JP5035090B2 - 制御装置 - Google Patents
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Description
そこで、上記の不都合を解決する目的で、透明又は半透明のタッチ操作子付きの平面状とされた表示手段をミキサー装置のパネルに立設し、該表示手段を透過して見える演奏者(音響ソース)と重なるように、該表示手段上に操作子を表示したミキサー装置が従来提案されている。
そこで、本発明は複数の音響ソースからの音響信号の音響特性を直感的に対応付けて制御できるようにするとともに、操作をしている実感をオペレータに与えることができる制御装置を提供することを目的としている。
図1に示す音響信号処理装置1において、音響信号処理装置1の全体の動作を制御すると共に、コントロールサーフェス15に設けられた後述するパック32やパネルに備えられているノブ操作子等の操作子18の操作に応じた制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている不揮発性のROM(Read Only Member)11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このROM11をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアの書き換えを可能とすることができ、動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。記憶装置13は、ハードディスク、FD(フレキシブルディスク又はフロッピーディスク(商標))、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタル多目的ディスク)、フラッシュメモリや半導体メモリなどの記憶媒体と、その駆動装置からなり、動作ソフトウェアや各種データが記憶されている。この場合、記憶媒体は着脱可能であってもよいし、音響信号処理装置1に内蔵されていてもよい。通信I/F14は、外部機器との間でデータ等の授受を行うための通信用のインタフェース(I/F)であり、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)などの音楽専用有線I/FやUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394などの汎用近距離有線I/F、イーサネット(商標)などの汎用ネットワークI/F、無線LANやBluetooth(商標)などの汎用近距離無線I/F等とされる。
これらの図に示すように、本発明の実施例のコントロールサーフェス15は上面が平面状とされており、この上面が内蔵されている表示器17の表示面とされているテーブル30を備え、テーブル30の左端には音響特性種類選択スイッチ31が設けられている。この音響特性種類選択スイッチ31の領域を除くテーブル30の上面の領域は、パック32を載置できる領域とされている。パック32はオペレータが把持できる厚みのある円板状とされており、例えばステージにおけるボーカルや楽器(演奏者)の位置に応じたテーブル30上の任意の位置に置くことができる。各パック32は、ミキシング対象とされるボーカル、ギター、ベース、ドラムなどの音を拾うマイクロフォンや、キーボード出力などの複数の音響ソースの各々に予め対応付けがされており、各パック32は対応付けられた音響ソースからの音響信号の音響特性を操作できる操作物体とされている。
さらにまた、他の構成例の位置センサ16は、テーブル30上に載置されたパック32を撮像できるカメラにより構成される。そして、このカメラで撮像された映像を解析してパック32のテーブル30上の位置や回動方向を検出する構成とすることもできる。
なお、音響特性種類選択スイッチ31を操作する際に、音響特性種類選択スイッチ31を押し続けている間は当該音響特性種類が選択されており、音響特性種類選択スイッチ31のいずれも操作していない際には、例えば音量レベル(Level)等の予め定められた音響特性種類を選択するようにしてもよい。あるいは、音響特性種類選択スイッチ31を一旦操作するとその音響特性種類に固定され、以後他のスイッチが操作されるまでその音響特性種類の選択状態が保持されるようにしてもよい。この場合は、操作されたスイッチを点灯表示することが好適とされる。さらに、複数の音響特性種類選択スイッチ31を同時に操作した場合は、対応する複数種類の特性値を複数設けたゲージ33でそれぞれ表示してもよい。さらにまた、ゲージ33は、パック32の周囲に円弧状に表示されるものに限らず、直線状に表示されてもよいし、その他の形状で表示されてもよい。
図6に示すように信号処理部21は、音響入力I/F22を介して音響ソースからの音響信号がそれぞれ入力される4つの入力チャンネル(ch1〜ch4)の入力系列と、音響出力I/F23を介して外部に設けられているスピーカを駆動するアンプに出力されるL出力とR出力とのステレオ出力の出力系列とを備えている。また、ミキシングバス40はリバーブ(Rev.)用と、L,Rのステレオ用の3本とされている。入力ch1(Vo)は音響ソースがボーカルの入力チャンネルであり、入力ch2(Gt)は音響ソースがギターの入力チャンネルであり、入力ch3(Ba)は音響ソースがベースの入力チャンネルであり、入力ch4(Dr)は音響ソースがドラムの入力チャンネルである。入力ch1(Vo)ないし入力ch4(Dr)の構成は同様とされているので、入力ch1(Vo)について説明すると、音響ソースからの音響信号はヘッドアンプHA-1により増幅されるが、その際のゲインはゲイン操作子Gain-1により制御される。ヘッドアンプHA-1の出力はフェーダとされる音量操作子Level-1により音量レベルが制御されてパンPan-1に供給される。そして、パンPan-1により音像の定位が設定されたL、R信号がミキシングバス40のステレオ用のバスL、Rにそれぞれ供給される。
操作制御処理は音響信号処理装置1の電源が投入されたり、リセットされたりした際にスタートされステップS10にてテーブル30上に載置された各パック32と入力ch1(Vo)ないし入力ch4(Dr)との対応付けが行われる。これにより、各パック32に制御することができる音響ソースが対応付けられる。次いで、ステップS11にて音響特性種類選択スイッチ31が操作されたか否かが判断され、ここで、操作されたと判断された場合はステップS12に進み音響特性種類選択スイッチ31により選択された音響特性種類を各パック32が操作できるように切り替えられる。次いで、ステップS13にて切り替えられた新たな音響特性種類の特性値がミキサー部20から取得されて、各パック32の近傍に表示したゲージ33に取得された音響特性種類の特性値が表示される。この場合、ゲージ33を表示する各パック32の位置は、テーブル30に内蔵されている位置センサ16により検出されている。
Claims (4)
- 複数の音響ソースからの音響信号を処理してミキシングするとともに、前記音響信号の音響特性を制御する音響信号処理手段の制御装置であって、
複数の音響ソースに対応付けられた複数の操作物体と、
複数の前記操作物体を載置可能な平面状のテーブルと、
前記テーブル上に載置された前記操作物体の各々の回動状態を検出する回動検出手段とを備え、
前記回動検出手段において検出された前記操作物体の回動状態に応じて、当該操作物体に対応付けられた音響ソースからの音響信号の特性を制御するよう、前記音響信号処理手段を制御するようにしたことを特徴とする制御装置。 - 前記テーブル上における前記操作物体の各々の位置を検出する位置検出手段と、
各音響ソースにおける音響信号の特性を示す情報を前記音響信号処理手段から取得する取得手段と、
該取得手段により取得された前記各音響ソースにおける音響信号の特性を、前記位置検出手段において検出された前記各音響ソースに対応付けられた前記操作物体の位置に応じて表示する表示手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の制御装置。 - 音響信号の特性の種類を選択する選択手段をさらに備え、前記回動検出手段において検出された前記操作物体の回動状態に応じて、当該操作物体に対応付けられた音響ソースからの音響信号における前記選択手段で選択された種類の特性を制御するよう、前記音響信号処理手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
- 音響信号の特性の種類を選択する選択手段をさらに備え、前記表示手段は前記選択手段で選択された種類の特性を表示するようにしたことを特徴とする請求項2記載の制御装置。
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