JP4337563B2 - 音量バランス設定用コンピュータプログラムおよび音量バランス設定装置 - Google Patents

音量バランス設定用コンピュータプログラムおよび音量バランス設定装置 Download PDF

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Description

本発明は、第1および第2グループに振り分けられた演奏データに基づいてそれぞれ発生される各楽音信号の音量レベルのバランスを設定するための音量バランス設定用コンピュータプログラムおよび音量バランス設定装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されているように、演奏データに基づいて発生される楽音信号の音量レベルをパートごとにフェーダで表示することは知られている。また、表示画面上で、この種のフェーダを上下させて各パートごとの楽音信号の音量レベルを調整することも知られている。
特開平11−352963号公報
しかし、上記従来の装置は、楽音信号の音量レベルをパートごとにそれぞれ独立して調整するもので、同装置において複数のパートの音量バランスを設定するためには、各パートごとのフェーダをそれぞれ調整する必要があり、面倒であった。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、2つにグループ分けされた複数のパートに属する各楽音信号の音量バランスを、簡単な操作で設定することが可能な音量バランス設定用コンピュータプログラムおよび音量バランス設定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、複数パートの演奏データを第1および第2グループに振り分け、第1グループに振り分けられた演奏データに基づいて左右スピーカから発生される第1グループの楽音信号の音量レベルと、第2グループに振り分けられた演奏データに基づいて左右スピーカから発生される第2グループの楽音信号の音量レベルとを、1つの操作子の操作により同時に決定し、左右スピーカから発生される第1および第2グループの楽音信号の音像定位位置を、第1グループの楽音信号の音像定位位置と第2グループの楽音信号の音像定位位置とが左右スピーカの中央位置に対して対称位置となるように、音量決定手順によって決定された第1および第2グループの楽音信号の音量レベルに連動して決定するようにするとよい。また、この場合の操作子とは、表示画面上に表示された操作子であってもよいし、ユーザによって実際に手動操作される操作子であってもよい。また、操作子としては、ボタン状の操作子を操作することも可能である。
また、この場合、1つの操作子は左右方向に所定範囲にわたって変位する操作子であり、音像定位位置決定手順は、1つの操作子の操作位置が所定範囲の左端位置から中央位置の範囲内にあるとき、第1グループの楽音信号の音像定位位置を、左スピーカと左右スピーカの中央位置との間の位置であって1つの操作子の操作位置の所定範囲の中央位置からの偏りの程度に応じた位置に決定するとともに、第2グループの楽音信号の音像定位位置を、左右スピーカの中央位置に対して前記決定した第1グループの楽音信号の音像定位位置と対称位置に決定し、かつ1つの操作子の操作位置が所定範囲の右端位置から中央位置の範囲内にあるとき、第2グループの楽音信号の音像定位位置を、右スピーカと左右スピーカの中央位置との間の位置であって1つの操作子の操作位置の所定範囲の中央位置からの偏りの程度に応じた位置に決定するとともに、第1グループの楽音信号の音像定位位置を、左右スピーカの中央位置に対して前記決定した第2グループの楽音信号の音像定位位置と対称位置に決定するとよい。
前記本発明によれば、複数パートの演奏データは第1および第2グループに振り分けられ、同振り分けられた演奏データに基づいてそれぞれ発生される第1および第2グループの各楽音信号の音量レベルおよび音像定位位置が1つの操作子の操作により同時に決定される。したがって、ユーザは、1つの操作子を操作するという簡単かつ直感的な操作により、2つにグループ分けされた複数のパートに属する楽音信号の音量バランスおよび音像定位位置を設定するができるようになる。
以下、本発明の一実施形態に係る音量バランス設定用コンピュータプログラム、音量バランス設定方法および音量バランス設定装置の適用される電子音楽装置について説明する。図1は、この電子音楽装置を概略的に示すブロック図である。この電子音楽装置としては、鍵盤型電子楽器、非鍵盤型電子楽器(タッチプレート、押しボタン、弦などを演奏操作子として有する電子楽器)、自動演奏装置(シーケンサ装置)、自動演奏機能を有するパーソナルコンピュータなどが考えられる。
この電子音楽装置は、入力操作子群11、表示器12および楽音信号発生回路13を有する。入力操作子群11は、この電子音楽装置の動作を指示するための複数の操作子からなり、これらの複数の操作子の操作はバス20に接続された検出回路14によって検出される。なお、これらの複数の操作子は、スイッチ操作子、ボリューム操作子、マウス、カーソル移動キーなどを含んでおり、鍵盤型電子楽器においては白鍵および黒鍵も含む。表示器12は、液晶ディスプレイ、CRTなどで構成され、文字、数字、図形などを表示する。この表示器12の表示態様は、バス20に接続された表示制御回路15によって制御される。
楽音信号発生回路13は、バス20に接続されていて後述するCPU31の制御のもとに供給される演奏データに基づいて楽音信号を形成するとともに、同形成された楽音信号に効果を付与してアンプ16a,16bを介して左右チャンネル用のスピーカ17a,17bにそれぞれ出力する。特に、楽音信号発生回路13は、各パート(各音源チャンネル)ごとに生成される楽音信号をアンプ16a,16bにそれぞれ出力する際、左右チャンネルの各楽音信号の音量レベルを、CPU31から供給される各パート(各音源チャンネル)ごとに指定される音量制御データおよびパン制御データにより制御してアンプ16a,16bにそれぞれ出力する。
また、この電子音楽装置は、バス20にそれぞれ接続されていてマイクロコンピュータ本体部を構成するCPU31、タイマ32、ROM33、RAM34を備えているとともに、外部記憶装置35および通信インターフェース回路36も備えている。外部記憶装置35は、この電子音楽装置に予め組み込まれているハードディスクHD、同電子音楽装置に装着可能なコンパクトディスクCD、フレキシブルディスクFDなどの種々の記録媒体と、同各記録媒体に対するドライブユニットを含むものであり、大量のデータ及びプログラムを記憶及び読み出し可能にしている。本実施形態の場合、ハードディスクHDには、図2のバランス設定プログラム、自動演奏データを再生するための図示しない自動演奏プログラムを含む各種プログラムに加え、複数の楽曲にそれぞれ対応した自動演奏データが記憶されている。これらのプログラムおよび自動演奏データは、予めハードディスクHDに記憶されていたり、コンパクトディスクCD、フレキシブルディスクFDなどからハードディスクHDに供給されたり、後述する外部機器41又は通信ネットワーク42を介した外部からハードディスクHDに供給されるものである。
次に、上記のように構成した実施形態の動作を説明する。ユーザは、入力操作子群11を操作して、所望の楽曲を選択するとともに、外部記憶装置35に記憶されている前記選択楽曲に対応した自動演奏データを再生させる。この楽曲の選択および自動演奏データの再生は、図示しない自動演奏プログラムの実行によって実現される。また、ユーザが所望とする楽曲の自動演奏データが外部記憶装置35に記憶されていない場合には、通信インターフェース回路36を介して他の自動演奏データを記憶した外部機器41から所望の自動演奏データを読み込み、または通信インターフェース回路36および通信ネットワーク42を介して外部から所望の自動演奏データを読み込むようにするとよい。
前記自動演奏プログラムの実行中、ユーザが入力操作子群11を操作して図2のバランス設定プログラムを実行させると、同プログラムの実行はステップS10にて開始される。このプログラムの実行開始後、CPU31は、ステップS12にてチャンネル設定処理を実行する。このチャンネル設定処理は、左右チャンネル(第1および第2グループ)に自動演奏データ中の複数パートの演奏データを振り分けることを意味する。例えば、自動演奏データ中のチャンネル1(パート1)にピアノ演奏における伴奏用の演奏データ(すなわち左手演奏データ)が記憶されているとともに、チャンネル2(パート2)に同ピアノ演奏におけるメロディ用の演奏データ(すなわち右手演奏データ)が記憶されている場合、ユーザは、表示器12における表示指示に従って入力操作子群11を操作することにより、自動演奏データ中のチャンネル1,2(パート1,2)の演奏データを左右チャンネル(第1および第2グループ)へ振り分けることを指示する。これにより、自動演奏データ中のチャンネル1,2(パート1,2)の各演奏データ、すなわち左手演奏データおよび右手演奏データは、左右チャンネル(第1および第2グループ)にそれぞれ割り当てられる。また、自動演奏データ中の複数チャンネル(例えば、16チャンネル)に複数の異なる種類の楽器群(すなわち複数の異なるパート)に関する演奏データがそれぞれ記憶されている場合には、これらの楽器群を2グループに振り分けて左右チャンネル(第1および第2グループ)に割り当てるようにしてもよい。
次に、ステップS14にて、左右チャンネル(第1および第2グループ)にそれぞれ割り当てられた演奏データによる楽音信号の各音量および各パン(すなわち音像定位位置)をそれぞれ制御するための各音量制御データおよび各パン制御データを初期設定する。以下、これらの各音量および各パンを、単に左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量および各パンという。左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データは「0」〜「127」の範囲内の値によりそれぞれ表されるが、それらの合計値は最大音量を表す所定値(例えば、「127(または128)」)に予め決められている。左右チャンネル(第1および第2グループ)の各パン制御データは、「0」から「127」により左スピーカ17a位置から右スピーカ17b位置までの各位置を線形的に表し、「64」により左右スピーカ17a,17bの中央位置を表すように決められている。そして、この左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データの初期設定においては、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量が等しくなるように、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データはそれぞれ「64」に設定される。また、この左右チャンネル(第1および第2グループ)の各パン制御データの初期設定においては、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各パンが共に左右スピーカ17a,17bの中央位置になるように、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各パン制御データはそれぞれ「64」に設定される。
次に、CPU31は、ステップS16にて表示器12に音量バランス設定用の画面を表示する。この表示画面は、図3の上部に示すように、左右チャンネル(第1および第2グループ)および左右スピーカの表示位置間を移動可能なバランス設定操作子12aを表示している。このバランス設定操作子12aは、入力操作子群11内に含まれるマウス、カーソル移動キーなどの操作子によって移動される。音量バランス設定用の画面の表示後、ステップS18にてバランス設定操作子12aが操作された否かを判定する。なお、このバランス設定操作子12aの操作とは、表示画面上のバランス設定操作子12aが移動されたことを意味する。
バランス設定操作子12aが操作されなければ、ステップS18にて「No」と判定して、ステップS40にて音量バランスの設定が終了したかを判定する。この音量バランスの設定終了は、ユーザによって音量バランスの設定の終了が指示されたか、ユーザによって別の設定操作が選択されたかにより判定される。音量バランスの設定が終了されなければ、ステップS18に戻る。バランス設定操作子12aが操作されると、ステップS18にて「Yes」と判定してステップS20以降の処理を実行する。
ステップS20においては、バランス設定操作子12aの位置により左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量を決定する。具体的には、バランス設定操作子12aの位置が左(図示左チャンネル位置)から右(図示右チャンネル位置)に移動するに従って、左チャンネル(第1グループ)の音量制御データは「127」から「0」に線形的に変化し、右チャンネル(第2グループ)の音量制御データは「0」から「127」に線形的に変化し、かつ各音量制御データの合計値は「127」になるように設定される。図3の中央部に、バランス設定操作子12aが左端にある状態、左端から20%だけ右にある状態、中央位置にある状態、右端から20%だけ左にある状態、および右端にある状態における、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量の比および各音量制御データの具体的数値例をそれぞれ示している。
次に、ステップS22にてバランス設定操作子12aが中央に位置しているかを判定するとともに、ステップS24にてバランス設定操作子12aが中央よりも左側に位置しているかを判定する。バランス設定操作子12aが中央に位置していれば、ステップS26にて、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各パンを共に中央に決定する。具体的には、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各パン制御データを共に「64」に設定する。
バランス設定操作子12aが中央よりも左側に位置していれば、ステップS28にて、バランス設定操作子12aの中央からの偏りの程度に応じて左チャンネル(第1グループ)のパンを決定する。具体的には、左チャンネル(第1グループ)のパン制御データを「0」から「64」までの変化範囲で左端から中央までのバランス設定操作子12aの位置に比例した値に設定する。例えば、バランス設定操作子12aが左端に位置していれば、左チャンネル(第1グループ)のパン制御データは「0」に設定される。バランス設定操作子12aが中央から60%左側(図3におけるバランス設定操作子12aの図示位置)に位置していれば、左チャンネル(第1グループ)のパン制御データは「26=64×0.4」に設定される。前記ステップS28の処理後、ステップS30にて、中央位置に対して、左チャンネル(第1グループ)のパンと対称になるように右チャンネル(第2グループ)のパンを決定する。具体的には、右チャンネル(第2グループ)のパン制御データは、「127」から左チャンネル(第1グループ)のパン制御データの値を減算した値に設定される。
バランス設定操作子12aが中央よりも右側に位置していれば、ステップS32にて、バランス設定操作子12aの中央からの偏りの程度に応じて右チャンネル(第2グループ)のパンを決定する。具体的には、右チャンネル(第2グループ)のパン制御データを「127」から「64」までの変化範囲で右端から中央までのバランス設定操作子12aの位置に比例した値に設定する。例えば、バランス設定操作子12aが右端に位置していれば、右チャンネル(第2グループ)のパン制御データは「127」に設定される。バランス設定操作子12aが中央から60%右(図3におけるバランス設定操作子12aの対象位置)に位置していれば、右チャンネル(第2グループ)のパン制御データは「101」に設定される。前記ステップS32の処理後、ステップS34にて、中央位置に対して、右チャンネル(第2グループ)のパンと対称になるように左チャンネル(第1グループ)のパンを決定する。具体的には、左チャンネル(第1グループ)のパン制御データは、「127」から右チャンネル(第2グループ)のパン制御データの値を減算した値に設定される。図3の下部に、これらのパン制御データの具体的数値例を示している。
前記ステップS26,S30,S34のパン制御データの設定後、ステップS36にて自動演奏プログラムの実行中であるかを判定する。なお、この自動演奏プログラムの実行中には、演奏データの再生中ばかりか、自動演奏データの選択中のような演奏データの再生準備のための期間も含む。自動演奏プログラムの実行中であれば、ステップS38にて前記設定した左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データおよび各パン制御データを楽音信号発生回路13に出力する。この場合、各音量制御データおよび各パン制御データは、左右チャンネル(第1および第2グループ)にそれぞれ割り当てられている自動演奏データ中のチャンネル番号に対応させて、すなわちチャンネル番号と共に出力される。具体的には、自動演奏データ中のチャンネル1(パート1)が左チャンネル(第1グループ)に割り当てられているとともに、自動演奏データ中のチャンネル2(パート2)が右チャンネル(第2グループ)に割り当てられていれば、チャンネル1(パート1)に関する音量制御データおよびパン制御データとして前記設定された左チャンネル(第1グループ)の音量制御データおよびパン制御データが楽音信号発生回路13に出力されるとともに、チャンネル2(パート2)に関する音量制御データおよびパン制御データとして前記設定された右チャンネル(第2グループ)の音量制御データおよびパン制御データが楽音信号発生回路13に出力される。また、左または右チャンネル(第1または第2グループ)に自動演奏データ中の複数のチャンネル(複数のパート)の演奏データが割り当てられている場合には、複数のチャンネル数分だけ、左または右チャンネル(第1または第2グループ)の音量制御データおよびパン制御データが楽音信号発生回路13に出力される。
一方、前記ステップS26,S30,S34のパン制御データの設定後、自動演奏プログラムの実行中でなければ、ステップS36に「No」と判定してステップS40に進む。そして、音量バランスの設定終了が判定されるまでステップS18以降の処理を実行し、音量バランスの設定終了が判定された時点でステップS42にてこのバランス設定プログラムの実行を終了する。
楽音信号発生回路13においては、前記のようにして供給された左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データおよび各パン制御データを用いて、自動演奏データの再生により生成された楽音信号の音量が制御される。自動演奏データは複数のチャンネル(複数のパート)ごとに演奏データを時系列記憶したもので、自動演奏データの再生においては、演奏データが、複数のチャンネル(複数のパート)をそれぞれ表すチャンネル番号と共に楽音信号発生回路13に出力される。そして、楽音信号発生回路13は、このチャンネル番号によって表されたチャンネルごとに楽音信号を生成し、この生成した楽音信号の音量を音量制御データおよびパン制御データに応じて制御してアンプ16a,16bを介してスピーカ17a,17bに出力する。
この楽音信号の音量制御においては、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データおよび各パン制御データは前述のようにチャンネル番号と共に供給されているので、チャンネルごとに生成され楽音信号の音量を左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データに応じて制御する。また、前記音量制御データによって制御された音量の楽音信号の左右スピーカ17a,17bに対する各配分量を、前記供給された左右チャンネル(第1および第2グループ)の各パン制御データに応じて制御してアンプ16a,16bにそれぞれ出力する。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、ステップS12の処理により、自動演奏データ中の複数パート(複数チャンネル)の演奏データは左右チャンネル(第1および第2グループ)のいずれかに振り分けられる。また、ステップS20の処理により左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量がバランス設定操作子12aの操作位置に応じて決定されるとともに、ステップS22〜S34の処理により左右チャンネル(第1および第2グループ)の各パン(各音像定位位置)が同バランス設定操作子12aの操作位置に応じて決定される。そして、楽音信号発生回路13は、ステップS38の処理によって供給される左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量および各パンをそれぞれ表す各音量制御データおよび各パン制御データを用い、左右チャンネル(第1および第2グループ)に振り分けられた演奏データに基づいて発生される各楽音信号の音量レベルおよびパン(音像定位位置)を制御する。したがって、ユーザは、1つのバランス設定操作子を操作するという簡単かつ直感的な操作により、2つにグループ分けられた複数のパートに属する楽音信号の音量バランスおよびパン(音像定位位置)を設定するができるようになる。
例えば、ピアノの演奏練習において、ユーザは、左手または右手用の演奏データの再生による左手または右手用の自動演奏音を主にまたは同自動演奏音のみを聞きながら、右手または左手の演奏練習を行うことができる。また、この自動演奏音の音像定位位置(パン)も適当に設定されるので、より効果的な演奏練習が可能になる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、チャンネル番号を用いて自動演奏データ中の複数パートの演奏データを左右チャンネル(第1および第2グループ)に振り分けるようにしたが、音色を表す情報を用いて複数パートの演奏データを左右チャンネル(第1および第2グループ)に振り分けるようにしてもよい。また、特定のフォーマットの自動演奏データ中にはパート識別情報も含まれており、この場合には、このパート識別情報を用いて左右チャンネル(第1および第2グループ)への振り分けを行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量の比が5対5の場合には左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データが共に「64」になり、同各音量の比が6対4の場合には左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データが「76」および「51」にそれぞれなり、同各音量の比が10対0の場合には左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データが「127」および「0」にそれぞれなるように、各音量制御データの合計値がほぼ「127」になるようにした。しかし、これに代えて、MIDI規格では左右一方のチャンネル(第1または第2グループ)ごとに音量制御データとして「0」〜「127」の範囲内の値を取り得るので、例えば、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量の比が5対5の場合には左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データが共に「100」となり、同各音量の比が6対4の場合には左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データが「120」および「80」にそれぞれなるようにすることもできる。ただし、MIDI規格の場合における音量制御データの最大値は「127」であるので、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量の比が8対2の場合には左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データが「127」および「32」のように、大きい方の音量制御データを「127」に制限し、他方の音量制御データを同各音量の比に対応させて「32」とするとよい。
また、上記実施形態においては、パン制御データ値もバランス設定操作子12aの位置に応じて線形的に変化させるようにした。すなわち、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量の比が127対0である場合には、音像定位位置(パン)を左スピーカ17a位置にするようにした。しかし、これに代えて、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量に大きな差がある場合には、音像定位位置(パン)を中央寄りにするように、パン制御データ値をバランス設定操作子12aの位置に応じて非線形変化させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、表示画面上でバランス設定操作子12aを直線的に移動するようにした。しかし、これに代えて、バランス設定操作子12aを円形状に移動させるようにしてもよい。また、表示画面上でなく、ユーザの手動操作により直線変位または回転する操作子を利用することもできる。さらに、ボタン状の操作子を用いて、同操作子を操作するごとに左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量の比が所定値ずつ、例えば、10対0、9対1、8対2などと順次変化するようにしてもよい。または、ボタン状の操作子を操作する毎に左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量制御データが、「127」および「127」、「100」および「127」、「127」および「100」、「64」および「127」、「127」および「64」などと、左右チャンネル(第1および第2グループ)の音量が同じか、左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量の差が聴感上容易に認識できる値を提供するようにしてもよい。また、このボタン状の操作子の場合も、表示画面上の操作子でも、手動操作によって実際に操作される操作子であってもよい。さらに、これらの左右チャンネル(第1および第2グループ)の各音量の変化に連動させて、パン制御データも変更する点は上記実施形態と同じである。
本発明の一実施形態に係る電子音楽装置の全体ブロック図である。 前記電子音楽装置にて実行されるバランス設定プログラムを示すフローチャートである。 表示器におけるバランス設定操作子の表示例と、同表示例に対応させた左右チャンネル(第1および第2グループ)の楽音信号の音量およびパンの制御状態とを説明するための図である。
符号の説明
11…入力操作子群、12…表示器、12a…バランス設定操作子、13…楽音信号発生回路、17a,17b…スピーカ。31…CPU,33…ROM,34…RAM、35…外部記憶装置、36…通信インターフェース回路

Claims (3)

  1. 複数パートの演奏データを第1および第2グループに振り分ける振り分け手順と、
    前記第1グループに振り分けられた演奏データに基づいて左右スピーカから発生される第1グループの楽音信号の音量レベルと、前記第2グループに振り分けられた演奏データに基づいて前記左右スピーカから発生される第2グループの楽音信号の音量レベルとを、1つの操作子の操作により同時に決定する音量決定手順
    前記左右スピーカから発生される前記第1および第2グループの楽音信号の音像定位位置を、前記第1グループの楽音信号の音像定位位置と前記第2グループの楽音信号の音像定位位置とが前記左右スピーカの中央位置に対して対称位置となるように、前記音量決定手順によって決定された第1および第2グループの楽音信号の音量レベルに連動して決定する音像定位位置決定手順と
    コンピュータに実行させる音量バランス設定用コンピュータプログラム。
  2. 前記1つの操作子は左右方向に所定範囲にわたって変位する操作子であり、
    前記音像定位位置決定手順は、前記1つの操作子の操作位置が前記所定範囲の左端位置から中央位置の範囲内にあるとき、前記第1グループの楽音信号の音像定位位置を、前記左スピーカと前記左右スピーカの中央位置との間の位置であって前記1つの操作子の操作位置の前記所定範囲の中央位置からの偏りの程度に応じた位置に決定するとともに、前記第2グループの楽音信号の音像定位位置を、前記左右スピーカの中央位置に対して前記決定した第1グループの楽音信号の音像定位位置と対称位置に決定し、かつ前記1つの操作子の操作位置が前記所定範囲の右端位置から中央位置の範囲内にあるとき、前記第2グループの楽音信号の音像定位位置を、前記右スピーカと前記左右スピーカの中央位置との間の位置であって前記1つの操作子の操作位置の前記所定範囲の中央位置からの偏りの程度に応じた位置に決定するとともに、前記第1グループの楽音信号の音像定位位置を、前記左右スピーカの中央位置に対して前記決定した第2グループの楽音信号の音像定位位置と対称位置に決定する請求項1に記載した音量バランス設定用コンピュータプログラム。
  3. 複数パートの演奏データを第1および第2グループに振り分ける振り分け手段と、
    前記第1グループに振り分けられた演奏データに基づいて左右スピーカから発生される第1グループの楽音信号の音量レベルと、前記第2グループに振り分けられた演奏データに基づいて前記左右スピーカから発生される第2グループの楽音信号の音量レベルとを、1つの操作子の操作により同時に決定する音量決定手段と
    前記左右スピーカから発生される前記第1および第2グループの楽音信号の音像定位位置を、前記第1グループの楽音信号の音像定位位置と前記第2グループの楽音信号の音像定位位置とが前記左右スピーカの中央位置に対して対称位置となるように、前記音量決定手段によって決定された第1および第2グループの楽音信号の音量レベルに連動して決定する音像定位位置決定手段と
    を備えた音量バランス設定装置。
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