JP2014065363A - スライド部材のロック装置およびこのロック装置を備えた手押し車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円筒パイプに一対のケーシングガイド溝11aをパイプの中心軸に平行に穿設するとともに、筒状ケーシング11内にコイルを挟さむように背中合わせに配置された2つのロックピン12とを、ピン本体12aの先端が筒状ケーシング11から突出するように筒状ケーシング11に内装するとともに、円筒状をしたロック解除ピン操作レバー部材14の胴部14aを筒状ケーシング11に外嵌し、胴部14aにハの字をなすように設けた一対の胴部ガイド溝14cをケーシングガイド11aと交差するように配置し、ロックピン12の大径円筒部にロック解除ピン16の一端を固定し、他端を胴部ガイド溝14cおよびケーシングガイド溝11aを介して胴部14aの外側に突出させ、可動レバー部を押圧して、ロックピン12を係合解除方向に動くようにした。
【選択図】図1
Description
そして、上記脚部を所望のスライド位置で固定するロック装置として図12に示すロック装置100(特許文献1参照)や図13に示すようなロック装置200(特許文献2参照)が既に提案されている。
筒状ケーシング110は、スライド部材である脚部300をスライド可能に支持する脚部支持管部400間を連結するように設けられている。
また、ロックピン120は、それぞれ筒状ケーシング110に穿設された長孔状のガイド溝111を介して筒状ケーシング110の外部に一端が突出するロック解除ピン140が固定されている。
また、ロック解除ピン140に力を加えないようにして、ロックピン120のピン先端121が他の係合孔310の位置までくると、再びピン先端121が係合孔310に係合して脚部300がその位置でスライドロックされるようになっている。
筒状ケーシング210は、スライド部材である脚部500をスライド可能に支持する支柱600間を連結するように設けられている。
ロックピン220は、そのピン先端221が筒状ケーシング210から支柱600内に出没するように設けられている。
係合解除部材230は、部材本体231と、押圧部232とを備えている。
部材本体231は、筒状ケーシング210内に内装され、押圧部232が角孔211を介して筒状ケーシング210外に突出するように、ばね240によって付勢されている。
また、部材本体231は、ハの字形に配置された長孔状の斜めガイド溝233を備え、ロックピン220に設けられた係止解除ピン222がこの斜めガイド溝233内に臨んでいる。
また、押圧部232への押圧を解除されると、部材本体231がばね240によって押し上げられてロックピン220のピン先端221が他の係合孔510の位置までくると、再びピン先端221が係合孔510に係合して脚部500がその位置でスライドロックされるようになっている。
また、ロックピン120の係合をしっかりとしたものにするため、コイルばね130の付勢力を強くすると、握力の弱い老人などには操作しにくいものとなる。
また、このロック装置200の場合、係合解除部材230が、部材本体231と、押圧部232とを備え、部材本体231がケーシング210内に設けられ、押圧部232が角孔211から外部に突出する構造のため、ケーシング210が少なくとも2つ割りの部材を組み立てるような構成となるため、組み立て作業性が悪いという問題もある。
また、ロック解除ピン操作レバー部材が、筒状ケーシング周りに回動自在な構成となっているので、ロック解除ピン操作レバー部材の胴部に筒状ケーシングをスライド嵌合させることによってロック解除ピン操作レバー部材と筒状ケーシングとを容易に組み立てることができる。
さらに、固定レバー部材が、胴部ガイド部を筒状ケーシングの壁面に沿って備え、ロック解除ピン操作レバー部材が、胴部に前記胴部ガイド部がスライド可能に嵌り込む溝部を周壁に備えている構成とすれば、胴部が芯ずれを起こすことなく、確実にスムーズに回転し、係合解除時の可動レバー部の押圧操作をより確実に軽くすることができる。
したがって、足腰の弱い老人や肢体不自由者においても押し手の脚部を安全に所定の位置までスライドさせ、押し手部の高さを変更したり、手押し車を折り畳んだりすることができる。
図1〜図5は、本発明のロック装置の第1の実施の形態をあらわしている。
筒状ケーシング11は、鉄パイプやアルミニウムパイプなどの金属管を加工して形成されていて、長手方向の中心を対称に筒状ケーシングの管中心軸に平行に長孔状をした1対のケーシングガイド溝11aが穿設されている。
ロックピン12は、ピン本体12aと大径円柱部12bとを備えている。
大径円柱部12bは、ポリアミド樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂から形成されていて、ピン本体12aの一端に外嵌固定されているとともに、その外径が筒状ケーシング11の内径とほぼ同じか少し小さくなっている。
そして、2つのロックピン12は、ピン本体12aの先端を筒状ケーシング11の外側に向けて大径円柱部12b間にコイルばね13を挟むように筒状ケーシング11内にコイルばね13とともに内装されている。
回動ガイド溝14dは、胴部14aの中心軸を中心に半円弧状の長孔に形成されている。
可動レバー部14bは、胴部14aの回動ガイド溝14dを避けた位置で胴部14aの円筒の接線方向に張り出すように設けられている。
固定ガイド部15aは、内孤が筒状ケーシング11の外周面に沿うとともに、回動ガイド溝14dの溝幅とほぼ同じ幅で長手方向の寸法が短いほぼ円弧状をしていて、内孤の長手方向の一側部中央に筒状ケーシング11の位置決め孔11bに係合する位置決め突起15cが突設されている。
固定レバー部15bは、固定ガイド部15aの外周面がら円弧のほぼ接線方向に延出するように設けられている。
また、この状態で胴部ガイド溝14cとケーシングガイド溝11aとは、上記回動範囲内において常にいずれかの位置で重なるようになっている。
すなわち、ロックピン12が、係合孔42aへの係合が解除されるように筒状ケーシング11内に入り込むようにスライドする。
図6に示すように、このロック装置1bは、ケーシングガイド溝11cが筒状ケーシング11の中心軸に対して傾斜し、胴部ガイド溝14eが筒状ケーシング11の中心軸に平行になっている以外は、上記ロック装置1aと同様になっている。
手押し車本体3は、後輪フレーム部3aと、枠部材3bと、前輪フレーム部3cとを備えている。
後輪側サイドフレーム31は、アルミニウム管あるいは鋼管からなり、直管部31aと、直管部31aの下端部が手押し車2の走行方向後方に折り曲げられて形成された連結フレーム支持部31bとを備えている。
後輪33は、連結フレーム32の両側に回転自在に支持されている。
アーム支持部材34は、支持部本体34aと、脚部ガイド部34bとを備え、脚部ガイド部34bが対となる他方のアーム支持部材34の脚部ガイド部34bと対向するように、直管部31aの上端部に固定されている。
ガイド筒部34cは、後述するスライド部材としての押し手脚部42がスライド自在に嵌合するようになっている。
外筒部34eは、内径がロック装置1aの筒状ケーシング11の外径とほぼ同じに形成されているとともに、リング状をした連結壁部34gを介して一側で内筒部34fと連結されている。
内筒部34fは、外筒部34eより軸方向の寸法が短く、連結壁部34g側の端部がピン本体12aの外径とほぼ同じか少し大きい内径をしていて、他側側に内径がラッパ状に拡がるピン本体12aの挿入ガイド部34hを備えている。
また、内筒部34fが挿入ガイド部34hを備えるので、筒状ケーシング11の外筒部34eへの差込にともなって、ピン本体12aがこの挿入ガイド部34hにガイドされながら内筒部34fを貫通して、その先端が芯だしされた状態で、ガイド筒部34c内に臨み、後述するように、ガイド筒部34cにスライド自在に挿入された押し手脚部42の係合孔42aに正確に係合する。
押し手部41は、ポリアミド樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂で形成された押し手部本体41aと、ブレーキレバー41bを備えている。
押し手脚部42および脚部連結部43は、アルミニウム管あるいは鋼管をほぼコの字形あるいはUの字形に形成されている。
すなわち、係合孔42aのうち、上段の係合孔42aは、後述するように手押し車2を折り畳み状態にしたとき、ピン本体12aの先端がはまり込み、折り畳み姿勢を保つように押し手脚部42のスライドをその位置でロックし、下段のロック孔は、手押し車2を走行状態にしたときピン本体12aの先端がはまり込み、走行姿勢を保つように押し手脚部42のスライドをその位置でロックするように設けられている。
ブレーキレバー41bは、押し手部本体41a側に引き付けることによって、図示していないが、ブレーキワイヤを介して支持部本体34aに設けた車輪ロック部を後輪33の周壁に押し当てて後輪33の回転を抑止できるようになっている。
そして、枠部材3bは、両アーム部36が上記アーム支持部材34の支持部本体34aに後述する走行状態および折り畳み状態において、前後輪を水平面に接地させたとき、水平面に対してほぼ平行(すなわち、傾斜角がほぼ0度)状態になるように設けられている。
両前輪側サイドフレーム37は、アルミニウム管を曲げ加工して得られ、上端が2つのアーム部35を両側から挟むように配置され、それぞれアーム部35に枢支されている。
連結筒部38aは、上端部に前輪側サイドフレーム37の下端部がそれぞれ嵌合し、下端にキャスター輪39の回動軸が嵌合している。
第1リンク板30aは、一端が前輪側サイドフレーム37に枢支され、他端が第2リンク板30bの一端に枢支されている。
延出部30cは、枢支部から後方に上方に向かって湾曲していて、この延出部30cの先端に第3リンク板30dの下端が枢支されている。
第3リンク板30dは、上端が押し手脚部42の下端部に枢支されている。
そして、容器本体は、表面ビニル被覆布帛などの可撓性材料から形成された上部開口のほぼ直方体形状の袋状をしていて、その上端部が枠部材3bに係止されている。
上記蓋部材は、合板等の板状の芯材が表面ビニル被覆布帛などで被覆されていて、容器本体の後輪フレーム部3a側の上端縁を中心に回動して容器本体の上部開口を開閉自在とするとともに、閉状態で枠部材3bに下方から支持されて、腰掛座部とすることもできるようになっている。
例えば、走行状態に保持されている手押し車2を折り畳む場合、まず、使用者が、片方の手で押し手部本体41aを持ち、手押し車2を支えながら、ロック装置1aの可動レバー部14bをもう一方の手で押圧し、可動レバー部14bを下方に押し下げることによってピン本体12aの走行状態保持位置の係合孔42aとの係合を解除する。
このとき、可動レバー部14bを押圧することでてこの原理でが容易に回動するため、
ロックピン12のピン本体12aの係合孔42aへの係合が軽い力で解除される。しかも、可動レバー部14bを上方から押圧するだけでよいので、片手で押し手部本体41aを持った使用者が無理な姿勢をとることがなく安全である。
可動レバー部14bへの押圧を解除すると、コイルばね13の付勢力によって胴部14aが逆方向に回動するとともに、ピン本体12aの先端が押し手脚部42に当接状態となる。
また、ロック装置1aは、筒状ケーシング11としてパイプを用いることができるので安価かつ構造を単純化できる。
したがって、枠部材3bに支持された物品収容容器5は、走行状態および折り畳み状態において、アーム部34が走行面あるいは接地面に対し平行に保たれるので、容器本体の底が傾くことが無く保持される。すなわち、折り畳み状態にしても容器本体内に収容された荷物が傾いて壊れたり、偏ったりすることがない。
また、押し手部41が両後輪側サイドフレーム31の直管部31aと直管部31aとの間に配置され、後方からみてすっきりとしたデザインとなり、見栄えがよい。
上記の実施の形態では、押し手脚部をスライドさせることによって前輪フレーム部を後輪フレーム側に折り畳めるようにしていたが、押し手脚部をスライドさせることによって押し手部の手押し車の走行面からの高さ位置を変更する構造としても構わない。
前輪フレーム部の上端と、後輪フレーム部の上端とを手押し車の走行方向の中間位置で枢支し、枢支部の中央を押し手脚部がスライドするような構造としても構わない。
上記の実施の形態では、ロックピンの付勢手段としてコイルばねが用いられていたが、
他の形状のばねやゴム弾性体を用いるようにしても構わない。
11 筒状ケーシング
11a、11c ケーシングガイド溝
12 ロックピン
12a ピン本体
12b 大径円筒部
13 コイルばね(付勢手段)
14 可動レバー部材
14a 胴部
14b 可動レバー部
14c,14e 胴部ガイド溝
14d 回動ガイド溝
15 固定レバー部材
15a 固定ガイド部
15b 固定レバー部
16 ロック解除ピン
2 手押し車
3 手押し車本体
3a 後輪フレーム部
3b 枠部材
3c 前輪フレーム部
4 押し手部材
41 押し手部
41a 押し手部本体
42 押し手脚部(スライド部材)
5 物品収容容器
Claims (5)
- 平行にスライドする1対のスライド部材の係合部にピン先端がそれぞれ係合して前記スライド部材のスライドをロックする2つのロックピンと、
これらのロックピンをピン先端が離れる方向に付勢する付勢手段と、
前記ロックピンおよび付勢手段が付勢手段に付勢によって両ロックピンのピン先端を両端からそれぞれ突出させ、前記係合部に係合するように内装された筒状ケーシングと、
一端がロックピンにそれぞれ固定され、他端が前記筒状ケーシングの壁面を貫通して対称に設けられた長孔状のケーシングガイド溝を介して前記筒状ケーシングの外部に突出する一対のロック解除ピンとを備え、
前記ロック解除ピンを前記ケーシングガイド溝に沿って付勢手段の付勢力に抗して互いに近接方向に移動させることによって、前記ロックピンの前記ピン先端の前記係合部への係合を解除するようにしたスライド部材のロック装置であって、
前記筒状ケーシングが円筒状をしているとともに、ロック解除ピン操作レバー部材と、固定レバー部材とを備え、
前記ロック解除ピン操作レバー部材は、前記筒状ケーシング回りに回動するように筒状ケーシングに外嵌される胴部と、一側が胴部の壁面から胴部壁面の接線方向に延出し、前記胴部を回動させる可動レバー部とを有するとともに、前記胴部が、前記ケーシングガイド溝とが交差するように配置され、前記ロック解除ピンの筒状ケーシングからの突出部が嵌り込む1対の長孔状に貫通した胴部ガイド溝を備え、
前記固定レバー部材は、固定レバー部を有し、この固定レバー部が前記可動レーバー部と対面するように前記筒状ケーシングに固定されていて、
前記可動レバー部を固定レバー部側への押圧によって胴部を回動させてロック解除ピンをケーシングガイド溝および胴部ガイド溝に沿って係合解除方向に移動させるように構成したことを特徴とするスライド部材のロック装置。 - 固定レバー部材が、胴部ガイド部を筒状ケーシングの壁面に沿って備え、
ロック解除ピン操作レバー部材が、胴部に前記胴部ガイド部がスライド可能に嵌り込む溝部を周壁に備えている請求項1に記載のロック装置。 - ケーシングガイド溝が、筒状ケーシングの中心軸に平行に設けられている請求項1または請求項2に記載のロック装置。
- 押し手部とこの押し手部から平行に延出する2本の脚部を有する押し手部材を備え、
この押し手部材が、前記脚部を手押し車本体に設けられた脚部支持管部にそれぞれスライド可能に嵌挿されているとともに、
前記2本の脚部が、他方の脚部との対向壁面に、脚部のスライド方向に複数の係合部を対となるように有し、
請求項1〜3のいずれかに記載のロック装置が、ロックピンのピン先端が前記脚部支持管部内に突出し、前記係合部に係合するように両脚部支持管部間を筒状ケーシングで連結するように設けられていることを特徴とする手押し車。 - 可動レバー部が固定レバー部より上方に配置されている請求項4に記載の手押し車。
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JP2022516448A (ja) * | 2019-11-15 | 2022-02-28 | ワンダーランド スイツァーランド アーゲー | 調節機構及びそれを備えた子供用ベビーベッド |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003054413A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Combi Corp | ベビーカーの折り畳み操作装置 |
JP2004313629A (ja) * | 2003-04-18 | 2004-11-11 | Katooji:Kk | ベビーベッド |
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JP7297899B2 (ja) | 2019-11-15 | 2023-06-26 | ワンダーランド スイツァーランド アーゲー | 調節機構及びそれを備えた子供用ベビーベッド |
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