JP2008301998A - 棚付き椅子 - Google Patents

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Yoshinobu Aoki
慶喜 青木
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Abstract

【課題】ネスティング時には棚部材同士が干渉しないように傾斜しているが、座板が使用姿勢にあるときには棚部材を水平にして荷物を安定して載置できる棚付き椅子を提供する。
【解決手段】左右1対の前脚3と、左右1対の後脚4と、水平状の使用姿勢と上下方向に起立した収納姿勢との間で回動自在な座板2と、座板2の下方に配された棚部材5とを備え、座板2を収納姿勢にして複数の椅子をネスティング可能な棚付き椅子1であって、棚部材5の前方側は左右の前脚3に係止され、後方側は座板2に回動自在に係止された後吊支フレーム21で吊支されており、後吊支フレーム21の係止位置は、座板2の回動中心11より前方側にあり、座板2が使用姿勢にあるときは棚部材5が水平であり、座板2を使用姿勢から収納姿勢に回動するに伴って、後吊支フレーム21が上方へ牽引されて棚部材5が後ろ上がりに傾斜することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、座板の下方に棚部材を有しながらも、座板を収納姿勢にして複数の椅子を前後に重ね合わせてネスティング可能な棚付き椅子に関する。
この種の棚付き椅子として特許文献1がある。特許文献1の棚付き椅子は、左右1対の前脚と、左右1対の後脚と、水平状の使用姿勢と上下方向に起立した収納姿勢との間で回動自在な座板と、該座板の下方に配された棚部材とを備え、座板を収納姿勢にして複数の椅子を前後に重ね合わせてネスティング可能となっている。詳しくは、棚部材は前後の吊支フレームによって吊支されており、前吊支フレームは前脚に、後吊支フレームは前脚と後脚との間に架橋された連結杆に取り付けられている。そして、特許文献1の棚付き椅子で最も注目されるのは、複数の椅子をネスティングする際に前後の椅子の棚部材同士が干渉しないよう、当該棚部材を水平面に対して常に所定の角度θをもって後ろ上がりに傾斜させている点である。また、特許文献1の後吊支フレームは直棒状部材を後方側へ傾斜させて取り付けられている。一方、前吊支フレームは、これの上端部を前方側へ折り曲げ形成した折曲部を、パイプ部材で形成された前脚の係止孔に挿入係止しており、該折曲部は前脚の内面に常に当接して固定されている。
特開2005−73789号公報(図6、図7)
特許文献1では棚部材を傾斜させているので、複数の椅子をネスティングする際に棚部材同士が干渉することなく円滑に重ね合わせられる。しかし、特許文献1の棚部材は常に傾斜しているので、使用時に当該棚部材上に荷物を載置しても滑り落ちたり転がり落ちたりしてしまう問題があり、棚部材の本来的な機能を良好に発揮し難い。特に、ボール等の球体であれば載置不能である。また、棚部材は常に一定の角度で保持されているので、前後の吊支フレームと座板及び前脚との相対関係は特に考慮されていない。
そこで本発明者らは、ネスティング時には棚部材同士が干渉しないように傾斜しているが、座板が使用姿勢にあるときには棚部材を水平にして荷物を安定して載置できないかと鋭意検討の結果、本発明を完成するに至ったものである。すなわち本発明の目的は、ネスティング時には棚部材同士が干渉しないように傾斜しているが、座板が使用姿勢にあるときには棚部材を水平にして荷物を安定して載置できる棚付き椅子を提供することにある。また、本発明の目的は、棚部材の傾動に伴う前後の吊支フレームと座板及び前脚との相対関係が最適化された棚付き椅子を提供することにある。
そのために請求項1に記載の本願発明は、左右1対の前脚と、左右1対の後脚と、前記左右の後脚に回動自在に取り付けられて水平状の使用姿勢と上下方向に起立した収納姿勢との間で回動自在な座板と、該座板の下方に配された棚部材とを備え、前記座板を収納姿勢にして複数の椅子を前後に重ね合わせてネスティング可能な棚付き椅子であって、前記棚部材の前方側は前記左右の前脚に直接又は間接的に係止され、前記棚部材の後方側は、前記座板に回動自在に係止された後吊支フレームで吊支されており、前記後吊支フレームの前記座板への係止位置は、該座板の回動中心より前方側にあり、前記座板が使用姿勢にあるときは前記棚部材が水平であり、前記座板を使用姿勢から収納姿勢に回動するに伴って、後吊支フレームが上方へ牽引されて前記棚部材が後ろ上がりに傾斜することを特徴とする。
ここで、左右1対の前脚及び後脚とは、結果的に椅子の左右両側方部にそれぞれ1本の脚が配されている構成であればよく、別個の部材がそれぞれ配されていてもよいし、例えば1つのパイプ部材を上向きコ時状に折り曲げた1部材で構成されていてもよい。座板が水平状とは、使用者が無理なく着座できる程度の姿勢が確保されていればよく、正確に水平であるだけでなく、上方又は下方に若干傾斜している略水平状をも含む概念である。同様に、座板が上下方向に起立した姿勢とは、好ましくは垂直姿勢であるが、傾斜していても構わない。また、棚部材の前方側が前脚に間接的に係止されているとは、棚部材が他の部材を介して前脚に係止されている場合が相当する。
請求項2に記載の本願発明は、請求項1に記載の棚付き椅子において、前記後吊支フレームは、上方側の垂直部と、該垂直部の下方に一体的に繋がる傾斜部とを有し、前記座板を収納姿勢としたとき、該座板の後端が前記後吊支フレームの垂直部と傾斜部とが繋がる角部よりも上方にあることを特徴とする。
請求項3に記載の本願発明は、請求項2に記載の棚付き椅子において、前記座板を収納姿勢としたとき、該座板の後端が前記後吊支フレームの垂直部と傾斜部とが繋がる角部に臨んでいることを特徴とする。
請求項4に記載の本願発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の棚付き椅子において、前記棚部材の前方側は前記左右の前脚に係止された前吊支フレームによって吊支されており、該前吊支フレームはこれの先端部を前方側へ折り曲げ形成した折曲部を有し、前記前脚は中空パイプ部材で形成されて、前記前吊支フレームを掛け止める係止孔が穿設されており、前記前吊支フレームは該前吊支フレームの折曲部を前記前脚の係止孔に挿入して係止されており、前記前吊支フレームの折曲部は、前記座板を収納姿勢にして棚部材を傾斜させたときに前記前脚の内面に当接する角度に折り曲げられていることを特徴とする。
請求項5に記載の本願発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の棚付き椅子において、前記棚部材の前方側は前記左右の前脚に係止された前吊支フレームによって吊支されており、該前吊支フレームはこれの先端部を後方側へ折り曲げ形成した折曲部を有し、前記前脚は中空パイプ部材で形成されて、前記前吊支フレームを掛け止める係止孔が穿設されており、前記前吊支フレームは該前吊支フレームの折曲部を前記前脚の係止孔に挿入して係止されており、前記前吊支フレームの折曲部は、前記座板を使用姿勢にして棚部材が水平なときに、前記前脚の内面に当接する角度に折り曲げられていることを特徴とする。
請求項1に記載の本願発明によれば、座板が使用姿勢にあるときは棚部材が水平となっているので、転がり易い形状の荷物でも棚部材上に安定して載置することができる。そのうえで、棚部材の後方側が座板の回動中心より前方側に回動自在に係止された後吊支フレームで吊支されていることで、座板を使用姿勢から収納姿勢に回動するに伴って、後吊支フレームが上方へ牽引されて棚部材が後ろ上がりに傾斜する。したがって、座板を収納姿勢にしてネスティングする際に、前後の椅子の棚部材同士が干渉することなく互いに上下に重なった状態でネスティング可能となる。また、棚部材と座板とが後吊支フレームを介して連結されているので、棚部材の傾動操作を独立して行なう手間を省ける。すなわち、ネスティングするために座板を収納姿勢とすれば、これに連動して自動的に棚部材も傾斜するので、ネスティング操作が楽である。
請求項2に記載の本願発明によれば、後吊支フレームを上方側の垂直部と該垂直部の下方に一体的に繋がる傾斜部とで構成し、座板を収納姿勢としたときに該座板の後端が後吊支フレームの垂直部と傾斜部とが繋がる角部よりも上方にあるよう設定してある。したがって、座板を収納姿勢にすると座板の裏面は後吊支フレームの垂直部のみに当接するので、座板と後吊支フレームとの間に無駄な空隙を作ることなく的確に沿わせることができる。特に、後吊支フレームによって座板の回動限界を規制している場合は、後吊支フレームと座板とが垂直部において線接触するので、座板からの負荷を効率よく受け止めることができる。
請求項3に記載の本願発明によれば、座板を収納姿勢としたときに該座板の後端が後吊支フレームの垂直部と傾斜部とが繋がる角部に臨んでいるので、座板と後吊支フレームとを的確に当接させながら、後吊支フレームが荷物に対して邪魔になることなく棚部材の上方空間をできるだけ大きく確保することができる。すなわち、機能面と意匠面において最適である。
請求項4に記載の本願発明によれば、棚部材の前方側を吊支する前吊支フレームは、これの先端部を前方側へ折り曲げ形成した折曲部を前脚の係止孔に挿入して係止されている。したがって、前吊支フレームの折曲部は、前脚の内部において前方を向いている。そのうえで、前吊支フレームの折曲部は、座板を収納姿勢にして棚部材を傾斜させたときに前脚の内面に当接する角度に折り曲げられている。逆に言えば、座板が使用姿勢の棚部材が水平状態では、前吊支フレームの折曲部は前脚の内面に当接していない。これにより、前吊支フレームの折曲部は、座板が使用姿勢にある棚部材が水平状態では前脚の内面から離間しており、座板が収納姿勢にある棚部材が最大傾斜状態では前脚の内面に当接している。すなわち、棚部材を水平状態と最大傾斜状態との間で変位させるとき、前吊支フレームの折曲部が前脚の内面に干渉することはない。したがって、棚部材を傾斜させるときに前吊支フレームに無理な荷重が負荷されて撓むことなく、円滑に係止できる。また、前吊支フレームの折曲部は、座板を収納姿勢にして棚部材を最大角度に傾斜させたときにちょうど前脚の内面に当接するので、後吊支フレームと共に座板の回動限界を規制できる。なお、棚部材が水平状態のときに折曲部が前脚の内面に当接していなくても、折曲部が一定の角度をもって折り曲げ形成されていることから、折曲部のつけ根部分において係止孔に係止されているので、前吊支フレームが前脚から抜け外れることはない。
請求項5に記載の本願発明によれば、棚部材の前方側を吊支する前吊支フレームは、これの先端部を後方側へ折り曲げ形成した折曲部を前脚の係止孔に挿入して係止されている。したがって、前吊支フレームの折曲部は、前脚の内部において後方を向いている。そのうえで、前吊支フレームの折曲部は、座板を使用姿勢にして棚部材が水平なときに、前脚の内面に当接する角度に折り曲げられている。逆に言えば、座板が収納姿勢の棚部材が傾斜した状態では、前吊支フレームの折曲部は前脚の内面に当接していない。これにより、前吊支フレームの折曲部は、座板が使用姿勢にある棚部材が水平状態では前脚の内面に当接しており、座板が収納姿勢にある棚部材が最大傾斜状態では前脚の内面にから離間している。すなわち、棚部材を水平状態と最大傾斜状態との間で変位させるとき、前吊支フレームの折曲部が前脚の内面に干渉することはない。したがって、棚部材を傾斜させるときに前吊支フレームに無理な荷重が負荷されて撓むことなく、円滑に係止できる。なお、棚部材が傾斜状態のときに折曲部が前脚の内面に当接していなくても、折曲部が一定の角度をもって折り曲げ形成されていることから、折曲部のつけ根部分において係止孔に係止されているので、前吊支フレームが前脚から抜け外れることはない。
(実施例1)
次に、図1〜図4を参照しながら、本発明に係る棚付き椅子の実施例1について説明する。図1(A)は、実施例1の棚付き椅子が使用状態にある側面図である。図1(B)は、実施例1の棚付き椅子が収納姿勢にある側面図である。図2は、棚付き椅子の平面図である。図3は、棚付き椅子の正面図である。なお、本願発明においては、図1の左側を前方とし、図1の右側を後方とする。また、以下の各実施例は、本願発明を具体化した実施形態を例示すものであり、これに限定されることはなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができることはいうまでもない。
図1〜図3において、椅子本体1は、使用者が着座したときの着座面となる座板2と、座板2を下方から支持する金属パイプ製の左右1対の前脚3と、同じく座板2を下方から支持する金属パイプ製の左右1対の後脚4と、座板2の下方であって4本の脚3・4で区画された空間内に配された棚部材5と、使用者が着座したときに背中を支持する背凭れ6と、前後それぞれの脚3・4の下端に取り付けられたキャスター7とを備える。
前脚3は後方傾斜状に配されてこれの上方部分で前方へ傾斜する後脚4と連結固定されており、椅子本体1の脚3・4は側面視で略人字状を呈している(図1参照)。左右の後脚4の間の寸法は、左右の前脚3の間の寸法よりも大きく設計されている(図2及び図3参照)。背凭れ6は、左右の両前脚3の上端に挿通固定されている。座板2は四角板部材で構成されており、これの後方寄り左右両側面には、連結用のピン11が左右外方へ突出して溶接固定されている。そして、当該ピン11を左右の両後脚4の上部に溶接固定された連結部12の連結孔に挿通することで、座板2は後脚4に対して回動自在に連結されている。左右の前脚3・3の間には、後脚4の連結部12より若干下方位置にステー13が架橋されており(図3参照)、当該ステー13の左右両側方であって座版2の左右両側縁下方に当たる部分には、後方へ延びる2つの座板受け14が溶接固定されている。また、座板2の左右両側縁下面には座板ストッパー15がビス留めされており、座板2を前方側へ倒したときに座板ストッパー15が座板受け14で受け止められることで、座板2が水平状態に保持されるようになっている。この状態が図1(A)に示す座板2の使用姿勢となる。
棚部材5は、荷物を載置可能な平坦面を確保できるものであれば特に限定されることなく、例えば木製や合成樹脂製の平板部材など種々の部材を用いることができるが、本実施例では金属製の細長丸棒部材を組み合わせた四角網板を使用している。具体的には、1本の金属丸棒をコ字状に折り曲げて前面及び左右側面を区画し、この区画内に複数本の直線状金属丸棒を左右に並列して溶接固定し、平板状の網板と成した。この棚部材5は、座板2の下方に吊支されており、具体的には、棚部材5の前方側が左右の両前脚3に係止された細長金属丸棒製の前吊支フレーム20によって吊支されており、棚部材5の後端が座板2に回動自在に係止された細長金属丸棒製の後吊支フレーム21によって吊支されている。
前後の吊支フレームについて詳しく説明すると、前吊支フレーム20は、1本の細長金属丸棒をコ字状に折り曲げ形成されており、これを上向きにして棚部材5の前方下面に溶接固定している。また、前吊支フレーム20の左右両先端には、先端から所定寸法のところで前方側へ折り曲げ形成した折曲部20aが形成されており、これを左右の両前脚3に穿設された係止孔25(図1〜図4には図示せず)に挿通することで、折曲部20aが前吊支フレーム20の内面に前向きに当接して、前吊支フレーム20が前脚3に対して所定の角度をもって係止されている。
後吊支フレーム21は、前吊支フレーム20よりも長寸の1本の細長金属丸棒をコ字状に折り曲げ形成されており、後吊支フレーム21の左右両先端にも、先端から所定寸法のところで左右外方に折り曲げ形成した折曲部21aが形成されている。そして、折曲部21aを座板2の左右両側方下面に溶接固定された係止部26に左右内方側から左右外方に向けて挿通係止することで、後吊支フレーム21が上向きコ字状で座板2に対して回動自在に枢支されており、棚部材5の後端が後吊支フレーム21の水平棒部上に溶接固定されている。また、後吊支フレーム21の中途部は所定の角度で後方に折り曲げられていることで、上方の垂直部21bと、該垂直部21bの下方に一体的に繋がる傾斜部21cとを有している。また、棚部材5よりも所定量上方位置には、棚部材5に載置した荷物が後方へ落下することを防止するストッパーフレーム22が、左右の後吊支フレーム21の間に架橋形成されている。
このように、棚部材5はその前後において前吊支フレーム20と後吊支フレーム21とで吊支されており、前後の吊支フレーム20・21は、図1(A)に示す座板2が水平な使用姿勢にあるときは、棚部材5も水平となる長さにそれぞれ対応して設定されている。これにより、椅子本体1を使用姿勢で使用するときに、棚部材5に荷物を安定的に載置することができる。このとき、前吊支フレーム20を棚部材5の前方部に、傾斜部21cを設けることで後吊支フレーム21を棚部材5の後端にそれぞれ位置させて、棚部材5の左右側面が大きく開放されているので、左右幅寸法が棚部材5よりも大きい荷物でも、棚部材5の左右外方にはみ出した状態で載置できる。なお実施例1では、座板2が使用姿勢にある棚部材5が水平状態でも、図1(A)の破線で示すように前吊支フレーム20の折曲部20aは、前脚3の内面に当接している。
次に、座板2を使用姿勢からピン11を回動中心として上方へ起こすように回動させていくと、図1(B)に示すように座板2の裏面が後吊支フレーム21に当接することで止められる。このとき、座板2の裏面後端が後吊支フレーム21の垂直部21bと傾斜部21cとが繋がる角部21dに臨んでいることから、座板2の裏面は後吊支フレーム21の垂直部21bに沿って的確に当接するので、座板2は垂直に起立した状態となる。すなわち、座板2の回動限界は後吊支フレーム21の垂直部21bで規定され、この状態が座板2の収納姿勢となる。
後吊支フレーム21が係止される係止部26は、座板2の回動中心となるピン11よりも前方に設けられているので、座板2が使用姿勢から収納姿勢に回動するに従って、後吊支フレーム21は上方に牽引される。これに伴い、棚部材5の後端も上方に牽引されて持ち上げられるので、図1(B)によく示されるように水平面に対して角度θだけ後ろ上がりに傾斜することになる。これにより、複数の棚付き椅子を収納姿勢にして前後に重ね合わせるようにネスティングする場合でも、図4によく示されるように前後の棚部材5・5同士が干渉することなくコンパクトにネスティングできる。このとき、前吊支フレーム20の折曲部20aは、前脚3の内面に当接したままであるが、前吊支フレーム20を細棒部材で形成しているので、当該前吊支フレーム20が撓むことで棚部材5が傾斜可能である。本実施例の棚付き椅子1では、左右の後脚4・4間の寸法は左右の前脚3・3間の寸法よりも大きい。したがって、複数の棚付き椅子1をネスティングしたとき、図4によく示されるように、前側の棚付き椅子1Fの後脚4・4間に後側の棚付き椅子1Rの前脚3・3がはまり込んでいる。また、このとき前側の棚付き椅子1Fの棚部材5の下側に、後側の棚付き椅子1Rの棚部材5が滑り込み上下に重なっている。
棚部材5の傾斜角度θは、少なくとも前後の棚部材5同士が干渉しない程度確保されていればよい。しかし、傾斜角度θが急角度であると、前吊支フレーム20に大きな応力が作用して前吊支フレーム20が変形してしまうおそれがある。この点、本実施例では後吊支フレーム21に傾斜部21cを設けて後吊支フレーム21を棚部材5の後端に固定し、前吊支フレーム20と後吊支フレーム21との距離を大きくとっている。したがって、座板2の回動に伴う後吊支フレーム21の上方変位量に対して、棚部材5の傾斜角度θの変位量が極端に大きくなることを避けられ、前吊支フレーム20が変形することはない。係止部26の配設位置は、少なくともピン11よりも前方側であれば特に限定されることはないが、座板2の回動中心となるピン11と係止部26との距離が大きすぎると、後吊支フレーム21の上方変位量自体が大きくなってしまうことを考慮しながら、求められる棚部材5の傾斜角度θや、後吊支フレーム21の長さ、及び後吊支フレーム21と棚部材5との固定位置(前吊支フレーム20と後吊支フレーム21との距離)などに応じて適宜設定すればよい。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。図5は、実施例2に特有の特徴構成を図示しており、具体的には、実施例2における前吊支フレーム30の折曲部30aの係止状態を示す一部破断要部拡大側面図である。すなわち、実施例2の椅子本体1は、基本的には先の実施例1と同じ構成であるが、前吊支フレーム30の折曲部30aの折り曲げ角度が異なっている。よって、以下には主に実施例2の特徴構成について説明する。
実施例2での前吊支フレーム30の折曲部30aも、実施例1の折曲部20aと同様に
前方に折り曲げられて前脚3の係止孔25に挿通係止されている点で共通するが、実施例1の折曲部20aよりも折り曲げ角度が小さい。これにより、前吊支フレーム30の折曲部30aは、図5の実線で示されるように座板2が収納姿勢の棚部材5が傾斜限界にあるときに、前脚3の内面に当接している。一方、図5の仮想線で示されるように、座板2が使用姿勢の棚部材5が水平状態では、前吊支フレーム30の折曲部30aは前脚3の内面対して一定の角度をもって離間している。したがって、座板2を使用姿勢から回動させて棚部材5を水平状態から傾斜させていくと、前吊支フレーム30の折曲部30aは前脚3の内面に近づいていき、座板2が収納姿勢となった棚部材5が傾斜限界にきた時点で前吊支フレーム30の折曲部30aが前脚3の内面に当接するので、棚部材5を傾斜さても前吊支フレーム30に無理な荷重が作用して撓むことはない。また、前吊支フレーム30の折曲部30aは、座板2を収納姿勢にして棚部材5を最大角度に傾斜させたときにちょうど前脚3の内面に当接するので、後吊支フレーム21と共に座板2の回動限界を規制できる。なお、棚部材5が水平状態のときに前吊支フレーム30の折曲部30aが前脚3の内面に当接していなくても、折曲部30aが一定の角度をもって折り曲げ形成されていることから、折曲部30aのつけ根部分において係止孔25に係止さるので、前吊支フレーム30が前脚3から抜け外れることはない。その他は先の実施例1と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。図6は、実施例3に特有の特徴構成を図示しており、具体的には、実施例3における前吊支フレーム40の折曲部40aの係止状態を示す一部破断要部拡大側面図である。すなわち、実施例3の椅子本体1は、基本的には先の実施例1や実施例2と同じ構成であるが、前吊支フレーム40の折曲部40aの折り曲げ方向及び折り曲げ角度が異なっている。よって、以下には主に実施例3の特徴構成について説明する。
実施例3での前吊支フレーム40の折曲部40aは、実施例1の折曲部20aや実施例2の折曲部30aとは逆に、後方に折り曲げられて前脚3の係止孔25に挿通係止されている。そのうえ、前吊支フレーム40の折曲部40aは、図6の実線で示されるように座板2が使用姿勢の棚部材5が水平であれば、前脚3の内面に当接している。一方、図6の仮想線で示されるように、座板2が収納姿勢の棚部材5が傾斜限界にあるときは、前吊支フレーム40の折曲部40aは前脚3の内面対して一定の角度をもって離間している。したがって、座板2を使用姿勢から回動させて棚部材5を水平状態から傾斜させていくと、前吊支フレーム40の折曲部40aは前脚3の内面に当接した状態から離間していくので、棚部材5を傾斜さても前吊支フレーム40に無理な荷重が作用して撓むことはない。なお、棚部材5が最大傾斜したときに前吊支フレーム40の折曲部40aが前脚3の内面に当接していなくても、折曲部40aが一定の角度をもって折り曲げ形成されていることから、折曲部40aのつけ根部分において係止孔25に係止さるので、前吊支フレーム40が前脚3から抜け外れることはない。その他は先の実施例1や実施例2と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
(その他の実施例)
上述のように、本願発明は上記実施例1〜3に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、図7に示すように、棚部材5は、前吊支フレームを介すことなく前脚3に直接係止することもできる。このときは、棚部材5の左右両側方にピン部材5aを左右外方へ突出形成して左右両前脚3の内側面に穿設された係止孔に挿通すればよい。これによれば、棚部材5はピン部材5aを回動中心として回動自在となるので、その傾斜変位を円滑に行える。
また、図8に示すように、本発明の椅子本体1には、必ずしも背凭れは必要でなくこれを廃した構造であってもよい。さらに、前脚3の上部を前方側へ水平に折り曲げて、これに肘掛8を固定することもできる。
また、キャスター7も必ずしも必要ではなく、この場合前脚3及び後脚4は1つのパイプ部材を折り曲げ形成して、左右の脚同士が繋がっていてもよい。座板2の収納姿勢は、上下方向に起立した状態であれば、垂直に限らずある程度傾斜していてもよい。
後脚4に連結する座板2のピン11は、できるだけ座板2の後方寄りに設けることが好ましい。ピン11が座板2の後方に設けてあれば、これとの距離が影響する係止部26の形成位置もできるだけ後方にできる。係止部26が後方に寄れば、それだけ棚部材5の前端との距離を大きくとることができるので、棚部材5を大きく設定できるし、棚部材5の上部空間を大きくとることもできる。
後吊支フレーム21には、必ずしも傾斜部21cを設ける必要は無く、前吊支フレーム20と同様に直線状であってもよい。この場合、後吊支フレーム21は座板2の回動限界を的確に規制できるよう垂直状に係止することが好ましい。そうすると、後吊支フレーム21と棚部材5との固定位置は棚部材5の前端へ近づいてしまい、座板2の回動に伴う後吊支フレーム21の上方変位量に対する棚部材5の角度変位量が大きくなってしまう。そこで、この場合は座板2の回動に伴う後吊支フレーム21の上方変位量をできるだけ小さくするために、係止部26をピン11に近接させることが好ましい。また、後吊支フレーム21に傾斜部21cが形成してある場合は、座板2の後端は少なくとも垂直部21bと傾斜部21cとが繋がる角部21dよりも上方にあればよい。
実施例1の棚付き椅子の使用姿勢と収納姿勢を示す側面図である。 棚付き椅子の平面図である。 棚付き椅子の正面図である。 実施例1の棚付き椅子をネスティングした状態を示す側面図である。 実施例2の一部破断要部拡大側面図である。 実施例3の一部破断要部拡大側面図である。 その他の実施例の要部拡大側面図である。 さらに別のその他の実施例の側面図である。
符号の説明
1 椅子本体
2 座板
3 前脚
4 後脚
5 棚部材
7 キャスター
11 ピン
12 連結部
13 ステー
14 座板受け
15 座板ストッパー
20・30・40 前吊支フレーム
20a・30a・40a 折曲部
21 後吊支フレーム
21b 垂直部
21c 傾斜部
22 ストッパーフレーム
25 係止孔
26 係止部
θ 傾斜角度


Claims (5)

  1. 左右1対の前脚と、左右1対の後脚と、前記左右の後脚に回動自在に取り付けられて水平状の使用姿勢と上下方向に起立した収納姿勢との間で回動自在な座板と、該座板の下方に配された棚部材とを備え、前記座板を収納姿勢にして複数の椅子を前後に重ね合わせてネスティング可能な棚付き椅子であって、
    前記棚部材の前方側は前記左右の前脚に直接又は間接的に係止され、前記棚部材の後方側は、前記座板に回動自在に係止された後吊支フレームで吊支されており、
    前記後吊支フレームの前記座板への係止位置は、該座板の回動中心より前方側にあり、
    前記座板が使用姿勢にあるときは前記棚部材が水平であり、前記座板を使用姿勢から収納姿勢に回動するに伴って、後吊支フレームが上方へ牽引されて前記棚部材が後ろ上がりに傾斜することを特徴とする棚付き椅子。
  2. 前記後吊支フレームは、上方側の垂直部と、該垂直部の下方に一体的に繋がる傾斜部とを有し、
    前記座板を収納姿勢としたとき、該座板の後端が前記後吊支フレームの垂直部と傾斜部とが繋がる角部よりも上方にあることを特徴とする請求項1に記載の棚付き椅子。
  3. 前記座板を収納姿勢としたとき、該座板の後端が前記後吊支フレームの垂直部と傾斜部とが繋がる角部に臨んでいることを特徴とする請求項2に記載の棚付き椅子。
  4. 前記棚部材の前方側は、前記左右の前脚に係止された前吊支フレームによって吊支されており、
    該前吊支フレームは、これの先端部を前方側へ折り曲げ形成した折曲部を有し、
    前記前脚は中空パイプ部材で形成されて、前記前吊支フレームを掛け止める係止孔が穿設されており、
    前記前吊支フレームは、該前吊支フレームの折曲部を前記前脚の係止孔に挿入して係止されており、
    前記前吊支フレームの折曲部は、前記座板を収納姿勢にして棚部材を傾斜させたときに、前記前脚の内面に当接する角度に折り曲げられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の棚付き椅子。
  5. 前記棚部材の前方側は、前記左右の前脚に係止された前吊支フレームによって吊支されており、
    該前吊支フレームは、これの先端部を後方側へ折り曲げ形成した折曲部を有し、
    前記前脚は中空パイプ部材で形成されて、前記前吊支フレームを掛け止める係止孔が穿設されており、
    前記前吊支フレームは、該前吊支フレームの折曲部を前記前脚の係止孔に挿入して係止されており、
    前記前吊支フレームの折曲部は、前記座板を使用姿勢にして棚部材が水平なときに、前記前脚の内面に当接する角度に折り曲げられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の棚付き椅子。




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