JP4280696B2 - 乗員判定装置 - Google Patents

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本発明は、乗員判定装置に関するものである。
従来、例えば自動車などの車両のシートの乗員を保護するためにエアバックが備えられている場合において、その対象シートの乗員の各種状態を判定するために、シートには乗員判定装置が設けられている。こうした乗員判定装置は、シート本体の骨格部に当該シート本体に加わる荷重を検出するための複数の荷重センサを備えることが一般的である(例えば特許文献1など)。
特開2002−87201号公報
ところで、車両のシート本体は、多数の部品の集合体であって、例えばスライド位置やリクライニング角度の調整機構を有しているために、シート本体自体に捩れが生じることがある。例えば、リクライニング角度を調整・設定するためにシート本体の左右に配設されているノッチの回動位置がシート本体の左右でずれたりすると、シート本体に強制的な歪みが生じることになる。
一方、乗員判定装置が備える荷重センサは、自身の経年劣化等に伴う捩れに対してその影響を低減し得るように設計されているものの、上述したシート本体の強制的な歪みに対してはその影響を低減し得ず、その検出荷重(出力荷重値)にずれが発生してしまう。そして、この検出荷重を利用して乗員判定を行う場合には、その判定精度が低減されることがある。
本発明の目的は、乗員判定精度を向上することができる乗員判定装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シート本体の右側及び左側に配設される複数の荷重センサと、該複数の荷重センサの出力荷重値を合計した検出荷重値を算出するとともに該検出荷重値と所定判定しきい値との大小関係により乗員判定を行うコントローラとを備える乗員判定装置において、シートベルトの装着・非装着を検出する検出手段を備え、前記検出手段により前記シートベルトの非装着が検出されるとともに前記検出荷重値が乗員が着座していないと判断し得る正数である所定荷重値よりも小さく、且つ、前記シート本体の右側及び左側のいずれか一方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が負数となる所定のマイナス側荷重値を下回るとともに、前記シート本体の右側及び左側のいずれか他方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が正数となる所定のプラス側荷重値を超えるときに前記シート本体の歪みを判定する判定手段を備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、シート本体の右側及び左側に配設される複数の荷重センサと、該複数の荷重センサの出力荷重値を合計した検出荷重値を算出するとともに該検出荷重値と所定判定しきい値との大小関係により乗員判定を行うコントローラとを備える乗員判定装置において、シートベルトの装着・非装着を検出する検出手段を備え、前記出力荷重値は、負数となる所定のマイナス側荷重値から正数となる所定のプラス側荷重値までの所定レンジに設定されており、前記検出手段により前記シートベルトの非装着が検出されるとともに前記検出荷重値が乗員が着座していないと判断し得る正数である所定荷重値よりも小さく、且つ、前記シート本体の右側及び左側のいずれか一方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が前記所定レンジをマイナス側にレンジ超えするとともに、前記シート本体の右側及び左側のいずれか他方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が前記所定レンジをプラス側にレンジ超えするときに前記シート本体の歪みを判定する判定手段を備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の乗員判定装置において、前記判定手段により前記シート本体の歪みが判定されたときに、前記検出荷重値と前記所定判定しきい値との大小関係による乗員判定を禁止する禁止手段を備えたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗員判定装置において、前記判定手段により前記シート本体の歪みが判定されたときに、異常状態を報知する報知手段を備えたことを要旨とする。
(作用)
請求項1乃至3に記載の発明によれば、前記判定手段により、前記シート本体の歪みが判定されることで、例えば当該判定時に前記検出荷重値と前記所定判定しきい値との大小関係による乗員判定を禁止することで、該シート本体の歪みに起因する前記出力荷重値がずれたままでの前記検出荷重値に基づく乗員判定の継続が回避される。
請求項1又は2に記載の発明によれば、前記判定手段によるシート本体の歪みの判定に際して、前記シートベルトの非装着の検出が前提とされることで、例えば子供用拘束装置(以下、「CRS(Child Restraint Systems )」という)の装着時において生じた前記出力荷重値の特性を前記シート本体の歪みとして誤判定することが抑制される。
請求項に記載の発明によれば、前記シート本体の歪みが判定されたときに、前記報知手段により異常状態が報知されることで、例えば利用者は整備所への退避等の速やかな対処が可能となる。
以上詳述したように、請求項1乃至に記載の発明では、乗員判定精度を向上することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、例えば自動車などの車両の助手席側に搭載されるシート本体1の骨格部を示す側面図である。なお、図1で示される骨格部は、シート本体1の幅方向(図1において紙面に直交する方向)で対をなして配設されており、ここでは車両の前方に向かって左側(シート本体1の左側)に配置された骨格部をシート外側から見た側面図を示している。車両の前方に向かって右側(シート本体1の右側)に配置される骨格部については同様の形状であるため、左側の骨格部を代表して以下に説明する。
図1に示されるように、このシート本体1は、図示しない車両フロアに対して前後方向に伸びるように固定された支持フレーム2を備えている。この支持フレーム2の上面には、前後一対のブラケット3が固着され、その前後一対のブラケット3に対してロアレール4が支持フレーム2に沿って支持固定されている。そして、このロアレール4には、その上方においてアッパレール5が前後方向に摺動可能に装着されている。
また、上記アッパレール5の上面には、前後一対のセンサ本体6を介して所定の間隔をおいてロアアーム7が支持されている。このロアアーム7は、シートクッション8の骨格をなすものである。なお、本実施形態では、前後で対をなすセンサ本体6は、反対側の分も含めて合計4個が配設されている。
図1に拡大して示したように、上記センサ本体6は、第1ブラケット11及び第2ブラケット12と、起歪体13と、荷重センサ14とを備えている。そして、上記荷重センサ14は、歪みゲージ15及び信号処理装置16を備えている。上記第1ブラケット11は、アッパレール5の先端部においてその上面に固定されており、基端側には上方に平坦に突出する支持部11aが形成されている。一方、上記第2ブラケット12は、ロアアーム7の先端部においてその下面に固定されており、先端側には下方に平坦に突出する支持部12aが形成されている。これら第1及び第2ブラケット11,12は、上記支持部11a,12aが互い違いに突出するように上下に対向している。
前記起歪体13は、第1及び第2ブラケット11,12の長手方向に沿って伸びる板状に形成されている。そして、上記起歪体13の一側端部及び他側端部はそれぞれ前記支持部11a,12aに固着されている。従って、上記起歪体13は、支持部11a側の端部を固定端として支持部12a側の端部からロアアーム7(シート本体1)に加わる荷重を受ける片持ち梁の形状を有しており、その中間部において撓み部13aを形成している。前記荷重センサ14の歪みゲージ15はこの撓み部13aの一側(図1の上側)端面に貼着されており、前記信号処理装置16は支持部11aに支持される起歪体13の一側端部の上面に搭載されている。上記起歪体13は、第2ブラケット12(支持部12a)から上下方向の荷重が加わることで、支持部11a側の端部を支点に曲がる。前記歪みゲージ15は、この起歪体13(撓み部13a)の曲げに伴う歪み量に応じてゲージ電圧を発生させるものである。このゲージ電圧は、基本的にシート本体に加わる荷重に応じてリニアに変動する。そして、上記信号処理装置16は、このゲージ電圧を増幅して、基本的にシート本体1に加わる荷重に応じた荷重信号を生成等する。本実施形態では、この荷重信号は、上限及び下限を有する所定レベルの範囲でシート本体1に加わる荷重に比例するように設定されている。
なお、前記ロアアーム7には電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit )という)20が支持されており、このECU20には全て(4個)のセンサ本体6に設けられた荷重センサ14(信号処理装置16)がそれぞれ信号線21を介して接続されている。このECU20は、これら荷重センサ14が生成した荷重信号を信号線21を介して入力して後述の態様で乗員判定等を行う。
次に、本実施形態におけるECU20の電気的構成について、図2のブロック図に基づき説明する。なお、以下では、便宜的に車両の前方に向かって右前側及び右後側に配置される荷重センサ14をそれぞれ荷重センサ14a,14bとし、左前側及び左後側に配置される荷重センサ14をそれぞれ荷重センサ14c,14dとして識別する。ただし、これら荷重センサ14a〜14dに共通する事項については荷重センサ14として代表して説明する。
図2に示されるように、ECU20は、中央演算処理装置(以下、CPU(Central Processing Unit )という)31と、電源回路32と、判定出力回路33と、制御回路34と、出力回路35とを備えている。また、ECU20は、各種プログラム及びマップ等を記憶したROM、各種データ等の読み書き可能なRAM(ランダムアクセスメモリ)、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)よりなる書き換え可能な不揮発性のメモリ等を一体的に備えている。そして、ECU20は、CPU31において前記信号線21を介して全荷重センサ14a〜14d(信号処理装置16)と個別に接続されている。
CPU31は、上記電源回路32を介して車載バッテリ41のプラス極と接続されており、電源回路32において生成された所定レベル(例えば5V)を有する電源電圧が供給されている。なお、上記電源回路32は、ECU20のセンサ電源スイッチ回路36にも接続されている。上記センサ電源スイッチ回路36は、電源線22を介して全荷重センサ14a〜14d(信号処理装置16)と個別に接続されており、これら荷重センサ14a〜14dは電源線22を介してセンサ電源スイッチ回路36により電源供給されている。
また、CPU31は、上記制御回路34を介してバックルスイッチ42に接続されている。CPU31は、上記制御回路34を介したバックルスイッチ42からの信号レベルに基づきバックルスイッチ42のオン・オフ状態を検出する。なお、バックルスイッチ42のオン・オフ状態は、それぞれシートベルトの装着・非装着状態に相当する。
さらに、CPU31は、上記出力回路35を介してウォーニングランプ44と接続されている。このウォーニングランプ44は、例えば車両の運転席正面のインストルメントパネルに配置されている。CPU31は、乗員判定装置が後述の態様で異状判定されたときに上記出力回路35を介してウォーニングランプ44を点灯駆動する。
さらにまた、CPU31は、上記判定出力回路33を介してエアバッグECU43と接続されている。CPU31は、上記判定出力回路33を介してエアバッグECU43に対し各種情報を出力する。
ここで、本実施形態におけるシート本体1に着座する乗員の判定態様等について図3のフローチャートに基づき説明する。なお、この処理は所定時間ごとの定時割り込みで実施される。
処理がこのルーチンに移行すると、まずS(ステップ)101においてCPU31は、入力処理を行う。例えば、CPU31は、信号線21を介して各荷重センサ14a〜14dの荷重信号を入力する。次いで、S102においてCPU31は、荷重値演算を実行する。具体的には、CPU31は、右前側及び右後側に配置される荷重センサ14a,14bからの荷重信号に基づきそれぞれ出力荷重値FR,RRを演算する。また、CPU31は、左前側及び左後側に配置される荷重センサ14c,14dからの荷重信号に基づきそれぞれ出力荷重値FL,RLを演算する。さらに、CPU31は、これら出力荷重値FR〜RLを合計することで検出荷重値Sを演算する。そして、CPU31は、これら出力荷重値FR〜RL及び検出荷重値Sをメモリに一旦記憶する。
ここで、荷重センサ14a〜14dからの荷重信号に基づく出力荷重値FR〜RLについて説明する。既述のように、上記荷重信号は、上限及び下限を有する所定レベルの範囲に設定されており、従ってこの荷重信号に基づく出力荷重値FR〜RLも、図4に示すように所定レンジに設定されている。このレンジは、負数となる所定のマイナス側荷重値NWから正数となる所定のプラス側荷重値PWまでの範囲となっており、出力荷重値FR〜RLは、上記所定レンジ内においてシート本体1に加わる荷重に比例するように設定されている。これらマイナス側荷重値NW及びプラス側荷重値PWは、シート本体1に乗員が着座している状態において発生し得る荷重範囲に基づき設定されている。換言すれば、上記出力荷重値FR〜RLに上述の所定レンジが設定されているのは、シート本体1に乗員が着座している状態では同レンジ外での出力荷重値FR〜RLの検出が不要であることによる。
次に、S103においてCPU31は、前記バックルスイッチ42がオフか否かを判断する。すなわち、CPU31は、上記制御回路34を介したバックルスイッチ42からの信号レベルに基づきバックルスイッチ42がオフか否かを判断する。そして、前記バックルスイッチ42がオフと判断されると、シートベルトが非装着であってCRSが装着されているわけではないことから、CPU31はS104に移行して検出荷重値Sが所定荷重値LW未満か否かを判断する。この所定荷重値LWは、通常、シート本体1に乗員が着座していないと判断し得る好適な値に設定されている。例えば、この所定荷重値LWは、後述する乗員判定に係る所定判定しきい値Aよりも十分に小さい正数に設定されている。
S104で検出荷重値Sが所定荷重値LW未満と判断されると、CPU31はS105に移行してシート本体1の右後部の荷重センサ14bの出力荷重値RRがマイナス側にレンジ超えしているか否かを判断する。すなわち、上記出力荷重値RRが前記マイナス側荷重値NWに達してこれに一致しているか否かを判断する。そして、荷重センサ14bの出力荷重値RRがマイナス側にレンジ超えしていると判断されると、CPU31はS106に移行してシート本体1の左後部の荷重センサ14dの出力荷重値RLがプラス側にレンジ超えしているか否かを判断する。すなわち、上記出力荷重値RLが前記プラス側荷重値PWに達してこれに一致しているか否かを判断する。そして、荷重センサ14dの出力荷重値RLがプラス側にレンジ超えしていると判断されると、これら出力荷重値RR,RLが逆極性となるようにレンジ超えしていることから、CPU31はS107に移行して、上記した逆極性となるレンジ超えが連続する態様で一定時間経過しているか否かを判断する。
ここで、一定時間経過していると判断されると、CPU31は上記した逆極性となるレンジ超えが車両の急発進時などの単発的な影響ではなくシート本体1の歪みによるものと判定してS111に移行する。
一方、S105で荷重センサ14bの出力荷重値RRがマイナス側にレンジ超えしていないと判断されると、CPU31はS108に移行して出力荷重値RRがプラス側にレンジ超えしているか否かを判断する。すなわち、上記出力荷重値RRが前記プラス側荷重値PWに達してこれに一致しているか否かを判断する。そして、荷重センサ14bの出力荷重値RRがプラス側にレンジ超えしていると判断されると、CPU31はS109に移行して荷重センサ14dの出力荷重値RLがマイナス側にレンジ超えしているか否かを判断する。すなわち、上記出力荷重値RLが前記マイナス側荷重値NWに達してこれに一致しているか否かを判断する。そして、荷重センサ14dの出力荷重値RLがマイナス側にレンジ超えしていると判断されると、これら出力荷重値RR,RLが逆極性となるようにレンジ超えしていることから、CPU31はS110に移行して、上記した逆極性となるレンジ超えが連続する態様で一定時間経過しているか否かを判断する。
ここで、一定時間経過していると判断されると、CPU31は上記した逆極性となるレンジ超えが車両の急発進時などの単発的な影響ではなくシート本体1の歪みによるものと判定してS111に移行する。
S111においてCPU31は、シート捩れ異常判定を行って対応するフラグをセットする。このフラグのセットにより、CPU31は前記出力回路35を介してウォーニングランプ44を点灯駆動するようになっている。これは、乗員判定装置の異常状態を利用者に報知するためである。そして、シート捩れ異常判定を行ったCPU31はその後の処理を一旦終了する。
また、S103で前記バックルスイッチ42がオンと判断され、若しくは、S104で検出荷重値Sが所定荷重値LW以上と判断されると、CPU31はS112に移行する。あるいは、S106で荷重センサ14dの出力荷重値RLがプラス側にレンジ超えしていないと判断され、若しくは、S107で一定時間経過していないと判断されると、CPU31はS112に移行する。あるいは、S108で荷重センサ14bの出力荷重値RRがプラス側にレンジ超えしていないと判断され、若しくは、S109で荷重センサ14dの出力荷重値RLがマイナス側にレンジ超えしていないと判断され、若しくは、S110で一定時間経過していないと判断されると、CPU31はS112に移行する。
S112においてCPU31は、乗員判定処理を行う。具体的には、CPU31は、前記検出荷重値Sと所定判定しきい値Aとの大小関係により、例えば検出荷重値Sが所定判定しきい値A以上のときには大人判定し、検出荷重値Sが所定判定しきい値A未満のときには子供判定する。この所定判定しきい値Aは、シート本体1に着座する乗員が大人であるか子供であるかを判断する好適な値に設定されている。そして、乗員判定処理を行ったCPU31はその後の処理を一旦終了する。
なお、CPU31は、取得した乗員判定情報及び異常情報を、上記判定出力回路33を介してエアバッグECU43へと出力するようになっている。エアバッグECU43は、入力した乗員判定情報及び上記異常情報に基づきエアバッグの作動を好適に制御する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記シート本体1の歪みが判定されたときに、前記検出荷重値Sと前記所定判定しきい値Aとの大小関係による乗員判定を行わない(禁止する)ようにしたことで、シート本体1の歪みに起因する前記出力荷重値FR〜RLがずれたままでの前記検出荷重値Sに基づく乗員判定の継続を回避できる。これにより、乗員判定精度及びその信頼性を向上することができる。
(2)本実施形態では、CPU31によるシート本体1の歪みの判定に際して、前記検出荷重値Sが所定荷重値LW未満であって乗員不在と見なしうることが前提とされる。従って、例えば乗員の不自然な姿勢での着座時において生じた出力荷重値RR,RLの特性(逆極性でのレンジ超え)を前記シート本体1の歪みとして誤判定することを抑制できる。
(3)本実施形態では、CPU31によるシート本体1の歪みの判定に際して、シートベルトの非装着(バックルスイッチ42のオフ)の検出が前提とされる。従って、例えばCRSの装着(この場合、シートベルトも装着されることになる)時において生じた出力荷重値RR,RLの特性(逆極性でのレンジ超え)を前記シート本体1の歪みとして誤判定することを抑制できる。
(4)本実施形態では、前記シート本体1の歪みが判定されたときに、前記ウォーニングランプ44の点灯により異常状態(乗員判定装置の異常状態)が報知されることで、例えば利用者は整備所への退避等の速やかな対処が可能となる。
(5)本実施形態では、出力荷重値RR,RLの逆極性でのレンジ超えが一定時間継続することで前記シート本体1の歪みを判定するようにしたことで、例えば車両の急発進時などの単発的な影響で前記シート本体1の歪みと誤判定されることを回避できる。
(6)本実施形態では、荷重センサ14a〜14dからの荷重信号は上限及び下限を有する所定レベルの範囲に設定されていることで、CPU31は同範囲に対応しその分解能を最大限に利用して出力荷重値FR〜RLを算出することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、右後部及び左後部の荷重センサ14b,14dの出力荷重値RR,RLの逆極性でのレンジ超えに基づきシート本体1の歪みを判定した。これに対し、例えば右前部及び左前部の荷重センサ14a,14cの出力荷重値FR,FLの逆極性でのレンジ超えに基づきシート本体1の歪みを判定してもよい。あるいは、右後部及び左前部の荷重センサ14b,14cの出力荷重値RR,FLの逆極性でのレンジ超え、若しくは、右前部及び左後部の荷重センサ14a,14dの出力荷重値FR,RLの逆極性でのレンジ超えに基づきシート本体1の歪みを判定してもよい。
・前記実施形態においては、荷重センサ14a〜14dからの荷重信号の範囲規制により、出力荷重値FR〜RLにマイナス側荷重値NWからプラス側荷重値PWまでの所定レンジを設定した。これに対し、上記荷重信号の範囲規制を割愛し、出力荷重値FR〜RLが、マイナス側荷重値NWを下回る荷重値や、プラス側荷重値PWを超える荷重値を取り得るようにしてもよい。この場合、前記検出荷重値Sが所定荷重値LWよりも小さく、且つ、前記シート本体1の右側及び左側のいずれか一方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が上記マイナス側荷重値NWを下回るとともに、前記シート本体1の右側及び左側のいずれか他方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が上記プラス側荷重値PWを超えるときに前記シート本体1の歪みを判定すればよい。
・前記実施形態において、荷重センサ14の個数は4個に限定されるものではなく、少なくともシート本体1の右側及び左側にそれぞれ1つずつあればよい。
・前記実施形態において、歪みゲージ15は撓み部13aの下面に貼着してもよい。
・前記実施形態において、センサ本体6の構造は一例であって、シート本体1に加わる荷重を検出し得るのであればその他の構造を採用してもよい。
本発明の一実施形態が適用されるシート本体の骨格を示す側面図。 ECUの電気的構成を示すブロック図。 同実施形態の乗員判定態様を示すフローチャート。 シート本体に加わる荷重と出力荷重値との関係を示すグラフ。
符号の説明
1…シート本体、14,14a〜14d…荷重センサ、20…判定手段、禁止手段を構成するコントローラとしてのECU、42…検出手段を構成するバックルスイッチ、44…報知手段を構成するウォーニングランプ。

Claims (4)

  1. シート本体の右側及び左側に配設される複数の荷重センサと、該複数の荷重センサの出力荷重値を合計した検出荷重値を算出するとともに該検出荷重値と所定判定しきい値との大小関係により乗員判定を行うコントローラとを備える乗員判定装置において、
    シートベルトの装着・非装着を検出する検出手段を備え、
    前記検出手段により前記シートベルトの非装着が検出されるとともに前記検出荷重値が乗員が着座していないと判断し得る正数である所定荷重値よりも小さく、且つ、前記シート本体の右側及び左側のいずれか一方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が負数となる所定のマイナス側荷重値を下回るとともに、前記シート本体の右側及び左側のいずれか他方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が正数となる所定のプラス側荷重値を超えるときに前記シート本体の歪みを判定する判定手段を備えたことを特徴とする乗員判定装置。
  2. シート本体の右側及び左側に配設される複数の荷重センサと、該複数の荷重センサの出力荷重値を合計した検出荷重値を算出するとともに該検出荷重値と所定判定しきい値との大小関係により乗員判定を行うコントローラとを備える乗員判定装置において、
    シートベルトの装着・非装着を検出する検出手段を備え、
    前記出力荷重値は、負数となる所定のマイナス側荷重値から正数となる所定のプラス側荷重値までの所定レンジに設定されており、
    前記検出手段により前記シートベルトの非装着が検出されるとともに前記検出荷重値が乗員が着座していないと判断し得る正数である所定荷重値よりも小さく、且つ、前記シート本体の右側及び左側のいずれか一方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が前記所定レンジをマイナス側にレンジ超えするとともに、前記シート本体の右側及び左側のいずれか他方に配置される1つの荷重センサの出力荷重値が前記所定レンジをプラス側にレンジ超えするときに前記シート本体の歪みを判定する判定手段を備えたことを特徴とする乗員判定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の乗員判定装置において、
    前記判定手段により前記シート本体の歪みが判定されたときに、前記検出荷重値と前記所定判定しきい値との大小関係による乗員判定を禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする乗員判定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗員判定装置において、
    前記判定手段により前記シート本体の歪みが判定されたときに、異常状態を報知する報知手段を備えたことを特徴とする乗員判定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7346899B2 (ja) 2018-06-18 2023-09-20 インテル・コーポレーション ウェハ対ウェハボンディングを用いた共有制御回路を備えた、3次元(3d)フラッシュメモリ

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JP7346899B2 (ja) 2018-06-18 2023-09-20 インテル・コーポレーション ウェハ対ウェハボンディングを用いた共有制御回路を備えた、3次元(3d)フラッシュメモリ

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