JP4234304B2 - 放射線検出器 - Google Patents

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    • G01T1/20189Damping or insulation against damage, e.g. caused by heat or pressure

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線画像の撮像に用いられる放射線検出器に関し、特に、口腔内に挿入して用いられる歯科用等の小型の放射線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療用のX線診断装置としてX線感光フィルムに代えてCCDを用いたX線イメージセンサが普及してきている。このような放射線イメージングシステムにおいては、複数の画素を有する放射線検出素子を用いて放射線による2次元画像データを電気信号として取得し、この信号を処理装置により処理して、モニタ上に表示している。
【0003】
歯科用等の口腔内に挿入して用いる放射線検出器としては、特開平10−282243号公報に開示されている放射線検出器が知られている。この放射線検出器は、シンチレータ付きのFOP(ファイバ光学プレート)をCCDの受光面上に貼り付けたものであり、入射する放射線をシンチレータで光に変換して、FOPによりCCDへと導いて検出する仕組みになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、歯科用等で口腔内に挿入して用いる放射線検出器においては検出器全体を小型化、薄型化する一方で、撮像面積はできるだけ大きくとる必要がある。前述の装置においては、FOPが介在するため、薄型化には限界がある。そこで、国際公開WO98/36291号公報に開示されているように、撮像素子の受光面上に直接シンチレータを形成することにより薄型化する手法が考えられている。しかしながら、受光部を受光面いっぱいに形成すると、受光部全体にシンチレータを均一に形成するのが困難であり、端部分の出力や解像度が悪化するため、大画面化が困難であった。
【0005】
そこで本発明は、小型・薄型化と撮像面積の大面積化を両立させ、製作が容易な放射線検出器を提供することを課題とする。
【0006】
上記課題を解決するため本発明に係る放射線検出器は、(1)複数の光電変換素子を配置した受光部と、これら光電変換素子に電気的に接続されている電極パッドとを備える固体撮像素子と、(2)この固体撮像素子の受光部表面上に形成されているシンチレータと、(3)固体撮像素子載置される平坦な載置面と、この載置面の外辺のうち少なくとも2つの辺に沿って設けられ、載置面より上方に突出してその側壁と前記載置面により凹部を形成し、該凹部に固体撮像素子を収容して位置決めする位置決め部とを有している基台と、を備えており、基台の光入射側の最上面は、位置決め部の最上面であって、固体撮像素子の受光表面は位置決め部の最上面より光入射側に位置していることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る放射線検出器は、まず、固体撮像素子を基台の載置面上に基台に設けられている位置決め部を利用して正確に位置決め固定される。こうして固体撮像素子を位置決め固定した後で、固体撮像素子の受光部表面上に蒸着等によりシンチレータを形成する。この際に、受光部表面が光入射側に最も突出して配置されているので、シンチレータ形成時に受光部上で邪魔になる突出物がなく、受光部全体にシンチレータを均一に形成することが可能である。したがって、解像度を確保して有効な受光部の面積を拡大することができる。そして、FOPを利用しない分薄型化が容易となる。
【0008】
基台は、外部接続用の電極と、位置決め部の上面に設けられて外部接続用電極と電気的に接続される電極パッドとをさらに有するとともに、固体撮像素子の電極パッドと基台の電極パッドとを相互に接続する配線をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、外部への接続ラインの取り回しが容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。また、各図面における寸法、形状は実際のものとは必ずしも同一ではなく、理解を容易にするため誇張している部分がある。
【0010】
図1は、本発明に係る放射線検出器の一実施形態を示す斜視図であり、図2はその拡大図、図3はその断面図である。この実施形態の放射線検出器100は、セラミック製の基台1上に固体撮像素子2を載置したものである。基台1は、表面中央部に固体撮像素子2を載置して収容する凹部10を有し、凹部10を取り囲む3辺にはそれぞれ凸部14〜16が設けられている。そして、凸部15の頂面15a上には、凹部10との境界に沿って複数の電極パッド11が配列されている。これらの電極パッド11は、基台1の裏面に配置されている外部接続用の電極端子12と基台1を貫通している配線13によって電気的に接続されている。ここで、各凸部14〜16の突出高さ(凹部10の底面10aから各凸部14〜16の頂面14a〜16aの頂面までの距離)は後述する固体撮像素子2の厚さより低く設定されている。
【0011】
固体撮像素子2は、CCDイメージセンサからなり、光電変換素子21が配列されて受光部を形成している。各光電変換素子21は図示していない信号ラインによって固体撮像素子2の一辺に配置された電極パッド22のうち対応する電極パッド22と電気的に接続されている。固体撮像素子2は基台1上にそれぞれの対応する電極パッド11、22が近接するように載置されており、対応する電極パッド11、22同士は配線4によって電気的に接続されている。基台1の各凸部14〜16の高さが前述したように設定されているので、固体撮像素子2の入射面2aは、各凸部14〜16の頂面14a〜16aより高い位置に配置される。
【0012】
固体撮像素子2の受光部上には、入射した放射線を光電変換素子21が感度を有する波長帯の光に変換する柱状構造のシンチレータ3が形成されている。シンチレータ3には、各種の材料を用いることができるが、発光効率が良いTlドープのCsI等が好ましい。
【0013】
さらに、固体撮像素子2と基台1の表面を覆う保護膜5が形成されている。この保護膜5は、X線透過性で、水蒸気を遮断するものであり、基台1側から電気絶縁性の第1の有機膜51、金属薄膜52、電気絶縁性の第2の有機膜53が積層されて構成されている。
【0014】
第1の有機膜51と第2の有機膜53には、ポリパラキシリレン樹脂(スリーボンド社製、商品名パリレン)、特にポリパラクロロキシリレン(同社製、商品名パリレンC)を用いることが好ましい。パリレンによるコーティング膜は、水蒸気及びガスの透過が極めて少なく、撥水性、耐薬品性も高いほか、薄膜でも優れた電気絶縁性を有し、放射線、可視光線に対して透明であるなど有機膜51、53にふさわしい優れた特徴を有している。また、金属薄膜52としては、金、銀、アルミなどの金属薄膜が使用できる。この金属薄膜52はシンチレータ3で発せられた光のうち、固体撮像素子2側でなく、放射線入射面側に向かう光を反射することで検出器の検出感度を増大させるミラーの役目を果たす。
【0015】
電極パッド11、22と配線4部分の保護膜5をさらに覆って包み込むようにして保護樹脂層6が形成されている。この保護樹脂層6としては、保護膜5との接着性が良好な樹脂、例えばアクリル系接着剤である協立化学産業株式会社製WORLD ROCK No.801-SET2(70,000cPタイプ)を用いることが好ましい。
【0016】
次に、図4〜図16を用いて本発明に係る放射線検出器の製造工程を具体的に説明する。最初に図4に示されるような基台1を用意する。この基台1は、前述したように裏面に外部接続用の電極端子12を表面に電極パッド11が配列されており、表面側の3辺に沿って凸部14〜16が配置され、それらに挟まれた部分に凹部10が形成されている。
【0017】
この凹部10に固体撮像素子2をその電極パッド22が基台1の電極パッド11側を向くようにして光電変換素子21の受光面を表にして載置して図5に示されるように固定する。このときに、凸部14〜16を利用して固体撮像素子2の位置決めを行うことでその固定作業が容易となる。このとき、固体撮像素子2の入射面2aは、各凸部14〜16の頂面14a〜16aより高い位置に配置されることになる。そして、電極パッド11と電極パッド22とをワイヤボンディングにより配線4で電気的に接続する(図6、図7参照)。
【0018】
次に、こうして固体撮像素子2を載置している基台1を蒸着基板ホルダー200にセットする。図8、図9はセット後の断面図を示したものである。このとき、基台1は、図8に示されるようにその対向する凸部14、16を蒸着基板ホルダー200の200dによって支持することにより収容部200c内に収容、支持される。このとき、図8、図9に示されるように、固体撮像素子2の入射面2aは、蒸着基板ホルダー200の蒸着側表面200a付近、好ましくは蒸着側表面200aから蒸着室201側へ突出するように配置される。これは、凸部14〜16の頂面14a〜16aが入射面2aより低く形成されていることによって可能となる。そして、蒸着基板ホルダー200の凸部15側に設けられたカバー部200aによって電極パッド11、22と配線4は覆われている。
【0019】
この状態で蒸着基板ホルダー200を蒸着装置内にセットして、真空蒸着法によって固体撮像素子2の入射面2aの受光部上にTlをドープしたCsIを厚さ約200μmの柱状結晶として成長させて、シンチレータ3層を形成する(図10、図11参照)。蒸着基板ホルダー200に設置された固体撮像素子2の入射面2aの受光部の周囲には、入射面2aより蒸着室201側に突出した部分はカバー部200aを除いて存在しないので、カバー部200a側、つまり、電極パッド22側を除いて周辺部分までほぼ均一な厚みのシンチレータ3層を形成することが可能である。
【0020】
CsIは、吸湿性が高く、露出したままにしておくと空気中の水蒸気を吸湿して溶解してしまうので、その保護のため、図12に示されるように、CVD(化学的蒸着)法によりシンチレータ3が形成された固体撮像素子2付の基台1全体を厚さ10μmのパリレンで包み込み、第1の有機膜51を形成する。
【0021】
具体的には、金属の真空蒸着と同様に真空中で蒸着によるコーティングを行うもので、原料となるジパラキシリレンモノマーを熱分解して、生成物をトルエン、ベンゼンなどの有機溶媒中で急冷しダイマーと呼ばれるジパラキシリレンを得る工程と、このダイマーを熱分解して、安定したラジカルパラキシリレンガスを生成させる工程と、発生したガスを素材上に吸着、重合させて分子量約50万のポリパラキシリレン膜を重合形成させる工程からなる。
【0022】
CsIの柱状結晶の間には隙間があるが、パリレンはこの狭い隙間にある程度入り込むので、第1の有機膜51は、シンチレータ3層に密着し、シンチレータ3を密封する。また、この第1の有機膜51は、電極パッド11、22の表面のみならず両者を繋ぐ配線4の周囲にも形成され、配線4を被覆する。これにより配線4の接着強度、機械的強度が増すので、その後の工程において配線4の取り扱いが容易になる。このパリレンコーティングにより、凹凸のあるシンチレータ3層表面に均一な厚さの精密薄膜コーティングを形成することができる。また、パリレンのCVD形成は、金属蒸着時よりも真空度が低く、常温で行うことができるため、加工が容易である。
【0023】
続いて、図13に示されるように、第1の有機膜51の入射面側の表面に0.15μm厚さのAl膜を蒸着法により積層することで金属薄膜52を形成する。この金属薄膜52を形成する際には、シンチレータ3層の前に適切なマスク(図示せず)を配置して、シンチレータ3層の直上部分の第1の有機膜51上にのみ金属薄膜52を形成することが望ましい。しかしながら、マスクを配置しても蒸着時には金属蒸気が僅かながらマスクの外側へと回り込んでしまうことがある。このため、特に、受光部と電極パッドとの間隔が狭い場合、金属薄膜52をシンチレータ3層の直上部分だけに形成するのは困難であり、配線4や電極パッド11、22上にまで金属が蒸着されてしまうことがある。本発明によれば、配線4と電極パッド11、22が第1の有機膜51で被覆されているので、金属薄膜52が配線4と電極パッド11、22上に直接形成されることがなく、金属薄膜52による配線4、電極パッド11、22の短絡を効果的に防止できる。
【0024】
また、金属薄膜52の蒸着時、マスクを配置しない場合も、配線4や電極パッド11、22部分にまで金属薄膜52が形成されることになるが、配線4と電極パッド11、22は第1の有機膜51で被覆されているので、短絡は防止されている。また、金属薄膜52を第1の有機膜51を介して配線4と電極パッド11、22を覆う幅広い領域に形成することで、耐湿性をより向上させることができる。
【0025】
そして、再度CVD法により、パリレンを基板全体の表面に10μm厚さで被覆して第2の有機膜53を形成する(図14参照)。この第2の有機膜53は、金属薄膜52のハンドリング等による汚れやはく離、酸化による劣化を防止するためのものである。こうして第1の有機膜51、金属薄膜52、第2の有機膜53を積層させてなる保護膜5が形成される。
【0026】
金属薄膜52を第1の有機膜51を介して配線4や電極パッド11、22上にも形成した場合、金属薄膜52、第2の有機膜53は電極パッド11、22の表面のみならず両者を繋ぐ配線4の周囲にも形成されており、第1の有機膜51と合わせて配線4を三重に被覆していることになり、より配線4の機械的強度、接着強度を上げることができる。また、上述したようにマスクを用いて金属薄膜52を形成した場合は、配線4の周囲や電極パッド11、22上には第1の有機膜51と第2の有機膜53の二重被覆が形成されることになる。
【0027】
続いて、電極パッド11、12の保護膜5上に保護膜5で被覆されている配線4を包み込むように樹脂を塗布して硬化させることで保護樹脂層6を形成する。配線4は、電極パッド11、12を覆う保護膜5上に突出し、その周囲は、配線4上にまで金属薄膜52を形成した場合は、有機膜51、53と金属薄膜52からなる保護膜5により三重に被覆される(図16(a)参照)。また、配線4上には金属薄膜52を形成していない場合には、有機膜51、53により二重に被覆される(図16(b)参照)。いずれの場合も、図15、図16に示されるように被覆配線4の周囲に回り込み、配線4をポッティングしている。これにより配線4がさらに保護されるので、使用時の配線4の破損を効果的に防止できる。この保護樹脂層6は必ずしも設ける必要はないが、配線4の保護のためには設けることが好ましい。
【0028】
この後で形成した保護膜5のうち基台1の裏面の保護膜5を除去して基台1裏面に設けられている外部接続用の電極端子12を露出させることで図1〜図3に示される放射線検出器が得られる。
【0029】
続いて、本実施形態の動作を図1〜図3により、説明する。入射面側から入射したX線(放射線)は、保護膜5、すなわち、第2の有機膜53、金属薄膜52、第1の有機膜51の全てを透過してシンチレータ3に達する。このX線は、シンチレータ3で吸収され、X線の光量に比例した光が放射される。放射された光のうち、X線の入射方向に逆行した光は、第1の有機膜51を透過して、金属薄膜52で反射される。このため、シンチレータ3で発生した光はほとんど全てが光電変換素子2へと入射する。このため、効率の良い高感度の測定が可能となる。
【0030】
また、本発明に係る放射線検出器においてはシンチレータ3層を受光部全体にほぼ均一な高さで形成することができるので、出力特性がほぼ均一となる有効な画素面積を最大限に広くとることが可能となり、撮像素子いっぱいに受光部を形成することができるので、従来品と同一の受光部のものであれば、その分検出器自体の大きさを小型化することが可能である。
【0031】
各々の光電変換素子2では、光電変換により、この可視光の光量に対応する電気信号が生成されて一定時間蓄積される。この可視光の光量は入射するX線の光量に対応しているから、つまり、各々の光電変換素子2に蓄積されている電気信号は、入射するX線の光量に対応することになり、X線画像に対応する画像信号が得られる。光電変換素子2に蓄積されたこの画像信号を図示していない信号ラインから電極パッド22、配線4、電極パッド11、配線13を介して最終的には電極端子12から順次出力することにより、外部へと転送し、これを所定の処理回路で処理することにより、X線像を表示することができる。
【0032】
このような構成を採用することにより、放射線検出器の厚みを2.5mm程度と従来良く用いられてきたFOP(ファイバ光学プレート)付の放射線検出器の厚み5.0mmの半分程度に薄くすることが可能となった。また、撮像素子いっぱいに受光部を形成した固体撮像素子の受光部にシンチレータを均一に形成できるので、撮像素子の受光部を大面積化しかつ全体を小型化した放射線検出器が実現できる。この結果、従来品(特開平10-282243号公報)と同程度の受光部の面積を確保しつつ、放射線検出器の入射面側面積を従来品の90%程度とコンパクトにすることが可能となった。これは口腔内に挿入して使用する歯科用の放射線検出器においては大きな利点である。
【0033】
以上の説明では、保護膜5を有する構成について説明してきたが、防湿構造のケースに入れて使用するなど他の保護手段を用いる場合やシンチレータとして耐湿性材料を使用する場合には、保護膜5のない構成であってもよい。また、保護膜5を有する場合であっても、その構成には各種の構成が考えられ、有機膜あるいは無機膜の1層構造でもこれらを組み合わせた多層構造を採用してもよい。また、固体撮像素子2はアモルファスシリコン製のフォトダイオード(PD)アレイと薄膜トランジスタ(TFT)で形成したものでもよいし、MOS型のイメージセンサでもよい。
【0034】
続いて、本発明に係る放射線検出器のその他の実施形態について説明する。図17、図18に示される実施形態では、基台1にはその表面中央に設けられた凹部10を取り囲んで6つの凸部14〜19が設けられており、それらの頂面位置はいずれも凹部10に載置した固体撮像素子2の入射面2aより低くなるよう設定されている。
【0035】
図19、図20に示される実施形態では、凸部14、16が凸部15より低く設定されている点が図1〜図3に示される実施形態と異なる。また、図21、図22に示される実施形態では、基台1の凸部15に対向する辺に沿って凸部17が設けられている点が図1〜図3に示される実施形態と異なる。
【0036】
これらの実施形態においても、各凸部の頂面が載置された固体撮像素子の受光部入射面より低くなるよう設定されているので、基台1に固体撮像素子を載置し、配線を施した後で受光部全体に均一なシンチレータ層を形成することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、固体撮像素子を載置する基台の載置面側に設けられた突出部の高さが載置された固体撮像素子の入射表面より低くなるよう設定されているので、固体撮像素子の位置決めがこの突出部により簡単に行えるとともに、載置後に固体撮像素子の受光部全体に均一なシンチレータ層を形成することが可能であり、検出器の薄型化・小型化と同時に大面積化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射線検出器の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明に係る放射線検出器の実施形態を示す側面図である。
【図4】図1の装置に用いられる基台の斜視図である。
【図5】図1の装置の製造工程を説明する側面図である。
【図6】図5の工程の次の工程を説明する側面図である。
【図7】図6の工程を説明する斜視図である。
【図8】図6の工程の次の工程で用いる蒸着基板ホルダーの断面図である。
【図9】図8の蒸着基板ホルダーを別の側から見た断面図である。
【図10】図6の工程の次の工程を説明する側面図である。
【図11】図10の工程を説明する斜視図である。
【図12】図10の工程の次の工程を説明する側面図である。
【図13】図11の工程の次の工程を説明する側面図である。
【図14】図13の工程の次の工程を説明する側面図である。
【図15】図14の工程の次の工程を説明する側面図である。
【図16】図14における配線部分の拡大断面図を2つの実施形態についてそれぞれ示す図である。
【図17】本発明に係る放射線検出器の別の実施形態のシンチレータ層形成前の斜視図である。
【図18】図17に対応する側面図である。
【図19】本発明に係る放射線検出器のさらに別の実施形態のシンチレータ層形成前の斜視図である。
【図20】図19に対応する側面図である。
【図21】本発明に係る放射線検出器のさらに別の実施形態のシンチレータ層形成前の斜視図である。
【図22】図21に対応する側面図である。
【符号の説明】
1…基台、2…固体撮像素子、3…シンチレータ、4、13…配線、5…保護膜、6…保護樹脂層、10…凹部、11、22…電極パッド、14〜19…凸部、20…基板、21…光電変換素子、51、53…有機膜、52…金属薄膜。

Claims (2)

  1. 複数の光電変換素子を配置した受光部と、前記光電変換素子に電気的に接続されている電極パッドとを備える固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子の受光部表面上に形成されているシンチレータと、
    前記固体撮像素子載置される平坦な載置面と、前記載置面の外辺のうち少なくとも2つの辺に沿って設けられ、前記載置面より上方に突出してその側壁と前記載置面により凹部を形成し、該凹部に前記固体撮像素子を収容して位置決めする位置決め部とを有している基台と、
    を備えており、前記基台の光入射側の最上面は、前記位置決め部の最上面であって、前記固体撮像素子の受光表面は前記位置決め部の最上面より光入射側に位置している放射線検出器。
  2. 前記基台は、外部接続用の電極と、前記位置決め部の上面に設けられて外部接続用電極と電気的に接続される電極パッドとをさらに有するとともに、前記固体撮像素子の電極パッドと前記基台の電極パッドとを相互に接続する配線をさらに備えている請求項1記載の放射線検出器。
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