JP2813572B2 - シュレッダー用切断刃 - Google Patents
シュレッダー用切断刃Info
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Description
の固形処理物を連続的に破砕するシュレッダー用の切断
刃の改良に係り、詳しくはケーシングに軸支された回転
軸上に装着される切断刃を、取付台部分と刃先部分とに
よって分割形成して、摩耗が刃先部分のみに生じるよう
に構成すると共に、その交換が容易にできるシュレッダ
ー用切断刃に関する。
ラスチック、木片、紙、金属、ゴム、繊維、皮革に至る
まであらゆる固形処理物を粉砕する、剪断式粉砕機が知
られている(例えば実公昭55−41309号公報参
照)。
ーともいう)においては、上下にそれぞれ処理物の投入
口と排出口を有するケーシング内に、2つの軸が平行に
軸受を介して対向回転可能に支承されており、各軸上に
はスペーサを挟んで交互に、一体物である円盤状の切断
刃が配設されている。交互に配設された切断刃は、片側
側面同志が相互に密接すると共に、切断刃の外周面同志
が一部ラップして、所謂スリットカッタを形成してい
る。また、切断刃の外周には一部突設したように処理物
引き込み用の爪が設けられている。シュレッダー使用時
には、相対する一対の切断刃を互いに内方に向かって回
転駆動させ、ケーシングの上部の投入口から目的の処理
物品を投入する。すると、相対向する切断刃の爪によ
り、切断刃間の間隙に処理物が引き込まれ、スリットカ
ッタの剪断作用で破砕され、排出口より落下する。
においては、機能上、切断刃が最も摩耗し易く、一定の
使用期間を経過すると、切断刃を新しいものに取り替え
る必要がある。使用頻度、処理物によってはかなり短期
間のうちに取り替えなければならない。
ら、これを取り替える場合には、ケーシングと軸受をば
らして取り外した後、軸からスペーサと共に切断刃を引
き抜く必要があり、非常に煩雑で手間のかかる作業を強
いられることとなる。しかも、かかるシュレッダーには
相当数の切断刃が備わっているので、その取り替えには
相当の労力を要し、保守管理が容易でない。
は、刃体を周方向に分割したシュレッダーが記載されて
いる。刃体はボルトにより母台側に固定されている。各
分割された刃体の境界面は垂直面となっており、この垂
直面同士の接触で周方向に一体的な切断刃を形成してい
る。
に配置するため、誤差により境界面に隙間が生じ易くな
る。この場合、破砕時に刃部から伝達される力はこの垂
直な境界面を介して隣の刃体に伝達され難くなるので、
ボルトに曲げモーメントが働くことになる。また、境界
面に微小な隙間(ガタ)が存在すると、破砕中の衝撃力
で境界面が叩かれて破損を招くことになる。
されたもので、切断刃を軸に装着する取付台の部分と摩
耗し易い刃先部分とに分割して、刃先部分を取付台に接
離可能に構成したうえで、取付台に設けた段状歯部で刃
先片と係合させて刃先片から伝わってくる反力を確実に
取付台で支持できるようにしたシュレッダー切断刃を提
供することを目的とする。
発明は、シュレッダーのケーシングに軸支された軸にス
ペーサを挟んで切断刃を装着し、この切断刃を該軸に嵌
着される取付台部分とこれを取り囲む刃先部分とで分割
形成し、しかもこの刃先部分を周方向に分割して複数個
の刃先片で形成し、各刃先片を該取付台に接離可能に構
成する共に、該刃先部分で該取付台の外周が表面に露出
しないよう囲繞したシュレッダーにおいて、前記取付台
の外周に各刃先片に噛合する段状歯部を突出形成したこ
とを特徴とする。
より表面に露出しないように取り囲まれているため、処
理物を破砕する際の摩耗から保護され、使用によって摩
耗するのは、刃先部分だけとなる。刃先部分の取り替え
の際には、周方向に分割されてなる刃先片を個々に取付
台から取り外すだけでよい。そして、新しい刃先部分を
取付台にボルト等で接合締結して切断刃として一体化す
る。かかる構成の切断刃においては、ケーシングや軸受
などを取り外さなくても、切断刃のうちの摩耗した刃先
部分のみを取り替えることによって、簡単に刃先の取替
作業が行える。
る如く段状歯部が突出形成されていることから、この段
状歯部により軸回転力が刃先部分に確実に伝達されると
共に、破砕切断時に刃先片を介して伝わってくる反力が
この段状歯部を介して取付台で支持される。
説明する。
ュレッダー全体の構成について説明する。図4はシュレ
ッダー全体の平断面図、図5は同側断面図、図6は図5
のX−X矢視断面図である。
た回転軸である、主軸1と従軸2が一定間隔をおいて平
行に並設されており、各軸1、2の両軸端は軸受3を介
して回転自在に箱形のケーシング4に支承されている。
主軸1に連なる軸1aが継手5を介して電動機6の駆動
軸7に連結されている。この主軸1に連なる軸1a上に
は平歯車8が装着され、従軸2の一端部に設けた平歯車
9と噛合している。従って、電動機6を駆動して主軸1
を左回転させると、従軸2はこれと反対の右方向に回
転、つまり、2つの軸1、2は内方に向かって(図6の
矢印方向に)対向回転するように構成されている。
るような構成を有する円盤状の切断刃10がスペーサ1
1を密着状態に挟んで交互に、その側面同志が互いに密
接ラップした状態で嵌合装着されている。各切断刃10
の外周には処理物を引き込み且つ切断用の複数の爪10
a(図6の切断刃10を参照)が一定の間隔で設けられ
ている。爪10aは、切断刃10の回転時に処理物を引
き込む作用と同時に、相対するスペーサ11の外周面に
摺接するほどに接近(接近時の隙間は0.5 〜1mm程度に
設定) して剪断作用により処理物をある一定の長さ(爪
10aの間隔に相当する長さ)に破断する作用を果た
す。そして、相対向する一対の切断刃10の側面同志が
常時密接ラップしてスリットカッタを形成しており、ケ
ーシング4の上方から投入された処理物は爪10aによ
って引き込まれ、スリットカッタの剪断作用により破砕
され、下方に排出されるようになっている。
対向する位置にスクレーパ12が箱形のケーシング4側
部から突設され、その先端部はそれぞれ切断刃10(爪
10aの先端)及びスペーサ11の周面に近接するよう
半円弧状に形成されている。このスクレーパ12は、切
断刃10に挟まった処理物をかき取る働きをする。
刃10の場合、外周の刃先部分と特に爪10aの部分が
摩耗し易く、一定期間使用すれば新替えする必要があ
る。ここで、切断刃10が一体物であれば、簡単に取り
替えできないことは前述した通りである。
1の如く構成されている。すなわち、図1に示すよう
に、切断刃10は、矩形断面の軸1、2に嵌着される取
付台14の部分とこれを取り囲む刃先13の部分とに分
割、形成されている。この刃先13と取付台14とは後
述する如く接離(着脱)可能になっている。しかも、刃
先13の部分は、周方向に幾つか分割されている。つま
り、刃先13は、一つの爪10aを含む略鉤状の刃先片
13aを周方向に幾つか接合連設することによって形成
されている。
は、表面に露出しない、つまり、取付台14の外周全体
が表面に露出しないように刃先片13aによって完全に
取り囲まれた形に囲繞されている。これにより、摩耗は
刃先13の部分にのみ生じ、取付台14の部分には生じ
ない。かくして、取付台14の部分は、刃先13の部分
によって保護されて摩耗しないから、交換は刃先13部
分のみでよくなる。なお、取付台14の外周には各刃先
片13aに噛合する如く段状歯部14aが突出形成され
ており、この段状歯部14aにより軸回転力を刃先13
部分に確実に伝達できるようになっていると共に、切断
時の反力をこの歯部14aで受け持つ。
れており、このボルト孔15にボルト16を挿入して取
付台14側に形設した雌ねじ孔17に螺着することによ
り、各刃先片13aは取付台14の外周に接離(着脱)
可能に一体化され、一つの切断刃10が形成されるよう
になっている。
ペーサ11と取付台14との大小関係を示す。すなわ
ち、スペーサ11の外径Dは取付台14の外径dよりも
大きい(D>d)関係をもつように形成されており、こ
の結果図示する如く、スペーサ11側面の(この例では
突出した段状歯部14aの部分を除く)斜線部分11a
が取付台14の外形よりはみ出すように構成される。こ
うすることによって、取付台14の外周面上に接合され
る各刃先片13aが、両側のスペーサ11のはみ出し部
分(図上斜線部分)11aによって挟まれ、その幅方向
の位置がズレないよう固定されることになる。かくし
て、各刃先片13aは軸1に直角方向は前述したように
ボルト16で固定され、軸方向(即ち、刃先の幅方向)
は刃先片13aの両側に密着したスペーサ11のはみ出
し部分によって挟持固定されることから、長時間の使用
にもガタを生じることがなく、その引き込み及び破断機
能に支障を来さない。
際には、単に、締結用のボルト16を取り外して刃先片
13aを取付台14から取り外せばよく、従来のように
ケーシングや軸受をばらした後軸から切断刃全体を引き
抜くような作業は不要である。また、刃先片13aの取
付台14への装着も簡単に行える。通常、かかるシュレ
ッダーには相当数の切断刃が備わっているので、本案を
採用した場合、交換作業が大幅に省力化される。
刃10のみならず、スペーサ11の外周面が摩耗し易
い。そこで、スペーサ11も図3に示すように接離可能
に2分割形成されている。接合面はスペーサ11の外周
面に開設した切欠部19を利用してボルト18により締
結される。ボルト18を取り外すことによりスペーサ1
1は軸1、2より簡単に取り外すことができ、その交換
が容易となる。
軸に嵌着される取付台の部分とこれを取り囲む刃先部分
とによって分割形成され、刃先も周方向に分割されて幾
つかの刃先片で形成され、各刃先片を取付台に着脱可能
に構成したので、使用によって刃先部分のみが摩耗する
だけとなり、取替作業が大幅に省力化され、保守管理が
非常にやり易くなるという効果を奏しつつ、取付台の外
周に各刃先片に噛合する如く段状歯部を突出形成したこ
とにより、この段状歯部により軸回転力を刃先部分に確
実に伝達でき、かつ、破砕切断時に刃先片から伝わって
くる反力をこの段状歯部を介して取付台で確実に支持す
ることができる。
して示す正面図である。
ーサとの大小関係を示す正面図である。
全体の構成を示す平断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 シュレッダーのケーシングに軸支された
軸にスペーサを挟んで切断刃を装着し、この切断刃を該
軸に嵌着される取付台部分とこれを取り囲む刃先部分と
で分割形成し、しかもこの刃先部分を周方向に分割して
複数個の刃先片で形成し、各刃先片を該取付台に接離可
能に構成する共に、該刃先部分で該取付台の外周が表面
に露出しないよう囲繞したシュレッダーにおいて、 前記取付台の外周に各刃先片に噛合する段状歯部を突出
形成したことを特徴とするシュレッダー用切断刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10488896A JP2813572B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | シュレッダー用切断刃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10488896A JP2813572B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | シュレッダー用切断刃 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08323232A JPH08323232A (ja) | 1996-12-10 |
JP2813572B2 true JP2813572B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=14392720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10488896A Expired - Lifetime JP2813572B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | シュレッダー用切断刃 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-04-25 JP JP10488896A patent/JP2813572B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH08323232A (ja) | 1996-12-10 |
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