JP4229854B2 - 2軸ヒンジ機構 - Google Patents

2軸ヒンジ機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4229854B2
JP4229854B2 JP2004036575A JP2004036575A JP4229854B2 JP 4229854 B2 JP4229854 B2 JP 4229854B2 JP 2004036575 A JP2004036575 A JP 2004036575A JP 2004036575 A JP2004036575 A JP 2004036575A JP 4229854 B2 JP4229854 B2 JP 4229854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
fitting
plate member
hinge
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004036575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005225378A (ja
Inventor
尚志 竹本
優一 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2004036575A priority Critical patent/JP4229854B2/ja
Publication of JP2005225378A publication Critical patent/JP2005225378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4229854B2 publication Critical patent/JP4229854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は2軸ヒンジ機構に関し、特に、シートバック背面に設けたシートバックボードに使用するのに好適な2軸ヒンジ機構に関する。
車両シートのシートバック背面に設けたシートバックボードを、折り畳んだ二枚の板部材で構成し、シートバックをシートクッション上へ前倒させた状態で上記シートバックボードの一方の板部材を後方へ展開させて後部フロアに隙なく連続する広いフロア面を形成するようにしたものがあり、その一例は例えば特許文献1に記載されている。このような二枚の板部材を、展開状態と、互いに折れ重なる折り畳み状態にするには両板部材をヒンジで結合するのが一般的である。
特開平9−277880
この場合、インテグラルヒンジのようなものでは印加荷重に対する耐久性が不十分であるため、軸ヒンジを使用する必要がある。しかし、従来の軸ヒンジでは図11に示すように、折り畳み状態から二枚の板部材を展開した際に、軸ヒンジ93によって板部材91,92の間に凸部が生じたり(図11(1))、板部材91,92に段差が生じる(図11(2))という問題があった。この問題を解決するために、2軸ヒンジを採用することが考えられるが、各軸での回動の開始が互いに無関係に行われるために二枚の板部材の折畳みや展開の操作を所定の順序に行えないという不具合を生じる。即ち回動操作時のフィーリング感に欠けていた。
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、二枚の板部材を所定の順序で操作性良好に折畳みあるいは展開可能に結合する2軸ヒンジ機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第発明では、板状の第1板部材と第2板部材とを、互いに略面一になる展開状態と互いに折れ重なる折畳み状態との間で相対的に回動可能に結合するヒンジ機構であって、前記第1板部材の、前記展開状態で前記第2板部材と対向する端縁に沿って設けられた第1軸部と、前記第2板部材の、前記展開状態で前記第1板部材と対向する端縁に沿って設けられた第2軸部と、前記第1軸部に回動可能に結合された第1結合部および前記第2軸部に回動可能に結合された第2結合部を備え、前記展開状態では前記両板部材の回動軸間を結ぶ仮想直線が前記両板部材の板面に対して略平行になり、前記折畳み状態では前記仮想直線が前記両板部材の板面に対して略直角になるヒンジ部材と、前記第1軸部と前記第1結合部とにそれぞれ設けられたストッパ部で構成され、前記仮想直線が前記第1板部材の板面に対して略直角になったとき前記両ストッパ部を互いに当接させて、前記第1板部材がヒンジ部材に対してそれ以上折畳み方向へ相対回動するのを阻止する第1ストッパ機構と、前記第1軸部と前記第1結合部とにそれぞれ設けられた嵌合部で構成され、前記仮想直線が前記第1板部材の板面に対して略直角になったとき前記両嵌合部を互いに嵌合させ、前記第1板部材を前記ヒンジ部材に対して展開方向へ回動させる所定値以上の力が付加されたとき前記嵌合を解除させる第1嵌合機構と、前記第2軸部と前記第2結合部とにそれぞれ設けられたストッパ部で構成され、前記仮想直線が前記第2板部材の板面に対して略平行になったとき前記両ストッパ部を互いに当接させて、前記第2板部材が前記ヒンジ部材に対してそれ以上展開方向へ回動するのを阻止する第2ストッパ機構と、前記第2軸部と前記第2結合部とにそれぞれ設けられた嵌合部で構成され、前記仮想直線が前記第2板部材の板面に対して略平行になったとき前記両嵌合部を互いに嵌合させ、前記第2板部材を前記ヒンジ部材に対して折畳み方向へ回動させる所定値以上の力が付加されたとき前記嵌合を解除させる第2嵌合機構とを備え、かつ前記第1ストッパ機構および第2ストッパ機構の各ストッパ部は、嵌合突起と、これが嵌合する嵌合凹部の一方の側面で構成されるとともに、前記第1嵌合機構および第2嵌合機構の各嵌合部は、前記嵌合突起とこれが嵌合する前記嵌合凹部の他方の側面で構成されている
本第発明においては、第1ストッパ機構、第2ストッパ機構、第1嵌合機構および第2嵌合機構を設けたことにより、板部材の展開および折畳みとこれに伴うヒンジ部材の回動が所定の順序で操作性良好に行われる。
本第発明の車両用シートのシートバックボードでは、板状の第1板部材および第2板部材と、前記両板部材を互いに略面一になる展開状態と互いに折り重なる折畳み状態との間で相対的に回動可能に結合する本第発明に記載のヒンジ機構と、両板部材を前記折畳み状態に保持するロック装置とを備え、前記両板部材のうち一方の板部材が車両用シートのシートバックの背面に沿って固定されており、前記展開状態では他方の板部材が前記シートバックと前記シートの後方に位置する荷物載置面との間に架け渡される。
以上のように、本発明の2軸ヒンジ機構によれば、二枚の板部材を所定の順序で操作性良好に折畳みあるいは展開することができる。
(第1実施形態)
図1にはシートバックボード1を備えた車両リヤシートSの側面図を示す。図1において、リヤシートSのシートバックS1背面にはシートバックボード1が設けられている。当該シートバックボード1は二枚の板部材11,12で構成されており、後述するヒンジ機構2によって互いに下端を結合されて展開可能に折り畳まれている。なお、板部材11はシートバックS1の背面に固定されている。荷物積載スペースを拡大する場合には、図1の鎖線で示すように、シートバックS1をシートクッションS2上へ倒し、略水平姿勢となった板部材11上から板部材12を矢印で示すように後方へ回動させて(図2)、その先端(後端)121をシートS後方に位置するデッキボードDB(図1)の前端上に架け渡す。これにより、デッキボードDBから板部材12を経て板部材11に至る、隙なく連続した略面一の荷室フロアが形成される。
シートバックボード1の二枚の板部材11,12は略四角形をなし、図2に示すように、互いの対向端縁の左右二ヶ所に配設されたヒンジ機構2によって結合されている。ヒンジ機構2の分解斜視図を図3に示す。図3において、上記各板部材11,12は樹脂成形品で、それぞれの対向端縁111,122の同一部分に矩形の凹部112,123が形成され、これら凹部112,123内に、対向端縁111,122に沿う方向へ延びヒンジ機構を構成する断面円形の軸部3,4が一体に成形されている。そして、これら軸部3,4に、下方からヒンジ機構を構成するヒンジ部材5が装着されている。ヒンジ部材5は軸部3,4の長さよりも若干狭い幅の略直方体の樹脂成形品で、その両端に結合部51,52が形成されている。ヒンジ部材5の詳細を図4に示す。
図4において、ヒンジ部材5の各結合部51,52は一部が欠けて外方へ開放するC字断面の殻部511,521を有し、板部材11,12を展開させた図示の状態では、殻部511の開口512は上方を向き、一方、殻部521の開口522は板部材12の方向へ斜め上方を向いている。各開口512,522の左右の開口縁からは殻部511,521の中心に向けて縁壁513,523が突出して、上記各開口512,522の幅は軸部3,4の直径よりも小さくなっている。ヒンジ部材5を板部材11,12に装着する場合には、各開口512,522を弾性的に押し拡げて各軸部3,4を殻部511,521内に進入させる。各殻部511,521の内周面には周方向の複数位置に保持突起514,524が形成されて、その先端が、殻部511,521内に進入させられた上記軸部3,4の外周に当接して、軸部3,4周りのヒンジ部材5の円滑な回動を保証している。また、各殻部511,521の内周面には嵌合機構(ストッパ機構)を構成する嵌合突起515,525が形成されており、これら嵌合突起515,525の高さは上記保持突起の高さよりも高くなっている。板部材11,12を展開させた状態では嵌合突起515,525の先端は軸部3,4の外周に形成された嵌合機構(ストッパ機構)を構成する嵌合凹部31,42に進入してこれらと嵌合している。板部材12を展開させた状態で、各軸部3,4の軸線に直交する仮想直線Lは両板部材11,12の板面に対して略平行となっている。ここで、殻部521の肉厚は殻部511のそれに比して薄くしてある。
図7には各軸部3,4に形成された嵌合凹部31,32,41,42の詳細を示す。嵌合凹部31,32と41,42は軸部の外周に互いにほぼ90度離れた位置に形成されており、一方の嵌合凹部31,41は時計回転方向へ向けて漸次、軸部3,4の表面からその中心方向の内方へ切り込まれて傾斜した後、急峻に外方へ立ち上がって側面311,411が形成されている。また、他方の嵌合凹部32,42は上記嵌合凹部31,41から反時計回転方向へ離れて位置し、軸部3,4の表面からその中心方向の内方へ浅く急峻に切り込まれた後、反時計回転方向へ向けて漸次内方へ切り込まれ、その後、急峻に外方へ立ち上がる形状となっている。これにより、各嵌合凹部32,42にはそれぞれ、相対的に浅い急峻な側面322,421と、側面322,421よりも相対的に深い急峻なストッパ部たる側面321,422が形成されている。
このような構造のヒンジ機構を使用したシートバックボード1において、展開した板部材12を板部材11上へ反転させて折り畳む場合には、デッキボードDB上に位置する板部材12の先端121を持ち上げると、嵌合突起525が嵌合凹部42の急峻な側面421に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が強く、一方嵌合突起515は嵌合凹部31の傾斜面上に位置しているためにこちら側では相対的に回転規制力が弱いため、板部材12は軸部4回りに反時計回転方向へ回動することが規制されるのに対して、嵌合突起515は嵌合凹部31の傾斜面を相対的に反時計回転方向へ容易に移動してこれから抜け出し、ヒンジ部材5が板部材12と一体に軸部3回りに反時計回転方向へ回動する。ヒンジ部材5が板部材12とともに略90度回動して板部材12が略直立姿勢になると、結合部51の嵌合突起515が軸部3の嵌合凹部32に嵌合して深く急峻なその側面321(図7)に当接し、それ以上のヒンジ部材5の折畳み方向への回動が規制される(図5)。この状態で、各軸部3,4の軸線に直交する仮想直線Lは板部材11の板面に対して略直角となるとともに板部材12の板面に対しては略平行となる。ここでさらに板部材12に所定値以上の力を加えて板部材11に向けて回動させると、嵌合突起515は深く急峻な側面321(図7)に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が強く、一方、嵌合突起525は浅い急峻な側面421に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が弱いため、ヒンジ部材5の折畳み方向(反時計回転方向)への回動が規制されるとともに、嵌合突起525には、嵌合凹部42に対し相対的に時計回転方向へ移動させられるような力が印加して、嵌合突起525が浅い急峻な側面421を乗り越えて、軸部4の嵌合凹部42との嵌合が解除されて板部材12が軸部4回りに回動し、図6に示すように板部材12が板部材11上に折り重ねられて折畳み状態となる。この状態で上記係合突起525は軸部4の嵌合凹部41に嵌合して深く急峻な側面411(図7)に当接し、それ以上の板部材12の回動が規制される。なお、シートバックS1(図1)には図略のロック装置が設けられており、板部材12を板部材11上に折り重ねた折畳み状態でシートバックS1を起立させた際に板部材12が展開方向へ回動しないようにロック装置によってロックされるようになっている。
折畳み状態から板部材12を展開する場合には、板部材11上に位置する板部材12の先端121を持ち上げると、嵌合突起515が嵌合凹部32の急峻な側面322に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が強く、一方嵌合突起525は嵌合凹部41の傾斜面上に位置しているためにこちら側では相対的に回転規制力が弱いため、ヒンジ部材5は軸部3回りに時計回転方向へ回動することが規制されるのに対して、嵌合突起525は嵌合凹部41の傾斜面を相対的に反時計回転方向へ容易に移動してこれから抜け出し、板部材12が軸部4回りに時計回転方向へ回動する。板部材12が略90度回動して略直立姿勢になると、嵌合突起525が軸部4の嵌合凹部42に嵌合して深く急峻な側面422(図7)に当接し、それ以上の板部材12の展開方向への回動が規制される(図5の状態)。この状態で、各軸部3,4の軸線に直交する仮想直線Lは板部材12の板面に対して略平行になるとともに板部材11の板面に対しては略直角となっている。ここでさらに板部材12に所定値以上の力を加えてこれを回動させると、嵌合突起525は深く急峻な側面422(図7)に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が強く、一方、嵌合突起515は浅い急峻な側面322に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が弱いため、板部材5の展開方向(時計回転方向)への回動が規制されるとともに、嵌合突起515には、嵌合凹部32に対し相対的に時計回転方向へ移動させられるような力が印加して、嵌合突起515が浅い急峻な側面322を乗り越えて、軸部3の嵌合凹部32との嵌合が解除されてヒンジ部材5が板部材12と一体に軸部3回りに時計回転方向の展開方向へ回動する。ヒンジ部材5が板部材12とともに略90度回動して板部材12が略水平姿勢になると、嵌合突起515が軸部3の嵌合凹部31に嵌合して深く急峻な側面311(図7)に当接し、それ以上のヒンジ部材5の回動が規制される(図4参照)。この展開状態で、各軸部3,4の軸線に直交する仮想直線Lは両板部材11,12の板面に対して略平行となり、二枚の板部材11,12は部分的な凸部や段差を生じることなく完全に面一になる。
本実施形態では嵌合突起515,525と嵌合凹部31,32,41,42の嵌合によって、板部材12の展開および折畳みとこれに伴うヒンジ部材5の回動が所定の順序で操作性良好に行われる。なお、板部材12を展開させた図4に示す状態で、板部材12に上方から過大な荷重が加わると、薄肉とした殻部521は全体が容易に弾性変形して開口522が押し拡げられ、図4の矢印で示すように軸部4がヒンジ部材5の結合部52内から脱出して板部材12が外れる。これにより、シートバックボード1を構成する板部材11,12やヒンジ部材5の破損が防止される。
(第2実施形態)
図8にはヒンジ部材の他の例を示す。本実施形態における板部材11,12や軸部6,7、およびヒンジ部材8の基本構造は第1実施形態と同様であり、以下は相違点を中心に説明する。図8において、板部材11,12の軸部6,7には周方向の1ヶ所に嵌合機構(ストッパ機構)を構成する円弧状外周面をなして突出する嵌合突起61,71が形成されている。ヒンジ部材8の両端に形成された結合部81,82のうち、一方の結合部81の殻部811には開口812の左右の開口縁に殻部811の中心に向けて縁壁813が突出形成されている。殻部811の内周面には周方向の中央付近に矩形断面の保持突起814と、これと周方向へ間隔をおいて山形断面の保持突起815が形成されて、これら突起814,815の先端が軸部6の外周に当接して、軸部6周りのヒンジ部材8の円滑な回動を保証している。そして、保持突起814,815の間に嵌合機構(ストッパ機構)を構成する嵌合凹部816が形成されており、嵌合凹部816の、時計回転方向にあるストッパ部としての一方の側面817は保持突起814の側面で、急峻に立ち上がっており、反時計回転方向にある他方の側面818は保持突起815の側面で、緩やかに立ち上がっている。
ヒンジ部材8の他方の結合部82の殻部821には開口822の左右の開口縁に、殻部821の中心に向けて縁壁823が突出するとともに、殻部821の内周面には周方向の中央付近に矩形の保持突起824が形成されてその先端が軸部7の外周に当接している。殻部821の内周面には縁壁823に近い位置に山形断面の保持突起825が形成されてその先端が軸部7の外周に当接し、保持突起824と共に、軸部7周りのヒンジ部材8の円滑な回動を保証している。上記縁壁823と保持突起825の間に嵌合機構(ストッパ機構)を構成する嵌合凹部826が形成されている。このような嵌合凹部826の時計回転方向にあるストッパ部としての一方の側面827は縁壁823の側面で、急峻に立ち上がっており、反時計回転方向にある他方の側面828は保持突起825の側面で、緩やかに立ち上がっている。板部材12が展開させられた状態では、軸部6の係合突起61が縁壁813に当接して、ヒンジ部材8のそれ以上の時計回転方向、すなわち展開方向への回動が規制されている。この時、軸部7の係合突起71は係合凹部826内にあり、係合突起71が係合凹部826の急峻な側面827に当接して板部材12のそれ以上の時計回転方向、すなわち展開方向への回動が規制されている。この状態で、各軸部6,7の軸線に直交する仮想直線Lは両板部材11,12の板面に対して略平行となっている。
このような構造のヒンジ機構を使用したシートバックボード1において、展開した板部材12を板部材11上へ反転させて折り畳む場合には、デッキボードDB上に位置する板部材12の先端121(図1)を持ち上げると、嵌合突起71が嵌合凹部826の緩やかな側面421に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が強く、板部材12は軸部7回りに反時計回転方向へ回動することに抵抗があるのに対して、嵌合突起61は殻部81の内周面に沿って相対的に縁壁813から離れる方向(時計回転方向)へ殆ど回転規制されることなく移動可能であるから、ヒンジ部材8が板部材12と一体に軸部6回りに反時計回転方向へ回動する。ヒンジ部材8が板部材12とともに略90度回動して板部材12が略直立姿勢になると、上記嵌合突起61が嵌合凹部816に嵌合し、その急峻な側面817に当接してそれ以上のヒンジ部材8の回動が規制される(図9)。この状態で、各軸部6,7の軸線に直交する仮想直線Lは板部材11の板面に対して略直角となるとともに板部材12の板面に対して略平行となる。ここでさらに板部材12に所定値以上の力を加えて板部材11に向けて折畳み方向へ回動させると、嵌合突起61は急峻な側面817に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が強く、一方、嵌合突起71は緩やかな側面828に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が弱いため、ヒンジ部材8の折畳み方向(反時計回転方向)への回動は規制されるとともに、嵌合突起71には、嵌合凹部826に対し相対的に反時計回転方向へ移動させられるような力が印加して、嵌合凹部826の緩やかな側面828に当接する嵌合突起71がこれを乗り越えて脱出し、嵌合凹部826との嵌合が解除されて板部材12が軸部7回りに回動して、図10に示すように板部材12が板部材11上に折り重ねられて折畳み状態となる。
折畳み状態から板部材12を展開する場合には、板部材11上に位置する板部材12の先端121を持ち上げると、嵌合突起61が嵌合凹部816の緩やかな側面817に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が強く、ヒンジ部材8は軸部6回りに時計回転方向へ回動することに抵抗があるのに対して、嵌合突起71は殻部82の内周面に沿って相対的に保持突起824から離れる方向(時計回転方向)へ殆ど回転規制されることなく移動可能であるから、板部材12が軸部7回りに時計回転方向へ回動する。板部材12が略90度回動して略直立姿勢になると、嵌合突起71が嵌合凹部826に嵌合してその急峻な側面827に当接してそれ以上の板部材12の回動が規制される(図9の状態)。この状態で、各軸部6,7の軸線に直交する仮想直線Lは板部材12の板面に対して略平行となるとともに板部材11の板面に対して略直角となる。ここでさらに板部材12に所定値以上の力を加えてこれを展開方向へ回動させると、嵌合突起71は急峻な側面827に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が強く、一方、嵌合突起61は緩やかな側面818に当接しているためにこちら側では相対的に回転規制力が弱いため、板部材12の展開方向(時計回転方向)への回動は規制されるとともに、嵌合突起61には、嵌合凹部816に対し相対的に反時計回転方向へ移動させられるような力が印加して、嵌合凹部816の緩やかな側面818に当接する嵌合突起61がこれを乗り越えて脱出し、嵌合凹部816との嵌合が解除されてヒンジ部材8が板部材12と一体に軸部6回りに時計回転方向に回動する。ヒンジ部材8が板部材12とともに略90度回動して板部材12が略水平姿勢になると、嵌合突起61が縁壁813に当接してそれ以上のヒンジ部材8の回動が規制される(図8参照)。この状態で、各軸部6,7の軸線に直交する仮想直線Lは両板部材11,12の板面に対して略平行となる。このような構造によっても上記第1実施形態と同様の効果がある。
なお、嵌合機構として浅いあるいは深い急峻な側面と嵌合突起を係合させる上記実施形態の他、摺動時の摩擦抵抗で調節するなど、本願発明の本質を逸脱しない範囲内で種々の変形は可能である。この場合、嵌合機構は一方の軸部のみに設ける構成としても良い。
本発明の第1実施形態におけるシートバックボードを備えた車両リヤシートの側面図である。 シートバックボードを供えた車両リヤシートの斜視図である。 ヒンジ機構の分解斜視図である。 ヒンジ機構の作動を示す拡大断面図である。 ヒンジ機構の作動を示す拡大断面図である。 ヒンジ機構の作動を示す拡大断面図である。 軸部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態におけるヒンジ機構の作動を示す拡大断面図である。 ヒンジ機構の作動を示す拡大断面図である。 ヒンジ機構の作動を示す拡大断面図である。 従来のヒンジ機構で結合された板部材の概略側面図である。
符号の説明
1…シートバックボード、11,12…板部材、3,4…軸部、32,42…嵌合凹部、5…ヒンジ部材、51,52…結合部、515,525…嵌合突起、61,71…嵌合突起、816,826…嵌合凹部、L…仮想直線。

Claims (2)

  1. 板状の第1板部材と第2板部材とを、互いに略面一になる展開状態と互いに折れ重なる折畳み状態との間で相対的に回動可能に結合するヒンジ機構であって、前記第1板部材の、前記展開状態で前記第2板部材と対向する端縁に沿って設けられた第1軸部と、前記第2板部材の、前記展開状態で前記第1板部材と対向する端縁に沿って設けられた第2軸部と、前記第1軸部に回動可能に結合された第1結合部および前記第2軸部に回動可能に結合された第2結合部を備え、前記展開状態では前記両板部材に対する回動軸に直交する仮想直線が前記両板部材の板面に対して略平行になり、前記折畳み状態では前記仮想直線が前記両板部材の板面に対して略直角になるヒンジ部材と、前記第1軸部と前記第1結合部とにそれぞれ設けられたストッパ部で構成され、前記仮想直線が前記第1板部材の板面に対して略直角になったとき前記両ストッパ部を互いに当接させて、前記第1板部材がヒンジ部材に対してそれ以上折畳み方向へ相対回動するのを阻止する第1ストッパ機構と、前記第1軸部と前記第1結合部とにそれぞれ設けられた嵌合部で構成され、前記仮想直線が前記第1板部材の板面に対して略直角になったとき前記両嵌合部を互いに嵌合させ、前記第1板部材を前記ヒンジ部材に対して展開方向へ回動させる所定値以上の力が付加されたとき前記嵌合を解除させる第1嵌合機構と、前記第2軸部と前記第2結合部とにそれぞれ設けられたストッパ部で構成され、前記仮想直線が前記第2板部材の板面に対して略平行になったとき前記両ストッパ部を互いに当接させて、前記第2板部材が前記ヒンジ部材に対してそれ以上展開方向へ回動するのを阻止する第2ストッパ機構と、前記第2軸部と前記第2結合部とにそれぞれ設けられた嵌合部で構成され、前記仮想直線が前記第2板部材の板面に対して略平行になったとき前記両嵌合部を互いに嵌合させ、前記第2板部材を前記ヒンジ部材に対して折畳み方向へ回動させる所定値以上の力が付加されたとき前記嵌合を解除させる第2嵌合機構とを備え、かつ前記第1ストッパ機構および第2ストッパ機構の各ストッパ部は、嵌合突起と、これが嵌合する嵌合凹部の一方の側面で構成されるとともに、前記第1嵌合機構および第2嵌合機構の各嵌合部は、前記嵌合突起とこれが嵌合する前記嵌合凹部の他方の側面で構成されている2軸ヒンジ機構。
  2. 板状の第1板部材および第2板部材と、前記両板部材を互いに略面一になる展開状態と互いに折り重なる折畳み状態との間で相対的に回動可能に結合する請求項に記載の2軸ヒンジ機構と、両板部材を前記折畳み状態に保持するロック装置とを備え、前記両板部材のうち一方の板部材が車両用シートのシートバックの背面に沿って固定されており、前記展開状態では他方の板部材が前記シートバックと前記シートの後方に位置する荷物載置面との間に架け渡される車両用シートのシートバックボード。
JP2004036575A 2004-02-13 2004-02-13 2軸ヒンジ機構 Expired - Fee Related JP4229854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004036575A JP4229854B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 2軸ヒンジ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004036575A JP4229854B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 2軸ヒンジ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005225378A JP2005225378A (ja) 2005-08-25
JP4229854B2 true JP4229854B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=35000426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004036575A Expired - Fee Related JP4229854B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 2軸ヒンジ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4229854B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105329517A (zh) * 2014-08-11 2016-02-17 韩国物流箱共用株式会社 折叠式套筒及具备其的组装式单元箱
CN105329521A (zh) * 2014-08-11 2016-02-17 韩国物流箱共用株式会社 组装式单元箱用套筒及具备其的组装式单元箱

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5727720B2 (ja) * 2010-03-31 2015-06-03 富士通コンポーネント株式会社 プリンタ
KR102351038B1 (ko) 2015-02-09 2022-01-13 삼성디스플레이 주식회사 표시 패널의 지지 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105329517A (zh) * 2014-08-11 2016-02-17 韩国物流箱共用株式会社 折叠式套筒及具备其的组装式单元箱
CN105329521A (zh) * 2014-08-11 2016-02-17 韩国物流箱共用株式会社 组装式单元箱用套筒及具备其的组装式单元箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005225378A (ja) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003065321A (ja) ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器
JP2006008012A (ja) 格納シート装置
WO2018012134A1 (ja) テーブルユニット
JP4229854B2 (ja) 2軸ヒンジ機構
JP2021523847A (ja) アームレストティルティング装置
TWM565545U (zh) Folding flat mop
JP4825653B2 (ja) 折り畳みコンテナ
JP6684024B2 (ja) フロアリッド
JP4691622B2 (ja) 三角定規
JP3604479B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP6874060B2 (ja) 折り畳み式フラットモップ
JP2021145850A5 (ja)
JP3102401U (ja) 水彩パレット
JP4616503B2 (ja) 簡易折畳式机
EP1283316B1 (fr) Clé perfectionnée à panneton articulé
JP3782403B2 (ja) 三面鏡
JP4319864B2 (ja) テーブルに対する幕板の取付装置
JP2005299835A (ja) ユニット突き当て構造及びそれを用いた折り畳み式携帯電話機
KR200339407Y1 (ko) 측판의 높이를 더 높게 할 수 있는 절첩식 상자
JP2004052401A (ja) スライドヒンジのカップとソケットとの連結構造
JP2007195732A (ja) 折り畳み椅子
JP6524031B2 (ja) コンソールボックス
JP3692303B2 (ja) 折畳み椅子
JP2021145850A (ja) 踏台
KR200264219Y1 (ko) 상다리 고정용 경첩

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees