JP4201151B2 - スリット付き側溝 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、道路の両脇に敷設されるスリット付き側溝に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図8及び図9から理解されるように、スリット付き側溝は断面正方形か断面長方形の角棒状をなして形成されていた。そして、上面側外部と内部の水路等の機能をはたす中空路とはスリットにより連通されている。
【0003】
このように上面にスリットの設けられた側溝は、近年需要が増えており、例えば車道の両脇に当該側溝が敷設されることが多い。そして、降雨時においては、車道に流れ込んだ大量の雨水等が当該側溝に設けられたスリットから内部の中空路に流れ込むものとされている。よって、このようなスリット付き側溝の使用が年々増加してきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のスリット付き側溝では、図8及び図9から理解されるように、スリットの欠け防止のため、全体に厚肉として構成してあり、そのため製造コストが高くなってしまうとの懸念があり、さらには重量が重いために運搬や敷設作業が困難となっているとの課題があった。
【0005】
かくして、本発明は前記課題に対処すべく創案されたものであり、側溝の両側面を薄肉にし、使用すべきコンクリートの量を減らして製造コストを安価になしえ、また、製造したスリットをも破損するおそれのなく、運搬、敷設に際しても重量が軽量化できるためそれらの作業が容易となるスリット付き側溝を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるスリット付き側溝は、方形柱状をなし、軸心方向には中空路が設けられ、該中空路と外部とを連通する直線状スリットが上面を長手方向に切り裂く様にして設けられたスリット付き側溝において、前記側溝の両外側面と中空路との間の肉を薄肉とした両側面部とし、前記直線状スリットは、前記中空路側から上方の外部側へ向けて略ハ字状の先細り状をなして形成され、かつ外部側角部は面取りされてスリット面取り部として形成されてなり、前記直線状スリットの長手方向少なくとも複数箇所には、間隔をあけて、くさび状間隔保持具が着脱自在に取り付け可能とされ、前記くさび状間隔保持具は、可撓性部材で形成されていると共に、該くさび状間隔保持具の、前記直線状スリット壁に対向する側面には、前記スリット面取り部の下側隅部に凹状波が係止して抜けが防止される凹凸波状の抜け防止面が形成され、かつ上部には、前記スリット面取り部に内面部が密着する張り出し傘部が形成され、前記くさび状間隔保持具の取り外しは、該くさび状間隔保持具を前後部で挟持出来る治具を用い、該治具を前後方向へ揺動させて行う、ことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明に係るスリット付き側溝の一実施の態様について説明する。本発明によるスリット付き側溝1は、図に示すように四角柱状の両側面が薄肉状態にした形状をなしており、その軸心方向には略円柱状の中空路2が設けられている。
【0008】
そして上面には前記中空路2と外部とを連通させるスリット3が設けられている。図8には本来断面が縦型長方形をなした従来の側溝が示されており、内部の中空路2は縦型楕円状をなしている。また、図9には本来断面形状が正方形をなした従来の側溝が示されており、内部の中空路2は真円状をなしている。
【0009】
しかして、本発明では図1及び図2に示すように、側溝の各々の両側面が薄肉状態に形成され、もって側溝作製のためのコンクリートの量の削減がはかられている。さらに側溝重量の軽量化が図られている。このような両側面が各々薄肉状態の側溝1の作製はあらかじめ該当する薄肉状態での型枠装置を作製しておき、その型枠装置内にコンクリートを充填して図1及び図2に示すような形状の側溝1を作製すればよい。
【0010】
すなわち、垂直方向へ向かって外型枠を立設し、内部にはスリット3と中空路2を形成するための内型枠をセットする。すなわち、図1及び図2に示す側溝はその軸方向が垂直の状態となるようにして型枠がセットされるのである。そして、セットされた外型枠と内型枠との間にコンクリートが充填されて本発明の側溝1が作製される。
【0011】
脱型作業は、まず内型枠を垂直方向に抜いた後、固化した本発明の側溝を垂直に引っ張って引き抜くことにより行われる。このように、当該側溝1にはその上面にスリット3があらかじめ設けられており、該スリット3は内部に設けられた中空路2と外部とを連通するものとなる。そして、このスリット3は当該側溝1が道路に敷設されたとき、雨水等の排水口となるもので、前記スリット3から雨水等を流入させて側溝1内部の中空路2に排出するものとなる。
【0012】
しかして、該スリット3の長手方向には所定の間隔をおいて、くさび状の間隔保持具4が取り付けられる。ここで、間隔保持具4につき説明すると、該くさび状をなす間隔保持具4はゴム、プラスチック等の可撓性部材で形成され、その両側面は取り付けた後の抜け防止のため、凹凸面の抜け防止面5として構成されている。
【0013】
そして該抜け防止面5,5はスリット面取り部6に係止して、くさび状間隔保持具4が抜け出さないように構成されている(図3参照)。該間隔保持具4の取り付け、取り外しについて説明する。まず、取り付けは、図6に示すように、くさび状の間隔保持具4をスリット3内に嵌め込み、間隔保持具4の頭部をハンマー等の殴打具7でたたいて、くい込ませればよい。
【0014】
次に取り外しは、図7に示すように、スリット3内にくい込ませたくさび状間隔保持具4を引き抜き具8等により挟んで引き抜けばよい。ここで、間隔保持具4を取り外す必要が生ずるのは、該側溝1を道路の路肩に敷設した後、下水路となった中空路2内に溜まった土砂、泥等のゴミを取り除くためである。
【0015】
【発明の効果】
かくして本発明は以上の構成よりなる。そして、本発明によるスリット付きの側溝であれば、側溝の両側面を薄肉にしてあるため使用すべきコンクリートの量を減らして製造コストを安価になしえ、また、製造したス6リットをも破損するおそれのなく、さらに当該側溝の運搬、敷設に際しても重量を軽量化してあるためそれらの作業が容易に行える等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスリット付き側溝の構成を説明する構成説明図(その1)である。
【図2】本発明によるスリット付き側溝の構成を説明する構成説明図(その2)である。
【図3】本発明によるくさび状間隔保持具の構成を説明する構成説明図である。
【図4】本発明によるスリット付き側溝の平面図である。
【図5】本発明によるスリット付き側溝の側面図である。
【図6】本発明によるくさび状間隔保持具の取付状態を説明する説明図である。
【図7】本発明によるくさび状間隔保持具の取り外し状態を説明する説明図である。
【図8】従来のスリット付き側溝を説明する構成説明図(その1)である。
【図9】従来のスリット付き側溝を説明する構成説明図(その2)である。
【符号の説明】
1 スリット付き側溝
2 中空路
3 スリット
4 間隔保持具
5 抜け防止面
6 スリット面取り部
7 殴打具
8 引き抜き具
Claims (1)
- 方形柱状をなし、軸心方向には中空路が設けられ、該中空路と外部とを連通する直線状スリットが上面を長手方向に切り裂く様にして設けられたスリット付き側溝において、
前記側溝の両外側面と中空路との間の肉を薄肉とした両側面部とし、
前記直線状スリットは、前記中空路側から上方の外部側へ向けて略ハ字状の先細り状をなして形成され、かつ外部側角部は面取りされてスリット面取り部として形成されてなり、
前記直線状スリットの長手方向少なくとも複数箇所には、間隔をあけて、くさび状間隔保持具が着脱自在に取り付け可能とされ、
前記くさび状間隔保持具は、可撓性部材で形成されていると共に、該くさび状間隔保持具の、前記直線状スリット壁に対向する側面には、前記スリット面取り部の下側隅部に凹状波が係止して抜けが防止される凹凸波状の抜け防止面が形成され、かつ上部には、前記スリット面取り部に内面部が密着する張り出し傘部が形成され、
前記くさび状間隔保持具の取り外しは、該くさび状間隔保持具を前後部で挟持出来る治具を用い、該治具を前後方向へ揺動させて行う、
ことを特徴とするスリット付き側溝。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16919899A JP4201151B2 (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | スリット付き側溝 |
Publications (2)
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JP2000355969A JP2000355969A (ja) | 2000-12-26 |
JP4201151B2 true JP4201151B2 (ja) | 2008-12-24 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP16919899A Expired - Fee Related JP4201151B2 (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | スリット付き側溝 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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-
1999
- 1999-06-16 JP JP16919899A patent/JP4201151B2/ja not_active Expired - Fee Related
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