JP6497265B2 - 車両用衝突検知装置 - Google Patents

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本発明は、車両への歩行者等の衝突を検出する車両用衝突検知装置に関する。
バンパーカバーの後方に緩衝体を設け、緩衝体とクロスメンバーとの間に検出用チューブを配置し、車両前端部への歩行者の衝突を検知する車両用衝突検知装置に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。当該従来技術による衝突検知装置は、バンパーカバーにおける広範囲の部位に対する衝突の検知を可能にすることを意図したものである。この従来技術においては、車幅方向に長く延びた検出用チューブ内に閾値以上の圧力が発生した場合に、バンパーカバーへの歩行者の衝突が発生したことを検知している。
特表2014−505629号公報
しかしながら、上述した従来技術による車両用衝突検知装置においては、車両前端部への衝突を、緩衝体を介して検知しているため、車両における衝突の発生を精度よく検出することができないという問題があった。すなわち、車両前端部のバンパーカバーにおいて衝突が発生した場合、当該衝突による衝撃は、緩衝体に伝播する間に減衰する。このため、例えば、衝突による衝撃が小さい場合、緩衝体の後方に配置された検出用チューブでは、衝突の衝撃による圧力の上昇を精度よく検知することはできなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両への衝突が発生したことを精度よく検出することができる車両用衝突検知装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、車両用衝突検知装置の発明は、車両の前方部に設けられたバンパーカバーに取り付けられ、前記バンパーカバーの変形量に応じた出力電圧を発生する変位−電圧変換素子と、前記変位−電圧変換素子によって形成された前記出力電圧に基づいて、前記バンパーカバーに衝突物を保護する保護装置の作動を必要とする衝突が発生したことを検出する衝突判定部と、前記バンパーカバーの温度に基づいて、前記衝突判定部による衝突発生の検出感度を変更する衝突判定調整部と、を備え、前記変位−電圧変換素子は、前記バンパーカバー上において、車幅方向に複数個が並ぶように配置され、複数個の前記変位−電圧変換素子は、前記バンパーカバー上における車幅方向の取付位置によって、前記バンパーカバーの変形量に応じて発生する前記出力電圧が互いに異なり、車幅方向の左端部又は右端部に取り付けられた前記変位−電圧変換素子における前記バンパーカバーの変形量に応じて発生する前記出力電圧が、車幅方向の中央部に取り付けられた前記変位−電圧変換素子における前記バンパーカバーの変形量に応じて発生する前記出力電圧に比較して大きくなるように設定されている。
この構成によれば、バンパーカバーの変形量に応じた出力電圧を発生する変位―電圧変換素子を備えている。そして、衝突判定部は、変位―電圧変換素子によって形成された出力電圧に基づいて、バンパーカバーに衝突が発生したことを検出している。これにより、バンパーカバーの変形量が、直接的に影響する変位―電圧変換素子の出力電圧に基づいて、車両の前方部への衝突が発生したことを正確に検知することができる。
また、通常、バンパーカバーは合成樹脂材料にて形成されており、衝突によって同一の衝撃が加わっても、その材質の性質上、高温時に比べて低温時は変形量が減少することがわかっている。これに対し、上記構成においては、バンパーカバーの温度に基づいて、衝突判定部による衝突発生の検出感度を変更する衝突判定調整部を備えている。したがって、温度により、バンパーカバーの変形量が影響を受ける場合であっても、衝突判定調整部によって、衝突発生の検出感度が変更されるため、衝突の発生を正確に検出することができる。
尚、本発明による車両用衝突検知装置は、歩行者衝突のみではなく、車両に対するすべての衝突検知を対象としている。
本発明の実施形態1による歩行者保護システムが取り付けられた車両の平面図 図1のII−II断面図 歩行者保護システムの構成を示したブロック図 図3に示した電圧検出回路に、ピエゾフィルムが接続された状態を示した回路図 バンパーカバーに加わる衝突荷重と、バンパーカバーの変形量との関係を示したグラフを表した図 バンパーカバーの変形量とピエゾフィルム電圧との関係を示したグラフを表した図 衝突荷重とピエゾフィルム電圧との関係を示したグラフを表した図 温度とサーミスタ抵抗値との関係を示したグラフを表した図 衝突荷重と電圧検出回路による検出電圧との関係を示したグラフを表した図 歩行者保護システムの制御フローチャートを示した図 実施形態2による歩行者保護システムの構成を示したブロック図 実施形態2によるバンパーカバーの変形量と、ピエゾフィルム電圧との関係を示したグラフを表した図
<実施形態1の構成>
図1乃至図10に基づき、本発明の実施形態1による歩行者保護システム1(車両用衝突検知装置に該当する)について説明する。尚、各々の図において方向を示す表示は、車両VEに対する方向を表しており、例えば、「前」という表示は、矢印の方向が車両VEの前方に該当していることを示している。また、以下、車両VEに対する歩行者の衝突を中心に説明しているが、本発明による車両用衝突検知装置は、歩行者衝突のみではなく、車両VEに対するすべての衝突検知を対象としている。
(歩行者保護システムの全体構成)
図1に示したように、車両VEの前端部には、フロントバンパー21(車両の前方部に該当する)が取り付けられている。フロントバンパー21は左右方向に延びており、バンパーカバー22とバンパーアブソーバー23とを含んでいる。バンパーカバー22は、合成樹脂材料にて形成されており、車両VEの前方部における意匠面を成している。バンパーアブソーバー23は、車両VEの前方部において衝突が発生した場合の衝撃吸収材として、バンパーカバー22の後方に設けられている。バンパーアブソーバー23は、例えば、発泡ポリプロピレンのような発泡樹脂によって形成されている。
バンパーアブソーバー23は、その後端面23aにおいてバンパーリインフォースメント24の前面24aに取り付けられている。バンパーリインフォースメント24は、アルミニウム合金のような金属材料によって、内部が中空に形成された強度部材であって左右方向に延びている。バンパーリインフォースメント24は、前後方向に延びた左右一対のサイドメンバ25R、25Lの前端部に固定されている。上述したフロントバンパー21、バンパーリインフォースメント24およびサイドメンバ25R、25Lによって、ボデーユニット2が形成されている。
図1および図2に示したように、バンパーカバー22の後方に位置した裏面22aには、中央ピエゾフィルム31C、右ピエゾフィルム31R、左ピエゾフィルム31Lが、接着剤等によって取り付けられている。以下、中央ピエゾフィルム31C、右ピエゾフィルム31R、左ピエゾフィルム31Lを包括して、ピエゾフィルム31C、31R、31L(変位―電圧変換素子に該当する)と言う。ピエゾフィルム31C、31R、31Lは、それぞれ、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリペプチド、ポリ乳酸、ポリメチルグルタメート、ポリベンジルグルタメートといった圧電性高分子フィルムにより、薄膜状に形成されている。ピエゾフィルム自体は公知であり、例えば、公開特許公報である特開2004−96980号公報、特開2007−212436号公報および特開2013−29368号公報等に開示されているため、詳細な説明は省略する。バンパーカバー22には、ピエゾフィルム31C、31R、31Lに代えて、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスを取り付けてもよい。複数個のピエゾフィルム31C、31R、31Lは、バンパーカバー22上(バンパーカバー上に該当する)において、車幅方向に並ぶように配置されている。中央ピエゾフィルム31Cは、バンパーカバー22の車幅方向の略中央部に取り付けられている。右ピエゾフィルム31Rおよび左ピエゾフィルム31Lは、それぞれ、バンパーカバー22の車幅方向の右端部および左端部に取り付けられている。
ピエゾフィルム31C、31R、31Lは、ピエゾ素子31aを挟んだ一対の電極31b1、31b2(図4示)を有している。バンパーカバー22が変形すると、ピエゾフィルム31C、31R、31Lには、引っ張り応力または圧縮応力が加わり、電極31b1、31b2間に、バンパーカバー22の変形量Qに応じた出力電圧(以下、ピエゾフィルム電圧Vpzと言う)を発生させる。また、図1に示したように、バンパーカバー22の裏面22aには、それぞれピエゾフィルム31C、31R、31Lに接続された3個の電圧検出回路32(衝突判定調整部、電圧調整部に該当する)が取り付けられている。3個の電圧検出回路32は、すべて同一の構成を有している。それぞれの電圧検出回路32には、後述するサーミスタ32aが含まれている。バンパーカバー22にサーミスタ32aのみを取り付け、サーミスタ32aを除いた電圧検出回路32の残りの部位を、後述する歩行者保護ECU6内に形成してもよい。電圧検出回路32の詳細については、後述する。尚、ピエゾフィルム31C、31R、31Lおよび電圧検出回路32によって、変形量検出ユニット3が形成されている。
車両VEに設けられた速度センサ4は、車両VEの図示しない車輪またはトランスミッション等に取り付けられ、車両VEの走行速度を検出している。
カウルエアバッグ装置51は、歩行者保護装置5(保護装置に該当する)に含まれている。カウルエアバッグ装置51は、フロントバンパー21に歩行者が衝突した際に、図1に示したエンジンフードHE上からフロントウィンドウWF下部にかけてバッグを展開させ、衝突した歩行者等の衝突物を保護する。
また、ポップアップフード52も、歩行者保護装置5に含まれている。ポップアップフード52は、フロントバンパー21に歩行者等が衝突した際に、エンジンフードHEの後端を上昇させている。これによって、エンジンフードHEが緩衝部材となって、歩行者がエンジンなどの剛性を有した部材に衝突することを防ぎ、衝突した歩行者等の衝突物を保護する。
(歩行者保護ECUの構成)
車両VEにおいて、図示しない運転席前側のフロアトンネル上には、歩行者保護ECU6が取り付けられている。歩行者保護ECU6は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。図1に示したように、歩行者保護ECU6には、上述した各々の電圧検出回路32、速度センサ4、カウルエアバッグ装置51およびポップアップフード52が、通信線によって接続されている。
図3に示したように、歩行者保護ECU6は、車速判定部61、衝突位置検出部62、閾値設定部63、衝突判定部64、AND回路65および保護装置ドライバー66を含んでいる。
車速判定部61は、速度センサ4に接続されている。車速判定部61は、速度センサ4による車速検出値Sdetが、所定の第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、所定の第2車速閾値Sth2以下であるか否かを判定する。車速判定部61は、車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、第2車速閾値Sth2以下である場合に、ハイ(H)信号を出力する。
衝突位置検出部62は、すべての電圧検出回路32に接続されている。衝突位置検出部62は、電圧検出回路32から出力された検出電圧Vout(補正電圧に該当する)に基づいて、バンパーカバー22上における衝突が発生した車幅方向の位置を検出している。具体的には、複数の電圧検出回路32のうち、最も大きな検出電圧Voutを発生している電圧検出回路32を選択する。そして、選択された電圧検出回路32に接続されたピエゾフィルム31C、31R、31Lが配置されている位置を、衝突が発生した車幅方向位置としている。尚、検出電圧Voutの形成方法については、後述する。
閾値設定部63は、衝突位置検出部62に接続されている。閾値設定部63は、衝突位置検出部62によって検出された衝突が発生した車幅方向の位置に応じて、電圧閾値Vthを設定する。具体的には、バンパー22上において、中央ピエゾフィルム31Cが配置された車幅方向位置において衝突が発生したことが検出された場合、電圧閾値Vth1が設定される。また、バンパー22上において、右ピエゾフィルム31Rまたは左ピエゾフィルム31Lが配置された車幅方向位置において、衝突が発生したことが検出された場合、電圧閾値Vth2が設定される。ここで、電圧閾値Vth1は電圧閾値Vth2よりも大きい値に設定されている(電圧閾値Vth1>電圧閾値Vth2)。以下、電圧閾値Vth1および電圧閾値Vth2を総称して、電圧閾値Vthと言う。
上述した電圧閾値Vthの設定方法はほんの一例であって、必ずしもバンパーカバー22の車幅方向端部に衝突が発生した場合の電圧閾値Vth2を、小さい値に設定しなければならないわけではない。例えば、バンパーカバー22の意匠にあわせて電圧閾値Vthを設定してもよい。すなわち、バンパーカバー22において、凹凸のある部位または曲面により形成された部位に衝突が発生した場合は、変形量Qが小さくなりやすいため、電圧閾値Vthを小さい値に設定してもよい。また、バンパーカバー22において、広い平面部位に衝突が発生した場合は、変形量Qが大きくなりやすいため、電圧閾値Vthを大きい値に設定してもよい。
また、バンパーカバー22の剛性にあわせて電圧閾値Vthを設定してもよい。すなわち、バンパーカバー22において、内側にヘッドランプ等の剛性の高い構造物が存在する部位に衝突が発生した場合は、変形量Qが小さくなりやすいため、電圧閾値Vthを小さい値に設定してもよい。
衝突判定部64は、すべての電圧検出回路32および閾値設定部63に接続されている。衝突判定部64は、電圧検出回路32から入力された検出電圧Voutを、閾値設定部63によって設定された所定の電圧閾値Vth(電圧閾値Vth1または電圧閾値Vth2)と比較する。衝突判定部64は、検出電圧Voutが電圧閾値Vth以上(電圧閾値以上に該当する)の場合、バンパーカバー22に歩行者保護装置5の作動を必要とする衝突が発生したことを検出し、H信号を出力する。衝突判定部64は、複数の電圧検出回路32から出力された検出電圧Voutの内、最も大きい値を、電圧閾値Vthと比較してもよいし、複数の電圧検出回路32から出力された検出電圧Voutの平均値を電圧閾値Vthと比較してもよい。
上述したように、衝突が発生した車幅方向の位置によって、電圧閾値Vthが異なる値に設定されるため、衝突判定部64は、衝突位置検出部62によって検出された衝突が発生した車幅方向の位置に応じて、衝突発生の検出感度を変化させることができる。例えば、歩行者が、フロントバンパー21の左右方向端部付近に衝突する場合がある。この場合、フロントバンパー21の左右方向中央部付近に衝突した時に比べて、車両VEに加わる衝撃が同じであっても、バンパーカバー22に発生する変形量Qが少なめになることがある。このため、車幅方向の両端部において衝突が発生した場合の電圧閾値Vth2を、車幅方向の中央部において衝突が発生した場合の電圧閾値Vth1に比べて小さく設定し、衝突の発生が検出されやすくしている。また、上述したように、バンパーカバー22の意匠または剛性にあわせて電圧閾値Vthを設定し、バンパーカバー22の意匠または剛性に拘わらず、衝突を正確に検出できるようにしてもよい。
AND回路65の一対の入力端は、車速判定部61および衝突判定部64に接続されている。AND回路65は、車速判定部61において、H信号が出力されており、さらに、衝突判定部64において、H信号を出力している場合に、H信号を出力する。
保護装置ドライバー66は、AND回路65の出力端に接続されており、AND回路65からH信号が出力されている場合に、カウルエアバッグ装置51またはポップアップフード52を作動させる。
(電圧検出回路の構成および機能)
図4に示したように、各々の電圧検出回路32は、バンパーカバー22に取り付けられたサーミスタ32a(可変抵抗素子に該当する)を含んでいる。サーミスタ32aは、バンパーカバー22の温度Tによって変化するサーミスタ抵抗値Rthm(抵抗値に該当する)を有している。サーミスタ32aの一端部32a1は、それぞれピエゾフィルム31C、31R、31Lの一方の電極31b1に接続されている。また、サーミスタ32aの他端部32a2は、検出抵抗値Rrefを有したリファレンス抵抗32bの一端32b1に接続されている。さらに、ピエゾフィルム31C、31R、31Lの他方の電極31b2は、リファレンス抵抗32bの他端32b2とともに、接地されている。
フロントバンパー21への衝突によりバンパーカバー22が変形すると、前述したように、ピエゾフィルム31C、31R、31Lには、バンパーカバー22の変形量Qに応じたピエゾフィルム電圧Vpz(出力電圧に該当する)が発生する。ピエゾフィルム電圧Vpzはサーミスタ32aに印加され、リファレンス抵抗32bには、下記数式で表した出力電流Irefが流れる。
Figure 0006497265
したがって、リファレンス抵抗32bの両端32b1、32b2には、下記数式で表した検出電圧Voutが発生する。
Figure 0006497265
上式から分かるように、検出電圧Voutは、ピエゾフィルム電圧Vpzとサーミスタ抵抗値Rthmとの影響を受ける。検出電圧Voutは、ピエゾフィルム電圧Vpzが高くなることにより増大し、サーミスタ抵抗値Rthmが大きくなることにより減少する。
ここで、図5に示したように、衝突によるバンパーカバー22の変形量Q(Force-Stroke特性)は、バンパーカバー22の温度Tによる影響を受ける。衝突によってバンパーカバー22に加わった衝突荷重Fが同じであっても、温度Tが上昇するにつれ、バンパーカバー22の変形量Qは増大する。
また、図6に示したように、バンパーカバー22の変形量Qに対するピエゾフィルム電圧Vpzは、リニアの関係にあると考えてもよく、バンパーカバー22の変形量Qの増大にともなって、ピエゾフィルム電圧Vpzも増大する。ピエゾフィルム電圧Vpz自体にも温度特性は存在するが、無視可能なものである。
したがって、図7に示したように、衝突荷重Fに対するピエゾフィルム電圧Vpzも、バンパーカバー22の温度Tによる影響を受け、衝突荷重Fが同じであっても、温度Tが上昇するにつれ、ピエゾフィルム電圧Vpzは増大する。
これに対し、図8に示すように、サーミスタ抵抗値Rthmは、バンパーカバー22の温度Tが上昇するにつれて増大する。このため、上記(2)式において、バンパーカバー22の温度Tの上昇にともなうピエゾフィルム電圧Vpzの増大を、サーミスタ抵抗値Rthmの増大によって相殺することができる。それと反対に、バンパーカバー22の温度Tの低下にともなうピエゾフィルム電圧Vpzの減少を、サーミスタ抵抗値Rthmの減少によって相殺することができる。したがって、図9に示したように、バンパーカバー22の温度Tの変化による検出電圧Voutの変動を、低減することができる。このように、電圧検出回路32は、バンパーカバー22の温度Tに基づき、ピエゾフィルム電圧Vpzを補正して、検出電圧Voutを形成している。
すなわち、電圧検出回路32は、バンパーカバー22の温度Tに基づいて、ピエゾフィルム電圧Vpzを補正し、バンパーカバー22における衝突発生の検出感度を変更することができる。
(歩行者保護システムの制御方法)
以下、図10に基づいて、歩行者保護ECU6による、歩行者保護システム1の制御方法について説明する。最初に、速度センサ4から車速判定部61に対し、車両VEの車速検出値Sdetが入力される(ステップS101)。次に、車速判定部61によって、車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、第2車速閾値Sth2以下であるか否かが判定される(ステップS102)。車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1未満、または、第2車速閾値Sth2を越えていると判定された場合、本制御フローを終了する。車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、第2車速閾値Sth2以下であると判定された場合、電圧検出回路32から衝突位置検出部62および衝突判定部64に向けて、検出電圧Voutが入力される(ステップS103)。
衝突位置検出部62は、入力された検出電圧Voutに基づいて、バンパーカバー22上における衝突が発生した車幅方向の位置を検出する(ステップS104)。閾値設定部63は、衝突位置検出部62によって検出された、衝突が発生した車幅方向の位置に応じて、電圧閾値Vthを設定する(ステップS105)。衝突判定部64に入力された検出電圧Voutは、閾値設定部63によって設定された電圧閾値Vth以上であるか否かが判定される(ステップS106)。検出電圧Voutが、電圧閾値Vth以上であると判定された場合、バンパーカバー22において、歩行者保護装置5の作動を必要とする衝突が発生したことを検出し(ステップS107)、歩行者保護装置5を作動させる(ステップS108)。ステップS106において、検出電圧Voutが、電圧閾値Vth未満であると判定された場合、本制御フローを終了する。
<実施形態1の作用効果>
本実施形態によれば、バンパーカバー22に、その変形量Qに応じたピエゾフィルム電圧Vpzを発生するピエゾフィルム31C、31R、31Lが取り付けられている。また、衝突判定部64は、電圧検出回路32によって、ピエゾフィルム電圧Vpzが補正されることにより形成された検出電圧Voutを、所定の電圧閾値Vthと比較している。そして、検出電圧Voutが電圧閾値Vth以上の場合、車両VEのバンパーカバー22に衝突が発生したことを検出している。これにより、バンパーカバー22の変形量Qが、直接的に影響するピエゾフィルム31C、31R、31Lのピエゾフィルム電圧Vpzに基づいて、車両VEのバンパーカバー22に衝突が発生したことを検出することができる。このため、車両VEのフロントバンパー21への衝突が発生したことを、正確に検知することができる。
また、バンパーカバー22の外周面にピエゾフィルム31C、31R、31Lを貼付等するのみでよく、バンパーアブソーバー23中において、検出用チューブ等を車幅方向に延びるように配置する必要がない。したがって、製造の容易な歩行者保護システム1にすることができる。
また、通常、バンパーカバー22は合成樹脂材料にて形成されており、衝突によって同一の衝撃が加わっても、その材質の性質上、高温時に比べて低温時は変形量Qが減少することがある。これに対し、本実施形態においては、バンパーカバー22の温度Tに基づいて、衝突判定部64による衝突発生の検出感度を変更する衝突判定調整部としての電圧検出回路32を備えている。したがって、温度Tにより、バンパーカバー22の変形量Qが影響を受ける場合であっても、電圧検出回路32によって、衝突発生の検出感度が変更されるため、衝突の発生を正確に検出することができる。
また、本実施形態においては、衝突判定調整部として、バンパーカバー22の温度Tに基づき、ピエゾフィルム31C、31R、31Lによって発生されたピエゾフィルム電圧Vpzを補正して検出電圧Voutを形成する電圧検出回路32を備えている。このため、判定調整ロジック等を必要とせず、バンパーカバー22の温度Tの変動にかかわらず、車両VEのバンパーカバー22に衝突が発生したことを、精度よく検出することができる。
また、電圧検出回路32は、バンパーカバー22の温度Tに応じてサーミスタ抵抗値Rthmが変化する可変抵抗素子を含んでおり、可変抵抗素子にはピエゾフィルム電圧Vpzが印加されている。これにより、電圧検出回路32は、バンパーカバー22の温度Tの上昇にともなうピエゾフィルム電圧Vpzの増大を、サーミスタ抵抗値Rthmの増大によって相殺している。したがって、温度検出センサ、可変抵抗素子の抵抗検出回路および温度補正ロジック等を必要とすることなく、温度による変動の少ない検出電圧Voutを形成することができる。
また、可変抵抗素子として、温度に敏感なサーミスタ32aを使用していることにより、バンパーカバー22の温度Tに対する追従性がよく、ピエゾフィルム電圧Vpzを確実に補正することができる。
また、変位―電圧変換素子として、薄膜により形成されたピエゾフィルム31C、31R、31Lを使用している。これにより、バンパーカバー22に対し、変位―電圧変換素子を接着剤等により容易に取り付けることができる。さらに、ピエゾフィルム31C、31R、31Lは、バンパーカバー22の変形に対して追従性がよいため、バンパーカバー22の変形量Qを精度よく検出することができる。
また、ピエゾフィルム31C、31R、31Lは、バンパーカバー22上において、車幅方向に複数個が並ぶように配置されている。そして、ピエゾフィルム31C、31R、31Lによって出力されたピエゾフィルム電圧Vpzに基づき、バンパーカバー22上における衝突が発生した車幅方向の位置を検出する衝突位置検出部62を備えている。また、衝突位置検出部62によって検出された、衝突が発生した車幅方向の位置に応じて、電圧閾値Vthを設定する閾値設定部63を備えている。これらにより、衝突判定部64は、検出された衝突が発生した車幅方向の位置に応じて、衝突発生の検出感度を変化させることができ、バンパーカバー22における衝突の発生を精度よく検出することができる。
また、閾値設定部63によって、衝突が発生した車幅方向の位置に応じて、電圧閾値Vthが設定されている。このため、バンパーカバー22の形状変更等の大掛かりなハードウェアの変更をともなわずに、衝突位置に応じて、衝突発生の検出感度を容易に変化させることができる。
<実施形態2の構成>
図11および図12に基づき、実施形態2による歩行者保護システム1Aについて説明する。図11に示すように、本実施形態による歩行者保護システム1Aにおいては、歩行者保護ECU6Aに、衝突位置検出部62および閾値設定部63が含まれていない。したがって、本実施形態においては、電圧閾値Vthは固定されており、衝突が発生した車幅方向の位置に応じて、電圧閾値Vthを異ならせることは行っていない。
一方、本実施形態においては、複数個のピエゾフィルム31C、31R、31Lは、バンパーカバー22上における取付位置によって、バンパーカバー22の変形量Qに対して発生させるピエゾフィルム電圧Vpzが互いに異なっている。図12に示したように、バンパーカバー22の変形量Qに応じて発生するピエゾフィルム電圧Vpzは、右ピエゾフィルム31Rおよび左ピエゾフィルム31Lの方が、中央ピエゾフィルム31Cに比較して、大きく設定されている。
これに対し、既に説明した実施形態1において、バンパーカバー22の変形量Qに対するピエゾフィルム電圧Vpzは、複数のピエゾフィルム31C、31R、31L間において、同一の値に設定されている。図12において、実施形態1によるピエゾフィルム31C、31R、31Lについて、バンパーカバー22の変形量Qに対するピエゾフィルム電圧Vpzを、均一特性として破線にて示している。
本実施形態による右ピエゾフィルム31Rおよび左ピエゾフィルム31Lにおいて発生するピエゾフィルム電圧Vpzは(図12において実線にて示す)、実施形態1において発生するピエゾフィルム電圧Vpzよりも大きい。また、本実施形態による中央ピエゾフィルム31Cにおいて発生するピエゾフィルム電圧Vpz(図12において実線にて示す)は、実施形態1において発生するピエゾフィルム電圧Vpzよりも小さい。本実施形態において、その他の構成は実施形態1のものと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
<実施形態2の作用効果>
本実施形態によれば、複数個のピエゾフィルム31C、31R、31Lは、バンパーカバー22上における取付位置によって、バンパーカバー22の変形量Qに対して発生させるピエゾフィルム電圧Vpzが互いに異なっている。これにより、衝突位置検出部62および閾値設定部63を設けることなく、衝突が発生したバンパーカバー22の車幅方向位置にかかわらず、その衝突検知を精度よく行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
変位―電圧変換素子として、ピエゾフィルム31C、31R、31L、圧電セラミックス等に代えて、有機アクチュエータを使用してもよい。
また、温度特性を有した可変抵抗素子として、サーミスタ32aに代えて、測温抵抗体またはリニア抵抗器等を使用してもよい。
また、ピエゾフィルム31C、31R、31Lは、バンパーカバー22上にいくつ設けられていてもよく、車両VEの仕様によって、車幅方向に4個以上が並べられていてもよい。
また、バンパーカバー22における衝突発生の検出感度を変更するために、必ずしも、バンパーカバー22の温度Tに基づき、ピエゾフィルム電圧Vpzを補正して、検出電圧Voutを形成する方法をとらなくてもよい。例えば、ピエゾフィルム31C、31R、31Lが発生したピエゾフィルム電圧Vpzが、電圧閾値Vth以上の場合にバンパーカバー22における衝突を検出するようにする。そして、バンパーカバー22の温度Tが低い場合、温度Tが高い場合に比べて、電圧閾値Vthを小さくするようにしてもよい。
図面中、1,1Aは歩行者保護システム(車両用衝突検知装置)、5は歩行者保護装置(保護装置)、21はフロントバンパー(車両の前方部)、22はバンパーカバー、31Cは中央ピエゾフィルム(変位―電圧変換素子)、31Rは右ピエゾフィルム(変位―電圧変換素子)、31Lは左ピエゾフィルム(変位―電圧変換素子)、32は電圧検出回路(衝突判定調整部、電圧調整部)、32aはサーミスタ(可変抵抗素子)、62は衝突位置検出部、63は閾値設定部、64は衝突判定部、Qはバンパーカバーの変形量、Rthmはサーミスタ抵抗値、Tはバンパーカバーの温度、VEは車両、Voutは検出電圧(補正電圧)、Vpzはピエゾフィルム電圧(出力電圧)、Vth1は第1電圧閾値(電圧閾値)、Vth2は第2電圧閾値(電圧閾値)を示している。

Claims (5)

  1. 車両(VE)の前方部(21)に設けられたバンパーカバー(22)に取り付けられ、前記バンパーカバーの変形量(Q)に応じた出力電圧(Vpz)を発生する変位−電圧変換素子(31C、31R、31L)と、
    前記変位−電圧変換素子によって形成された前記出力電圧に基づいて、前記バンパーカバーに衝突物を保護する保護装置(5)の作動を必要とする衝突が発生したことを検出する衝突判定部(64)と、
    前記バンパーカバーの温度(T)に基づいて、前記衝突判定部による衝突発生の検出感度を変更する衝突判定調整部(32)と、
    を備え
    前記変位−電圧変換素子は、前記バンパーカバー上において、車幅方向に複数個が並ぶように配置され、
    複数個の前記変位−電圧変換素子は、
    前記バンパーカバー上における車幅方向の取付位置によって、前記バンパーカバーの変形量に応じて発生する前記出力電圧が互いに異なり、
    車幅方向の左端部又は右端部に取り付けられた前記変位−電圧変換素子における前記バンパーカバーの変形量に応じて発生する前記出力電圧が、車幅方向の中央部に取り付けられた前記変位−電圧変換素子における前記バンパーカバーの変形量に応じて発生する前記出力電圧に比較して大きくなるように設定されている、車両用衝突検知装置(1)。
  2. 前記衝突判定調整部は、
    前記バンパーカバーの温度に基づき、前記変位−電圧変換素子によって発生された前記出力電圧を補正する電圧調整部(32)を含み、
    前記衝突判定部は、
    前記電圧調整部によって、前記出力電圧が補正されることにより形成された補正電圧(Vout)を、所定の電圧閾値(Vth)と比較し、前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合、前記バンパーカバーに衝突が発生したことを検出する請求項1記載の車両用衝突検知装置。
  3. 前記電圧調整部は、
    前記バンパーカバーに取り付けられるとともに、前記バンパーカバーの温度に応じて抵抗値(Rthm)が変化し、前記変位−電圧変換素子によって発生された前記出力電圧が印加される可変抵抗素子(32a)を含んでいる請求項2記載の車両等衝突検知装置。
  4. 前記可変抵抗素子は、サーミスタ(32a)を含んでいる請求項3記載の車両用衝突検知装置。
  5. 前記変位−電圧変換素子は、ピエゾフィルム(31C、31R、31L)を含んでいる請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
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