JP3662545B2 - 切断刃交換装置と交換方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、剪断作用によりシート状物等の各種被破砕物を破砕する剪断式破砕機の切断刃を交換するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、剪断力を利用してプラスチックや木片、紙、金属、ゴム、繊維、皮革等のあらゆる被破砕物を破砕する剪断式の破砕機(シュレッダー)が知られている。
【0003】
このような破砕機の切断刃は、駆動軸に設けられた刃物取付台に取付けられており、外側から半径方向にボルト等の固定手段で固定されている。このような切断刃によって様々な被破砕物が破砕されている。
【0004】
この種の発明として、例えば、本出願人が先に出願した実開平4−131443号公報に記載された考案がある。この考案のシュレッダー用切断刃は、図8に示す剪断式破砕機の平面図と、図9に示す同剪断式破砕機の切断刃とスペーサとの関係を示す正面図のように、駆動軸51と従動軸52の軸方向に複数の刃物取付台53とスペーサ54とが並設され、刃物取付台53に取付けられた切断刃55が隣接するスペーサ54の間に取付けられている。
【0005】
これらの軸51,52に設けられて対向する切断刃55は、例えば0.5〜1mm程度の微少隙間でラップした状態で配設されており、切断刃55の先端および側部の角部で被破砕物が剪断破砕される。この破砕は、いわゆる、鋏のような剪断作用によって破砕するものである。
【0006】
このようにして被破砕物を剪断破砕する切断刃55は、軸方向にスペーサ54で挟むようにして取付けることにより、このスペーサ54によって位置決めと剪断時の横荷重が支持されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の剪断式破砕機で破砕する被破砕物は種々雑多な物があり、そのような被破砕物を長期間破砕していると、切断刃55の間に被破砕物が付着したり、被破砕物中の水分等によって切断刃55と刃物取付台53とが錆等によって密着してしまう場合がある。
【0008】
一方、このように剪断破砕する切断刃55は、プラスチックや木材等の雑多な被破砕物を破砕するため、一部が破損したり短時間で摩耗する場合がある。この切断刃55が摩耗する場合は先端および側部の角部から摩耗するが、角部の摩耗量が多くなると剪断破砕能力が大幅に落ちてしまうため、破砕能力を維持するために摩耗した切断刃55を交換しなければならない。しかも、このような切断刃55の交換は、切断刃の一部が損傷した場合でもその切断刃55を交換することとなる。
【0009】
しかしながら、前記したように切断刃55が錆等で刃物取付台53に密着している場合、切断刃55を刃物取付台53から分離するのが非常に困難である。しかも、刃物取付台53の全周の切断刃を密着させて設けている場合、特に最初の1個が困難で、この切断刃55の交換作業に多くの時間と労力を要してしまう。しかも、前記したように両側部にスペーサ54を設けている切断刃55を半径方向に取外すことは非常に困難である。その上、切断刃55が錆等で強固に密着してしまっている場合には、軸51,52を分解しなければならない場合もある。
【0010】
そのため、このような交換作業を行う間は破砕機が停止した状態となり、破砕機の稼働率を低下させてしまう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明の切断刃交換装置は、刃物取付台に取付けた切断刃を交換する切断刃交換装置であって、前記切断刃の固定ボルト孔に挿入して前記刃物取付台に当接させるガイド部材と、該ガイド部材の外周でネジ機構によって軸方向に移動するテーパ部材と、該テーパ部材の軸方向移動で前記固定ボルト孔の内面に外面が密接する押圧部材とを設けている。これにより、切断刃を取付けている固定ボルト孔に押圧部材を一体的に接合することによって押圧部材と切断刃とを一体化し、この押圧部材をガイド部材の軸方向に沿って移動させることによって切断刃を刃物取付台から取外して交換することができる。
【0012】
前記ガイド部材を、外面にネジ部を形成した部材で構成し、前記テーパ部材を、内面が該ガイド部材のネジ部に螺合するネジ部で外面がテーパ面に形成された部材で構成し、前記押圧部材を、内面が該テーパ部材のテーパ面に沿うテーパ面で外面が前記固定ボルト孔の内面に挿入可能な外径の部材で構成し、前記テーパ部材をガイド部材の軸方向に移動させる移動操作部材を設ければ、移動操作部材でガイド部材の軸方向にテーパ部材を移動させることにより、このテーパ部材がネジ部に作用する大きな力で押圧部材を固定ボルト孔の内面に密接させるので、押圧部材と固定ボルト孔との一体的な密接が容易に可能であり、一体的に接合した切断刃をガイド部材の軸方向に移動させて取外すときに作用する取外し力に対抗し得る接合力を容易に得ることができる。
【0013】
また、前記固定ボルト孔の内面および前記押圧部材の外面の少なくとも一方に滑り止め部を形成すれば、固定ボルト孔の内面と押圧部材の外面とをより強固に接合させることができる。
【0014】
さらに、前記固定ボルト孔の内面と押圧部材の外面との間に、固定ボルト孔の半径方向に凹凸部を設けて滑り止め部を形成すれば、この凹凸部が係合して固定ボルト孔と押圧部材との一体的な接合をより安定させることができる。
【0015】
また、前記固定ボルト孔の内面と押圧部材の外面との間に、底部に向けて拡径するテーパ部を設けて滑り止め部を形成しても、このテーパ部によって押圧部材の外面と固定ボルト孔の内面との密接をより安定させて、ボルト孔と押圧部材とを一体的に接合させることができる。
【0016】
一方、本願発明の切断刃交換方法は、固定ボルトを取外した固定ボルト孔にガイド部材を挿入し、該ガイド部材の外周でテーパ部材をネジ機構で軸方向に移動させることによって押圧部材を広げて固定ボルト孔の内面に密接させて一体的に接合した後、ガイド部材を刃物取付台に当接させてネジ機構でテーパ部材を軸方向に移動させることにより押圧部材と一体的に切断刃を取外すようにしている。これにより、固定ボルト孔に挿入したガイド部材の外周でネジ機構によりテーパ部材を軸方向に移動させれば、このテーパ部材が押圧部材を固定ボルト孔の内面に密接させて一体的に接合するので、押圧部材と一体的に接合された切断刃をガイド部材の軸方向に移動させて取外すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態を示す切断刃交換装置の一部断面した正面図である。図2は同切断刃交換装置の図面であり、(a) は分解図、(b) は(a) に示すA−A断面図である。
【0018】
図示するように、切断刃交換装置1には、切断刃2の固定ボルト孔3に挿入して刃物取付台4に当接させるガイド部材5と、このガイド部材5の外周でネジ機構によって軸方向に移動するテーパ部材6と、このテーパ部材6の軸方向移動で前記固定ボルト孔3の内面に外面が密接する押圧部材7とが設けられている。これらがセットされて切断刃交換装置1が構成されている。
【0019】
前記ガイド部材5は、外面にネジ部8が形成され、頭部が六角に形成されたボルトで構成されている。前記テーパ部材6は、内面にこのガイド部材5のネジ部8に螺合するネジ部9が形成され、外面が所定のテーパ面10に形成された側面視が台形状の部材で構成されている。前記押圧部材7は、内面の下部が前記テーパ部材6のテーパ面10に沿うテーパ面11で形成され、外面が前記固定ボルト孔3の内面に近接する外径の筒状部材で構成されている。この押圧部材7の上部は、筒状に形成され、上端には鍔部12が形成されている。また、この押圧部材7の下部の前記テーパ面11が形成された部分には、周囲に4本の切り欠き溝13が形成されており、この切り欠き溝13で切られた周囲4箇所が半径方向に拡径可能な押圧部14として構成されている。
【0020】
さらに、この実施形態では、この押圧部材7の上部に、前記テーパ部材6をガイド部材5の軸方向に移動させる移動操作部材15が設けられている。この移動操作部材15は六角ナットで構成されており、内面に前記ガイド部材5のネジ部8に螺合するネジ部16が形成され、外部は六角に形成されている。
【0021】
また、この実施形態では、押圧部材7のテーパ面11が形成された外面に、固定ボルト孔3の内面に密接させた時の滑り止め効果を向上させるために、滑り止め加工としてローレット加工17が施されている。
【0022】
図3は図1に示す切断刃交換装置の使用状態を示す一部断面した正面図である。この第1実施形態では、上述した図6に示すように、軸方向に設けたスペーサ18で挟んだ刃物取付台4の周方向に分割して取付けられた切断刃2から、最初の1個を取外す場合を説明する。
【0023】
図示するように、刃物取付台4から取外したい切断刃2の固定ボルトを取外し、その固定ボルト孔3に上述した切断刃交換装置1を挿入して座面19に押圧部材7の下端を当接させる。この場合、各切断刃2の前後は他の切断刃2との間に突起等が生じないように密着して取付けられているため、切断刃2を刃物取付台4から半径方向に真っ直ぐ抜くように両固定ボルト孔3に切断刃交換装置1が挿入され、これら切断刃交換装置1を同時又はほぼ同時に操作することによって切断刃2が刃物取付台4から半径方向に引き抜かれる。これら切断刃交換装置1は、固定ボルト孔3から刃物取付台4までの距離に応じた長さのガイド部材5が設けられたものが使用される。
【0024】
図4の(a) 〜(c) は、図1に示す切断刃交換装置の使用方法の前半を示す一部断面した正面図であり、図5の(a) 〜(c) は、図4に示す使用方法に続く切断刃交換装置の後半の使用方法を示す一部断面した正面図である。前記図3の短いガイド部材5を例に操作方法を詳細に説明する。
【0025】
図示するように、切断刃2を固定している固定ボルトを外した固定ボルト孔3に切断刃交換装置1のセットを持って行く(図4(a) )。
【0026】
この切断刃交換装置1のセットを固定ボルト孔3に挿入して、押圧部材7の下端を固定ボルト孔3の座面19に当接させる。この時、ガイド部材5の先端は浮いた状態で設けられる。この状態では、押圧部材7の外径は固定ボルト孔3の内径よりも僅かに小径で形成されているので、押圧部材7と固定ボルト孔3との間には僅かな隙間が形成されている(図4(b) )。
【0027】
そして、ガイド部材5のネジ部8に螺合しているナットで構成された移動操作部材15を押圧部材7側に締め付ける。これにより、押圧部材7は下端が固定ボルト孔3の座面19に当接しているのでガイド部材5が反押圧部材側の軸方向へ移動させられ、ガイド部材5のネジ部8に螺合しているテーパ部材6が移動操作部材15側へと移動させられる。この時、テーパ部材6はガイド部材5のネジ部8に沿って回転することなく軸方向に移動させられる。このようにしてテーパ部材6がガイド部材5の軸方向に移動させられると、テーパ部材6のテーパ面10は押圧部材7のテーパ面11に沿って軸方向に移動するので、押圧部材7の下部に形成された押圧部14が外向きに広がって固定ボルト孔3の内面に密接させられる。この押圧部14の密接力は、移動操作部材15を締めた時にネジ機構によって大きな力を出すことができるので、強固に接合することができる。この密接力は移動操作部材15の締付け力によって調整可能である(図4(c) )。
【0028】
押圧部材7を固定ボルト孔3に強固に密接させることにより、押圧部材7と切断刃2とを一体的に接合させたら、移動操作部材15を逆方向に回転させて緩めることにより押圧部材7から離す。この状態では、テーパ部材6と押圧部材7と切断刃2とが一体的に接合されており、テーパ部材6のネジ部9のみがガイド部材5と螺合された状態となる。つまり、移動操作部材15のガイド部材5は、テーパ部材6を介してのみ押圧部材7、すなわち切断刃2と接合された状態となる(図5(a) )。
【0029】
その後、ガイド部材5を締付ける方向に回転させることにより、テーパ部材6のネジ部9に螺合した状態でガイド部材5が刃物取付台4側に軸方向移動させられ、ガイド部材5の先端20が刃物取付台4、すなわち、固定ボルト取付けネジ孔21の底部22に当接させられる(図5(b) )。
【0030】
この状態から更にガイド部材5を締付ける方向に回転させることにより、ガイド部材5の先端20は刃物取付台4に当接して移動しないので、テーパ部材6が反刃物取付台方向に移動させられ、このテーパ部材6と一体的に接合された押圧部材7と切断刃2とが一体となって刃物取付台4からガイド部材5の軸方向に移動させられる(図5(c) )。
【0031】
そして、切断刃2がその両側部に設けられたスペーサ18から外れると、切断刃2の拘束が外れるので、容易に交換することができる。
【0032】
図6は本願発明の第2実施形態を示す切断刃交換装置の一部断面した正面図である。この第2実施形態では、固定ボルト孔内面と、押圧部材との間に凹凸状の係合部を設けて滑り止め部を形成した実施形態である。なお、上述した第1実施形態における構成と同一の構成には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0033】
図示するように、この第2実施形態における固定ボルト孔3の内面には、軸方向と直角方向に半円状溝断面の凹部23が周状に形成されている。一方、押圧部材7の押圧部14外面には、軸方向と直角方向に前記凹部23と係合して密接する凸部24が周状に設けられている。この凸部24の外径は、固定ボルト孔3の内径よりも僅かに小径で形成されている。これら凹部23と凸部24とは、固定ボルト孔3の底部から孔開口部側に所定距離離れて設けられており、これら凹部23と凸部24とによって滑り止め部が形成されている。この凹凸関係は逆でもよい。
【0034】
なお、押圧部材7の凸部24は確実に凹部23と係合するが、この凸部24以外の部分も固定ボルト孔3の内面と密接するので、係合部以外の部分でも押圧部材7と固定ボルト孔3とが密接して接合される。この第2実施形態では、押圧部14の外周に凸部24を形成しているのみであるが、この凸部24とともに上述した第1実施形態と同様のローレット加工を施すことにより、固定ボルト孔3の内面と押圧部14との密接をより強固にできる。これらは切断刃2の大きさや固定ボルト孔3の径等に応じて適宜選択すればよい。
【0035】
以上のように構成された第2実施形態の切断刃交換装置25による動作を以下に説明する。なお、切断刃交換装置25の全体的な操作は上述した第1実施形態における図4(a) 〜(c) と図5(a) 〜(c) と同一操作であるため、各手順における詳細な説明は、これらの図を参照して省略する。
【0036】
図6に二点鎖線で示すように、この切断刃交換装置25も、固定ボルトを外した固定ボルト孔3に挿入し、押圧部材7の下端を固定ボルト孔3の座面19に当接させる。この時、ガイド部材5の先端は浮いた状態で、押圧部材7の凸部24は固定ボルト孔3との間に僅かな隙間が形成された状態である。この状態が上述した図4(b) に示す状態である。
【0037】
このように固定ボルト孔3内に切断刃交換装置25を挿入した後は、上述した図4(c) 、図5(a) 〜(c) と同一の操作によって押圧部材7の押圧部14を固定ボルト穴3の内面に密接させて押圧部材7と切断刃2とを一体的に接合し、これらをガイド部材5で軸方向に移動させて取外すことができる。
【0038】
この第2実施形態では、前記図4(c) における操作で、テーパ部材6が押圧部材7の押圧部14を外向きに広げた時に、この押圧部14の凸部24が固定ボルト穴3の凹部23に係合することとなる。このように凹部23と凸部24とからなる滑り止め部が係合した状態であれば、押圧部材7を軸方向に抜く時には確実に係合した状態が保たれるので、錆等で切断刃2が刃物取付台4と強固に密着しているような場合でも安定して切断刃2を押圧部材7とともに一体的に取外すことができる。
【0039】
図7は本願発明の第3実施形態を示す切断刃交換装置の一部断面した正面図である。この第3実施形態では、固定ボルト孔内面にテーパ状に拡径するテーパ部を設けた実施形態である。なお、上述した第1実施形態における構成と同一の構成には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0040】
図示するように、この第3実施形態における固定ボルト孔3の内面には、底部に向けて拡径するテーパ部26が形成されている。このテーパ部26は、押圧部材7の抜け止めが可能なテーパ角で形成されており、固定ボルト孔3の底部から所定高さであっても、図示するように全体的に形成されていてもよい。
【0041】
また、このテーパ部26と密接する押圧部材7の押圧部14の外面は、予め、このテーパ部26に沿うようなテーパ状に形成されていても、当初は同径で、テーパ部材6によって拡径された時に下端が広がって沿うように形成されたものであってもよい。この押圧部14をテーパ状に形成すれば、取外し時の力によって押圧部材7が固定ボルト孔3とより密接するので、より安定した接合が可能となる。なお、この実施形態では同径の押圧部14を示しており、上述した第1実施形態と同様に、外面にローレット加工が施された例を示している。
【0042】
以上のように構成された第3実施形態の切断刃交換装置27による動作を以下に説明する。なお、切断刃交換装置27の全体的な操作は上述した第1実施形態における図4(a) 〜(c) と図5(a) 〜(c) と同様であるため、各手順における詳細な説明は、これらの図を参照して省略する。
【0043】
図7に二点鎖線で示すように、この切断刃交換装置27も、固定ボルトを外した固定ボルト孔3に挿入し、押圧部材7の下端を固定ボルト孔3の座面19に当接させる。この時、ガイド部材5の先端は浮いた状態で、押圧部材7の凸部24は固定ボルト孔3との間に僅かな隙間が形成された状態である。この状態が上述した図4(b) に示す状態である。
【0044】
このように固定ボルト孔3内に切断刃交換装置27を挿入した後は、上述した図4(c) 、図5(a) 〜(c) と同一の操作によって押圧部材7の押圧部14を固定ボルト穴3の内面に密接させて押圧部材7と切断刃2とを一体的に接合し、これらをガイド部材5で軸方向に移動させて取外すことができる。
【0045】
この第3実施形態では、前記図4(c) における操作で、テーパ部材6が押圧部材7の押圧部14を外向きに広げた時に、この押圧部14が固定ボルト穴3の内面に形成されたテーパ部26に沿うこととなる。このように押圧部14がテーパ部26に沿って滑り止め部が係合した状態であれば、押圧部材7を軸方向に抜く時には確実に係合した状態が保たれるので、錆等で切断刃2が刃物取付台4と強固に密着しているような場合でも安定して切断刃2を押圧部材7とともに一体的に取外すことができる。
【0046】
なお、上述した各実施形態における構成を任意に組合わせることにより組合わせによる効果を奏するようにすることは可能であり、使用条件等に応じて好ましい構成にすればよい。
【0047】
また、上述した実施形態では刃物取付台4をスペーサ18で挟んで設けた例を示しているが、本願発明は刃物取付台4に設けられた切断刃2であれば同様に取外すことができ、上述した実施形態に限定されるものではない。
【0048】
さらに、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0050】
切断刃と一体的に接合した押圧部材によって切断刃を刃物取付台から容易に取外すことができるので、切断刃の交換作業を迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す切断刃交換装置の一部断面した正面図である。
【図2】図1に示す切断刃交換装置の図面であり、(a) は分解図、(b) は(a) に示すA−A断面図である。
【図3】図1に示す切断刃交換装置の使用状態を示す一部断面した正面図である。
【図4】 (a) 〜(c) は、図1に示す切断刃交換装置の使用方法の前半を示す一部断面した正面図である。
【図5】 (a) 〜(c) は、図4に示す使用方法に続く切断刃交換装置の後半の使用方法を示す一部断面した正面図である。
【図6】本願発明の第2実施形態を示す切断刃交換装置の一部断面した正面図である。
【図7】本願発明の第3実施形態を示す切断刃交換装置の一部断面した正面図である。
【図8】従来の剪断式破砕機を示す平面図である
【図9】図8に示す剪断式破砕機の切断刃とスペーサとの関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1…切断刃交換装置
2…切断刃
3…固定ボルト孔
4…刃物取付台
5…ガイド部材
6…テーパ部材
7…押圧部材
8,9…ネジ部
10,11…テーパ面
12…鍔部
13…切り欠き溝
14…押圧部
15…移動操作部材
16…ネジ部
17…ローレット加工
18…スペーサ
19…座面
20…先端
21…固定ボルト取付けネジ孔
22…底部
23…凹部
24…凸部
25…滑り止め部
26…切断刃交換装置
27…テーパ部
28…切断刃交換装置

Claims (6)

  1. 刃物取付台に取付けた切断刃を交換する切断刃交換装置であって、
    前記切断刃の固定ボルト孔に挿入して前記刃物取付台に当接させるガイド部材と、該ガイド部材の外周でネジ機構によって軸方向に移動するテーパ部材と、該テーパ部材の軸方向移動で前記固定ボルト孔の内面に外面が密接する押圧部材とを設けた切断刃交換装置。
  2. 前記ガイド部材を、外面にネジ部を形成した部材で構成し、前記テーパ部材を、内面が該ガイド部材のネジ部に螺合するネジ部で外面がテーパ面に形成された部材で構成し、前記押圧部材を、内面が該テーパ部材のテーパ面に沿うテーパ面で外面が前記固定ボルト孔の内面に挿入可能な外径の部材で構成し、前記テーパ部材をガイド部材の軸方向に移動させる移動操作部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の切断刃交換装置。
  3. 前記固定ボルト孔の内面および前記押圧部材の外面の少なくとも一方に滑り止め部を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の切断刃交換装置。
  4. 前記固定ボルト孔の内面と押圧部材の外面との間に、固定ボルト孔の半径方向に凹凸部を設けて滑り止め部を形成したことを特徴とする請求項3記載の切断刃交換装置。
  5. 前記固定ボルト孔の内面と押圧部材の外面との間に、底部に向けて拡径するテーパ部を設けて滑り止め部を形成したことを特徴とする請求項3記載の切断刃交換装置。
  6. 固定ボルトを取外した固定ボルト孔にガイド部材を挿入し、該ガイド部材の外周でテーパ部材をネジ機構で軸方向に移動させることによって押圧部材を広げて固定ボルト孔の内面に密接させて一体的に接合した後、ガイド部材を刃物取付台に当接させてネジ機構でテーパ部材を軸方向に移動させることにより押圧部材と一体的に切断刃を取外す切断刃交換方法。
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