JP4238261B2

JP4238261B2 - ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ、ホイスト・システム、および輸送システム

Info

Publication number: JP4238261B2
Application number: JP2006298207A
Authority: JP
Inventors: レイ・エイ・レイエス; デビッド・エル・シュモーク; アルディス・エイ・ジーミンズ
Original assignee: International Business Machines Corp
Current assignee: International Business Machines Corp
Priority date: 2005-11-01
Filing date: 2006-11-01
Publication date: 2009-03-18
Anticipated expiration: 2026-11-01
Also published as: US20070114505A1; CN1994848A; US7287740B2; KR20080072846A; JP2007129230A; EP1963222A1; EP1963222B1; CN100551811C; WO2007051783A1

Description

本発明は、ホイスト装置の分野に関する。より詳細には、本発明は、複数ホイスト・ケーブル、複数取り付け点のホイスト装置に関する。

製造の際、生産部品は、ステーションからステーションへと工場周辺を輸送されることが多い。一部の利用例では、部品は、オーバーヘッド・リフト・システムを使用して輸送される。ホイストは、あるステーションから部品を持ち上げるために使用され、次いでホイストおよび部品は、オーバヘッド・レール・システムによって次のステーションまで移動され、そこで部品は、ホイスト・システムによって降ろされる。ある種類のホイストでは、支持プラットフォームは、部品を把持するように適合されたプラットフォーム上、または部品を保持する容器上の３点に接続された６本のホイスト・ケーブルによって懸架される。これらのホイスト・ケーブルは、同じ距離を同じ速度で、同時に巻き上げられるか、同時に降ろされる。このようなホイスト・システムは、左右揺動（side-to-side sway）およびねじれにさらされることがなく、精密な部品および高い配置精度が必要な所で使用される。しかし、このようなシステムでは、ホイスト・ケーブルは、容易にキンクを生じさせる、または内部の引張疲労破壊によってほつれることがあり、それがプラットフォームを傾かせたり、リールを動かなくさせて、運搬の精度に悪影響を与える、または部品に損傷を与える。また、このようなホイスト・システム内のホイスト・ケーブルの交換は、高価で時間がかかる。

したがって、ホイスト・ケーブルの寿命が向上した改良型のホイスト・ケーブル・ホイスト・システムが必要である。

本発明の第１の態様は、一対のホイスト・ケーブルをペイロード把持機構に取り付けるためのホイスト・ケーブル取り付けアセンブリであって、第１の軸を中心に枢動可能なプレートと、プレートの両側に配置された、第２の軸を中心に枢動可能な第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリおよび第３の軸を中心に枢動可能な第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリであって、第１、第２、および第３の軸が互いに平行である、第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリおよび第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリと、第１のピボット・アセンブリ内の第１のホイスト・ケーブル保持手段であって、第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ内の一対のホイスト・ケーブルの第１のホイスト・ケーブルの第１の端部を回転可能に保持するように適合され、第１のホイスト・ケーブルが第４の軸を中心に回転可能である、第１のホイスト・ケーブル保持手段と、第２のピボット・アセンブリ内の第２のホイスト・ケーブル保持手段であって、第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ内の一対のホイスト・ケーブルの第２のホイスト・ケーブルの第１の端部を回転可能に保持するように適合され、第２のホイスト・ケーブルが第５の軸を中心に回転可能である、第２のホイスト・ケーブル保持手段とを備え、第４および第５の軸は互いに平行であり、第４および第５の軸は第１、第２、および第３の軸に対して垂直であり、さらにホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが、ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリをペイロード把持機構に取り付けるためのブラケットを備える、ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリである。

本発明の第２の態様は、ペイロードを昇降させるホイスト・システムであって、第１のフレーム上に配置された三対のホイスト・ケーブル・ドラムを備える吊り上げ機構であって、この三対のホイスト・ケーブル・ドラムが互いに約１２０°の角度で配置され、ホイスト・ケーブル・ドラムの各対の各ホイスト・ケーブル・ドラムが同じ軸に長手方向に整列される、吊り上げ機構と、第２のフレームに取り付けられた３つのホイスト・ケーブル取り付けアセンブリを有するペイロード把持機構であって、ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが互いに約１２０°の角度で配置され、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが３つの平行軸の第１の組および２つの平行軸の第２の組を有し、軸の第１の組が軸の第２の組に対して垂直であり、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが一対のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリを有する、ペイロード把持機構と、三対のホイスト・ケーブルであって、ホイスト・ケーブルの各対の第１のホイスト・ケーブルの第１の端部が第１のホイスト・ケーブル・ドラムに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の第２のホイスト・ケーブルの第１の端部が、共に結合された三対のホイスト・ケーブル・ドラムのうちの一対の第２のホイスト・ケーブル・ドラムに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の第１のホイスト・ケーブルの第２の端部が、第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の第２のホイスト・ケーブルの第２の端部が、三対のピボット・アセンブリのうちの一対の第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリに取り付けられる、三対のホイスト・ケーブルとを備え、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが、対応する３つの軸の第１の組の中心軸を中心に枢動可能であり、ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリの各対の各ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリが、対応する３つの軸の第１の組の異なる外側の軸を中心に枢動可能であり、ホイスト・ケーブルの各対の各ホイスト・ケーブルが、対応する２つの軸の第２の組の異なる軸を中心に回転可能である、ホイスト・システムである。

本発明の第３の態様は、ペイロードを昇降させる輸送システムであって、オーバーヘッド・レール輸送システムと、オーバーヘッド・レール輸送システムに結合され、第１のフレーム上に配置された三対のホイスト・ケーブル・ドラムを備える吊り上げ機構であって、ホイスト・ケーブル・ドラムの各対が互いに約１２０°の角度で配置され、ホイスト・ケーブル・ドラムの各対の各ホイスト・ケーブル・ドラムが同じ軸に長手方向に整列される、吊り上げ機構と、第２のフレームに取り付けられた３つのホイスト・ケーブル取り付けアセンブリを有するペイロード把持機構であって、ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが互いに約１２０°の角度で配置され、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが３つの平行軸の第１の組および２つの平行軸の第２の組を有し、軸の第１の組が軸の第２の組に対して垂直であり、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが一対のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリを有する、ペイロード把持機構と、三対のホイスト・ケーブルであって、ホイスト・ケーブルの各対の第１のホイスト・ケーブルの第１の端部が第１のホイスト・ケーブル・ドラムに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の第２のホイスト・ケーブルの第１の端部が、共に結合された三対のホイスト・ケーブル・ドラムのうちの一対の第２のホイスト・ケーブル・ドラムに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の第１のホイスト・ケーブルの第２の端部が、第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の第２のホイスト・ケーブルの第２の端部が、三対のピボット・アセンブリのうちの一対の第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリに取り付けられる、三対のホイスト・ケーブルとを備え、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが、対応する３つの軸の第１の組の中心軸を中心に枢動可能であり、ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリの各対の各ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリが、対応する３つの軸の第１の組の異なる外側の軸を中心に枢動可能であり、ホイスト・ケーブルの各対の各ホイスト・ケーブルが、対応する２つの軸の第２の組の異なる軸を中心に回転可能である、輸送システムである。

本発明の特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。しかし、本発明自体は、添付の図面を参照しながら、例示の実施形態の以下の詳細な説明を参照することにより最も理解されるであろう。

図１は、本発明の実施形態によるホイスト・システム１００の平面図であり、図２はその側面図である。図１および２図では、ホイスト・システム１００は、ホイスト・ケーブル１１５によって接続された、吊り上げ機構１０５およびペイロード把持機構１１０を含む。

ホイスト・システム１００の吊り上げ機構１０５は、中心軸線１３０を中心に互いに約１２０°の角度で配置された３つのウインチ１２５が搭載されたフレーム１２０を含む。フレーム１２０は、中心軸線１３０を中心に回転可能である。各ウインチ１２５はモータ１３５を含み、モータ１３５は、その両側に配置された一対のホイスト・ケーブル・ドラム１４０を回転させる。ホイスト・ケーブル・ドラム１４０の各対は、共通の長手方向軸１４５を有する。対応するホイスト・ケーブル１１５が通ることができるスロット１５０が、各ホイスト・ケーブル・ドラム１４０の下のフレーム１２０内にある。ホイスト・ケーブル・ドラム１４０には、ホイスト・ケーブル１１５がホイスト・ケーブル・ドラム上に巻回される際にそのホイスト・ケーブルを受けるために溝が付けられている。

ホイスト・システム１００のペイロード把持機構１１０は、３つのホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０が取り付けられたフレーム１５５を含む。ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０は、ウインチ１２５の配置と同様に互いに約１２０°の角度で配置される。各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０は、同じウインチ１２５からの一対のホイスト・ケーブル１１５を接続するように適合されている。各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリは、ブラケット１６５によってフレーム１５５に取り付けられる。各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０は、主ピボット・ピン１７０によって各ブラケットに取り付けられ、フレーム１５５により画定される平面と平行な長手方向軸を有する主ピボット・ピンを中心に枢動自在である。各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０は、主ピボット・ピン１７０を中心とする回転の抵抗を調整するための調整ねじ１７５を備えている。

ホイスト・ケーブル１１５は緊張しており、３つの非平行面内で６つの水平分力を提供する。フレーム１２０に対してフレーム１５５を上下させるために、６つのホイスト・ケーブル・ドラム１４０すべてがモータ１３５によって同時に回転され、それにより各ホイスト・ケーブル１１５が、そのケーブルに対応するホイスト・ケーブル・ドラムに巻回される、またはそれから解かれる。その代わりに、単一のモータが、６つのドラム１４０すべてを駆動するように適合されていてもよい。

ホイスト・システム１００は、レール輸送システムに関連して示されている。例えば、図示の輸送システムでは、レール１８０が、工場内のさまざまな場所またはツールへと延びるように配置される。フレーム１２０は、ブラケット１８５により、ドリー１９０を介してレール１８０に取り付けられる。このようなレール・システムは、特に半導体産業で周知である。

フレーム１５５には、ペイロードを把持するためのグリッパ１９５が備え付けられている。一例では、グリッパ１９５は、半導体ウエハを含むキャリアを把持するように構成されており、ペイロードを探し当て、そのペイロード上にグリッパ１９５を位置合わせするための位置センサ２００もフレーム１５５に備え付けられている。位置センサは、機械式でも、電気機械式でも、光学機械式でもよい。

一例においては、ホイスト・ケーブル１１５は、プラスチック・コーティングを有するワイヤ・ロープを含む。このように、ホイスト・ケーブル１１５は、電気伝導性であり、ホイスト・アセンブリ１００の吊り上げ機構１０５とペイロード把持機構１１０との間の信号伝送に使用することができる。この目的のために、送受信機２０５がフレーム１５５に搭載されており、電線２１０によって、（プラスチック・コーティングを一部はぎ取った後で）クランプ２１５を介してホイスト・ケーブル１１５に電気的に接続される。ホイスト・ケーブル・ドラム１４０には、ホイスト・ケーブル１１５を対応する線２２０に電気的に結合し、そこから送受信機２２５に電気的に結合するように適合された電気伝導性および絶縁性のリングおよびブラシを備え付けることができる。送受信機２２５は、工場内のステーションおよびツールに対するホイスト・システム１００の位置合わせを制御するために、工場内のコントローラと通信する。ホイスト・ケーブル１１５に印加される信号は、アナログ信号、デジタル信号、または電力であってもよい。

図３は、本発明の実施形態によるホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０の等角図である。図３では、ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０は、スペーサ２４０よって離間保持される前板２３０および後板２３５を含む。主ピボット・ピン１７０が、前板２３０、後板２３５、およびスペーサ２４０の穴を貫通し、ブラケット１６５（図２参照）に固定される。一対のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ２４５は、主ピボット・ピン１７０の両側で、ホイスト・ケーブル・ピボット・ピン２５０Ａおよび２５０Ｂ（図３では不図示。図４参照）によって前板２３０と後板２４５の間に保持される。各ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ２４５は、ホイスト・ケーブル枢支体２５５およびホイスト・ケーブル保持具２６０を含む。各ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリで、それぞれのホイスト・ケーブル・ピボット・ピン２５０Ａは、前板２３０の円穴を通ってホイスト・ケーブル枢支体２５５内に延在し、ホイスト・ケーブル枢支体に固定される。同様に、それぞれのホイスト・ケーブル・ピボット・ピン２５０Ｂ（図３では不図示。図４参照）は、後板２３５を通ってホイスト・ケーブル枢支体２５５内に延在し、ホイスト・ケーブル枢支体に固定される。ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０は、ねじ２６５によって一体に保持される。

主ピボット・ピン１７０は、長手方向軸２６５に沿って延在し、ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ１６０全体は、軸２６５を中心に枢動自在である。ピボット・ピン２５０Ａおよび２５０Ｂの各対は、それぞれのホイスト・ケーブル・ピボット・ピン２５０Ａおよび２５０Ｂ（図３では不図示。図４参照）を通る共通の長手方向軸２７０に沿って整列され、各ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ２４５はそれぞれの軸２７０を中心に枢動自在である。軸２６５および両方の軸２７０は、互いに平行である。一例では、軸２６５および軸２７０は同じ平面内にある。

各ホイスト・ケーブル１１５は、ホイスト・ケーブル保持具２６０を通るそれぞれの軸２７５に沿って回転自在である。各軸２７５は、軸２６５および両方の軸２７０に対して垂直である。両方の軸２７５は互いに平行である。

図４は、本発明の実施形態によるホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ２４５の平面図であり、図５は、図４の線３Ｂ−３Ｂでの断面図である。図４および図５では、ホイスト・ケーブル保持具２６０は、ホイスト・ケーブル枢支体２５５内のチャンバ内に装着される。ホイスト・ケーブル保持具２６０の上部は、ホイスト・ケーブル枢支体２５５内の円筒穴２８５を通って延在する。ホイスト・ケーブル保持具２６０は、チャンバ２９０も含む。ホイスト・ケーブル１１５は、ホイスト・ケーブル保持具２６０の円筒穴２９５を通り、スラスト・ワッシャ３００Ａおよび３００Ｂを介して、ホイスト・ケーブル・ストップ３０５内の円筒穴に入る。スラスト・ワッシャ３００Ａおよび３００Ｂと、ホイスト・ケーブル・ストップ３０５とは、ホイスト・ケーブル保持具２６０のチャンバ３１０内に含まれる。ホイスト・ケーブル・ストップ３０５は、ホイスト・ケーブル１１５に型締められる。ホイスト・ケーブル１１５およびホイスト・ケーブル・ストップ３０５は、軸２７５を中心に回転自在である。一例では、ホイスト・ケーブル保持具２６０は、軸２７５に沿って回転自在である。一例では、ホイスト・ケーブル保持具２６０は、圧入される、ピン留めされる、またはその他の方法で軸２７５に沿って回転できないようにされる。

ホイスト・ケーブル枢支体２５５は、有利には、アルミニウムまたはステンレス鋼から製作できる。ホイスト・ケーブル保持具２６０は、有利には、ナイロン、ポリフルオロエチレン、他のプラスチック、ポリマー、または樹脂から製作できる。スラスト・ワッシャ３００Ａおよび３００Ｂは、有利には、ステンレス鋼、オイル充填ブロンズ（oil filled bronze）、ナイロン、ポリフルオロエチレン、他のプラスチック、ポリマー、または樹脂から製作できる。図５には２つのスラスト・ワッシャが示されるが、２つ以上のスラスト・ワッシャや、１つのスラスト・ワッシャが使用されてもよく、またはスラスト・ワッシャがなくてもよい。あるいは、ころがりピン軸受（balland roller pin bearing）を含む、他のさまざまなタイプのスラスト軸受を、スラスト・ワッシャ３００Ａおよび３３０Ｂの代わりに、またはそれらと併せて使用することもできる。

このホイスト・ケーブル枢支体２５５のデサインは、例示的なものであるとみなすことができ、他のデザイン、例えばホイスト・ケーブル１１５の交換をより容易にするスロットを組み込んだデザインを用いてもよい。

図６は、本発明の実施形態によるホイスト・ケーブル保持具２６０のホイスト・ケーブル１１５の組立図である。図６から明らかなように、ホイスト・ケーブル保持具２６０は、それぞれの結合面３１５Ａおよび３１５Ｂを有する、同一の２つの片割れ２６０Ａおよび２６０Ｂを含む。一例では、スラスト・ワッシャ３００Ａおよび３００Ｂは、ホイスト・ケーブル１１５の端部３２０からすべり込ませる。次に、ホイスト・ケーブル・ストップ３０５をホイスト・ケーブル１１５の端部３２０からすべり込ませ、型締めて、ホイスト・ケーブル・ストップに刻み目３２５をつけ、ホイスト・ケーブル１１５をホイスト・ケーブル・ストップ３０５に固定する。次に、ホイスト・ケーブル保持具のそれぞれの片割れ２６０Ａおよび２６０Ｂの結合面３１５Ａおよび３１５Ｂが接合されて、２つの半円筒状切欠き２９０Ａおよび２９０Ｂによって形成されるチャンバ内に、ホイスト・ケーブル１１５の端部３２０と、ホイスト・ケーブル・ストップ３０５と、スラスト・ワッシャ３００Ａおよび３３０Ｂとを封入する。

次いで、組み立てられたホイスト・ケーブル保持具をホイスト・ケーブル枢支体内に配置し、２つのホイスト・ケーブル枢支体のアセンブリをホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ内に配置することができる。

本発明者らによって行われた試験において、ホイスト・ケーブルがホイスト・ケーブル枢支体内でいかなる回転もしないようにされたことを除いては、本発明の実施形態のホイスト・システムに類似した一組のホイスト・システムでは、１年で１システムにつき約１本のホイスト・ケーブルの割合で、または約２０，０００昇降サイクル（１サイクルは１回の上昇および１回の下降運動）毎にホイスト・ケーブル不良（キンクまたはワイヤーのほつれ）が生じた。ホイスト・ケーブルがホイスト・ケーブル枢支体内で回転自在である本発明の実施形態によるホイスト・システムでは、４年間の試験後、または約１５０，０００昇降サイクル後でもホイスト・ケーブル不良が生じなかった。

したがって、本発明は、ホイスト・ケーブルの寿命が向上した改良型のホイスト・ケーブル・ホイスト・システムを提供する。

以上が、本発明を理解するための本発明の実施形態の説明である。本発明は、本明細書に記載されている特定の実施形態には限定されず、今では当業者には明らかであろうさまざまな修正、再構成、および代用が、本発明の範囲から逸脱することなく可能であることが理解されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲が、本発明の真の趣旨と範囲内で、このような修正および変更すべてを包含することが意図される。

本発明の実施形態によるホイスト・システムの平面図である。本発明の実施形態によるホイスト・システムの側面図である。本発明の実施形態によるホイスト・ケーブル取り付けアセンブリの等角図である。本発明の実施形態によるホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリの平面図である。図４の線３Ｂ−３Ｂでの断面図である。本発明の実施形態によるホイスト・ケーブル保持具のホイスト・ケーブルの組立図である。

符号の説明

１００ホイスト・システム
１０５吊り上げ機構
１１０ペイロード把持機構
１１５ホイスト・ケーブル
１２０フレーム
１２５ウインチ
１３０中心軸線
１３５モータ
１４０ホイスト・ケーブル・ドラム
１４５長手方向軸
１５０スロット
１５５フレーム
１６０ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ
１６５ブラケット
１７０主ピボット・ピン
１７５調整ねじ
１８０レール
１８５ブラケット
１９０ドリー
１９５グリッパ
２００位置センサ
２０５送受信機
２１０電線
２１５クランプ
２２０線
２３０前板
２３５後板
２４０スペーサ
２４５ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ
２５０Ａホイスト・ケーブル・ピボット・ピン
２５０Ｂホイスト・ケーブル・ピボット・ピン
２５５ホイスト・ケーブル枢支体
２６０ホイスト・ケーブル保持具
２６０Ａホイスト・ケーブル保持具の片割れ
２６０Ｂホイスト・ケーブル保持具の片割れ
２６５ねじ
２６５長手方向軸
２７０長手方向軸
２７５軸
２８５円筒穴
２９０チャンバ
２９５円筒穴
３００Ａスラスト・ワッシャ
３００Ｂスラスト・ワッシャ
３０５ホイスト・ケーブル・ストップ
３１０チャンバ
３１５Ａ結合面
３１５Ｂ結合面
３２０ホイスト・ケーブルの端部
３２５刻み目

Claims

一対のホイスト・ケーブルをペイロード把持機構に取り付けるためのホイスト・ケーブル取り付けアセンブリであって、
第１の軸を中心に枢動可能なプレートと、
前記プレートの両側に配置された、第２の軸を中心に枢動可能な第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリおよび第３の軸を中心に枢動可能な第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリであって、前記第１、第２、および第３の軸が互いに平行である、第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリおよび第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリと、
前記第１のピボット・アセンブリ内の第１のホイスト・ケーブル保持手段であって、前記第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ内の前記一対のホイスト・ケーブルの第１のホイスト・ケーブルの第１の端部を回転可能に保持するように適合され、前記第１のホイスト・ケーブルが第４の軸を中心に回転可能である、第１のホイスト・ケーブル保持手段と、
前記第２のピボット・アセンブリ内の第２のホイスト・ケーブル保持手段であって、前記第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリ内の前記一対のホイスト・ケーブルの第２のホイスト・ケーブルの第１の端部を回転可能に保持するように適合され、前記第２のホイスト・ケーブルが第５の軸を中心に回転可能である、第２のホイスト・ケーブル保持手段とを備え、
前記第４および第５の軸は互いに平行であり、前記第４および第５の軸は前記第１、第２、および第３の軸に対して垂直であり、さらに
ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリを前記ペイロード把持機構に取り付けるためのブラケットを備える、ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
前記第１および第２のホイスト・ケーブル保持手段がそれぞれ、
第１のチャンバを有するホイスト・ケーブル枢支体と、
第２のチャンバを有し、前記第１のチャンバ内に配置されたホイスト・ケーブル保持具と、
前記一対のホイスト・ケーブルのうちの１つのホイスト・ケーブルの一端部に固定して取り付けられる、前記第２のチャンバ内に回転可能に配置されたホイスト・ケーブル・ストップとを備える、請求項１に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
配置された１つまたは複数のスラスト・ワッシャをさらに含み、前記一対のホイスト・ケーブルのうちの前記１つのホイスト・ケーブルが前記１つまたは複数のスラスト・ワッシャを通過し、前記１つまたは複数のスラスト・ワッシャが前記第２のチャンバ内に収容される、請求項２に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
前記１つまたは複数のスラスト・ワッシャのそれぞれが、ステンレス鋼、オイル充填ブロンズ、ナイロン、ポリフルオロエチレン、他のプラスチック、ポリマー、または樹脂から別々に製作される、請求項３に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
玉軸受、ピン軸受、またはころ軸受をさらに含み、前記一対のホイスト・ケーブルのうちの前記１つのホイスト・ケーブルが、前記玉軸受、ピン軸受、またはころ軸受を通過し、前記玉軸受、ピン軸受、またはころ軸受が前記第２のチャンバ内に収容される、請求項２に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
前記ホイスト・ケーブル保持具が、ナイロン、ポリフルオロエチレン、他のプラスチック、ポリマー、または樹脂から製作される、請求項２に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
前記ホイスト・ケーブル保持具が、前記第４の軸または第５の軸のどちらかを中心に回転可能である、請求項２に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
前記ホイスト・ケーブル保持具が、前記第１のチャンバ内で固定される、請求項２に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
前記ホイスト・ケーブル保持具が、前記第４の軸または前記第５の軸を中心に対称形である２つの同一の片割れを含む、請求項２に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
前記ホイスト・ケーブル枢支体が、ピンによって前記ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ内において回転可能に保持される、請求項２に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
前記第１、第２、および第３の軸が、前記第１の軸を中心に枢動可能な同じ平面内に配置される、請求項１に記載のホイスト・ケーブル取り付けアセンブリ。
ペイロードを昇降させるホイスト・システムであって、
第１のフレーム上に配置された三対のホイスト・ケーブル・ドラムを備える吊り上げ機構であって、ホイスト・ケーブル・ドラムの前記対が互いに約１２０°の角度で配置され、ホイスト・ケーブル・ドラムの各対の各ホイスト・ケーブル・ドラムが同じ軸に長手方向に整列される、吊り上げ機構と、
第２のフレームに取り付けられた３つのホイスト・ケーブル取り付けアセンブリを有するペイロード把持機構であって、前記ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが互いに約１２０°の角度で配置され、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが３つの平行軸の第１の組および２つの平行軸の第２の組を有し、前記軸の第１の組が前記軸の第２の組に対して垂直であり、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが一対のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリを有する、ペイロード把持機構と、
三対のホイスト・ケーブルであって、ホイスト・ケーブルの各対の第１のホイスト・ケーブルの第１の端部が第１のホイスト・ケーブル・ドラムに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の第２のホイスト・ケーブルの第１の端部が、共に結合された前記三対のホイスト・ケーブル・ドラムのうちの一対の第２のホイスト・ケーブル・ドラムに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の前記第１のホイスト・ケーブルの第２の端部が、第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の前記第２のホイスト・ケーブルの第２の端部が、前記三対のピボット・アセンブリのうちの一対の第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリに取り付けられる、三対のホイスト・ケーブルとを備え、
各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが、対応する前記３つの軸の第１の組の中心軸を中心に枢動可能であり、ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリの各対の各ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリが、前記対応する前記３つの軸の第１の組の異なる外側の軸を中心に枢動可能であり、ホイスト・ケーブルの各対の各ホイスト・ケーブルが、対応する前記２つの軸の第２の組の異なる軸を中心に回転可能である、ホイスト・システム。
前記ペイロード把持機構が、半導体ウエハを収容するキャリアを把持するように構成される、請求項１２に記載のホイスト・システム。
前記ペイロード把持機構が位置センサを含む、請求項１２に記載のホイスト・システム。
前記吊り上げ機構および前記ペイロード把持機構がそれぞれ、前記三対のホイスト・ケーブルのうちの１つまたは複数のホイスト・ケーブルを介してアナログ信号、デジタル信号、または電力信号を送信および受信のための送受信機を含む、請求項１２に記載のホイスト・システム。
前記各ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリが、
第１のチャンバを有するホイスト・ケーブル枢支体と、
第２のチャンバを有し、前記第１のチャンバ内に配置されたホイスト・ケーブル保持具と、
前記三対のホイスト・ケーブルのうちの１つのホイスト・ケーブルの一端部に固定して取り付けられる、前記第２のチャンバ内に回転可能に配置されたホイスト・ケーブル・ストップとを備える、請求項１２に記載のホイスト・システム。
ペイロードを昇降させる輸送システムであって、
オーバーヘッド・レール輸送システムと、
前記オーバーヘッド・レール輸送システムに結合され、第１のフレーム上に配置された三対のホイスト・ケーブル・ドラムを備える吊り上げ機構であって、ホイスト・ケーブル・ドラムの各対が互いに約１２０°の角度で配置され、ホイスト・ケーブル・ドラムの各対の各ホイスト・ケーブル・ドラムが同じ軸に長手方向に整列される、吊り上げ機構と、
第２のフレームに取り付けられた３つのホイスト・ケーブル取り付けアセンブリを有するペイロード把持機構であって、前記ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが互いに約１２０°の角度で配置され、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが３つの平行軸の第１の組および２つの平行軸の第２の組を有し、前記軸の第１の組が前記軸の第２の組に対して垂直であり、各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが一対のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリを有する、ペイロード把持機構と、
三対のホイスト・ケーブルであって、ホイスト・ケーブルの各対の第１のホイスト・ケーブルの第１の端部が第１のホイスト・ケーブル・ドラムに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の第２のホイスト・ケーブルの第１の端部が、共に結合された前記三対のホイスト・ケーブル・ドラムのうちの一対の第２のホイスト・ケーブル・ドラムに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の前記第１のホイスト・ケーブルの第２の端部が、第１のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリに取り付けられ、ホイスト・ケーブルの各対の前記第２のホイスト・ケーブルの第２の端部が、前記三対のピボット・アセンブリのうちの一対の第２のホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリに取り付けられる、三対のホイスト・ケーブルとを備え、
各ホイスト・ケーブル取り付けアセンブリが、対応する前記３つの軸の第１の組の中心軸を中心に枢動可能であり、ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリの各対の各ホイスト・ケーブル・ピボット・アセンブリが、前記対応する前記３つの軸の第１の組の異なる外側の軸を中心に枢動可能であり、ホイスト・ケーブルの各対の各ホイスト・ケーブルが、対応する前記２つの軸の第２の組の異なる軸を中心に回転可能である、輸送システム。
前記ペイロード把持機構が、半導体ウエハを収容するキャリアを把持するように構成される、請求項１７に記載の輸送システム。
前記ペイロード把持機構が位置センサを含む、請求項１７に記載の輸送システム。
前記吊り上げ機構および前記ペイロード把持機構がそれぞれ、前記三対のホイスト・ケーブルのうちの１つまたは複数のホイスト・ケーブルを介してアナログ信号、デジタル信号、または電力信号を送信および受信のための送受信機を含む、請求項１７に記載の輸送システム。