JP4230233B2 - ヘッドライトの光軸調整構造 - Google Patents

ヘッドライトの光軸調整構造 Download PDF

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動二輪車等のヘッドライトの光軸を調整する構造に関し、特に光軸調整のし易さを向上させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車等の車両におけるヘッドライトの光軸の調整は、安全な走行をもたらす上で適正に行う必要がある。ヘッドライトの光軸調整構造としてはアジャストスクリューを用いたものが一般的で、この場合、ヘッドライト前面にアジャストスクリューの頭部が露出することを防止するためにアジャストスクリューをヘッドライト後方に配置しかつカバーで覆ったものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、アジャストスクリューにかわり、スライダを長孔に沿って移動させることで光軸調整を容易に行えるようにしたものもある(例えば、特許文献2参照。)。このように光軸調整構造を工夫することは車両の商品性にも大きく影響する。
【0003】
【特許文献1】
実開昭62−47008号公報
【特許文献2】
実開昭60−70440号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アジャストスクリューを用いた上記従来のヘッドライトの光軸調整構造では、通常は光軸調整作業をヘッドライト前方から行うこととなるため、車両の乗員乗車状態での適正な光軸調整を行うためには複数の作業者が必要となるか、又は一人の作業車が車両の乗り降りを繰り返す必要があるため作業性が悪い。また、スライダや長孔等を用いた場合はその汎用性が低いことからヘッドライトのコストを増加させてしまう。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ヘッドライトの光軸調整構造において、簡易な構成により適正な光軸調整を可能とし、車両の商品性向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ライト本体(例えば実施の形態におけるライト本体59)と、該ライト本体の後方に連なるライトケース(例えば実施の形態におけるライトケース61)とを備えてなるヘッドライト(例えば実施の形態におけるヘッドライト50)を、ヘッドパイプ(例えば実施の形態におけるヘッドパイプ6)前方に配設し、前記ライトケースをステアリングステム(例えば実施の形態におけるステアリングステム4)の前方で傾動自在に支持し、前記ライトケースとステアリングステムとの間に架設されるアジャストスクリュー(例えば実施の形態におけるアジャストスクリュー68)の締め込み量に応じて、前記ヘッドライトの傾動角を変化させ光軸を調整するヘッドライトの光軸調整構造において、前記ヘッドライトのライトケースの後部下側を後上がりに傾斜させ、該傾斜部位の表面に前記アジャストスクリュー取り付け用の座面部(例えば実施の形態における座面部66)を突出形成し、該座面部を前記ライトケースの下端よりも上方に位置するように設けると共に、前記座面部と前記ステアリングステムのボトムブリッジ(例えば実施の形態におけるボトムブリッジ40)との間に前記アジャストスクリューを架設し、該アジャストスクリューを前記ライトケースの外側で該ライトケースの後部下側に沿って後上がりに傾斜させ、前記ライトケースの下部に、ヘッドライト傾動時に前記アジャストスクリューとの干渉を防止するための凹部(例えば実施の形態における凹部61a)を形成すると共に、前記アジャストスクリューの先端部(例えば実施の形態における先端部81)に回動操作部(例えば実施の形態におけるキャップナット84及びロックナット84a)を設け、該アジャストスクリューをその頭部(例えば実施の形態における頭部80)及び先端部の何れの側からでも回動操作可能とし、かつ前記アジャストスクリューの先端部に設けた回動操作部は、袋状のキャップナット(例えば実施の形態におけるキャップナット84)をロックナット(例えば実施の形態におけるロックナット84a)で固定してなることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載した発明は、前記ボトムブリッジにホーンが取り付けられるステー(例えば実施の形態におけるステー70)を設け、該ステーに前記アジャストスクリューを取り付けたことを特徴とする。
【0007】
これらのヘッドライトの光軸調整構造によれば、ヘッドライトの前方からだけでなくその後方からもアジャストスクリューの回動操作を可能とすることができるため、ヘッドライト組み付け作業時等にはヘッドライト前方からアジャストスクリューの螺着作業を行うことができると共に、ヘッドライトの光軸調整を自動二輪車等の車両における乗車位置から行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動二輪車1の前輪2を軸支するフロントフォーク3はステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端部に設けられたヘッドパイプ6に操舵可能に枢支され、後輪7を軸支するリアフォーク8は車体フレーム5の中間部に設けられたピボット部9に揺動可能に枢支される。車体フレーム5は、その前端のヘッドパイプ6から左右に分岐して延びる一対のメインフレーム10及びダウンチューブ11を有する所謂ダブルクレードル型フレームであり、これらメインフレーム10及びダウンチューブ11で囲まれた部位に水冷式並列四気筒型のエンジン12が搭載される。メインフレーム10の上部後側にはシートレール13が接続され、シートレール13の略中間部とピボット部9との間がサイドパイプ14により結合される。サイドパイプ14の上端部とリアフォーク8との間にはリアクッション15が配設される。
【0009】
エンジン12のシリンダヘッド16はクランクケース17上にやや前傾した状態で配設される。シリンダヘッド16の後部には各気筒に対応するスロットルボディ18が接続され、各スロットルボディ18はメインフレーム10とサイドパイプ14との間に配置されたエアクリーナケース19に接続される。また、シリンダヘッド16の前部には各気筒に対応する排気管20が接続される。各排気管20は、クランクケース17の前方及び下方を通ってエンジン12の後方に延びつつ一本にまとめられ、車体後部右側に配設された消音機サイレンサ21に接続される。シリンダヘッド16の前方にはエンジン12冷却用のラジエタ22が配設される。
【0010】
メインフレーム10の上部には燃料タンク23が配設され、シートレール13の上部にはシート24が配設される。車体フレーム5のピボット部9の後部には運転者用のステップ25が取り付けられ、サイドパイプ14の下部には後部搭乗者用のステップ25aが取り付けられる。フロントフォーク3は、その上部にインナチューブ26が、下部にアウタチューブ27が配される所謂テレスコピック型フォークである。アウタチューブ27の下部にはブレーキキャリパ28が取り付けられ、前輪2にはブレーキキャリパ28に対応するブレーキロータ29が取り付けられてフロントブレーキ装置30が構成される。後輪7の左側にはリアスプロケット31が取り付けられ、このリアスプロケット31とエンジン12の後部左側に配設されるドライブスプロケット32とにドライブチェーン33が掛け回される。車体フレーム5の左側下部には格納可能なサイドスタンド34が配設され、このサイドスタンド34により自動二輪車1がその車体を左側に傾斜させた起立状態で支持される。
【0011】
ステアリングステム4のトップブリッジ35の上部には、ハンドルポスト36を介して左右一体型のハンドル37が装着される。このハンドル37と、シート24、ステップ25、及びハンドル37により自動二輪車1の乗車位置が決定される。また、トップブリッジ35の前方にはメータユニット38が配設される。そして、ヘッドパイプ6の前方には、左右一対のライトブラケット49に支持される丸型一灯式のヘッドライト50が配設される。
【0012】
図2を併せて参照し、ヘッドパイプ6の上部後側の部位にはメインフレーム10の前端が接合される。また、ヘッドパイプ6の下部後側とメインフレーム10の前部下側とはテンションパイプ39により結合され、このテンションパイプ39の前部下側にダウンチューブ11の上端が接合される。さらに、ヘッドパイプ6周辺にはガセット39a,39b及びガセットパイプ39c等が適宜設けられる。
【0013】
ヘッドパイプ6には、左右方向に延びるボトムブリッジ40に一体に固定されたステムパイプ(図示略)が軸回りに回動自在に貫通装着される。このステムパイプのヘッドパイプ6から突出した上端部にはボトムブリッジ40と平行な状態でトップブリッジ35が固定され、トップブリッジ35、ステムパイプ、及びボトムブリッジ40を主にステアリングステム4が構成される。そして、トップブリッジ35とボトムブリッジ40の左右両端部には、各フロントフォーク3のインナチューブ26がそれぞれ嵌合固定される。ステアリングステム4に固定された各フロントフォーク3は、その軸線がヘッドパイプ6の軸線に対して前方にオフセットした状態で枢支される。なお、メータユニット38はメータステー41によりトップブリッジ35に支持されており、このメータステー41にはイグニッションキーシリンダ42等が取り付けられる。
【0014】
ヘッドライト50は各ライトブラケット49の車体幅方向内側に配置され、各ライトブラケット49に左右から挟み込まれるように保持される。ヘッドライト50の左右の最外側近傍には、裏側にナットを有するナット孔が車体幅方向に沿う軸線Aに設けられ、これらナット孔に各ライトブラケット49の前端部に設けられた挿通孔に挿通された固定ボルト51を車体幅方向に沿って締め込むことで、ヘッドライト50と各ライトブラケット49とが固定される。また、各固定ボルト51を緩めれば、ヘッドライト50が軸線Aを中心として上下傾動自在な状態となる。
【0015】
各ライトブラケット49は車体幅方向と略直交する板状のアルミ部材とされ、後方に向かうほど幅が広がる略三角形状に形成されると共に、その後部にはステアリングステム4に固定されるライトステー52への上下一対の取り付け孔が設けられる。ライトステー52はトップブリッジ35の下面からボトムブリッジ40の上面に渡って設けられる金属製の部品で、トップブリッジ35及びボトムブリッジ40に渡るステー本体53と、ステー本体53の両側部に設けられ各ライトブラケット49の車体幅方向外側からの取り付け面を形成するリブ部54とを備える。
【0016】
各リブ部54には、ライトブラケット49の取り付け孔に対応する位置に車体幅方向内側にナットを有するナット孔が設けられ、ライトブラケット49の各取り付け孔に挿通したボルト55を対応するリブ部54のナット孔に締め込むことで各ライトブラケット49がライトステー52に固定される。これにより、ヘッドライト50がライトブラケット49及びライトステー52を介してステアリングステム4に固定される。なお、各リブ部54の下部には不図示のフロントウインカの取り付け部54aが設けられる。
【0017】
図3から図6を併せて参照し、ヘッドライト50は、レンズ部56、リフレクタ部57、及びライトバルブ58等を有するライト本体59と、ライト本体59の周縁部外側に配される金属製のリム部60と、リム部60の後方に連なってドーム状に形成される樹脂製のライトケース61とを備える。
【0018】
ライト本体59は、その上端部及び下端部が車体上下方向に沿う軸線B上に配されたビス62によりリム部60に結合され、かつ、リム部60に対して軸線Bを中心として左右傾動自在に結合される。リム部60の上部内側には、ライトケース61の開口上部の係合部63aに係止可能な係止爪63が設けられ、この係止爪63をライトケース61に係合させると共に、ライトケース61の周縁部下側寄りの部位に設けられる左右一対のビス孔64に不図示のビスを挿通し、リム部60に設けられるナット孔64aに各々締め込むことで、ライト本体59、リム部60、及びライトケース61とが互いに連結されてヘッドライト50が形成される。
【0019】
ヘッドライト50の後部下側とステアリングステム4のボトムブリッジ40との間には、ヘッドライト50の上下傾動角を変更可能な上下アジャスト機構65が配設される。この上下アジャスト機構65は、ライトケース61側に設けられる座面部66、ボトムブリッジ40側に設けられる受け座面部67、及びこれら座面部66と受け座面部67との間隔を増減させるアジャストスクリュー68等から構成される。
【0020】
ライトケース61の後部下側の部位には、車体幅方向と平行な板状の座面部66が、ライトケース61の表面から略垂直に突出形成される。座面部66の両縁部は上方に延びる補強リブ69によりライトケース61に支持される。一方、ライトケース61の下方には、ボトムブリッジ40に固定されるステー70が配設され、このステー70の上部に設けられる板状の受け座面部67が座面部66の斜め下前方に対向配置される。ステー70は、縦長帯状の鋼板からなり受け座面部67を形成する支持ステー71と、横長帯状の鋼板からなり支持ステー71の下部72に後方から接合される固定ブラケット73とを主として構成される。
【0021】
支持ステー71の下部72は車体前後方向と略直交するように形成され、この下部72の上縁から受け座面部67の下縁に向かって、受け座面部67と略垂直となるように斜め上後方に延びる中間部74を介して連なる。なお、下部72の下縁には前方延出部72aが形成される。また、固定ブラケット73は、両側部75,75が段差部76を介して後方に変位した略ハット型とされ、その頂部77が支持ステー71の下部72に接合される。各段差部76の上縁には補強版76aが架設される。
【0022】
固定ブラケット73の両側部75,75には、挿通孔と共に後面側にカラー78が各々設けられ、このカラー78に挿通した不図示のボルトをボトムブリッジ40の前面に形成されるボス部78aに締め込むことで、ステー70がボトムブリッジ40に固定される。なお、ステー70には、ステー本体53の下部72及び固定ブラケット73の頂部77を貫通するスタッドボルト79が設けられ、このスタッドボルト79の前方突出部に不図示のホーン等が取り付けられる。
【0023】
座面部66及び受け座面部67には、ライトケース61表面の接線方向と略平行に配されるアジャストスクリュー68が貫通装着される。また、座面部66には、アジャストスクリュー68に対応するクリップナット82が、そのナット部を上側として座面部67を挟持した状態で取り付けられる。アジャストスクリュー68は、受け座面部67の斜め下前方から挿通され、座面部66を貫通してクリップナット82に螺着される。さらに、座面部66と受け座面部67との間にはコイルスプリング83が配され、このコイルスプリング83内にアジャストスクリュー68が挿通される。そして、ヘッドライト50及びステー70がボトムブリッジ40に取り付けられた状態で、座面部66と受け座面部67とがコイルスプリング83により互いに離反する方向に付勢される。
【0024】
これにより、ヘッドライト50が上下傾動自在な状態において、コイルスプリング83の付勢力によるヘッドライト50の軸線Aを中心とした傾動は、アジャストスクリュー68の頭部80の座面が受け座面部67に当接することで規制されることとなり、座面部66と受け座面部67との間隔Cはアジャストスクリュー68の締め込み量により決定される。
【0025】
この状態でアジャストスクリュー68を回動させれば、座面部66と受け座面部67との間隔Cが増減してヘッドライト50が軸線Aを中心として上下傾動し、その光軸を上下方向で調整することができる。光軸調整時には、ヘッドライト50の前側下方からドライバー等の工具を差し込めばアジャストスクリュー68の頭部80を回動操作できる。なお、ライトケース61の下部には、ヘッドライト50傾動時にアジャストスクリュー68及びステー70等との干渉を防止するための凹部61aが形成される。
【0026】
ここで、アジャストスクリュー68の先端部81には、一端が閉塞された袋状のキャップナット84が装着されると共に、このキャップナット84の頭部80側にはロックナット84aが装着され、これら各ナットがダブルナット固定される。これらキャップナット84及びロックナット84aは既存の袋ナット及びナットである。そして、これらキャップナット84及びロックナット84aがアジャストスクリュー68の回動操作部となり、アジャストスクリュー68をその先端部81側から回動操作することができる。アジャストスクリュー68の先端部81は斜め上後方を指向しており、ヘッドライト50の光軸を上下方向で調整する際には、自動二輪車1の乗車位置から容易にアジャストスクリュー68を回動操作することが可能となる。
【0027】
また、リム部60及びライト本体59の左下の部位には、前記上下アジャスト機構65と同様の構成を有する左右アジャスト機構85が配設される。具体的には、ライト本体59の左下の部位には座面部86が設けられ、リム部60の左下の部位には座面部86と対向配置される受け座面部87が設けられる。座面部86及び受け座面部87にはライト本体59表面の接線方向と略平行に配されるアジャストスクリュー88が前側から貫通装着され、座面部86に設けられたクリップナット89に螺着される。座面部86と受け座面部87との間にはコイルスプリング90が配され、座面部86と受け座面部87とがコイルスプリング90により互いに離反する方向に付勢される。そして、アジャストスクリュー88を回動させれば、座面部86と受け座面部87との間隔が増減してライト本体59が軸線Bを中心として左右傾動し、光軸を左右方向で調整することができる。なお、リム部60の左下の部位には、アジャストスクリュー88に向けて工具を挿通するための作業孔91が設けられ、アジャストスクリュー88の先端部92には保護キャップ93が設けられる。
【0028】
上記実施の形態によれば、車体フレーム5のヘッドパイプ6前方に配設される上下傾動可能なヘッドライト50とステアリングステム4のボトムブリッジ40との間に間に架設されるアジャストスクリュー68の締め込み量に応じてヘッドライト50の上下傾動角を変化させることで、ヘッドライト50の光軸を上下方向に調整できる。そして、アジャストスクリュー68の先端部にダブルナット固定されたキャップナット84及びロックナット84aを設けることで、ヘッドライト50の斜め下前方からだけでなく斜め上後方からもアジャストスクリュー68の回動操作が可能となり、ヘッドライト50の組み付け時等には、ヘッドパイプ6等に妨げられることなくヘッドライト50の前方からアジャストスクリュー68の螺着作業を良好に行うことができると共に、自動二輪車1の乗車位置からヘッドライト50の光軸を上下方向に調整することができる。
【0029】
このため、作業者が一人であっても、自動二輪車1の乗員乗車状態においてヘッドライト50の配光エリアを確認しながら適正な光軸調整を容易に行うことができる。
また、アジャストスクリュー68の先端部の回動操作部に既存のナットを用いることで部品コストが抑えられる。
しかも、アジャストスクリュー68先端部にキャップナット84等を固定することで、アジャストスクリュー68のクリップナット82からの脱落を防止できるため、光軸調整時にクリップナット82から脱落しないようにアジャストスクリューを調整範囲に対して余分に螺着する必要がなく、アジャストスクリュー68長さを抑えると共にヘッドライト50の組み付け時等の螺着作業工数を軽減できる。
【0030】
ここで、この実施の形態における変形例を図7に基づいて説明する。なお、上記実施の形態と同一部品に同一符号を付して説明を省略する。
この変形例は、車体フレーム5の前部(この場合はヘッドパイプ6)にヘッドライト50がライトブラケット149及びライトステー152を介して軸線Aを中心として上下傾動可能に支持されると共に、ヘッドライト50と車体フレーム5の前部との間に前記上下アジャスト機構65と同様の構成を有する上下アジャスト機構165を設けたものである。
【0031】
具体的には、ヘッドライト50はライトブラケット149に左右から挟み込まれるように保持され、このライトブラケット149の後部がヘッドパイプ6に接合されるライトステー152に固定される。ライトケース61の後部下側の部位には座面部166が設けられ、ヘッドパイプ6の下部に接合されるステー170の先端には座面部166と対向配置される受け座面部167が設けられる。座面部166及び受け座面部167にはアジャストスクリュー168が斜め下前方から貫通装着され、座面部166に設けられたクリップナット169に螺着される。座面部166と受け座面部167との間にはコイルスプリング170が配され、座面部166と受け座面部167とがコイルスプリング170により互いに離反する方向に付勢される。
【0032】
これにより、コイルスプリング170の付勢力によるヘッドライト50の軸線Aを中心とした傾動はアジャストスクリュー168の頭部180の座面が受け座面部167に当接することで規制され、この状態でアジャストスクリュー168を回動させれば、座面部166と受け座面部167との間隔が増減してヘッドライト50が軸線Aを中心として上下傾動し、光軸を上下方向で調整できる。アジャストスクリュー168の先端部181には、キャップナット184がロックナット184aと共にダブルナット固定されており、これらがアジャストスクリュー184の回動操作部となって、アジャストスクリュー168をその先端部181側から回動操作することができる。
【0033】
上記変形例によれば、上記実施の形態と同様、ヘッドライト50の適正な光軸調整を容易に行うことができ、部品コストを抑え、アジャストスクリュー168のクリップナット169からの脱落を防止すると共にアジャストスクリュー168の螺着作業工数を軽減できる。
【0034】
なお、この発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば、上下アジャスト機構65,165をヘッドライト50とトップブリッジ35との間、あるいはライトブラケット49,149やライトステー52,152との間等に配設してもよい。
また、アジャストスクリュー68,168の先端部81,181に設ける回動操作部として、ダイヤル等の任意の部品を設定してもよい。
【0035】
さらに、左右アジャスト機構85におけるアジャストスクリュー88の先端部にキャップナット等の回動操作部を設けると共にヘッドライト50後方から操作可能とすれば、光軸の上下方向及び左右方向の調整を自動二輪車1の乗員乗車状態において容易に行うことができる。
また、ヘッドライト50は丸型一灯式に限らず、異型のものや多灯式のヘッドライトにも適用可能であると共に、三輪又は四輪等の車両においても適用可能である。
そして、ライトブラケット49,149やライトステー52,152等の構成は一例であり、ライトブラケット49をフロントフォーク3に取り付ける等、この発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、自動二輪車等の車両における乗車位置からヘッドライトの光軸調整を行うことができるため、車両の乗員乗車状態におけるヘッドライトの配光エリアを確認しながらの適正な光軸調整を容易に行うことができ、車両の商品性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における自動二輪車の側面図である。
【図2】 ヘッドパイプ周辺を拡大した側面図である。
【図3】 ヘッドライト及び上下アジャスト機構の側面図である。
【図4】 図3の後面図である。
【図5】 ヘッドライトのライト本体及びリム部の側面図である。
【図6】 図5の後面図である。
【図7】 上記実施の形態の変形例における図2に相当する側面図である。
【符号の説明】
4 ステアリングステム
5 車体フレーム
6 ヘッドパイプ
50 ヘッドライト
68,168 アジャストスクリュー
80,180 頭部
81,181 先端部
84,184 キャップナット(回動操作部)
84a,184a ロックナット(回動操作部)

Claims (2)

  1. ライト本体と、該ライト本体の後方に連なるライトケースとを備えてなるヘッドライトを、ヘッドパイプ前方に配設し、前記ライトケースをステアリングステムの前方で傾動自在に支持し、前記ライトケースとステアリングステムとの間に架設されるアジャストスクリューの締め込み量に応じて、前記ヘッドライトの傾動角を変化させ光軸を調整するヘッドライトの光軸調整構造において、
    前記ヘッドライトのライトケースの後部下側を後上がりに傾斜させ、該傾斜部位の表面に前記アジャストスクリュー取り付け用の座面部を突出形成し、該座面部を前記ライトケースの下端よりも上方に位置するように設けると共に、前記座面部と前記ステアリングステムのボトムブリッジとの間に前記アジャストスクリューを架設し、該アジャストスクリューを前記ライトケースの外側で該ライトケースの後部下側に沿って後上がりに傾斜させ、前記ライトケースの下部に、ヘッドライト傾動時に前記アジャストスクリューとの干渉を防止するための凹部を形成すると共に、
    前記アジャストスクリューの先端部に回動操作部を設け、該アジャストスクリューをその頭部及び先端部の何れの側からでも回動操作可能とし、かつ前記アジャストスクリューの先端部に設けた回動操作部は、袋状のキャップナットをロックナットで固定してなるとを特徴とするヘッドライトの光軸調整構造。
  2. 前記ボトムブリッジにホーンが取り付けられるステーを設け、該ステーに前記アジャストスクリューを取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のヘッドライトの光軸調整構造。
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