JP4253204B2 - フォーカス制御装置及び制御方法並びにフォーカス制御用プログラム - Google Patents

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学式記録媒体の記録再生装置における光学ピックアップのフォーカス制御装置に係り、特に、フォーカスゲインの調整に改良を施したフォーカス制御装置及び制御方法並びにフォーカス制御用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD等の光学式のディスクを記録再生するディスク装置においては、対物レンズを含む光学ピックアップを介してレーザ光を記録面に照射し、その反射光を電気信号に変換することにより、ディスクに記録された信号を読み取っている。光学ピックアップは、アクチュエータのコイルに流れる電流に応じて、フォーカス方向(上下)、トラッキング方向(左右)に移動可能に設けられているが、再生時には、記録面に対して焦点が合った状態を維持している必要がある。
【0003】
このため、かかるディスク装置においては、対物レンズが受光して、ビームスプリッターによって分光された記録面からの反射光が、ディテクターと呼ばれるフォトダイオードに導かれ、このディテクターが反射光量に応じて流す電流に応じて、対物レンズの位置を微調整するフォーカスサーボが行われるように構成されている。例えば、焦点が合わないとメインスポットが真円を描かないことを利用して、メインスポットの中心を基準として4等分した区画における光量のうち、所定の対となる区画の光量の差に基づいて、これをフォーカスエラー信号として検出し、光学ピックアップが誤差を打ち消す方向に移動するように、これに応じた電圧でコイルに電流を流すように制御している。
【0004】
このようなフォーカスサーボにおける動作を、一般的にフォーカス引き込み動作ともいうが、フォーカス引き込み動作は、フォーカスエラー信号の検出可能な範囲、すなわち、焦点位置の前後の僅かな範囲内でしか行うことができない。このため、かかるディスク装置においては、フォーカスサーチと称して対物レンズを上下に動かし、フォーカスエラー信号が得られた時点でフォーカスサーボをオンにする動作を行うように構成されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照)。
【0005】
ところで、上記のように、フォーカスサーボを行う際に、アクチュエータを駆動するためのフォーカスエラー信号は、振幅を所定の値に増幅させる必要がある。このフォーカスエラー信号の増幅率を、フォーカスゲインという。例えば、通常、ディスクの面ぶれのあるディスクに対する再生能力を高めるため、再生時のフォーカスゲインを面ぶれディスクに対応したゲインに設定する。
【0006】
かかるフォーカスゲイン設定は、再生装置の停止状態からディスク再生状態へ切り換わるとき、傷や振動等によるフォーカス外れが生じたときにそれぞれ行われるフォーカスサーチ時、DVD等の多層ディスクにおいて再生する層を切り換えるときに行われるレイヤジャンプ時などに実施される。
【0007】
例えば、フォーカスサーチ時に行われるフォーカスゲイン設定手順を、図6のフローチャートを参照して説明する。すなわち、フォーカスサーボオフ状態から(ステップ601)、フォーカスサーチを開始してフォーカス引き込み動作を行う(ステップ602)。フォーカス引き込み動作後、フォーカスサーボオン状態とし(ステップ603)、その他のサーボ(スピンドルサーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボ)をオンとして(ステップ604)、ディスクの再生が行われる(ステップ605)。以上のステップ601〜ステップ604の間、フォーカスゲイン値としては、通常のゲイン値Aが使用される。
【0008】
一方、レイヤジャンプ時のフォーカスゲイン設定手順を、図7のフローチャートを参照して説明する。すなわち、現在の層におけるフォーカスゲイン値Aに基づいて、ディスクを再生している状態から(ステップ701)、レイヤジャンプが行われると(ステップ702)、アクチュエータの駆動回路に移動先の層の前回のフォーカスゲイン値Bが入力されることにより、フォーカスゲインの設定値Aが、新たなフォーカスゲイン値Bに入れ替えられる(ステップ703)。
【0009】
そして、このフォーカスゲイン値Bに基づいて、フォーカス引き込み動作が行われた後(ステップ704)、フォーカスサーボオン状態とし(ステップ705)、その他のサーボをオンとして(ステップ706)、移動先の層のディスク再生が行われる(ステップ707)。
【0010】
【特許文献1】
特開平5−182206号公報
【特許文献2】
特開平5−166195号公報
【特許文献3】
特開平11−120599号公報
【特許文献2】
特開2000−339704号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、再生時のフォーカスゲインを面ぶれディスクに対応したゲインに設定すると、フォーカスサーチやレイヤジャンプ時に、フォーカス引き込み動作が不安定となった場合に、制御範囲を逸脱する可能性がある。たとえば、図8に示す三角波は、かかる場合のフォーカスアクチュエータの出力波形であり、約3.8Vの高電圧が出力されている。なお、細いひげ状の波形は、アクチュエータの反応しない部分である。
【0012】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、フォーカス引き込み動作が不安定な場合であっても、制御範囲を逸脱することがないフォーカス制御装置及び制御方法並びにフォーカス制御用プログラムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、光学式記録媒体に照射したレーザ光の反射光を電気信号に変換する光学ピックアップと、前記光学ピックアップに設けられ、レーザ光の照射及び反射光の受光を行う光学部材と、前記光学部材を駆動するアクチュエータと、前記光学ピックアップからの電気信号に基づいて、前記アクチュエータの駆動信号を検出する検出部と、前記駆動信号に基づいて、前記光学部材がフォーカス引き込み動作を行うように、前記アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ駆動部とを有するフォーカス制御装置において、前記駆動信号のフォーカスゲインを設定するフォーカスゲイン設定部と、前記フォーカスゲイン設定部によるフォーカスゲイン設定において、前記駆動信号の波形を調整するフォーカスゲイン調整部とを有し、前記フォーカスゲイン調整部による調整は、フォーカスサーボ開始前に、前記駆動信号の波形を拡大させてダイナミックレンジを超える部分をクリップした後、波形を小さくすることによって行うことを特徴とする。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明を方法の観点から捉えたものであり、光学ピックアップが光学部材を介して光学式記録媒体にレーザ光を照射するとともに反射光を電気信号に変換し、前記光学ピックアップからの電気信号に基づいて駆動信号を検出し、前記駆動信号に基づいて、前記光学部材がフォーカス引き込み動作を行うフォーカス制御方法において、フォーカスゲインを設定し、フォーカスサーボ開始前に、前記駆動信号の波形を拡大させてダイナミックレンジを超える部分をクリップした後、波形を小さくすることにより、前記駆動信号が制御範囲を逸脱しないように、信号波形を調整することを特徴とする。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項1及び請求項記載の発明をコンピュータプログラムの観点から捉えたものであり、光学ピックアップに光学部材を介して光学式記録媒体にレーザ光を照射させるとともに反射光を電気信号に変換させる機能と、前記光学ピックアップからの電気信号に基づいて駆動信号を検出させる機能と、前記駆動信号に基づいて、前記光学部材がフォーカス引き込み動作を行う機能とを、コンピュータに実現させるフォーカス制御用プログラムにおいて、前記駆動信号のフォーカスゲインを設定する機能と、フォーカスサーボ開始前に、前記駆動信号の波形を拡大させてダイナミックレンジを超える部分をクリップした後、波形を小さくすることにより、前記駆動信号が制御範囲を逸脱しないように、信号波形を調整する機能とを、コンピュータに実現させることを特徴とする
【0016】
以上のような請求項1、及び記載の発明によれば、例えば、フォーカスサーチ時やレイヤジャンプ時などのフォーカスサーボ開始前に、駆動信号の波形を調整してフォーカスゲインを設定することによって、フォーカス引き込み動作が制御範囲を逸脱することを防止できる。
【0018】
また、ダイナミックレンジを超える部分をクリップ後、通常のフォーカスゲイン設定を行うことにより、面ぶれディスクに対応可能なトータルゲインは確保しつつ、制御範囲の逸脱を確実に防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明を適用した実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、本実施形態は、コンピュータ及びその周辺回路を、以下に述べる各部の機能を実現するためのプログラムに従って動作させることにより、光学ピックアップを制御するものであり、ハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能である。従って、以下の説明では、本発明の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。
【0020】
[構成]
本実施形態は、図1に示すように、ターンテーブル1上にチャッキングされたディスクDを、スピンドルモータ2によって回転させながら、制御装置5によって光学ピックアップ4を走査させることにより、ディスクDの記録面への情報の記録及び再生を行うディスク装置である。光学ピックアップ4は、レーザダイオード41、対物レンズ42、2軸アクチュエータ43、ディテクター44、シリンドリカルレンズ47、コリメータレンズ46、ビームスプリッタ45等を備えている。
【0021】
レーザダイオード41は、ディスクDに照射するレーザ光を発光する光源である。対物レンズ42は、レーザ光をディスクDの記録面に集束させるレンズである。2軸アクチュエータ43は、駆動電圧によって対物レンズ42をトラッキング方向及びフォーカス方向の2方向に駆動するアクチュエータである。ディテクター44は、ディスクDからの反射光を電気信号に変換するフォトダイオードである。ビームスプリッタ45は、レーザダイオード41からのレーザ光をコリメータレンズ46を介して対物レンズ42に導くとともに、ディスクDからの反射光をシリンドリカルレンズ47を介してディテクター44に導く分光器である。なお、信号増幅のためのアンプ、光学ピックアップ送り機構等は、公知のあらゆる技術を適用可能であり、説明を省略する。
【0022】
制御装置5は、光学ピックアップ4の駆動を制御する装置であり、反射信号処理部51、フォーカスエラー信号検出部52、フォーカスゲイン設定部53、フォーカスゲイン調整部54、設定記憶部55、アクチュエータ駆動部56等を備えている。反射信号処理部51は、ディテクター44からの信号(RF信号、フォーカスエラー信号等)を処理する手段である。フォーカスエラー信号検出部52は、反射信号処理部51に入力された信号から、フォーカスエラー信号を検出する手段である。フォーカスゲイン設定部53は、フォーカスエラー信号の振幅を所定の値に増幅させるために、その増幅率となる係数のゲイン値を設定する手段である。
【0023】
フォーカスゲイン調整部54は、フォーカスゲイン設定部53によるゲイン値を、クリップ係数によって調整する手段である。この調整は、トータルゲインは通常係数と変わらないが、以下の方法によって、アクチュエータ駆動部56による2軸アクチュエータ43を駆動する電圧の出力範囲にリミットをかけるように行う。すなわち、アクチュエータ駆動部56に対して、通常はダイナミックレンジに収まるようにゲイン配分するところを、図2(A)→(B)に示すように、まず、波形をダイナミックレンジ以上に大きくし、この時点でダイナミックレンジを超える部分をフラットにする(クリップする)。そして、図2(B)〜(C)に示すように、波形を小さくして、通常係数によるフォーカスゲインに合わせる。
【0024】
また、設定記憶部55は、フォーカスゲイン、クリップ、デフォーカス、フォーカスサーボの制御範囲等の各種の設定値を記憶するメモリである。アクチュエータ駆動部56は、フォーカスエラー信号、フォーカスゲイン値等に基づいて、2軸アクチュエータ43に適宜駆動電圧を印加する手段である。なお、制御装置5における光学ピックアップ4の走査制御、その他のサーボ(スピンドルサーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボ)等のための構成は、公知のあらゆる技術を適用可能であり、説明を省略する。
【0025】
[作用]
以上のような構成を有する本実施形態の作用を説明する。
[フォーカスサーチ時]
まず、フォーカスサーチ時におけるフォーカスゲイン設定手順を、図3のフローチャートを参照して説明する。すなわち、フォーカスサーボオフ状態においては、フォーカスゲイン値としては、通常のフォーカスゲインの係数Aが、設定記憶部55に記憶されている(ステップ301)。そして、フォーカスサーチを開始する前に、フォーカスゲイン調整部54が、上記のように、アクチュエータ駆動部56を制御するためのフォーカスエラー信号を、クリップ係数によって調整する(ステップ302)。
【0026】
次に、フォーカスサーチを開始してフォーカス引き込み動作を行う(ステップ303)。フォーカス引き込み後、フォーカスサーボオン状態とする(ステップ304)。このように、フォーカス引き込み動作からフォーカスサーボオンまでの期間、フォーカスゲインをクリップ係数によって調整されたものによって行う。そして、その他のサーボをオンとした後(ステップ305)、フォーカスゲイン設定部53は、フォーカスゲイン値を通常の係数Aへ戻して設定し(ステップ306)、これによりディスクの再生が行われる(ステップ307)。
【0027】
[レイヤジャンプ時]
次に、レイヤジャンプ時におけるデフォーカス設定手順を説明する。すなわち、現在の層におけるフォーカスゲイン値Aに基づいて、ディスクを再生している状態から(ステップ401)、レイヤジャンプが行われる前に、フォーカスゲイン調整部54が、上記のように、アクチュエータ駆動部56を制御するためのフォーカスエラー信号を、クリップ係数によって調整する(ステップ402)。
【0028】
次に、レイヤジャンプが行われると(ステップ403)、フォーカス引き込み動作が行われ(ステップ404)、フォーカス引き込み後、フォーカスサーボオン状態とする(ステップ405)。このように、レイヤジャンプからフォーカスサーボオンまでの期間、フォーカスゲインをクリップ係数によって調整されたものによって行う。そして、フォーカスゲイン設定部53は、フォーカスゲイン値を、当該層における前回の係数Bに切り替える(ステップ406)。さらに、従来技術と同様に、その他のサーボをオンとした後(ステップ407)、移動先の層の再生が行われる(ステップ408)。
【0029】
[出力波形データ]
ここで、図5に示す三角波は、本実施形態のフォーカス引き込み不安定時の2軸アクチュエータ43への出力波形の一例である。これによれば、約1.3Vと、図8に示した従来技術の約1/3の電圧しか出力されていないことがわかる。なお、細いひげ状の波形は、アクチュエータの反応しない部分である。
【0030】
[効果]
以上のような本実施形態によれば、フォーカスサーボオンとする前にはクリップした波形によるフォーカスゲイン設定を行い、フォーカスサーボオン後に、通常のフォーカスゲイン設定を行うことによって、例えば、フォーカスサーチ時やレイヤジャンプ時などのフォーカスサーボ開始前に、フォーカス引き込み動作が制御範囲を逸脱することが防止される。特に、ダイナミックレンジを超える部分をクリップ後、通常のフォーカスゲイン設定を行うことにより、面ぶれディスクに対応可能なトータルゲインは確保しつつ、制御範囲の逸脱を確実に防止できる。従って、フォーカス引き込み動作が不安定な場合であっても、光学ピックアップが、ディスクに衝突するような事態は生じない。
【0031】
[他の実施形態]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。例えば、光学ピックアップの構造、フォーカスエラー信号の検出方法、フォーカスエラー信号による制御範囲、フォーカスゲイン値、クリップ係数等は、特定の構造や数値には限定されない。また、本発明の対象となる光学式記録媒体は、CDやDVDには限定されず、あらゆるタイプの光学式記録媒体に適用できる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フォーカス引き込み動作が不安定な場合であっても、制御範囲を逸脱することがないフォーカス制御装置及び制御方法並びにフォーカス制御用プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォーカス制御装置の実施形態を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の実施形態におけるフォーカスゲイン調整部による調整手順を示す説明図である。
【図3】図1の実施形態によるフォーカスサーチ時のフォーカスゲイン設定手順を示すフローチャートである。
【図4】図1の実施形態によるレイヤジャンプ時のフォーカスゲイン設定手順を示すフローチャートである。
【図5】図1の実施形態におけるアクチュエータ駆動電圧の出力波形の一例を示す説明図である。
【図6】従来技術におけるフォーカスサーチ時のフォーカスゲイン設定手順を示すフローチャートである。
【図7】従来技術におけるレイヤジャンプ時のフォーカスゲイン設定手順を示すフローチャートである。
【図8】従来技術におけるアクチュエータ駆動電圧の出力波形の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…ターンテーブル
2…スピンドルモータ
4…光学ピックアップ
5…制御装置
41…レーザダイオード
42…対物レンズ
43…軸アクチュエータ
44…ディテクター
45…ビームスプリッタ
46…コリメータレンズ
47…シリンドリカルレンズ
51…反射信号処理部
52…フォーカスエラー信号検出部
53…フォーカスゲイン設定部
54…フォーカスゲイン調整部
55…設定記憶部
56…アクチュエータ駆動部

Claims (3)

  1. 光学式記録媒体に照射したレーザ光の反射光を電気信号に変換する光学ピックアップと、前記光学ピックアップに設けられ、レーザ光の照射及び反射光の受光を行う光学部材と、前記光学部材を駆動するアクチュエータと、前記光学ピックアップからの電気信号に基づいて、前記アクチュエータの駆動信号を検出する検出部と、前記駆動信号に基づいて、前記光学部材がフォーカス引き込み動作を行うように、前記アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ駆動部とを有するフォーカス制御装置において、
    前記駆動信号のフォーカスゲインを設定するフォーカスゲイン設定部と、
    前記フォーカスゲイン設定部によるフォーカスゲイン設定において、前記駆動信号の波形を調整するフォーカスゲイン調整部と、
    を有し、
    前記フォーカスゲイン調整部による調整は、フォーカスサーボ開始前に、前記駆動信号の波形を拡大させてダイナミックレンジを超える部分をクリップした後、波形を小さくすることによって行うことを特徴とするフォーカス制御装置。
  2. 光学ピックアップが光学部材を介して光学式記録媒体にレーザ光を照射するとともに反射光を電気信号に変換し、前記光学ピックアップからの電気信号に基づいて駆動信号を検出し、前記駆動信号に基づいて、前記光学部材がフォーカス引き込み動作を行うフォーカス制御方法において、
    フォーカスゲインを設定し、
    フォーカスサーボ開始前に、前記駆動信号の波形を拡大させてダイナミックレンジを超える部分をクリップした後、波形を小さくすることにより、前記駆動信号が制御範囲を逸脱しないように、信号波形を調整することを特徴とするフォーカス制御方法。
  3. 光学ピックアップに光学部材を介して光学式記録媒体にレーザ光を照射させるとともに反射光を電気信号に変換させる機能と、前記光学ピックアップからの電気信号に基づいて駆動信号を検出させる機能と、前記駆動信号に基づいて、前記光学部材がフォーカス引き込み動作を行う機能とを、コンピュータに実現させるフォーカス制御用プログラムにおいて、
    前記駆動信号のフォーカスゲインを設定する機能と、
    フォーカスサーボ開始前に、前記駆動信号の波形を拡大させてダイナミックレンジを超える部分をクリップした後、波形を小さくすることにより、前記駆動信号が制御範囲を逸脱しないように、信号波形を調整する機能とを、コンピュータに実現させることを特徴とするフォーカス制御用プログラム。
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