JP4201372B2 - アウトリガの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、例えばクローラクレーンのような作業車におけるアウトリガの制御装置に関し、特にアウトリガの各アームをそれぞれ車体外方に向く張出し位置と車体上方の格納位置との間で水平旋回可能としたアウトリガに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アウトリガ付きの作業車として、図1〜図5に示すようなクローラクレーンがあるが、このクローラクレーンには、車体1の前後左右の4箇所にそれぞれアウトリガ2,2・・が装備されている。尚、車体1は、車体フレーム11と左右のクローラ12,12と運転席13とを有している。又、車体フレーム11上には、旋回台14が取付けられ、さらに該旋回台14上に伸縮ブーム15が取付けられている。尚、この作業車においては、運転席13側が後側で、反運転席側が前側である。
【0003】
各アウトリガ2,2・・は、基側アーム31と先側アーム32とを有する伸縮式のアーム3を、車体1の前後左右の4箇所においてそれぞれ取付ブラケット21を介して鉛直軸20により水平旋回自在に取付けて構成している。各アーム3,3・・は、取付ブラケット21に対して水平軸30で上下回動自在に取付けられている。又、該各アーム3,3・・は、それぞれジャッキシリンダ4によって上下に回動せしめられる。各アーム3,3・・の先端(先側アーム32の先端)には、それぞれ脚板33が取付けられている。
【0004】
そして、この各アウトリガ2,2・・は、各アーム3,3・・を図1〜図3に示すように車体上方(左右の各クローラ上方)の格納位置と図5に示すように車体外方に向く張出し位置との間で水平旋回させ得るようになっている。又、該各アーム3,3・・の格納姿勢では、前側の2つのアーム3,3が後側に向き、後側の2つのアーム3,3が前側に向く姿勢で、しかも前側各アーム3,3が下側で後側各アーム3,3が上側になる状態で上下に重合する位置に格納される。この格納状態では、各アーム3,3・・の水平方向のガタつきを防止するために、各取付ブラケット21と車体フレーム11間にロックピン22(図1及び図3)が差し込まれる。又、この格納状態では、各アーム3,3・・の上下方向のガタつきを防止するために、各ジャッキシリンダ4により各脚板33を下方に押付けている。即ち、図2に示すように、下側(前側)の各アーム3,3においては、その各脚板33をジャッキシリンダ4,4の付勢力により車体フレーム11の適所(格納サポート17)の上面に押付け、他方、上側(後側)の各アーム3,3においては、その各脚板33をジャッキシリンダ4,4の付勢力により下側(後側)のアウトリガに設けた受台34の上面に押付けている。尚、下側の脚板33を受ける格納サポート17は、車体フレーム11の側面からそれぞれ左右外方に軒状に突出させている。
【0005】
図1〜図5のクローラクレーンにおいて、アウトリガ2,2・・を使用するには次の操作を行う。即ち、図2に示す格納状態から、図4に示すように各ジャッキシリンダ4,4・・を縮小させて、上側アーム3の脚板33を受台34から離間させる一方、下側アーム3の脚板33を格納サポート17から離間させ、各アーム3,3・・をそれぞれ手動で車体外方の張出し位置まで水平旋回させ、各先側アーム32を所定長さだけ伸長させた後、各ジャッキシリンダ4,4・・をそれぞれ伸長させると、各脚板33,33・・が接地して、各アウトリガ2,2・・で車体1を支承(ジャッキアップ)することができる。
【0006】
ところで、この種の作業車(クローラクレーン)では、アウトリガ使用時において各アウトリガ2,2・・で車体1を支承(ジャッキアップ)する必要から、各ジャッキシリンダ4,4・・の出力をかなり大きく(例えば定格出力が200Kg/cm2程度に)設定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したアウトリガでは、次のような問題があった。
【0008】
▲1▼ アウトリガの格納状態において、アーム3のガタつきを防止するために各脚板33をジャッキシリンダ4の定格圧力(例えば設定圧が200Kg/cm2)で車体フレーム11側(格納サポート17)に押付けるようにすると、該押付箇所(格納サポート17)に大きな押圧力が加わり、該押付箇所やアウトリガの取付部等が損傷する恐れがある。
【0009】
▲2▼ アウトリガの格納状態において、誤ってジャッキシリンダ4を伸長操作すると、該ジャッキシリンダ4の定格圧力(例えば設定圧が200Kg/cm2)が大きいために、アウトリガの関連各部(脚板押付箇所やアウトリガ取付部等)を損傷させる恐れがある。
【0010】
▲3▼ 車体フレーム11側の脚板押付箇所(格納サポート17)やアウトリガの取付部等をジャッキシリンダ4による付勢力に耐え得る高剛性の構造にすると、上記▲1▼▲2▼の場合のような各部の損傷度合いを緩和できるが、重量増加やコストアップの要因となる。
【0011】
▲4▼ 各アーム3,3・・の格納操作時において、各脚板33,33が車体フレーム11側(格納サポート17)に対して押圧力を発生することなく単に接触させた時点でジャッキシリンダ4の伸長動作を停止させることも考えられるが、その場合には、非常にゆっくりと且つ慎重に格納操作をする必要があり、しかも脚板33を押圧力が発生しない正確な位置で停止させる操作は非常に難しい。尚、アウトリガの格納状態で脚板33が車体フレーム11側に接していないと、走行時のガタつきにより、アウトリガ関連の各枢支部が損傷し易くなる。
【0012】
本願発明は、上記した従来のアウトリガの問題点に鑑み、脚板を車体フレーム側の押付箇所に押付けた状態でアウトリガを格納したものであっても、その脚板押圧力で関連各部が損傷しないようにし、且つ使用時にはアウトリガの支承能力が何ら低下しないようにするとともに、車体フレーム側の脚板押付箇所を比較的低剛性のもので構成し得るようにしたアウトリガの制御装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
【0014】
即ち、本願発明は、車体の前後左右の4箇所において先端に脚板を装備した各アームをそれぞれ車体上方の格納位置と車体外方に向く張出し位置との間で水平旋回可能とし、且つ各アームを張出し位置においてそれぞれジャッキシリンダで下方回動させることにより脚板を接地させて作業車を支承する一方、格納位置においてジャッキシリンダにより脚板を車体フレーム側の押付箇所に押付けた状態でアームを格納するようにしたアウトリガを対象にしている。
【0015】
各アウトリガの各アームは、格納状態において車体外側部から外方にはみ出さないようになっている。又、4つの各アームは、車体の左右側部に2つづつ格納するようにすることが好ましいが、前後方向一方(反運転席側)の2つのアームは車体幅方向に格納することも可能である。又、各アームの格納状態では、同側の2つがそれぞれ上下に重合するようにするとよい。
【0016】
そして、本願発明のアウトリガの制御装置には、アームの非ジャッキアップ状態を検出する非ジャッキアップ状態検出手段と、ジャッキシリンダを駆動する油圧駆動回路中にあってジャッキシリンダへの油圧力を所定の低圧に設定する低圧設定手段とを備えている。
【0017】
上記非ジャッキアップ状態検出手段としては、アームが水平旋回方向の張出し位置以外にあるときの該アームの位置(旋回角度位置)を検出するようにしたもの、脚板が接地しない高さにあるときのアームの高さ位置(傾斜位置)を検出するようにしたもの、アームが格納位置の上方にある状態で且つ脚板が車体フレーム側の押付箇所に接する前の脚板位置を検出するようにしたもの、等が採用可能である。又、これらの非ジャッキアップ状態検出手段としては、近接スイッチやリミットスイッチ等が使用でき、又アームの傾斜位置を検出するものでは角度検出器を使用することもできる。
【0018】
上記低圧設定手段としては、ジャッキシリンダを駆動する油圧駆動回路中に、例えば低圧リリーフ弁(例えば設定圧が40Kg/cm2)を組込み、該低圧リリーフ弁をソレノイドバルブで作動させ得るようにしたものが採用可能である。
【0019】
そして、本願発明では、上記非ジャッキアップ状態検出手段からの非ジャッキアップ状態検出信号に基いて上記低圧設定手段を作動させるようにしている。
【0020】
このように、本願発明のアウトリガ制御装置では、非ジャッキアップ状態検出手段が非ジャッキアップ状態を検出している(ON状態)ときには、該検出手段からの検出信号で低圧設定手段を作動させているので、ジャッキシリンダには所定低圧(例えば設定圧が40Kg/cm2)の作動油しか供給されない。尚、非ジャッキアップ状態では、アウトリガのアームを上下動させるのにジャッキシリンダは低出力でよく、上記低圧の作動油でも十分にジャッキシリンダを伸縮させることができる。又、非ジャッキアップ状態検出手段が非検出状態(OFF状態)では、低圧設定手段は作動せず、従って各ジャッキシリンダには定格圧力(例えば設定圧が200Kg/cm2)の作動油が供給されて各アームにより作業車がジャッキアップされる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本願の実施形態を説明すると、本願実施形態のアウトリガ制御装置は、図1〜図5に示す作業車のアウトリガに適用している。尚、図1〜図5に示す作業車(クローラクレーン)及びアウトリガ2,2・・の基本構成は、従来技術の項で説明しているので、それを援用する。
【0022】
図1〜図5に示すクローラクレーンでは、各アウトリガ2,2・・のアーム3,3・・は、車体1の左右各側において2つのアーム3,3の先側同士が上下に重合する状態で格納される。又、図示のアウトリガ2,2・・では、前側(反運転席13側)の左右各アーム3,3が下側に位置し、後側(運転席13側)の左右各アーム3,3がそれぞれその上側に位置するようにして格納される。尚、各アウトリガ2,2・・を水平旋回させる際には、図4に示すように上側(後側)のアウトリガ2の脚板33が下側(前側)のアウトリガ2の受台34の上面高さよりやや高位置となる状態で行い、又、下側のアウトリガ2の脚板33が車体フレーム11に設けた格納サポート17の上面高さよりやや高位置となる状態で行う。
【0023】
各アウトリガ2,2・・の格納状態では、図2に示すように、下側(前側)の各アーム3,3の各脚板33をジャッキシリンダ4,4の押圧力により車体フレーム11の格納サポート17の上面に押付け、他方、上側(後側)の各アーム3,3の各脚板33をジャッキシリンダ4,4の押圧力により下側(後側)のアウトリガに設けた受台34の上面に押付けている。
【0024】
ところで、アウトリガの格納状態において、ジャッキシリンダ4に定格圧力(例えば設定圧が200Kg/cm2)が加わっていると、上記従来技術の項で説明したように、脚板33による押圧力が大きくなって各種の問題が発生するが、本願実施形態のアウトリガ制御装置では、次のように対応している。
【0025】
即ち、本願実施形態のアウトリガ制御装置では、図6〜図10に示すように、アーム3の非ジャッキアップ状態を検出する非ジャッキアップ状態検出手段7と、ジャッキシリンダ4を駆動する油圧駆動回路5中にあってジャッキシリンダ4への油圧力を所定の低圧に設定する低圧設定手段6とを備えている。尚、各実施形態では、非ジャッキアップ状態検出手段7として、それぞれ近接スイッチを使用しているが、他の実施形態ではリミットスイッチを採用してもよい。又、この各実施形態では、非ジャッキアップ状態検出手段7は、4つのアウトリガ2,2・・中の、格納状態で下側となる前側の2つのアウトリガ2,2に設けている。尚、4つのアウトリガ2,2・・において、格納時には順次操作によって必ず下側(前側)のアウトリガが先に格納されるので、後述するように上側(後側)のアウトリガの格納状態を検出する必要はない。
【0026】
図6の実施形態の非ジャッキアップ状態検出手段7は、前側の各アーム3,3が水平旋回方向の格納位置近傍にあるときの該各アーム3,3の旋回角度位置を検出するようにしている。即ち、図6の実施形態では、各アウトリガ2,2の取付ブラケット21,21を枢着している鉛直軸20,20の近傍位置において、車体フレーム11側(不動側)に近接スイッチ71,71を取付ける一方、各取付ブラケット21,21側(可動側)に検出板72,72を設け、アーム3,3が実線図示するように格納位置近傍に位置しているときに、該検出板72,72を該近接スイッチ71,71で検出するようになっている。尚、図6の実施形態では、アーム3が格納位置近傍にあるときの該アーム位置を非ジャッキアップ状態検出手段7で検出するようにしているが、この非ジャッキアップ状態検出手段7による検出位置は、アーム3が水平旋回方向の張出し位置以外にある状態であれば、何れのアーム位置を検出してもよい。
【0027】
他方、低圧設定手段6は、図7に示す実施形態では、各ジャッキシリンダ4,4・・を駆動する油圧駆動回路5の主回路中に、各近接スイッチ71,71からの検出信号で作動せしめられるソレノイドバルブ61と該ソレノイドバルブ61によって機能せしめられる低圧リリーフ弁62とを備えて構成されている。低圧リリーフ弁62の設定圧は、例えば40Kg/cm2程度である。尚、図7において、符号51はタンク、52は油圧ポンプ、53はそれぞれジャッキシリンダ4の切換弁、54は高圧リリーフ弁(例えば設定圧が200Kg/cm2)である。又、図7の実施形態では、各近接スイッチ71,71は並列に接続されている。そして、両近接スイッチ71,71が何れもOFF状態では、ソレノイドバルブ61がOFFで低圧リリーフ弁62が機能せず(ロックされる)、他方、何れかの近接スイッチ71がONになると、ソレノイドバルブ61がONになって低圧リリーフ弁62を機能させ得るようになっている。
【0028】
図6及び図7に示す実施形態のアウトリガ制御装置は、次のように機能する。まず、前側の各アウトリガ2,2が図6に鎖線図示(符号2′)するように張出し位置にあるときには、各検出板72′,72′が近接スイッチ71,71から水平旋回方向に離間していて、該各近接スイッチ71,71がそれぞれOFF状態となっている。この状態では、ソレノイドバルブ61がOFFで、低圧リリーフ弁62は機能しない。従って、ジャッキシリンダ4の油圧駆動回路5中は、高圧リリーフ弁54の設定圧(例えば200Kg/cm2)まで昇圧可能となり、各ジャッキシリンダ4,4・・で作業車をジャッキアップし得る高圧力を確保できる。他方、前側の各アウトリガ2,2の何れかを、図6に実線図示するように格納位置(又は格納位置近傍)まで水平旋回させると、そのアウトリガ2側の検出板72が近接スイッチ71に重合して該近接スイッチ71がONになる。すると、図7のソレノイドバルブ61がONになって低圧リリーフ弁62が機能するようになる。このように、低圧リリーフ弁62が機能している状態では、ジャッキシリンダ4の主回路中が低圧リリーフ弁62の設定圧(例えば40Kg/cm2)を超えて昇圧することがなく、各ジャッキシリンダ4,4・・は、低圧の油圧力で作動せしめられる。尚、アーム3の非ジャッキアップ状態では、該アーム3を上下回動させるのに小さい操作力でよく、低圧リリーフ弁62の設定圧以下でもアーム3を支障なく作動させることができる。
【0029】
図6及び図7の実施形態のアウトリガ制御装置を採用した図1〜図5のクローラクレーンでは、アウトリガを次のようにして操作する。まず、各アウトリガ2,2・・を図1〜図3の格納状態から使用位置に張出すには、後側両アウトリガの各ジャッキシリンダ4,4を縮小させて後側各アーム3,3を上動させた後、前側両アウトリガの各ジャッキシリンダ4,4を縮小させて前側各アーム3,3を上動させる(図4の状態になる)。尚、このとき、ジャッキシリンダへの油圧駆動回路5中は、低圧リリーフ弁62の設定圧より昇圧しないが、単にアーム3を上方回動させるだけでよいので十分な油圧力がある。次に、各アウトリガのアーム3,3・・をそれぞれ手動で張出し位置まで水平旋回させるが、そのとき図6に示すように前側各アウトリガ2′,2′の検出板72′,72′が各近接スイッチ71,71から離間して、図7に示すソレノイドバルブ61がOFFになり、低圧リリーフ弁62が機能しなくなる。従って、各ジャッキシリンダ4,4・・は、高圧力の作動油で作動せしめられる。そして、各アウトリガをそれぞれ張出し位置に位置させた状態で、各切換弁53,53・・(図7)を伸長側に操作すると、各ジャッキシリンダ4,4・・が高圧力の作動油で伸長せしめられ、各脚板33,33・・が接地した後、図5に示すように4つのアウトリガ2,2・・で作業車をジャッキアップすることができる。
【0030】
他方、アウトリガ2,2・・を使用状態から格納位置へ格納するには、上記張出し操作の逆順序で操作するが、前側の何れか一方のアウトリガ2が格納位置の直上方まで旋回した時点で、検出板72により近接スイッチ71をON操作し、図7に示すソレノイドバルブ61がONになって低圧リリーフ弁62が機能するようになる。尚、この時点では、図4に示すように前側(下側)のアーム3の脚板33は格納サポート17の上方に離間し、又後側(上側)のアーム3の脚板33は下側アウトリガの受台34の上方に離間している。そして、図4の状態から、まず下側アウトリガ2のジャッキシリンダ4を伸長させて脚板33を格納サポート17上に押付け、続いて上側アウトリガ2のジャッキシリンダ4を伸長させて脚板33を受台34に押付けると、図2の状態となって格納作業は完了する。この格納状態では、各脚板33,33がジャッキシリンダ4,4の付勢力によって格納サポート17又は受台34に押付けられているが、各ジャッキシリンダ4,4への作動油圧力は低圧リリーフ弁62で低圧(40Kg/cm2程度)に制限されているので、脚板33,33による押圧力は小さい。従って、脚板33を格納サポート17に押付けた状態でアウトリガ2を格納するようにしたものでも、該脚板33の押圧力によって格納サポート17が損傷する恐れがない。又、このように、アウトリガ格納時においてジャッキシリンダ4の付勢力が小さいと、図2の格納完了状態から誤ってさらにジャッキシリンダ4を伸長操作した場合でも、上記脚板33の押圧力によって関連部分(格納サポート17やアウトリガ取付部等)にダメージは発生しない。
【0031】
図8は、油圧駆動回路5中における低圧設定手段6の組込み場所を変えた実施形態を示している。この図8の実施形態では、4つのアウトリガ2,2・・にそれぞれ図6に示すような非ジャッキアップ状態検出手段7(近接スイッチ71)を設けている。又、4つのアウトリガ2,2・・における各ジャッキシリンダ4,4・・の伸長側回路中には、それぞれ低圧設定手段6,6・・を設けている。この各低圧設定手段6,6・・は、それぞれ低圧リリーフ弁62(例えば設定圧が40Kg/cm2)とソレノイドバルブ61とを有しており、各アウトリガ2,2・・において、近接スイッチ71がON操作された側のジャッキシリンダ4のみが、しかも伸長作動時にのみ低圧側に切換えられるようになっている。
【0032】
又、図8の変形例として、各前側(下側)のアウトリガ2,2における各ジャッキシリンダ4,4の伸長側回路中にのみそれぞれ低圧設定手段6,6を設けてもよい。この場合には、後側の各アウトリガ2,2のジャッキシリンダ4,4は、格納時においても高圧(例えば最高圧が200Kg/cm2)の作動油で作動せしめられるが、この後側のアウトリガ2の脚板33は、格納状態において下側アウトリガ2の受台34を押圧する。ところで、この受台34は高剛性を有しており、上記脚板33によって高押圧力で押圧されても該受台34あるいは下側アウトリガ2が損傷することがない。
【0033】
図9に示す実施形態では、非ジャッキアップ状態検出手段7として、前側アウトリガ2におけるアーム3の上下角度位置を検出するようにしたものが採用されている。この場合の非ジャッキアップ状態検出手段7は、取付ブラケット21側に近接スイッチ71を取付ける一方、アーム3側に検出板72を取付けている。そして、脚板33が接地しない高さであってアーム3が適宜のアーム傾斜角(図9の例では基側アーム31がほぼ水平姿勢)より上方側にあるときに、近接スイッチ71が検出板72を検出するようにしている。尚、この非ジャッキアップ状態検出手段7は、前側の各アウトリガ2,2にそれぞれ設けられている。
【0034】
この図9の実施形態では、前側アウトリガ2の水平旋回位置に拘わらず、脚板33が接地しない高さでアーム3が所定角度以上、上方回動しているときに非ジャッキアップ状態検出手段7がON作動するようになっている。この図9の実施形態の非ジャッキアップ状態検出手段7も、図7又は図8に示すように油圧駆動回路5中に組付けられており、上記と同様に機能する。
【0035】
図10に示す実施形態では、非ジャッキアップ状態検出手段7として、アーム3が格納位置の上方にあり且つ脚板33が車体フレーム11側の格納サポート17に接する前の脚板高さ位置を検出するようにしたものが採用されている。この非ジャッキアップ状態検出手段7は、格納サポート17側に近接スイッチ71を取付けている。
【0036】
そして、この図10の実施形態では、前側アウトリガ2の脚板33が格納サポート17の上面より上方において水平旋回方向の格納位置まで回動した状態で、アーム3がジャッキシリンダ4により下方回動されていくときに、脚板33が格納サポート17上面に接する直前において、近接スイッチ71が脚板33の下面を検出してONになるようにしている。尚、この近接スイッチ71(左右の各格納サポート17にある)も、図7又は図8に示すように油圧駆動回路5中に組付けられており、上記と同様に機能する。
【0037】
【発明の効果】
本願発明のアウトリガ制御装置は、ジャッキシリンダ4により脚板33を車体フレーム11側の押付箇所17に押付けた状態でアウトリガ2を格納するようにしたものにおいて、非ジャッキアップ状態検出手段7からの非ジャッキアップ状態検出信号に基いて、ジャッキシリンダ4を駆動する油圧駆動回路5中の低圧設定手段6を作動させるようにしている。従って、本願発明のアウトリガ制御装置では、次のような効果がある。
【0038】
(1) アウトリガ2の脚板33を車体フレーム11側(格納サポート17)に押付けて格納するようにしたものであっても、アウトリガの格納状態ではジャッキシリンダ4の付勢力が小さくなっているので、脚板33による押圧力も小さくなり、車体フレーム11側の押付箇所やアウトリガの各枢支部等が損傷しない。
【0039】
(2) アウトリガの格納状態において、誤ってジャッキシリンダ4を伸長操作しても、該ジャッキシリンダ4の付勢力が小さいので、アウトリガの関連各部を損傷させることがなく、安全である。
【0040】
(3) 脚板33が押付けられる車体フレーム11側の押付箇所を高剛性にする必要がないので、重量増やコストアップ等の問題が発生しない。又、該押付箇所を従来より低剛性にすることも可能となり、その場合には軽量化及びコストダウンを図ることが可能となる。
【0041】
(4) アウトリガの格納状態において、上記のように脚板33による押圧力を小さくできると、格納操作時に高度の注意力が不要となり、該格納操作を容易に且つ安心して行える。
【0042】
尚、このように、アウトリガの格納状態において、脚板33の押圧力を小さくしたものであっても、各アウトリガが張出し位置にあるときには、各ジャッキシリンダ4に対して定格圧力の作動油を供給でき、作業車をジャッキアップするのに何ら支障がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態のアウトリガ制御装置を適用する作業車(クローラクレーン)の斜視図である。
【図2】図1の作業車の側面図である。
【図3】図1の作業車の平面図である。
【図4】図2の状態変化図である。
【図5】図1の作業車の作業状態を示す斜視図である。
【図6】本願実施形態のアウトリガ制御装置を備えた作業車の一部平面図である。
【図7】図6のアウトリガ制御装置の作動回路図である。
【図8】図6のアウトリガ制御装置の他の実施形態の作動回路図である。
【図9】本願の他の実施形態にかかるアウトリガ制御装置を備えた作業車の一部側面図である。
【図10】本願のさらに他の実施形態にかかるアウトリガ制御装置を備えた作業車の一部側面図である。
【符号の説明】
1は車体、2はアウトリガ、3はアーム、4はジャッキシリンダ、5は油圧駆動回路、6は低圧設定手段、7は非ジャッキアップ状態検出手段、11は車体フレーム、17は格納サポート、33は脚板、61はソレノイドバルブ、62は低圧リリーフ弁、71は近接スイッチ、72は検出板である。

Claims (4)

  1. 車体(1)の前後左右の4箇所において先端に脚板(33)を装備した各アーム(3)をそれぞれ車体上方の格納位置と車体外方に向く張出し位置との間で水平旋回可能とし、且つ前記各アーム(3)を前記張出し位置においてそれぞれジャッキシリンダ(4)で下方回動させることにより前記脚板(33)を接地させて作業車を支承する一方、前記格納位置において前記ジャッキシリンダ(4)により前記脚板(33)を車体フレーム(11)側の押付箇所(17)に押付けた状態で前記アーム(3)を格納するようにしたアウトリガにおいて、
    前記アーム(3)の非ジャッキアップ状態を検出する非ジャッキアップ状態検出手段(7)と、前記ジャッキシリンダ(4)を駆動する油圧駆動回路(5)中にあって前記ジャッキシリンダ(4)への油圧力を所定の低圧に設定する低圧設定手段(6)とを備え、
    前記非ジャッキアップ状態検出手段(7)からの非ジャッキアップ状態検出信号に基いて前記低圧設定手段(6)を作動させるように構成した、
    ことを特徴とするアウトリガの制御装置。
  2. 請求項1において、非ジャッキアップ状態検出手段(7)は、アーム(3)が水平旋回方向の張出し位置以外にあるときの該アーム(3)の位置を検出するようにしたことを特徴とするアウトリガの制御装置。
  3. 請求項1において、非ジャッキアップ状態検出手段(7)は、脚板(33)が接地しない高さにあるときのアーム(3)の高さ位置を検出するようにしたことを特徴とするアウトリガの制御装置。
  4. 請求項1において、非ジャッキアップ状態検出手段(7)は、アーム(3)が格納位置の上方にある状態で且つ脚板(33)が車体フレーム(11)側の押付箇所(17)に接する前の脚板位置を検出するようにしたことを特徴とするアウトリガの制御装置。
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