JPH0852039A - プレロードをかけた基部アッセンブリを有するスイベル式リクライニング／ロッキングチェア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 リクライニング及び後方ロッキング運動を所
定範囲に制限する椅子。 【構成】 チェアは一対のロッキングブロック２６と一
対のスプリングアッセンブリ３４とを有する。各ロッキ
ングブロックは平らな部分３２を有し、各スプリングア
ッセンブリは上部及び下部ブラケット部材３６，４０を
有する。上部ブラケット部材はロッキングブロックに固
定され、下部ブラケット部材は基部アッセンブリ４４の
サイド部材４２に固定されている。固定は、チェアのリ
クライニングもしくはロッキング動作の間、ロッキング
ブロックがサイド部材上でロッキング運動をするような
位置で行われる。上部及び下部ブラケット部材はそれぞ
れのロッキングブロック２６とサイド部材４２に固定さ
れる。固定は、チェアにだれも座っていなくても各スプ
リングアッセンブリがわずかな引張力を発生して、チェ
アのシートセクション１２をわずかに傾いた位置に強制
するような位置で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、リクライニングチェア
に係り、更に詳しくは、使用されていないときリクライ
ニング位置にわずかに傾斜しており、そのリクライニン
グ及び後方ロッキング運動を所定範囲に制限する手段を
有するスイベル式リクライニング／ロッキングチェアに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スイベ
ル式リクライニング／ロッキングチェアは、多様な環
境、特に家庭において、そのリクライニング／ロッキン
グの快適さ及び、支持プラットフォ−ム上を回転して近
くのテ−ブル、雑誌入れ、家庭事務あるいは娯楽機器等
に容易に接近できる便利さのため使用されている。多く
の従来型のスイベル式リクライニングチェアでは、回転
運動の為チェアを支持するスイベル基礎部材の中心より
前方に前記チェアを据え付けねばならない。しかし、使
用者により最大リクライニング位置にされた時、前記チ
ェアの重心が前記スイベル基底部材自身の後方の揺れ運
動（ロッキング運動）、ひいてはチェア全体の望ましく
ない揺れ運動を起こすほど前記スイベル基礎部材の中心
から離れてはいけない。もし前記チェアを、使用されて
いないときその重心が前記スイベル基礎部材の幾何学的
中心上に来るように取り付けると、使用者が前記チェア
を最大限にリクライニングさせたとき、あるいはこれを
ロッキング中後方へ揺らしたとき前記チェアが後方へ片
寄り気味に揺れる傾向が出るであろう。これは、使用者
が前記チェアをリクライニング位置にしたとき、使用者
の重心と同様前記チェアの重心も変化する（即ち、前記
スイベル基底部材に対して後方へ移動する）為である。

【０００３】上記のようなスイベル式リクライニングチ
ェアが、上記スイベル基底部材の望ましくない後方の揺
れの可能性を排除すべく上記スイベル式リクライニング
チェアの中心から前方に離れた位置に取り付けられた場
合、使用者により前記チェアがリクライニング位置から
解放され実質的に直立位置に移行したとき、あるいは使
用者が前記チェアを前方に揺らして立ち上がったとき
に、前記チェアは望ましくない前方への揺れ傾向を示す
ことがある。これは直立位置にあるとき、前記チェアの
重心が前記チェアの前記スイベル基底部材の中心よりか
なり前方に片寄る為である。かくして、最大限にリクラ
イニングした位置から完全に直立した位置に前記チェア
が急速に動くと、時として前記スイベル基底部材の“揺
れ”動作が起きる可能性がある。この揺れ動作は、もし
チェアが完全直立位置に到達した時に使用者がチェアか
ら急に立ち上がるさらにひどくなる可能性がある。

【０００４】従来的設計によるある種のスイベル式リク
ライニングチェアのもう一つの欠点は、前記チェアの前
記リクライニング動作を所定の程度まで能動的に制限で
きる手段を全く欠いていることである。これまでに開発
されたリクライニング／ロッキングチェアは一般に、一
対のコイルスプリングアセンブリによってもたらされる
張力（これによって前記チェアの前記揺れ動作も可能と
なる）に依存して、前記チェアが過度にリクライニング
しないようにする。幾分効果的ではあるものの、このよ
うなリクライニング／ロッキングチェアは前記チェアの
前記重心が固定基底部材上過度に後方に来てしまうとや
はり後方に揺れてしまうことがあり、ゆえに基底部材自
身の望ましくない揺れ動作を引き起こし、前記チェア操
作上どこか不安定な感じにつながる。

【０００５】従って、本発明の主要な目的の一つは、前
記チェアに人が座っていなくても前記チェアをわずかに
リクライニングした位置に片寄らせる手段を有するスイ
ベル式リクライニング／ロッキングチェアを提供し、こ
れにより使用者が前方への揺れ動作の最後に前記チェア
から急に立ち上がったときなど、前記チェアが前方に揺
れたときの前記チェアのスイベル基底部材の望ましくな
い揺れを避けることである。

【０００６】本発明のもう一つの目的は、前記チェア使
用者が前記チェアを後方に揺らした時前記チェアの最大
後方揺れ動作を能動的に制限する手段を有するスイベル
リクライニング／ロッキングチェアを提供することであ
る。

【０００７】本発明の更にもう一つの目的は、人が座っ
ていない場合でも、このようなロッキングバネ機構にお
いて一般に包含される以上の追加的部材を必要とせず
に、わずかにリクライニングした位置にしてあるスイベ
ル式リクライニング／ロッキングチェアを提供すること
である。

【０００８】本発明の更にもう一つの目的は、このよう
なロッキングバネ機構において一般に要求される以上の
追加的部材を必要とせずに、前記チェアの最大リクライ
ニング運動が所定の程度まで能動的に制限されるスイベ
ル式リクライニング／ロッキングチェアを提供すること
である。

【０００９】

【発明の概要】上記及びその他の目的は本発明の好適実
施例に基づくスイベル式リクライニング／ロッキングチ
ェアにより達成される。１つの好適な態様によれば、上
記チェアは、一対の側壁部とシート部材とシートバック
部材とを有するシートセクションから成る。一対のロッ
キングブロックが上記側壁部の内側に固定される。各ロ
ッキングブロックは、湾曲部分とほぼ平らな部分とから
なる支持面を有する。シートセクションは一対のスプリ
ングアッセンブリによってロッキング動作されるように
支持されている。各スプリングアッセンブリは、上部ブ
ラケット部材と、少なくとも１つのスプリングと、下部
ブラケット部材とを有する。各スプリングアッセンブリ
の上部及び下部ブラケット部材には複数の孔が形成さ
れ、各スプリングアッセンブリの上部ブラケット部材が
ロッキングブロックの所定位置に固定される。また、ロ
ッキングブロックの支持面が基部アッセンブリ上に位置
されるように、各スプリングアッセンブリの下部ブラケ
ット部材が基部アッセンブリに固定される。

【００１０】下部ブラケット部材は基部アッセンブリの
所定の位置に固定される。所定の位置とは、各スプリン
グアッセンブリに、各スプリングアッセンブリの上部ブ
ラケット部材の後部と下部ブラケット部材の後部との間
にわずかな引張力を発生させる位置である。この引張力
により、シートセクションは着座者がいないときでも少
し傾斜した位置に強制される。チェアは、基部アッセン
ブリとスイベル基礎部材とにしっかりと固定されたスイ
ベルプレートアッセンブリによってスイベル動作可能に
支持される。

【００１１】本発明のスイベル式リクライニング／ロッ
キングチェアのロッキングブロックによりもたらされる
他の重要な利点・効果は、各ロッキングブロックのほぼ
平らな部分が、シートの着座者が後方にロッキング動作
をする際のチェアの後方ロッキング運動を積極的に制限
・限定するのに役立つことである。これにより、チェア
のスイベル基礎部材の望まれないロッキング運動が防止
される。この望まれないロッキング運動は、着座者が後
方ロッキング（揺動）経路の所定の地点を超えるような
（大きな）ロッキングもしくはリクライニングを生じさ
せた場合に従来構造において起きるロッキング運動であ
る。

【００１２】本発明の好適な態様にあっては、本発明の
チェアはシートセクションの一対の側壁部の間に取付け
られるフロントカバーを具備する。ラチェット部材がこ
のフロントカバーに取付けられ、チェアの基部アッセン
ブリに操作可能に設けられた歯止めアッセンブリに係合
する。歯止めアッセンブリとラチェット部材は、チェア
が着座者によりリクライニング位置に強制されると、協
働してチェアを所望のリクライニング位置に保持する。

【００１３】従って、本発明のスイベル式リクライニン
グ／ロッキングチェアは、チェアの後方ロッキング動作
を制限することができると共に、チェアのスイベル基礎
部材の望まれないロッキングブれ動作を防止するのに役
立つ（このような作用効果を発揮させるために特別な部
品・要素を設けることなく）。従って、本発明のチェア
は上記目的を達成するために、スイベル式リクライニン
グ／ロッキングチェアに通常必要とされる部品・要素以
外のものを必要としないので、より簡単に、容易に、且
つ安価に製造することができる。

【００１４】

【実施例】図１及び図２を参照すると、本発明の好適実
施例に係るスイベル（swivel）式リライニング／ロッキ
ングチェア１０が示されている。このチェア１０は概し
て、一対の平行側壁部１４とシート部材１６とシートバ
ック（背もたれ部）１８とを有するシートセクション１
２から成っている。特に図２に示されているように、上
記２つの側壁部１４は、後部支持レール２０と前部支持
部材２２とを介して連結されている。前部支持部材２２
は、側壁部１４の内側壁部１４ａに取付けられた一対の
ブラケット２４を介して側壁部１４に固定することがで
きる。レッグレスト部材２５は前部支持部材２２の前方
に（覆うように）設けられ、チェア１０のパンタグラフ
リンクアッセンブリ（図示せず）により前部支持部材２
２から外方（前方）へ延出されるものである。尚、上記
パンタグラフリンクアッセンブリは、レッグレスト部材
２５を延出したり引込んだりすべく前部支持部材２２の
穴２２ｂを通って延びる要素を有している。前部支持部
材２２の内側面２２ａには、ラチェット部材２３も設け
られている。このラチェット部材２３は、一旦着座者が
シートセクションを後方移動経路の所定位置以上に傾斜
させると、後述する爪・歯止め（pawl）アッセンブリと
協働して、シートセクション１２を所望のリクラインニ
ング位置に保持するのに役立つ。

【００１５】上記内側壁部１４ａには、一対のロッキン
グブロック２６も取付けられている。図４を少し参照す
ると、各ロッキングブロック２６は、ほぼ湾曲する部分
３０と、ロッキングブロック２６の最終端に向かってほ
ぼ平らに延びる部分３２とからなる支持面２８を有して
いる。複数のドリル加工孔２６ａ、２６ｂ及び２６ｃが
正確な位置に形成され、シートセクション１２を所望の
姿勢に適切に保持できるようになっている。この点につ
いては以下の段落において記述する。ロッキングブロッ
ク２６は典型的には、カエデ、オーク、ニレあるいは硬
材カエデ等の硬い木材により構成される。

【００１６】図２から図５を参照すると、各ロッキング
ブロック２６にはスプリングアッセンブリ３４が取付け
られている（図２では一方のスプリングアッセンブリし
か示されていない）。図５を参照すると、各スプリング
アッセンブリ３４は、上部ブラケット部材３６と、一対
のコイルスプリング３８ａ、３８ｂと、下部ブラケット
部材４０とから成っている。各スプリングアッセンブリ
３４の上部ブラケット部材３６は、複数の孔部３７ａ、
３７ｂ、３７ｃを有している。これら孔部により、これ
らに対応する複数の適当な締結具３９ａ、３９ｂ、３９
ｃを用いて上部ブラケット部材３６を対応ロッキングブ
ロック２６の孔部２６ａ、２６ｂ、２６ｃに連結するこ
とができる。このスプリングアッセンブリ３４は本出願
人所有の米国特許第５１７１０００号にも記載されてい
る。この引用により上記米国特許の内容は本明細書に記
載されたものとする。

【００１７】図２及び図３をさらに参照すると、スプリ
ングアッセンブリ３４は基部アッセンブリ４４の一対の
サイド部材４２に固定されている。これらサイド部材４
２は、後部ブレース（brace ）部材４６と前部ブレース
部材４８とにより所望距離だけ幅方向に隔てられてい
る。一対の内側支持部材５０が後部ブレース部材４６と
前部ブレース部材４８の間に設けられ。基部アッセンブ
リ４４の構造強度・剛性を強化している。また、スイベ
ル取付部材５２が後部支持部材４６と内側支持部材５０
に取付けられている。

【００１８】前部ブレース部材４８には歯止めアッセン
ブリ４９が設けられている。このアッセンブリ４９はラ
チェット部材２３と協働してチェア１０を所望のリクラ
イニング位置に保持する。上記アッセンブリ４９とラチ
ェット部材２３は、既に特許査定された本出願人所有の
米国特許出願第０７／８２６，６９１号（出願日１９９
２年１月３１日）の内容（要旨）に係るものである。こ
の引用により、上記米国特許出願の内容は本明細書に記
載されたものとする。

【００１９】図２〜図５を参照すると、基部アッセンブ
リ４４はスイベルプレートアッセンブリ５４を介してス
イベル運動（回転運動）ができるように支持されてい
る。スイベルプレートアッセンブリ５４は基部アッセン
ブリ４４のスイベル取付部材５２に固定された上部プレ
ート５６を有する。スイベルプレートアッセンブリ５４
の下部プレート５８はスイベル基礎部材６０に固定され
る。従って、スイベルプレートアッセンブリ５４によ
り、基部アッセンブリ４４そしてシートセクション１２
は基礎部材６０を中心にスイベル動作（回転動作）する
ことができる。図５に最も良く示されているように、ロ
ッキングブロック２６そして全シートセクション１２
は、スイベル基礎部材６０の幾何中心よりも前方にオフ
セットされている。これは、シートセクションの後方ロ
ッキングもしくはリクライニング動作により、スイベル
基礎部材６０の望まれない後方ロッキング運動が起きな
いようにするため（起きにくくするため）である。

【００２０】図３〜図５を参照すると、スプリングアッ
センブリ３４の下部ブラケット部材４０は複数の孔４１
ａ、４１ｂ、４１ｃを有している。これら孔により、こ
れらに対応する複数の適当な締結具４３ａ−４３ｃを用
いて下部ブラケット部材４０を盲穴４５ａ−４５ｃ（図
３）を介して基部アッセンブリ４４のサイド部材４２に
取付けることができる。ブラケット部材３６と４０をそ
れぞれのロッキングブロック２６とサイド部材４２に以
下の如く固定することが本発明の１つの主要目的であ
る。即ち、サイド部材４２の後部４２ａに（最も）近い
コイルスプリング３８ａが引張力を発生し、この引張力
によってチェア１０の側壁部１４そしてチェア１０のシ
ートバック１８が少しリクライニングするように（たと
え、チェア１０に誰も座っていなくても）、上記ブラケ
ット部材３６、４０をロッキングブロック２６とサイド
部材４２に取付ける。これを達成するために、ロッキン
グブロック２６にドリル加工された孔２６ａ、２６ｂ、
２６ｃの位置は、孔２６ａと下部ブラケット部材４０の
孔４１ａに対応する孔との間の垂直距離が孔２６ｃと下
部ブラケット部材４０の孔４１ｃに対応する孔との間の
垂直距離よりも大きくなる位置にされる。これにより各
スプリングアッセンブリ３４にプレロードが作用したこ
とになる。プレロードをかけているということは、各ス
プリングアッセンブリ３４のスプリング３８ａにより生
ずる引張力（tensioning force）が他方のスプリング３
８ｂにより生ずる引張力より少し大きいことを意味す
る。従って、ロッキングブロック２６そしてシートセク
ション１２は、チェア１０にだれも座っていないときに
少しリクライニングされている。リクライニングの度合
いは任意であるが、好ましくは約２°〜１０°の範囲
（より好ましくは約５°）である。このリクライニング
（傾斜）は図５の角度５１により示されている。

【００２１】チェア１０を少し傾いた位置に強制する各
スプリングアッセンブリ３４のプレロードにより、着座
者がチェア１０でロッキング動作をするとき、あるいは
チェア１０を完全リクライニング位置から直立位置に急
に移動して着座者がチェア１０から起上がる・立上がる
とき、シートセクション１２が前方へロッキングし過ぎ
ないようにすることができる。従って、基部アッセンブ
リ４４によるスイベル基礎部材６０のロッキング動作は
防止される。さもなくば、基部アッセンブリ４４がスイ
ベル基礎部材６０の幾何中心から前方へオフセットされ
ているので、スイベル基礎部材がロッキング動作してし
まう。

【００２２】図５を参照すると、各側壁部１４のロッキ
ングブロック２６はほぼ平らな部分３２を有しているの
で、基部アッセンブリ４４に対するシートセクション１
２の最大後方ロッキングもしくはリクライニング動作を
限定・制限するのに役立つ。シートセクション１２の通
常のロッキングもしくはリクライニング動作の間は、支
持面２８の湾曲部分３０が基部アッセンブリ４４のサイ
ド部材４２上でロッキング／リクライニング運動をす
る。シートセクション１２が基部アッセンブリ４４に対
してリクライニング位置に強制されると、図５の仮想線
で示されるように、ロッキングブロック２６のほぼ平ら
な部分３２がサイド部材４２に接触する。平らな部分３
２の全体がサイド部材４２に接触すると、それ以上のリ
クライニングもしくは後方ロッキング動作は出来なくな
る。従って、ロッキングブロック２６の全長、湾曲部分
３０の曲率半径及びほぼ平らな部分３２の長さは全て重
要なファクタであり、シートセクション１２のリクライ
ニングもしくは後方ロッキング動作をどの程度で制限す
るかを決定する場合に考慮されなければならない事項で
ある。好適実施例では、ロッキングブロック２６の全長
は好ましくは約１３−１４インチ（約３３．０２−３
５．５６ｃｍ）であり、より好ましくは約１３．２５イ
ンチ（約３３．６５５ｃｍ）である。湾曲部分３０の曲
率半径は好ましくは約１７−１８インチ（約４３．１８
−４５．７２ｃｍ）、より好ましく約１７．５インチ
（約４４．４５ｃｍ）である。ほぼ平らな部分３２は好
ましくはロッキングブロック２６の全長の後部２５％〜
３３％を占める。

【００２３】上述の記載から、本発明のチェア１０では
スイベル基礎部材６０のロッキングはほとんど生じない
ことが理解されたであろう。また、チェア１０の最大リ
クライニングもしくは後方ロッキング動作は、チェア１
０に他の部品・要素を付設することなく制限調節するこ
とができる。従って、チェア１０の製造は複雑になるこ
とはない。さらに、チェア１０の全体のコストも大きく
上昇することはない。

【００２４】次に図６を参照すると、基礎部材の代替例
６２が示されている。この基礎部材６２は特にスイベル
なしのチェアに適している。よって、このアッセンブリ
は床やその他の同様な支持面に直接設置されるので上に
記載された（生じ得る可能性のある）基礎部材６０の前
方ロッキング動作はこの基礎部材６２では問題とならな
い。

【００２５】基礎アッセンブリ６２は、後部ブレース部
材６６と前部ブレース部材６８とにより所定距離を隔て
られた一対のサイド部材６４を有している。歯止めアッ
センブリ４９が前部ブレース部材６８に固定され、図２
のラチェット部材２３と係合するようになっている。サ
イド部材６４を図２のスプリングアッセンブリ３４に連
結すること、そして、ロッキングブロック２６に連結す
ることについては、図５で説明したのと同様な手法で行
う。従って、基部アッセンブリ６２のサイド部材６４は
ロッキングブロック２６のほぼ平らな部分３２と協働し
て、シートセクション１２の最大リクライニング及びロ
ッキング動作を制限する。

【００２６】本発明のスイベル式リクライニング／ロッ
キングチェア１０は、チェア１０が基礎部材に対して前
方へロッキング動作したとき、スイベル基礎部材がロッ
キング動作を起こさないようにすべく、チェアのスイベ
ル基礎部材に対してシートセクションよりしっかりと支
持することができる。また、本発明のチェア１０は、基
部アッセンブリに対するチェアのシートセクションの最
大後方ロッキング及びリクライニング動作を制限するこ
とができる簡単だが非常に効果的な手段を提供する。

【００２７】当業者であれば上述の記載から本発明の技
術思想は種々の形態で実施できることが理解できるであ
ろう。従って、本発明は上記において特定の実施例を用
いて説明してきたが、本発明の真の技術的範囲は上述の
ものに限定されるものではない。なぜなら当業者であれ
ば明細書及び図面の内容を理解することにより、種々の
変形・変更をなすことが可能になるからである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の好適実施例に係るスイベル式リクライ
ニング／ロッキングチェアの斜視図。

【図２】図１のチェアの展開斜視図。

【図３】図１の基部アッセンブリの平面図。

【図４】図２に示されたロッキングブロックの側面図で
あり、湾曲部分とほぼ平らな部分とからなるロッキング
ブロック支持面をより明確に図示している。

【図５】図１のチェアの側面図であり、ロッキングブロ
ックとスプリングアッセンブリとを介してチェアの基部
アッセンブリに連結されたチェアサイド壁部を示してい
る。また、スプリングアッセンブリの上部及び下部ブラ
ケット部材の孔の位置を示し、スプリングアッセンブリ
がどのようにロッキングブロックと基部アッセンブリに
固定されて、チェアにだれも座っていないときでもチェ
アを少し傾斜した位置に付勢・強制するかを示してい
る。さらに、ロッキングブロックの平らな部分がどの様
にチェアの後方ロッキング動作を制限するかを図示して
いる。

【図６】スイベル運動しないリクライニング／ロッキン
グチェアに特に適した本発明の基部アッセンブリの好適
変形代替例の傾斜図。

【符号の簡単な説明】

１０ スイベル式リクライニング／ロッキングチェア １２ シートセクション １４ 側壁部 １６ シート部材 １８ シートバック ２０ 後部支持レール ２２ 前部支持レール ２２ａ 内側面 ２２ｂ 穴 ２３ ラチェット部材 ２４ ブラケット ２５ レッグレスト部材 ２６ ロッキングブロック ２６ａ 孔 ２６ｂ 孔 ２６ｃ 孔 ２８ 支持面 ３０ 湾曲部分 ３２ 平らな部分 ３４ スプリングアッセンブリ ３６ 上部ブラケット部材 ３７ａ 孔部 ３７ｂ 孔部 ３７ｃ 孔部 ３８ａ コイルスプリング ３８ｂ コイルスプリング ３９ａ 締結具 ３９ｂ 締結具 ３９ｃ 締結具 ４０ 下部ブラケット部材 ４１ａ 孔 ４１ｂ 孔 ４１ｃ 孔 ４２ サイド部材 ４２ａ 後部 ４３ａ 締結具 ４３ｂ 締結具 ４３ｃ 締結具 ４４ 基部アッセンブリ ４５ａ 穴 ４５ｂ 穴 ４５ｃ 穴 ４６ 後部ブレース部材 ４８ 前部ブレース部材 ４９ 歯止めアッセンブリ ５０ 内側支持部材 ５１ 角度 ５２ スイベル取付部材 ５４ スイベルプレートアッセンブリ ５６ 上部プレート ５８ 下部プレート ６０ スイベル基礎部材 ６２ 基礎部材 ６４ サイド部材 ６６ 後部ブレース部材 ６８ 前部ブレース部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョナサン・ロバート・ソール アメリカ合衆国 ミシガン州 ラサール サウス・オッター・クリーク・ロード 4752 (72)発明者 ラリー・パトリック・ラポイント アメリカ合衆国 ミシガン州 テンペラン ス サブステーション・ロード 1066

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の垂直に設置された側壁部を有する
   シートセクションと、 前記各側壁部に固定され、各々が湾曲部分と平らな部分
   とを含む支持面を有する一対のロッキングブロックと、 基部アッセンブリと、 前記ロッキングブロックを前記基部アッセンブリに固定
   し、前記シートセクションが前記基部アッセンブリ上を
   ロッキングできるように前記ロッキングブロックと前記
   基部アッセンブリに固定された一対のスプリングアッセ
   ンブリと、 スイベル基礎部材と、 前記基部アッセンブリと前記スイベル基礎部材に固定さ
   れ、前記スイベル基礎部材に対する前記基部アッセンブ
   リの回転運動を可能にするスイベルプレートアッセンブ
   リとからなり、前記スプリングアッセンブリが、 上部ブラケット部材と、 下部ブラケット部材と、 前記上部及び下部ブラケット部材の間に設置された少く
   とも各１個ずつの前部スプリングと後部スプリングとを
   含み、 前記上部ブラケット部材が複数の孔部を有しかつ前記ロ
   ッキングブロックの一つに固定することができ、 前記下部ブラケット部材が複数の孔部を有しかつ前記基
   部アッセンブリの一部分に固定することができ、 前記スプリングアッセンブリの各々の前記上部及び下部
   ブラケット部材の前記孔部が前記スプリングアッセンブ
   リの各々の後方部分で前記上部及び下部ブラケット部材
   の間にあらかじめ引張力が生じるよう位置付けられ、 前記スプリングアッセンブリ対の各前記後部スプリング
   が前記スプリングアッセンブリ対の各前記前部スプリン
   グより大きな引張力を発揮するようにし、前記シートセ
   クションに使用者が座る前に前記シートセクションをわ
   ずかにリクライニング位置に傾けることを特徴とするス
   イベル式リクライニング／ロッキングチェア。
2. 【請求項２】 前記シートセクションの前記側壁部に操
   作できるように固定されているフロントカバーと、 前記フロンドカバーに固定されたラチェット部材と、 前記シートセクションを望ましいリクライニング位置に
   維持するべく前記ラチェット部材と係合する、前記基部
   アッセンブリに固定された爪アッセンブリとからなる請
   求項１記載のスイベル式リクライニング／ロッキングチ
   ェア。
3. 【請求項３】 前記各ロッキングブロックが前記各側壁
   部上に位置付けられ、前記シートセクションの後方への
   ロッキング及びリクライニング動作を所定の程度に制限
   するために前記後方へのロッキング及びリクライニング
   動作中、前記ロッキングブロックが前記基部アッセンブ
   リの一部に所定地点で接触するようにしたものである請
   求項１記載のスイベル式リクライニング／ロッキングチ
   ェア。
4. 【請求項４】 前記基部アッセンブリ、そして前記シー
   トセクションを前記スイベル基礎部材の幾何学的中心か
   ら離して位置付けるべく、前記基部アッセンブリが前記
   スイベルプレートアッセンブリに固定されたものである
   請求項１記載のスイベル式リクライニング／ロッキング
   チェア。
5. 【請求項５】 一対の平行に設置された側壁部、シート
   バック及びシートセクションを有するシートセクション
   と、 各側壁部の内面部分に固定され、湾曲部分と平らな部分
   とを含む支持面を有するロッキングブロックと、 基部アッセンブリと、 前記基部アッセンブリに対するリクライニング運動のた
   め前記基部アッセンブリに前記シートを固定する一対の
   スプリングアッセンブリであって、前記各スプリングア
   ッセンブリが上部ブラケット部材と、下部ブラケット部
   材と、これらの間に固定された前部スプリング及び後部
   スプリングを含み、前記各スプリングアッセンブリの前
   記上部ブラケット部材が前記ロッキングブロックの各々
   に固定され、前記各スプリングアッセンブリの前記下部
   ブラケット部材が前記基部アッセンブリの一部分に固定
   され、前記各後部スプリングが前記各前部スプリングよ
   り大きな引張力を発揮し、前記ロッキングブロックひい
   ては前記シートセクションを前記チェアが使用されてい
   ないとき前記基部アッセンブリに対してわずかにリクラ
   イニングした位置に傾けさせるようにし、また前記ロッ
   キングブロックの前記平らな部分が前記シートセクショ
   ンのリクライニング運動を所定の程度に制限するべく機
   能するものである前記スプリングアッセンブリと、 スイベル基礎部材と、 前記スイベル基礎部材に対する前記基部アッセンブリの
   回転運動を可能にするべく前記基部アッセンブリを前記
   スイベル基礎部材に固定するスイベルプレートアッセン
   ブリとからなるスイベル式リクライニング／ロッキグチ
   ェア。
6. 【請求項６】 前記側壁部に固定されたフロントカバー
   トと、 前記フロントカバーに固定されたラチェット部材と、 前記基部アッセンブリに操作できるよう固定された爪ア
   ッセンブリとをさらに有し、前記爪アッセンブリが前記
   シートセクションが使用者によって望ましいリクライニ
   ング位置にされるとき前記シートセクションを前記望ま
   しいリクライニング位置に維持するため前記ラチェット
   部材と係合するものである請求項５記載のスイベル式リ
   クライニング／ロッキングチェア。
7. 【請求項７】 前記基部アッセンブリを前記スイベル基
   礎部材の幾何学的中心から離して位置付け、前記シート
   セクションが使用者により最大リクライニング位置にさ
   れたとき前記スイベル基礎部材のロッキングを防止する
   ように前記基部アッセンブリを前記スイベルプレートア
   ッセンブリに固定したものである請求項５記載のスイベ
   ル式リクライニング／ロッキングチェア。
8. 【請求項８】 平行に設置された側壁部と、シートバッ
   クと、シート部材とを有するシートセクションと、 湾曲部分と平らな部分とを有する支持面を各々が備え、
   且つ前記各側壁部の内側面部に固定されているロッキン
   グブロックと、 前記ロッキングブロックの間隔に対応した距離だけスペ
   ースを取った一対の側面部材と、前記側面部材に固定さ
   れた後部及び前部支持部材と、スイベル支持部材とを有
   する基部アッセンブリと、 前記ロッキングブロックと連結した一対のスプリングア
   ッセンブリと、 上部プレート部材と下部プレート部材とを有し、前記上
   部プレート部材が前記基部アッセンブリの前記スイベル
   支持部材に固定できるようにしたスイベルプレートアッ
   センブリと、 前記スイベル基部アッセンブリを支持する床に対する回
   転運動のため前記基部アッセンブリを位置付けるべく前
   記スイベルプレートアッセンブリの前記下部プレート部
   材に固定されているスイベル基礎部材とからなり、 前記各スプリングアッセンブリが、 上部ブラケット部材と、下部ブラケット部材と、前部コ
   イルスプリングと後部コイルスプリングとを含み、前記
   各スプリングアッセンブリの前記上部ブラケット部材が
   前記ロッキングブロックに固定することができ、前記各
   スプリングアッセンブリの前記下部ブラケット部材が前
   記基部アッセンブリの前記側面部材に固定することがで
   き、前記各ロッキングブロックの前記支持面が前記側面
   部材の一部分に接触するようにし、さらに前記各スプリ
   ングアッセンブリの前記後部コイルスプリングが前記前
   部コイルスプリングによるものより大きな引張力を前記
   ロッキングブロックの一部上で発揮し、ゆえに使用者が
   前記シートセクションに座る以前に前記ロッキングブロ
   ックひいては前記シートセクションを前記スイベル基礎
   部材に対してわずかにリクライニングした位置に傾ける
   ものであるスイベル式リクライニング／ロッキングチェ
   ア。
9. 【請求項９】 前記シートセクションの前記側壁部間に
   固定されたフロントカバーと、 前記フロントカバーに固定されたラチェット部材と、 前記基部アッセンブリの前記前部支持部材に操作できる
   よう固定され、前記シート部を望ましいリクライニング
   位置に維持するため前記ラチェット部材と係合可能な爪
   アッセンブリとをさらに有する請求項８記載のスイベル
   式リクライニング／ロッキングチェア。