JP4199164B2 - Rfidタグシステム - Google Patents

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本発明は、商品等に貼り付けられるRFIDタグを用いて商品の位置を検出することができるRFIDタグシステムに関する。
一般にRFID(Radio Frequency IdentificationSystem)タグとは、電磁波により非接触で物体を識別するために用いられるものであって、自身の識別コードなどの情報が記録されており、電波を使って管理システムと情報を送受信する能力をもつ。このRFIDタグは、従来のバーコードに代わる商品識別・管理技術として研究が進められてきており、例えば商品に微小なRFIDタグを貼り付け又は内蔵させることにより、商品の流通経路をトレースするトレース機能が構想されている。
このRFIDタグの用途のひとつとして、店舗等におけるリアルタイムの在庫監視がある。従来技術による在庫監視は、一般には送受信距離の長い(数百ミリメートル以上)タイプのタグを用い、保管棚または保管スペース全体を対象に交信を行い、該当エリアに存在するRFIDタグが貼り付けられた管理対象商品の存在を一括して確認する方式が提案されている。
また他の従来技術による在庫監視としては、例えば下記特許文献1に記載された如く、冷蔵庫の内部を複数の区画に区切り、区画毎に複数の送受信アンテナを空間的に設け、そのアンテナ群と区画内部に配置されたRFIDタグとの交信による受信強度比または受信タイミング差からRFIDタグが配置された任意の概略の位置を求める方式や、特許文献2に記載された如く、陳列棚上の商品ケースが置かれる位置に対し、その位置に合わせて送受信アンテナを設け、周波数領域で送信電波を走査し、送受信アンテナ位置に商品ケースが置かれていた場合には、商品ケースに貼付された共振回路(共振タグ)との間で生じる共振現象から商品ケースの有無を検知し、陳列棚上の商品ケースの配置を知る方式が開示されている。
特開2002−81848号公報 実開平7−24166号公報
前述の特許文献1記載の技術は、価格が著しく高い長距離タイプのRFIDタグを用いる必要があり、多数の保管物に貼付するのはコスト的に難しいと共に、電波が空間を伝搬するため、保管区画内に他の保管物が存在した場合、それらの保管物が誘電体や電磁遮蔽物として作用し、RFIDタグの存在位置の検出に影響を及ぼすことが避けられず、保管スペースのどの位置に管理対象物が存在するかのロケーション管理が難しいと言う不具合があった。
また前記特許文献2記載の技術は、共振タグが同一種類の商品が納められた商品ケースに貼付されているため、陳列棚上での商品ケースの配置を検知することはできるものの、共振タグ自体に共振周波数の分解能に限界があるとともに、物理的に必要な共振回路の寸法の制約から、識別を行いたい個別の商品(商品ケースではなく)に貼付することができず、個別の商品の有無を検知することはできないと言う課題があった。更に当該技術は、商品ケースが置かれる位置にアンテナを配置しなければならないため、商品ケースの配置レイアウトが制限されると言う課題もあった。
本発明の目的は、前述の従来技術による不具合を除去することであり、安価なRFIDタグを用い、多数の管理対象物を例え種類やサイズのバリエーションがあっても実時間でその存在位置と姿勢を検出し、管理することができるRFIDタグシステムを提供することである。
前記目的を達成するために本発明は、所定の信号送受信距離範囲内で識別情報の交信が可能な複数のRFIDタグを所定の方向に間隔をもって管理対象物に貼付け、該RFIDタグとの交信を行うRFIDタグシステムであって、
複数のアンテナエレメントを交信可能領域が左右上下に一部オーバーラップするように直交XY方向にマトリクス状に配置し、前記X方向と複数のRFIDタグの所定の方向とが平行になる基準位置に管理対象物が搭置されるマトリクスアンテナと、
前記RFIDタグと交信中のマトリクスアンテナ上のXY座標位置を判定する位置判定ユニットと、
管理対象物に貼り付けられた複数のRFIDタグの識別情報及び該RFIDタグの管理対象物の寸法と管理対象物への貼付位置情報を複数の管理対象物に対応して格納するデータベースとを備え、
前記位置判定ユニットが、複数のアンテナエレメントが複数のRFIDタグと交信したとき、前記データベースに格納したRFIDタグの識別情報を基に同一の管理対象物に貼られた複数のRFIDタグの位置座標を判定し、該判定した複数のRFIDタグのY方向座標値が異なる場合、管理対象物がマトリクスアンテナのX方向に対して角度をもって搭置されていると認識すると共に、前記マトリクスアンテナのX方向を基準とし、前記判定した複数のRFIDタグの位置座標と前記データベースに格納した管理対象物への貼付位置情報の逆正接関数および管理対象物の寸法を用いて管理対象物の回転角度を算出することを特徴とする。
本発明によるRFIDタグシステムは、RFIDタグ及び該RFIDタグと交信する複数のアンテナエレメントが配置されたマトリクスアンテナとを用い、多数の管理対象物を例え種類やサイズのバリエーションがあっても実時間でその存在位置と姿勢を検出し、管理することができる。
以下、本発明によるRFIDタグ及びRFIDタグシステムの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態によるRFIDタグシステムの構成を示す図、図2は図1に示した各ユニットのシーケンスを示すフローチャート、図3はアンテナマトリクス上の検出対象エリアを定義する様子を示す平面図、図4は各アンテナエレメントに対応した位置のRFIDタグの存在を検出するシーケンス図、図5は位置判定ユニットがRFIDタグの存在位置を認識したマップを表す平面図、図6は管理対象物に関するデータベースの情報項目の例を示す図、図7は上位コンピュータがデータベースから保管対象物の情報を引き当てる構成を示す図である。
<第1実施形態の説明>
実施形態によるRFIDタグシステム1は、マトリクスアンテナ11上のRFIDタグ19等が貼り付けられた商品(図示せず)の位置を検出するものであって、RFIDタグと交信するための複数のアンテナエレメント12(送受信アンテナ)をXY方向にマトリックス状に形成したマトリクスアンテナ11と、該マトリクスアンテナ11上のアンテナエレメント12をスイッチングして個別に信号送受信機能のオン・オフを行うマルチプレクサユニット13と、このマルチプレクサユニット13に対して選択(信号送受信機能のオン=アンテナを活性化するまたは励起する)するアンテナを指定するアンテナコントローラユニット14と、該アンテナコントローラユニット14が指定したアンテナエレメント12の物理的な座標を含むアドレスとRFIDタグとの交信によって得られた情報から交信中のRFIDタグの位置を判定する位置判定ユニット15と、RFIDタグとの交信プロトコルを司り、得られた情報を上位コンピュータ(図示せず)に転送すると共に上位コンピュータからのコマンドや情報を受けるリーダ/ライタユニット16と、前記各ユニットを制御するシステムコントローラ10とから構成される。
アンテナエレメントの指向性は、空間の開けた側(マトリクスアンテナ11の平面と直行する方向)に向かって、ほぼアンテナエレメントの物理的寸法で広がる。ただし、指向性パターンはアンテナマトリクス11から離れるに従い若干広がっていく。このため、アンテナマトリクスに近接させて配置されたRFIDタグは、正対する1個のアンテナエレメントだけと交信が成立する。
実施形態に使用されるRFIDタグ17〜19は、交信可能距離が例えば1mm〜50mm程度の近接型のRFIDタグであって、アンテナエレメント12の上に接触もしくは数十ミリ以下に近接したアンテナエレメントだけにより識別コードが読み取られるものである。
前記マトリクスアンテナ11は、ポリイミドやエポキシ等のプリント基板材料を用い、基板上の導体箔をエッチングプロセスでアンテナやアンテナへの給電線を形成したシート状のアンテナであって、プリント基板製造プロセスと同じプロセスにより製作されるものであるが、これに限られるものではない。このマトリクスアンテナ11は、商品等の管理対象物を保管する棚や床に敷き、その上にRFIDタグを底面に貼付した商品を置いて使用するが、壁紙の如く壁面に貼り付け、側面にRFIDタグを貼付した管理対象物を壁に沿って積み上げて使用しても良い。
実施形態によるシステムコントローラ10は、図1に示した各ユニットを制御するものであって、図2に示す如く、RFIDタグとの交信に際し、マルチプレクサユニット13がアンテナコントローラユニット14からRFIDとの交信を行うべき座標(=RFIDの存在の有無を検出する座標である被検出座標)に存在するアンテナエレメントの位置情報(位置情報とリンクしたアンテナエレメントの識別IDであってもよい)を受け取り(ステップST21)、この位置情報に従ってマルチプレクサユニット13が該当するアンテナエレメントをオン(活性化状態)することにより選択し(ステップST22)、このアンテナエレメントの選択状態においてリーダ/ライタユニット16が活性化されたアンテナエレメントを通じて、そのアンテナがカバーするエリア上のRFIDタグと交信を行う。この図2においては、交信の中でもっとも基本的なRFIDタグのID識別コードを得るためのコマンド、以下、誰何(すいか)コマンドを送信する(ステップST23)。
次いでシステムコントローラ10は、前記誰何コマンドに対応したRFIDタグが存在し、その応答であるID識別コード等のID情報受信の有無を判定(ステップST24)し、受信した場合には、同情報をリーダ/ライタユニット16へ転送し(ステップST25)、アンテナエレメント受信処理を終了する(ステップST26)。前記ステップST24において、受信されない場合には、不検出情報をリーダ/ライタユニット16へ返信し(ステップST26)、当該選択したアンテナエレメントによるのRFIDタグ交信処理を終了する(ステップST27)。
この図2に示したシーケンスによれば、ステップST22で指定された位置のアンテナエレメント12近傍にRFIDタグが交信可能な範囲に置かれているか否かを判定することができ、このシーケンスをマトリクスアンテナ11全体で繰り返すことによって、RFIDタグの位置を検出することができ、この際のシーケンスを図3及び図4を用いて説明する。
図3は、マトリクスアンテナ11上で、RFIDタグを検出しようとする対象エリアを定義する様子を示すものであり、この定義は、システムコントローラ10上のデフォルトデータ又は上位コンピュータからの指示によってなされる。
実施形態においては、図3に示す如く、走査領域31の開始点を(Start−X, Start−Y)、終了点を(End−X, End−Y)とした対象エリアを定義した後、図4に示す如く、システムコントローラ10が、最初に選択するアンテナエレメントの座標に(Start−X, Start−Y)を設定し(ステップST41,42)、次に図2で示したRFIDタグ交信処理(ステップST43)を行った後、選択するアンテナエレメントのX座標を一つ進め(ステップST44)、それがEnd−Xを超えていなければ(ステップST45)、ステップ43へ戻り、前記ステップST45においてEnd−Xを超えていれば、Y座標を一つ進めると共にX座標をStart−Xに戻し(ステップST46)、次のY座標のアンテナエレメントのRFIDタグ交信処理(ステップST43〜45)をステップST47によりY座標がEnd−Yを超えているまで繰り返し、Y座標がEnd−Yを超えたときに処理を終了する(ステップST48)。
この様に本実施形態によるシステムコントローラは10は、予め走査領域31を指定し、この指定領域の各座標のアンテナエレメント12に対する図2に説明したRFIDタグ交信処理を順次繰り返すことによって、走査領域31内のRFIDタグの位置を検出することができる。
尚、本実施形態においてシステムコントローラ10が、検出を行う(走査を行う)エリアを限定する理由は、走査のパフォーマンスを向上させるためである。従って、本実施形態によれば、走査領域31とマトリクスアンテナ11が物理的に一致する必要はなく、これは定義外の領域のアンテナエレメントについては、現実の保管領域に合わせて切断可能であることを意味する。従って、マトリクスアンテナ11を保管場所に合わせて個別に製造しなくとも、標準的な形状(配置)のアンテナマトリクスを製造し、切断することによって任意の形状の保管場所に対応することができる。このためマトリクスアンテナ11は、大量生産に向いたプリント基板プロセスを用いて製造することができ、より広い保管領域に対しては複数のアンテナマトリクスを配置すればいいことは言うまでもない。
この図4に示したシーケンスにより、保管場所全体の走査を行い、各アンテナエレメントに対応した位置にRFIDタグ17,18,19が存在するという情報が得られ、その様子を図5に示す。同図は、位置判定ユニット16上の記憶領域に展開されたマップを示しており、保管領域全体を示すマップ51内に、アンテナエレメントの位置に対応したセル52、そして検出位置で検出されたID情報57,58,59がマッピングされている状況を示している。このマッピングは、位置判定ユニット16上にあっても良く、又は個別のアンテナでの検出情報に基づいて上位コンピュータ上にあっても良い。
この図5に示したRFIDタグの位置を含むマップ情報は、図7に示す上位コンピュータ71がRFIDタグの位置特定システム1から入力した後、同コンピュータまたは同コンピュータが接続されるネットワーク上に記憶されたデータベース72から管理対象物(商品)の情報73を引き当て、ディスプレイ74等の出力装置に出力される。前記管理対象物の情報73を格納するデータベースのデータは、図6に示すように、ID識別情報をキーとして、商品名、パッケージサイズ、登録された保管位置等の保管対象物の情報が含まれる。
従って前述の実施形態によれば、商品棚等に敷かれたマトリクスアンテナ11上のRFIDタグに対応した商品の有無、商品名、位置をディスプレイ74上に表示することによって、管理者は実際の商品棚の目視による確認を行うことなく、販売により置かれていない商品名や数を知ることができると共に、例えば同一の商品名の商品の配列が乱れている等の情報を容易に知ることができ、これによって在庫管理や商品棚の整頓等を行うことができる。
<他の実施形態の説明>
次に本発明の他の実施形態を説明する。図8はマップに対応させて現実の保管領域を柵等で区切る構成を示す平面図、図9は保管領域全体を複数の異なる区画に区切る構成を示す平面図、図10はマップで有限の大きさのある管理対象物が認識されている様子を示す図、図11はアンテナエレメントに対して位置ずれを起こした状態のRFIDタグの情報が検出された状況を示す平面図、図12はアンテナエレメントに対して位置ずれを起こした状態のRFIDタグの情報が検出された状況を示す平面拡大図、図13はマップ上で同一のIDが複数個検出された結果を示すマップ図、図14はアンテナエレメントに対して位置ずれを起こした状態のRFIDタグの情報が正しくセルの中間位置にアライメントされた状況で認識された結果を示すマップ図、図15は回転ずれを起こした管理対象物に対して貼付された2個のRFIDタグが検出されている様子を示した平面図である。図16は本発明の実施形態による回転ずれ量を求める方式を説明するための平面図、図17は本実施形態による回転ずれの管理対象物に対して貼付された2個のRFIDタグが検出されている様子を示した平面図、図18は本実施形態による回転ずれを起こした管理対象物に対して貼付された3個のRFIDタグが検出されている様子を示した平面図、図19は、本実施形態による回転ずれ量を求める方式を説明した平面図、図20は、本実施形態による回転ずれを起こした管理対象物が正しく回転された状態でマップ上に認識された状況を示す図である。
<保管領域の説明>
前述の実施形態においては、保管領域全体を平坦シートとしたマトリクスアンテナ11を説明したが、本発明による保管領域は、図8に示す如く、前記図5に示したマップに対応させてマトリクスアンテナ11上を格子状の柵81等で物理的に区切り、一個のアンテナエレメント12に対してそれぞれRFIDタグが貼付された商品が置かれる複数の区画を構成しても良い。この実施形態によれば、アンテナの位置と保管場所の区画が1対1で対応し、RFIDタグ(商品)の位置を容易に特定することができる。
また本実施形態による保管領域は、アンテナと保管区画とを必ずしも1対1で対応する必要がないため、その区画サイズも組み合わせも自由自在である。従って本発明による保管領域は、例えば図9に示す如く、保管領域全体を広さが異なる複数の区画91,92〜96の如く区切っても良い。これらの区画は、図8の如く物理的に実際の柵で区切っても良いし、または位置判定ユニット16もしくは上位コンピュータ71内部に仮想的且つ論理的にデータによって区切られた区画であっても良い。尚、図の例ではアンテナエレメント単位で区画を区切る例を示したが、これに限られるものではなく、アンテナエレメントをまたいで区切っても良く、更に矩形の区切りである必要もなく、任意の形状に区画を作成することができる。
<商品位置判定の説明>
<正規位置配置の場合>
前述の実施形態においては、アンテナエレメント12とRFIDタグとのサイズが略同一の場合を説明したが、実際の商品展示においては、商品(梱包箱含む)のサイズに比べてRFIDタグのサイズが小さい場合が多い。例えば、図10に示す如く、保管領域(またはアンテナマトリクス)11上にRFIDタグ102が中央に貼付された実際の商品(管理対象物:太線で示す)が置かれることが多い。従って、RFIDタグの検出位置だけをマッピングしたのでは、現実に管理対象物が占有する保管スペースとの間に乖離が生ずる。そこで、本発明では、図7に示したデータベース72に複数の管理対象物の情報73を格納しておき、該データベース72の管理対象物の情報73を基に管理対象物の現実の寸法を引き当て、図11に示すように、マップ51上で有限の大きさのある管理対象物111がRFIDタグ112をつけている状態として認識することが望ましい。
<XY方向ずれの場合>
このRFIDタグのサイズが商品サイズより大きい場合、区画の切り方と商品サイズ並びに商品に対するRFIDタグの貼り付け位置によっては、図12に示すように位置ずれを起こした状態のRFIDタグ121の情報が検出される場合がある。
この図12における位置ずれを起こした際のRFIDタグとアンテナエレメントを拡大したのが図13であり、図示の如く、RFIDタグは、アンテナエレメント132とアンテナエレメント131との間に位置ずれを起こして配置されている。この図13には、それぞれのアンテナエレメント131及び132がカバーしている検出(交信)可能領域135,136を斜線で示している。
この図13を参照すれば明らかな如く、アンテナエレメントの検出(交信)可能領域はそれぞれオーバーラップしている。このため、位置ずれを起こしているRFIDタグ121の検出は、アンテナエレメント131,132の両方で行われる。尚、図13では位置ずれがX方向に発生した場合を示しているが、Y方向、またはX,Y両方向に発生している場合であっても、複数のアンテナエレメントで検出される状況に差はない。
この場合、システムがアンテナエレメントにより認識するマップは、図14に示すように、同一のID102が符号141,142の如く複数個検出されている状況になる。IDはRFID毎に異なるため、本実施形態による位置判定ユニット16は、同じIDが複数アンテナで検出された場合に1個のRFIDタグが位置ずれを起こしていると判断し、それぞれのアンテナエレメントの131,132の中間に位置していると判定し、図15に示すように、現実の管理対象物(商品)151はセルの中間位置にRFIDタグ152がアライメントされた状況で検出されていると認識する。
尚、本実施形態による位置判定ユニット16は、前述の様にXY方向に位置ずれが生じて2個以上の複数のアンテナエレメントで同時に同一RFIDタグが検出された場合、該当するアンテナエレメントの位置の重心位置を求めることによって、管理対象物(商品)の位置を判断することができる。
<回転ずれの場合>
また、実際の商品の展示においては、管理対象物の位置ずれはX、Y方向の平行なずれだけでなく、回転を伴う場合もある。このため本実施形態による位置判定ユニット16は、一個の管理対象物に対して離間して複数のRFIDタグを貼付することによってRFIDタグを複数のアンテナエレメントが個別に検出するように配置し、回転ずれを検出しても良い。例えば図16に示した如く、矩形の管理対象物161の一辺の両端に貼り付け、図16に示す如く、回転ずれを起こした管理対象物161の2個のRFIDタグ163,164を異なるアンテナエレメントが検出し、データベース72上の管理対象物の情報73からそのパッケージの現実の寸法及び貼り付け位置を基に、管理対象物161がどの様に回転されて置かれているかを検出することができる。
この場合、本実施形態による位置判定ユニット16は、2個のRFIDタグが同一の管理対象物に貼付されたものであるというデータベース72の情報から、図17に示される状況を仮定し、2つのRFIDタグの検出座標からINVTAN(△Y/△X)を算出し、回転ずれ量θを求める。尚、INVTANは正接の逆関数である。また、同様にデータベース72から管理対象物の寸法Lx,Lyを引き当て、幾何的に管理対象物の中心位置171を求める。
前記管理対象物に貼り付けるRFIDタグの数は3ケ以上でも良く、例えば図18の如く、管理対象物181の3隅に貼付された3個のRFIDタグ163,164、182が検出されることにより、回転ずれ量θを求める。この場合、本実施形態では3個のRFIDタグが同一の管理対象物に貼付されたものであるというデータベース72の情報から、図19に示される如く、矩形の管理対象物181の3隅に貼り付けられたRFIDタグ163,164、182の検出座標を基にINVTAN(△Y/△X)を算出し、回転ずれ量θを求める。本実施形態の場合、管理対象物の寸法は、各RFIDタグの検出位置間距離によって求めることもでき、これらの検出位置からTx、Tyを求め、幾何的に管理対象物の中心位置171を求めることができる。
こうして求められた回転位置ずれ量と合わせて、本発明では図20に示すように、管理対象物201が回転した状態で保管されていると認識することができる。このときの管理対象物の中心位置は、前記図17または図19で求めた中心位置171である。
このように本実施形態によるRFIDタグシステムは、データベース72に格納したRFIDタグの識別情報を基に同一の管理対象物161に貼られたRFIDタグの複数の位置座標を判定し、この判定した複数のRFIDタグの位置座標と前記データベース72に格納した管理対象物への貼付位置情報とを用いて該管理対象物の姿勢を認識することができる。
本発明の一実施形態であるRFIDタグシステムの構成を示す図。 図1に示した各ユニットのシーケンスを示すフローチャート。 アンテナマトリクス上の検出対象エリアを定義する様子を示す平面図。 各アンテナエレメントに対応した位置のRFIDタグの存在を検出するシーケンス図。 RFIDタグの存在位置を認識したマップを表す平面図。 管理対象物に関するデータベースの情報項目の例を示す図。 データベースから保管対象物の情報を引き当てる構成を示す図。 マップに対応させて現実の保管領域を柵等で区切りる構成を示す平面図。 保管領域全体を複数の異なる区画に区切りる構成を示す平面図。 マップ上で管理対象物が認識されている様子を示す図。 位置ずれを起こしたRFIDタグの検出状況を示す平面図。 図11の拡大図。 マップ上で同一のIDが複数個検出された結果を示すマップ図。 位置ずれを起こしたRFIDタグがセルの中間位置にアライメントされた状況を示すマップ図。 回転ずれを起こした管理対象物に対して貼付された2個のRFIDタグが検出されている様子を示した平面図。 転ずれ量を求める方式を説明した平面図。 回転ずれの管理対象物に対して貼付された2個のRFIDタグが検出されている様子を示した平面図。 回転ずれの管理対象物に対して貼付された3個のRFIDタグが検出されている様子を示した平面図。 本発明に係る回転ずれ量を求める方式を説明した平面図。 回転ずれを起こした管理対象物が正しく回転された状態でマップ上に認識された状況を示す図。
符号の説明
10:システムコントローラ、11:マトリクスアンテナ、12:アンテナエレメント、13:マルチプレクサユニット、14:アンテナコントローラユニット、15:位置判定ユニット、16:リーダ/ライタユニット、RFID17〜19:タグ、23:上位コンピュータ、31:走査領域、32:個別情報群、33:暗証コード群、71:上位コンピュータ、72:データベース、74:ディスプレイ、81:柵、101:コード全体、111:管理対象物(商品)、112〜121:タグ、131〜132:アンテナエレメント、135〜136:可能領域、155:表示器、161:管理対象物、163〜164:タグ、171:中心位置、181:管理対象物、201:管理対象物。

Claims (1)

  1. 所定の信号送受信距離範囲内で識別情報の交信が可能な複数のRFIDタグを所定の方向に間隔をもって管理対象物に貼付け、該RFIDタグとの交信を行うRFIDタグシステムであって、
    複数のアンテナエレメントを交信可能領域が左右上下に一部オーバーラップするように直交XY方向にマトリクス状に配置し、前記X方向と複数のRFIDタグの所定の方向とが平行になる基準位置に管理対象物が搭置されるマトリクスアンテナと、
    前記RFIDタグと交信中のマトリクスアンテナ上のXY座標位置を判定する位置判定ユニットと、
    管理対象物に貼り付けられた複数のRFIDタグの識別情報及び該RFIDタグの管理対象物の寸法と管理対象物への貼付位置情報を複数の管理対象物に対応して格納するデータベースとを備え、
    前記位置判定ユニットが、複数のアンテナエレメントが複数のRFIDタグと交信したとき、前記データベースに格納したRFIDタグの識別情報を基に同一の管理対象物に貼られた複数のRFIDタグの位置座標を判定し、該判定した複数のRFIDタグのY方向座標値が異なる場合、管理対象物がマトリクスアンテナのX方向に対して角度をもって搭置されていると認識すると共に、前記マトリクスアンテナのX方向を基準とし、前記判定した複数のRFIDタグの位置座標と前記データベースに格納した管理対象物への貼付位置情報の逆正接関数および管理対象物の寸法とを用いて管理対象物の回転角度を算出するRFIDタグシステム。
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