測定することがで
き、これら各結晶格子面の方位に基づき結晶軸の方位を
特定することができる。
【0035】さらに、単結晶インゴットに対する結晶軸
方位の測定については、既に公知となっている各種の測
定方法を適用することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明方法を単
結晶インゴット周面加工装置に適用すれば、結晶軸と平
行になるように単結晶インゴットの周面を加工すること
ができるので、その後に行われる単結晶インゴットのス
ライス作業に際し、同インゴットを周面を基準に位置決
めするだけで、結晶軸に対し所望の角度で単結晶インゴ
ットをスライスでき、スライスマシンへの位置決め作業
の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るインゴット位置
決め方法が適用される単結晶インゴット周面加工装置の
概要を示す斜視図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係るインゴット位置
決め方法を説明するための図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係るインゴット位置
決め方法するための、図2に続く図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係るインゴット位置
決め方法するための、図3に続く図である。
【図5】この発明の第1実施形態に係るインゴット位置
決め方法するための、図4に続く図である。
【図6】この発明の第1実施形態に係るインゴット位置
決め方法するための、図5に続く図である。
【図7】この発明の第1実施形態に係るインゴット位置
決め方法するための、図6に続く図である。
【図8】この発明の第1実施形態に係るインゴット位置
決め方法を示す斜視図である。
【図9】この発明の第2実施形態に係るインゴット位置
決め方法を説明するための図である。
【図10】単結晶インゴットの結晶軸を説明するための
斜視図である。
【符号の説明】
1:単結晶インゴット 2:結晶 2a,2b:結晶格子面 11,12:支持部材 14:周面研削砥石 15:X線測定ユニット 16:X線源 17:X線検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶インゴットの両端を支持して所定
    の基準軸と平行な回転中心周りに回転させるとともに、
    前記単結晶インゴットの周面に当接させた周面研削砥石
    を前記基準軸に沿って移動させながら前記単結晶インゴ
    ットを研削していく単結晶インゴット周面加工装置にお
    いて、 前記単結晶インゴットの結晶軸方位を検出するととも
    に、前記単結晶インゴットの回転中心を、さらに前記結
    晶軸方位と平行な任意の軸を中心に旋回させることによ
    り、前記周面研削砥石に対する単結晶インゴットの相対
    位置を調整することを特徴とするインゴット位置決め方
    法。
  2. 【請求項2】 単結晶インゴットの両端を支持して所定
    の基準軸と平行な回転中心周りに回転させるとともに、
    前記単結晶インゴットの周面に当接させた周面研削砥石
    を前記基準軸に沿って移動させながら前記単結晶インゴ
    ットを研削していく単結晶インゴット周面加工装置にお
    いて、 前記単結晶インゴットの結晶軸方位を検出するととも
    に、該結晶軸方位を前記回転中心と平行に位置決めして
    前記単結晶インゴットを支持することにより、前記周面
    研削砥石に対する単結晶インゴットの相対位置を調整す
    ることを特徴とするインゴット位置決め方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した単結晶イン
    ゴット周面加工装置におけるインゴット位置決め方法に
    おいて、 単結晶インゴット周面加工装置に支持した単結晶インゴ
    ットに対し、X線を照射するとともに、該単結晶インゴ
    ットから反射してきた回折X線の強度を測定することに
    より、該単結晶インゴットの結晶軸方位を検出すること
    を特徴とするインゴット位置決め方法。
JP8904798A 1998-04-01 1998-04-01 単結晶インゴット周面加工装置におけるインゴット位置決め方法 Pending JPH11285955A (ja)

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