JP4247609B2 - 車両の歩行者保護装置 - Google Patents

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本発明は、歩行者への車両の衝突時に歩行者を保護する車両の歩行者保護装置に関する。
従来から、歩行者への車両の衝突時に歩行者を保護する車両の歩行者保護装置は知られている。この歩行者保護装置においては、バンパーに車幅方向に沿って複数の変位センサまたは荷重センサを配置しておいて、車両衝突時に複数の変位量センサまたは荷重センサによって検出されたバンパーの変位量またはバンパーに付与される荷重を合算し、同合算した変位量または荷重に基づいて歩行者への車両の衝突を検出して、歩行者への車両の衝突検出時にはフードを跳ね上げるなどの歩行者保護デバイスを作動させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−28994号公報
しかし、上記従来の装置にあっては、バンパーの車幅方向に沿った各位置の変位量または荷重を合算した合算値に基づいて歩行者への車両の衝突を検出しているので、複数の歩行者に同時に車両が衝突したような場合には、前記変位量または荷重の合算値が大きくなり過ぎて、歩行者への衝突を検出できない場合がある。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、車両の歩行者への衝突を的確に検出して、同検出時に歩行者を的確に保護することができる車両の歩行者保護装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、車両が歩行者に衝突したときに歩行者を保護するための歩行者保護デバイスと、バンパーに車幅方向に沿って配設されて各配設位置にてバンパーに付与される荷重をそれぞれ検出する複数の荷重センサと、複数の荷重センサのうちで少なくとも2つ以上連続して隣合った荷重センサによって検出された各荷重がそれぞれ所定の閾値以上であることを条件に車両の歩行者への衝突を検出する手段であって、前記所定の閾値以上の荷重を検出した荷重センサが、前記閾値未満の荷重を検出した荷重センサを挟んで分かれている場合、前記分かれている所定の閾値以上の荷重を検出した荷重センサの組ごとにそれぞれ、前記閾値以上である荷重を検出した荷重センサが少なくとも2つ以上隣合って連続していることを条件に、車両の歩行者への衝突を検出する歩行者衝突検出手段と、歩行者衝突検出手段により歩行者への衝突が検出されたとき、歩行者保護デバイスを作動させる作動制御手段とを備えたことにある。この場合、歩行者保護デバイスとして、フードの跳ね上げ、フード上のエアバックの展開などが上げられる。
前記のように構成した本発明においては、複数の荷重センサのうちで少なくとも2つ以上連続して隣合った荷重センサによって検出された各荷重がそれぞれ所定の閾値以上であるか否かにより、車両の歩行者への衝突が検出される。そして、前記所定の閾値以上の荷重を検出した荷重センサが、前記閾値未満の荷重を検出した荷重センサを挟んで分かれている場合には、前記分かれている所定の閾値以上の荷重を検出した荷重センサの組ごとにそれぞれ車両の歩行者への衝突が検出される。歩行者への車両の衝突においては、一人の人間のバンパーへの衝突幅はほぼ一定であるので、複数の歩行者に車両が同時に衝突するような場合でも、本発明によれば、歩行者への車両の衝突が的確に検出される。したがって、車両の衝突時における歩行者の保護が的確に図られる。
また、本発明の他の特徴は、歩行者衝突検出手段は、荷重センサによって検出された荷重の積分値が所定の範囲内にあるという条件をさらに加えて、車両の歩行者への衝突を検出するものである。これによれば、歩行者への車両の衝突がより高精度で検出されるので、車両の衝突時における歩行者はより的確に保護される。
また、本発明の他の特徴は、さらに、複数の荷重センサが配設されている環境温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段によって検出された温度に従って荷重センサによって検出された荷重を補正する温度補正手段とを設けたことにある。これによれば、温度が変化しても、荷重センサによる検出荷重の精度が良好になり、ひいては歩行者への車両の衝突および車両の衝突時における歩行者の保護が的確に図られる。
また、本発明の他の特徴は、さらに、車両の加速度を検出する加速度センサを設け、作動制御手段は、さらに、前記加速度センサによって検出された加速度または同加速度に関係した物理量が少なくとも所定値以上であることを条件に前記歩行者保護デバイスを作動させるようにしたことにある。これによれば、荷重センサの異常によって歩行者への衝突が誤検出されても、加速度センサによって検出された加速度が少なくとも所定値以上であることを条件に歩行者保護デバイスが作動するので、荷重センサの異常時における歩行者保護デバイスの作動を未然に防止できる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると、図1は車両の前部分を示す概略平面図である。車両のエンジンルームを覆うフード11の後端部には、図2(A)に示すように、リンク機構12が組み付けられている。このリンク機構12は、その一端にて車体部材BDに回転可能に組み付けられており、車両の前端部に組み付けた回転軸13を中心にしたフード11の回転を許容する。フード11の左右後部下方には、車体部材BDに固定された左右フードアクチュエータ14,15が設けられている。左右フードアクチュエータ14、15は、点火装置によるガス発生剤への点火によって多量のガスを発生して、ピストンロッド14a,15aを所定のストロークだけ上昇させる。そして、ピストンロッド14a,15aの上昇時には、図2(B)に示すように、フード11の後部がリンク機構12の伸長を伴って跳ね上げられるようになっている。
次に、歩行者への衝突時に左右フードアクチュエータ14,15を制御する電気制御装置について説明する。電気制御装置は、図1および図3に示すように、バンパーセンサ21、温度センサ22、左前加速度センサ23および右前加速度センサ24を備えている。
バンパーセンサ21は、図4(A)に示すように、長尺状に形成されたフィルム21Aを備え、同フィルム21A上にその延設方向に沿って複数のセンサセル21Bを固着して構成されており、バンパー16に組み付けられている。詳しくは、図4(B)の断面図に示すように、バンパーセンサ21は、バンパーリンフォース17とバンパー16の樹脂製アブソーバ16aとの間に介装されて、その長手方向をバンパー16に沿って車幅方向に延設させている。各センサセル21Bは、図4(C)の断面図に示すように、可撓性材料で構成されていて弾性部材21aを周縁部に介装させた一対のプレート21b、21cと、一方のプレート21b上に塗布した感圧インク21dと、他方のプレート21c上であって感圧インク21dに対向する位置に設けた一対の銀製電極21e,21fとからなる。このように構成した各センサセル21Bにおいては、両プレート21b、21c間に荷重が付与されると、感圧インク21dの変形に伴って銀製電極21e,21f間の抵抗値が、図5の実線および破線で示すように、前記荷重に反比例して変化する。なお、図5の実線および破線は、所定の低い温度および高い温度における荷重と抵抗値との関係をそれぞれ示すグラフである。そして、この抵抗値の変化は、固定抵抗との組み合わせによる電気回路を用いて、出力電圧として取出される。
温度センサ22は、バンパー16の近傍に配置されて、各センサセル21Bの置かれる環境温度を検出するものである。左右前加速度センサ23,24は、バンパー16の後方近傍であって車幅方向左右位置の車体部材(図示省略)に組み付けられ、バンパー16の衝突対象への衝突時に発生する加速度G1,G2を検出して、同加速度G1、G2を表す信号を出力する。
これらのセンサ21〜24は、CPU,ROM,RAM,タイマなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とする電子制御ユニット30に接続されている。電子制御ユニット30は、図6の歩行者保護プログラムを所定の短時間ごとに実行することにより、左右フードアクチュエータ14,15を制御する。また、電子制御ユニット30には、センサセル21Bに関する図5に示すような出力電圧(抵抗値)と荷重との関係を表していて出力電圧を荷重に変換するためのマップも記憶されている。この場合、センサセル21Bによる検出荷重の温度補正を行うために、前記マップには、所定の低い温度における出力電圧(抵抗値)と荷重の関係(図5の実線)を表すデータと、所定の高い温度における出力電圧(抵抗値)と荷重の関係(図5の破線)を表すデータとが予め記憶されている。
次に、上記のように構成した実施形態の動作を説明する。電子制御ユニット30は、歩行者保護プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。歩行者保護プログラムは図6のステップS10にて開始され、ステップS12にてバンパーセンサ21に含まれる全てのセンサセル21Bの各出力電圧を入力して、電子制御ユニット30に記憶されているマップ(図5)を参照して前記各出力電圧を荷重にそれぞれ変換する。このステップS12の処理においては、温度センサ22による検出温度を表す信号を入力して、温度補正も合わせて行う。すなわち、マップは、異なる所定温度にそれぞれ対応していて出力電圧と荷重との関係を表す2組のデータを備えており、前記入力した検出温度を用いた補間演算によりセンサセル21Bの出力電圧を荷重にそれぞれ変換する。したがって、各センサセル21Bにより検出された荷重は各センサセル21Bの環境下の温度によって補正されることになる。
次に、ステップS14にて、前記各センサセル21Bによって検出されかつ変換された荷重を用いてバンパー16に付与された荷重分布をパターン認識する。例えば、各センサセル21Bごとの荷重を、所定の閾値以上である荷重と、同閾値未満の荷重との2つのグループに分ける。図7(A)の例1〜例5は、閾値以上である荷重を黒丸で表し、閾値未満の荷重を白丸で表した分布例を示している。そして、図7(B)には、例2の分布例の荷重の大きさの具体例を示している。この場合、歩行者にバンパー16が衝突した場合には、通常、隣合う複数のセンサセル21Bによって検出される荷重が閾値以上となる。センサセル21Bの間隔にもよるが、隣合う3つまたは4つのセンサセル21Bによって検出される荷重が閾値以上であるとき、歩行者への衝突を判定するように設定できる。したがって、前記図7(B)の場合には、歩行者と、ポールなどの異物とに同時に衝突したことになる。
そして、ステップS16にて、前記認識パターンに従って歩行者への衝突か否かを判定する。例えば、歩行者への衝突の判定条件が隣合う3つまたは4つのセンサセル21Bによって検出される荷重が閾値以上であるならば、前記図7(A)では、例1、例2および例3の場合が歩行者への衝突と判定される。ただし、例3の場合には、2人の歩行者への衝突が判定される。このように歩行者への衝突が判定された場合には、ステップS16における「Yes」との判定のもとに、ステップS18以降の処理を実行する。一方、例4,5の場合には、歩行者への衝突が検出されない。この場合には、ステップS16の「No」との判定のもとに、ステップS22にてこの歩行者保護プログラムの実行を終了する。
ステップS18においては、左右前加速度センサ23,24から検出加速度G1,G2を表す信号をそれぞれ入力して、加速度G1、G2の和G1+G2がA1≦G1+G2≦A2の関係にあるかを判定する。この場合、A1,A2は、歩行者がバンパー16に衝突したときに発生する程度の所定の加速度に設定されている。そして、加速度G1、G2の和G1+G2がA1≦G1+G2≦A2の関係になければ、ステップS18にて「No」と判定し、ステップS22にてこの歩行者保護プログラムプログラムの実行を終了する。
一方、加速度G1、G2の和G1+G2がA1≦G1+G2≦A2の関係にあれば、ステップS18にて「Yes」と判定し、ステップS20にて左右フードアクチュエータ14,15を作動制御する。具体的には、左右フードアクチュエータ14,15の点火装置を作動させる。これにより、左右フードアクチュエータ14,15は、作動を開始してピストンロッド14a,15aを所定のストロークだけ上昇させる。このピストンロッド14a,15aの上昇により、フード11の後部は、図2(B)に示すように、リンク機構12の伸長を伴って跳ね上げられる。その結果、車両が歩行者に衝突しても、同歩行者は前記跳ね上げられたフード11によって保護される。
上記作動説明からも理解できるとおり、上記実施形態によれば、ステップS14,S16の処理により、バンパーセンサ21の複数のセンサセル21Bによって検出される荷重の分布に基づいて歩行者への衝突が検出されるので、歩行者への車両の衝突が的確に検出される。したがって、車両の衝突時における歩行者の保護が的確に図られる。また、ステップS18の処理により、加速度G1、G2の和G1+G2が歩行者のバンパー16への衝突時に発生する程度の値でなければ、ステップS20による左右フードアクチュエータ14,15が作動制御が行われないので、バンパーセンサ21に異常が発生していて、ステップS16によって歩行者への衝突が誤検出されても、バンパーセンサ21の異常時における左右フードアクチュエータ14,15の作動を未然に防止できる。
なお、上記実施形態の図6の歩行者保護プログラムを、図8の歩行者保護プログラムのように変形することもできる。この変形した歩行者保護プログラムの実行はステップS30にて開始され、上記実施形態のステップS12〜S16の処理と同様なステップS32〜S36の処理を実行する。これらのステップS32〜S36の処理により歩行者衝突に対応した荷重分布パターンが検出されるまで、ステップS36にて「No」と判定して、ステップS54にてこの歩行者プログラムの実行を終了する。一方、歩行者衝突に対応した荷重分布パターンが検出されると、ステップS36にて「Yes」と判定して、ステップS38〜S46の処理を実行する。
ステップS38の処理は、閾値以上の荷重出力のうちの一つの荷重(または複数の荷重の合計値)を積分する処理である。例えば、一分布中の複数の荷重のうちの最大の検出荷重を積分し、または分布中の重心位置の検出荷重を積分する。ステップS40の処理は、加速度センサ23,24による検出荷重G1,G2をローパスフィルタ処理する。これらの積分処理された値はBP’と表され、ローパスフィルタ処理された値はG1’,G2’と表される。ステップS42〜S46の処理は前記ステップS32〜S36(図6のステップS12〜S16)の処理と同じであり、これらのステップS32〜S36の処理によって歩行者衝突に対応した荷重分布パターンが検出されている限り、ステップS46における「Yes」との判定のもとにステップS38〜S46からなる循環処理を繰り返し実行し続ける。
そして、歩行者衝突に対応した荷重分布パターンが検出されなくなると、すなわち分布中の一部の検出荷重が閾値未満になると、ステップS46にて「No」と判定して、ステップS48,S50の判定処理を実行する。ステップS48においては、前記ステップS38の処理による一つの荷重(または複数の荷重)の積分値BP’が所定範囲内あるか、すなわちBP1≦BP’≦BP2の関係にあるかを判定する。この場合、所定値BP1,BP2は、各種実験により、歩行者衝突によってバンパー16に付与される可能性のある荷重積分値に予め設定されている。ステップS50においては、前記ステップS40でローパス処理した加速度G1’,G2’の和G1’+G2’が所定範囲内あるか、すなわちA1’≦G1’+G2’≦A2’の関係にあるかを判定する。所定値A1’,A2’も、各種実験により、歩行者衝突によって発生する可能性のある加速度のローパスフィルタ処理値に予め設定されている。
そして、これらのステップS48,S50の条件を満足した場合にのみ、上記実施形態の図6のステップS20の処理と同様なステップS52の処理の実行により、フード11の後部を跳ね上げる。それ以外の場合には、ステップS48またはステップS50における「No」との判定のもとに、ステップS54にてフード11の跳ね上げ制御を行うことなく、ステップS54にてこの歩行者保護プログラムの実行を終了する。
この変形例によれば、上記実施形態の制御に加えて、バンパー16に付与される荷重の積分値BP’が所定範囲内にある場合に限り、歩行者への衝突と判定してフード11を跳ね上げ制御するようにした。そして、このバンパー16に付与される荷重の積分値BP’は、バンパー16に衝突した物体の種類によく対応するので、歩行者への車両の衝突がより高精度で検出される。また、加速度センサ23,24によって検出された加速度G1,G2に関しても、同加速度G1,G2をローパスフィルタ処理した値G1’,G2’の方が加速度G1,G2自体よりも歩行者のバンパー16への衝突を良好に表すので、歩行者への車両の衝突がより高精度で検出される。
なお、前記図8の歩行者保護プログラムにおいては、ステップS46の判定処理により、歩行者衝突に対応した荷重分布パターンが検出されなくなった時点で、ステップS38〜S46の循環処理の実行を終了するようにした。しかし、これに代えて、ステップS36にて歩行者衝突に対応した荷重分布パターンが検出されてから所定時間の経過後に、ステップS38〜S46の循環処理の実行を終了するようにしてもよい。この場合、ステップS36に「Yes」と判定された時点で時間計測を開始し、計測時間が所定時間に達するまでステップS38〜S46の循環処理を実行し続け、計測時間が所定時間に達した時点でステップS38〜S46の循環処理の実行を終了するようにするとよい。
以上、本発明の一実施形態およびその変形例について説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態および変形例では、センサセル21Bによる検出値を温度補正するために、図5に示すような荷重と出力電圧(抵抗)との関係を表すマップを異なる温度に対応させて2種類だけ用意した。しかし、これに代えて、異なる温度に対応させて、3個以上の前記マップを用意しておくようにしてもよい。これによれば、検出温度に最も近い2つのマップを用いて温度補正演算を実行することにより、センサセル21Bの検出値に対してより良好な温度補正を行うことができる。
また、上記実施形態および変形例においては、ステップS14,S16、ステップS34,S36およびステップS44,S46の歩行者衝突に対応する荷重分布パターンの検出において、閾値以上である荷重が連続していていることを条件とした。しかし、これに代え、閾値未満の荷重をも考慮して、荷重の検出されている全てのセンサセル21Bの出力値によるパターンの形状に基づいて、歩行者衝突に対応する荷重分布パターンを判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態のステップS18においては、加速度G1,G2の和G1+G2が所定の範囲内にあるかを判定するようにした。また、変形例のステップS50においては、ローパスフィルタ処理した加速度G1’,G2’の和G1’+G2’が所定の範囲内にあるかを判定するようにした。しかし、これらの判定処理において、加速度G1,G2のうちのいずれか一方、およびローパスフィルタ処理した加速度G1’,G2’のうちのいずれか一方がそれぞれ所定の範囲内にあるかを判定するようにしてもよい。この場合、例えば、加速度G1,G2のうちの大きい方の値、およびローパスフィルタ処理した加速度G1’,G2’
のうちの大きい方の値を採用できる。
また、上記第1実施形態および変形例では、歩行者の保護デバアイスとして、フード11の後部の跳ね上げを採用するようにした。しかし、これに代えまたはこれに加えて、図1に2点鎖線で示すように、フード11の後部上に展開されるフードエアバック18を採用できる。この場合も、ステップS18にてフードエアバック18を展開させるための点火制御処理を実行するようにすればよい。
本発明の一実施形態に係る車両の前部を示す概略平面図である。 (A)を前記車両のフードの基準状態を示す概略側断面図であり、(B)は前記車両のフードを跳ね上げた状態を示す概略側断面図である。 前記車両を制御するための電気制御装置のブロック図である。 (A)はバンパーセンサの正面図であり、(B)はバンパーセンサの取り付け状態を示す横断面図であり、(C)はバンパーセンサの各センサセルの断面図である。 前記センサセルにおける荷重と出力電圧(抵抗)との特性を示すグラフである。 図3の電子制御ユニットにより実行される歩行者保護プログラムのフローチャートである。 (A)は車両衝突時に閾値以上の荷重を検出したセンサセルのパターン例を示す図であり、(B)は(A)のパターン例2の各センサセルの検出荷重の分布を表す図である。 前記歩行者保護プログラムの変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
11…フード、14,15…フードアクチュエータ、16…バンパー、18…フードエアバック、21…バンパーセンサ、22…温度センサ、23,24…加速度センサ、30…電子制御ユニット。

Claims (4)

  1. 車両が歩行者に衝突したときに歩行者を保護するための歩行者保護デバイスと、
    バンパーに車幅方向に沿って配設されて各配設位置にてバンパーに付与される荷重をそれぞれ検出する複数の荷重センサと、
    前記複数の荷重センサのうちで少なくとも2つ以上連続して隣合った荷重センサによって検出された各荷重がそれぞれ所定の閾値以上であることを条件に車両の歩行者への衝突を検出する手段であって、前記所定の閾値以上の荷重を検出した荷重センサが、前記閾値未満の荷重を検出した荷重センサを挟んで分かれている場合、前記分かれている所定の閾値以上の荷重を検出した荷重センサの組ごとにそれぞれ、前記閾値以上である荷重を検出した荷重センサが少なくとも2つ以上隣合って連続していることを条件に、車両の歩行者への衝突を検出する歩行者衝突検出手段と、
    前記歩行者衝突検出手段により歩行者への衝突が検出されたとき、前記歩行者保護デバイスを作動させる作動制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両の歩行者保護装置。
  2. 前記歩行者衝突検出手段は、前記荷重センサによって検出された荷重の積分値が所定の範囲内にあるという条件をさらに加えて、車両の歩行者への衝突を検出するものである請求項1に記載の車両の歩行者保護装置。
  3. 請求項1または2に記載した車両の歩行者保護装置において、さらに、
    前記複数の荷重センサが配設されている環境温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度に従って前記荷重センサによって検出された荷重を補正する温度補正手段とを設けた車両の歩行者保護装置。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載した車両の歩行者保護装置において、さらに、
    車両の加速度を検出する加速度センサを設け、
    前記作動制御手段は、さらに、前記加速度センサによって検出された加速度または同加速度に関係した物理量が少なくとも所定値以上であることを条件に前記歩行者保護デバイスを作動させるものである車両の歩行者保護装置。
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