JP2009148367A - 折畳みテーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な機械的構成によって、テーブル部の姿勢を変更する際の作業性を向上させることができ、その耐久性も向上させることができる折畳みテーブルを提供すること。
【解決手段】折畳みテーブル1は、テーブル部2を使用時のテーブル姿勢201と収納時の収納姿勢202と両者の中間の仮置き姿勢203とに変更可能である。経路形成接触面40には、テーブル姿勢201の形成時に回転ピン51が配置されるテーブル姿勢形成溝401と、収納姿勢202の形成時に回転ピン51が配置される収納姿勢形成溝402と、仮置き姿勢203の形成時に回転ピン51が配置される仮置き姿勢形成溝403とが形成してある。テーブル部2は、回転ピン51を経路形成接触面40に対して転がり接触させることによって、テーブル姿勢201、収納姿勢202及び仮置き姿勢203の各姿勢に変更することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、テーブル部を水平な姿勢から起立する姿勢に変更して、積み重ねて保管が可能な折畳みテーブルに関する。
従来より、例えば会議室等において使用するテーブルとして、折畳みテーブルがある。この折畳みテーブルは、テーブル部(天板部)を水平な姿勢にして使用する一方、使用しないときには、テーブル部を起立する姿勢に回動させ、他の折畳みテーブルと積み重ねて保管することができるものである。これにより、テーブルの未使用時には、その保管スペースを大幅に縮小することができる。
このような折畳みテーブルの基本的な構造は、例えば、特許文献1のフラップテーブルに開示されている。このフラップテーブルにおいては、天板の裏面の左右に天板受金具を設けると共に、天板を支える支脚に連結した水平杆に支持金具を設け、天板受金具と支持金具とを水平回転軸により回転可能に連結することにより、天板を水平姿勢と起立姿勢とに起倒するよう構成している。また、天板受金具には、コイルスプリングによって付勢されるロック金具を設けており、このロック金具を支持金具に形成した第1ロック溝に嵌合したときには上記水平姿勢にし、このロック金具を支持金具に形成した第2ロック溝に嵌合したときには上記起立姿勢を形成している。
また、特許文献2の脚折れテーブルにおいても同様の基本的構造が開示されている。すなわち、この脚折れテーブルにおいては、テーブルに天板側連結片を設けると共に、テーブルを支える支柱に支柱側連結片を設け、天板側連結片に対して回動可能に設けたストッパーレバーの係止片を、支柱側連結片に設けた2つの係止溝に係止することにより、天板を水平状態と起立状態とに保持するよう構成している。また、ストッパーレバーには、手動操作可能な操作レバーが設けてあり、作業者は、操作レバーを操作することによって、2つの係止溝に対するストッパーレバーの係止片の係止状態を解除することができる。
しかしながら、上記特許文献1、2の基本的構造に代表される従来の折畳みテーブルの構造においては、テーブル部(天板又はテーブル等)の姿勢(又は状態)を変更する際には、テーブル部を2つの姿勢でしか止めることができない。また、特許文献2においては、テーブルの状態を変更する際には、作業者が常に操作レバーを持っている必要があり、作業者が変更作業する際の作業性に優れない。一方、特許文献1においては、リモートコントロールによって動作するロック解除駆動機構とガススプリングとを用いることによって作業性を改善しているが、これらの使用によりテーブルの構造が複雑になる。
さらに、特許文献1、2においては、天板又はテーブルの姿勢を変更するごとに、ロック金具(ストッパーレバー)と支持金具(支柱側連結片)とが衝突し擦れ合うため、これらの摩耗が激しくなる。また、上記衝突する際の衝撃を緩和するためには、更なる工夫が必要とされる。
特開2006−14973号公報 特開2006−304945公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な機械的構成によって、テーブル部の姿勢を変更する際の作業性を向上させることができ、その耐久性も向上させることができる折畳みテーブルを提供しようとするものである。
本発明は、テーブル部と該テーブル部を支える脚部とを有し、上記テーブル部が、使用時の水平な姿勢であるテーブル姿勢と、収納時の起立する姿勢に折り畳んだ収納姿勢とに変更可能である折畳みテーブルにおいて、
上記脚部は、上記テーブル部と連結する部分に連結部材を有しており、
上記テーブル部は、上記連結部材に設けた回動支点部を中心に回動して、上記テーブル姿勢及び上記収納姿勢に変更可能であると共に、該テーブル姿勢と該収納姿勢との中間の姿勢である仮置き姿勢に保持可能であり、
上記テーブル部には、上記連結部材に係合するストッパー部材が回動可能に設けてあり、該ストッパー部材には、自ら回転して上記連結部材に対して転がり接触可能な回転ピンと、上記テーブル部に当接して上記回転ピンが上記連結部材に対して接触する方向に当該ストッパー部材を付勢する付勢部材と、手動操作可能な操作レバーとが設けてあり、
上記連結部材には、上記テーブル部の姿勢を変更する際に、上記回転ピンを転がり接触させながら移動させることが可能な経路形成接触面が形成してあり、
該経路形成接触面には、上記テーブル部が上記テーブル姿勢を形成する際に上記回転ピンが配置されるテーブル姿勢形成溝と、該テーブル姿勢形成溝の形成位置よりも上側に位置し、上記テーブル部が上記収納姿勢を形成する際に上記回転ピンが配置される収納姿勢形成溝と、該収納姿勢形成溝の形成位置と上記テーブル姿勢形成溝の形成位置との間に位置し、上記テーブル部が上記仮置き姿勢を形成する際に上記回転ピンが配置される仮置き姿勢形成溝とが切欠状に形成してあり、
上記テーブル部は、上記回転ピンを上記テーブル姿勢形成溝に配置して、上記ストッパー部材による支持を受けて上記テーブル姿勢に保持されると共に、上記回転ピンを上記収納姿勢形成溝に配置して、上記ストッパー部材による支持を受けて上記収納姿勢に保持され、かつ上記回転ピンを上記仮置き姿勢形成溝に配置して、上記ストッパー部材による支持を受けて上記仮置き姿勢に保持されるよう構成してあり、
上記操作レバーを操作して上記回転ピンを上記各形成溝から外し、上記回転ピンを上記経路形成接触面に対して転がり接触させることによって、上記テーブル部を上記各姿勢に変更することができるよう構成したことを特徴とする折畳みテーブルにある(請求項1)。
本発明の折畳みテーブルは、テーブル部の姿勢を変更するための構造に工夫を行っている。
具体的には、本発明においては、テーブル部を、テーブル姿勢と収納姿勢との中間の姿勢である仮置き姿勢にも保持可能にしている。また、テーブル部に回動可能に設けたストッパー部材には、自ら回転可能な回転ピンを設け、脚部に設けた連結部材には、回転ピンを転がり接触させながら移動させることができる経路形成接触面を形成している。そして、経路形成接触面には、テーブル部を3つの姿勢に保持するために、3つの形成溝を形成している。
本発明の折畳みテーブルを、テーブルとして使用する際には、回転ピンをテーブル姿勢形成溝に配置して、ストッパー部材による支持を受けて、テーブル部をテーブル姿勢に保持する。このとき、連結部材の一部をテーブル部に当接させることにより、テーブル部をテーブル姿勢に安定して保持することができる。
そして、テーブル部をテーブル姿勢から収納姿勢に変更する際には、作業者は、操作レバーを手動操作し、付勢部材による付勢力に抗してストッパー部材を回動させる。このとき、ストッパー部材に設けた回転ピンがテーブル姿勢形成溝から外れ、作業者は、回動支点部を中心にしてテーブル部を回動させることができる。次いで、作業者がテーブル部を回動させる際に操作レバーを離すと、付勢部材の付勢力を受けてストッパー部材が付勢され、ストッパー部材の回転ピンが経路形成接触面に接触する。
そして、回転ピンが経路形成接触面におけるテーブル姿勢形成溝と仮置き姿勢形成溝との間の接触面部分に接触したときには、この接触面部分に回転ピンを転がり接触させながらテーブル部を仮置き姿勢になるまで回動させる。そして、回転ピンが仮置き姿勢形成溝に配置され、ストッパー部材による支持を受けて、テーブル部を仮置き姿勢に一旦保持することができる。これにより、作業者は、回転ピンがテーブル姿勢形成溝から外されるまで操作レバーを操作するだけで、テーブル部を回動させることができ、容易にテーブル部の姿勢を変更することができる。そのため、作業者の作業性を向上させることができる。
このように、テーブル部を仮置き姿勢に一旦保持することにより、テーブル部が衝撃を伴って一気に収納姿勢まで回動してしまうことを防止することができる。
次いで、テーブル部を仮置き姿勢から収納姿勢に変更するために、作業者は、操作レバーを再び手動操作し、付勢部材による付勢力に抗してストッパー部材を回動させる。このとき、ストッパー部材に設けた回転ピンが仮置き姿勢形成溝から外れ、作業者は、回動支点部を中心にしてテーブル部を回動させることができる。そして、作業者がテーブル部を回動させる際に操作レバーを離すと、付勢部材の付勢力を受けてストッパー部材が付勢され、ストッパー部材の回転ピンが経路形成接触面に接触する。
そして、回転ピンが経路形成接触面における仮置き姿勢形成溝と収納姿勢形成溝との間の接触面部分に接触したときには、この接触面部分に回転ピンを転がり接触させながらテーブル部を収納姿勢になるまで回動させる。そして、回転ピンが収納姿勢形成溝に配置され、ストッパー部材による支持を受けて、テーブル部を収納姿勢に保持することができる。これにより、作業者は、回転ピンが仮置き姿勢形成溝から外されるまで操作レバーを操作するだけで、テーブル部を回動させることができ、容易にテーブル部の姿勢を変更することができる。そのため、作業者の作業性を向上させることができる。
なお、テーブルを回動させる際に、作業者が操作レバーを操作したままにすることにより、テーブル部をテーブル姿勢から収納姿勢まで一気に回動させることも可能である。
また、テーブル部を収納姿勢からテーブル姿勢に変更する際には、作業者は、上記テーブル姿勢から収納姿勢に変更した場合と同様に操作することにより、容易にテーブル部の姿勢を変更することができ、上記の場合と同様の作用効果を得ることができる。
このように、本発明の折畳みテーブルにおいては、アクチュエータ等の制御部品を用いておらず、簡単な機械的構成によって、テーブル部の姿勢を変更する際の作業性を向上させることができる。
また、テーブル部を仮置き姿勢に一旦保持することができる構成にしたことにより、テーブル部が、衝撃を伴って一気にテーブル姿勢と収納姿勢との間で回動してしまうことを防止することができる。さらに、ストッパー部材は、回転ピンの転がり接触を利用して連結部材に係合することができ、回転ピンと連結部材との間に摩耗が生じることを抑制することができる。
それ故、本発明の折畳みテーブルによれば、簡単な機械的構成によって、テーブル部の姿勢を変更する際の作業性を向上させることができ、その耐久性も向上させることができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記ストッパー部材と上記テーブル姿勢形成溝とは、当該ストッパー部材の上記回転ピンが当該テーブル姿勢形成溝の上端面に接触する状態に形成してあり、上記テーブル姿勢形成溝の上側面は、上記ストッパー部材が回動する際に上記回転ピンの最も内周側の位置によって仮想的に描かれる軌跡を回動軌跡としたとき、当該テーブル姿勢形成溝の開口側に位置する部分が、上記回動軌跡よりも内側に位置し、当該テーブル姿勢形成溝の奥側に位置する部分が、上記回動軌跡よりも外側に位置する状態で形成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、回転ピンを、経路形成接触面とテーブル姿勢形成溝との間で連続して転がり接触させることができ、回転ピンが、テーブル姿勢形成溝の底部(最も奥側の部分)に衝撃を伴って面接触することを防止することができる。これにより、テーブル部の姿勢を変更することが一層容易であり、回転ピンと連結部材の経路形成接触面との間に摩耗が生じることをより効果的に抑制することができる。
また、上記仮置き姿勢形成溝は、その開口側からその奥側に向けて幅が縮小する形状に形成してあり、その奥側に位置する部分は、上記回転ピンの直径よりも小さい幅になるまで縮小していることが好ましい(請求項3)。
この場合には、回転ピンが、仮置き姿勢形成溝の底部(最も奥側の部分)に衝撃を伴って面接触することを防止することができる。これにより、回転ピンと連結部材の経路形成接触面との間に摩耗が生じることをより効果的に抑制することができる。
以下に、本発明の折畳みテーブルにかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の折畳みテーブル1は、図1〜図3に示すごとく、テーブル部2とテーブル部2を支える脚部3とを有し、テーブル部2を、使用時の水平な姿勢であるテーブル姿勢201と、収納時の起立する姿勢に折り畳んだ収納姿勢202とに変更可能である。図4〜図6に示すごとく、脚部3は、テーブル部2と連結する部分に連結部材4を有しており、テーブル部2は、連結部材4に設けた回動支点部41を中心に回動して、テーブル姿勢201及び収納姿勢202に変更可能であると共に、テーブル姿勢201と収納姿勢202との中間の姿勢である仮置き姿勢203に保持可能である。
図4に示すごとく、テーブル部2には、連結部材4に係合するストッパー部材5が回動可能に設けてあり、ストッパー部材5には、自ら回転して連結部材4に対して転がり接触可能な回転ピン51と、テーブル部2に当接して回転ピン51が連結部材4に対して接触する方向に当該ストッパー部材5を付勢する付勢部材52と、手動操作可能な操作レバー6とが設けてある。連結部材4には、テーブル部2の姿勢を変更する際に、回転ピン51を転がり接触させながら移動させることが可能な経路形成接触面40が形成してある。
図9に示すごとく、経路形成接触面40には、テーブル部2がテーブル姿勢201を形成する際に回転ピン51が配置されるテーブル姿勢形成溝401と、テーブル部2が収納姿勢202を形成する際に回転ピン51が配置される収納姿勢形成溝402と、テーブル部2が仮置き姿勢203を形成する際に回転ピン51が配置される仮置き姿勢形成溝403とが切欠状に形成してある。収納姿勢形成溝402は、テーブル姿勢形成溝401の形成位置よりも上側の位置に形成されており、仮置き姿勢形成溝403は、収納姿勢形成溝402の形成位置とテーブル姿勢形成溝401の形成位置との中間位置に形成されている。
テーブル部2は、図4に示すごとく、回転ピン51をテーブル姿勢形成溝401に配置して、ストッパー部材5による支持を受けてテーブル姿勢201に保持されると共に、図5に示すごとく、回転ピン51を収納姿勢形成溝402に配置して、ストッパー部材5による支持を受けて収納姿勢202に保持され、かつ、図6に示すごとく、回転ピン51を仮置き姿勢形成溝403に配置して、ストッパー部材5による支持を受けて仮置き姿勢203に保持されるよう構成してある。
そして、折畳みテーブル1は、操作レバー6を操作して回転ピン51を各形成溝401、402、403から外し、回転ピン51を経路形成接触面40に対して転がり接触させることによって、テーブル部2を、テーブル姿勢201、収納姿勢202及び仮置き姿勢203の各姿勢に変更することができるよう構成してある。
以下に、本例の折畳みテーブル1につき、図1〜図9を参照して詳説する。
本例の折畳みテーブル1は、他の同じ構造の折畳みテーブル1に対して水平方向に重ねて収納することができる平行スタックテーブルである。
本例においては、テーブルの使用時に、使用者が対向する側を後側といい、反対側を前側という。
図1に示すごとく、折畳みテーブル1は、テーブル部2の前側部分の下部に、垂下して配置する幕板21を有している。この幕板21は、その上端部をテーブル部2の前側部分の下部に回動可能に取り付け、その下端部を、連結部材211を介して脚部3に取り付けている。そして、図2に示すごとく、幕板21は、テーブル部2を収納姿勢202にしたときには、脚部3に対して略平行に収納される。
図1、図3に示すごとく、脚部3は、テーブル部2の左右に一対に設けてあり、テーブル部2の前後方向の中間位置に連結されている。左右の脚部3は、前側のキャスタ35を取り付ける前側部材31と、後側のキャスタ35を取り付ける後側部材32とを接合して形成されている。前側部材31は、テーブル部2の前後方向の中間位置から、斜め下方の前方へ傾斜して設けられており、後側部材32は、上側部分において前側部材31の左右方向に重なると共に、下側部分が斜め下方の後方へ屈曲して設けられている。
左右の脚部3は、水平方向に設けた補強部材42によって連結されている。本例の脚部3を構成する前側部材31及び後側部材32と、補強部材42とは、角パイプによって形成されている。
図4、図7に示すごとく、上記回動支点部41、経路形成接触面40及び3つの形成溝401、402、403は、連結部材4の上側部分に形成されており、連結部材4の下側部分には、補強部材42が接合されている。
本例においては、図8に示すごとく、左右の脚部3と、連結部材4を接合した補強部材42との組付作業性を向上させるための工夫を行っている。すなわち、脚部3における左右方向の内側部分には、脚部3補強用の当て板33を設け、この当て板33に設けた凹凸331と、連結部材4に設けた凹凸44とを嵌合させて、脚部3と補強部材42との位置決めを行い、脚部3における左右方向の外側部分から連結部材4に対して、ボルト34を螺合することにより、左右の脚部3と連結部材4を接合した補強部材42とを組み付けている。これにより、組付作業を行う作業者は、脚部3の左右方向における外側からボルト34の締付けを行うことができ、広いスペースを利用して容易に締付け作業を行うことができる。
図2に示すごとく、本例のテーブル部2は、回動支点部41を中心にして前側部分が下方に回動する状態で、上記収納姿勢202を形成し、収納姿勢202においては、テーブル部2の前側部分が脚部3の上側部分に平行に配置される。
また、図4、図9に示すごとく、連結部材4の上端部には、テーブル姿勢201を形成する際のテーブル部2の下面に当接する当接受部43が水平方向に形成されている。経路形成接触面40及び3つの形成溝401、402、403は、連結部材4の上側部分における後方側に形成されている。
図3、図7に示すごとく、本例のストッパー部材5は、各連結部材4に対応して左右に設けてあり、連結部材4に対する後方側に設けてある。図4〜図6に示すごとく、テーブル部2の下面には、裏補強材22が設けてあり、ストッパー部材5は、付勢部材52による付勢力を受けて、裏補強材22に設けたストッパー用回動支点部221を中心に回動して、回転ピン51を連結部材4の経路形成接触面40及び3つの形成溝401、402、403に接触させるよう構成されている。
同図に示すごとく、本例の付勢部材52は、ストッパー用回動支点部221に配置したトーションバネ(ねじりコイルバネ)からなり、トーションバネの一方の端部をテーブル部2に、他方の端部をストッパー部材5に係止して、ストッパー部材5を連結部材4に接触する方向に付勢している。
本例の回転ピン51は、ストッパー部材5に設けた貫通穴50に挿入したピン部材であり、貫通穴50に対して回転することができるように簡単に形成されたものである。また、ストッパー部材5は、一対の板面部を互いに対向させた状態で連結部によって連結した断面コ字状を有しており、回転ピン51は、一対の板面部に両持ち状態で支持されている。なお、回転ピン51は、カムフォロア等のローラによって形成することもできる。
図1、図3、図7に示すごとく、左右のストッパー部材5には、水平方向に設けたレバー用軸部61が連結されており、レバー用軸部61の左右の端部には、それぞれ操作レバー6が設けてある。そして、左右のいずれか一方の操作レバー6を手動操作することにより、レバー用軸部61を介して左右のストッパー部材5を回動させることができるようになっている。
なお、左右の連結部材4の上側部分及び左右のストッパー部材5には、操作レバー6が左右方向の外側に露出する状態で、カバー25が被せられる。
図9に示すごとく、ストッパー部材5とテーブル姿勢形成溝401とは、ストッパー部材5の回転ピン51がテーブル姿勢形成溝401の上端面に接触する状態に形成してある。回転ピン51は、テーブル姿勢形成溝401の下端面との間には隙間Sを形成して移動するようになっている。テーブル姿勢形成溝401の上側面は、ストッパー部材5が回動する際に回転ピン51の最も内周側の位置によって仮想的に描かれる軌跡を回動軌跡Xとしたとき、テーブル姿勢形成溝401の開口側に位置する部分401Aが、回動軌跡Xよりも内側に位置し、テーブル姿勢形成溝401の奥側に位置する部分401Bが、回動軌跡Xよりも外側に位置する状態で形成してある。これにより、回転ピン51を、経路形成接触面40とテーブル姿勢形成溝401との間で連続して転がり接触させることができ、回転ピン51が、テーブル姿勢形成溝401の底部(最も奥側の部分)に衝撃を伴って面接触することを防止することができる。
同図に示すごとく、収納姿勢形成溝402は、連結部材4の上端部において、回転ピン51を係止するための円弧状の凹部によって形成されている。
仮置き姿勢形成溝403は、その開口側からその奥側に向けて幅が縮小する形状に形成してあり、その奥側に位置する部分403Bが、回転ピン51の直径よりも小さい幅になるまで縮小している。これにより、回転ピン51を、仮置き姿勢形成溝403の両側の2点によって支持することができ、回転ピン51が、仮置き姿勢形成溝403の底部(最も奥側の部分)に衝撃を伴って面接触することを防止することができる。
また、テーブル姿勢形成溝401と仮置き姿勢形成溝403との間、及び仮置き姿勢形成溝403と収納姿勢形成溝402との間に形成された経路形成接触面40は、回転ピン51を滑らかに移動させるために、凸状の曲面によって形成されている。
次に、本例の折畳みテーブル1の使用時及び収納時(本例ではスタック時)に、テーブル部2の姿勢を変更する動作について説明する。
本例の折畳みテーブル1を、テーブルとして使用する際には、図1、図4に示すごとく、回転ピン51をテーブル姿勢形成溝401に配置して、ストッパー部材5による支持を受けて、テーブル部2をテーブル姿勢201に保持する。このとき、連結部材4の当接受部43をテーブル部2に当接させ、当接受部43によってテーブルの荷重を受けることにより、テーブル部2をテーブル姿勢201に安定して保持することができる。
テーブル部2をテーブル姿勢201から収納姿勢202に変更する際には、作業者は、操作レバー6を手動操作し、付勢部材52による付勢力に抗してストッパー部材5を回動させる。このとき、ストッパー部材5に設けた回転ピン51がテーブル姿勢形成溝401から外れ、作業者は、回動支点部41を中心にしてテーブル部2を回動させることができる。次いで、作業者がテーブル部2を回動させる際に操作レバー6を離すと、付勢部材52の付勢力を受けてストッパー部材5が付勢され、図9に示すごとく、ストッパー部材5の回転ピン51(同図において51Aで示す。)が経路形成接触面40に接触する。
そして、回転ピン51Aが経路形成接触面40におけるテーブル姿勢形成溝401と仮置き姿勢形成溝403との間の接触面部分40Aに接触したときには、この接触面部分40Aに回転ピン51Aを転がり接触させながらテーブル部2を仮置き姿勢203になるまで回動させる。そして、図5に示すごとく、回転ピン51が仮置き姿勢形成溝403に配置され、ストッパー部材5による支持を受けて、テーブル部2を仮置き姿勢203に一旦保持することができる。これにより、作業者は、回転ピン51がテーブル姿勢形成溝401から外されるまで操作レバー6を操作するだけで、テーブル部2を回動させることができ、容易にテーブル部2の姿勢を変更することができる。そのため、作業者の作業性を向上させることができる。
このように、テーブル部2を仮置き姿勢203に一旦保持することにより、テーブル部2が衝撃を伴って一気に収納姿勢202まで回動してしまうことを防止することができる。
次いで、テーブル部2を仮置き姿勢203から収納姿勢202に変更するために、作業者は、操作レバー6を再び手動操作し、付勢部材52による付勢力に抗してストッパー部材5を回動させる。このとき、ストッパー部材5に設けた回転ピン51が仮置き姿勢形成溝403から外れ、作業者は、回動支点部41を中心にしてテーブル部2を回動させることができる。そして、作業者がテーブル部2を回動させる際に操作レバー6を離すと、付勢部材52の付勢力を受けてストッパー部材5が付勢され、図9に示すごとく、ストッパー部材5の回転ピン51(同図において51Bで示す。)が経路形成接触面40に接触する。
そして、回転ピン51が経路形成接触面40における仮置き姿勢形成溝403と収納姿勢形成溝402との間の接触面部分40Bに接触したときには、この接触面部分40Bに回転ピン51を転がり接触させながらテーブル部2を収納姿勢202になるまで回動させる。そして、図6に示すごとく、回転ピン51が収納姿勢形成溝402に配置され、ストッパー部材5による支持を受けて、テーブル部2を収納姿勢202に保持することができる。これにより、作業者は、回転ピン51が仮置き姿勢形成溝403から外されるまで操作レバー6を操作するだけで、テーブル部2を回動させることができ、容易にテーブル部2の姿勢を変更することができる。そのため、作業者の作業性を向上させることができる。
一方、テーブル部2を収納姿勢202からテーブル姿勢201に変更する際には、作業者は、テーブル部2を、収納姿勢202から仮置き姿勢203に一旦変更した後、仮置き姿勢203からテーブル姿勢201に変更することができる。これにより、テーブル部2を収納姿勢202からテーブル姿勢201に変更する際には、自重によってテーブル部2が一気に回動しようとするものの、仮置き姿勢形成溝403に回転ピン51を配置して、テーブル部2を仮置き姿勢203に一旦保持することにより、テーブル部2に生ずる衝撃を抑えることができる。
また、テーブル部2がテーブル姿勢201まで回動し、回転ピン51がテーブル姿勢形成溝401に配置されるときには、回転ピン51がテーブル姿勢形成溝401の底部に衝突することを防止することができる。その他、テーブル部2を収納姿勢202からテーブル姿勢201に変更する際にも、テーブル部2をテーブル姿勢201から収納姿勢202に変更する場合と同様の作用効果を得ることができる。
なお、テーブルを回動させる際に、作業者が操作レバー6を操作したまま(持ったまま)にすることにより、テーブル部2を、仮置き姿勢203を経由せずに、テーブル姿勢201と収納姿勢202との間で一気に回動させることも可能である。
このように、本例の折畳みテーブル1においては、アクチュエータ等の制御部品を用いておらず、簡単な機械的構成によって、テーブル部2の姿勢を変更する際の作業性を向上させることができる。
また、テーブル部2を仮置き姿勢203に一旦保持することができる構成にしたことにより、テーブル部2が、衝撃を伴って一気にテーブル姿勢201と収納姿勢202との間で回動してしまうことを防止することができる。さらに、ストッパー部材5は、回転ピン51の転がり接触を利用して連結部材4に係合することができ、回転ピン51と連結部材4との間に摩耗が生じることを抑制することができる。
それ故、本例の折畳みテーブル1によれば、簡単な機械的構成によって、テーブル部2の姿勢を変更する際の作業性を向上させることができ、その耐久性も向上させることができる。
実施例における、テーブル部がテーブル姿勢にある状態の折畳みテーブルを示す側面図。 実施例における、テーブル部が収納姿勢にある状態の折畳みテーブルを示す側面図。 実施例における、テーブル部がテーブル姿勢にある状態の折畳みテーブルを示す正面図。 実施例における、テーブル部がテーブル姿勢にある状態の折畳みテーブルの要部を側方から見た状態で示す説明図。 実施例における、テーブル部が仮置き姿勢にある状態の折畳みテーブルの要部を側方から見た状態で示す説明図。 実施例における、テーブル部が収納姿勢にある状態の折畳みテーブルの要部を側方から見た状態で示す説明図。 実施例における、テーブル部がテーブル姿勢にある状態の折畳みテーブルの要部を示す正面図。 実施例における、連結部材の周辺を正面から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、テーブル部が3つの姿勢にあるときの連結部材の経路形成接触面の周辺を拡大して示す説明図。
符号の説明
1 折畳みテーブル
2 テーブル部
201 テーブル姿勢
202 収納姿勢
203 仮置き姿勢
3 脚部
4 連結部材
40 経路形成接触面
401 テーブル姿勢形成溝
402 収納姿勢形成溝
403 仮置き姿勢形成溝
41 回動支点部
5 ストッパー部材
51 回転ピン
52 付勢部材
6 操作レバー
X 回動軌跡

Claims (3)

  1. テーブル部と該テーブル部を支える脚部とを有し、上記テーブル部が、使用時の水平な姿勢であるテーブル姿勢と、収納時の起立する姿勢に折り畳んだ収納姿勢とに変更可能である折畳みテーブルにおいて、
    上記脚部は、上記テーブル部と連結する部分に連結部材を有しており、
    上記テーブル部は、上記連結部材に設けた回動支点部を中心に回動して、上記テーブル姿勢及び上記収納姿勢に変更可能であると共に、該テーブル姿勢と該収納姿勢との中間の姿勢である仮置き姿勢に保持可能であり、
    上記テーブル部には、上記連結部材に係合するストッパー部材が回動可能に設けてあり、該ストッパー部材には、自ら回転して上記連結部材に対して転がり接触可能な回転ピンと、上記テーブル部に当接して上記回転ピンが上記連結部材に対して接触する方向に当該ストッパー部材を付勢する付勢部材と、手動操作可能な操作レバーとが設けてあり、
    上記連結部材には、上記テーブル部の姿勢を変更する際に、上記回転ピンを転がり接触させながら移動させることが可能な経路形成接触面が形成してあり、
    該経路形成接触面には、上記テーブル部が上記テーブル姿勢を形成する際に上記回転ピンが配置されるテーブル姿勢形成溝と、該テーブル姿勢形成溝の形成位置よりも上側に位置し、上記テーブル部が上記収納姿勢を形成する際に上記回転ピンが配置される収納姿勢形成溝と、該収納姿勢形成溝の形成位置と上記テーブル姿勢形成溝の形成位置との間に位置し、上記テーブル部が上記仮置き姿勢を形成する際に上記回転ピンが配置される仮置き姿勢形成溝とが切欠状に形成してあり、
    上記テーブル部は、上記回転ピンを上記テーブル姿勢形成溝に配置して、上記ストッパー部材による支持を受けて上記テーブル姿勢に保持されると共に、上記回転ピンを上記収納姿勢形成溝に配置して、上記ストッパー部材による支持を受けて上記収納姿勢に保持され、かつ上記回転ピンを上記仮置き姿勢形成溝に配置して、上記ストッパー部材による支持を受けて上記仮置き姿勢に保持されるよう構成してあり、
    上記操作レバーを操作して上記回転ピンを上記各形成溝から外し、上記回転ピンを上記経路形成接触面に対して転がり接触させることによって、上記テーブル部を上記各姿勢に変更することができるよう構成したことを特徴とする折畳みテーブル。
  2. 請求項1において、上記ストッパー部材と上記テーブル姿勢形成溝とは、当該ストッパー部材の上記回転ピンが当該テーブル姿勢形成溝の上端面に接触する状態に形成してあり、
    上記テーブル姿勢形成溝の上側面は、上記ストッパー部材が回動する際に上記回転ピンの最も内周側の位置によって仮想的に描かれる軌跡を回動軌跡としたとき、当該テーブル姿勢形成溝の開口側に位置する部分が、上記回動軌跡よりも内側に位置し、当該テーブル姿勢形成溝の奥側に位置する部分が、上記回動軌跡よりも外側に位置する状態で形成してあることを特徴とする折畳みテーブル。
  3. 請求項1又は2において、上記仮置き姿勢形成溝は、その開口側からその奥側に向けて幅が縮小する形状に形成してあり、その奥側に位置する部分は、上記回転ピンの直径よりも小さい幅になるまで縮小していることを特徴とする折畳みテーブル。
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