JPH112614A - 単結晶軸方位x線測定方法及び装置 - Google Patents

単結晶軸方位x線測定方法及び装置

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JPH112614A
JPH112614A JP9172974A JP17297497A JPH112614A JP H112614 A JPH112614 A JP H112614A JP 9172974 A JP9172974 A JP 9172974A JP 17297497 A JP17297497 A JP 17297497A JP H112614 A JPH112614 A JP H112614A
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single crystal
ray
plane
ray diffraction
lattice plane
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JP9172974A
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English (en)
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Hikari Echizenya
光 越前屋
Masahiro Tsuchiya
政博 土屋
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準金具と結晶格子面との間に一定の関係を
形成することによって切断機における作業性を改善し、
さらに基準金具に対する結晶格子面の傾斜角度を高精度
に測定できるようにする。 【解決手段】 単結晶インゴット1に基準金具16を付
けると共にその基準金具16を基準とする単結晶1の結
晶格子面Aの傾斜状態を測定する単結晶軸方位X線測定
方法である。この測定方法は、(1)単結晶1を中心軸
線xを中心として回転可能に支持し、(2)X線光学系
4によって単結晶1の端面1aに対してX線回折測定を
行って水平方向及び垂直方向の結晶格子面Aの傾斜角度
を検出し、(3)単結晶1を中心軸線xを中心として回
転させることによって結晶格子面Aの水平方向又は垂直
方向の傾斜角度をゼロにし、(4)その状態の単結晶1
に基準金具16を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶物質に基準
マークを形成すると共に、その基準マークを基準とする
単結晶物質の結晶格子面の傾斜状態を測定する単結晶軸
方位X線測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ICが種々の産業分野で広
く用いられている。この半導体ICは、半導体ウエハに
多数のICチップを作製した上でそれらを個々に切断す
ることによって作製される。そして、半導体ウエハは、
円筒形状の単結晶インゴットをワイヤカッタ等を用いて
薄く切断することによって作製される。この場合、ワイ
ヤカッタ等は単結晶インゴットの結晶格子面に対して平
行に移動して単結晶インゴットを切断するように設定さ
れるのが一般的であり、この結果、得られる半導体ウエ
ハのカット面は単結晶の結晶格子面に対して平行になる
ことが一般的である。
【0003】以上のように、半導体ウエハのカット面を
単結晶の結晶格子面に対して平行に形成するためには、
まず初めに、単結晶インゴットの結晶格子面がどのよう
な傾斜状態にあるかを知っておかなければならない。上
記の単結晶軸方位X線回折測定方法は、そのような結晶
格子面の傾斜状態を測定することを目的として実行され
る。
【0004】従来の単結晶軸方位X線回折測定方法は、
例えば図5に示すようにして行われていた。すなわち、
単結晶インゴット51の適当な個所に基準マークとして
基準金具52を装着し、ゴニオメータ53のX線光軸L
0 に対する所定の基準位置にその基準金具52を一致さ
せた状態で単結晶インゴット51を設置する。
【0005】今、X線発生装置54から発生して単結晶
インゴット51の端面51aに入射する入射X線と、X
線光軸L0 と、単結晶インゴット51の端面51aで回
折してX線カウンタ56によって受け取られる回折X線
とを全て含む平面をX線回折面と考えるとき、そのX線
回折面をX線光軸L0 を中心として角度0゜の水平面に
対して45゜、135゜、225゜、315゜の4つの
角度位置の間で回転移動させる。そして、個々の角度位
置の所でX線カウンタ56によって回折X線の強度を測
定し、さらに、それらの測定結果に基づいて水平方向
(0゜方向)及び垂直方向(90゜方向)のX線強度を
換算し、その換算結果に基づいて、単結晶インゴット5
1の結晶格子面Aの垂直方向(すなわち水平軸線Lh ま
わり)の傾斜角度θv 及び水平方向(すなわち垂直軸線
Lv まわり)の傾斜角度θh を計算によって求める。こ
れにより、基準金具52を基準としたときの結晶格子面
Aの垂直方向傾斜角度θv 及び水平方向傾斜角度θh が
求められる。
【0006】その後、単結晶インゴット51を図示しな
い切断機まで持ち運び、基準金具52をその切断機の所
定基準位置に一致させ、そして、ワイヤカッタ等といっ
た切断刃の切断角度を上記の垂直方向傾斜角度θv 及び
水平方向傾斜角度θh に基づいて調節する。この状態で
その切断刃によって単結晶インゴット51を切断するこ
とにより、結晶格子面Aに対して平行なカット面を有す
る半導体ウエハを切り出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような単結晶軸方位X線測定方法においては、基準
金具52を単結晶インゴット51に取り付けるときに、
その取り付け状態に何等かの規則性が考慮されていたわ
けではなく、その取り付け状態が単結晶インゴットごと
にバラバラであった。従って、基準金具52に対する結
晶格子面Aの傾斜角度θv 及びθh が単結晶インゴット
ごとにバラバラであり、よって、切断機によって複数の
単結晶インゴットを切断するときには、単結晶インゴッ
トごとにワイヤカッタ等の切断角度を水平方向及び垂直
方向の両方にわたって角度調節しなければならず、その
作業が非常に面倒であった。
【0008】また、上記従来の単結晶軸方位X線測定方
法では、X線回折面の設定角度を45゜、135゜、2
25゜、315゜に設定し、水平方向(0゜方向)及び
垂直方向(90゜方向)のX線強度をそれらの角度にお
ける測定結果から換算によって求めていた。これは、単
結晶インゴット51に取り付けた基準金具52が邪魔に
なってX線回折面を水平方向及び垂直方向に位置設定す
ることができないためである。このように従来の測定法
方では、結晶格子面の水平方向及び垂直方向の傾斜角度
を換算によって求めていたので、測定結果に誤差が生じ
易く、従って、半導体ウエハのカット面に傾斜誤差が生
じ易かった。
【0009】本発明は、従来の測定方法における上記の
問題点に鑑みて成されたものであって、基準マークと結
晶格子面との間に一定の関係を形成することによって切
断機における作業性を改善することを目的とする。また
本発明は、基準マークに対する結晶格子面の傾斜角度を
高精度に測定できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】一般に、単結晶物質は、
結晶内部全体にわたって完全に原子配列の向き、すなわ
ち結晶軸の方向が揃っている物質と考えることができ
る。この単結晶物質は、例えば、周知の引き上げ法によ
って図2(c)に符号1で示すように円柱形状のインゴ
ットとして形成されることが多く、その内部には、イン
ゴットの中心軸線xを横切るようにして複数の結晶格子
面Aが一定間隔で連続して平行に形成される。この単結
晶インゴット1から半導体ウエハを切り出す際には、そ
の半導体ウエハのカット面が結晶格子面Aに対して平行
になるように単結晶インゴット1をワイヤカッタ等を用
いて切断するのが一般的である。
【0011】今、中心軸線xに対する結晶格子面Aの傾
斜状態を考えると、いくつかの状態が考えられる。まず
図2に示す状態は、結晶格子面Aが中心軸線xに対して
直交する傾斜ゼロの状態である。この状態では、図2
(a)で示すように水平方向(すなわち垂直軸線zまわ
り)の結晶格子面Aの傾斜角度θh がθh =0゜であ
り、さらに図2(b)で示すように垂直方向(すなわち
水平軸線yまわり)の結晶格子面Aの傾斜角度θv もθ
v =0゜である。
【0012】また、図3に示す状態は、結晶格子面Aが
垂直方向のみに傾斜する状態である。この状態では、図
3(a)で示すように水平方向(すなわち垂直軸線zま
わり)の結晶格子面Aの傾斜角度θh がθh =0゜であ
り、図3(b)で示すように垂直方向(すなわち水平軸
線yまわりの)結晶格子面Aの傾斜角度θv がθv =a
゜である。
【0013】さらに、図4に示す状態は、結晶格子面A
が水平方向及び垂直方向の両方に関して傾斜する状態で
ある。この状態では、図4(a)で示すように水平方向
(すなわち垂直軸線zまわり)の傾斜角度θh がθh =
a゜であり、図4(b)で示すように垂直方向(すなわ
ち水平軸線yまわり)の結晶格子面Aの傾斜角度θvが
θv =b゜である。この図4で示す状態が結晶格子面A
の傾斜状態を一般的に規定できる状態であり、図2及び
図3で示す状態はその一般状態の特別な状態として考え
ることができる。
【0014】本発明に係る単結晶軸方位X線測定方法
は、例えば図4において、単結晶インゴット等といった
単結晶物質1の適所に基準マークを形成すると共に、そ
の基準マークを基準とした場合の結晶格子面Aの傾斜状
態を測定するための方法であり、具体的には、(1)単
結晶物質1をその中心軸線xを中心として回転可能に支
持し、(2)X線光学系によって単結晶物質1の端面1
a、特にその軸に対してX線回折測定を行って結晶格子
面Aに関する水平方向の傾斜角度θh 及び垂直方向の傾
斜角度θv を検出し、(3)単結晶物質1をその中心軸
線xを中心として回転させることによって結晶格子面A
の水平方向傾斜角度θh 又は垂直方向傾斜角度θv のい
ずれか一方をゼロにし、(4)その状態の単結晶物質に
基準マークを取り付けることを特徴とする。
【0015】この単結晶軸方位X線測定方法によれば、
結晶格子面Aの水平方向傾斜角度θh 又は垂直方向傾斜
角度θv のいずれか一方をゼロに設定した後に単結晶物
質に基準マークを取り付けるので、基準マークと結晶格
子面との間に、いずれか一方向の傾斜角度がゼロである
という一定の関係が形成され、その結果、切断機におい
ては、傾斜角度がゼロでない方の傾斜角度だけについて
切断刃の角度調整を行いさえすれば良くなり、従って、
切断作業の作業性が改善される。
【0016】また、結晶格子面Aの傾斜状態を測定する
ためのX線回折測定は、単結晶物質に基準マークを取り
付ける前に行うので、X線回折測定が基準マークによっ
て邪魔されることがなくなり、よって、X線回折面を水
平面及び垂直面のそれぞれに直接に一致させた状態でX
線回折測定を行うことが可能となる。よって、水平方向
及び垂直方向以外の方向から測定した結果に基づいて水
平方向及び垂直方向の測定結果を換算によって算出する
という処理が不要となり、よって、結晶格子面の傾斜角
度を高精度に測定できる。
【0017】次に、本発明に係る単結晶軸方位X線測定
装置は、単結晶物質に基準マークを形成すると共に、そ
の基準マークを基準とする単結晶物質の結晶格子面の傾
斜状態を測定する単結晶軸方位X線測定装置において、
(1)単結晶物質をその中心軸線を中心として回転可能
に支持する単結晶支持手段と、(2)単結晶物質の端面
に関してX線回折測定を行うX線回折測定手段と、
(3)単結晶物質に基準マークを取り付けるマーク装着
手段とを有し、さらに、(4)上記X線回折測定手段
は、X線を発生するX線源と、回折X線を検出するX線
検出手段と、X線源から出てX線検出手段に取り込まれ
るX線を含む平面であるX線回折面をX線光軸を中心と
して回転させるX線回折面回転手段とを有することを特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る単結晶軸方
位X線測定装置の一実施形態を示している。この測定装
置は、支持フレーム2の上に設置された単結晶支持装置
3及びX線回折装置4を有する。単結晶支持装置3は、
互いに平行に並べられた一対の円筒ローラ6と、それら
のローラを回転駆動する回転駆動部7とを含んで構成さ
れる。測定対象である単結晶インゴット1は一対のロー
ラ6の上に載せられる。
【0019】X線回折装置4は、X線発生装置8及びX
線カウンタ9を搭載したゴニオメータ11と、そのゴニ
オメータ11を片持ち状態で支持するゴニオメータ回転
支持装置12とを有する。ゴニオメータ11は、詳しい
図示は省略してあるが、X線発生装置8及びX線カウン
タ9を矢印Cで示すようにX線照射点Bを中心として個
別に回転移動させる測角機構を含んでいる。この回転移
動により、X線発生装置8から出てX線照射点Bに入射
する入射X線Ra と、X線照射点Bから出てX線カウン
タ9に取り込まれる回折X線Rb との成す角度θを希望
する適宜の値に調節できる。通常は、単結晶インゴット
1の構成材料に固有のX線回折角度に調節される。
【0020】入射X線Ra 、回折X線Rb 及びゴニオメ
ータのX線光軸L0 は1つの平面内に含まれるものであ
り、今この平面をX線回折面と呼ぶことにする。ゴニオ
メータ回転支持装置12はその内部に回転駆動機構を含
んでおり、その回転駆動機構の働きによって上記のX線
回折面を矢印Φで示すようにX線光軸L0 を中心として
回転移動させることができる。
【0021】単結晶支持装置3の側方部分の支持フレー
ム2には、矢印Dで示すように昇降移動するブラケット
14を備えたマーク装着装置13が設置されている。ブ
ラケット14を上部へ移動させた状態でその底面に基準
マークとしての基準金具16を取り付け、その後、ブラ
ケット14を単結晶インゴット1へ向けて降下させれ
ば、基準金具16を単結晶インゴット1の外周面に自動
的に取り付けることができる。
【0022】本実施形態の単結晶軸方位X線測定装置は
以上のように構成されているので、測定を行う際には、
まず、単結晶インゴット1をローラ対6の上に載せ、さ
らに、単結晶インゴット1の中心軸線xとゴニオメータ
11のX線光軸L0 を同軸に一致させ、さらにその端面
1aをX線照射点Bに合わせる。そして、X線発生装置
8がΦ回転の角度0゜位置にある状態でX線回折面が水
平位置になるように回転支持装置12によってゴニオメ
ータ11のΦ角度位置を調節する。そして、X線発生装
置8からのX線を単結晶インゴット1の端面1a特にそ
の軸に照射し、その端面1aで回折した回折X線をX線
カウンタ9で検出し、さらにそのX線の強度を検出す
る。
【0023】その後、回転支持装置12によってゴニオ
メータ11を回転させて、X線発生装置8がΦ回転の9
0゜位置に来る状態でX線回折面が垂直位置になるよう
に回転支持装置12によってゴニオメータ11のΦ角度
位置を調節する。そしてこの位置でX線回折測定を行っ
て回折X線強度を測定する。その後、X線発生装置8が
Φ回転の180゜位置に来る状態でX線回折面が水平に
なる位置及びX線発生装置8が270゜位置に来る状態
でX線回折面が垂直になる位置に、順次にゴニオメータ
11を回転移動させ、個々の位置においてX線回折測定
を行って回折X線強度を測定する。
【0024】以上により、X線回折装置4のX線回折面
が水平位置にあるときの単結晶端面1aからの回折X線
強度及びそれが垂直位置にあるときの回折X線強度の両
方が測定される。これらの回折X線強度が分かると、図
4において単結晶インゴット1の結晶格子面Aの垂直方
向傾斜角度θv 及び水平方向傾斜角度θh を知ることが
できる。
【0025】こうして結晶格子面Aの垂直方向傾斜角度
θv 及び水平方向傾斜角度θh を知ることができると、
図1において円筒ローラ6を回転させて単結晶インゴッ
ト1を中心軸線xのまわりに所定角度だけ回転させる。
このときの単結晶インゴット1の回転角度は、上記の垂
直方向傾斜角度θv 及び水平方向傾斜角度θh に対応し
た固有の角度に設定され、従って、円筒ローラ6によっ
て単結晶インゴット1を回転させることにより、垂直方
向又は水平方向のいずれか一方向に関する結晶格子面A
の傾斜角度をゼロに補正することができる。例えば、図
4に示すように結晶格子面Aが水平及び垂直の両方向に
傾斜する状態を、図3に示すように結晶格子面Aが垂直
方向にだけ傾斜する状態へと補正することができる。
【0026】以上のようにして水平又は垂直方向のいず
れかの傾斜角度がゼロに補正されると、その状態で、図
1のローラ対6の回転を停止して単結晶インゴット1を
クランプし、さらにマーク装着装置13のブラケット1
4を降下して基準金具16を単結晶インゴット1の外周
面に接着等によって取り付ける。これにより、単結晶イ
ンゴット1に基準金具16が形成され、さらにその基準
金具16を基準とする結晶格子面Aの傾斜状態が特定さ
れる。特に、本実施形態によれば、基準金具16を所定
の基準位置、例えば切断機の基準位置に置くと、結晶格
子面Aの傾斜角度が水平又は垂直方向のいずれか一方に
関して自動的にゼロとなるので、切断機側の切断刃、例
えばワイヤカッタ等を、傾斜角度がゼロでない方の傾斜
角度に関してだけ角度調節を行うだけで、切断刃の傾斜
角度を正確に結晶格子面に合わせることができる。この
角度調節が完了した後に切断刃によって単結晶インゴッ
ト1を切断すれば、結晶格子面Aに対して所定の角度で
傾斜するカット面を有する半導体ウエハを作製できる。
【0027】以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を
説明したが、本発明はその実施形態に限定されるもので
はなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改
変できる。例えば、上記の説明では、単結晶インゴット
1に専用の基準金具16を取り付け、その後、その基準
金具16を切断機の所定基準位置に位置合わせするとい
う実施形態を考えた。しかしながら、単結晶インゴット
1をクランプして切断機まで運搬する搬送機構を用いる
場合には、単結晶インゴット1をクランプするクランプ
機構そのものを基準マークとして用い、そのクランプ機
構を切断機の所定基準位置に位置合わせすることができ
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の単結晶軸方位X線測定方
法によれば、基準マークと結晶格子面との間に一定の関
係、例えば水平又は垂直方向のいずれかの方向の傾斜角
度がゼロになるという関係が形成されるので、基準マー
クの取り付け後に行われる切断機を用いた切断作業にお
いて、切断刃の角度位置調節を非常に簡単に行うことが
できる。
【0029】また、X線回折測定によって結晶格子面の
傾斜状態を測定するときには単結晶物質に基準マークが
取り付けられていないので、X線回折測定のためのゴニ
オメータを単結晶物質に対して自由に回転させることが
でき、それ故、請求項2に記載のように、ゴニオメータ
のX線回折面を水平方向又は垂直方向に位置設定した状
態でX線回折測定を行うことができる。こうすれば、水
平方向及び垂直方向における回折X線強度を、特別な換
算処理を施すことなく直接に求めることができ、それ
故、基準マークに対する結晶格子面の傾斜角度を高精度
に測定できる。
【0030】請求項3記載の単結晶軸方位X線測定装置
によれば、請求項1記載の測定方法を簡単且つ確実に実
行できる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単結晶軸方位X線測定方法を実施
するための測定装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】単結晶物質内の結晶格子面の傾斜状態の一例を
模式的に示す図である。
【図3】単結晶物質内の結晶格子面の傾斜状態の他の一
例を模式的に示す図である。
【図4】単結晶物質内の結晶格子面の傾斜状態のさらに
他の一例を模式的に示す図である。
【図5】従来の単結晶軸方位X線測定装置の一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 単結晶インゴット(単結晶物質) 2 支持フレーム 3 単結晶支持装置(単結晶支持手段) 4 X線回折装置(X線回折測定手段) 6 円筒ローラ 7 回転駆動部 8 X線発生装置 9 X線カウンタ(X線検出手段) 11 ゴニオメータ 12 ゴニオメータ回転支持装置(X線回折面回
転手段) 13 マーク装着装置 14 ブラケット 16 基準金具(基準マーク) A 結晶格子面 B X線照射位置 L0 ゴニオメータのX線光軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶物質に基準マークを形成すると共
    に、その基準マークを基準とする単結晶物質の結晶格子
    面の傾斜状態を測定する単結晶軸方位X線測定方法にお
    いて、 (1)単結晶物質をその中心軸線を中心として回転可能
    に支持し、 (2)X線光学系によって単結晶物質の軸に対してX線
    回折測定を行って水平方向及び垂直方向の結晶格子面の
    傾斜角度を検出し、 (3)単結晶物質をその中心軸線を中心として回転させ
    ることによって結晶格子面の水平方向又は垂直方向の傾
    斜角度をゼロにし、 (4)その単結晶物質に基準マークを取り付けることを
    特徴とする単結晶軸方位X線測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の単結晶軸方位X線測定方
    法において、 単結晶物質の軸に対してX線回折測定を行う際、X線光
    学系のX線回折面を水平面内に一致させたとき及びそれ
    を垂直面内に一致させたときのそれぞれにおいてX線回
    折測定を行うことにより、単結晶物質の結晶格子面の水
    平方向及び垂直方向の傾斜角度を測定することを特徴と
    する単結晶軸方位X線測定方法。
  3. 【請求項3】 単結晶物質に基準マークを形成すると共
    に、その基準マークを基準とする単結晶物質の結晶格子
    面の傾斜状態を測定する単結晶軸方位X線測定装置にお
    いて、 (1)単結晶物質をその中心軸線を中心として回転可能
    に支持する単結晶支持手段と、 (2)単結晶物質の軸に関してX線回折測定を行うX線
    回折測定手段と、 (3)単結晶物質に基準マークを取り付けるマーク装着
    手段とを有し、 (4)上記X線回折測定手段は、X線を発生するX線発
    生装置と、回折X線を検出するX線検出手段と、X線源
    から出てX線検出手段に取り込まれるX線を含む平面で
    あるX線回折面をX線光軸を中心として回転させるX線
    回折面回転手段とを有することを特徴とする単結晶軸方
    位X線測定装置。
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