JP5489732B2 - 折畳みテーブル - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の折畳みテーブル9は、図17〜図19に示すごとく、土台部6が天板5と連結する部分に、土台部6に固定された連結部材92を有し、天板5には連結部材92に係合するストッパー部材94が回動可能に設けてある。そして、連結部材92には複数の係合凹部921、922、923が形成されており、そのうちの一つの係合凹部921がストッパー部材94に設けたロックピン93に係合したとき、図15、図18に示すごとく、折畳みテーブル9は水平姿勢Hにロックされ、他の一つの係合凹部923がロックピン93に係合したとき、図16に示すごとく、折畳みテーブル9は起立姿勢Sにロックされる。
そして、上記連結部材92には、水平姿勢Hにおいて天板5の裏面に当接して天板5を支承する当接受部924が形成されている。これにより、水平姿勢Hにおいては、天板5を連結部材92によって支えている。
上記土台部に対して固定されると共に上記天板に対して回動可能に取り付けられ、かつ上記水平姿勢において上記天板の裏面を支承する天板支承部を有する1又は複数の連結部材と、
上記土台部に対する上記天板の回動軸と平行な状態で少なくとも一つの上記連結部材に支持されたロックピンと、
上記天板に対して回動可能に取り付けられると共に上記ロックピンに係合可能な係合凹部を有するストッパー部材とを備え、
少なくとも上記水平姿勢と上記起立姿勢とにおいて上記ロックピンに上記ストッパー部材を係合してこれらの姿勢をロックできるように、上記ロックピンと上記係合凹部との少なくとも一方が2か所以上に設けてあり、
上記連結部材は、上記回動軸に垂直な、互いに固定された一対の側板部を有し、上記ロックピンは上記一対の側板部に両持ち状態で支持されており、
かつ、上記天板支承部は、上記一対の側板部の双方に形成されていることを特徴とする折畳みテーブルにある(請求項1)。
そして、これに伴い、連結部材の板厚を特に大きくする必要もなくなり、あるいは連結部材の材料強度を特に高くする必要もなくなるため、製造コストを低減することができる。
その結果、水平姿勢と起立姿勢との切り替えを円滑に行いやすい。
この場合には、上記水平姿勢において、上記連結部材が上記天板をより安定して支承することができる。すなわち、上記各側板部は、前後二個所に上記天板支承部を有することにより、天板の前後方向の傾斜をより確実に規制することができる。
この場合には、上記水平姿勢と上記起立姿勢とにおいて上記土台部と上記天板とを確実にロックすることができる。また、連結部材の2個所にロックピンを配置する方が、ロックピンを1個にして係合凹部を2個形成することにより水平姿勢と起立姿勢とをロックできるようにする場合より、設計自由度を向上させることができる。
この場合には、上記連結部材の強度を充分に確保することができると共に、部品点数の削減及び組立工数の低減を図ることができる。
この場合には、上述した「ストッパー部材の回動軸が多少傾いても、ロックピンに対してストッパー部材を円滑に係合又は解除しやすくなる」という効果をより発揮することができる。すなわち、上記ストッパー部材が一枚板の形状であることによって、ストッパー部材が多少傾いても、ストッパー部材と上記ロックピンとの当接状態の偏りが生じ難く、係合及び解除をより円滑に行うことができる。
また、上記ストッパー部材が一枚の平板状の金属板からなるため、部品点数を削減することができると共に、曲げ加工等を行う必要もなく製造工数を削減することができる。
この場合には、上記ロックピンに上記連結部材を係合する際及び解除する際に、ロックピンが上記回転軸を中心に回転することができる。そのため、ロックピンへの上記ストッパー部材の係合、解除を円滑に行うことができ、上記水平姿勢と上記起立姿勢との切り替えを円滑に行うことができる。
この場合には、左右の2個所において天板を土台部に支持すると共に、一方の連結部材においてストッパー部材によって上記水平姿勢と上記起立姿勢とにロックすることができる。そのため、天板をより安定して支持することができると共に円滑に天板を回動させることができ、かつ上記水平姿勢と上記起立姿勢とにおけるロックおよび解除をより円滑に行うことができる。
しかし、左右の一方のみにストッパー部材を設ければ、これらの不具合の発生の余地をなくすことができ、水平姿勢と起立姿勢との変更を円滑に行うことができる。
この場合には、上記土台部の強度を効果的に向上させると共に、上記天板を回動させる際に上記脚部と上記天板との干渉を容易に回避することができる。
この場合には、上記連結部材を、容易に上記天板に対して回動可能に取り付けることができる。
この場合には、上記棚部を容易に形成することができる。すなわち、上記棚部は、複数本の直線状の棒状体からなり、これらの棒状体を上記一対の裏面固定部材に固定するだけで、棚部を形成することができる。そのため、棒状体を曲げ加工する必要もなければ、棚部と裏面固定部材との間に他の部材を介在させる必要もないため、部品点数を少なくすることができる。
また、直線状の棒状体の両端部を一対の裏面固定部材に固定することにより、棚部(棒状体)が補強材の役割を果たすこととなり、折畳みテーブルの強度を向上させることができる。
さらに、棚部に複数本の直線状の棒状体を用いることによって、棚部の左右全体にわたって、棚部の載置面を水平に形成することができ、書類等を収納しやすくなる。
この場合には、一対の上記裏面固定部材の相対的な位置関係を効果的に固定することができ、折畳みテーブルの強度を効果的に向上させることができる。特に、上記裏面固定部材の前後方向の中央部において左右の上記裏面固定部材を連結固定することにより、裏面固定部材の端部において固定するよりも、中央架設部材と裏面固定部材との接合部に大きな力がかかり難いため、一対の裏面固定部材を安定して固定することができる。
また、上記中央架設部材を設けることによって、裏面固定部材の前後両端に架設部材を設ける必要がないため、天板の前後部分において、裏面側のスペースを大きくすることができる。
本発明の実施例にかかる折畳みテーブルにつき、図1〜図12を用いて説明する。
本例においては、会議室等において使用される左右方向に長い会議机としての折畳みテーブル1について説明する。この折畳みテーブル1は、通常、使用者が折畳みテーブル1における前後方向の一方に座って使用されるものであるため、折畳みテーブル1における使用者側を後方、その反対側を前方とし、この使用者を基準に左方及び右方を定義して説明する。
一方(右側)の連結部材2には、図4、図6〜図8に示すごとく、土台部6に対する天板5の回動軸(第1支持ピン521)と平行な状態でロックピン3が支持されている。
また、折畳みテーブル1は、天板5に対して回動可能に取り付けられると共にロックピン3に係合可能な係合凹部41を有するストッパー部材4を備えている。
連結部材2は、図9に示すごとく、回動軸に垂直な、互いに固定された一対の側板部22を有する。図4、図6に示すごとく、ロックピン3は一対の側板部22に両持ち状態で支持されている。
また、一対の側板部22における前端部分には、図7に示すように起立姿勢Sにおいて天板5の裏面を支承する前方支承部25を有する。
土台部6は、左右一対の脚部61と、該脚部61を互いに連結固定する横設部材62とを有する。そして、連結部材2は横設部材62に固定されている。
また、脚部61の上端部における後面側には、ゴム製又は樹脂製の緩衝材65が取り付けられている。この緩衝材65は、折畳みテーブル1を起立姿勢Sにして前後方向に複数台重ね合わせて収納する際に、他方の折畳みテーブル1の天板5の上面に当接することにより、天板5の上面に損傷を与えることを防ぐものである。
一対の垂下板部512、513は、図12に示すごとく、中央部分において他の部分よりも更に下方まで垂下した中央垂下部514、515を有する。
また、水平姿勢Hにおいては、連結部材2の天板支承部21が裏面固定部材51の天井板部511の下面に当接する。
また、ロックピン3は、土台部6に対する天板5の回動軸(第1支持ピン521)と平行な回転軸を中心に連結部材2に対して回転可能に保持されている。
棒状体531の左右両端部は、裏面固定部材51における一方の垂下板部512の中央垂下部514の下端部に溶接固定されている。図4、図5、図12に示すごとく、棒状体531が固定されていない中央垂下部515は、棒状体531が固定された中央垂下部514よりも下方へ垂下しており、棒状体531の下面よりもさらに下方へ垂下している。
また、棚部53を構成する3本の棒状体531は、左右の中央部において、下面側に溶接された補強部材532によって互いに連結固定されている。
また、中央架設部材54の上面は、裏面固定部材51の上面と同一平面上に形成され、これらは天板5の裏面に当接している。
まず、折畳みテーブル1の使用時には、折畳みテーブル1は、図1、図6に示す水平姿勢Hにある。この状態においては、天板5は連結部材2の天板支承部21の上に水平に配置されている。そして、ストッパー部材4は、2個の係合凹部41のうち、先端側に形成された係合凹部411を、連結部材2の2個のロックピン3のうち下方に配置されたロックピン31に係合させている。そして、上記バネ部材によって、ストッパー部材4はロックピン31に向って付勢されているため、この係合状態は保持されている。
また、水平姿勢Hから起立姿勢Sへ切り替える際、あるいは起立姿勢Sから水平姿勢Hへ切り替える際、その途中の中間姿勢M(図8)において一旦、土台部6と天板5とをロックすることもできる。
この中間姿勢Mにおいてもロックできるようにすることで、水平姿勢Hから起立姿勢Sへ、あるいは起立姿勢Sから水平姿勢Hへ、一気に天板5が回動することを防いで、折畳みテーブル1への衝撃を抑制することができる。
上記折畳みテーブル1は、連結部材2とロックピン3とストッパー部材4とを備え、ロックピン3が2か所に設けてある。これにより、水平姿勢Hと起立姿勢Sとにおいて、それぞれの姿勢をロックすることができる。そして、連結部材2が天板支承部21を有するため、図4〜図6に示すごとく、水平姿勢Hにおいて連結部材2によって天板5を支承することができる。すなわち、天板5の自重や天板5に作用する荷重を、連結部材2が支えることとなる。
そして、これに伴い、連結部材2の板厚を特に大きくする必要もなくなり、あるいは連結部材2の材料強度を特に高くする必要もなくなるため、製造コストを低減することができる。
その結果、水平姿勢Hと起立姿勢Sとの切り替えを円滑に行いやすい。
また、ストッパー部材4が一枚の平板状の金属板からなるため、部品点数を削減することができると共に、曲げ加工等を行う必要もなく製造工数を削減することができる。
しかし、左右の一方のみにストッパー部材を設ければ、これらの不具合の発生の余地をなくすことができ、水平姿勢Hと起立姿勢Sとの変更を円滑に行うことができる。
さらに、棚部53に複数本の直線状の棒状体531を用いることによって、棚部53の左右全体にわたって、棚部53の載置面を水平に形成することができ、書類等を収納しやすくなる。
また、中央架設部材54を設けることによって、裏面固定部材51の前後両端に架設部材を設ける必要がないため、天板5の前後部分において、裏面側のスペースを大きくすることができる。
本例は、図13、図14に示すごとく、土台部6の前面に幕板11を取り付けた折畳みテーブル1の例である。
幕板11は、横設部材62に固定されている。すなわち、横設部材62に設けたボルト挿通穴621(図4、図5参照)にボルトを挿通すると共に、該ボルトを、幕板11に裏面側から埋設した雌ネジ部にねじ込むことによって、幕板11を横設部材62に固定してある。ボルト挿通穴621は、連結部材2を固定した部位においてそれぞれ上下2個所ずつ設けてある。そして、連結部材2の背板部23には、ボルト挿通穴621に開口する開口部231が形成されている(図4、図5参照)。
また、幕板11は、図14に示すごとく、略長方形状に形成されているが、上辺の左右の角部に、切欠部111を設けてある。この切欠部111を設けることにより、起立姿勢Sとしたときに、幕板11が裏面固定部材51の垂下板部513に干渉することを防いでいる。
その他は、実施例1と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏することができる。
2 連結部材
21 天板支承部
22 側板部
3、31、32 ロックピン
4 ストッパー部材
41、411、412 係合凹部
5 天板
6 土台部
H 水平姿勢
S 起立姿勢
Claims (11)
- 天板と該天板を搭載する土台部とを有し、上記天板が水平となる水平姿勢と上記天板が起立する起立姿勢とに変更自在な折畳みテーブルにおいて、
上記土台部に対して固定されると共に上記天板に対して回動可能に取り付けられ、かつ上記水平姿勢において上記天板の裏面を支承する天板支承部を有する1又は複数の連結部材と、
上記土台部に対する上記天板の回動軸と平行な状態で少なくとも一つの上記連結部材に支持されたロックピンと、
上記天板に対して回動可能に取り付けられると共に上記ロックピンに係合可能な係合凹部を有するストッパー部材とを備え、
少なくとも上記水平姿勢と上記起立姿勢とにおいて上記ロックピンに上記ストッパー部材を係合してこれらの姿勢をロックできるように、上記ロックピンと上記係合凹部との少なくとも一方が2か所以上に設けてあり、
上記連結部材は、上記回動軸に垂直な、互いに固定された一対の側板部を有し、上記ロックピンは上記一対の側板部に両持ち状態で支持されており、
かつ、上記天板支承部は、上記一対の側板部の双方に形成されていることを特徴とする折畳みテーブル。 - 請求項1に記載の折畳みテーブルにおいて、上記各側板部は、前後二個所に上記天板支承部を形成していることを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項1又は2に記載の折畳みテーブルにおいて、上記ロックピンは、上記連結部材における2個所に配設されていることを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の折畳みテーブルにおいて、上記連結部材は、一枚の金属板を屈曲して一対の上記側板部を形成していることを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の折畳みテーブルにおいて、上記ストッパー部材は、一枚の平板状の金属板からなることを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の折畳みテーブルにおいて、上記ロックピンは、上記回動軸と平行な回転軸を中心に上記連結部材に対して回転可能に保持されていることを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の折畳みテーブルにおいて、上記連結部材は、上記折畳みテーブルの左右2個所に設けてあり、一方の上記連結部材が上記ロックピンを保持していることを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項1〜7に記載の折畳みテーブルにおいて、上記土台部は、左右一対の脚部と、該脚部を互いに連結固定する横設部材とを有し、上記連結部材は、上記横設部材に固定されていることを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の折畳みテーブルにおいて、上記天板の裏面に固定された裏面固定部材を有し、該裏面固定部材に上記連結部材が回動可能に取り付けられていることを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項9に記載の折畳みテーブルにおいて、上記裏面固定部材は、上記折畳みテーブルの左右2個所に設けてあり、左右一対の上記裏面固定部材に両端部が固定された複数本の直線状の棒状体からなる棚部を有することを特徴とする折畳みテーブル。
- 請求項9又は10に記載の折畳みテーブルにおいて、上記裏面固定部材は、上記折畳みテーブルの左右2個所に設けてあり、上記天板の前後方向にその長手方向を向けて配置した長尺部材であって、上記裏面固定部材の前後方向の中央部において左右の上記裏面固定部材を連結固定する中央架設部材を備えることを特徴とする折畳みテーブル。
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