JP4235439B2 - 板状の工作物、特に薄板に多行程でスリット切りする方法および機械 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は板状の工作物、特に薄板に多行程でスリット切りする方法であって、工作物の互いに向き合った側に配属された2つの工具部分を有し、該工具部分がそれぞれスリット方向に延びる2つの縦切刃と、該縦切刃の端部にて該縦切刃の間を、スリット方向に対し横方向に延びる2つの横切刃(23,24;26,27)とを有し、縦切刃が一方の工具部分にて、スリット方向で工作物に対して上向きに傾斜させられているスリット工具を使用し、当該方法の進行中に前記工具部分を互いに相対的に工作物横方向にかつスリット工具と工作物とを互いに相対的に送り方向で移動させ、前記工具部分の相対運動に際し、複数のスリット切り行程及び少なくとも1つの切取り行程の形をした行程を行い、前記工具部分を用いてスリット切り行程の間に、スリット方向におかれた残った工作物との結合を有する材料ストリップを切出し、前記結合を切取り行程に際して同じ工具部分で切取り、切断開始スリット切り行程に際しては、工作物縁から間隔を有する切断開始部を形成し、切断開始スリット切り行程のあとで切取り行程の前に、少なくとも1つの後続のスリット切り行程を行い、切断開始スリット切り行程と後続のスリット切り行程とに際し工作物に、前記切取り行程に際して達成可能な最大スリット長さを上回るスリット長さをスリット切りし、その際、工作物とスリット工具とが前記工具部分の行程の間、少なくとも1つの送り運動で互いに相対的に送り方向で移動させられる形式のものに関する。さらに本発明は、板状の工作物、特に薄板に多行程でスリット切りする機械であって、スリット工具と、該スリット工具と工作物とを送り方向で互いに相対的に移動させる送り装置とを有しかつ該送り装置が送り制御装置によって制御されるようになっており、スリット工具が工作物の互いに向き合った側に配置された2つの工具部分を有し、該工具部分がそれぞれ、スリット方向に延びる2つの縦切刃と該縦切刃の端部にて縦切刃との間にスリット方向に対して横方向に延びる2つの横切刃を備えており、一方の工具部分における縦切刃がスリット方向で工作物に対し上向きに傾斜しており、前記工具部分が行程制御装置によって制御された行程駆動装置により、互いに相対的に工作物横方向に、複数のスリット切り行程と少なくとも1つの切取り行程との形で移動可能であり、スリット切り行程に際して前記工具部分を用いて切出された材料ストリップが残った工作物材料に対し、スリット方向に置かれた結合を有し、この結合が切取り行程で同じ工具部分で切取られ、切断開始スリット切り行程に際しては、前記工具部分によって、工作物縁部から間隔をおいた切断開始が製作可能であり、前記切取り行程の前に、前記切断開始スリット切り行程の後に、少なくとも1つのスリット切り行程が実施可能であり、切断開始スリット切り行程と後続の少なくとも1つのスリット切り行程に際して、工作物に、前記切取り行程に際して達成可能な最大スリット長さを上回るスリット長さがスリット切り可能であり、工作物とスリット工具とが、工具部分の行程の間、送り装置を用いて互いに相対的に送り方向で移動可能である形式のものにも関する。
【0002】
【従来の技術】
板状の工作物、特に薄板にスリット切りする場合には多くの場合には工具跡のない切断面に大きな価値が置かれている。
【0003】
このような質的に価値の高い切断面を達成するためには、今日ではDE−C−3739029号明細書によって公知である方法と機械が用いられる。公知技術の場合にはスリット工具の工具部分としては、加工しようとする工作物の上面側に設けられかつ工作物横方向に移動可能なポンチと、該ポンチと協働するダイとが使用されている。ダイ自体は工作物の下面側に配置され、工作物横方向では位置的に不動である。ポンチの縦切刃は工作物に対してスリット方向へ円弧状に上向きになっている。工作物面の内部に切断開始部を製作するためにはポンチは、スリット方向で後方のポンチの横切刃がダイにおける対応する横切刃を通過し、これにより製作しようとするスリットの、スリット方向で後方の横制限が切離されるような行程長さでポンチはダイへ走入する。横制限の他に、切断開始にあたってはスリット縦方向制限の第1の部分も製作される。ポンチのスリット方向で前方の横切刃は切断開始にあたっては後方の横切刃に対する高さの差に基づき工作物の上側にある。したがって切断開始にあたっては、スリット方向で前方に位置する端部で、残った工作物に継がった材料ストリップが切出される。この材料ストリップは切断開始スリット切り行程に続くスリット切り行程によって延長される。後続するスリット切り行程に際してもダイにおけるポンチの侵入深さが適当に選択されていることに基づき、スリット方向に配置された、材料ストリップと残された工作物との結合は維持される。ポンチの縦切刃の円弧状の形に基づき、切出された材料ストリップはダイの内部へ変向される。材料ストリップと残った工作物との間に生じる結合は完成したスリットの、スリット方向で前方の横制限を切出す際に切取られる。このためにはポンチはその最後の行程に際し、ポンチのスリット方向で前方の横切刃がダイに配属された横切刃を通過するように深くダイへ侵入させられる。最終行程の前につまりスリットを完成する切取り行程の前にすでに材料ストリップを切離すことはDE−C3739029号明細書の公知技術では、形成された切断面の質の低下の甘受のもとでしか可能ではない。当該の切取り行程の後で、工具部分によりスリットを延長するためには、側方の切離のないスリット横制限部から出発する必要があろう行程を実施しなければならないものと考えられる。しかし、このような場合には経験によれば行程付加部の高さに亘って、スリット制限部に不都合な工具マークが発生する。したがって公知の方法と公知の機械では質的に高い切断面は、唯一の切取り行程を最終行程として実施するという条件のもとでしか得ることはできない。しかし切出された材料ストリップを最終行程ではじめて切取ることはスリット切り法とスリット切り装置の機能的な確実性を損なう。例えば多数の行程で進行するスリット切りの場合には、切出された材料ストリップが別のスリット切り過程を妨げることなく、該材料ストリップをスリット工具にもたらすことを困難にする材料ストリップ長さが発生する。
【0004】
該当する方法並びに該当する装置はUS−A−5400682号明細書にも開示されている。この公知技術ではスリット工具の工具部分としては1つのダイ並びに該ダイと協働する2つのポンチとが設けられている。両方のポンチの一方を用いて当該工作物にてスリット切り行程が実施され、その際に残った工作物に対しスリット方向にある結合を有する材料ストリップが切出される。第2のポンチはもっぱら、残った工作物と材料ストリップとの結合を切取るために用いられる。US−A−5400682号明細書によって公知である方法のヴァリエーション及び機械構成形式では、材料ストリップは残った工作物に対する材料ストリップの接合部から間隔をおいて切取られる。形成されたスリットの、スリット長手方向に延在する切断面における工具跡はこれにより回避されはするが、このためには構成的及び制御技術的に費用のかかるスリット工具、すなわち個別に互いに無関係に作動される必要のある2つのポンチを有するスリット工具が必要とされる。切断開始スリット切り行程のあとで、このスリット切り行程を実施したポンチは、加工しようとする工作物の上側の位置へ動かされる。この位置に前記ポンチは、切断開始スリット切り行程に続く、工作物の戻し送り運動の間も、それに続く切取り行程の間も留められる。したがって戻し送り運動長さの設定は、公知の機械のスリット切りを実施するポンチとは無関係である。
【0005】
【特許文献1】
DE−C3739029号明細書
【特許文献2】
US−A−5400682号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、DE−C3739029号明細書による公知技術を改良し、公知の方法並びに公知の機械の機能的な確実性を、質的に高い切断面を保証して高めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は方法に関しては請求項1の特徴の組合わせによってかつ装置に関しては請求項6の特徴の組合わせによって解決された。
【0008】
本発明の特徴にしたがってスリット工具と工作物とが切取り行程の前に互いに相対的に実施する戻し送り運動によって、先行した切断開始スリット切り行程に際しかつ後続する少なくとも1つのスリット切り行程に際して切出された材料ストリップが、切取り行程に際して、残った工作物における材料ストリップの接合部から間隔をおいて切離されるようになる。したがって切取り行程のあとでスリット延長のために必要な行程に際してはスリット工具はスリット方向に両側で切離された材料ストリップに接続してスリット切り行程を行うことができる。これにより工具を接続する領域における、形成された切断面の質を損なう工具跡は回避される。本発明の方法と装置とにおいて同一の工具部分を用いてスリット切り及び切取り行程が実施され、形成されたスリットが工作物内部に始端を有する場合には特別な注意が切断開始期に向けられなければならない。切断開始スリット切り行程並びに後続する少なくとも1つのスリット切りに際しては、スリット方向で残った工作物に結合された材料ストリップが切出される。前記結合は、切断開始スリット切り行程並びにこれに後続する少なくとも1つのスリット切り行程に続いて実施される切取り行程で切離される。この切取り行程に際しては工具部分の前方の横切刃も後方の横切刃も工作物横方向で互いに通過し合う。この場合には切断開始されたスリットの不都合な後方への延長は回避される必要がある。これに応じ、工具部分が切取り行程に際し互いに後方の横切刃で、スリットの先に切出された領域にて互いに通過し合うことが保証されなければならない。これは本発明によれば従属請求項に記載したように戻し送り長さが、形成しようとするスリットの、スリット方向で後方の横切刃の後ろで先に切出された区分のスリット長さに調和させられていることにより保証される。この条件で規定された枠内で、切断開始スリット切り行程及びこれに続く少なくとも1つのスリット切り行程に際して切出されるスリット長さ並びに切取り行程の前の戻し送り運動の戻し送り長さは、必要に応じて選択されることができる。いずれの場合にも第1の切取り行程はスリットが完成させられる最終行程の前に実施されることができる。これは切出された材料ストリップの長さを最初から制限することを可能にする。スリット切り過程を妨げることになりかねない材料ストリップ長さは回避される。工具部分によって第1の切取り行程のあとで、スリット延長もしくはスリット完成のために実施する必要のある行程の形式は、当該加工仕様に関連している。例えば工作物内部から発して工作物背縁に開口するスリットを形成する場合には切断開始期において実施した切取り行程に、ただ1つのスリット切り行程又は複数のスリット切り行程を実施することも考えられる。
【0009】
請求項2と7とに示された本発明の変化実施例では、切取り行程の前の少なくとも1つの送り運動長さは、同様に切取り行程の前に実施される後続の戻し送り運動の戻し送り長さに相当している。前記運動が値的に調和させられていることにより制御技術的な利点が得られる。
【0010】
切取り行程の前もしくは切取り行程の1つの前の戻し送り運動の戻し送り長さの大きさは、切断開始期の間でも、それに続く加工期の間でもスリット切り過程を好適化するために特別な意義を有している。一方では戻し送り長さを十分な大きさに設定し、工具部分が不都合なマークをスリット縦制限部に残すことなく、戻し送りに続く切り取り行程で切離されるようにする必要がある。しかし、他方では戻し送り長さは大きくなり過ぎてはならない。過度に大きい戻し送り長さでは工具部分が戻り運動に続く切取り行程に際して材料ストリップを、該材料ストリップと残った工作物との結合から十分な間隔をおいて切取ることが保証されるが、すぐ次のスリット切り行程では、最大可能なスリット長さを切出すことはできなくなるであろう。この結果、スリットを形成するための所要時間が不適当に増大し、実際に達成されるスリット切り速度が達成可能な最大速度を下回ることになると想われる。この背景から請求項3から5までの方法の従属項及び請求項8から10までの装置の従属項では切取り行程の前に実施される戻し送り運動の戻し送り長さの実際に適した設定が対象となっている。このために関与させられたパラメータは各加工過程のために良好に規定され、したがって機械制御のための基体状態として最も適している。請求項4と5もしくは9と10とに述べたような傾斜角の存在は当該工具部分における縦切刃の直線的な経過の必要性を前提とするものではない。例えば円弧状の縦切刃の場合には工作物に対する傾斜角近似的に設定されることができる。
【0011】
請求項11,12及び13は構成的な理由から有利である本発明による機械の構造形式に関連するものである。
【0012】
請求項11によれば工作物の送り運動と工作物の戻し運動とがそれぞれ同一の装置によって与えられかつ制御される。
【0013】
請求項12による本発明の構造形式はスリット切断開始部を形成する場合の本発明による特異性に合わせられている。したがって本発明の方法と本発明による機械では、切断開始期ではまず、工具部分の横切刃の間にスリット方向に生じる間隔を上回る長さの材料ストリップが切出される。それでも、この材料ストリップはスリット切り過程を妨げないようにスリット工具に配置される必要がある。切出された材料ストリップの前述の如き配置のためには請求項12にしたがって一方の工具部分に設けられた材料ストリップのための通過開口が用いられる。過剰に長い材料ストリップは送り方向におかれた自由端でこの通過開口へ侵入し、工具部分の切刃の近隣領域から十分に遠く離される。
【0014】
請求項13によれば、切出された材料ストリップのための通過開口を備えた工具部分は機械側の工具部分保持部に対し、工具部分の壁における材料ストリップのための通過開口が開放されるように配置されている。工具部分の前記配置に基づき、工具部分保持部を本発明によるスリット切り方法の特異性に適合させるための特別な構成的な処置は不要になる。
【0015】
【実施例】
図1に示された板状の工作物、特に薄板2にスリットを切る機械1はほぼC字型の機械フレーム3を有している。機械フレーム3は上方のフレーム脚部4と下方のフレーム脚部5とを有している。上方のフレーム脚部4の自由端にはタペット7を有する加工ステーション6が存在している。タペット7は行程駆動装置8の部分であって、この行程駆動装置8によってポンチ9並びに掻取り部材10の形をした工具部分を有する上部工具は復矢印で示された行程方向11へ液圧式に昇降させられることができる。ポンチ9と掻取り部材10はタペット7の工具保持部12に着脱可能に固定されている。下方のフレーム脚部5における工作物テーブル15の工具保持部14に下部工具として着脱可能に取り付けられたダイ13と一緒になって、ポンチ9と掻取り部材10とはスリット工具16を形成する。タペット7における工具保持部12と工作物テーブル15における工具部分保持部14は同期的にかつ復矢17の方向に、行程方向11に延びる工具回転軸18を中心として回動可能である。
【0016】
工作物テーブル15のそばには下方のフレーム脚部5に通常の形式の座標案内装置19が設けられている。この座標案内装置19によって、加工しようとする工作物、図示の実施例では薄板2は、公知の形式で座標軸x、yで規定された水平面内で加工ステーション6に対し相対的に移動させられる。その上、前記座標案内装置19は同様に公知の形式で加工ステーション6にスリット工具16を保持するため並びに着脱するために用いられる。計算機制御装置20は機械1の全体機能を制御するために役立つ。特に計算機制御装置20には行程駆動装置8のための行程制御装置並びに座標案内装置19の、同時に戻り行程制御装置として役立つ送り制御装置が統合されている。
【0017】
スリット工具16は図2に詳細に示されている。スリット工具16のポンチ9はそれに配属された掻取り部材10同様、公知の構造を有している。通常の如く、ポンチ9はスリット方向21に延びる2つの縦切刃22を有している。この縦切刃22はスリット方向21で、スリットが切られる薄板2に対して上向き傾斜させられている。ポンチ9の縦切刃22の間を、スリット方向21に対し横方向に前方の横切刃26並びに後方の横切刃27とが延びている。スリット方向21とは反対に送り方向32が向けられている。
【0018】
ダイ13は同様にスリット方向21に延びる縦切刃、すなわち縦切刃25を備えている。この縦切刃25の間をスリット方向21に対し横方向に前方の横切刃26並びに後方の横切刃27が延在している。ダイ13の壁28は送り方向32に置かれた壁部28に通過開口29を備えている。
【0019】
スリット工具16で達成可能な最大のスリット長さはポンチ9並びにダイ13における、互いにほぼ合致する縦切刃22,25の長さにほぼ相応しておりかつ図2においては“l”で示されている。薄板2の厚さのためには略語“d”が、薄板2に対するポンチ9における縦切刃22の傾斜角は略語“α”で示されている。
【0020】
図1では薄板2にスリット30を形成した後の機械1が示されている。このような運転状態に先行する経過は図3から7までに示されている。
【0021】
本来の加工過程を開始する前にまず加工ステーション6にて必要とされるスリット工具6を交換装備する必要がある。このためには座標案内装置19にて工具カセットに準備されたスリット工具16が座標案内装置19の制御された操作で加工ステーション6へもたらされる。そこでポンチ9と掻取り部材10とは工具部分保持部12に挿入され、ダイ13は工具部分保持部14に挿入される。ポンチ9と掻取り部材10もダイ13も該当する工具部分保持部12,14に挿入されたあとで約20°の角度でx軸に向かって回動させられる。ダイ13に関してはこの関係は図3に示されている。
【0022】
次いで計算機制御装置20によって制御されて、ポンチ9と掻取り部材10とを有するタペット7並びにダイ13を有する工具部分保持部14が図3にて時計回り方向へ、工具部分全体の基準軸線がx座標軸の方向へ延びるまで回動させられる。こうして与えられた運転状態はダイ13に関しては図4に示されている。ポンチ9と掻取り部材10並びにダイ13とが前述の如く方向付けられた後で薄板2が加工される。この場合には図4からわかるようにダイ13の壁部28における通過開口29は工具部分保持部14から開放されている。
【0023】
スリット工具16を交換装備しかつ方向づけしたあとで薄板2が座標案内装置19を用いてスリット工具16に対し位置決めされ、その際にポンチ9と掻取り部材10とダイ13との間に押込まれる(図5/1)。ポンチ9はその際、行程方向11で見て、出発位置にある。次いで切断開始スリット切り行程で薄板2に切断開始部が形成される(図5/2)。その際、ポンチ9における後方の横切刃24とダイ13における後方の横切刃27とが協働してスリット方向21で見て後方の横制限部並びにスリット30のスリット方向21に延在する長手方向制限部の第1の部分が形成される。この結果、材料ストリップ31が切出される。行程駆動装置8の適当な制御に基づき、ポンチ9は、切断開始スリット切り行程では、スリット方向21に置かれた側にて材料ストリップ31と残った薄板2との間に結合が維持されるようにしかダイ13内へ移動させられない。
【0024】
切断開始スリット切り行程のあとでポンチ9は出発位置へ持上げられ、薄板2は座標案内装置19で制御されてスリット方向21とは反対に送り方向32に送り長さBだけ移動させられる。この結果、図5/3に示された関係が得られる。残った薄板2と一緒に移動させられた材料ストリップ31は薄板2の送り運動に際し、ダイ13の壁部28における通過開口29へ走入する。通過開口29は工具部分保持部14の外にあるので、材料ストリップ31は通過開口29を妨げられることなく貫通することができる。
【0025】
薄板2の前記送りの後で、ポンチ2をあらためて下降させて、さらに別のスリット切り行程が実施され、その際に、先に切出されたスリット区分がスリット方向21へ延長される(図5/4)。ポンチ9のためにはこの第2のスリット切り行程に際して、最初の切断開始スリット切り行程の場合と同じ行程長さが選択される。
【0026】
第2のスリット切り行程に続いてポンチ9はあらためて出発位置へ持上げられる。そのあとで薄板2はスリット方向21へ、ひいては送り方向32とは反対に戻し行程長さAだけ戻される。この場合、戻し送り装置としては同様に座標案内装置19が用いられる。この座標案内装置19の送り制御装置は同時に戻し制御装置の機能をも引受ける。この場合、戻し行程長さAは先行する送り運動の送り長さBに相当している。薄板2の戻し運動が終わったあとで材料ストリップ31は残った薄板2に対する結合部から間隔をおいて、ダイ13の前方の横切刃26の上に位置する(図5/5)。次いで第1の切取り行程が行われる。この第1の切取り行程で材料ストリップ31はポンチ9の前方の横切刃23とダイ13の横切刃26とが協働して切取られる(図5/6)。この切取り行程に際してポンチ9は行程駆動装置8で、先行する両スリット切り行程の場合よりも大きな行程距離でダイ13内へ走入させられる。
【0027】
切断開始スリット切り行程とこれに続くスリット切り行程ではスリット30は切取り行程に際して達成可能な最大スリット長さlよりも大きい長さに亘って切出される。戻し行程長さAは図示の例では、切断開始スリット切り行程に続くスリット切り行程のあとで、切断開始されたスリットの後方の横制限部とポンチ9とダイ13との後方の横切刃24,27との間に生じる間隔に相応している。その結果、薄板2は戻し行程運動のあとで(図5/5)、スリット30の後方の横制限部で、ポンチ9とダイ13の後方の横切刃24,27の高さに位置することになる。したがって、続く切取り行程ではスリット30の後方の横制限部は維持される。すなわち、スリット30が望まれないのに後方へ延長されることは回避される。
【0028】
大きさ的には戻し行程長さ、ひいてはここでは切断開始期の間の送り長さBは薄板2の厚さdと薄板2に対するポンチ側の縦切刃22の傾斜角αとに関連して、式
【0029】
【数5】
【0030】
で決定される。
【0031】
このようにして得られた戻し行程長さAのための値では、薄板2の戻し行程運動のあとで先に切出された材料ストリップ31において実施される切取り行程が、前記材料ストリップ31と薄板2との結合部から十分な間隔をおいて行われ、これに応じてスリット30のスリット方向21で前方の横制限部が切取り行程後、側方にて切離された材料ストリップ区分により形成されることが保証される。同時に、スリット方向21に留まった材料ストリップ区分がきわめてわずかな長さしか有しておらず、切断開始期の切取り行程に続く工具行程がすでに切出されたスリット長さとわずかにしかオーバラップしないことが保証される。
【0032】
図5/6に示された運転状態に続いてポンチ9は出発位置へ動かされる。これで切断開始期は終了する。次に図6/1から6/5までの作業期が続く。
【0033】
この作業期においては、まず薄板2が座標案内装置19を用いて送り方向32へ、達成可能な最大スリット長さlに相応する送り長さだけ図6/1に示した位置へ移動させられる。後続するポンチ9の戻し行程を伴う1つのスリット切り行程(図6/2)に続いて、薄板2は戻り行程長さAに亘って戻り方向で、つまりスリット方向21で戻し移動させられる(図6/3)。これと関連して有意義なことは切出された材料ストリップが戻し運動の後でポンチ9とダイ13と前方の横切刃23,26の領域に位置することになるように戻し行程長さAが選択されることである。図示の例では作業期の戻し行程長さAは切断開始期の戻し行程長さAと合致している。これに対し作業期の送り行程長さBは切断開始期の送り行程長さBを上回っている。これにより、切断開始期にて、大きすぎる、スリット切り過程を妨げることになる長さで材料ストリップ31が切出されることが回避される。すなわち、同時に作業期にて工具行程あたり比較的に大きなスリット切りステップが達成される。
【0034】
図6/3に示した運転状態には切取り行程(図6/4)が続く。この切取り行程の終了後ポンチ9は再び出発位置へ戻される(図6/5)。この作業期の間、ポンチ9により実施される行程は値的に、切断開始期における行程と合致する。切断開始期とは異なって作業期ではスリット行程ごとに切取り行程が実施される。図6/1から図6/5までの作業工程はスリット30がスリット方向21で前方にある横制限部にほぼ達するまで繰返される。作業期の最後の切取りで材料ストリップ31は通常のように残った薄板2との結合から間隔をおいて切取られる。次いで図7/1から7/3までに示した薄板加工の終了期が続く。
【0035】
図6/5の運転状態から出発して薄板2は座標案内装置19で送り方向32へ、スリット30のスリット方向におかれた前方の制限部の領域で薄板2が、互いに間隔をおいて向き合ったポンチ9とダイ13の前方の横切刃23,26の高さに配置されるように移動させられる(図7/1)。次いで終端行程として切取り行程が実施される(図7/2)。この切取り行程でスリット30の最後の部分がスリット30の前方の横方向制限部を含めて形成される。次いで最後の切取り行程に際して材料ストリップ31が内実材料から、すなわち残った薄板2との結合の向こう側で切離される。このようにしてスリット30においては質的に高い、工具跡のない切断面が生じる。
【0036】
ポンチ9の最後の戻し行程の後(図7/3)で、薄板2は座標案内装置19で図1の位置へ移動させられることができる。
【0037】
図8には左側の部分図で図5/5に示された関係が示されている。この場合にはポンチ9が出発位置にある状態で薄板2が戻し行程方向で移動させられる。しかし図8の右の部分図に示されているように薄板2の戻し行程はポンチが図5/5に対し下降させられた状態で実施することもできる。この場合には、先行するスリット切り行程に続いて比較的にわずかなポンチ9の戻し行程しか必要ではない。
【0038】
図9には図1から8までに示した構成形式のポンチ9と掻取り部材10の他に、構成的に先に記述したダイ13とは異なったダイ37を有するスリット工具36が示されている。ダイ37は材料ストリップ31のための通過部を有していない。したがって材料ストリップ31は運転状態で図5/3に示されたように湾曲され、下方へダイ37へ向かって変向させられる。その他の点ではスリット工具36を用いた経過はスリット工具16を使用した場合の経過に合致する。
【図面の簡単な説明】
【図1】変換可能な1つのスリット工具を用いて薄板にスリットを切る機械。
【図2】図1の機械のためのスリット工具の第1の構造形式を示した図。
【図3】図1の機械に交換装備した下部工具を示した図。
【図4】図1の機械に交換装備した下部工具を示した図。
【図5】図5の(1)から(6)までは図1の機械を稼働させた場合の切断開始スリット切りの経過を示した原理図。
【図6】図6の(1)から(5)は図1に示された機械を運転した場合の作業期の経過を示した図。
【図7】図7の(1)から(3)は図1の機械を稼働させた場合の終了期の経過を示した原理図。
【図8】図5の5に示された配置に対する対抗配置及び図5の5に対し上部工具の行程高さが減じられた配置を示した図。
【図9】図1に示された機械のためのスリット工具の第2の構成を図5の(3)に示された運転状態で示した図。
【符号の説明】
1 機械、 2 薄板、 3 機械フレーム、 4 フレーム脚部、 5 フレーム脚部、 6 加工ステーション、 7 タペット、 8 行程駆動装置、9 ポンチ、 10 掻取り装置、 11 行程方向、 12 工具部分保持部、 13 ダイ、 14 工具部分保持部、 15 工作物テーブル、 16スリット工具、 19 座標案内装置、 20 計算機制御装置、 21 スリット方向、 22 縦切刃、 23 横切刃、 24 横切刃、 25 縦切刃、 26 横切刃、 27 横切刃、 28 壁部、 30 スリット、 31 材料ストリップ、 32 送り装置、 36 スリット工具、 37 ダイ
Claims (12)
- 工作物の互いに向き合った側に配置された2つの工具部分(9,13)を有するスリット工具(16)を使用して、板状の工作物、特に薄板に多行程でスリット切りする方法であって、該工具部分(9,13)がそれぞれスリット方向(21)に延びる2つの縦切刃(22,25)と、該縦切刃(22,25)の端部にて該縦切刃(22,25)の間を、スリット方向(21)に対し横方向に延びる2つの横切刃(23,24;26,27)とを有し、縦切刃(22)が一方の工具部分(9)にて、スリット方向(21)で工作物に対して上向きに傾斜させられており、他方の工具部分(13)が壁部(28)に通過開口(29)を有しており、当該方法の進行中に前記工具部分(9,13)を互いに相対的に工作物横方向で移動させ、前記工具部分(9,13)の相対運動に際し、複数のスリット切り行程及び少なくとも1つの切取り行程を行い、前記工具部分(9,13)を用いて、スリット切り行程の間に、スリット方向(21)におかれた残った工作物との結合を有する材料ストリップ(31)を切出し、前記結合を切取り行程に際して同じ工具部分(9,13)で切取り、スリット工具(16)と工作物とを、工具部分(9,13)の行程の間、少なくとも1回の送り運動で、互いに相対的に送り方向(32)へ動かし、切断開始スリット切り行程に際して、工作物縁から間隔を有する切断開始部を形成し、切断開始スリット切り行程のあとの切取り行程の前に、少なくとも1回の後続のスリット切り行程を行い、切断開始スリット切り行程と、後続する少なくとも1回のスリット切り行程とに際して、切取り行程で達成可能な最大スリット長さ(1)を越えるスリット長さに亙って工作物をスリット切りし、切断開始スリット切り行程に際して工作物から切出された材料ストリップ(31)が切断開始スリット切り行程のあと行なわれるスリット工具(16)と工作物との相対運動に基づき、当該工具部分(13)の送り方向(32)におかれた壁(28)に設けられた通過開口(29)に走入する形式の方法において、スリット工具(16)と工作物とを切断開始スリット切り行程に続く少なくとも1回のスリット切り行程の後で、送り方向(32)とは反対の戻し行程運動で戻し行程長さ(A)に亙って相対的に動かし、この戻し行程長さ(A)が、スリット方向(21)で見て後方に位置する前記工具部分(9,13)の横切刃(24,27)とスリット方向(21)で後方に位置する、先きに切出されたスリット区分の横方向の境界との間のスリット長さに相応していて、該当する工具部分(13)における通過開口(29)に先に走入した材料ストリップ(31)が前記通過開口(29)を離れるようになっており、次いで、スリットを完成する最終行程の前に切取り行程を実施することを特徴とする、板状の工作物、特に薄板に多行程でスリット切りする方法。
- 工作物とスリット工具(16,36)を、切断開始スリット切り行程とこれに続く少なくとも1つのスリット切り行程とに際して前記工具部分(9,13;37)の行程の間、少なくとも1度、互いに相対的に、送り運動で送り方向(32)に所定の送り長さ(B)移動させ、この送り長さ(B)が前記切取り行程の前の前記戻し行程長さ(A)に相応している、請求項1記載の方法。
- 前記戻し行程長さ(A)がスリット切りしようとする工作物の厚さ(d)と一方の工具部分(9)における縦切刃(22)が工作物に対し有している傾斜角度とに関連して規定されている、請求項1又は2記載の方法。
- 板状の工作物、特に薄板(2)に多行程でスリット切りする機械であって、スリット工具(16)と、該スリット工具(16)と工作物とを送り方向(32)で互いに相対的に移動させる送り装置(19)とを有しかつ該送り装置(19)が送り制御装置によって制御されるようになっており、スリット工具(16)が工作物の互いに向き合った側に配置された2つの工具部分(9,13)を有し、該工具部分(9,13)がそれぞれスリット方向(21)に延びる2つの縦切刃(22,25)と該縦切刃(22,25)の端部にて縦切刃(22,25)の間を、スリット方向(21)に対して横方向に延びる2つの横切刃(23,24;26,27)を備えており、一方の工具部分(9)における縦切刃(22)がスリット方向(21)で工作物に対し上向きに傾斜しており、他方の工具部分(13)が壁部(28)に通過開口(29)を有しており、前記工具部分(9,13)が行程制御装置によって制御された行程駆動装置(8)によって互いに相対的に工作物横方向に、複数のスリット切り行程と少なくとも1回の切取り行程との形で移動可能であり、スリット切り行程に際して前記工具部分(9,13)を用いて切出された材料ストリップ(31)が残った工作物材料に対しスリット方向(21)に置かれた結合を有し、この結合が切取り行程で同じ工具部分(9,13)で切取られ、スリット工具(16)と工作物とが工具部分(9,13)の行程の間、送り装置(19)で互いに相対的に送り方向(32)に動かされ、切断開始スリット切り行程に際しては、前記工具部分(9,13)によって工作物縁部から間隔をおいた切断開始が製作可能であり、前記切取り行程前に、前記切断開始スリット切り行程の後に、後続の少なくとも1回のスリット切り行程が実施可能であり、切断開始スリット切り行程と後続の少なくとも1回のスリット切り行程に際し、工作物に前記切取り行程に際して達成可能な最大スリット長さ(1)を上回るスリット長さがスリット切り可能であり、切断開始スリット切り行程に際して、工作物から切出された材料ストリップ(31)が切断開始スリット切り行程の後に行なわれるスリット工具(16)と工作物との相対的な送り運動に基づき、該当する工具部分(13)の送り方向(32)におかれた壁(28)に設けられている通過開口(29)に走入するようになっている形式のものにおいて、スリット工具(16)と工作物とが切断開始スリット切り行程に後続する少なくとも1回のスリット切り行程の後で、戻し送り制御装置により制御される戻し送り装置を用いて、送り方向(32)とは反対の戻し送り運動により互いに相対的に、戻し送り長さ(A)に亘って移動可能であり、該戻し送り長さ(A)が、スリット方向(21)で後方に位置する工具部分(9,13)の横切刃(24,27)と、スリット方向(21)で後方に位置する、先きに切出されたスリット区分の横方向の境界との間のスリット長さに相応していて該当する工具部分(13)における通過開口(29)へ先きに走入した材料ストリップ(31)が該通過開口(29)を離れるように設定されており、次いでかつスリットを完成する最終行程の前に工具部分(9,13)が行程駆動装置(8)を用いて切取り行程を実施して互いに相対的に工作物横方向に移動可能であることを特徴とする、板状の工作物、特に薄板に多行程でスリット切りする機械。
- 工作物とスリット工具(16,36)が切断開始スリット切り行程と少なくとも1回の後続するスリット切り行程とに際し、工具部分(9,13;37)の行程の間、送り装置(19)を用いて少なくとも1度互いに相対的に送り方向(32)の送り運動で送り長さ(B)に亘って運動可能であり、この送り長さ(B)が切取り行程の前の後続する戻し運動の長さに相応している、請求項6記載の機械。
- 戻し送り装置が戻し送り制御装置によりかつ/又は送り装置(19)が送り制御装置により、スリット切りしようとする工作物の厚さ(d)及び一方の工具部分(9)における縦切刃(22)が工作物に対し有している傾斜に関連して制御可能である、請求項6又は7記載の機械。
- 戻し送り装置として送り装置(19)がかつ戻し制御装置として送り制御装置が設けられている、請求項6から10までのいずれか1項記載の機械。
- 切出された材料ストリップ(31)を受容する工具部分(13)が機械側の工具部分保持部(14)に支承されており、材料ストリップ(31)を受容する工具部分(13)が前記工具部分保持部(14)に対し、前記工具部分(13)の壁部(28)における材料ストリップ(31)のための通過開口(29)が開放されるように配置されている、請求項6から11までのいずれか1項記載の機械。
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