JP6505412B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子に関するものである。
近年、劇場やホールの空きスペース、または体育館等に設置することで着席スペースを形成するための可搬式椅子が提案されている(特許文献1参照)。このような可搬式椅子は、複数の椅子を入れ子状に重ね合わせること(いわゆるスタッキング)が可能とされており、使用しないときに、少ないスペースに収容可能とされている。
特開2013−13506号公報
ところで、特許文献1に示される可搬式椅子は、後傾する前脚に前傾する後脚が連結された構造を有する脚体と、このような脚体に軸支される座と、この座を跳ね上げるように付勢するバネとを有している。このような可搬式椅子では、着座者がいないときには、座が跳ね上げられるため、通行を容易に行うことが可能となる。
しかしながら、特許文献1に示される可搬式椅子においては、座を跳ね上げるためのバネが固定される支持板が、前脚と後脚との連結箇所近傍でかつ前脚と後脚との間の狭小なスペースに設けられている。このため、十分な広さの支持板を設置することができない。座を跳ね上げるためのバネの大きさは支持板の広さに依存することから、特許文献1に示される可搬式椅子では大きなバネを設置することが難しい。したがって、座の付勢力を十分に確保することができず、座の跳ね上げが不十分となったり、跳ね上げ速度が不十分となったりという弊害が生じる可能性がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、座の跳ね上げが可能な可搬式椅子において、座を付勢するための付勢手段の設置スペースを広げ、座の付勢力を高めることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、後傾する前脚に前傾する後脚が連結された構造を有する一対の脚体と、当該脚体に対して上下に回動可能に軸支される座と、当該座よりも上方にて上記脚体に支持される背凭れとを備え、前後方向に入れ子状に複数重ね合わせることが可能とされた椅子であって、上記脚体の後脚の下端側が上記前脚よりも他の上記脚体寄りに配置され、上記前脚から前方に突出して設けられる支持板と、上記支持板に固定されると共に上記座を回動方向の上方に向けて付勢する付勢手段とを備えるという構成を採用する。
本発明では、後傾する前脚に前傾する後脚が連結された構造を有する脚体において、脚体の後脚の下端側が前脚よりも他の脚体寄りに配置されている。これによって、一対の後脚を一対の前脚の間に進入させることで、複数の椅子をコンパクトに重ね合わせることができ、可搬式椅子に適した形状となっている。さらに、本発明においては、座を付勢する付勢手段が設置される支持板が、脚体の前脚から後脚と反対方向である前方に突出して設けられている。このため、支持板を前脚と後脚との間の狭小なスペースに設ける場合と比較して大型化することができ、付勢手段の設置スペースを広くすることができ、より大型で付勢力の強い付勢手段を設置することができる。したがって、本発明によれば、座の跳ね上げが可能な可搬式椅子において、座を付勢するための付勢手段の設置スペースを広げ、座の付勢力を高めることが可能となる。また、本発明においては、前脚が後脚の下端側よりも外側に配置されるため、一対の脚体において前脚同士の間を広く確保することができ、着座者の足を入れるための空間を広げると共に清掃を容易に行うことができる。また、本発明においては、付勢手段によって座が回動方向の上方に向けて付勢されるため、椅子が幅方向に並設されている場合に、奥側の席に座る人のために通路を空けるための立ち上がり動作が行いやすい。また、本発明においては、後傾する前脚に支持板が設けられているので、座を介して支持板に加わる荷重を前脚によって下方から受け止めることができるため、強度に優れ安定性が向上する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記背凭れよりも前方に延設されると共に上記支持板よりも上方に配置される前向延設部を備え、当該前向延設部が、複数の椅子が入れ子状に重ね合わされたときに前方の椅子の上記前向延設部に当接する第1当接面と、後方の椅子の上記前向延設部に当接する第2当接面とを有し、水平方向における上記前脚から上記第1当接面までの距離が、水平方向における上記前脚からの上記支持板の突出距離以上に設定されているという構成を採用する。
本発明においては、複数の椅子が入れ子状に重ね合わされたときに前方の椅子の前向延設部に当接する第1当接面と、後方の椅子の前向延設部に当接する第2当接面とを有する前向延設部を備えている。このような本発明によれば、複数の椅子を入れ子状に重ね合わせたときに、前方の前向延設部に第1当接面が当接することによって、前方の椅子までの距離が規定される。ここで、本発明においては、前脚から第1当接面までの距離が水平方向における前脚からの支持板の突出距離よりも長く設定されていることから、前方の椅子の前脚との間に支持板を収容可能なスペースが形成される。したがって、脚体の前脚から後脚と反対方向である前方に突出して設けられる支持板を有する場合であっても、支持板が前方の椅子と干渉することがなく、複数の椅子を好適に重ね合わせることができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記前向延設部が、肘掛であるという構成を採用する。
本発明においては、肘掛が前向延設部として機能する。このため、本発明によれば、肘掛と前向延設部とを別体で設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることが可能となる。また、肘掛は、着座者の腕を支える強度を有する部材である。このため、このような肘掛に前向延設部として機能を持たせることによって、前向延設部を強度の高いものとすることができ、複数の椅子を入れ子状に重ね合わせるときの衝撃等を前向延設部において安定して受けることが可能となる。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記前脚の下端に接続されると共に前後方向に直線状に延設する前脚接続部と、当該前脚接続部から上記後脚の下端に至る後脚接続部とを有する連結杆によって、上記前脚の下端と上記後脚の下端とを連結するという構成を採用する。
本発明においては、連結杆が前脚の下端に接続されると共に前後方向に直線状に延設する前脚接続部を備えている。このため、複数の椅子を横に並べて配置したときに、隣接する椅子の前脚接続部同士が当接あるいは近接することから、椅子同士の間に隙間を狭めることができ、この隙間に埃等が溜ることを抑止できる。したがって、本発明によれば、椅子が設置される床面の清掃を容易に行うことが可能となる。また、前脚接続部が直線状であるので、複数の椅子を幅方向に複数並設する作業を行うにあたり、既に設置されている椅子における前脚接続部を、隣に置かれる椅子を設置する際のガイドとすることができる。
本発明によれば、座の跳ね上げが可能な可搬式椅子において、座を付勢するための付勢手段の設置スペースを広げ、座の付勢力を高めることができる。
本発明の一実施形態における椅子を前方側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態における椅子を後方側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態における椅子の平面図である。 本発明の一実施形態における椅子の正面図である。 本発明の一実施形態における椅子の側面図である。 本発明の一実施形態における椅子が備える回動機構の分解図を含む斜視図である。 本発明の一実施形態における椅子が備える回動機構の内部構造を示す側面図である。 図7のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態における椅子を横方向に複数配列したときの平面図である。 本発明の一実施形態における椅子を横方向に複数配列したときの正面図である。 本発明の一実施形態における椅子を当該椅子の前後方向に7台スタッキングして専用の台車に載置した状態を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る椅子の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明における前後上下左右の方向は、着座者から見た方向を示している。
図1は、本実施形態の椅子1を前方側から見た斜視図である。また、図2は、本実施形態の椅子1を後方側から見た斜視図である。また、図3は、本実施形態の椅子1の平面図である。また、図4は、本実施形態の椅子1の正面図である。また、図5は、本実施形態の椅子1の側面図である。これらの図に示すように、本実施形態の椅子1は、左右一対で設けられる脚体2と、座3と、回動機構4と、背凭れ5と、肘掛6(前向延設部)と、横連結機構7とを備えている。
脚体2は、前脚2aと、後脚2bと、連結杆2cとを備えている。前脚2aは、上端2a1が下端2a2に対して後側に位置するように後傾された棒状部材であり、後脚2bの略2倍程度の長さを有している。後脚2bは、上端2b1(図7等参照)が下端2b2に対して前側に位置するように前傾された棒状部材であり、上端2b1が前脚2aの略中央部に固定されている。すなわち、本実施形態の椅子1において脚体2は、後傾する前脚2aに前傾する後脚2bが連結された構造を有している。
また、後脚2bは、下端2b2が上端2b1よりも内側(すなわち自らが属する脚体2とは他の脚体2寄り)に配置されており、図4に示すように前側から見て傾斜されている。一方、前脚2aは、前側から見て傾斜されていない。これによって、後脚2bの下端2b2側が前脚2aよりも内側寄りに配置されている。
連結杆2cは、前後方向に直線状に延設された前脚接続部2c1と、前脚接続部2c1から後脚2bの下端2b2に至る後脚接続部2c2とを有している。前脚接続部2c1は、後脚接続部2c2よりも長く延設されており、複数の椅子1が入れ子状に前後にスタッキングされたとき(重ね合わされたとき)に前端部2c3が前方の椅子1の前脚2aの後面に当接する長さに設定されている。この前脚接続部2c1は、途中部位に前脚2aの下端2a2が接続されており、下端2a2の後側にアンカーボルト用の貫通孔2c4が設けられている。また、前脚接続部2c1は、図3に示すように、平面視において肘掛6と共に椅子1の最も左右方向外側に配置されており、複数の椅子1が左右方向に隣接して配列されたときに、隣の椅子1の前脚接続部2c1と隙間なく当接される。
後脚接続部2c2は、前脚接続部2c1と一体的に設けられており、前脚接続部2c1の後端から後脚2bの下端2b2まで直線状に延設されている。なお、上述のように後脚2bの下端2b2が前脚2aよりも内側に配置されているため、後脚接続部2c2は、前脚接続部2c1に対して内側方に傾斜するように延設されている。この後脚接続部2c2は、後脚2bの下端2b2と接続されている。これらの前脚接続部2c1と後脚接続部2c2を有する連結杆2cは、後脚接続部2c2よりも長い直線状の前脚接続部2c1の後端側に椅子1の内方に向けて屈曲する短い後脚接続部2c2が設けられた形状を有し、前脚2aの下端2a2と後脚2bの下端2b2とを連結する。
本実施形態の椅子1においては、上述のように構成された脚体2が左右対称に2つ設けられている。すなわち、本実施形態の椅子1は、2つで一対とされた左右対称の脚体2を備えている。これらの脚体2は、連結杆2cの下面が床面に対して当接され、このとき座3、回動機構4、背凭れ5、肘掛6及び横連結機構7を直接的あるいは間接的に支持する。また、これらの脚体2は、座3に対して着座者がいるときには、着座者の体重を支える。
座3は、回動機構4を介して脚体2に対して回動可能に軸支されている。この座3は、上面に対して着座者が直接座る部位であり、後側の端部近傍を軸支されることで左右に向く回転軸芯を中心として回動可能とされている。このような座3は、上面を上方に向ける姿勢である着座姿勢(図5の実線で示す姿勢)と、上面を背凭れ5側に向ける収納姿勢(図5の仮想線で示す姿勢)との間で回動可能とされている。
回動機構4は、前脚2aと後脚2bとの連結箇所の近傍に配置されている。図6は、回動機構4の分解図を含む斜視図である。また、図7は、回動機構4の内部構造を示す側面図である。また、図8は、図7のA−A線断面図である。なお、図6〜図8においては、2つの脚体2のうち一方のみを図示している。これらの図に示すように、回動機構4は、支持ブラケット4a(支持板)と、支軸4bと、ワッシャ4cと、ゼンマイバネ4d(付勢手段)と、止め輪4eと、位置決めピン4fと、固定ネジ4gと、カバー4hとを備えている。
支持ブラケット4aは、表裏面を左右方向に向けて前脚2aの前面から前方に向けて突出された板状の部材であり、例えば溶接により前脚2aに固定されている。また、支持ブラケット4aは、支軸4bよりも僅かに径が大きな径の貫通孔4a1を有しており、この貫通孔4a1に挿入される支軸4bを回動可能に支持する。また、支持ブラケット4aは、貫通孔4a1を中心とした周方向に複数配列されるネジ孔4a2を有しており、各ネジ孔4a2に固定ネジ4gの先端部が螺合可能とされている。
さらに、支持ブラケット4aは、着座姿勢とされた座3を支えるためのストッパ8の端部が固定されている。このストッパ8は、椅子1の左右両側に設けられる回動機構4の支持ブラケット4aに対して各端部が固定され、左右に水平に延在するように配置された棒部材である。また、座3の下面には、座3が着座姿勢とされたときにストッパ8に当接する当接部9が設けられている。なお、図8においては、これらのストッパ8及び当接部9を省略して図示している。この当接部9は、ストッパ8との衝突時における衝撃を緩和するために、下面の形状がストッパ8の上部形状に沿った形状とされている。
この支持ブラケット4aの表面には、後述のように固定ネジ4g等によってゼンマイバネ4dが固定される。このようなゼンマイバネ4dが固定される支持ブラケット4aの表面は、側方から見て、ゼンマイバネ4dの外形よりも広く設定されている。支軸4bは、一端側が座3の側面に対して固定された棒部材であり、他端側が座3側から外側に向けて貫通孔4a1に挿通されている。また、支軸4bの先端(他端側)には、ゼンマイバネ4dの内側の端部4d1を取り付けるための取付溝4b1が設けられている。このような支軸4bは、座3の左右両側の側面に対して設けられており、座3を上下に回動可能となるように軸支している。
ワッシャ4cは、ゼンマイバネ4dと支持ブラケット4aとの間に介挿されており、支軸4bが挿通される貫通孔4c1を中央に有する円板状の部材である。このワッシャ4cは、ゼンマイバネ4dの摩耗や動作音を抑止するため、樹脂によって形成されている。ゼンマイバネ4dは、渦巻き状に巻回されたバネであり、内側の端部4d1が支軸4bの先端の取付溝4b1に取り付けられている。また、ゼンマイバネ4dの外側の端部4d2は、フック状に湾曲されており、位置決めピン4fに上方から係止されている。このようなゼンマイバネ4dは、定常状態に対して縮径された状態で取り付けられており、座3を常に回動方向の上方に向けて(すなわち収容姿勢に向けて)付勢している。止め輪4eは、ゼンマイバネ4dをワッシャ4cと挟み込むようにゼンマイバネ4dの外側に配置されており、支軸4bに対して固定されている。
位置決めピン4fは、支持ブラケット4aに設けられた複数のネジ孔4a2のいずれかに螺合される固定ネジ4gによって支持される部材である。この位置決めピン4fは、ゼンマイバネ4dの外側の端部4d2が係止され、ゼンマイバネ4dの外側の端部4d2の位置(すなわちゼンマイバネ4dの付勢力)を規定する。ネジ孔4a2は、支持ブラケット4aに設けられた複数のネジ孔4a2のいずれかに螺合され、ゼンマイバネ4dに求められる付勢力に応じて位置決めピン4fの位置を規定する。カバー4hは、側方から見た形状が支持ブラケット4aと略同一とされており、支持ブラケット4aの縁部に係止されることによって当該支持ブラケット4aに固定されている。このカバー4hは、支持ブラケット4a、支軸4b、ワッシャ4c、ゼンマイバネ4d、止め輪4e、位置決めピン4f及び固定ネジ4gを覆うことにより保護する。なお、カバー4hには、横連結機構7を取り付けるための取付孔4h1が設けられている。
このような回動機構4は、椅子1の左右両側に各々設けられており、支軸4bによって座3を回動可能に支持している。また、回動機構4は、ゼンマイバネ4dによって座3を収容姿勢に向けて付勢している。これによって、座3は、着座者がいない場合には、ゼンマイバネ4dの付勢力によって跳ね上げられ、収容姿勢とされる。
背凭れ5は、図1〜図5に示すように、脚体2の前脚2aの上端2a1側に固定されており、座3よりも上方にて脚体2に支持されている。この背凭れ5は、着座者の背中を後方から支える。
肘掛6は、着座者の腕を支えるものであり、肘掛本体6aと、支持部6bとを備えている。肘掛本体6aは、脚体2の前脚2aの上端2a1から前方に向けて延設されており、着座者の腕を直接させる部位である。支持部6bは、肘掛本体6aの下方に設けられており、脚体2の前脚2aに固定されている。このような支持部6bも、肘掛本体6aと同様に、前脚2aから前方に向けて延設されている。
このような肘掛6は、全体として前脚2aから前方に延設されており、回動機構4(すなわち支持ブラケット4a)よりも上方に配置されている。また、支持部6bの前面は、複数の椅子1が入れ子状に前後方向に重ね合わされたときに前方の椅子1の肘掛本体6aの後面(第2当接面6a1)に当接する第1当接面6b1とされている。また、肘掛本体6aの後面は、複数の椅子1が入れ子状に前後方向に重ね合わされたときに後方の椅子1の支持部6bの前面(第1当接面6b1)と当接する第2当接面6a1とされている。すなわち、このような肘掛6は、複数の椅子1が入れ子状に重ね合わされたときに前方の椅子の肘掛6に当接する第1当接面6b1と、後方の椅子1の肘掛6に当接する第2当接面6a1とを有している。
さらに、肘掛6においては、図5に示すように、第2当接面6a1が前後方向において前脚2aの後面と略同一の位置に配置され、前脚2aから第1当接面6b1までの前後方向(すなわち水平方向)における距離L1が、同じく前後方向における前脚2aから回動機構4の先端(すなわち支持ブラケット4aの先端)までの突出距離L2よりも長く設定されている。また、第1当接面6b1及び第2当接面6a1とは、前脚2aと同一の角度で傾斜された傾斜面とされており、複数の椅子1が入れ子状に重ね合わされたときに前方の椅子1の第2当接面6a1と後方の椅子1の第1当接面6b1とが面接触されるようにされている。
横連結機構7は、椅子1の左右両側に設けられた回動機構4のカバー4hの取付孔4h1に各々取り付けられている。この横連結機構7は、複数の椅子1同士が横方向に配列されたときに、隣り合う椅子1同士を接続するための機構である。
図9は、本実施形態の椅子1を横方向に複数配列したときの平面図である。また、図10は、本実施形態の椅子1を横方向に複数配列したときの正面図である。本実施形態の椅子1は、例えば劇場やホールの空きスペース、または体育館に、図9及び図10に示すように、横方向に複数配列することで着席スペースを臨時的に増設することができる。このとき、隣り合う椅子1同士は、横連結機構7同士が接続されることにより固定される。
図11は、本実施形態の椅子1を当該椅子1の前後方向に7台スタッキングして専用の台車100に載置した状態を示す側面図である。この図に示すように、複数の椅子1をスタッキングする場合には、後側(すなわち図11においては下側)に位置する椅子1の第1当接面6b1に対して、前側(すなわち図11においては上側)に位置する椅子1の第2当接面6a1が当接する。さらに、後側(すなわち図11においては下側)に位置する椅子1の連結杆2cの前端部2c3が前側(すなわち図11においては上側)に位置する椅子1の前脚2aの後面に当接する。これによって、前側(すなわち図11においては上側)に位置する椅子1が後側(すなわち図11においては下側)に位置する椅子1によって安定的に支持される。また、台車100を用いずに、複数の椅子1を床面に沿って水平方向にスタッキングする場合においても、後側に位置する椅子1の第1当接面6b1に対して前側に位置する椅子1の第2当接面6a1が当接することで、これらの椅子1の位置決めを行うことができる。
以上のような本実施形態の椅子1では、後傾する前脚2aに前傾する後脚2bが連結された構造を有する脚体2において、脚体2の後脚2bの下端2b2側が前脚2aよりも他の脚体2寄りに配置されている。これによって、一対の後脚2bを一対の前脚2aの間に進入させることで、複数の椅子1をコンパクトに重ね合わせることができ、可搬式椅子に適した形状となっている。さらに、本実施形態の椅子1においては、座3を付勢するゼンマイバネ4dが設置される支持ブラケット4aが、脚体2の前脚2aから後脚2bと反対方向である前方に突出して設けられている。このため、支持ブラケット4aを前脚2aと後脚2bとの間の狭小なスペースに設ける場合と比較して大型化することができ、ゼンマイバネ4dの設置スペースを広くすることができ、より大型で付勢力の強いゼンマイバネ4dを設置することができる。したがって、本実施形態の椅子1によれば、座3の跳ね上げが可能な可搬式椅子において、座3の付勢力を高めることが可能となり、座3の跳ね上げが不十分となったり、跳ね上げ速度が不十分となったりすることを防止することができる。また、本実施形態の椅子1においては、前脚2aが後脚2bの下端2b2側よりも外側に配置されるため、一対の脚体2において前脚2a同士の間を広く確保することができ、着座者の足を入れるための空間を広げると共に清掃を容易に行うことができる。また、本実施形態の椅子1においては、ゼンマイバネ4dによって座3が収容姿勢に向けて付勢されるため、椅子1が幅方向に並設されている場合に、奥側の席に座る人のために通路を空けるための立ち上がり動作が行いやすい。また、本実施形態の椅子1においては、後傾する前脚2aに支持ブラケット4aが設けられているので、座3を介して支持ブラケット4aに加わる荷重を前脚2aによって下方から受け止めることができるため、強度に優れ安定性が向上する。
また、本実施形態の椅子1においては、複数の椅子1がスタッキングされたときに、前方の椅子1の肘掛6に当接する第1当接面6b1と、後方の椅子1の肘掛6に当接する第2当接面6a1とを有する肘掛6を備えている。このような本実施形態の椅子1によれば、複数の椅子1をスタッキングしたときに、前方の肘掛6に第1当接面6b1が当接することによって、前方の椅子1までの距離が規定される。ここで、本実施形態の椅子1においては、前脚2aから第1当接面6b1までの距離L1が水平方向における前脚2aからの支持ブラケット4aの突出距離L2よりも長く設定されていることから、前方の椅子1の前脚2aとの間に回動機構4(すなわち支持ブラケット4a)を収容可能なスペースが形成される。したがって、脚体2の前脚2aから後脚2bと反対方向である前方に突出して設けられる支持ブラケット4aを有する場合であっても、支持ブラケット4aが前方の椅子1と干渉することがなく、複数の椅子1を好適に重ね合わせることができる。
また、本実施形態の椅子1においては、肘掛6に第1当接面6b1及び第2当接面6a1を設けている。このため、肘掛6とは別体として、第1当接面6b1及び第2当接面6a1を有する部材を設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることが可能となる。また、肘掛6は、着座者の腕を支える強度を有する部材である。このため、このような肘掛6に第1当接面6b1及び第2当接面6a1を持たせることによって、強度の高い部材に第1当接面6b1及び第2当接面6a1を設けることができる。したがって、複数の椅子1をスタッキングするときの衝撃等を肘掛6において安定して受けることが可能となる。
また、本実施形態の椅子1においては、複数の椅子1がスタッキングされたときに前端部2c3が前方の椅子1の前脚2aの後面に当接する連結杆2cを備えている。このような本実施形態の椅子1によれば、複数の椅子1をスタッキングするときに連結杆2cの前端部2c3を前方の椅子1の前脚2aの後面に当接させることで、容易に位置決めを行うことができる。
また、本実施形態の椅子1においては、連結杆2cが前脚2aの下端2a2に接続されると共に前後方向に直線状に延設する前脚接続部2c1を備えている。このため、図9及び図10に示すように、複数の椅子1を横に並べて配置したときに、隣接する椅子1の前脚接続部2c1同士が当接することから、椅子1同士の間に隙間が生じることを防止することができ、この隙間に埃等が溜ることを抑止できる。したがって、本実施形態の椅子1によれば、椅子1が設置される床面の清掃を容易に行うことが可能となる。また、前脚接続部2c1が直線状であるので、複数の椅子1を幅方向に複数並設する作業を行うにあたり、既に設置されている椅子1における前脚接続部2c1を、隣に置かれる椅子1を設置する際のガイドとすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、本発明における付勢手段がゼンマイバネ4dである構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、付勢手段として他のバネやゴム等を用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、本発明の前向延設部が肘掛6である構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、肘掛6とは別体で前向延設部を設けることも可能である。
また、上記実施形態における支持ブラケット4aや連結杆2cの形状は一例であり、他の形状を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、前脚2aから第1当接面6b1までの前後方向における距離L1が、同じく前後方向における前脚2aから回動機構4の先端までの突出距離L2よりも長く設定されている構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記距離L1と上記突出距離L2とを同一とすることも可能である。このときに、回動機構4の先端(すなわちカバー4hの先端)にゴム等の柔らかい部材を設けることによって、前脚2aを積極的に受ける部位として当該先端を用いても良い。
また、上記実施形態においては、複数の椅子1をスタッキングしたときに、連結杆2cの前端部2c3が前脚2aの後面に当接する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の椅子1をスタッキングしたときに、連結杆2cの前端部2c3が前脚2aの後面に当接しない構成を採用することも可能である。このような場合には、例えば、連結杆2cの前脚接続部2c1を前脚2aの下端2a2よりも前方に突出させる必要はない。また、前脚2aの後面から後方への突出部を形成してスタッキングのときにおける後方の椅子の前脚2aとの当たりとしたり、前方の椅子の後脚2bと後方の椅子の前脚2aとが交差する箇所にスタッキングのときに相互が当接する機構を設けたりすることも可能である。さらに、連結杆2cにおける前脚接続部2c1と後脚接続部2c2との間に上方に突出する部材設け、スタッキングのときに当該部材が後方の椅子1の前脚2aの前端面に当接するようにしても良い。
1……椅子、2……脚体、2a……前脚、2a1……上端、2a2……下端、2b……後脚、2b1……上端、2b2……下端、2c……連結杆、2c1……前脚接続部、2c2……後脚接続部、2c3……前端部、2c4……貫通孔、3……座、4……回動機構、4a……支持ブラケット(支持板)、4a1……貫通孔、4a2……ネジ孔、4b……支軸、4b1……取付溝、4c……ワッシャ、4c1……貫通孔、4d……ゼンマイバネ(付勢手段)、4d1……端部、4d2……端部、4e……止め輪、4f……位置決めピン、4g……固定ネジ、4h……カバー、4h1……取付孔、5……背凭れ、6……肘掛、6a……肘掛本体、6a1……第2当接面、6b……支持部、6b1……第1当接面、7……横連結機構、8……ストッパ、9……当接部、100……台車、L1……距離、L2……突出距離

Claims (3)

  1. 後傾する前脚に前傾する後脚が連結された構造を有する一対の脚体と、当該脚体に対して上下に回動可能に軸支される座と、当該座よりも上方にて前記脚体に支持される背凭れとを備え、前後方向に入れ子状に複数重ね合わせることが可能とされた椅子であって、 前記脚体の後脚の下端側が前記前脚よりも他の前記脚体寄りに配置され、
    前記前脚から前方に突出して設けられる支持板と、前記支持板に固定されると共に前記座を回動方向の上方に向けて付勢する付勢手段と、前記背凭れよりも前方に延設されると共に前記支持板よりも上方に配置される前向延設部とを備え
    当該前向延設部は、複数の椅子が入れ子状に重ね合わされたときに前方の椅子の前記前向延設部に当接する第1当接面と、後方の椅子の前記前向延設部に当接する第2当接面とを有し、
    水平方向における前記前脚から前記第1当接面までの距離が、水平方向における前記前脚からの前記支持板の突出距離以上に設定されている
    ことを特徴とする椅子。
  2. 前記前向延設部は、肘掛であることを特徴とする請求項記載の椅子。
  3. 前記前脚の下端に接続されると共に前後方向に直線状に延設する前脚接続部と、当該前脚接続部から前記後脚の下端に至る後脚接続部とを有する連結杆によって、前記前脚の下端と前記後脚の下端とを連結することを特徴とする請求項1または2記載の椅子。
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