JP4210537B2 - 剪断式破砕機の切断刃 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、剪断作用によりシート状物やプラスチック品等の各種被破砕物を破砕する剪断式破砕機の切断刃に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、剪断力を利用してプラスチックや木片、紙、金属、ゴム、繊維、皮革等のあらゆる被破砕物を破砕する剪断式の破砕機(シュレッダー)が知られている。
【0003】
このような破砕機の切断刃は、駆動軸に設けられた切断刃取付台に取付けられており、外側から半径方向にボルト等の固定手段で固定されている。この切断刃は、駆動軸で回転させることによって様々な被破砕物を剪断破砕している。
【0004】
この種の発明として、例えば、本出願人が先に出願したシュレッダー用切断刃がある(例えば、特許文献1参照。)。このシュレッダー用切断刃は、図16に示す剪断式破砕機の平面図と、図17に示す同剪断式破砕機の切断刃とスペーサとの関係を示す正面図のように、駆動軸101と従動軸102の軸方向に複数の切断刃取付台103とスペーサ104とが並設され、切断刃取付台103に取付けられた切断刃105が隣接するスペーサ104の間に取付けられている。
【0005】
これらの軸101,102に設けられて対向する切断刃105は、例えば0.5〜1mm程度の微少な隙間でラップした状態で配設されており、切断刃105の先端および側部の角部で被破砕物が剪断破砕される。この破砕は、いわゆる、鋏のような剪断作用によって破砕するものである。
【0006】
このようにして被破砕物を剪断破砕する切断刃105は、軸方向にスペーサ104で挟んだような状態で複数のボルトにより取付けられており、このスペーサ104によって位置決めと剪断時の横荷重支持がなされている。
【0007】
【特許文献1】
実開平4−131443号公報(図2、図4)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように剪断破砕する切断刃105は、プラスチックや木材等の雑多な被破砕物を破砕するため、短時間で摩耗する場合がある。この切断刃105が摩耗する場合は先端および側部の角部から摩耗するが、角部の摩耗量が多くなると剪断破砕能力が大幅に落ちてしまうため、破砕能力を維持するために摩耗した切断刃105を交換しなければならない。しかも、このような切断刃105の交換は、切断刃105の一部が破損した場合でも早期にその切断刃105を交換しなければならない。
【0009】
しかしながら、この種の剪断式破砕機で種々雑多な被破砕物を長期間破砕していると、切断刃105の間や、切断刃105とスペーサ104との間に被破砕物が付着したり、被破砕物中の水分等によって切断刃105と切断刃取付台103とが錆等によって密着してしまう場合がある。
【0010】
このように切断刃105が錆等で切断刃取付台103に密着してしまった場合、切断刃105を切断刃取付台103から分離させるのは非常に困難な作業となる。しかも、切断刃105の両側部に前記したようにスペーサ104が設けられているので、このスペーサ104と切断刃105とも錆等で密着してしまい、この点からも非常に困難な作業となる。特に、切断刃105を切断刃取付台103の全周に密着させて設けている場合には最初の1個が困難で、この最初の切断刃105の交換作業に多くの時間と労力を要してしまう。
【0011】
その上、図示するような切断刃105の場合、通常、切断刃取付台103の全周を囲うように複数の切断刃105が複数のボルトによって取付けられているとともに、剪断破砕時の荷重支持のために回転後方側に突出段部105aが設けられているので、回転方向前側から外そうとすると突出段部105aが当接して外すことができず、回転方向後側から外そうとすると前部に隣接する切断刃105に当接して外すことができないため、切断刃105を取外すには切断刃105全体をほぼ均等に切断刃取付台103の半径方向へ外さなければならない。しかし、前記したように錆付いている場合には、切断刃105の全体をほぼ均等に半径方向へ取外すことは困難である。
【0012】
そのため、このように切断刃105が錆等で強固に密着している場合には、軸101,102を分解しなければならない場合もある。この場合には、切断刃105の交換作業を行うために長期間破砕機が停止した状態となり、破砕機の稼働率を大幅に低下させてしまう。
【0013】
そこで、本願発明は、切断刃が切断刃取付台と強固に密着しても半径方向に効率良く取外すことができる剪断式破砕機の切断刃を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願発明は、ケーシングに支持した軸にスペーサを挟んで切断刃取付台を設け、該切断刃取付台の周囲に複数の刃取付部を形成し、該刃取付部に切断刃の後部に形成した係止部を係止する突出段部を形成し、該突出段部で切断刃の係止部を係止した状態で該切断刃に形成した固定ボルト孔に固定ボルトを設けて切断刃を前記切断刃取付台に固定し、該切断刃を固定することにより前記刃取付部の外周が露出しないようにするとともに、該切断刃の内側側面を前記スペーサで挟んだ状態にして前記切断刃取付台の側面がほぼ露出しないようにして使用し、交換時には切断刃交換装置の押圧部材を前記固定ボルト孔に挿入して拡径させることにより該押圧部材を切断刃と密接させ、該押圧部材とともに切断刃を一体的に前記切断刃取付台から半径方向に取外して交換するようにした剪断式破砕機の切断刃において、前記切断刃を前記切断刃取付台に固定する前記固定ボルト孔の固定段部よりも入口側に、該切断刃の交換時に前記固定ボルト孔に挿入して拡径させる前記切断刃交換装置の押圧部材が係合するように該固定ボルト孔の内面から半径方向に拡径する環状凹部で形成した係合部を具備させている。このように切断刃取付台に固定ボルトで固定された切断刃の係止部と略平行に設けた切断刃取外孔の内面に、この固定ボルト孔の軸方向に滑り止め機能を備えた係合部を設けることにより、スペーサに挟まれた状態の切断刃が刃取付部に強固に密着された場合でも、固定ボルト孔に切断刃交換装置の押圧部材を挿入して拡径させれば、この固定ボルト孔の内面から半径方向に拡径した環状凹部に係合し、押圧部材の滑り止めを図りながら大きな力を作用させて抜くことができるので、切断刃の交換作業を効率良く行うことができる。
【0015】
また、切断刃を取付けている固定ボルト孔を利用して取外すことができるので、従来の構成を大きく変更することなく切断刃の交換作業を効率良く行える切断刃を構成することができる。
【0016】
さらに、切断刃を取外す時に固定ボルト孔に挿入する取外し治具を係合部に確実に引っ掛けることができるので、取外し時に大きな力を安定して作用させて取外すことができる。
【0017】
また、前記固定ボルト孔の軸方向に所定間隔で複数本の係合部を形成すれば、複数本の環状凹部によってより確実な滑り止めを図り、より大きな力を作用させて取外すことができる。
【0018】
さらに、前記係合部を前記固定ボルト孔の軸方向と所定角度で交差させて形成すれば、切断刃を取外す時に固定ボルト孔に挿入する取外し治具に作用させる力の方向と環状凹部で受ける力の方向とをほぼ直交させて、取外す時の力を環状凹部の全体で均等に受けて、取外し方向に大きな力を作用させて取外すようにできる。
【0019】
その上、前記係合部の固定ボルト孔入口側に、該入口側に向けて鋭角となった角部を形成すれば、固定ボルト孔に取外し治具を挿入して外す時に、より確実に引っ掛けて大きな力で切断刃の取外し作業が行える。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図8によって、本願発明に係る切断刃1の構成を説明する。また、係合部は、加工が比較的容易に行える環状凹部である。なお、以下の説明では、環状凹部を誇張した溝と表現し、他の同一構成には同一の符号を付して説明する。
【0021】
図1は本願発明の第1実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。この第1実施形態では、切断刃1に設けられた固定ボルト孔2の内面の軸方向と交差する方向に、半円形の凹状断面の凹溝3が形成されている。この切断刃1の回転方向後側(図の右側)には、略直角に切除された係止部10が形成されており、この係止部10と略平行に設けられた固定ボルト孔2の軸方向と交差するように凹溝3が設けられている。(a) は軸方向に1条の凹溝3が形成された例で、(b) は軸方向に2条(複数)の凹溝3が形成された例である。この第1実施形態によれば、切断刃1の取外し時に、凹溝3に後述する取外し治具となる切断刃交換装置11の凸部30(半円形の凸断面)を係合させることにより、この切断刃交換装置11によって固定ボルト孔2の軸方向に作用させる大きな力を凹溝3で確実に受けて滑り止めを図り、切断刃1を取外すようにできる。(b) のように2条の凹溝3を設けた場合、より大きな力を安定して受けることができるので、悪環境で錆の発生が多い場合や大型の切断刃1の場合に有効となる。
【0022】
図2は本願発明の第2実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。この第2実施形態では、固定ボルト孔2の内面の軸方向と交差する方向に、矩形の凹状断面の凹溝4が形成されている。この凹溝4も、切断刃1の係止部10と略平行に設けられた固定ボルト孔2の軸方向と交差するように設けられている。(a) は軸方向に1条の凹溝4が形成され、(b) は軸方向に2条の凹溝4が形成されている。この第2実施形態によっても、切断刃1の取外し時に、凹溝4に後述する切断刃交換装置の凸部30(この実施形態の場合、矩形断面の凸部)を係合させることにより、この切断刃交換装置11によって固定ボルト孔2の軸方向に作用させる大きな力を凹溝4で受けて滑り止めを図り、切断刃1を取外すことができる。この例の場合も、(b) のように2条の凹溝4を設ければ、より大きな力を安定して受けることができるので、悪環境で錆の発生が多い場合や大型の切断刃1の場合に有効となる。
【0023】
図3は本願発明の第3実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。この第3実施形態では、固定ボルト孔2の内面の軸方向と交差する方向に、固定ボルト孔2の入口側に向けて鋭角の角部を有する三角形の凹状断面の凹溝5が形成されている。この凹溝5も、切断刃1の係止部10と略平行に設けられた固定ボルト孔2の軸方向と交差するように設けられている。(a) は軸方向に1条の凹溝5が形成され、(b) は軸方向に2条の凹溝5が形成されている。この第3実施形態によっても、切断刃1の取外し時に、凹溝5に後述する切断刃交換装置11の凸部30(この実施形態の場合、三角形断面の凸部)が係合するので、この切断刃交換装置11によって固定ボルト孔2の軸方向に作用させる大きな力を凹溝5で受けて滑り止めを図り、切断刃1を取外すことができる。この実施形態の場合、固定ボルト孔2の入口側が鋭角の角部となった凹溝5であるので、より確実な引っ掛かりを得て大きな力で取外し作業を行うことができる。この例の場合も、(b) のように2条の凹溝5を設ければ、より大きな力を安定して受けることができるので、悪環境で錆の発生が多い場合や大型の切断刃1の場合に有効となる。
【0024】
図4は本願発明の第4実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。この第4実施形態では、固定ボルト孔2の内面の軸方向と交差する方向に、固定ボルト孔2の入口側に鋭角の角部が食い込むように形成された略矩形の凹状断面の凹溝6が形成されている。この凹溝6も、切断刃1の係止部10と略平行に設けられた固定ボルト孔2の軸方向と交差するように設けられている。(a) は軸方向に1条の凹溝6が形成され、(b) は軸方向に2条の凹溝6が形成されている。この第4実施形態によれば、切断刃1の取外し時に、凹溝6に後述する切断刃交換装置11の凸部30(この実施形態の場合、入口側に突起を有する略矩形断面の凸部)が食い込むように係合するので、この切断刃交換装置11によって固定ボルト孔2の軸方向に作用させる大きな力を凹溝6で受けて滑り止めを図り、切断刃1を取外すことができる。特に、この実施形態の場合、固定ボルト孔2の入口側に向けて形成された鋭角の角部により、取外し時にくさび効果によって凸部30を凹溝6に食い込ませることができるので、より確実な係合を容易に実現することができる。この例の場合も、(b) のように2条の凹溝6を設ければ、より大きな力を安定して受けることができるので、悪環境で錆の発生が多い場合や大型の切断刃1の場合に有効となる。
【0025】
図5は本願発明の第5実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。この第5実施形態では、固定ボルト孔2の内面の軸方向と交差する方向に、固定ボルト孔2の入口側向けて鋭角の角部が形成されるような略平行四辺形の凹状断面の凹溝7が形成されている。この凹溝7も、切断刃1の係止部10と略平行に設けられた固定ボルト孔2の軸方向と交差するように設けられている。(a) は軸方向に1条の凹溝7が形成され、(b) は軸方向に2条の凹溝7が形成されている。この第5実施形態によれば、切断刃1の取外し時に、凹溝7に後述する切断刃交換装置の凸部30(この実施形態の場合、略平行四辺形断面の凸部)が係合し、しかも、軸方向に力を作用させるとより強固に係合するので、この切断刃交換装置11によって固定ボルト孔2の軸方向に作用させる大きな力を凹溝7で受けて滑り止めを図り、切断刃1を取外すことができる。この実施形態の場合も、固定ボルト孔2の入口側に鋭角の角部があるので、確実な係合を容易に実現することができる。この例の場合も、(b) のように2条の凹溝7を設ければ、より大きな力を安定して受けることができるので、悪環境で錆の発生が多い場合や大型の切断刃1の場合に有効となる。
【0026】
図6は本願発明の第6実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は2段の凹溝の大径側を上側に形成した断面図であり、(b) は2段の凹溝の大径側を下側に形成した断面図である。この第6実施形態では、固定ボルト孔2の内面の軸方向と交差する方向に、固定ボルト孔2の軸方向に2段の深さで形成された矩形の凹状断面の凹溝8が形成されている。この凹溝8も、切断刃1の係止部10と略平行に設けられた固定ボルト孔2の軸方向と交差するように設けられている。(a) は固定ボルト孔2の入口側が大径となった2段の凹溝8が形成され、(b) は固定ボルト孔2の入口側が小径となった2段の凹溝8が形成されている。この第6実施形態によれば、切断刃1の取外し時に、2段で形成された凹溝8に後述する切断刃交換装置の凸部30(この実施形態の場合、2段の矩形断面凸部)が係合するので、この切断刃交換装置11によって固定ボルト孔2の軸方向に作用させる大きな力を凹溝8で受けて滑り止めを図り、切断刃1を取外すことができる。この実施形態の場合、固定ボルト孔2の軸方向に2段となった凹溝8により、対応する2段で形成される凸部30と安定した係合状態を保つようにできる。また、この実施形態の場合、(b) に示す形態とすれば、凹溝8の2段各々で切断刃交換装置11の凸部30と係合して、確実な係合を容易に実現することができる。
【0027】
図7は本願発明の第7実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝の切断刃回転方向前側を上向きに形成した断面図であり、(b) は1条の凹溝の切断刃回転方向前側を前後の固定ボルト孔で異なる向きに形成した断面図である。この第7実施形態では、固定ボルト孔2の内面の軸方向と交差する方向に、1条の半円形凹状断面の凹溝9が形成されており、(a) は切断刃1の回転方向前側(図の左側)が上向きとなるように傾斜した凹溝9が両固定ボルト孔2に形成され、(b) は切断刃1の回転方向前側(図の左側)の固定ボルト孔2には回転方向前側が上向き傾斜、回転方向後側(図の右側)の固定ボルト孔2には回転方向前側が下向き傾斜となった凹溝9が形成されている。この凹溝9も、切断刃1の係止部10と略平行に設けられた固定ボルト孔2の軸方向と交差するように設けられている。これらの凹溝9の傾斜方向は、図示するように両方が同一方向でも、各々逆方向でもよい。この第7実施形態によれば、固定ボルト孔2の軸方向に対して所定角度で傾斜した状態で凹溝9に切断刃交換装置11の凸部30(この実施形態の場合、半円形断面の凸部)が係合するので、切断刃交換装置11によって取外そうとする切断刃1に斜め方向の力を作用させて取外すことができる。
【0028】
図8は図7に示す第7実施形態の凹溝を切断刃回転方向前側が下向きとなるように2条で形成した第8実施形態の断面図である。この第8実施形態では、前記第7実施形態における凹溝9が固定ボルト孔内面の軸方向に2条形成されている。この例では、2個所の固定ボルト孔2の内面に形成された凹溝9の切断刃回転方向前側が下向きとなるように傾斜して形成されている。この凹溝9の傾斜方向は、図示するように両方が同一方向でも、各々逆方向でもよい。この第8実施形態によれば、前記第7実施形態における凹溝9に比べて切断刃交換装置11の凸部30(この実施形態の場合、2条の半円形断面凸部)と係合する面積が増加するため、切断刃1の取外し時により大きな力を軸方向に作用させて取外すことができる。この例の場合、図7の構成に比べてより大きな力を安定して受けることができるので、悪環境で錆の発生が多い場合や大型の切断刃1の場合に有効となる。
【0029】
以上のように、切断刃1の固定ボルト孔2の内面に凹溝3〜9を形成することにより、切断刃1がスペーサ39(図10)や刃取付部21(図10)と密着した場合でも、凹溝3〜9に係合させた切断刃交換装置11の凸部30によって切断刃1と固定ボルト孔2とを確実に係合させることができるので、軸方向に大きな力を作用させて切断刃1をスペーサ39の間から取外すことができる。
【0030】
図9は本願発明の切断刃を取外す切断刃交換装置の1実施形態を示す図面であり、(a) は分解図、(b) は(a) に示すIX−IX断面図である。図10は図9に示す切断刃交換装置に1実施形態に係る駆動装置を装着した状態の断面図であり、図11は図10に示す切断刃交換装置の駆動装置の平面図である。以下、前記切断刃1を取外すための交換装置の一例として、これらの図面を用い、切断刃取外孔として2個所の固定ボルト孔2を利用して切断刃を交換する例を説明する。以下の図では、図1に示す切断刃1を取外す場合を例にする。
【0031】
まず、図10に基づいて切断刃1の取付状態について説明する。切断刃1は、スペーサ39によって挟まれた切断刃取付台40の周方向に形成された刃取付部21に分割して取付けられており、その下面は平面に形成されている。また、各切断刃1は、回転方向前後に隣接する他の切断刃1との間に突起等が生じないように、切断刃取付台40の周囲に設けられた突出段部20と密着するように取付けられている。この突出段部20は、前記刃取付部21の平面から略直角に突出するように形成されている。
【0032】
一方、切断刃1には、このように形成された切断刃取付部21の全周が露出しないように、刃取付部21の平面と平行な平面の取付面と、この平面から直角方向に屈曲した係止部10とが形成されている。また、この切断刃1の前端は刃取付部21から略直角に屈曲した面で形成されており、後端は刃取付部21と略平行で前記突出段部20の外周端と接する面に形成され、後端が鋭角で次の切断刃1の前端をカバーするような形態に形成されている。そして、切断刃取付台4に設けられた刃を挟むように前後に固定ボルト孔2が設けられ、この固定ボルト孔2を介して切断刃1が切断刃取付台40に取付けられている。
【0033】
このように、切断刃取付台40の周囲に切断刃1が取付けられている状態では、周方向に隣接する切断刃1の後端が次の切断刃1の前端を押えたような状態で取付けられている。そのため、この切断刃1を切断刃取付台40から取外す場合、切断刃1を半径方向に真っ直ぐ抜かなければならない。
【0034】
以下、これら2個所の固定ボルト孔2に設けた切断刃交換装置11を同期させて駆動装置41で真っ直ぐに抜く例を説明する。
【0035】
図9(a) に示す分解図のように、この切断刃交換装置11は、棒状のガイド部材12と、このガイド部材12の外周でネジ機構によって軸方向に移動する移動部材13と、この移動部材13の外周で移動部材13の軸方向移動によって下部が拡径する押圧部材14と、この押圧部材14の上部で移動部材13の上部ネジ部16に螺合して移動部材13を軸方向に移動させる移動操作部材15と、前記ガイド部材12の先端側に挿入する深さ調節ピン17とから構成されている。
【0036】
図10に示すように、前記移動部材13の外周に押圧部材14を挿入し、移動部材13の上部のネジ部16に移動操作部材15を螺合し、これらをガイド部材12に挿入して移動部材13のネジ部19をガイド部材12のネジ部18に螺合させれば、深さ調節ピン17以外が一体となったセット状態の切断刃交換装置11が構成される。深さ調節ピン17は、これらとは別体で構成されている。切断刃1を取外す時には、切断刃1の固定ボルト(図示略)を取外した後、固定ボルト孔2にこの深さ調節ピン17が挿入され、その上部から前記セット状態の切断刃交換装置11が挿入される。この実施形態では、両方の深さ調節ピン17の上端が固定ボルト孔2の座面22よりも所定量深い距離となるように、異なった長さの深さ調節ピン17A,17Bが用いられている。
【0037】
図9(a),(b) と図10に示すように、前記ガイド部材12は、下部外周に前記ネジ部18が形成され、上部23が六角に形成された棒状の部材で構成されている。このネジ部18は、正確な送り量と大きな送り力が得られるように台形ネジ(30°台形ネジ)で形成されているが、他のネジであってもよい。このガイド部材12の下端は、球面部24に形成されている。
【0038】
前記移動部材13は、内径がガイド部材12の外径とほぼ同等に形成されており、下部内周にガイド部材12のネジ部18に螺合するネジ部19が形成されている。このネジ部19も台形ネジであり、これら移動部材13のネジ部19とガイド部材12のネジ部18とでネジ機構が構成されている。また、下部外面に所定のテーパ面25が形成されている。
【0039】
前記押圧部材14は、下部内面に前記移動部材13のテーパ面25に沿うテーパ面26が形成され、外面が固定ボルト孔2の内面に近接するような外径の筒状に構成されている。この押圧部材14の軸方向中央上部には小径部27が形成され、この小径部27から押圧部材14の下端に向けて周囲に6本の切り欠き溝28が形成されている。この切り欠き溝28で切られて6分割された部分が、テーパ面26が移動部材13のテーパ面25で押圧されることによって半径方向に拡径する押圧部29となっている。この押圧部29の上部に小径部27を形成することにより、押圧部29の安定した弾性変化が可能なようにしている。
【0040】
そして、この例では、押圧部材14の押圧部29軸方向の所定位置に、軸方向と交差する方向に突出する半円形断面の凸部30が形成されている。なお、この凸部30としては、上述した図1〜図8に示すように、切断刃1の固定ボルト孔2の内面に形成された凹溝3〜9と合致するような形状で形成される。これら凸部30と凹溝3〜9とを係合させることにより、押圧部材14の押圧部29と切断刃1の固定ボルト孔2とが凹凸部で係合した状態となり、切断刃交換装置11と切断刃1とを確実に固定することができる。これら凸部30と凹溝3〜9の形状は、切断刃1の大きさや使用条件等に応じて設定すればよい。
【0041】
また、小径部27の上部に形成された筒状部31には、押圧部材14の回転を抑止するための回転抑止部材32が設けられている。この回転抑止部材32は、筒状部31に設けられたネジ孔33に螺合させるネジ部34を先端に有する棒状の部材であり、ネジ部34を螺合させることによってネジ部先端に設けた突出部35が押圧部材14の内面に突出するように構成されている。この突出部35は、前記移動部材13の所定位置に設けられた軸方向に延びるガイド溝36と係合するように構成されている。この移動部材13に設けられたガイド溝36に押圧部材14から突出部35を係合させることにより、押圧部材14と移動部材13との相対的な回転を抑止し、軸方向移動のみを許容するようにしている。これらが回転抑止機構である。移動部材13に設けられたガイド溝36の長さは、移動部材13のテーパ面25で押圧部材14の押圧部29を所定量拡径できる長さに設定される。
【0042】
前記移動操作部材15は、押圧部材14の内部に設けられた移動部材13の上部に設けられており、移動部材13の上部に設けられた前記上部ネジ部16に螺合するネジ部37が内面に形成されている。外面はスパナ等の工具で回転させることが可能なように6角形で形成されている。
【0043】
前記深さ調節ピン17A,17Bは、上端が前記ガイド部材12の下端に形成された球面部24とほぼ等しい球面部38に形成されている。また、深さ調節ピン17A,17Bの長さは、この実施形態では、図10に示すように、球面部38が固定ボルト孔2の座面22よりも所定量深い位置となるような長さで形成されており、それぞれの固定ボルト孔2に挿入される深さ調節ピン17A,17Bが座面22と同様の条件となるように形成されている。深さ調節ピン17A,17Bの下端も球面に形成されている。
【0044】
図10に示すように、このように切断刃1の固定ボルト孔2にそれぞれ装着される切断刃交換装置11の上部に、これらの切断刃交換装置11を同期させて駆動する駆動装置41が装着される。この駆動装置41は、複数の切断刃1が、駆動軸の軸方向に設けられたスペーサ39によって挟まれた切断刃取付台40の周方向に形成された刃取付部21に分割して取付けられ、しかも、各切断刃1は回転方向前後に隣接する他の切断刃1との間に突起等が生じないように突出段部20と密着して取付けられているため、この切断刃1を切断刃取付台40から半径方向に真っ直ぐ抜くように、両切断刃交換装置11を同期させて駆動するものである。この図に示す駆動装置41では、切断刃取付台40の周方向に分割して取付けられた複数の切断刃1から最初の1個を取外す場合を説明する。
【0045】
図示するように、駆動装置41は、切断刃取付台40から取外したい切断刃1の固定ボルトを取外し、その固定ボルト孔2に深さ調節ピン17A,17Bを挿入し、その上部から切断刃交換装置11を挿入して、深さ調節ピン17A,17Bの球面部38にガイド部材12の球面部24を当接させ、この切断刃交換装置11の上部に装着されている。
【0046】
前記駆動装置41は、図11にも示すように、上面が開放して中央部が凹状に形成されたケーシング42内に、前記それぞれの切断刃交換装置11のほぼ軸心上に位置するようなピッチで設けられた駆動軸43と従動軸44と、これら駆動軸43と従動軸44とに設けられた駆動歯車45と従動歯車46と、これら駆動歯車45と従動歯車46とを同一方向に回転させるための中間歯車47とが設けられている。この中間歯車47は中間軸48によって支持されている。これにより、駆動軸43と従動軸44とが同一方向に同期して回転するように構成されている。これら駆動軸43と従動軸44とは、ケーシング42と、このケーシング42の開放側を塞ぐ蓋部材49とに設けられた軸受50によって回転可能に支持されており、これら駆動軸43と従動軸44とに、キー51で前記駆動歯車45と従動歯車46とが固定されている。なお、52は蓋部材49に設けられた取っ手であり、駆動装置41の搬送や装着時の作業性向上を図っている。また、中間軸48は、ケーシング42と蓋部材49とによって支持され、この中間軸48の外周に設けられたベアリング53によって中間歯車47が回転可能に支持されている。なお、駆動軸43と従動軸44と中間軸48との所定位置には、各軸43,44,48又は軸受50,53が軸方向に移動しないようにC型止め輪54が取付けられている。
【0047】
さらに、前記駆動軸43と従動軸44との下端には、切断刃交換装置11のガイド部材上部23と係合する係合部材55が設けられている。また、駆動軸43の上端は蓋部材49から上方に突出し、上端に6角形で形成された駆動操作部56が形成されている。この駆動操作部56を6角形で形成することにより、インパクトレンチやスパナ等の工具で回転駆動させられるようにしている。57は蓋部材49の取付ボルトである。
【0048】
この例では、切断刃1とスペーサ39との接触面積が多く大きなトルクが作用する側の切断刃交換装置11のガイド部材上部23を駆動軸43で回転させるように、駆動軸43の突出量を小さくし、従動軸44の突出量を大きくしている。このように駆動軸43と従動軸44との突出量(長さ)を調整することにより、深さの異なる固定ボルト孔2に同一の切断刃交換装置11を装着した状態で、この切断刃交換装置11の軸心と同軸上に駆動軸43と従動軸44の軸心が位置するようにしている。
【0049】
また、この例では、切断刃取付台40に取付けられた切断刃1の図の右側の固定ボルト孔2側が側面のスペーサ39との接触面が多いため、右側の固定ボルト孔2に装着された切断刃交換装置11の上部に駆動装置41の駆動側が位置するように装着されている。
【0050】
このように構成された切断刃交換装置11には、切断刃1を固定する固定ボルト孔2に挿入する深さ調節ピン17と、この深さ調節ピン17の上部の固定ボルト孔2に挿入するガイド部材12と、このガイド部材12の外周でネジ機構によって軸方向に移動可能な移動部材13と、この移動部材13の軸方向移動で前記固定ボルト孔2の内周に外周が密接する押圧部材14と、この押圧部材14の軸方向移動を抑止して前記移動部材13を軸方向に移動させる移動操作部材15とが設けられている。
【0051】
これにより、切断刃を取付けている固定ボルト孔2の内周に押圧部材14の外周を密接させて押圧部材14と切断刃1とを一体的に接合し、この押圧部材14をネジ機構によってガイド部材12の軸方向に移動させることによって、押圧部材14とともに切断刃1を切断刃取付台40から容易に取外して交換することができる。
【0052】
図12は図9に示す切断刃交換装置の使用方法を示す一部断面した正面図であり、図13は図12に続く切断刃交換装置の使用方法を示す一部断面した正面図であり、図14は図13に示す切断刃交換装置の使用方法に続く駆動装置の使用方法を示す一部断面した正面図であり、図15は図14に続く切断刃交換装置の駆動装置の使用方法を示す一部断面した正面図である。
【0053】
図12に示すように、切断刃1を固定している固定ボルトを外した固定ボルト孔2に、深さ調節ピン17A,17Bを挿入した後、その上部に一体となったセット状態の切断刃交換装置11を挿入する。この時、移動部材13のテーパ面25と押圧部材14のテーパ面26とが離れるように、移動操作部材15を緩めて移動部材13の下端をほぼ押圧部材14の下端と同一位置まで下げた状態とする。この状態では、切断刃交換装置11の押圧部材14の下端が固定ボルト孔2の座面22に当接し、ガイド部材12の下端と深さ調節ピン17A,17Bの上端との間は隙間が開いた状態である。また、押圧部材14の外径は固定ボルト孔2の内径よりも僅かに小径で形成されているので、押圧部材14と固定ボルト孔2との間には僅かな隙間が開いている。
【0054】
そして、図13に示すように、移動部材13の上部ネジ部16に螺合している移動操作部材15を押圧部材14側に締め付ける(回転させる)ことにより、押圧部材14は下端が固定ボルト孔2の座面22に当接しているので、移動部材13が上方へと移動させられる。このようにして移動部材13がガイド部材12の軸方向上向きに移動させられると、移動部材13のテーパ面25が押圧部材14のテーパ面26に沿って上方へ移動して、押圧部材14の押圧部29を外向きに拡径させて押圧することとなる。これにより、押圧部材14の押圧部29が外向きに広がって固定ボルト孔2の内面と強固に密接して切断刃交換装置11の装着が完了する。この押圧部29の密接力は、移動操作部材15のネジ機構によって大きな力を出すことができるので、強固に接合することができる。この密接力は移動操作部材15の締付け力によって調整することができる。
【0055】
しかも、この押圧部材14の押圧部29を拡径させることにより、この押圧部29の所定位置に形成された凸部30が固定ボルト孔2の凹溝3と係合するので、軸方向の移動も確実に抑止することができる状態となる。
【0056】
なお、このように移動部材13を上方へ移動させる時に、テーパ面25,26に作用する摩擦力で押圧部材14が移動部材13とともに回転してしまう場合には、回転抑止部材32で押圧部材14の回転を防止しながら移動部材13を上昇させればよい。
【0057】
このようにして押圧部材14を固定ボルト孔2の内面に強固に密接させて押圧部材14と切断刃1とを一体的に接合させたら、ガイド部材12を締めて先端の球面部24を深さ調節ピン17A,17Bの球面部38に当接させる。
【0058】
次に、図14に示すように、両方の切断刃交換装置11の上部に突出しているガイド部材12の上部23に、駆動装置41に設けられた係合部材55を係合させて、駆動装置41を切断刃交換装置11の上部に装着する。この例では、ガイド部材12の上部23が6角形に形成されているので、係合部材55にソケットレンチ等の工具を用いることができる。この装着状態では、切断刃交換装置11のガイド部材12の軸心と、駆動装置41の駆動軸43,従動軸44の軸心とがほぼ一致している。
【0059】
そして、図15に示すように、駆動装置41の上部か突出している駆動操作部56を工具66で回転させることにより、駆動軸43と従動軸44とが同一方向に同期して回転し、これら駆動軸43と従動軸44とともに回転するガイド部材12のネジ部18に沿って移動部材13が上昇する。この移動部材13の上昇時には、その外周の押圧部材14が固定ボルト孔2と密接して切断刃1と一体的に接合されているので、これらが一体となってガイド部材12の軸方向に移動させられる。この切断刃1の移動は、両方のガイド部材12を同期させて回転させるので、切断刃取付台40の半径方向へ均等に移動させることができる。そのため、一箇所の操作で切断刃1を隣接する切断刃1に当接させることがなく、また突出段部20を当接させることもなく、両側部に設けられたスペーサ39の間から容易に取外すことができる。
【0060】
この駆動操作部56を回転させる手段としては、この実施形態では駆動操作部56を6角形で形成しているので、インパクトレンチやスパナ等の一般工具66で容易に行うことができる。また、ガイド部材12の下端と深さ調節ピンの上端とは球面部24,38で接触しているので、ガイド部材12を回転させても大きな摩擦力を生じることなく容易に回転させることができる。
【0061】
その上、このように、切断刃1と一体的に接合した押圧部材14によって切断刃1を切断刃取付台40から容易に取外す時には、上述したように、押圧部材14の押圧部29に形成した凸部30と固定ボルト孔2の凹溝3とが確実に係合した状態であるので、軸方向に大きな力を作用させて切断刃1の交換作業を迅速に行うことが可能となる。
【0062】
なお、上述した実施形態では、切断刃1を2本の固定ボルトで取付けている例を示したが、切断刃1が2本以上の固定ボルトで取付けられている場合には、駆動装置41の軸を増やすか、切断刃1を均等に取外すことができるようにバランスする位置の固定ボルト孔2を利用するように駆動軸43と従動軸44とを配置すればよい。
【0063】
また、上述した切断刃交換装置11では2個所の固定ボルト孔2を利用し、機械的に同期させて切断刃1を半径方向に取外す例を示したが、各々の固定ボルト孔2に交換のための治具を挿入し、凹溝3〜9に凸部30を係合させて各々の治具を手作業で操作して切断刃1を取外すようにしてもよく、切断刃交換装置11の構成は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0065】
また、上述した実施の形態における各凹溝3〜9は、それぞれを組合わせても、同様の効果が得られる形状で構成すればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
【0066】
さらに、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0067】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0068】
スペーサの間で切断刃が強固に密着された状態となっても、切断刃取外孔に取外し治具を挿入して係合部によって滑り止めを図りながら取外すことができるので、切断刃の交換作業を効率良く行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。
【図2】本願発明の第2実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。
【図3】本願発明の第3実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。
【図4】本願発明の第4実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。
【図5】本願発明の第5実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝を形成した断面図であり、(b) は2条の凹溝を形成した断面図である。
【図6】本願発明の第6実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は2段の凹溝の大径側を上側に形成した断面図であり、(b) は2段の凹溝の大径側を下側に形成した断面図である。
【図7】本願発明の第7実施形態を示す切断刃の断面図であり、(a) は1条の凹溝の切断刃回転方向前側を上向きに形成した断面図であり、(b) は1条の凹溝の切断刃回転方向前側を前後の固定ボルト孔で異なる向きに形成した断面図である。
【図8】図7に示す第7実施形態の凹溝を切断刃回転方向前側が下向きとなるように2条で形成した第8実施形態の断面図である。
【図9】本願発明の切断刃を取外す切断刃交換装置の一実施形態を示す図面であり、(a) は分解図、(b) は(a) に示すIX−IX断面図である。
【図10】図9に示す切断刃交換装置に一実施形態に係る駆動装置を装着した状態の断面図である。
【図11】図10に示す切断刃交換装置の駆動装置の平面図である。
【図12】図9に示す切断刃交換装置の使用方法を示す一部断面した正面図である。
【図13】図12に続く切断刃交換装置の使用方法を示す一部断面した正面図である。
【図14】図13に示す切断刃交換装置の使用方法に続く駆動装置の使用方法を示す一部断面した正面図である。
【図15】図14に続く切断刃交換装置の駆動装置の使用方法を示す一部断面した正面図である。
【図16】従来の剪断式破砕機を示す平面図である
【図17】図16に示す剪断式破砕機の切断刃とスペーサとの関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1…切断刃
2…固定ボルト孔
3〜9…凹溝
10…係止部
11…切断刃交換装置
12…ガイド部材
13…移動部材
14…押圧部材
15…移動操作部材
16…ネジ部
17…深さ調節ピン
18…ネジ部
19…ネジ部
20…突出段部
21…刃取付部
22…座面
23…上部
24…球面部
25,26…テーパ面
27…小径部
28…切り欠き溝
29…押圧部
30…凸部
31…筒状部
32…回転抑止部材
33…ネジ孔
34…ネジ部
35…突出部
36…ガイド溝
37…ネジ部
38…球面部
39…スペーサ
40…切断刃取付台
41…駆動装置
42…ケーシング
43…駆動軸
44…従動軸
45…駆動歯車
46…従動歯車
47…中間歯車
48…中間軸
49…蓋部材
50…軸受
53…ベアリング
55…係合部材
56…駆動操作部

Claims (4)

  1. ケーシングに支持した軸にスペーサを挟んで切断刃取付台を設け、該切断刃取付台の周囲に複数の刃取付部を形成し、該刃取付部に切断刃の後部に形成した係止部を係止する突出段部を形成し、該突出段部で切断刃の係止部を係止した状態で該切断刃に形成した固定ボルト孔に固定ボルトを設けて切断刃を前記切断刃取付台に固定し、該切断刃を固定することにより前記刃取付部の外周が露出しないようにするとともに、該切断刃の内側側面を前記スペーサで挟んだ状態にして前記切断刃取付台の側面がほぼ露出しないようにして使用し、交換時には切断刃交換装置の押圧部材を前記固定ボルト孔に挿入して拡径させることにより該押圧部材を切断刃と密接させ、該押圧部材とともに切断刃を一体的に前記切断刃取付台から半径方向に取外して交換するようにした剪断式破砕機の切断刃において、
    前記切断刃を前記切断刃取付台に固定する前記固定ボルト孔の固定段部よりも入口側に、該切断刃の交換時に前記固定ボルト孔に挿入して拡径させる前記切断刃交換装置の押圧部材が係合するように該固定ボルト孔の内面から半径方向に拡径する環状凹部で形成した係合部を具備させた剪断式破砕機の切断刃。
  2. 請求項1記載の剪断式破砕機の切断刃において、
    前記固定ボルト孔の軸方向に所定間隔で複数本の係合部を形成した剪断式破砕機の切断刃。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の剪断式破砕機の切断刃において、
    前記係合部を前記固定ボルト孔の軸方向と所定角度で交差させて形成した剪断式破砕機の切断刃。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の剪断式破砕機の切断刃において、
    前記係合部の固定ボルト孔入口側に、該入口側に向けて鋭角となった角部を形成した剪断式破砕機の切断刃。
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