JP2007195732A - 折り畳み椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】直立させたときに自立可能な構造物となって衝立などとしても使用可能な折り畳み椅子を提供する。
【解決手段】一対のL字形脚材4a,4bは背板1と座板2とを略直角に折り曲げた椅子の状態において椅子の前脚となる第一部分41a,41bを有し、一対のL字形台輪部材5a,5bは椅子の状態において床面に接する台輪部材となる第一部分51a,51bを有する。L字形脚材とL字形台輪部材はそれらの角部43a,43b;53a,53bで回動自在に軸支されている。椅子の状態において、L字形脚材の第二部分42a,42bは台輪部材に添って延長し、L字形台輪部材の第二部分52a,52bは前脚に添って延長するが、背板と座板とを略面一に垂立させたときにはこれらの第一部分が衝立の直立脚となり、これらの第二部分が衝立の支持脚となって自立可能な衝立として使用可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は折り畳み椅子に関し、特に座板と背板を略面一にして直立させたときに自立可能であって衝立などとしても使用可能な構造を有する、インテリアとして利用価値の高い折り畳み椅子に関する。
座板と背板とを略直交させた状態で使用される構造の椅子は、その椅子としての使用状態においてある程度のスペースを不可避に必要とすることから、椅子としての不使用時には省スペースに収納可能とし、あるいは移動に際しての持ち運びが容易に行えるようにするために、各種の折り畳み形式の椅子が提案されている。たとえば下記特許文献1および2に記載されるものが公知である。
特開2004−344438号公報 特開2004−130002号公報
しかしながら、従来の椅子の折り畳み構造は、椅子として使用しないときの省スペース化や持ち運びの容易化を達成するに止まっており、その場合にも他の用途のインテリアとして兼用し得るような折り畳み椅子は未だに提案されるに至っていない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、単なる省スペース化および持ち運び容易化だけでなく、座板と背板を略面一にして直立させたときに自立可能であって衝立などとしても使用可能な構造を有する、インテリアとして利用価値の高い折り畳み椅子を提供することにある。
この課題を解決するため、本発明による折り畳み椅子は、椅子の背もたれ面となる背板と、椅子の座面となる座板と、椅子の後脚となる一対の長尺脚材と、椅子の前脚となる第一部分とこの第一部分の下端から後方に略直角に折り曲げられて延長する第二部分とからなる一対のL字形脚材と、椅子の台輪となる第一部分とこの第一部分の前端から上方に略直角に折り曲げられて延長する第二部分とからなる一対のL字形台輪部材とから構成され、背板は一対の長尺脚材間の上方域に固定され、座板はその後端部において一対の長尺脚材の各略中間高さ位置で該長尺脚材に回動自在に連結されると共にその前端部において一対のL字形脚材の第一部分の先端に回動自在に連結され、一対のL字形台輪部材の各々はその第一部分の後端において一対の長尺脚材の各下端に回動自在に連結されると共にその第一部分と第二部分との角部において一対のL字形脚材の第一部分と第二部分との各角部に回動自在に連結された構成を有しており、一対の長尺脚材を略垂立させた上で、前記各回動自在の連結構造を介して座板を略水平状態とし、一対のL字形脚材の第一部分を略垂立させると共に第二部分を略水平とし、一対のL字形台輪部材の第一部分を一対のL字形脚材の第二部分の外側に添わせて略水平とすると共にその第二部分を一対のL字形脚材の第一部分の外側に添わせて略垂立させることにより椅子としての使用を可能にし、一方、座板を背板と略面一に展開して一対の長尺脚材間の下方に収容し、一対のL字形台輪部材の第一部分を一対の長尺脚材の下方に整列させて略垂立させると共に一対のL字形脚材の第一部分を該垂立させた一対のL字形台輪部材の第一部分の内側に添わせて略垂立させることにより、一対のL字形台輪部材の第二部分と一対のL字形脚材の第二部分とが前後に延びて支持脚として機能する自立可能な構造体を与えることを特徴としている。この自立可能な構造体は衝立ないしパーティションとして使用可能である。
本発明の好適な一実施形態によれば、座板の前端部と一対のL字形脚材の第一部分の先端との間の連結は、L字形脚材の第一部分が座板に対して略直角に折り曲げられた椅子としての使用状態と該L字形脚材の第一部分が座板と略同一面上に整列する自立可能構造体としての使用状態との間で略90°の回転角度範囲内で回動可能なようになされており、一対の長尺脚材の下端と一対のL字形台輪部材の第一部分との間の連結は、一対のL字形台輪部材の第一部分が一対の長尺脚材の下端に対して略直角に折り曲げられた椅子としての使用状態と該L字形台輪部材の第一部分が一対の長尺脚材の下方に略直線上に整列して延長する自立可能構造体としての使用状態との間で略90°の回転角度範囲内で回動可能なようになされている。
また、本発明において、好ましくは、椅子としての使用を可能にする状態にロックすると共に自立可能構造体としての使用を可能にする状態にロックするためのロック手段が設けられる。このロック手段は、一対のL字形脚材の第二部分と一対のL字形台輪部材の第一部分または一対のL字形脚材の第一部分と一対のL字形台輪部材の第二部分とをそれぞれ密着固定して椅子の組立状態を保持するための第一のロック手段と、一対のL字形脚部分の第一部分と一対のL字形台輪部材の第一部分とを密着固定して自立可能構造体としての状態を保持するための第二のロック手段とを有する。
本発明のより好ましい実施形態においては、一対のL字形脚材または一対のL字形台輪部材のいずれか一方にはその第一部分および第二部分に各々その角部から所定距離隔てた箇所にそれぞれ第一および第二のロック孔を形成すると共に、他方にはその第一部分にその角部から前記所定距離と略同一距離隔てた箇所に第三のロック孔を形成し、第二および第三のロック孔にロックを係止することにより椅子の組立状態を保持し、第一および第三のロック孔にロックを係止することにより自立可能構造体としての状態を保持する。
本発明によれば、各構成部材を回動自在な連結構造を介して折り畳んで座板と背板とを略直角にすることにより椅子として使用可能であると共に、座板と背板を略面一にして直立させることにより自立可能であって衝立などとしても使用可能な構造を有する、インテリアとして利用価値の高い折り畳み椅子が提供される。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
図1を参照して、実施例1の折り畳み椅子は、椅子の背もたれ面となる背板1と、椅子の座面となる座板2と、椅子の後脚となる一対の長尺脚材3a,3bと、椅子の前脚となる第一部分41a,41bとこの第一部分に略直交する第二部分42a,42bとからなる一対のL字形脚材4a,4bと、椅子の台輪となる第一部分51a,51bとこの第一部分に略直交する第二部分52a,52bとからなる一対のL字形台輪部材5a,5bを主たる構成要素としている。
なお、この実施例において座板2は座面の幅方向中央が若干低くなるような湾曲面を有するものとして形成されており、背板1も同様の湾曲面を有するように形成されているが、このような形状とすることは必須ではなく、平坦面やその他任意の面形状を有するものとして形成することができる。ただし、衝立として使用する場合には背板1と座板2とが略垂直方向に実質的に連続して衝立面を形成することになるので、意匠的統一性の観点から、これらに同一または共通した面形状を与えておくことが好ましい。
また、この実施例において背板1はその上部に球面状湾曲部11を備えており、椅子として使用したときに快適な背もたれ面を与えているが、これも必須の要件ではなく、背板1の全面に亘って連続した面形状を有するものとしても良い。なお、このような球面状湾曲部11を形成する場合は、背板1の上部を半円状に切り抜いて該切り抜き部に球面状凹曲面を有する別の板材を嵌め込み接着するか、あるいは比較的厚手の板材から球面状湾曲部11を有するように一体成形した板材を背板1として用いる。
各構成要素の寸法は特に限定されないが、一例として、一対の長尺脚材3a,3bの長さ(椅子の背部の高さ)が900mm、一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bの長さ(椅子の座面までの高さ)が450mm、一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bの長さ(椅子の座面の奥行き)が450mmとなるように各構成要素の寸法を決定することができる。また、この実施例において、一対のL字形脚材4a,4bの第二部分42a,42bの長さは一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bの長さの略半分とし、一対のL字形台輪部材5a,5bの第二部分52a,52bの長さは一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bの長さの略半分とされている。
背板1は一対の長尺脚材3a,3b間の上方に接着剤などにより固定される。座板2は、その後端部において一対の長尺脚材3a,3bの各略中間高さ位置でピボット6a,6bを介して該長尺脚材3a,3bに回動自在に連結されると共に、その前端部においてピボット7a,7bを介して一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bの先端に回動自在に連結される。一対のL字形台輪部材5a,5bの各々は、その第一部分51a,51bの先端においてピボット8a,8bを介して一対の長尺脚材3a,3bの各下端に回動自在に連結されると共に、その第一部分51a,51bと第二部分52a,52bとの角部53a,53bにおいてピボット9a,9bを介して一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bと第二部分42a,42bとの各角部43a,43bに回動自在に連結されている。
一対のL字形台輪部材5a,5bの角部53a,53bには三角形状の補強板54a,54bが接着剤などにより固定されている。同様に、一対のL字形脚部材4a,4bの角部43a,43bにも三角形状の補強板46a,46bが接着剤などにより固定されている。
一対のL字形脚部材4a,4bの第一部分41a,41bの略長さ方向中間位置および第二部分42a,42bの先端付近には各々ロック10を係止するためのロック孔44a,44b;45a,45bが形成されている。また、一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分の略長さ方向中間位置にも各々ロック10を挿通するためのロック孔55a,55bが形成されている。
なお、座板2の前端部と一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bの先端との間の連結においては、これらの連結端部に互いに嵌合可能なほぞ加工を施してあり、L字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bを座板2に対して略直角に折り曲げた状態(椅子の状態=図2〜図4)と座板2と略同一面上に整列させた状態(衝立の状態=図5〜図7)との間で略90°の回転角度範囲内で回動自在であるが、該第一部分41a,41bを座板2の裏側に鋭角に折り曲げようとしたり、あるいは座板2との同一面を越えて180°以上に折り曲げようとしても、ほぞ加工部同士が干渉するのでこのような折り曲げは不可能である。同様に、一対の長尺脚材3a,3bの下端部と一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bとの間の連結においても、これらの連結端部に互いに嵌合可能なほぞ加工を施してあるので、一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bを一対の長尺脚材3a,3bに対して略直角に折り曲げた状態(椅子の状態)と該長尺脚材と略直線上に整列させた状態(衝立の状態)との間で略90°の回転角度範囲内で回動自在であるが、略直角の状態からより長尺脚材3a,3bに近づける方向に鋭角に折り曲げたり、あるいは略直線上整列状態を越えて反対側に折り曲げたりすることはできない構成となっている。
この点について、図2のA部詳細図である図8を参照して詳述すると、L字形脚材4bの第一部分41bの上端は、その厚みの略半分に亘って内側部が切除されて外側突起部41cと内側切除部41dとを有しており、且つ、外側突起部41cの後角部は1/4円弧状のR面41eとされている。一方、座板2の側縁に沿って前後に連続して延長する下方突出縁21の前端は、その厚みの略半分に亘って外側部が切除されて内側突起部21aと外側切除部21bとを有しており、且つ、内側突起部21aの下角部は1/4円弧状のR面21cとされている。ピボット7bは、L字形脚材第一部分41b上端の外側突起部41cと、座板下方突出縁21前端の内側突起部21aを貫通して、L字形脚材4bと座板2とを回動可能に連結している。もちろん、L字形脚材4aの第一部分41aの上端と座板2の前端右側との連結構成も同様である。
このような連結構成において、図2の椅子の状態からL字形脚材第一部分41bを座板2の裏側に鋭角に折り曲げようとしても、図8(c)から明らかなように、該第一部分41bの上端の外側突起部41cの後側の面41fが座板下方突出縁21前端の外側切除部21bの後退面と干渉するので、このような折り曲げは不可能である。逆方向への折り曲げ(図8(c)においてピボット7bを中心とする反時計方向の回転)は、外側突起部41cの後角部が1/4円弧状のR面41eとされているため、このR面41eが座板下方突出縁21前端の外側切除部21bの後退面との干渉を回避するので可能であり、したがって椅子の状態から衝立の状態への展開を妨げない。
上記と同様の連結構成が、一対の長尺脚材3a,3bの下端部と一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bとの間の連結においても採用されている。したがって、図5に示す衝立の状態において、長尺脚材3aはL字形台輪部材5aの第一部分51aに対して前方に倒れ込むことが可能であり、また、長尺脚材3bはL字形台輪部材5bの第一部分51bに対して後方に倒れ込むことが可能であって、椅子の状態への移行を許容しているが、それぞれ椅子の状態とは逆方向に倒れ込むことはない。
図2〜図4はこの実施例を椅子12として使用可能な状態に組み立てた状態図であり、図2は斜視図、図3は正面図、図4は側面図である。この状態において、一対の長尺脚材3a,3bの各略中間高さ位置にピボット6a,6bを介して回動自在に連結されている座板2は背板1に対して略直角に折り曲げて略水平状態とされ、この座板2の前端にピボット7a,7bを介して回動自在に連結されている一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bはこの座板2に対して略直角に折り曲げて略垂立状態とされ、一対の長尺脚材3a,3bの各下端にピボット8a,8bを介して回動可能に連結されている一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bはこの長尺脚材3a,3bに対して略直角に折り曲げて略水平状態とされている。したがって、一対のL字形脚材4a,4bの第二部分42a,42bは一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bの各内側に添った状態で水平方向に延びて該台輪第一部分51a,51bと共に椅子12の台輪を構成している。また、一対のL字形台輪部材5a,5bの第二部分51a,52bは一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bの各外側に添った状態で垂立して該脚材第一部分41a,41bと共に椅子12の前脚を構成している。
この状態で、ロック10を一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bの中央に形成されているロック挿通孔55a,55bおよび一対のL字形脚材4a,4bの第二部分42a,42bの先端に形成されているロック挿通孔45a,45bに順次挿通させて、L字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bとL字形脚材4a,4bの第二部分42a,42bとを結束する。このとき、一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bの中央に形成されているロック挿通孔44a,44bは使用しない。ロック10は、これら部分51a,51bと部分42a,42b同士を結束して分離不能に固定し且つ着脱可能なものであれば特に限定的ではなく、ボルト/ナット組立体のようなものを用いても良いが、この実施例では円盤状の頭部(軸方向に滑り止めの凹凸状が付形されている)とネジ軸とを有するタイプのものが用いられ、ロック孔44a,44b;45a,45bはこのネジ軸と螺合可能な雌ネジ穴とされている。
上記のようにロック10で部分51a,51bと部分42a,42b同士を結束して分離不能に固定すると、側面から見たとき(図4)にピボット6a,6b;8a,8b;9a,9b;7a,7b(右上から反時計回り)を頂点とする正方形の2辺(椅子の前脚と台輪をなす2辺)が固定されることになるので、他の2辺も固定され、正方形が崩れることなく椅子12としての状態が保持される。
この椅子12の状態から図5〜図7に示す衝立13の状態を得るには、ロック10を外し、一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bを一対の長尺脚材3a,3bの下方に整列させて略垂立させると共に、一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bを伸ばして一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bの内側に添わせて略垂立させる。これにより、座板2が背板1と略面一に展開して一対の長尺脚材3a,3b間の下方域に収容されると共に、一対のL字形台輪部材5a,5bの第二部分52a,52bと一対のL字形脚材4a,4bの第二部分42a,42bとが前後に略水平に延びた状態となる。
この状態で、ロック10を一対のL字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bに形成されているロック挿通孔55a,55bおよび一対のL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bに形成されているロック挿通孔44a,44bに順次挿通させて、L字形台輪部材5a,5bの第一部分51a,51bとL字形脚材4a,4bの第一部分41a,41bとを結束する。このとき、一対のL字形脚材4a,4bの第二部分42a,42bの先端に形成されているロック挿通孔45a,45bは使用しない。このようにしてロック10で部分51a,51bと第一部分41a,41bとを結束して分離不能に固定することにより、前後に延びた部分52a,52bと部分42a,42bとが一体となって床面に添った支持脚となり、背板1と座板とが連続して衝立面となって、衝立として使用可能となる。
この部分51a,51bと第一部分41a,41bとが一体に結束されたロック状態が維持されている限り、一対の長尺脚材3a,3bと座板2も実質的に一体となるので、これらが反対方向に移動してパンタグラフ状に開くことはない。また、これらが一体となって前方(図7において左方)に倒れようとしても、前述のように、座板2と一対のL字形脚材4a,4bとの間の連結構成は衝立13としての整列状態(図5〜図7)を越えて椅子12としての直角状態(図2〜図4)の反対方向に回転することを許容していないため、このような前方への転倒は生じない。同様に、これらが一体となって後方(図7において右方)に倒れようとしても、前述のように、一対の長尺脚材3a,3bと一対のL字形台輪部材5a,5bとの間の連結構成は衝立13としての整列状態(図5〜図7)を越えて椅子12としての直角状態(図2〜図4)の反対方向に回転することを許容していないため、このような後方への転倒も生じない。
この衝立13の状態から椅子12の状態に移行させるには、ロック10を外した上で前述と略反対に各構成要素を回転(移動)すれば良い。この作業は前述の記載から自明であるので説明を省略する。
実施例2は、2人用の椅子12’(図9)として使用できるように幅広の背板1’および座板2’を有し、したがって衝立13’(図10)も幅広の衝立面を有するものとして使用される。この実施例2は、前述の実施例1と略同様の構成を有するので、その主たる構成要素について実施例1と同一の符号を付してそれらについての説明は省略する。また、各構成要素間の連結構成についても前述の実施例1と同様であるので説明を省略する。
背板1’は、前述の実施例1における背板1と同様の形状のものを幅方向に2枚一体に連結して延長させた形状を有しており、その幅方向両端において一対の長尺脚材3a,3bに接着剤などで固定されている。この背板1’の幅方向中央には補強のための框材12が固着されている。
座板2’も背板1’と同様に、前述の実施例1における座板2と同様の形状のものを幅方向に2枚一体に連結して延長させた形状を有しており、座板2’の幅方向中央には補強のための框材21が固着されている。
背板1’の框材12と座板2’の框材21との各連結端部には互いに嵌合可能なほぞ加工を施してあり、これら框材12,21同士が略直角に折り曲げられる状態(椅子の状態=図9)とこれら框材12,21が直線上に整列する状態(衝立の状態=図10)との間で略90°の回転角度範囲内で回動自在であるが、直角よりも鋭角に折り曲げようとしたり、あるいは直線上整列状態を越えて反対側に折り曲げようとしても、ほぞ加工部同士が干渉するのでこのような折り曲げは不可能である。この点については、前述の実施例1について図8を参照して詳述した連結構成を採用することができるので、詳細な説明は割愛する。
本発明について、好適な実施形態である実施例1および実施例2について図面を参照して詳述したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲において各請求項によって定義される発明の範囲内において様々に変更して実施可能である。たとえば、既述の実施形態では、ロック10a,10bを外側からロック孔55a,55bに挿通させてロック孔44a,44bまたは45a,45bにねじ込むようにされているが、ロックの円盤状頭部が外側に露出することによる美観の低下が懸念される場合は、反対に内側からこれらロック孔に挿通・ねじ込むようにしても良い。
また、椅子としての使用状態および/または衝立としての使用状態をより安定化させるために、必要な箇所にゴム板などを固定または着脱可能に取り付けることができる。キャスターを着脱可能に取り付けても良い。
本発明の実施例1による折り畳み椅子の分解図である。 この折り畳み椅子を椅子として使用可能な状態に組み立てた状態を示す斜視図である。 椅子としての使用状態を示す正面図である。 椅子としての使用状態を示す側面図である。 この折り畳み椅子を衝立として使用可能な状態に展開した状態を示す斜視図である。 衝立としての使用状態を示す正面図である。 衝立としての使用状態を示す側面図である。 図2中のA部詳細図であり、(a)は正面図、(b)は外側から見た側面図、(c)は内側から見上げた斜視図である。 本発明の実施例2を椅子としての使用状態で示す斜視図である。 実施例2を衝立としての使用状態で示す斜視図である。
符号の説明
1,1’ 背板
11 球面状湾曲部
2,2’ 座板
3a,3b 一対の長尺脚材
4a,4b 一対のL字形脚材
41a,41b 第一部分
42a,42b 第二部分
43a,43b 角部
44a,44b ロック挿通孔
45a,45b ロック挿通孔
46a,46b 補強板
5a,5b 一対のL字形台輪部材
51a,51b 第一部分
52a,52b 第二部分
53a,53b 角部
54a,54b 補強板
55a,55b ロック挿通孔
6a,6b ピボット
7a,7b ピボット
8a,8b ピボット
9a,9b ピボット
10a,10b ロック
12,12’ 椅子
13,13’ 衝立(自立型構造物)

Claims (5)

  1. 椅子の背もたれ面となる背板と、椅子の座面となる座板と、椅子の後脚となる一対の長尺脚材と、椅子の前脚となる第一部分とこの第一部分の下端から後方に略直角に折り曲げられて延長する第二部分とからなる一対のL字形脚材と、椅子の台輪となる第一部分とこの第一部分の前端から上方に略直角に折り曲げられて延長する第二部分とからなる一対のL字形台輪部材とから構成され、背板は一対の長尺脚材間の上方域に固定され、座板はその後端部において一対の長尺脚材の各略中間高さ位置で該長尺脚材に回動自在に連結されると共にその前端部において一対のL字形脚材の第一部分の先端に回動自在に連結され、一対のL字形台輪部材の各々はその第一部分の後端において一対の長尺脚材の各下端に回動自在に連結されると共にその第一部分と第二部分との角部において一対のL字形脚材の第一部分と第二部分との各角部に回動自在に連結された構成を有しており、一対の長尺脚材を略垂立させた上で、前記各回動自在の連結構造を介して座板を略水平状態とし、一対のL字形脚材の第一部分を略垂立させると共に第二部分を略水平とし、一対のL字形台輪部材の第一部分を一対のL字形脚材の第二部分の外側に添わせて略水平とすると共にその第二部分を一対のL字形脚材の第一部分の外側に添わせて略垂立させることにより椅子としての使用を可能にし、一方、座板を背板と略面一に展開して一対の長尺脚材間の下方に収容し、一対のL字形台輪部材の第一部分を一対の長尺脚材の下方に整列させて略垂立させると共に一対のL字形脚材の第一部分を該垂立させた一対のL字形台輪部材の第一部分の内側に添わせて略垂立させることにより、一対のL字形台輪部材の第二部分と一対のL字形脚材の第二部分とが前後に延びて支持脚として機能する自立可能な構造体を与えることを特徴とする、折り畳み椅子。
  2. 自立可能な構造体が衝立ないしパーティションとして使用される、請求項1記載の折り畳み椅子。
  3. 座板の前端部と一対のL字形脚材の第一部分の先端との間の連結は、L字形脚材の第一部分が座板に対して略直角に折り曲げられた椅子としての使用状態と該L字形脚材の第一部分が座板と略同一面上に整列する自立可能構造体としての使用状態との間で略90°の回転角度範囲内で回動可能なようになされており、一対の長尺脚材の下端と一対のL字形台輪部材の第一部分との間の連結は、一対のL字形台輪部材の第一部分が一対の長尺脚材の下端に対して略直角に折り曲げられた椅子としての使用状態と該L字形台輪部材の第一部分が一対の長尺脚材の下方に略直線上に整列して延長する自立可能構造体としての使用状態との間で略90°の回転角度範囲内で回動可能なようになされている、請求項1または2記載の折り畳み椅子。
  4. 一対のL字形脚材の第二部分と一対のL字形台輪部材の第一部分または一対のL字形脚材の第一部分と一対のL字形台輪部材の第二部分とをそれぞれ密着固定して椅子の組立状態を保持するための第一のロック手段と、一対のL字形脚部分の第一部分と一対のL字形台輪部材の第一部分とを密着固定して自立可能構造体としての状態を保持するための第二のロック手段とを有する、請求項1ないし3のいずれか記載の折り畳み椅子。
  5. 一対のL字形脚材または一対のL字形台輪部材のいずれか一方にはその第一部分および第二部分に各々その角部から所定距離隔てた箇所にそれぞれ第一および第二のロック孔を形成すると共に、他方にはその第一部分にその角部から前記所定距離と略同一距離隔てた箇所に第三のロック孔を形成し、第二および第三のロック孔にロックを係止することにより椅子の組立状態を保持し、第一および第三のロック孔にロックを係止することにより自立可能構造体としての状態を保持する、請求項1ないし3のいずれか記載の折り畳み椅子。
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CN107826003A (zh) * 2017-10-25 2018-03-23 清华大学苏州汽车研究院(相城) 一种集成式汽车儿童安全座椅

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