JP6504535B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、左右一対の後脚フレーム及び前脚フレームと、左右の前脚フレーム間に架け渡された座フレームと、前脚フレームから上方に延びる背フレームとを備え、座を座フレーム上に取り付け、背凭れを背フレームに取り付けた椅子が記載されている。
このように構成された本発明においては、係止手段を有するので、座部を跳ね上げた状態で確実に保持し、座部が倒れ難くすることができ、これにより、座部を跳ね上げた状態で椅子の移動やネスティングを容易に行うことができる。また、係止手段は回動機構に設けられているので、座部を跳ね上げ位置で保持するための構造を背凭れや脚に設ける必要がなく、コスト上昇を抑制し美観の悪化を抑制することができる。
このように構成された本発明においては、座部を跳ね上げ位置まで揺動させると、突起が嵌合孔に嵌合して座部を跳ね上げ位置に保持し、跳ね上げ位置に保持されている座部を水平位置に向けて押し下げる力が加えられた場合、突起が嵌合孔から離脱することで跳ね上げ位置における保持状態が解除されるので、突起と嵌合孔という簡易な構造で座部を跳ね上げ位置に確実に保持できると共に、跳ね上げ位置における保持状態からの解除も容易に行うことができる。
このように構成された本発明においては、座部の後部の左右両側部に設けられた一対の座部支持部のそれぞれに回動機構が設けられているので、座部の下面や脚等に座部を回動させるための複雑な回動機構を設ける必要がなく、背凭れと一体感のある位置において単純な構造で座部を支持することができ、これにより、コスト上昇を抑制しつつ美観を向上させることができる。
また、肘掛の下端部は、椅子の幅方向外側から座部支持部に取り付けられているので、肘掛を取り付けるための取付構造を別途背凭れや脚に設ける必要がなく、これにより、コスト上昇や美観の悪化を抑制しつつ、肘掛を設けることができる。
さらに、肘掛の取付構造には高い強度が必要とされるが、肘掛の下端部は、椅子の幅方向外側から座部支持部に取り付けられているので、この座部支持部の強度を高めればよく、これにより、肘掛を取り付けるための取付構造を別途背凭れや脚に設けた場合と比較して、肘掛の取付構造に要求される強度を容易且つ確実に実現することができる。
このように構成された本発明においては、座部支持部は、その後方に設けられた連結部により、後脚の上端と背凭れの支持フレーム部の下端とを同軸上に連結する連結構造を兼ねているので、背凭れ及び後脚と一体感のある位置において単純な構造で座部を支持することができ、これにより、美観を一層向上させることができる。また、椅子の組立作業を簡単にすることができる。
まず、図1及び図2により、本発明の実施形態による椅子について説明する。図1は本発明の実施形態による椅子を左前方から見た斜視図であり、図2は本発明の実施形態による椅子の座部支持部及び肘掛の拡大正面図である。
各前脚2は、下端から後上方へ延び、且つ、長手方向の中央近傍で上方に凸状に屈曲した略へ字形に形成されている。左右の前脚2は、それぞれの前脚2の間を幅方向に延びる連結フレーム10によって連結されている。
また、各後脚4は、下端から上方へ延び、その上端において前脚2の後端と連結されている。この左右一対の後脚4間の距離は、左右一対の前脚2の幅方向外側面間の距離よりも大きくなっている。また、後脚4は、長手方向に直交する断面が円形の円筒形状に形成されている。
座部14は、ユーザが着座可能な使用位置において、背凭れ12の下端から前方に向かって略水平に延びるように配置される。座部14は、例えば、略四角形に形成した座部フレーム16の下面側に底板18を取り付けると共に、上面側にクッション20を取り付けることにより構成される。また、座部14の下面には、使用位置において連結フレーム10の上面に当接する当接部22が設けられている。
なお、図3及び図4では、座部支持部24の構造を見え易くするために、座部14の底板18及びクッション20の図示を省略している。
これらの支持軸38、突起40、及び軸受部42により、座部14を使用位置と跳ね上げ位置との間で揺動可能とする回動機構が構成される。
本実施形態の椅子1をネスティングする場合には、座部14を使用位置から跳ね上げ位置へ移動させる。具体的には、まず、使用位置の座部14の前部を上方へ持ち上げる。これにより、座部14は、座部支持部24の支持軸38周りに上方へ揺動する。このとき、座部支持部24の突起40は、座部14の軸受部42の案内溝52に沿って摺動する。座部14を跳ね上げ位置(即ち、座部14がほぼ直立した位置)まで揺動させると、座部支持部24の突起40が座部14の軸受部42の嵌合孔50に嵌合し、これにより、座部14が跳ね上げ位置で保持される。
まず、本発明の実施形態によれば、突起40及び嵌合孔50は、座部14の前部を上方に跳ね上げた跳ね上げ位置に座部14を保持するので、座部14を跳ね上げた状態で確実に保持することができる。また、突起40及び嵌合孔50は座席支持部24及び軸受部42に設けられているので、座部14を跳ね上げ位置で保持するための構造を背凭れ12や脚2、4に設ける必要がなく、コスト上昇を抑制し美観の悪化を抑制することができる。
また、肘掛26の下端部28は、椅子1の幅方向外側から座部支持部24に取り付けられているので、肘掛26を取り付けるための取付構造を新たに背凭れ12や脚に設ける必要がなく、これにより、コスト上昇や美観の悪化を抑制しつつ、肘掛26を設けることができる。
具体的には、テーブル54の支持アーム56の下端を椅子1の幅方向外側から右側の座部支持部24に固定する。支持アーム56は下端から前上方へ延び、支持アーム56の上端にテーブル54の天板58が固定される。また、支持アーム56の中間部から下方へ補強アーム60が延びており、この補強アーム60の下端は、前脚2の上部に固定される。支持アーム56の下端の固定構造は、肘掛26の下端の固定構造と同じ構造になっており、必要に応じて肘掛26とテーブル54とを交換することが可能である。
2 前脚
4 後脚
6 キャスター
8 屈曲部
10 連結フレーム
12 背凭れ
12a 支持フレーム部
14 座部
16 座部フレーム
18 底板
20 クッション
22 当接部
24 座部支持部
26 肘掛
28 下端部
30 支柱部
32 肘掛本体
34 連結部
36 支持部本体
38 支持軸
40 突起(係止手段)
42 軸受部(軸受)
44 平板部
46 軸孔
48 嵌合板
50 嵌合孔(係止手段)
52 案内溝
54 テーブル
56 支持アーム
58 天板
60 補強アーム
Claims (3)
- 脚と、座部と、背凭れとを有する椅子であって、
前記座部は、使用時における水平位置と、前記座部の前部を上方に跳ね上げた跳ね上げ位置との間で揺動可能となるように、回動機構を介して前記脚に対して取り付けられており、
前記回動機構は、前記座部を前記跳ね上げ位置に保持する係止手段と、前記座部又は前記脚の一方に設けられた軸と、前記座部又は前記脚の他方に設けられて前記軸を受け入れる軸受とを有し、
前記係止手段は、前記回動機構の前記軸又は前記軸受の一方と共に回動する突起と、当該軸又は当該軸受の他方と共に回動する嵌合孔とを備え、
前記突起は、前記座部が前記跳ね上げ位置にある場合、当該座部を当該跳ね上げ位置に保持するように前記嵌合孔に嵌合し、当該跳ね上げ位置に保持されている前記座部を前記水平位置に向けて押し下げる力が加えられた場合、前記嵌合孔から離脱する、
ことを特徴とする椅子。 - 脚と、座部と、背凭れとを有する椅子であって、
前記座部は、使用時における水平位置と、前記座部の前部を上方に跳ね上げた跳ね上げ位置との間で揺動可能となるように、回動機構を介して前記脚に対して取り付けられており、
前記回動機構は、前記座部を前記跳ね上げ位置に保持する係止手段を有し、
さらに、前記座部の後部の左右両側部のそれぞれに設けられた一対の座部支持部を有し、当該座部支持部のそれぞれに前記回動機構が設けられ、
さらに、左右一対の肘掛を有し、当該肘掛の下端部は、前記椅子の幅方向外側から前記座部支持部に取り付けられている、
ことを特徴する椅子。 - 前記脚は、左右一対の前脚と、左右一対の後脚とを含み、
前記背凭れは、その左右両側のそれぞれから下方に延びる支持フレーム部を有し、
前記座部支持部の後方には、前記背凭れの支持フレーム部と前記後脚とを連結する連結部が設けられ、
前記後脚、前記連結部、及び、前記支持フレーム部は、下からこの順序で互いに同軸上に連結されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の椅子。
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- 2014-11-07 JP JP2014227282A patent/JP6504535B2/ja active Active
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