JP4451843B2 - シンチレータパネルの製造方法及び放射線イメージセンサの製造方法 - Google Patents

シンチレータパネルの製造方法及び放射線イメージセンサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、医療用、工業用のX線撮影等に用いられるシンチレータパネル、放射線イメージセンサとその製造方法に関する。
従来、医療、工業用のX線撮影では、X線感光フィルムが用いられてきたが、利便性や撮影結果の保存性の面から放射線イメージセンサを用いた放射線イメージングシステムが普及してきている。このような放射線イメージングシステムにおいては、放射線イメージセンサにより放射線画像を2次元に配列された画素のデータとして、電気信号の形式で取得し、この信号を処理装置により処理してモニタ上に表示する。この放射線イメージセンサには、アルミニウム、ガラス、溶融石英等の基板上にシンチレータ成分を蒸着してシンチレータを形成したシンチレータパネルが用いられており、このようなシンチレータパネルは、たとえば特許第3126715号や特許第3034010号公報に開示されている。
従来におけるこの種のシンチレータパネルの製造方法について説明すると、従来におけるこの種のシンチレータパネルの製造方法について図38Aを参照して説明すると、真空蒸着装置内に基板61を挿入し、基板61の端部を真空蒸着装置に設けられた保持治具70,70に載置する。このとき、基板61のシンチレータ蒸着面61Aは下側に配置される。真空蒸着装置内において基板61を保持治具70,70で載置したら、基板61のシンチレータ蒸着面61Aにシンチレータ材料を蒸着し、シンチレータ62を形成する。こうして、図38Bに示すように、シンチレータ蒸着面61Aにシンチレータ62が形成されたシンチレータパネル60が製造される。
近年、放射線イメージセンサの活用範囲の拡大に伴い、基板の薄型化や、シンチレータ形成面の拡大等が求められている。
例えば、低エネルギーでの放射線透過率を上げるためには、基板を薄くすることが望まれている。しかし、上記従来の方法で基板の薄いシンチレータパネルを製造しようとすると、基板の端部を保持治具に載置した際に、基板が自重で反ってしまい、シンチレータを均一に蒸着させることができないという問題が生じることがあった。このような問題は、特に大面積の基板を用いた場合に生じやすい。放射線画像は可視光画像と異なり、光学系を用いて画像を縮小することができないため、例えば胸部X線撮影などでは30センチ角を超える大面積のシンチレータパネルが必要となり、こうした問題が生じやすい。
一方、口腔内に挿入して用いられる歯科用の放射線イメージセンサ向けのシンチレータパネルにおいては、できるだけ小型である一方、撮像面積は大型化する必要がある。
しかし、上記従来の製造方法においては、シンチレータ62を形成する際に、真空蒸着装置の保持治具70,70でシンチレータ蒸着面61Aの端部を保持している。このため、シンチレータ蒸着面61Aの全体が露出するわけではなく、その端部は露出していないため、シンチレータ62が形成されない。この結果、基板61のシンチレータ蒸着面61Aの面積に対してシンチレータ62の表面62Aの面積が小さくなり、全体の面積に比較して撮像面積が小さくなってしまう。
また、シンチレータ蒸着面61Aの端部に保持治具70,70が位置することから、端部ではシンチレータ62の表面が傾斜したスロープ状に形成されてしまう。このため、シンチレータ62に対して、たとえば有機膜を介して撮像素子を接着剤によって接着してイメージングパネルを製造しようとする際、スロープ状の部分に接着剤が集中してしまい、接着剤が固化する際に歪みを生じるなどの不具合が生じることがあった。
そこで、本発明は、基板の薄型化や基板上のシンチレータ形成面の面積比率を大きくすることが容易なシンチレータパネルおよび放射線イメージセンサの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るシンチレータパネルの製造方法は、基板上にシンチレータを蒸着したシンチレータパネルの製造方法において、(1)補助基板に基板の第1の表面を向き合わせて重ね合わせ、(2)重ね合わせた基板と補助基板全体を有機膜で覆い、(3蒸着装置内の保持部に補助基板により基板が撓まないように基板の第1の 表面と反対側の第2の表面を下向きにして保持し、(4)この状態を維持して、基板第2の表面を覆っている有機膜の表面にシンチレータを蒸着形成し、(5)補助基板と前記 基板の重ね合わせ部位の近傍その全周に渡って有機膜を切断し、基板から補助基板を分離することで、基板の第2の表面上に有機膜、シンチレータが形成されているシンチレータパネルを得る工程を備えていることを特徴とする。
本発明に係るシンチレータの製造方法においては、基板にシンチレータを形成するにあたり、基板に補助基板を重ね合わせている。このように基板に補助基板が重ね合わせていることから、シンチレータを形成する際に、基板が、その自重やシンチレータの重みによって反ってしまうことを防止することができる。また、基板が大面積を有するものである場合でも、同様に基板の反りは防止される。これにより、基板が薄く、また大面積である場合であっても、基板にシンチレータを均一に形成することができる。
あるいは、本発明に係るシンチレータパネルの製造方法は、有機膜上にシンチレータを蒸着したシンチレータパネルの製造方法において、(1)補助基板全体を有機膜で覆い、(2)有機膜で覆われた補助基板を蒸着装置内の保持部に保持し、(3)この状態で、 助基板が撓まないよう維持して有機膜の補助基板の第1の表面に接する面とは反対側の露出表面上シンチレータを蒸着形成し、(4)シンチレータが形成された有機膜をシンチ レータ形成面の外側で切断して補助基板から分離する工程とを備えていることを特徴とするものである。
このように、補助基板上に設けられた有機膜の上にシンチレータを形成し、その後にシンチレータが形成された有機膜を補助基板から分離することにより、有機膜自体を基板とするシンチレータパネルを形成できる。ここで設ける有機膜を薄いものとすることにより、薄い基板にシンチレータが形成された状態とすることができる。この場合も、上述の基板に補助基板を付加してシンチレータパネルを製造する場合と同様の効果が得られる。
この補助基板から分離されたシンチレータを有する有機膜をさらに保護膜で覆うことにより、シンチレータが外部の空気と接触して、空気に含まれる水分に起因して潮解するなどの物理的、化学的な劣化、損傷等を防止することができる。
有機膜を保護膜で覆う工程を、基板上に、補助基板から分離されたシンチレータを有する有機膜の補助基板の第1の表面に接していた面、あるいは、シンチレータ形成面のいずれかの面を向けて載置して固定する工程に代えてもよい。このように、シンチレータ形成面またはシンチレータを別の基板に載置することで、シンチレータパネルを製造することができる。このとき、薄い基板を用意することにより、薄いシンチレータパネルを製造することができる。
シンチレータを覆う保護膜を形成する工程をさらに備えていると好ましい。シンチレータを保護膜で覆う際には、シンチレータの露出部分を覆えばよく、シンチレータのみを保護膜で覆うほか、シンチレータとともに、シンチレータ形成部および基板の少なくとも一方をシンチレータとともに保護膜で覆うこともできる。
これらの基板は、放射線透過性基板であることが好ましく、放射線透過性基板としては、ガラス、アルミニウム、またはアモルファスカーボンを用いるとよい。 基板として放射線透過性基板を用いることにより、基板の裏側から放射線を透過させる態様のシンチレータパネルとすることができる。
基板とシンチレータとの間に、金属反射膜を形成する工程を含んでもよい。これにより、シンチレータから出射される光の輝度を高めることができる。
基板としては、ファイバオプティックプレートを用いてもよい。これにより、シンチレータによって放射線から変換された光を、高い空間解像度をもって基板から出射させることができる。
補助基板は、第1の表面側から見て基板の外側に突出する突出部を備えており、蒸着装置内の保持部にこの突出部を利用して保持されるとよい。あるいは、補助基板は、基板の厚み方向で第1の表面と反対の方向に突出する突出部を備えており、蒸着装置内の保持部にこの突出部を利用して保持されてもよい。あるいは、補助基板は、側壁部に係合部を備えており、蒸着装置内の保持部にこの係合部を利用して保持されてもよい。
このように、補助基板を利用して基板を保持することで、基板のシンチレータ形成面全面を蒸着装置の蒸着室内に露出させることが可能となり、形成面全面に均一なシンチレータ層を形成することが可能となる。このため、基板面積と略同一のシンチレータ面積を有するシンチレータパネルを作成することができる。
補助基板によって基板を確実に保持することができる。
本発明に係る放射線イメージセンサの製造方法は、上記製造方法によって製造されたシンチレータパネルを固体撮像素子の受光面に取り付ける工程を備えていることを特徴とする。
具体的には、(1)補助基板に基板の第1の表面を向き合わせて重ね合わせ、(2)重ね合わせた基板と補助基板全体を有機膜で覆い、(3)蒸着装置内の保持部に補助基板に より基板が撓まないように基板の第1の表面と反対側の第2の表面を下向きにして保持し、(4)この状態を維持して、基板第2の表面を覆っている有機膜の表面にシンチレータを蒸着形成し、(5)補助基板と前記基板の重ね合わせ部位の近傍その全周に渡って有機膜を切断し、基板から補助基板を分離することで、基板の第2の表面上に有機膜、シンチレータが形成されているシンチレータパネルを得て、(6)当該シンチレータパネルを固体撮像素子の受光面上に張り付ける工程を備えていることを特徴とする。
あるいは、(1)〜(4)の工程の後、(4a)シンチレータ形成面を固体撮像素子の受光面上に張り付け、(5a)補助基板と前記基板の重ね合わせ部位の近傍その全周に 渡って有機膜を切断して基板から補助基板を分離することで、固体撮像素子の受光面上にシンチレータパネルを配置した放射線イメージセンサを得る工程を備えていることを特徴とするものでもよい。
あるいは、(1)補助基板全体を有機膜で覆い、(2)蒸着装置内の保持部に有機膜で覆われた補助基板を保持し、(3)この状態で、補助基板が撓まないよう維持して有機膜の補助基板の第1の表面に接する面とは反対側の露出表面上シンチレータを蒸着形成し、(4)シンチレータが形成された有機膜をシンチレータ形成面の外側で切断して補助基板から分離し、(5)該シンチレータを有する有機膜のシンチレータ形成面と反対の表面、または、シンチレータ形成面を固体撮像素子の受光面に取り付ける工程を備えていることを特徴とするものでもよい。

このように、基板または膜上に形成されたシンチレータを固体撮像素子に取り付けることにより、薄くまた大面積である基板にシンチレータが均一に形成された放射線イメージセンサを製造することができる。なお、固体撮像素子の受光面にシンチレータまたは基板を取り付ける際には、シンチレータまたは基板を直接取り付ける態様のほか、有機膜や保護膜を介して取り付ける態様もある。なお、シンチレータの潮解等を防止するためには、シンチレータを保護膜で覆うのが好適であるが、その際には、シンチレータの露出部分を覆えばよい。シンチレータの露出部分を覆うためには、シンチレータのみを保護膜で覆う態様のほか、シンチレータ形成部、基板、および固体撮像素子のうちの少なくとも1つをシンチレータとともに覆う態様とすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態のいくつかについて具体的に説明する。なお、各図面は説明の理解を容易にするため、共通の構成要素に対しては、共通の参照番号を付し、重複する説明は省略する。また、各図には、説明の理解を容易にするため、誇張ないし省略している部分があり、その寸法比は必ずしも実際のそれとは一致しない。
図1Aは、本実施形態に係る製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図であり、図1Bはその平面図である。図1A、図1Bに示されるように、本実施形態に係るシンチレータパネル1は、ガラス、アモルファスカーボン、その他の炭素を主成分とする材料からなる放射線透過性の基板11を備えている。基板11の一面(図1Aの上面)には、基板11の一面を覆う有機膜12が形成されている、有機膜12は、基板11の一面の全体を覆うとともに、基板11の側面にまでわたって連続的に形成されている。また、基板11は、薄い基板であり、平面視した形状は矩形状をなしているが、平面視した形状が円形状をなすものなどとすることもできる。有機膜12は、たとえば、ポリパラキシリレン(スリーボンド社製、商品名パリレン)、ポリパラクロロキシリレン(同社製、商品名パリレンC)等のキシレン系樹脂から構成される。
また、有機膜12の表面上には、基板11を透過して入射した放射線を所定は長の光、例えば、可視光へと変換するシンチレータ13が形成されている。シンチレータ13には、たとえば、TlドープのCsIが用いられており、CsIは多数の針状結晶(柱状結晶)が林立した構造を有している。このシンチレータ13は、有機膜12における基板11に対応する位置であるシンチレータ形成部12Aの表面に、蒸着法によって形成されている。
さらに、基板11、有機膜12、およびシンチレータ13の周りには、これらを全体的に包み込んで形成された保護膜14が設けられている。保護膜14は、有機膜12と同様に、ポリパラキシリレン、ポリパラクロロキシリレン等のキシレン系樹脂によって構成されている。この保護膜14が設けられていることにより、シンチレータ13が外部の空気と接触することによるシンチレータ13の潮解を防止している。
次に、このシンチレータパネル1の製造工程について、図2A〜図6を参照して説明する。シンチレータパネル1を製造する際には、図2A〜図5に示す補助基板20を利用する。それでは、シンチレータパネル1の製造工程について説明すると、まず、図2A、図2Bに示すように、シンチレータ形成用の補助基板20の上に基板11を載置して、基板11と補助基板20を重ね合わせる。補助基板20は、図2Bに示されるように、その平面形状が基板11と同一の矩形状をなしており、その厚さは、基板11よりも厚いものとされている。また、基板11は、補助基板20の上に載置されているのみであり、接着等はされていない。
こうして重ね合わされた基板11と補助基板20とを、図3A、図3Bに示すように、有機膜12で覆う。有機膜12で覆われた基板11と補助基板20は、接着はされていないが、有機膜12に締め付けられて密着した状態となっている。また、基板11と補助基板20は、平面視した形状が同一であるので、両者はずれることなく重ね合わされる。基板11と補助基板20とを有機膜12で覆ったら、有機膜12におけるシンチレータ形成部12Aの表面にシンチレータ13を形成する。有機膜12におけるシンチレータ形成部12Aは、基板11の上側とされており、シンチレータ形成部12Aにシンチレータを形成することにより、シンチレータ形成部12Aを介して基板11上にシンチレータ13が形成された状態となる。
ここで、シンチレータ13を形成する際には、図4A、図4Bに示されるように、蒸着装置80の保持部81に基板11の両端を支持する状態で保持して基板11を吊るし、下側の蒸着室82からシンチレータ成分を蒸発させて、基板11の保持部81の開口部81Aから露出している部分に蒸着させ、針状結晶を形成させていく。このとき、薄い基板11単体を保持部81に吊るした場合、基板11は、その自重や堆積するシンチレータの重量によって反ってしまうことがある。このように、基板11が反ってしまうと、シンチレータが基板11に均一に形成されなくなるおそれが生じる。この点、本実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法では、シンチレータを堆積させる際に、基板11と補助基板20が重ね合わされ、両者が有機膜12で包まれて一体化され、基板11と補助基板20が重なった状態を維持している。この補助基板20が補強板として作用するため、基板11の反りを効果的に予防でき、基板11の位置面に対して、シンチレータを均一に形成することができる。
こうして図5A、図5Bに示されるように有機膜12のシンチレータ形成部12Aに所望の厚さまでシンチレータ13を形成したら、全体を蒸着装置80から取り出し、図6に示すように、有機膜12を基板11と補助基板20の境界部分で切断する。この切断部を符号12Bで示す。このとき、基板11と補助基板20とは接着等がされていないので、有機膜12を切断部12Bで切断することにより、シンチレータ13が形成されたシンチレータ形成部12Aおよび基板11と、補助基板20とが分離する。その結果、薄い基板11の上にシンチレータ形成部12Aを介してシンチレータ13が形成されたシンチレータパネル1aが得られる。
基板11等から分離された補助基板20は、そのまま廃棄することもできるし、洗浄等を施して、補助基板20として再利用することもできる。そして、この基板11、有機膜12、およびシンチレータ13からなるシンチレータパネル1aの全体を保護膜14で全体的に覆うことにより、図1A、図1Bに示されるシンチレータパネル1を製造することができる。
こうして製造されたシンチレータパネル1においては、薄い基板11が用いられているが、シンチレータ13を形成する際に、基板11の反りが補助基板20によって防止されている。このため、基板11に対してシンチレータ13を均一に形成することができる。しかも、基板11が大面積であったとしても、補助基板20によって基板11の反りを好適に防止することができるので、基板11にシンチレータ13を均一に形成することができる。なお、本実施形態では、基板11と補助基板20と有機膜12で全体的に覆っているが、これらを全体的に覆うのではなく、シンチレータ13の形成時に基板11と補助基板20が分離しない程度にそれらを有機膜12で覆う態様とすることもできる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、まず、基板11と補助基板20とを重ね合わせて(図2A、図2B)、有機膜12で基板11と補助基板20とを覆い(図3A、図3B)、さらに有機膜12におけるシンチレータ形成部12Aの表面にシンチレータ13を形成する(図4A、図4B、図5A、図5B)。ここまでの手順は上記第1の実施形態と同一である。
こうして、シンチレータ形成部12Aの表面にシンチレータ13を形成したら、図7に示すように、基板11および補助基板20を覆う有機膜12と、シンチレータ形成部12Aに形成されたシンチレータ13とを、保護膜14によって全体的に覆う。それから、図8に示すように、有機膜12および保護膜14を基板11と補助基板20の境界部分(切断部12B,12B、14A,14A)で切断する。基板11と補助基板20とは接着等されていないので、シンチレータ13が形成されたシンチレータ形成部12Aおよび基板11と、補助基板20とが分離する。その結果、薄い基板11の上にシンチレータ形成部12Aを介してシンチレータ13が形成され、さらにシンチレータ13が保護膜14で覆われたシンチレータパネル2が製造される。
こうして製造されたシンチレータパネル2においては、上記第1の実施形態と同様、シンチレータ13を形成する際の基板11の反りは、補助基板20によって防止されている。このため、基板11に対してシンチレータ13を均一に形成することができる。しかも、基板11が大面積であったとしても、補助基板20によって基板11の反りを好適に防止することができるので、基板11にシンチレータ13を均一に形成することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図9Aは、本実施形態に係る製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図、図9Bはその変形例の断面図である。図9Aに示すように、本実施形態に係るシンチレータパネル3は、ポリパラキシリレン、ポリパラクロロキシレン等のキシレン系材料からなる有機膜12の一面上に、シンチレータ13が形成されており、有機膜12とシンチレータ13は、保護膜14によって全体的に覆われている。すなわち、本実施形態では有機膜12が基板11を兼ねている。
このシンチレータパネルの製造方法について説明すると、まず、図10A、10Bに示すように、シンチレータ形成用の補助基板20を用意し、この補助基板20の全体を有機膜12で覆う。この補助基板20は、ある程度の厚さを有するもの、特に、形成される有機膜12よりも厚いものであることが望ましいことはもちろんである。補助基板20を有機膜12で覆ったら、図11A、図11Bに示すように、有機膜12表面のシンチレータ形成部12Aにシンチレータ13を形成する。シンチレータ13を形成する際には、図4A、図4Bに示される第1の実施形態の場合と同様に、有機膜12のシンチレータ形成部12Aが下側になるようにして補助基板20を蒸着装置30内に吊るし、シンチレータ成分を蒸着させる。このとき、補助基板20の自重やシンチレータ13の重量によって補助基板20が反ってしまうと、シンチレータ13を均一に形成することができないおそれがある。ところが、本実施形態では、十分な厚さの補助基板20を用いているので、有機膜12におけるシンチレータ形成部12Aの反りを防止し、シンチレータ13を均一に形成することができる。
こうして、シンチレータ成分を蒸着させてシンチレータ13を形成したら、次に、図12に示すように、補助基板20上の有機膜12をシンチレータ13の形成面の外側の切断部12B,12Bで切断する。このとき、有機膜12は補助基板20を覆って形成されているのみで、接着等がされていることはないので、有機膜12を切断することにより、有機膜12におけるシンチレータ形成部12Aおよびシンチレータ13と、補助基板20と有機膜12の下方部分とを分離する。そして、図9Aに示すように、有機膜12およびシンチレータ13を保護膜14で全体的に覆うことにより、有機膜12を基板とするシンチレータパネル30を形成する。
こうして製造されたシンチレータパネル3においては、有機膜12をそのまま基板として利用している。このため、有機膜12を薄くすることにより、薄い基板を有するシンチレータパネルを製造することができる。このように薄い有機膜基板12を有するシンチレータパネル30においては、シンチレータ13を形成する際、有機膜12は、厚い補助基板20に形成されている。この補助基板20によって有機膜12には厚みが付加されるので、シンチレータ13を形成する際に有機膜12の反りや破れを防止することができる。このため、有機膜12におけるシンチレータ形成部12Aにシンチレータを均一に形成することができる。しかも、有機膜12のシンチレータ形成部12Aが大面積である場合でも、補助基板20によってシンチレータ形成部12Aの反り・破れを防止することができるので、シンチレータ形成部12Aにシンチレータ13を均一に形成することができる。なお、本実施形態では、補助基板20の全体を有機膜12で覆ってからシンチレータ13を形成するようにしているが、補助基板20の全体を覆うのではなく、その一面を含む一部を覆って、シンチレータ13を形成する際に、シンチレータ形成部12Aが補助基板20から落ちないようにする態様とすることもできる。
また、本実施形態の変形例として、図9Bに示す態様とすることもできる。図9Bに示すシンチレータパネル30では、基板となる有機膜12の端部を、シンチレータ13側に折り畳み、シンチレータ13の側面に沿わせて畳み込んでいる。このように、基板31の端部を畳むことにより、シンチレータパネル30の表側の面積をシンチレータ13の表側の面積とほぼ同一とすることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図13Aは、本実施形態に係るシンチレータパネル32の断面図であり、図13Bはその正面図である。図13A、図13Bに示すように、本実施形態に係るシンチレータパネル32においては、基板11の上にシンチレータ形成部12Aが載置されている。これらの基板11、シンチレータ形成部12A、およびシンチレータ13が保護膜14で全体的に覆われているものである。上記第3の実施形態において、有機膜12におけるシンチレータ形成部12Aをそのまま基板として利用しているのに対して、本実施形態では、別途基板を設ける態様とするものである。
本実施形態に係るシンチレータパネル32の製造方法について説明すると、上記第3の実施形態と同様、まず、図10A、10Bに示すように、補助基板20を用意し、補助基板20の全体を有機膜14で覆う。次に、有機膜12のシンチレータ形成部12Aにシンチレータ成分を蒸着させて、図11A、図11Bに示すように、シンチレータ13を形成する。シンチレータ13を形成したら、図12に示すように、有機膜12を切断部12B,12Bで切断し、有機膜12を上下に切断して、有機膜12のシンチレータ形成部12Aと補助基板20とを分離させる。ここまでの製造工程は、上記第3の実施形態と同じである。
シンチレータ形成部12Aおよびシンチレータ13を補助基板20から分離したら、図13Aに示すように、基板11の上にシンチレータ形成部12Aの補助基板20に接していた面を向けて載置する。そして、基板11、シンチレータ形成部12A、およびシンチレータ13を全体的に保護膜14で覆うことで、シンチレータパネル32を製造する。
このように製造されたシンチレータパネル32では、基板11として薄い基板を用いることにより、シンチレータパネル32自体の厚さを薄いものとすることができる。また、基板11として薄い基板を用いたとしても、シンチレータ13を形成する際には、厚い補助基板20を利用してシンチレータ形成部12Aの反り・破れを防止しているので、シンチレータ13をシンチレータ形成部12Aに均一に形成することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図14Aは、本実施形態に係る製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図であり、図14Bはその正面図である。図14A、図14Bに示すように、このシンチレータパネル33においては、基板11の上にシンチレータ13が載置されているが、このシンチレータ13は、シンチレータ形成部12Aに形成されたものであり、シンチレータ形成部12Aと基板11とでシンチレータ13を挟み込んだ構成を採る。これらの基板11、シンチレータ13、およびシンチレータ形成部12Aが保護膜14によって覆われているものである。本実施形態では、シンチレータ形成部12Aをそのまま基板とするのではなく、別途他の基板を設ける態様とするものである。
本実施形態に係るシンチレータパネル33の製造方法について説明すると、まず、図10A、図10Bに示す製造工程と同様に、補助基板20を全体的に有機膜12で覆う。次に、図11A、図11Bに示すように、シンチレータ形成部12Aにシンチレータ13を形成する。シンチレータ13を形成したら、図12に示すように、有機膜12におけるシンチレータ形成部12Aを補助基板20から分離する。それから、図14Aに示されるように、シンチレータ13の露出表面を基板11側に向けて、基板11の表面にシンチレータ13が接触するよう載置する。それから、基板11、シンチレータ13、およびシンチレータ形成部12Aを保護膜14で覆う。
このようにしてシンチレータパネル33を製造することができる。そして、こうして製造されたシンチレータパネル33は、上記の実施形態と同様、薄い基板11を用いたものとすることができるとともに、薄い基板を用いた場合でも、シンチレータ13を均一に形成することができる。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図15Aは、本実施形態に係る製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図であり、図15Bは、その正面図である。図15A、図15Bに示すように、シンチレータパネル35は、基板11を備えている。基板11の上には、シンチレータ形成部12Aが載置されており、シンチレータ形成部12Aにはシンチレータ13が形成されている。また、シンチレータ13およびシンチレータ形成部12Aの表面は、保護膜14によって覆われている。
続いて、本実施形態に係るシンチレータパネル35の製造方法について説明すると、まず、図10A、図10Bに示すように、補助基板20を用意し、補助基板20を有機膜12で覆う。次に、有機膜12のシンチレータ形成部12Aにシンチレータ成分を蒸着させて、図11A、図11Bに示すように、シンチレータ13を形成する。ここまでは、上記第3〜第5の実施形態と同様である。続いて、本実施形態では、シンチレータ13を形成した後、図16A、図16Bに示すように、補助基板20を覆う有機膜12およびシンチレータ13を保護膜14で覆う。それから、図17に示すように、有機膜12および保護膜14を切断して、有機膜12のシンチレータ形成部12Aおよびシンチレータ13と、補助基板20とを分離する。そして、図15Aに示すように、シンチレータ形成部12Aを基板11に載置する。もちろん、図17に示す、補助基板20から分離されたシンチレータ形成部12Aおよびシンチレータ13を保護膜14で覆ったものを、そのままシンチレータパネルとすることもできる。この場合、シンチレータ形成部12Aが基板として機能する。
このようにして製造されたシンチレータパネル35は、上記各実施形態と同様、基板11として薄い基板を用いることにより、シンチレータパネル35自体の厚さを薄いものとすることができる。また、基板11として薄い基板を用いたとしても、シンチレータ13を形成する際には、厚い補助基板20を利用してシンチレータ形成部12Aの反り・破れを防止しているので、シンチレータ13をシンチレータ形成部12Aに均一に形成することができる。
続いて、本発明の第7の実施形態について説明する。本実施形態では、シンチレータパネルを用いた放射線イメージセンサを製造する方法について説明する。
図18Aは、本実施形態に係る製造方法で製造された放射線検出器の断面図であり、図18Bは、それをシンチレータパネル側から見た正面図である。図18Aに示すように、本実施形態に係る放射線イメージセンサ40は、基板11を備えている。基板11は、その上面から側面にわたって有機膜12に覆われている。有機膜12における上部に相当するシンチレータ形成部12Aには、シンチレータ13が形成されている。また、このシンチレータ13には、撮像素子41が取り付けられている。そして、基板11、有機膜12、シンチレータ13、および撮像素子41が保護膜14で覆われている。さらに。シンチレータ13の側壁を覆う保護膜14の上には、耐湿性を有する樹脂からなるシール材42が設けられている。
以上の構成を有する本実施形態に係る放射線イメージセンサの製造方法について説明する。まず、第1の実施形態と同様の手順により、基板11と補助基板20とを重ね(図2A、図2B参照)、基板11と補助基板20とを有機膜12で覆った後(図3A、図3B参照)、そのシンチレータ形成部12Aの表面にシンチレータ13を形成する(図4A、図4B、図5A、図5B参照)。
このシンチレータ13を形成する際に、基板11には、補助基板20が重ね合わされているので、上記各実施形態と同様に、基板11の自重やシンチレータ13の重量による基板11の反りが防止されており、シンチレータ13を均一に形成することができる。
シンチレータ13を形成したら、図19A、図19Bに示すように、シンチレータ13の露出表面と撮像素子41の受光面とを向かい合わせて撮像素子41上にシンチレータ13を載置する。この撮像素子41により、シンチレータ13によってシンチレータ発光した光を検出することができる。撮像素子41を取り付けたら、図20に示すように、基板11および補助基板20を覆う有機膜12、シンチレータ13、および撮像素子41を保護膜14で覆う。それから、図21に示すように、有機膜12および保護膜14を基板11と補助基板20との境界部分(切断部12B、14A)から切断して基板11と補助基板20を分離することにより、放射線イメージセンサ40を製造することができる。
こうして製造された放射線イメージセンサ40では、薄い基板11が用いられるが、シンチレータ13を形成する際には、基板11の反りが補助基板20によって防止される。このため、シンチレータ13を均一に形成することができる。また、シンチレータ13が均一に形成されることから、シンチレータ13の作用によって得られるシンチレータ光が均一になり、撮像素子41によって好適な画像を得ることができる。
また、放射線イメージセンサは、この態様に限らず、上記第1の実施形態から第6の実施形態によって製造したシンチレータパネルを、固体撮像素子の受光面に取り付けることにより製造することができる。具体的には、図1に示す第1の実施形態に係るシンチレータパネル1におけるシンチレータ13の表面を、固体撮像素子の受光面に取り付けて、有機膜14を介して放射線検出器とすることができる。また、図8に示すシンチレータパネル2におけるシンチレータ13の表面、図9A、図9Bにそれぞれ示す第3の実施形態に係るシンチレータパネル3、30の表面、図13A、図13Bに示す第4の実施形態に係るシンチレータパネル32の表面、図15A、図15Bに示す第6の実施形態に係るシンチレータパネル35の表面を、有機膜14を介して固体撮像素子の受光面に取り付けて、放射線検出器とすることができる。このように、基板を介することなく有機膜14を介してシンチレータを固体撮像素子に取り付けることにより、シンチレータと固体撮像素子の受光面との間に介在する層を薄くすることができる。さらには、図14A、図14Bに示す第5の実施形態に係るシンチレータパネル33のシンチレータ13の表面を、シンチレータ形成部12Aおよび有機膜14を介して固体撮像素子の受光面に取り付けることにより、放射線イメージセンサとすることができる。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。図22A、図22Bは、本発明の第8の実施形態に係る放射線検出器の断面図である。上記実施形態では、完成されたシンチレータパネルに固体撮像素子を取り付ける態様としているが、本実施形態では、完成される前のシンチレータパネルにおけるシンチレータに固体撮像素子を取り付けて、放射線検出器を製造する態様としている。図22Aに示すように、本実施形態に係る放射線イメージセンサ51は、第3の実施形態に係るシンチレータパネル3(図9A)を製造する際に用いられるシンチレータ13の表面を固体撮像素子41に取り付けている。第3の実施形態では、図12に示すシンチレータ13のおよびシンチレータ形成部31を有機膜14で覆ってシンチレータパネル3を形成しているが、ここでは、図12に示すシンチレータ13の露出表面を固体撮像素子41の受光面に取り付けた後、シンチレータ13、シンチレータ形成部31、および固体撮像素子41を有機膜14で覆っている。こうして、図22A、図22Bに示される放射線イメージセンサ51を製造することができる。この手法によれば、薄型の放射線検出器51を製造することができる。
なお、本実施形態のように図12に示すシンチレータ13や、図6に示すシンチレータ13を固体撮像素子の受光面に取り付ける場合など、シンチレータ13を直接固体撮像素子の受光面に取り付ける場合には、シンチレータと固体撮像素子とを保護膜で被覆するのが好適である。保護膜による被覆を行う際には、国際公開WO98/36290号公報に開示された方法を用いることができる。この方法では、保護膜は、パリレンなどの有機膜からなる第1有機膜、アルミニウム膜からなる無機膜、およびやはりパリレンなどの有機膜からなる第2有機膜によって構成される。そして、まずシンチレータ13の全体を覆うように、第1有機膜を形成する。第1有機膜は、シンチレータ13の全体を覆ってシンチレータ形成部12Aの表面に付着しており、第1有機膜はシンチレータ13に密着している。続いて、第1有機膜の表面にアルミニウム膜を蒸着して無機膜を形成し、その上から第2の有機膜を形成する。そうして、第2の有機膜によって無機膜の腐食を防ぐとともに、シンチレータ13を潮解などの物理的、科学的な劣化、損傷等から保護することができる。
あるいは、国際公開WO98/36291号公報に開示された方法を用いることもできる。この方法では、保護膜は、パリレンなどの有機膜からなる第1有機膜、アルミニウム膜からなる無機膜、およびパリレンなどの有機膜からなる第2有機膜によって構成される。この保護膜を形成する前に、シンチレータ形成部12Aにおけるシンチレータ13の周囲を囲む位置に細長い枠状の樹脂枠を形成する。この樹脂枠には、保護膜との密着性を向上させるために粗面処理が施されるのが好適である。この粗面処理は、筋を入れる、表面に小さなくぼみを形成するなどして行われる。それから、シンチレータ13を覆うように、シンチレータ形成部12Aの表面全体をシンチレータおよび樹脂枠とともに第1有機膜で覆う。このとき、第1有機膜はシンチレータ13に密着する。それから、第1有機膜の表面にアルミニウム層を形成して無機膜を形成し、さらに無機膜の表面に第2有機膜を形成する。この保護膜を先に形成した樹脂枠に沿ってカッターで切断することにより、シンチレータ13を覆う保護膜が形成される。
これらの方法によって、シンチレータを覆う保護膜を好適に形成することができる。
さらに、本発明の第9の実施形態について説明する。図23Aは、本発明の第9の実施形態に係る放射線検出器の断面図であり、図23は、それをシンチレータ側から見た正面図である。図23A、図23Bに示すように、本実施形態に係る放射線検出器52は、第6の実施形態に係るシンチレータパネル(図15A、図15B参照)を製造する際に用いられるシンチレータ13の表面を固体撮像素子に取り付けている。第6の実施形態では、図17に示すシンチレータ13を有機膜14で覆ったものを基板11上に載置しているが、ここでは、シンチレータ13に対して有機膜14を介して固体撮像素子41の受光面に取り付けている。この態様では、固体撮像素子41をシンチレータ形成部12Aの反対側に取り付けているが、シンチレータ形成部12Aはあまり厚いものではないので、シンチレータ形成部12A側を固体撮像素子41の受光面に取り付ける態様とすることもできる。
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。図24Aは、この実施形態の製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面構成図であり、図24Bはそれを基板11側からみた正面図である。このシンチレータパネル36は、第1の実施形態と同様の構成を有しているが、シンチレータ13がシンチレータ形成面の略全面に形成されている点が相違する。このため、基板11の全面にわたって、入射した放射線を可視光などに変換することができる。
このシンチレータパネル36の製造工程について、図25A〜図29を参照して説明する。このシンチレータパネル36を製造する際には、補助基板として図25A、図25Bに示すサポート基板20を利用する。まず、図25A、図25Bに示すように、基板11を用意し、基板11の第1の表面11Bにサポート基板20の一面20Aを接触させて、基板11とサポート基板20とを重ねる。サポート基板20としては、図25Bに示されるように、基板11よりも薄く、平面視して基板11よりも幅広のものが用いられており、サポート基板20の突出部となる側部20Bは、基板11の外周端11Cよりも側方に突出している。
こうして、基板11とサポート基板20とを重ねたら、図26A、図26Bに示すように、基板11とサポート基板20の全体を覆う有機膜12を形成する。有機膜12は、図示しないCVD装置に基板11を入れ、CVD装置内においてCVD法によって形成される。基板11とサポート基板20を重ねた状態でこれらを包み込んで有機膜12を形成することにより、基板11とサポート基板20は、接着等することなく、重ねあわせて密着された状態に保たれる。
基板11とサポート基板20を重ねた状態で有機膜12を形成したら、これを真空蒸着装置80内に挿入する。真空蒸着装置80の内部には、図27Aに示す保持治具81Cが配設されている。そして、サポート基板20における側部20Bを、この保持治具81Cに載置する。このとき、基板11をサポート基板20の下側に配置しておくことにより、基板11がサポート基板20に吊るされた状態となる。このようにして、真空蒸着装置80の保持治具81Cによって基板11を保持する。これにより、保持治具81Cの開口部81Aから基板11の有機膜12に覆われた表面は、真空蒸着装置80の蒸着室82内へと突出させて配置される。
基板11を保持治具81Cによって保持したら、図28に示すように、基板11の下方の蒸着室80内へシンチレータ材料Mを供給し、蒸着法によって基板11の表面に成長(堆積)させてシンチレータ13を形成する。このとき、有機膜12における基板11の一面11Aに対応する面は、上述したように、保持治具81Cに接触することなく、全面にわたって露出した状態となっている。このため、シンチレータ材料Mは、有機膜12における基板11に対応する面の全面にわたって蒸着される。その結果、有機膜12における基板11に対応する面の全面にわたってシンチレータ13を形成することができる。また、有機膜12における基板11に対応する面の端部が保持治具81Cに保持されることもない。したがって、シンチレータ13の端部は、その表面に対してほぼ垂直となるので、シンチレータ13の端部がスロープ状になることもない。
こうして、シンチレータ13を形成したら、有機膜12に包まれた基板11およびサポート基板20を保持治具81Cから外し、真空蒸着装置80の外に取り出す。その後、図29に示すように、有機膜12における基板11とサポート基板20の重ね合わせ部位の近傍を切断する。基板11とサポート基板20の重ね合わせ部位の全周にわたって有機膜12を切断すると、基板11とサポート基板20とは、重ねられた状態から解放される。このとき、サポート基板20は、基板11に対して単に重ねられているのみであるので、有機膜12を切断することにより、サポート基板20はそのまま基板11から取り外される。
基板11からサポート基板20を取り外したら、図24A、図24Bに示すように、基板11および残っている有機膜12、さらにはシンチレータ13を覆って保護膜14を形成する。保護膜14は、上記の有機膜12と同様に、CVD装置を用いたCVD法によって形成される。この保護膜14をシンチレータ13の部分から基板11の部分にわたって連続的に形成することにより、シンチレータ13が外部の空気と接触することが防止される。
このようにして、シンチレータパネル36が製造される。この製造工程において、基板11にシンチレータ13を形成する際に、有機膜12における基板11に対応する面には、真空蒸着装置の保持治具が接触することなく、その面は完全に露出した状態としておくことができる。したがって、有機膜12における基板11に対応する面の全面にわたって、シンチレータ13を形成することができるようになる。例えば、シンチレータパネルを口腔内に挿入するため、小さな基板でなるべく広い範囲の画像を得ることが求められる歯科用のシンチレータパネルに特に好適に用いることができる。
また、シンチレータ13の端部は、その表面に対してほぼ垂直となり、スロープ状になることもないので、シンチレータ13に有機膜12を介して撮像素子を接着剤によって接着する際に、接着剤が集中して接着剤が固化する際に歪みが生じることを防止できる。
続いて、本実施形態に係るシンチレータパネル36の効果を確認するために行った実験の結果について説明する。本発明者らは、本実施形態に係るシンチレータパネル1の効果を確認すべく、次の実験を行った。図30Aに示すように、上記で説明した本実施形態に係るシンチレータパネル36の一面11A側に、CCDからなる撮像素子43を取り付けた放射線イメージセンサ44を製造した。この放射線イメージセンサ44における基板11の他面11B側に、基板11とほぼ同一面積の被検出物Dを配置し、被検出物DにX線をあてて、撮像素子43で被検出物Dの画像を撮影した。
一方、比較例として、図30Bに示すように、図38Bに示す従来のシンチレータパネル60を、シンチレータを保護する有機膜12で覆い、基板61の一面(シンチレータ蒸着面)61A側にCCDからなる撮像素子43を取り付けた放射線イメージセンサ45を製造した。この放射線イメージセンサ45における基板61の一面(シンチレータ蒸着面)61Aに対向する他面61B側に、被検出物Dを配置し、被検出物DにX線をあてて、撮像素子43で被検出物Dの画像を撮像した。そのとき、各撮像素子43で撮影された画像の模式図をそれぞれ図31A、図31Bに示す。
図31Aから判るように、本実施形態に係るシンチレータパネル36を用いた放射線イメージセンサ44で撮像した画像P1には、3本の濃い線L,L,Lがはっきりと映し出された。これに対して、従来のシンチレータパネル60を用いた放射線イメージセンサ45で撮像した画像P2には、中央部には、はっきりした3本の濃い線L,L,Lが見られるが、外側の枠に近い位置では、この線がぼやける部分F、F、…があった。この部分は、感度が低い領域であることがわかった。また、外側の枠に沿って、まったく撮影を行うことができない部分Nがあった。この部分は、不感領域であることがわかった。
このように、本実施形態に係るシンチレータパネル36を用いた放射線イメージセンサ44では、従来のシンチレータパネル60を用いた放射線イメージセンサ45よりも、基板に対する全域にわたって、鮮明な画像としての撮影を行うことができるものとなった。
上述の説明では、サポート基板として基板より縦横方向とも幅広の板を用いたが、図32に示されるように、少なくとも一方向に基板11より突出している基板20を用いると、この突出部20Bを用いて基板11を蒸着装置80内でつり下げ支持することができる。ここでは、矩形板を用いているが、H形や梯子形のサポート基板を用いることもできる。
また、突出部は水平方向に限られるわけではなく、例えば、図33に示されるように、サポート基板20の基板11と反対の表面から基板11と反対の方向に突出する突出部25を設けてもよい。この場合、突出部25に保持部25Aを設けて、この保持部25Aを利用して基板11を蒸着装置80内でつり下げ支持するとよい。
さらに、突出部を有しないサポート基板も利用可能である。例えば、図34Aに示されるように、対抗する側壁部20D部分に表面と平行な溝26を有している形状や、図34Bに示されるように、側壁部20Dの4面全部に表面と平行な溝26を有しているサポート基板20が利用可能である。
図34Aに示されるサポート基板20を利用する場合、このサポート基板20と基板11を重ね合わせた後、有機膜12で全体を被覆することで、両者を密着させる。
この状態で、溝(係合部)26を保持具85で係合して保持することにより、蒸着装置80内で基板11をつり下げ支持して、基板11の有機膜12で覆われている面上にシンチレータ13を形成する。形成後、有機膜12を切断して、サポート基板20を分離し、保護膜14で覆えば、図24A、図24Bに示されるシンチレータパネル36が得られる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記各実施形態では、基板11(シンチレータ形成部12A)の上に直接有機膜12を形成しているが、基板11と有機膜12の間に薄膜状の金属反射膜17を形成する態様とすることもできる(図37A参照)。この金属反射膜17を形成することにより、シンチレータから出射される光の輝度を高めることができる。金属反射膜17は、基板11の表面に有機膜12を形成する前に、基板11の一面に蒸着させて形成しておくことができる。この金属反射膜17として用いられる金属としては種々のものが挙げられ、たとえばAl,Ag,Cr,Cu,Ni,Ti,Mg,Rh,PtおよびAuからなる群の中の物質を含む材料を用いることができる。
また、このような金属反射膜17は、基板11と有機膜12の間に形成するほか、有機膜12とシンチレータ13の間に形成することができる。有機膜12とシンチレータ13の間に金属反射膜17を形成する場合には、基板11の表面を有機膜12で覆った後、有機膜12の表面に金属を蒸着させて形成することができる。この金属反射膜17としても、上記に列挙した金属物質を含む材料を用いることができる。また、有機膜12とシンチレータ13の間に金属反射膜17を形成するとすると、金属反射膜17とシンチレータ13とが接触して、シンチレータ13にわずかに含まれる水分によって金属反射膜17が劣化することが考えられるので、これを防止するため、金属反射膜17とシンチレータ13の間に、防水膜18を形成することもできる(図37B参照)。防水膜18としては、有機膜12と同様の物質の材料を用いることができる。また、金属反射膜上に酸化膜を形成して、これを防水膜18とすることもできる。
金属反射膜17は、シンチレータに対してシンチレータ発光の取り出し方向と逆の方向に配置されることになる。
さらに、上記各実施形態においては、基板11として放射線透過性基板を用いているが、放射線透過性基板に代えて、複数のオプティカルファイバで構成された板状のイメージ伝送体であるファイバオプティックプレート(FOP)を用いることもできる。
また、放射線イメージセンサについては、シンチレータに撮像素子を取り付ける態様のものについて説明したが、基板がガラスやFOPのようにシンチレータの発光波長の光を通過するものであれば、基板11に撮像素子を取り付ける態様などとすることもできる。また、上記各実施形態によって製造されたシンチレータパネルに撮像素子を取り付けることによって、放射線イメージセンサとする態様とすることもできる。
さらに、上記各実施形態においては、有機膜(シンチレータ形成部)、保護膜などの切断した部分を切断した状態で描いているが、たとえば研磨などを施すことにより、切断した部分を平滑にすることができる。特に、放射線検出器を製造する際には、これらの切断部分を平滑にするように、研磨するなどを施すことが好適である。
また、上記実施形態では、シンチレータとしてCsI(Tl)が用いられているが、これに限らず、たとえばCsI(Na)、NaI(Tl)、LiI(Eu)、Ki(Tl)等を用いることもできる。
本発明は、大面積あるいは薄型の放射線イメージング用の放射線イメージセンサやシンチレータパネルを製造するのに好適であり、例えば、工業用や医療用分野で用いられる放射線イメージセンサやシンチレータパネルを製造するのに好適である。
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図であり、図1Bは、その平面図である。 の第1の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法を説明する図である。 図2A、Bの工程の続きを説明する図である。 図3A、Bの工程の続きを説明する図である。 図4A、Bの工程の続きを説明する図である。 図5A、Bの工程の続きを説明する図である。 第2の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法の工程の一部を説明するための断面図である。 図7の工程の続きを説明する図である。 図9Aは第3の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図であり、図9Bはその変形例の断面図である。 第3の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法の工程を説明する図である。 図10A、Bの工程の続きを説明する図である。 図11A、Bの工程の続きを説明する図である。 図13Aは、第4の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図であり、図13Bはその正面図である。 図14Aは、第5の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図であり、図14Bはその正面図である。 図15Aは、第6の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面図であり、図15Bはその正面図である。 第6の実施形態に係るシンチレータパネルの製造方法を説明する図である。 図16A、Bの工程の続きを説明する図である。 図18Aは、第7の実施形態に係る放射線イメージセンサの製造方法で製造された放射線検出器の断面図であり、図18Bはその正面図である。 第7の実施形態に係る放射線検出器の製造方法を説明する図である。 図19A、Bの工程の続きを説明する図である。 図20の工程の続きを説明する図である。 図22Aは、第8の実施形態に係る放射線イメージセンサの断面図であり、図22Bはその正面図である。 図23Aは、第9の実施形態に係る放射線イメージセンサの断面図であり、図23Bはその正面図である。 図24Aは、本発明の第10の実施形態に係る製造方法で製造されたシンチレータパネルの断面構成図であり、図24Bはその正面図である。 第10の実施形態の製造工程を説明する図である。 図25A、Bの工程の続きを説明する図である。 図26A、Bの工程の続きを説明する図である。 図27A、Bの工程の続きを説明する図である。 図28の工程の続きを説明する図である。 図30Aは、図24Aのシンチレータパネルを用いた放射線イメージセンサの断面図であり、図30Bはこれに対応する従来の製造方法によって作られた放射線イメージセンサの断面図である。 図31A、図31Bは、それぞれ、図30A、図30Bの各放射線イメージセンサで得られた放射線画像を示す模式図である。 サポート基板の別の形態を説明する斜視図である。 サポート基板のさらに別の形態を説明する斜視図である。 サポート基板のさらに別の形態を説明する斜視図である。 図34Aに示されるサポート基板を用いたシンチレータパネルの製造工程の一部を示す説明図である。 図35の工程の続きを説明する説明図である。 第1の実施形態の変形例を示す断面図である。 図38Aは従来のシンチレータパネルの製造工程の一部を示す断面図であり、図38Bは従来のシンチレータパネルの断面図である。
符号の説明
1〜3…シンチレータパネル、11…基板、12…有機膜、13…シンチレータ、14…保護膜、17…金属反射膜、18…防水膜、20…基板、25…突出部、26…溝、40…放射線イメージセンサ。

Claims (24)

  1. 基板上にシンチレータを蒸着したシンチレータパネルの製造方法において、
    補助基板に前記基板の第1の表面を向き合わせて重ね合わせ、
    重ね合わせた前記基板と前記補助基板全体を有機膜で覆い、
    蒸着装置内の保持部に前記補助基板により前記基板が撓まないように前記基板の第1の表面と反対側の第2の表面を下向きにして保持し、
    この状態を維持して、前記基板第2の表面を覆っている前記有機膜の表面にシンチレータを蒸着形成し、
    補助基板と前記基板の重ね合わせ部位の近傍その全周に渡って前記有機膜を切断して、前記基板から前記補助基板を分離することで、前記基板の第2の表面上に有機膜、シンチレータが形成されているシンチレータパネルを得る
    工程を備えていることを特徴とするシンチレータパネルの製造方法。
  2. 前記補助基板は、前記基板と平面形状が略同一であることを特徴とする請求項1記載のシンチレータパネルの製造方法。
  3. 前記補助基板は、平面視した状態で、少なくとも前記基板より少なくとも一方向に突出した状態で、前記基板と重ね合わされることを特徴とする請求項1記載のシンチレータパネルの製造方法。
  4. 前記補助基板は、平面視した状態で、前記基板の少なくとも任意の対向する側方2方向に突出する突出部を備えており、前記蒸着装置内の保持部にこの突出部を利用して保持されることを特徴とする請求項3に記載のシンチレータパネルの製造方法。
  5. 有機膜上にシンチレータを蒸着したシンチレータパネルの製造方法において、
    補助基板全体を有機膜で覆い、
    前記有機膜で覆われた前記補助基板を蒸着装置内の保持部に前記補助基板の第1の表面に接する面とは反対側の表面が当該蒸着装置の蒸着室内に下向きに露出するよう吊り下げて保持し、
    この状態で、前記補助基板が撓まないよう維持して前記有機膜の前記露出表面上シンチレータを蒸着形成し、
    前記シンチレータが形成された有機膜を前記シンチレータ形成面の外側で切断して前記補助基板から分離し、
    前記補助基板から分離されたシンチレータを有する有機膜をさらに保護膜で覆う
    工程とを備えていることを特徴とするシンチレータパネルの製造方法。
  6. 有機膜上にシンチレータを蒸着したシンチレータパネルの製造方法において、
    補助基板全体を有機膜で覆い、
    前記有機膜で覆われた前記補助基板を蒸着装置内の保持部にその端部が前記補助基板の第1の表面に接する面とは反対側の表面が当該蒸着装置の蒸着室内に下向きに露出するよう吊り下げて保持し、
    この状態で、前記補助基板が撓まないよう維持して前記有機膜の前記露出表面上シンチレータを蒸着形成し、
    前記シンチレータが形成された有機膜を前記シンチレータ形成面の外側で切断して前記補助基板から分離し、
    基板上に、前記補助基板から分離されたシンチレータを有する有機膜の前記補助基板の第1の表面に接していた面を向けて載置して固定する
    工程とを備えていることを特徴とするシンチレータパネルの製造方法。
  7. 有機膜上にシンチレータを蒸着したシンチレータパネルの製造方法において、
    補助基板全体を有機膜で覆い、
    前記有機膜で覆われた前記補助基板を蒸着装置内の保持部にその端部が前記補助基板の第1の表面に接する面とは反対側の表面が当該蒸着装置の蒸着室内に下向きに露出するよう吊り下げて保持し、
    この状態で、前記補助基板が撓まないよう維持して前記有機膜の前記露出表面上シンチレータを蒸着形成し、
    前記シンチレータが形成された有機膜を前記シンチレータ形成面の外側で切断して前記補助基板から分離し、
    基板上に、前記補助基板から分離されたシンチレータを有する有機膜のシンチレータ形成面を向けて載置して固定する
    工程とを備えていることを特徴とするシンチレータパネルの製造方法。
  8. 前記シンチレータを覆う保護膜を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4、6、7のいずれか1項に記載のシンチレータパネルの製造方法。
  9. 前記基板は、放射線透過性基板である請求項1〜4、6〜8のいずれか1項に記載のシンチレータパネルの製造方法。
  10. 前記放射線透過性基板として、ガラス、アルミニウム、またはアモルファスカーボンを用いることを特徴とする請求項9に記載のシンチレータパネルの製造方法。
  11. 前記基板と前記シンチレータとの間に、金属反射膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1〜4、6〜10のいずれか1項に記載のシンチレータパネルの製造方法。
  12. 前記基板として、ファイバオプティックプレートを用いることを特徴とする請求項1〜4、6〜9のいずれか1項に記載のシンチレータパネルの製造方法。
  13. 前記補助基板は、前記基板の厚み方向に突出する突出部を備えており、前記蒸着装置内の保持部にこの突出部を利用して保持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシンチレータパネルの製造方法。
  14. 前記補助基板は、側壁部に係合部を備えており、前記蒸着装置内の保持部にこの係合部を利用して保持されることを特徴とする請求項1〜3、5〜7のいずれか1項に記載のシンチレータパネルの製造方法。
  15. 請求項1〜14のうちのいずれか1項に記載のシンチレータパネルの製造方法により製造されたシンチレータパネルを固体撮像素子の受光面に取り付ける工程を備えている放射線イメージセンサの製造方法。
  16. 基板に形成されたシンチレータに固体撮像素子が取り付けられた構造を有する放射線イメージセンサの製造方法において、
    補助基板に前記基板の第1の表面を向き合わせて重ね合わせ、
    重ね合わせた前記基板と前記補助基板全体を有機膜で覆い、
    蒸着装置内の保持部に前記補助基板により前記基板が撓まないように前記基板の第1の表面と反対側の第2の表面を下向きにして保持し、
    この状態を維持して、前記基板第2の表面を覆っている前記有機膜の表面にシンチレータを蒸着形成し、
    補助基板と前記基板の重ね合わせ部位の近傍その全周に渡って前記有機膜を切断し、前記基板から前記補助基板を分離することで、前記基板の第2の表面上に有機膜、シンチレータが形成されているシンチレータパネルを得て、
    当該シンチレータパネルを固体撮像素子の受光面上に張り付ける
    工程を備えていることを特徴とする放射線イメージセンサの製造方法。
  17. 基板に形成されたシンチレータに固体撮像素子が取り付けられた構造を有する放射線イメージセンサの製造方法において、
    補助基板に前記基板の第1の表面を向き合わせて重ね合わせ、
    重ね合わせた前記基板と前記補助基板全体を有機膜で覆い、
    蒸着装置内の保持部に前記補助基板により前記基板が撓まないように前記基板の第1の表面と反対側の第2の表面を下向きにして保持し、
    この状態を維持して、前記基板第2の表面を覆っている前記有機膜の表面にシンチレータを蒸着形成し、
    前記シンチレータ形成面を固体撮像素子の受光面上に張り付け、
    補助基板と前記基板の重ね合わせ部位の近傍その全周に渡って前記有機膜を切断して、前記基板から前記補助基板を分離することで、固体撮像素子の受光面上にシンチレータパネルを配置した放射線イメージセンサを得る
    工程を備えていることを特徴とする放射線イメージセンサの製造方法。
  18. 前記補助基板は、前記基板と平面形状が略同一であることを特徴とする請求項16または17に記載の放射線イメージセンサの製造方法。
  19. 前記補助基板は、平面視した状態で、少なくとも前記基板より少なくとも一方向に突出した状態で、前記基板と重ね合わされることを特徴とする請求項16または17に記載の放射線イメージセンサの製造方法。
  20. 前記補助基板は、平面視した状態で、前記基板の少なくとも任意の対向する側方2方向に突出する突出部を備えており、前記蒸着装置内の保持部にこの突出部を利用して保持されることを特徴とする請求項19に記載の放射線イメージセンサの製造方法。
  21. 固体撮像素子の受光面上にシンチレータ層を有する放射線イメージセンサの製造方法において、
    補助基板全体を有機膜で覆い、
    蒸着装置内の保持部に前記有機膜で覆われた前記補助基板を前記補助基板の第1の表面に接する面とは反対側の表面が当該蒸着装置の蒸着室内に下向きに露出するよう吊り下げて保持し、
    この状態で、前記補助基板が撓まないよう維持して前記有機膜の前記露出表面上シンチレータを蒸着形成し、
    前記シンチレータが形成された有機膜を前記シンチレータ形成面の外側で切断して前記補助基板から分離し、
    該シンチレータを有する有機膜のシンチレータ形成面と反対の表面を固体撮像素子の受光面上に張り付ける
    工程を備えていることを特徴とする放射線イメージセンサの製造方法。
  22. 固体撮像素子の受光面上にシンチレータ層を有する放射線イメージセンサの製造方法において、
    補助基板全体を有機膜で覆い、
    蒸着装置内の保持部に前記有機膜で覆われた前記補助基板を前記補助基板の第1の表面に接する面とは反対側の表面が当該蒸着装置の蒸着室内に下向きに露出するよう吊り下げて保持し、
    この状態で、前記補助基板が撓まないよう維持して前記有機膜の前記露出表面上シンチレータを蒸着形成し、
    前記シンチレータが形成された有機膜を前記シンチレータ形成面の外側で切断して前記補助基板から分離し、
    該シンチレータを有する有機膜のシンチレータ形成面を固体撮像素子の受光面に取り付ける
    工程を備えていることを特徴とする放射線イメージセンサの製造方法。
  23. 固体撮像素子の受光面上にシンチレータ層を有する放射線イメージセンサの製造方法において、
    補助基板全体を有機膜で覆い、
    蒸着装置内の保持部に前記有機膜で覆われた前記補助基板を前記補助基板の第1の表面に接する面とは反対側の表面が当該蒸着装置の蒸着室内に下向きに露出するよう吊り下げて保持し、
    この状態で、前記補助基板が撓まないよう維持して前記有機膜の前記露出表面上にシンチレータを蒸着形成し、
    該シンチレータを有する有機膜のシンチレータ形成面を固体撮像素子の受光面に取り付け、
    前記シンチレータが形成された有機膜を前記シンチレータ形成面の外側で切断して前記シンチレータを備える固体撮像素子から前記補助基板から分離する
    工程を備えていることを特徴とする放射線イメージセンサの製造方法。
  24. 前記シンチレータの露出表面を保護膜で覆う工程をさらに備えていることを特徴とする請求項16〜21のいずれか1項に記載の放射線イメージセンサの製造方法。
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