JP4209521B2 - 丁合機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷された用紙を丁合する際に丁合が必要な用紙とは異なる用紙が混入していないかどうかを検出する、乱丁検出装置を設けた丁合機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
同一頁の必要枚数を各頁順次に印刷し、印刷された各頁の用紙束から1枚づつを給紙して丁合し、必要部数の丁合紙束を作成するために複数の給紙段を有する丁合機が用いられる。このような丁合機として、給紙段を縦方向に形成した縦型丁合機と、給紙段(駒)を横方向に形成した横型丁合機が知られている。
【0003】
図6は、横型丁合機の一例を示す概略の構成図である。図6において、A〜Fは給紙駒で、各給紙駒には光源La〜Lf、電荷転送素子(CCD)カメラKa〜Kfが配置されている。各給紙駒の用紙載置台に丁合用紙を載置し、印刷された用紙の紙面に各光源からの出力光を照射し、紙面から反射される所定のエリアの写像を各CCDカメラで撮像して、そのビデオ信号を図示しない画像処理装置に入力する。
【0004】
画像処理装置において形成された画像デ−タを制御部に入力し、後述するような乱丁検出が行われ、正常印刷がなされていると判断されると、各給紙駒からは用紙Pa〜Pfが排出される。排出された用紙は、搬送路Tで順次搬送される。前段の給紙駒から排出された用紙に次段の給紙駒から排出された用紙が次々と重ねられる。この例では給紙駒Aから排出された用紙Paを一番下に、また、給紙駒Fから排出された用紙Pfを一番上にして用紙束を形成し、丁合機から次工程に搬出する。
【0005】
図7は、画像処理装置で形成された信号に基づき乱丁を検出する例を示す概略のブロック図、図8は図7の制御部7の構成の一部を示すブロック図である。次に、図7、図8により、給紙駒Aに関する部分を例にして乱丁検出の具体例について説明する。画像処理装置には、信号形成回路Qaとデ−タ処理回路Raが設けられている。給紙駒Aに配置されているCCDカメラKaで撮像された信号を信号形成回路Qaに入力し、ビデオ信号を形成する。
【0006】
このビデオ信号をデ−タ処理回路Raに入力し、デジタルデ−タに離散化する。デ−タ処理回路Raのビデオ信号の離散化処理は、例えば8ビット(256階調)の濃淡ビデオデ−タとして離散化するものである。デ−タ処理回路Raで256階調に離散化された濃淡ビデオデ−タは、制御部Sに設けられている加算器Uaに入力される。
【0007】
加算器Uaには、水平方向の加算器AHaと垂直方向の加算器AVaが設けられている。水平方向の加算器AHaで各画素の持つ値を各行単位で投影処理を行い射影デ−タを形成する。この射影デ−タは各行の濃淡値を総和演算した値となる。また、垂直方向の加算器AVaで各画素の持つ値を各列単位で投影処理を行い射影デ−タを形成する。この射影デ−タは各列の濃淡値を総和演算した値となる。このような各行、各列の各画素の持つ値を投影処理する総和演算は、両方向同時にリアルタイムで行われる。
【0008】
上記のようにして加算器Uaで得られた総和演算結果の値はメモリMaで記憶される。すなわち、水平方向の加算器AHaの総和演算結果の値はメモリのMHaのエリアに記憶され、垂直方向の加算器AVaの総和演算結果の値はメモリのMVaのエリアに記憶される。
【0009】
図9は、上記加算器による処理の一例を示す説明図である。図9において、用紙Pの所定のエリアのビデオ信号は256階調のデジタルデ−タに離散化され、各画素の持つ値は各行単位で加算器AHaにより水平方向(実線)に投影処理を行い射影デ−タが形成されて各行の濃淡値を総和演算した値が得られる。また、各列単位で加算器AVaにより垂直方向(破線)に投影処理を行い射影デ−タが形成されて各列の濃淡値を総和演算した値が得られる。各行各列単位の総和演算結果の値は、上記のようにメモリMaに記憶される。
【0010】
前記のデ−タ処理は、基準用紙の画像と丁合用紙の画像に対して実施される。基準用紙と丁合用紙のそれぞれについて上記デ−タ処理が終わると、次に、基準用紙の各行方向の総和演算の結果の値と各列方向の総和演算の結果の値を合算して所定のしきい値Xaを設定し、メモリの所定のエリアに記憶する。また、メモリのMHbのエリアに記憶されている丁合用紙の行方向の総和演算の結果の値と、メモリMVaに記憶されている丁合用紙の列方向の総和演算の結果の値を合算した値Yaをメモリの所定のエリアに記憶する。
【0011】
前記しきい値Xaと合算値Yaを読出し、制御部Sに設けられている比較演算器により両者の値を比較する。比較した結果、両者の差が許容範囲内であれば丁合用紙は正常に印刷されていると判断され、両者の差が許容範囲を超えていると丁合用紙は乱丁であると判断される。
【0012】
他の給紙駒B〜Fについても、上記給紙駒Aと同様にCCDカメラで撮像した信号を処理し、前記基準用紙のしきい値Xnと、丁合用紙の行方向の総和演算の結果の値および丁合用紙の列方向の総和演算の結果の値との合算値Ynを対比して乱丁の有無を判定する。このように、複数の給紙駒にそれぞれ配置されたCCDカメラで撮像された信号は、単一の制御部Sで処理されて給紙駒毎の乱丁の有無を判断している。
【0013】
制御部Sによる前記の乱丁判定の処理は、丁合機の運転と連動し、規定されている処理手順に沿って行われている。すなわち、丁合機を起動し、最初に制御部Sは各給紙駒に対して前記しきい値を設定するために、各給紙駒毎の基準用紙の画像デ−タの処理を連続して行なう。続いて、各給紙駒毎の丁合用紙の画像デ−タの処理を行い、前記のようにしきい値Xnと合算値Ynとを対比する。
【0014】
各給紙駒A〜Fにおいて、用紙載置台に載置された丁合用紙が乱丁と判定されるとブザ−等によりその旨を報知し、作業者は丁合機の運転を停止して、乱丁と判定された丁合用紙を該当の給紙駒から除去する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の乱丁検出装置においては、複数段の給紙駒を有する丁合機を実際に運転した状態で乱丁検出を行なっている。このため、いずれかの給紙駒で不良給紙と判定されると、丁合機の運転を停止して該当の給紙駒から不良給紙と判定された用紙を除去している。したがって、丁合機の稼働率が低下し、作業者の作業負担が増大して作業性が悪くなるという問題があった。
【0016】
また、ある給紙駒において基準用紙の画像デ−タを記憶する際に、基準用紙がずれた状態で用紙載置台に載置されており、適切な画像デ−タが制御部に入力されていない場合がある。このような場合には、正常な用紙が乱丁と判定されてしまうので、当該給紙駒については基準用紙の画像デ−タの再入力が必要になる。しかしながら、制御部による乱丁検出の処理手順は、前記したように全ての給紙駒について連続処理する一連の動作として規定されているので、該当の給紙駒のみならず全ての給紙駒について、基準用紙の画像デ−タを再入力しなければならず、基準用紙の画像デ−タの補正に時間を要するという問題があった。
【0017】
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、複数段の給紙駒を有する丁合機の運転を停止することなく乱丁を検出して作業性を改善すると共に、各給紙駒で独立して基準用紙の画像デ−タの補正ができる構成とした乱丁検出装置を有する丁合機の提供を目的とする。
【0018】
上記目的は、請求項1に係る発明において、丁合機を、複数段の給紙駒を有し各給紙駒に対応して、基準用紙および丁合用紙の印刷された紙面に出力光を照射する光源と、前記各紙面から反射される写像を撮像するカメラと、操作パネルと、制御部とを設けた丁合機であって、前記制御部に、前記カメラで撮像した基準用紙と丁合用紙の各信号を画像デ−タに変換するデ−タ変換手段と、前記各画像デ−タを記憶するメモリと、基準用紙の画像デ−タに基づいて乱丁判定用のしきい値を演算する演算手段と、前記しきい値および丁合用紙の画像デ−タに基づいて乱丁の有無を判定する判定手段とを設け、前記操作パネルに、基準用紙および丁合用紙の画像デ−タを前記制御部のメモリへ記憶することを設定する第1の設定手段と、前記演算で得られた基準用紙の乱丁判定用しきい値の大きさを調整可能に設定する第2の設定手段と、前記丁合用紙の乱丁判定処理の開始を設定する第3の設定手段と、前記丁合用紙の乱丁判定結果を表示する表示手段とを設ける構成としている。
【0019】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の丁合機において、前記丁合用紙の乱丁判定結果を表示する表示手段は、前記しきい値と丁合用紙の画像デ−タとの一致の度合いに応じて、直線状に複数個配列した発光素子の発色を変更すると共に、前記第2の設定手段によるしきい値の設定によって当該発光素子の発色を変更する構成としている。
【0020】
更に、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の丁合機において、前記丁合機に操作盤を設け、当該操作盤から乱丁判定を設定して乱丁が判定されるときに、丁合機の運転を停止する構成としている。
【0021】
請求項1に係る発明は、複数段の給紙駒を有する丁合機において各給紙駒毎に、基準用紙と丁合用紙の画像デ−タを処理する制御部と操作パネルとを設けている。このため、丁合機が運転されていない状態で各給紙駒毎に乱丁の有無を判定することができ、作業性が向上する。また、各給紙駒毎に独立して基準用紙の画像デ−タを入力できるので、基準用紙の画像デ−タの補正を迅速に行なえる。
【0022】
請求項2に係る発明は、複数個の発光素子を直線状に配置して、基準用紙のしきい値と丁合用紙の画像デ−タとの一致の度合いに応じて発光素子の発色を変えている。このため、乱丁の有無を視覚により確実に判断することができる。また、しきい値の設定を変更した場合にも、発光素子の発色がリアルタイムで変わり、適正なしきい値の設定を迅速に行なうことができる。
【0023】
請求項3に係る発明は、丁合機の運転状態において各給紙駒で乱丁を判定すると丁合機を停止させているので、製本不良の発生を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明の乱丁検出装置が適用される横型丁合機の概略の斜視図である。図5に示した横型丁合機1は、図6で示した例と同様に6段の給紙駒A〜Fが設けられている。各給紙駒A〜Fの用紙載置台の図示下側には、光源およびCCDカメラが配置されている。
【0025】
横型丁合機1の各給紙駒A〜Fが設置されている位置に対応した側壁には、詳細を後述する操作パネル2a〜2fが設けられている。3a〜3fは、横型丁合機1の上部に各給紙駒A〜F毎に設けられている表示ランプである。いずれかの給紙駒で丁合用紙が乱丁と判定されると、該当位置に対応して設けられている表示ランプが点灯して乱丁の発生を表示する。4は横型丁合機1の操作盤であり、当該丁合機の運転、停止を指示する各種スイッチや表示灯が設けられている。操作盤4は、前記各給紙駒毎に設けられている制御部と接続される。5は、搬送路Tに用いるベルトコンベアの駆動モ−タである。
【0026】
本発明においては、各給紙駒A〜F毎に個別に基準用紙と丁合用紙の画像デ−タを処理することを基本としているので、図7で示したような画像処理装置や制御部は各給紙駒毎に設けられている。また、操作盤4は各給紙駒毎に設けられている制御部と接続されており、各給紙駒毎の画像デ−タにアクセスできる構成としている。このため、操作盤4に設けた指示ボタンを操作することにより、各給紙駒の丁合用紙に対する乱丁判定が設定できる。
【0027】
図1は、図5に示した操作パネルの構成図である。一例として給紙駒Aに設けた操作パネル2aの構成について説明する。操作パネル2aには、しきい値調整用ツマミg、記憶ボタンh、判定ボタンi、判定結果表示部が設けられている。判定結果表示部は、不一致部jと一致部kにより形成されている。
【0028】
判定結果表示部j、kは例えば発光ダイオ−ド(LED)を使用し、前記のしきい値Xaに応じて不一致部jを赤色で、一致部kを緑色で発光させる。すなわち、判定結果表示部j、kの各表示窓nには、赤色で発色するLEDと緑色で発光するLEDとを二列で配置し、各LEDを前記しきい値調整用ツマミによる設定に応じてオン、オフさせる構成としている。
【0029】
しきい値の設定値が高い場合には、乱丁と判定される度合いが増大するので一致部kの長さが短く発色される。また、しきい値の設定値が低い場合には、乱丁と判定される度合いが減少するので一致部kの長さが長く発色される。
【0030】
このように、複数個のLEDを直線状に配置して、一致部と不一致部とを棒グラフ状に発色の異なるLEDで表示すことにより、しきい値の設定を視覚により確実に判断することができる。しきい値の設定値が高く、不一致の度合いが大きい場合には、実用上問題のない用紙も乱丁と判定されてしまうので、しきい値調整用ツマミでしきい値の設定値を低く設定する。しきい値の設定を変更すると、一致部と不一致部とのそれぞれの長さがリアルタイムで変わり、適正なしきい値の設定を迅速に行なうことができる。
【0031】
次に、操作パネル2aの操作について説明する。図2はしきい値設定の処理手順を示すフロ−チャ−トである。この例では、給紙駒Aの処理について説明する。ステップS1で処理プログラムをスタ−トさせ、給紙駒Aにおける基準用紙の画像デ−タを形成し記憶ボタンhを押すことにより、基準用紙の画像デ−タをメモリに記憶する。
【0032】
続いて、ステップS2の処理において、しきい値調整用ツマミgを回動して基準用紙の画像デ−タに対して適宜のしきい値を設定する。設定されたしきい値をステップS3の処理でメモリの所定のエリアに記憶し、ステップS4で処理プログラムを終了する。他の給紙駒B〜Fにおいても、同様に基準用紙のしきい値設定を個別に実行する。
【0033】
図3は、丁合用紙画像設定の処理手順を示すフロ−チャ−トである。この例でも給紙駒Aの処理について説明する。ステップS11で処理プログラムをスタ−トさせ、次にステップS12の処理で給紙駒Aにおいて乱丁を判定する丁合用紙の画像デ−タを形成する。続いて、ステップS13の処理で記憶ボタンhを押すことにより、丁合用紙の画像デ−タをメモリの所定のエリアに記憶し、ステップS14で処理プログラムを終了する。同様に他の給紙駒B〜Fにおいても、順次丁合用紙の画像デ−タをメモリの所定のエリアに記憶する。
【0034】
図4は、乱丁判定の処理手順を示すフロ−チャ−トである。次にこのフロ−チャ−トについて、給紙駒Aの処理の例で説明する。
【0035】
(1)ステップS21で処理プログラムをスタ−トさせ、ステップS22で乱丁判定の設定を行なう。この乱丁判定の設定は、図1の操作パネル2aに設けた判定ボタンiにより設定する場合と、横型丁合機1の操作盤4で設定される場合がある。次にステップS23の処理で前回の判定結果をクリアし、ステップS24の処理でメモリに記憶されている丁合用紙の画像デ−タを読出す。
【0036】
(2)ステップS25の処理では予め設定されているしきい値をメモリから読出し、次にステップS26の処理で、乱丁判定の設定が横型丁合機の操作盤4でなされたものかどうかを判定する。この判定結果がNO(Nと略記する)であれば、乱丁判定の設定が操作パネル2aでなされたものと判断して、ステップS27の処理に移行する。
【0037】
(3)ステップS27の処理において、ステップS24で読出しておいた丁合用紙の画像デ−タの前記合算値Yaとしきい値Xaとを対比する。ステップS27の処理は、前記しきい値Xaの値と合算値Yaの値との両者の一致の度合いを求めるものであり、次にステップS28の処理により、しきい値Xaの値と合算値Yaの値との両者の一致の度合いに応じて、判定結果表示部の不一致部j、一致部kのそれぞれのLEDの点灯個数を選定して発光させる。
【0038】
(4)不一致部のLEDの点灯個数が、しきい値調整ツマミで設定したしきい値に対応する不一致部のLEDの個数よりも多い場合には乱丁と判断する。ステップS28の処理が終了するとステップS22の乱丁判定設定処理の待機状態となる。
【0039】
(5)ステップS26の判定において判定結果がYES(Yと略記する)であれば、ステップS22の乱丁判定設定処理は横型丁合機の操作盤4で設定されたことになり、次にステップS29の処理でメモリから読出したしきい値Xaと合算値Yaとを対比し、両者の差異が許容範囲内かどうかを判定する。この判定結果がYであればステップS22の乱丁判定設定処理の待機状態となる。
【0040】
(6)ステップS29の判定結果がNであり、前記両者の差異が許容範囲を超えている場合にはステップS30で横型丁合機1の運転を停止する。次に、ステップS31で表示ランプ3aを点灯して、給紙駒Aで丁合用紙に乱丁が生じたことを報知し、ステップS32で処理プログラムを終了する。
【0041】
上記の例では、各給紙駒の用紙載置台にはそれぞれ同一頁の丁合用紙を載置して乱丁の有無を判断している。すなわち、図1の例では第1頁から第6頁までの用紙について順次乱丁の有無を判断して丁合している。本発明においては、各頁の用紙すべてについて乱丁の有無を判定するものには限定されない。各給紙駒の用紙載置台に一冊分の用紙束から特定の頁の用紙を抜き出して載置して、乱丁の有無を判断する構成とすることもできる。
【0042】
例えば、給紙駒Aの用紙載置台には1頁から16頁までの丁合用紙を載置し、1頁目の丁合用紙について乱丁の有無を判断する。1頁目の丁合用紙の印刷が正常であると判断されると、1頁から16頁までの丁合用紙を給紙駒Aから給紙駒Bに搬送する。
【0043】
給紙駒Bの用紙載置台には17頁から32頁までの丁合用紙を載置し、17頁目の丁合用紙について乱丁の有無を判断する。以下同様に、16頁づつの丁合用紙を順次各給紙駒の用紙載置台に載置し、各給紙駒の先頭頁についてのみ乱丁判定を行なう。
【0044】
このように、連続頁の全部の丁合用紙ではなく、間を開けて抽出した頁の丁合用紙のみの乱丁検出を行なうことは、一種の抜き取り検査に相当するものであり、乱丁検出の時間を短縮できる。
【0045】
ところで、製本処理においては大きな1枚の用紙に複数頁分の印刷を行なうこと、例えば1枚の用紙に16頁分の印刷を行い、各頁の印刷された側が同じ方向になるように、また、頁数が連続して形成されるように折り畳み折り丁を形成する。以下、同様に形成された折り丁を順次重ねていき、所定数の折り丁を積載し、綴じ処理をしてから三方を断裁して仕上げを行なう場合がある。
【0046】
上記方式の製本の際に、横型丁合機を使用する場合には、各給紙駒にはそれぞれ該当する折り丁を搬入して用紙載置台に載置し、乱丁判定を行ない、正常と判定されると順次各給紙駒から排出される折り丁を重ねて、1冊分の折り丁が積載されると次工程に搬出する。この際の乱丁判定は、各折り丁の最初の頁についてのみ行なう構成とすれば、所定数の折り丁を積載してなされる製本処理が迅速に行なえる。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1に係る発明は、複数段の給紙駒を有する丁合機において各給紙駒毎に、基準用紙と丁合用紙の画像デ−タを処理する制御部と操作パネルとを設けている。このため、丁合機が運転されていない状態で各給紙駒毎に乱丁の有無を判定することができ、作業性が向上する。また、各給紙駒毎に独立して基準用紙の画像デ−タを入力できるので、基準用紙の画像デ−タの補正を迅速に行なえる。
【0048】
請求項2に係る発明は、複数個の発光素子を直線状に配置して、基準用紙のしきい値と丁合用紙の画像デ−タとの一致の度合いに応じて発光素子の発色を変えている。このため、乱丁の有無を視覚により確実に判断することができる。また、しきい値の設定を変更した場合にも、発光素子の発色がリアルタイムで変わり、適正なしきい値の設定を迅速に行なうことができる。
【0049】
請求項3に係る発明は、丁合機の運転状態において各給紙駒で乱丁を判定すると丁合機を停止させているので、製本不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乱丁検出装置の操作パネルを示す構成図である。
【図2】基準用紙のしきい値設定の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図3】丁合用紙の画像デ−タ設定の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図4】乱丁判定設定の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図5】横型丁合機の概略構成を示す斜視図である。
【図6】横型丁合機の一例を示す概略の構成図である。
【図7】乱丁検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【図8】図7の制御部の一部を示すブロック図である。
【図9】図8の加算器による処理の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 横型丁合器
2a〜2f 操作パネル
3a〜3f 表示ランプ
4 制御盤
5 駆動モ−タ
A〜F 給紙駒
Ka〜Kf CCDカメラ
La〜Lf 光源
T 搬送路
Qa〜Qf 信号形成回路
Ra〜Rf デ−タ処理回路
S 制御部
Ua 加算器
Ma メモリ
Claims (3)
- 複数段の給紙駒を有し各給紙駒に対応して、基準用紙および丁合用紙の印刷された紙面に出力光を照射する光源と、前記各紙面から反射される写像を撮像するカメラと、操作パネルと、制御部とを設けた丁合機であって、前記制御部に、前記カメラで撮像した基準用紙と丁合用紙の各信号を画像デ−タに変換するデ−タ変換手段と、前記各画像デ−タを記憶するメモリと、基準用紙の画像デ−タに基づいて乱丁判定用のしきい値を演算する演算手段と、前記しきい値および丁合用紙の画像デ−タに基づいて乱丁の有無を判定する判定手段とを設け、前記操作パネルに、基準用紙および丁合用紙の画像デ−タを前記制御部のメモリへ記憶することを設定する第1の設定手段と、前記演算で得られた基準用紙の乱丁判定用しきい値の大きさを調整可能に設定する第2の設定手段と、前記丁合用紙の乱丁判定処理の開始を設定する第3の設定手段と、前記丁合用紙の乱丁判定結果を表示する表示手段とを設けたことを特徴とする丁合機。
- 前記丁合用紙の乱丁判定結果を表示する表示手段は、前記しきい値と丁合用紙の画像デ−タとの一致の度合いに応じて、直線状に複数個配列した発光素子の発色を変更すると共に、前記第2の設定手段によるしきい値の設定によって当該発光素子の発色を変更する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の丁合機。
- 前記丁合機に操作盤を設け、当該操作盤から乱丁判定を設定して乱丁が判定されるときに、丁合機の運転を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の丁合機。
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