JP5035090B2 - 制御装置 - Google Patents

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この発明は、複数の音響ソースからの音響信号を処理してミキシングする際に、各音響ソースからの音響信号の音響特性を制御する制御装置に関する。
従来、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などの音響ソースから出力される音響信号の音量レベルや周波数特性を調整してミキシングし、音量、パン、効果などの音響特性を制御してパワーアンプに送り出すコンサートホール等で使用されるミキサー装置と称される音響信号処理装置(以下、「ミキサー装置」という)が知られている。ミキサー装置を操作するオペレータは、エレキギターやドラム、ボーカル等の音響ソースからの音響信号の各音響特性を、各系列に対応して備えられた操作子(フェーダやノブ)を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。この場合、一般的には、各系列の操作子は整然と並べられており、どの操作子がどの系列の音響ソースに対応しているか(たとえばどの操作子がボーカル用で、どの操作子がドラム用か、など)が直感的にわからず、各音響ソースからの音響信号の音響特性を直感的に対応付けて調整することが困難であった。
そこで、上記の不都合を解決する目的で、透明又は半透明のタッチ操作子付きの平面状とされた表示手段をミキサー装置のパネルに立設し、該表示手段を透過して見える演奏者(音響ソース)と重なるように、該表示手段上に操作子を表示したミキサー装置が従来提案されている。
特開2006−203303号公報
しかしながら、従来提案されているミキサー装置では、ミキサー装置を操作するオペレータの頭の位置を検出して、該オペレータがどの演奏者(音響ソース)を見ているかを推定するといった高度な処理が必要とされており、高性能の処理装置が必要になるという問題点があった。また、場合によっては音響特性を操作をしたい演奏者ではなく、間違った演奏者を推定してしまう恐れもあった。さらに、操作子は平面状とされた表示手段において各演奏者の位置に対応して表示されることから、操作子をオペレータの好みの位置に配置することができないという問題点もあった。さらにまた、平面状とされた表示手段に表示された操作子をタッチパネルにより操作していることから、操作している実感がわかないという問題点もあった。
そこで、本発明は複数の音響ソースからの音響信号の音響特性を直感的に対応付けて制御できるようにするとともに、操作をしている実感をオペレータに与えることができる制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の制御装置は、複数の音響ソースに対応付けられた複数の操作物体を平面状のテーブルに載置し、載置された操作物体の各々の回動状態を検出して、検出された操作物体の回動状態に応じて、当該操作物体に対応付けられた音響ソースからの音響信号の特性を制御するようにしたことを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、複数の音響ソースに対応付けられた複数の操作物体を平面状のテーブルに載置し、載置された操作物体の各々の回動状態を検出して、検出された操作物体の回動状態に応じて、当該操作物体に対応付けられた音響ソースからの音響信号の特性を制御するようにしたことから、複数の操作物体を各音響ソースに対応付けて配置しておくことにより、各音響ソースからの音響信号の音響特性を直感的に対応付けて制御することができる。また、操作物体をオペレータが実際に回動することにより音響特性を制御していることから、ノブや摘みを回して音響特性を制御しているような実感をオペレータに与えることができる。
本発明の実施例にかかる制御装置をコントロールサーフェス(制御部)として備えている音響信号処理装置の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す音響信号処理装置1において、音響信号処理装置1の全体の動作を制御すると共に、コントロールサーフェス15に設けられた後述するパック32やパネルに備えられているノブ操作子等の操作子18の操作に応じた制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている不揮発性のROM(Read Only Member)11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このROM11をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアの書き換えを可能とすることができ、動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。記憶装置13は、ハードディスク、FD(フレキシブルディスク又はフロッピーディスク(商標))、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタル多目的ディスク)、フラッシュメモリや半導体メモリなどの記憶媒体と、その駆動装置からなり、動作ソフトウェアや各種データが記憶されている。この場合、記憶媒体は着脱可能であってもよいし、音響信号処理装置1に内蔵されていてもよい。通信I/F14は、外部機器との間でデータ等の授受を行うための通信用のインタフェース(I/F)であり、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)などの音楽専用有線I/FやUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394などの汎用近距離有線I/F、イーサネット(商標)などの汎用ネットワークI/F、無線LANやBluetooth(商標)などの汎用近距離無線I/F等とされる。
本発明にかかる制御装置であるコントロールサーフェス15は、コントロールサーフェス15上に載置された音響信号の音響特性を調整するパック32の位置を検出する位置センサ16と、パック32の近傍にそのパック32に対応付けられた音響ソースからの音響信号における音響特性値などを表示する表示器17とを備えている。操作子18は、操作が選択された系列の音響特性を変更するノブ操作子やフェーダ等のパネルに備えられている操作子である。表示器19は、パネルに備えられている液晶等のディスプレイからなり、音響信号処理装置1の種々の設定を行う画面等が表示される。ミキサー部(音響信号処理部)20は、マイクロホンやエレキギター、キーボード等の電子楽器等とされる音響ソースからの音響信号が入力される音響入力I/F22と、音響入力I/F22から入力された音響信号の音量レベルや周波数特性を調整してミキシングし、音量、パン、効果などの音響特性を制御するDSP(Digital Signal Processor)からなる信号処理部21と、信号処理部21から出力されるミキシング等された音響信号をコンサートホールに設けられているスピーカ等にアンプを介して出力する音響出力I/F23を備えている。
本発明にかかる制御装置であるコントロールサーフェス15の実施例の構成を示す斜視図を図2に、コントロールサーフェス15の実施例の構成を示す側面図を図3に、コントロールサーフェス15の実施例の構成を示す平面図を図5に示す。
これらの図に示すように、本発明の実施例のコントロールサーフェス15は上面が平面状とされており、この上面が内蔵されている表示器17の表示面とされているテーブル30を備え、テーブル30の左端には音響特性種類選択スイッチ31が設けられている。この音響特性種類選択スイッチ31の領域を除くテーブル30の上面の領域は、パック32を載置できる領域とされている。パック32はオペレータが把持できる厚みのある円板状とされており、例えばステージにおけるボーカルや楽器(演奏者)の位置に応じたテーブル30上の任意の位置に置くことができる。各パック32は、ミキシング対象とされるボーカル、ギター、ベース、ドラムなどの音を拾うマイクロフォンや、キーボード出力などの複数の音響ソースの各々に予め対応付けがされており、各パック32は対応付けられた音響ソースからの音響信号の音響特性を操作できる操作物体とされている。
各パック32には、予め対応付けられた音響ソースを表すボーカル「Vo」、ギター「Gt」、ドラム「Dr」、ベース「Ba」などのように、音響ソースの種類を識別可能な文字や絵などを印刷等により表示されている。あるいは、「1ch」「2ch」などと入力系列を識別するための文字などを表示するようにしてもよい。また、テーブル30に内蔵されている表示器17の表示面がテーブル30の上面とされていることから、パック32を透明あるいは半透明な素材で作成することにより、表示器17に表示された音響ソースや入力系列を表す表示をパック32を透過させてその表示を視認できるようにしてもよい。この場合、各パック32の位置は位置センサ16により検出され、対応付けられた音響ソースや入力系列を表す表示が、表示器17における位置センサ16で検出された各パック32の下の位置に表示されるようになる。このように、各パック32がどの音響ソースに対応付けられているかを一目瞭然となるように表示することが好適とされる。あるいは、各パック32の形状自体を対応付けられた音響ソースを表す形状や入力系列を表す形状としてもよい。
各パック32を置く位置および各パック32の回動はオペレータがパック32を把持して任意に行うことができる。コントロールサーフェス15に備えられている位置センサ16により、各パック32の位置およびパック32の回動方向を検出することができる。この位置センサ16の構成の一例を説明すると、位置センサ16は各パック32内に少なくとも設けられた2つのRFタグと、テーブル30に設けられたタグリーダーから構成される。そして、テーブル30上に載置されている各パック32に備えられているRFタグをテーブル30に設けられたタグリーダーによりから読み取る。このような位置センサ16では、各パック32に設けられた2つのRFタグのそれぞれの位置を検出できるように、テーブル30に設けられるタグリーダーは狭い間隔でアンテナエレメントを配設したアンテナアレイを有し、RFタグを検出したアンテナアレイにおけるアンテナエレメントの配置位置からパック32の位置を検出することができる。また、このようにしてタグリーダーにより検出されたパック32に設けられている少なくとも2つのRFタグの各々の位置の変化方向を解析することにより、そのパック32の回動方向を検出することができる。
また、位置センサ16の他の構成例を図4に示す。図4に示す位置センサの他の構成例では、テーブル30’内に、例えば狭い間隔でマトリクス状に配置して内蔵させた多数のRFタグと、各パック32’内に内蔵させた少なくとも2つのタグリーダーから構成される。そして、テーブル30’上に載置されているパック32’における少なくとも2つのタグリーダーにより、テーブル30’に内蔵されているRFタグを読み取る。そして、読み取ったRFタグの識別情報が別途に設けられているワイヤレス通信によりテーブル30’側に伝えられることにより、読み取られた2つ以上のRFタグの配置位置からパック32’の位置をテーブル30’において検出することができる。また、パック32’が回動された際には、パック32’における少なくとも2つのタグリーダーで読み取られたRFタグが変化していくことから、読み取られたRFタグの配置位置の変化方向を解析することにより、パック32’の回動方向をテーブル30’側において検出することができる。
さらに他の構成例の位置センサ16は、光センサ付き液晶ディスプレイにより構成したテーブル30と、下面に回動方向を検出可能なマークを付したパック32から構成される。光センサ付き液晶ディスプレイは、液晶パネルの各画素に光センサを内蔵しており、テーブル30上に載置されたパック32の下面のマークを光センサで読み取ることにより、パック32の位置を検出することができる。また、マークの位置の変化を検出することにより、パック32の回動方向を検出することができる。
さらにまた、他の構成例の位置センサ16は、テーブル30上に載置されたパック32を撮像できるカメラにより構成される。そして、このカメラで撮像された映像を解析してパック32のテーブル30上の位置や回動方向を検出する構成とすることもできる。
図2および図5に示すように、テーブル30の図示する紙面の左端には、パック32の制御対象とされる音響特性種類を選択する音響特性種類選択スイッチ31が設けられている。図示する例では、音響特性種類選択スイッチ31によりヘッドアンプのゲイン(Gain)、リバーブ(Rev.)、パン(Pan)、音量レベル(LEVEL)の音響特性種類を選択することができる。この音響特性種類選択スイッチ31を操作しながら、あるいは操作した後に任意のパック32を回動操作すると、操作された音響特性種類選択スイッチ31で選択された音響特性が回動角度に応じて制御されるようになる。なお、音響特性種類選択スイッチ31を設ける位置は左端に限らず右端でも上側でも下側でもよい。また、図5に示すように、テーブル30の表示器17において各パック32の近傍に音響特性値を表示する円弧状のゲージ33がパック32を取り囲むように表示され、当該パック32で操作することができる音響特性のその時点の音響特性値がゲージ33に表示される。ゲージ33に表示される音響特性値は、CPU10の制御の基でミキサー部20から取得されて該当するパック32の近傍のゲージ33に表示される。この場合、パック32の回動操作をすると、それに応じてゲージ33における音響特性値の表示が変化する。また、パック32の置かれている位置が移動したことが検出された場合は、パック32の位置の移動に追従するようにゲージ33の表示位置を変更する。
また、各音響ソースの入出力レベルを表す音量レベル(Level)に関しては、ゲージ33やパック32自体の表示の色ないし明るさを、その関係(相対値)に応じてリアルタイムに異ならせて表示することができる。パック32自体の表示の色ないし明るさで表示する場合は、パック32を発光可能としたりパック32を透明あるいは半透明な素材製として、パック32下面の表示器17の色ないし明るさの表示をパック32を透過させるようにする。なお、各音響ソースの間の音響特性(音量やリバーブなど)の関係(相対値)に関しても、ゲージ33による表示だけでなく、上記と同様に、ゲージ33やパック32自体の表示の色ないし明るさを、その関係(相対値)に応じて異ならせて表示してもよい。また、音響特性種類がわかりやすいように、ゲージの形状やデザインを音響特性種類に応じて変えるようにしてもよい。さらに、パック32の形状やデザインを音響ソースに応じて変える(例えば、音響ソースがギターの場合はパック32をギターを模倣した形状とする)ようにしてもよい。さらに、複数の音響特性種類選択スイッチ31を同時に操作したときは、操作された複数の音響特性を1つのパック32により同時に制御して、その音響特性値をゲージ33に表示してもよい。
なお、音響特性種類選択スイッチ31を操作する際に、音響特性種類選択スイッチ31を押し続けている間は当該音響特性種類が選択されており、音響特性種類選択スイッチ31のいずれも操作していない際には、例えば音量レベル(Level)等の予め定められた音響特性種類を選択するようにしてもよい。あるいは、音響特性種類選択スイッチ31を一旦操作するとその音響特性種類に固定され、以後他のスイッチが操作されるまでその音響特性種類の選択状態が保持されるようにしてもよい。この場合は、操作されたスイッチを点灯表示することが好適とされる。さらに、複数の音響特性種類選択スイッチ31を同時に操作した場合は、対応する複数種類の特性値を複数設けたゲージ33でそれぞれ表示してもよい。さらにまた、ゲージ33は、パック32の周囲に円弧状に表示されるものに限らず、直線状に表示されてもよいし、その他の形状で表示されてもよい。
次に、ミキサー部20における信号処理部21の構成を示す機能ブロック図を図6に示す。
図6に示すように信号処理部21は、音響入力I/F22を介して音響ソースからの音響信号がそれぞれ入力される4つの入力チャンネル(ch1〜ch4)の入力系列と、音響出力I/F23を介して外部に設けられているスピーカを駆動するアンプに出力されるL出力とR出力とのステレオ出力の出力系列とを備えている。また、ミキシングバス40はリバーブ(Rev.)用と、L,Rのステレオ用の3本とされている。入力ch1(Vo)は音響ソースがボーカルの入力チャンネルであり、入力ch2(Gt)は音響ソースがギターの入力チャンネルであり、入力ch3(Ba)は音響ソースがベースの入力チャンネルであり、入力ch4(Dr)は音響ソースがドラムの入力チャンネルである。入力ch1(Vo)ないし入力ch4(Dr)の構成は同様とされているので、入力ch1(Vo)について説明すると、音響ソースからの音響信号はヘッドアンプHA-1により増幅されるが、その際のゲインはゲイン操作子Gain-1により制御される。ヘッドアンプHA-1の出力はフェーダとされる音量操作子Level-1により音量レベルが制御されてパンPan-1に供給される。そして、パンPan-1により音像の定位が設定されたL、R信号がミキシングバス40のステレオ用のバスL、Rにそれぞれ供給される。
また、ヘッドアンプHA-1の出力はリバーブ操作子Rev.-1により残響の大きさが制御されて、ミキシングバス40のリバーブ(Rev.)用のバスに供給される。入力ch1(Vo)ないし入力ch4(Dr)のリバーブ操作子Rev.-1〜Rev.-4からの音響信号が、リバーブ(Rev.)用のバスによりミキシングされてサミングアンプSUM-1に供給される。サミングアンプSUM-1からの増幅された出力はリバーブ回路41に供給されてステレオの残響信号が生成され、ステレオの残響信号はそれぞれミキシングバス40のステレオ用のバスL、Rにそれぞれ供給される。入力ch1(Vo)ないし入力ch4(Dr)のパンPan-1〜Pan-4からのL成分の音響信号およびリバーブ回路41からのL成分の残響信号がステレオ用のバスLによりミキシングされてサミングアンプSUM-2に供給される。また、入力ch1(Vo)ないし入力ch4(Dr)のパンPan-1〜Pan-4からのR成分の音響信号およびリバーブ回路41からのR成分の残響信号がステレオ用のバスRによりミキシングされてサミングアンプSUM-3に供給される。サミングアンプSUM-2,SUM-3からは、リバーブ操作子Rev.-1〜Rev.-4により制御されリバーブ回路41で生成された残響信号が付加されたステレオ信号のL出力とR出力とが出力される。
次に、CPU10が実行するコントロールサーフェス15とミキサー部20との間の操作制御処理のフローチャートを図7に示す。
操作制御処理は音響信号処理装置1の電源が投入されたり、リセットされたりした際にスタートされステップS10にてテーブル30上に載置された各パック32と入力ch1(Vo)ないし入力ch4(Dr)との対応付けが行われる。これにより、各パック32に制御することができる音響ソースが対応付けられる。次いで、ステップS11にて音響特性種類選択スイッチ31が操作されたか否かが判断され、ここで、操作されたと判断された場合はステップS12に進み音響特性種類選択スイッチ31により選択された音響特性種類を各パック32が操作できるように切り替えられる。次いで、ステップS13にて切り替えられた新たな音響特性種類の特性値がミキサー部20から取得されて、各パック32の近傍に表示したゲージ33に取得された音響特性種類の特性値が表示される。この場合、ゲージ33を表示する各パック32の位置は、テーブル30に内蔵されている位置センサ16により検出されている。
ステップS13の処理が終了した場合、あるいはステップS11にて音響特性種類選択スイッチ31が操作されていないと判断された場合は、ステップS14にてパック32の回動が検出されたか否かが判断される。ここで、テーブル30に内蔵されている位置センサ16からの出力を解析してパック32が回動されたことが検出された場合は、ステップS15に進んでステップS12にて切り替えられた選択されている音響特性を、パック32の回動方向および回動角度に応じて制御するようミキサー部20に指令を送る。次いで、ステップS16にてミキサー部20において制御された音響特性値を取得して、対応するゲージ33に表示されている値を更新する。そして、ステップS16の処理が終了した場合、あるいはステップS14にてパック32が回動されたことが検出されない場合は、ステップS17にて各パック32の位置が移動されたか否かが判断される。ここで、テーブル30に内蔵されている位置センサ16からの出力を解析してパック32が移動されたことが検出された場合は、ステップS18に進んでゲージ33の表示位置を移動したパック32の位置に追従させて変更される。ステップS18の処理が終了した場合、あるいはステップS17にてパック32が移動されたことが検出されないと判断された場合は、ステップS11に戻りステップS11ないしステップS18の処理が繰り返し行われる。この繰り返し行われる操作制御処理は、音響信号処理装置1の電源がオフあるいはリセットされた際に終了する。
以上説明した本発明において、音響ソースはボーカル、ギター、ベース、ドラムの4種類としたが、これに限ることはなく他のアコースティック楽器や電子楽器等を音響ソースとすることができる。また、入力チャンネル数を4入力チャンネルとしたが、これに限ることはなく8,16,32チャンネル等の任意のチャンネル数とすることができる。さらに、音響信号処理装置において複数の系列の音響ソースをグループ化できるようにし、グループ化した系列の音響ソースをコントロールサーフェスにより制御するようにしてもよい。さらにまた、パックにより操作する音響特性種類をゲイン(Gain)、リバーブ(Rev.)、パン(Pan)、音量レベル(LEVEL)としたが、これに限ることはなくイコライザ、コンプレッサ、エクスパンダ等の音響特性を操作するようにしてもよい。
本発明の実施例にかかる制御装置をコントロールサーフェス(制御部)として備えている音響信号処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかる制御装置であるコントロールサーフェスの実施例の構成を示す斜視図である。 本発明にかかる制御装置であるコントロールサーフェスの実施例の構成を示す側面図である。 本発明にかかる制御装置であるコントロールサーフェスにおける位置センサの他の構成例を示す側面図である。 本発明にかかる制御装置であるコントロールサーフェスの実施例の構成を示す平面図である。 本発明にかかる音響信号処理装置のミキサー部における信号処理部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明にかかる音響信号処理装置において実行される操作制御処理のフローチャートである。
符号の説明
1 音響信号処理装置、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 記憶装置、14 通信I/F、15,15’ コントロールサーフェス、16 位置センサ、17 表示器、18 操作子、19 表示器、20 ミキサー部、21 信号処理部、22 音響入力I/F、23 音響出力I/F、30,30’ テーブル、31 音響特性種類選択スイッチ、32,32’ パック、33 ゲージ、40 ミキシングバス、41 リバーブ回路

Claims (4)

  1. 複数の音響ソースからの音響信号を処理してミキシングするとともに、前記音響信号の音響特性を制御する音響信号処理手段の制御装置であって、
    複数の音響ソースに対応付けられた複数の操作物体と、
    複数の前記操作物体を載置可能な平面状のテーブルと、
    前記テーブル上に載置された前記操作物体の各々の回動状態を検出する回動検出手段とを備え、
    前記回動検出手段において検出された前記操作物体の回動状態に応じて、当該操作物体に対応付けられた音響ソースからの音響信号の特性を制御するよう、前記音響信号処理手段を制御するようにしたことを特徴とする制御装置。
  2. 前記テーブル上における前記操作物体の各々の位置を検出する位置検出手段と、
    各音響ソースにおける音響信号の特性を示す情報を前記音響信号処理手段から取得する取得手段と、
    該取得手段により取得された前記各音響ソースにおける音響信号の特性を、前記位置検出手段において検出された前記各音響ソースに対応付けられた前記操作物体の位置に応じて表示する表示手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 音響信号の特性の種類を選択する選択手段をさらに備え、前記回動検出手段において検出された前記操作物体の回動状態に応じて、当該操作物体に対応付けられた音響ソースからの音響信号における前記選択手段で選択された種類の特性を制御するよう、前記音響信号処理手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  4. 音響信号の特性の種類を選択する選択手段をさらに備え、前記表示手段は前記選択手段で選択された種類の特性を表示するようにしたことを特徴とする請求項2記載の制御装置。
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