JP5212013B2 - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

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この発明は、分割した鍵域にボイスをアサインできるスプリット機能を備える電子鍵盤楽器に関する。
従来、キースプリットと言われる音高単位で分割した鍵域にボイスをアサインするスプリット機能を備える電子鍵盤楽器が知られている。この電子鍵盤楽器では、第1の音色と第2の音色を選択しておき、キースプリットスイッチを操作しながら、鍵盤における所定の鍵を押鍵することにより、押鍵された鍵を境に鍵域が高音側の鍵域と低音側の鍵域とに分割される。そして、この鍵を押鍵中に、この鍵の押鍵位置より高音側の鍵域もしくは低音側の鍵域における鍵を押鍵することにより、押鍵された鍵の鍵域に第1の音色あるいは第2の音色を割り当てて、押鍵されなかった鍵域に第2の音色あるいは第1の音色を割り当てるようにしている。従来の電子鍵盤楽器では、上記したように鍵域分割ポイントの設定および鍵域間での音色入れ替えを押鍵操作で可能とすることができる。
特開平6−75572号公報
従来の電子鍵盤楽器においては、いくつかのボイスを別演奏したり、いくつかのボイスをレイヤー演奏したいことがある。このように複数のボイスを同時に使う場合には、一部のボイスを、鍵域を分割するスプリットポイントより高音側あるいは低音側の鍵域で使用させ、残りのボイスを、第1の音高と第2の音高との間の任意の範囲の鍵域で使用させたいことがある。また、レイヤーされているボイスを一つずつ聞き比べる場合には、各ボイス毎にアサインされる鍵域が重ならないように設定する必要がある。例えば、図11に示すように音高T0から音高T4までが全鍵域とされている場合に、スプリットポイントSPが設定されると鍵域が2つに分割される。この場合に、複数のボイスを同時に使用する態様の例が、図11にA、B、C、Dとして示されている。例Aの場合は4ボイスを使用する例であり、スプリットポイントSPより低音側の鍵域(T0〜SP)にボイスaおよびボイスcをアサインし、スプリットポイントSPより高音側の鍵域(SP〜T4)にボイスbおよびボイスdをアサインする。例Bの場合は3ボイスを使用する例であり、スプリットポイントSPより低音側の鍵域(T0〜SP)にボイスaをアサインし、スプリットポイントSPより高音側の鍵域(SP〜T4)にボイスbをアサインし、全鍵域(T0〜T4)にボイスhをアサインする。例Cの場合は3ボイスを使用する例であり、スプリットポイントSPより低音側の鍵域(T0〜SP)にボイスaをアサインし、スプリットポイントSPより高音側の鍵域(SP〜T4)にボイスbをアサインし、任意の範囲の鍵域(T1〜T2)にボイスhをアサインする。例Dの場合は4ボイスを使用する具体例であり、スプリットポイントSPより低音側の鍵域(T0〜SP)にドラムのボイスをアサインし、スプリットポイントSPと音高T2の鍵域(SP〜T2)にピアノ1のボイスをアサインし、音高T2と音高T3の鍵域(T2〜T3)にピアノ2のボイスをアサインし、音高T3と音高T4の鍵域(T3〜T4)にピアノ3のボイスをアサインする。
しかしながら、従来のスプリット機能では設定したスプリットポイントより高音側あるいは低音側の鍵域にしかボイスをアサインすることしかできず、図11に示すBないしDの例に示すボイスのアサインを行うことができない。すなわち、従来の電子鍵盤楽器においては、複数のボイスをボイス毎に任意の鍵域にアサインすることができないという問題点があった。
そこで、本発明は複数のボイスを使用する際に、各ボイスをスプリット機能を用いて任意の範囲の鍵域に簡単にアサインすることができる電子鍵盤楽器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の電子鍵盤楽器は、スプリットポイント以下の鍵域を発音鍵域にアサインするロー、スプリットポイント以上の鍵域を発音鍵域にアサインするハイ、鍵域情報により指定される鍵域を発音鍵域にアサインするボースのいずれかを各ボイスに指定する発音鍵域指定情報を用意して、発音鍵域指定情報によりボイス毎にアサインされた発音鍵域に、音高検出手段で検出された音高が含まれているボイスを選択し、選択されたすべてのボイスを利用するボイスとして決定し、音高検出手段により検出された音高の楽音を、決定されたボイスにより発音することを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、スプリットポイント以下の鍵域を発音鍵域にアサインするロー、スプリットポイント以上の鍵域を発音鍵域にアサインするハイ、鍵域情報により指定される鍵域を発音鍵域にアサインするボースのいずれかを各ボイスに指定する発音鍵域指定情報を用意することにより、各ボイスを発音鍵域指定情報に基づくスプリット機能を用いて任意の発音鍵域に簡単にアサインすることができるようになる。
本発明の実施例の電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す電子鍵盤楽器1において、CPU(Central Processing Unit)10は管理プログラム(OS:Operating System)上で楽音発生プログラム等の動作ソフトウェアを実行することにより、電子鍵盤楽器1の全体の動作を制御する中央処理装置であり、ROM(Read Only Memory)11にはCPU10が実行する動作プログラムや、各種データ等が格納されている。RAM(Random Access Memory)12には、複数の発音ボイス情報やボイスリスト等の各種データの格納エリアや、CPU10のワークエリア等が設定される。外部記憶装置13には、OSや各種アプリケーションプログラム、各種データを記憶することができ、HDD(Hard Disk Drive)、FDD(Flexible Disk Drive)、CD(Compact Disk)−ROM、MO(Magneto Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等により構成することができる。なお、ROM11をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアを書き換え可能となり動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。
MIDI I/F14は、MIDI機器15との間でMIDI信号の受け渡しを行うMIDIインターフェースであり、MIDI機器15はMIDI対応とされた鍵盤、シーケンサや電子楽器等とされる。通信I/F16は、イーサネット(ethernet)等のLAN(Local Area Network)やインターネット等に電話回線や光回線等の通信ネットワーク17を介してサーバコンピュータ18に接続するための通信インターフェースであり、通信ネットワーク17を通じてサーバコンピュータ18から各種アプリケーションソフトや各種データをダウンロードすることができる。演奏操作子22は複数の鍵からなる鍵盤とされ、検出回路21により演奏操作子22を走査することによって演奏操作子22のイベントを検出して、イベントのあった演奏操作子22のキーオンやベロシティ等のイベントを出力している。設定操作子24は、パネル等に設けられた各種の設定を行う複数のスイッチやポインティングデバイスであって後述するスプリットスイッチが含まれており、検出回路23により複数の設定操作子24を走査することにより各設定操作子24の操作イベントを検出している。
表示回路25は液晶等のディスプレイ26を備え、このディスプレイ26に各種エディット画面や各種設定画面等を表示している。例えば、設定する画面がディスプレイ26に表示されている場合は、GUI(Graphical User Interface)を利用してユーザが設定操作子24を操作することにより各種設定を行えるようになる。音源回路27は波形メモリを備える波形メモリ音源やFM音源等とされ、音源レジスタに格納されている複数の発音チャンネルの楽音制御データに基づいて楽音を生成している。効果回路28は音源回路27により生成された楽音データに、エフェクト制御データに基づいてリバーブ、コーラス、バリエーション等の効果を付与している。サウンドシステム29は、効果回路28から出力されるアナログ楽音信号を増幅して発音するサウンドシステムである。また、各ブロックは通信バス30により相互に接続されている。
図1に示す本発明にかかる電子鍵盤楽器1においては、RAM12や外部記憶装置13には複数のボイスデータと、複数の発音ボイス情報とが記憶されている。ボイスデータとは、発音に使うボイス、つまり発音される音色を決定するデータである。また、発音ボイス情報とは、ボイスデータと同様に発音に使うボイスを決定するデータであるが、ボイスデータとの違いは、ボイスデータが電子鍵盤楽器1で1つのボイスを利用できるように設定するデータとされているのに対して、発音ボイス情報は電子鍵盤楽器1で複数のボイスを利用できるように設定するデータとされていることで異なっている。電子鍵盤楽器1では、ボイスデータもしくは発音ボイス情報のいずれか1つが、鍵盤演奏に利用するものとしてセットされるが、ボイスデータと発音ボイス情報とを同時にセットしたり、いずれもセットしないことはできないようにされている。セットしたいボイスデータや発音ボイス情報の選択は、設定操作子24を操作したり、ディスプレイ26に選択画面を表示させて表示画面上で選択することができる。
発音ボイス情報のデータ構造を図2に示す。図2に示す発音ボイス情報40は、複数のボイスを電子鍵盤楽器1にセットするための情報であって、セットする複数のボイスと、それらのボイスを利用するときの電子鍵盤楽器1における各種の発音環境をセットするパラメータ群の値とが格納されている。本発明にかかる電子鍵盤楽器1では、1つの発音ボイス情報が有するパートの数が一度に利用できる(同時にセットできる)ボイスの数とされており、例えばボイスの上限数は4つ(パート数は4パート)とされている。ただし、一度に利用できるボイスの数は4つに限られることはなく、任意のボイス数(パート数)とすることができる。発音ボイス情報40ではボイスごとの情報がパートにわけて格納されている。具体的には、図2に示すように、4つのボイスそれぞれの情報が、パート1(Part1),パート2(Part2),パート3(Part3),パート4(Part4)とにわけて格納されている。発音ボイス情報40に格納されているパラメータ群は、コモンパラメータ40aとボイスパラメータ41a〜41d、42a〜42d、43a〜43dとにわけられている。コモンパラメータ40aは、すべてのパートで共通に利用するパラメータであって、パートとは無関係な設定に使うパラメータ群であり、ボイスパラメータ41a〜41d、42a〜42d、43a〜43dは、1つのパートのみの設定に使うパラメータ群である。コモンパラメータ40aは1つの発音ボイス情報に1つ(1群)だけ用意され、ボイスパラメータ41a〜41d、42a〜42d、43a〜43dはボイスごと、すなわちパートごとに用意されている。コモンパラメータ40aには、鍵盤の鍵域を音高単位で2つに分割するスプリットポイントのパラメータ、スプリット機能のオン/オフを設定するスプリットスイッチのパラメータ、発音ボイス情報名(ナンバ)のパラメータ等が含まれている。コモンパラメータ40aに含まれているこれらのパラメータは、1つの発音ボイス情報40内に、それぞれ1つずつ格納されている。また、パート1のボイスパラメータは、電子鍵盤楽器1にセットするボイスデータを特定するためのボイス割当情報41aのパラメータと、鍵盤における任意の範囲の鍵域を音高単位で指定する鍵域情報42aのパラメータと、コモンパラメータ40aのスプリットポイントで分割された鍵域の低音側に発音鍵域をアサインするロー、分割された鍵域の高音側に発音鍵域をアサインするハイ、鍵域情報42aにより指定された鍵域に発音鍵域をアサインするボースのうちの何れかが設定される発音鍵域指定情報43aのパラメータとを含んでいる。なお、パート2ないしパート4においてもパート1と同様に、ボイス割当情報、鍵域情報、発音鍵域指定情報のパラメータを含むボイスパラメータをそれぞれ有している。これにより、ボイスパラメータに含まれるパラメータについては、パートごとに独自のパラメータの値を持つことができるようになっている。
電子鍵盤楽器1に設定される発音ボイス情報40は、ユーザがRAM12や外部記憶装置13から読み出された一つの発音ボイス情報とされるが、ユーザが所望の発音ボイス情報40を作成することができる。作成した発音ボイス情報40は、指定できるナンバ等の情報が付与されてRAM12や外部記憶装置13に保存することができる。また、RAM12や外部記憶装置13に保存された発音ボイス情報40の内の所望の発音ボイス情報40を呼び出して電子鍵盤楽器1に設定することにより、電子鍵盤楽器1から発音される楽音の音色を所望の音色とすることができる。
発音ボイス情報40における各パート1〜4には、ボイス割当情報41a〜41dによりそれぞれ1つのボイスが割り当てられており、コモンパラメータ40aのスプリットスイッチのパラメータがオン状態に設定されている場合は、各パート1〜4に割り当てられた各ボイスは発音鍵域指定情報43a〜43dの設定に従う発音鍵域にアサインされるようになる。すなわち、スプリットスイッチのパラメータがオン状態に設定されている場合は、発音鍵域指定情報43a〜43dで設定されるスプリット機能が使用される状態となる。また、スプリットスイッチのパラメータがオフ状態とされている場合は、発音鍵域指定情報43a〜43dで設定されるスプリット機能が不使用とされる状態となる。この場合は、各パート1〜4に割り当てられた各ボイスは鍵域情報42a〜42dで指定される鍵域が発音鍵域としてアサインされるようになる。これにより、本発明の電子鍵盤楽器1においては、複数のボイスを使用する際に発音鍵域指定情報43a〜43dにより、鍵域情報42a〜42dを補助的に用いてボイス毎に任意の範囲の発音鍵域に簡単にアサインすることができるようになる。
例えば、図11に示すようにスプリットポイントSPが設定されて全鍵域が2つに分割されている場合に、複数のボイスを同時に使用する例A、B、C、Dのいずれでも発音ボイス情報40を作成することができる。例えば例Aのように各ボイスの発音鍵域をアサインする場合は、コモンパラメータ40aにスプリットポイントSPを設定すると共にスプリットスイッチをオンに設定し、ボイス割当情報41aによりボイスaをパート1に割り当て、パート1の発音鍵域指定情報43aをローに設定する。また、ボイス割当情報41bによりボイスbをパート2に割り当て、パート2の発音鍵域指定情報43bをハイに設定し、ボイス割当情報41cによりボイスcをパート3に割り当て、パート3の発音鍵域指定情報43cをローに設定し、ボイス割当情報41dによりボイスdをパート4に割り当て、パート4の発音鍵域指定情報43dをハイに設定する。これにより、例Aに示すようにボイスaおよびボイスcがスプリットポイントSPより低音側の発音鍵域(T0〜SP)にアサインされ、ボイスbおよびボイスdがスプリットポイントSPより高音側の発音鍵域(SP〜T4)にアサインされる。なお、パート1〜4の鍵域情報42a〜42dにはどのような鍵域が設定されていてもよい。
また、例Bのように各ボイスの発音鍵域をアサインする場合は、コモンパラメータ40aにスプリットポイントSPを設定すると共にスプリットスイッチをオンに設定し、ボイス割当情報41aによりボイスaをパート1に割り当て、パート1の発音鍵域指定情報43aをローに設定する。また、ボイス割当情報41bによりボイスbをパート2に割り当て、パート2の発音鍵域指定情報43bをハイに設定し、ボイス割当情報41cによりボイスhをパート3に割り当て、パート3の発音鍵域指定情報43cをボースに設定し、パート3の鍵域情報42cに全鍵域の範囲を設定する。これにより、例Bに示すようにボイスaがスプリットポイントSPより低音側の発音鍵域(T0〜SP)にアサインされ、ボイスbがスプリットポイントSPより高音側の発音鍵域(SP〜T4)にアサインされ、ボイスhが鍵域情報42cに従う全鍵域の発音鍵域(T0〜T4)にアサインされる。なお、パート1,2の鍵域情報42a、42bにはどのような鍵域が設定されていてもよい。
さらに、例Cのように各ボイスの発音鍵域をアサインする場合は、コモンパラメータ40aにスプリットポイントSPを設定すると共にスプリットスイッチをオンに設定し、ボイス割当情報41aによりボイスaをパート1に割り当て、パート1の発音鍵域指定情報43aをローに設定する。また、ボイス割当情報41bによりボイスbをパート2に割り当て、パート2の発音鍵域指定情報43bをハイに設定し、ボイス割当情報41cによりボイスhをパート3に割り当て、パート3の発音鍵域指定情報43cをボースに設定し、パート3の鍵域情報42cに所定の鍵域(T1〜T2)の範囲を設定する。これにより、例Cに示すようにボイスaがスプリットポイントSPより低音側の発音鍵域(T0〜SP)にアサインされ、ボイスbがスプリットポイントSPより高音側の発音鍵域(SP〜T4)にアサインされ、ボイスhが鍵域情報42cに従う所定の発音鍵域(T1〜T2)にアサインされる。なお、パート1,2の鍵域情報42a、42bにはどのような鍵域が設定されていてもよい。
さらにまた、例Dのようにアサインする場合は、コモンパラメータ40aにスプリットポイントSPを設定すると共にスプリットスイッチをオンに設定し、ボイス割当情報41aによりドラムをパート1に割り当て、パート1の発音鍵域指定情報43aをローに設定する。また、ボイス割当情報41bによりピアノ1をパート2に割り当て、パート2の発音鍵域指定情報43bをボースに設定し、パート2の鍵域情報42bに鍵域SP〜T2の範囲を設定する。さらに、ボイス割当情報41cによりピアノ2をパート3に割り当て、パート3の発音鍵域指定情報43cをボースに設定し、パート3の鍵域情報42cに鍵域T2〜T3の範囲を設定する。さらにまた、ボイス割当情報41dによりピアノ3をパート4に割り当て、パート4の発音鍵域指定情報43dをボースに設定し、パート4の鍵域情報42dに鍵域T3〜T4の範囲を設定する。これにより、例Dに示すようにドラムがスプリットポイントSPより低音側の発音鍵域(T0〜SP)にアサインされ、ピアノ1が所定の発音鍵域(SP〜T2)にアサインされ、ピアノ2が所定の発音鍵域(T2〜T3)にアサインされ、ピアノ3が所定の発音鍵域(T3〜T4)にアサインされる。なお、パート1の鍵域情報42aにはどのような鍵域が設定されていてもよい。
次に、ボイスデータのデータ構造を図3に示す。ボイスデータは発音に使うボイスを決定するデータであり、発音に使うボイスの波形データを特定できるものであればよい。具体的には、発音に使うボイスの波形データそのものを格納する方式や、別途に記録されている波形データを参照するデータを格納する方式がある。
図3に示すボイスデータのデータ構造は、波形データがエレメントとして直接格納されている方式である。まず、ボイスデータには、当該ボイスデータを特定するための固有情報として、ボイスナンバ(ボイス名)が1つ付与されている。そして、波形データを特定するデータとして、波形データそのものがエレメントとして格納されている。本発明にかかる電子鍵盤楽器1では、1つのボイスデータに4つのエレメントが格納されており、エレメント1(51a)、エレメント2(52a)、エレメント3(53a)、エレメント4(54a)の4つのエレメントにそれぞれ格納されている4つの波形データは、それぞれ異なる波形データとされている。これらのエレメント1ないしエレメント4は使用する鍵域や使用するベロシティ(押鍵力)の範囲が異なっており、鍵域とベロシティの範囲の組み合わせにより楽音発生時に使用するエレメントは一つとされている。ボイス2以降のボイスデータも、それぞれ4エレメントから構成されるが、4エレメントに限るものではなくエレメント数は任意のエレメント数とすることができる。
次に、発音ボイス情報40におけるコモンパラメータ40aを編集するエディット画面の例を図4に示す。
図4に示すコモンパラメータエディット画面60は、コモンパラメータ40aをエディットする際にディスプレイ26に表示され、スプリットスイッチ(Split Sw)の欄に各パートの発音鍵域指定情報43a〜43dを使用するか不使用とするかが設定される。図示する場合はスプリットスイッチがオフ(off)に設定されており発音鍵域指定情報43a〜43dは不使用となっている。また、カーソルにより選択されて表示態様が異なっているスプリットポイント(Split Point)の欄に鍵域を2分割するときの分割点となるノートナンバが設定される。図示する場合は、スプリットポイントのノートナンバは「B3」に設定されており、鍵域はノートナンバB3においてスプリットされる。各パートの発音鍵域指定情報43a〜43dの設定がローとされている場合は、ノートナンバB3においてスプリットされた低音側の発音鍵域がアサインされ、ハイとされている場合はノートナンバB3においてスプリットされた高音側の発音鍵域にアサインされる。また、発音鍵域指定情報43a〜43dの設定がボースに設定されているパートの発音鍵域は、鍵域情報42a〜42dによる鍵域が発音鍵域としてアサインされる。コモンパラメータエディット画面60における各パラメータの編集は、ポインティングデバイスによりカーソルを移動させて編集するパラメータを選択し、設定操作子24を操作することにより編集を行う。
次に、発音ボイス情報40における1パートのボイスパラメータを編集するボイスパラメータエディット画面の例を図5に示す。
図5に示すディスプレイ26に表示されたボイスパラメータエディット画面61は1パート分のボイスパラメータエディット画面とされて、1パート分のボイスパラメータをエディットすることができる。カーソルにより選択されて表示態様が異なっているNote Limit Loの欄とNote Limit Hiの欄のパラメータは表示されているパートの鍵域情報42であり、鍵域の下限のノートナンバがNote Limit Loで設定され、鍵域の上限のノートナンバがNote Limit Hiで設定される。図示する場合は、Note Limit Loのノートナンバは「C3」に設定され、Note Limit Hiのノートナンバは「C4」に設定されており、C3−C4間の範囲の鍵域が鍵域情報42で設定されている。また、Velocity Limit LoとVelocity Limit Hiの欄のパラメータは押鍵力情報であり、ベロシティ範囲の下限がVelocity Limit Loで設定され、ベロシティ範囲の上限がVelocity Limit Hiで設定される。図示する場合は、Velocity Limit Loの強さは「1」に設定され、Velocity Limit Hiの強さは「127」に設定されており、1−127間の押鍵力の範囲において当該パートで発音される押鍵力情報とされている。さらに、Split Hi/Loの欄のパラメータは発音鍵域指定情報43aのパラメータである。図示する場合は、Split Hi/Loは「ボース(Both)」に設定されており、表示されている鍵域情報42の鍵域C3−C4が発音鍵域としてアサインされる。なお、Split Hi/Loが「ロー(Lo)」に設定されている場合は、コモンパラメータ40aのスプリットポイントB3によりスプリットされた低音側の発音鍵域にアサインされ、Split Hi/Loが「ハイ(Hi)」に設定されている場合は、コモンパラメータ40aのスプリットポイントB3によりスプリットされた高音側の発音鍵域にアサインされる。ボイスパラメータエディット画面61における各パラメータの編集は、ポインティングデバイスによりカーソルを移動させて編集するパラメータを選択し、設定操作子24を操作することにより編集を行う。
次に、発音ボイス情報40における複数パートのボイスパラメータを編集するボイスパラメータエディット画面の例を図6に示す。
図6に示すボイスパラメータエディット画面62は4パート分のエディット画面であり、4パート分のボイスパラメータの内の鍵域情報42a〜42dと発音鍵域指定情報43a〜43dのパラメータとアサインされている発音鍵域の概略を示すグラフがディスプレイ26に表示され、表示されているパラメータをエディットすることができる。また、グラフにはコモンパラメータエディット画面60で設定されたスプリットポイントB3が表示されている。パート1の鍵域情報42aは鍵域C2−G3に設定されており、発音鍵域指定情報43aは「ボース(Both)」に設定されて、アサインされた鍵域情報42aの鍵域C2−G3が発音鍵域としてグラフ表示されている。パート2の鍵域情報42bは鍵域C3−C4に設定されており、発音鍵域指定情報43bは「ボース(Both)」に設定されて、アサインされた鍵域情報42bの鍵域C3−C4が発音鍵域としてグラフ表示されている。パート3の鍵域情報42cは鍵域C2−G8に設定されており、発音鍵域指定情報43cは「ロー(Lo)」に設定されて、アサインされたスプリットされた低音側の発音鍵域C2−B3がグラフ表示されている。パート4の鍵域情報42dは鍵域G7−G8に設定されており、発音鍵域指定情報43cは「ハイ(Hi)」に設定されて、アサインされたスプリットされた高音側の発音鍵域B3−G8がグラフ表示されている。ボイスパラメータエディット画面62における各パラメータの編集は、ポインティングデバイスによりカーソルを移動させて編集するパラメータを選択し、設定操作子24を操作することにより編集を行う。図示する場合は、パート1の鍵域の下限を示す「C2」がカーソルにより選択されて表示態様が異なっており、このパラメータを編集することができる。
次に、設定操作子24におけるスプリットスイッチを操作した際にディスプレイ26に表示されるボイス設定画面63の例を図7に示す。
スプリットスイッチを操作した際に、発音ボイス情報40が設定されていない場合は新たに発音ボイス情報40が設定される。この設定では、その時点まで利用していたボイスがパート1に割り当てられ、パート2が追加パートとされてパート2に割り当てるボイスのボイスパラメータの設定がボイス設定画面63において行われることにより、発音ボイス情報40が設定されるようになる。
また、スプリットスイッチを操作した際に、発音ボイス情報40が設定されていた場合は、使用されていないオフとされているパートのうちの一番若いナンバのパートが追加パートとされて、この追加パートに割り当てるボイスのボイスパラメータの設定がボイス設定画面63において行われる。この場合、スプリットスイッチを操作した際にカーソルにより選択されているパートがカレントパートとされる。
ボイス設定画面63上からの追加パートにおけるボイスのボイスパラメータの設定では、追加パートに割り当てるボイスをボイスリストから選択するようにしている。この選択は、ボイス設定画面63におけるカーソルにより選択されて表示態様が異なっているMainの欄に選択するボイスのメインカテゴリを入力し、Subの欄に選択するボイスのサブカテゴリを入力する。これにより、メインカテゴリの内のサブカテゴリで指定されるボイスが選択されるようになる。図示する例では、メインカテゴリ(Main)はドラム/パーカッションのメインカテゴリ「Dr/Pc」が入力されており、サブカテゴリ(Sub)にドラム(DRUMS)が入力されている。この場合、追加パートに割り当てるボイスを選択するボイス割当情報41は、メインカテゴリ「Dr/Pc」の内のサブカテゴリ「DRUMS」を示すアドレスとされて、ボイスとして「DRUMS」が割り当てられる。すなわち、入力されたカテゴリをボイス名とするボイスデータが割り当てられる。
また、SPLIT POINTの欄に鍵域をスプリットするスプリットポイントのノートナンバが設定される。図示する場合は、スプリットポイントのノートナンバは「C#3」に設定されており、鍵域はノートナンバC#3においてスプリットされる。ここで設定されたスプリットポイントは、発音ボイス情報40のコモンパラメータ40aにおけるスプリットポイントとなる。この場合、スプリットスイッチを操作した際に、発音ボイス情報が設定されていた場合は、設定されたスプリットポイントのパラメータによりコモンパラメータ40aにおけるスプリットポイントのパラメータが上書きされる。さらに、HI/LOの欄は発音鍵域指定情報43のハイ、ローあるいはボースのパラメータが設定される欄であり、図示する場合は発音鍵域指定情報43にパラメータ「ハイ(HI)」が設定されて、スプリットポイントC#3によりスプリットされた高音側の発音鍵域に追加パートがアサインされる。この場合、パート1あるいはカレントパートにおける発音鍵域指定情報43のパラメータは、追加パートにおける発音鍵域指定情報43と逆の状態のパラメータ「ロー(Lo)」に自動的に設定され、パート1あるいはカレントパートはスプリットポイントC#3によりスプリットされた低音側の発音鍵域にアサインされる。ボイス設定画面63における各パラメータは、ポインティングデバイスによりカーソルを移動させて入力するパラメータを選択し、設定操作子24を操作することによりパラメータを入力することができる。
次に、本発明の電子鍵盤楽器1でノートオン発生時に実行される楽音発生処理のフローチャートを図8に示す。
検出回路21が演奏操作子22においてノートオンが発生したことを検出した際に、楽音発生処理がスタートされステップS1において演奏操作子22において押鍵された鍵の音高が検出される。次いで、ステップS2にて検出された音高の楽音を発音するボイス(音色)を決定する後述するボイス決定処理が行われる。そして、ボイス決定処理を行うことにより決定されたボイスを用いて、ノートオンに対応する検出された音高の所望の音色の楽音がステップS3にて発生されて発音され、楽音発生処理は終了する。
次に、楽音発生処理のステップS2にて実行されるボイス決定処理のフローチャートを図9に示す。
ボイス決定処理がスタートされると、ステップS10にて電子鍵盤楽器1にセットされている発音ボイス情報のスプリットスイッチがオンか否かが判断される。ここで、スプリットスイッチがオンされていると判断された場合はステップS11に進む。スプリットスイッチがオンされている場合は、電子鍵盤楽器1に発音ボイス情報40が設定されており、設定されている発音ボイス情報40における複数パートの内の例えば一番若いナンバのパートがステップS11にて処理する対象パートとして決められる。そして、ステップS12にて処理する対象パートにおける発音鍵域指定情報43の状態が、ハイ/ローとされているかボースとされているかが判断される。ここで、発音鍵域指定情報43がボースに設定されていると判断された場合は、ステップS13に進んで当該パートに設定された鍵域情報42により指定される鍵域の範囲が発音鍵域として、楽音発生処理のステップS1にて検出された音高と対比される。
また、ステップS12にて発音鍵域指定情報43がハイ/ローに設定されていると判断された場合は、ステップS14に進んで発音ボイス情報40に設定されているスプリットポイントと、当該パートの発音鍵域指定情報43で設定されたハイ/ローのパラメータにより決まる発音鍵域と、楽音発生処理のステップS1にて検出された音高とが対比される。次いで、ステップS13あるいはステップS14の処理が終了するとステップS15にて、当該パートに設定された発音鍵域に検出された音高が含まれていれば、当該パートに割り当てられているボイスが選択され、当該パートに設定された発音鍵域に検出された音高が含まれていない時は、当該パートに割り当てられているボイスは選択されない。そして、ステップS16にて全てのパートを処理したか否かが判断される。ここで、全てのパートが処理されていないと判断された場合は、ステップS11に戻りステップS11ないしステップS16の処理が次の対象パートに対して行われる。そして、ステップS11ないしステップS16の処理が繰り返し行われて、全てのパートを処理したとステップS16にて判断された場合はステップS17に進む。
さらに、ステップS10にてスプリットスイッチがオフされていると判断された場合はステップS18に進み、発音ボイス情報40が設定されているか否かが判断される。ここで、発音ボイス情報40が設定されていないと判断された場合は、ステップS19に進み現在、電子鍵盤楽器1にセットされているボイスデータのボイスを利用するボイスとして決定し、楽音発生処理のステップS3にリターンされる。また、ステップS18にて発音ボイス情報40が設定されていると判断された場合は、ステップS20に進み発音ボイス情報40における複数パートの内の例えば一番若いナンバのパートが処理する対象パートとして決められる。そして、ステップS21にて処理する対象パートに設定された鍵域情報42により指定される鍵域を発音鍵域として、楽音発生処理のステップS1にて検出された音高と対比される。これは、スプリットスイッチがオフされていることから、発音鍵域指定情報43のパラメータは不使用とされ当該パートの発音鍵域は鍵域情報42により決められるからである。
次いで、ステップS22にて当該パートに設定された発音鍵域に検出された音高が含まれていれば、当該パートに設定されているボイスが選択され、当該パートに設定された発音鍵域に検出された音高が含まれていない時は、当該パートに設定されているボイスは選択されない。そして、ステップS23にて全てのパートを処理したか否かが判断される。ここで、全てのパートが処理されていないと判断された場合は、ステップS20に戻りステップS20ないしステップS23の処理が次の対象パートに対して行われる。そして、ステップS20ないしステップS23の処理が繰り返し行われて、全てのパートを処理したとステップS23にて判断された場合はステップS17に進む。ステップS17では、ステップS15あるいはステップS22の処理において選択された全てのボイスが利用するボイスとして決定されて、楽音発生処理のステップS3にリターンされる。
次に、本発明の電子鍵盤楽器1でスプリットスイッチを操作した際に起動されるスプリットスイッチ処理のフローチャートを図10に示す。
設定操作子24におけるスプリットスイッチが操作されると、ステップS30にて発音ボイス情報40が設定されているか否かが判断される。ここで、発音ボイス情報40が設定されていると判断された場合(YES)は、ステップS31に進み使用されていないオフとされているパートのうちの一番若いナンバのパートが追加パートとされ、スプリットスイッチを操作した際にカーソルにより選択されているパートがカレントパートとされて、ステップS35に進む。この場合、使用されていないパートがない場合は、最後尾のパートが追加パートとされる。また、ステップS30にて発音ボイス情報40が設定されていないと判断された場合(NO)は、ステップS32に進み新たに発音ボイス情報40が設定される。次いで、ステップS33にてその時点まで利用していたボイスがカレントパートとされるパート1のボイスに割り当てられる。そして、ステップS34にてパート2を新たにボイスを割り当てる追加パートとして、ステップS35に進む。また、新たに設定される発音ボイス情報40におけるパート3及びパート4は共にオフされて使用されない。
ステップS35では、図7に示すボイス設定画面63がディスプレイ26に表示されて、追加パートに割り当てるボイスの設定がボイス設定画面63上において行われる。ボイス設定画面63上において入力されるのは、ボイスリストからボイスを指定するボイス入力、スプリットポイントのパラメータとされるノートナンバ、発音鍵域指定情報43のパラメータとされるハイ/ローあるいはボースとされる。次いで、ステップS36にてステップS35の処理において入力されたパラメータの情報により、追加パートに割り当てるボイスのボイスパラメータが設定される。そして、追加パートに設定された発音鍵域指定情報43の状態がハイまたはローとされている場合は、ステップS37にてカレントパートにおける発音鍵域指定情報43の状態が、追加パートの発音鍵域指定情報43の状態と相補的とされる逆の状態に自動的に設定される。この場合のカレントパートとは、ステップS30にてYESと判断された場合は、スプリットスイッチを操作した際にカーソルにより選択されているパートであり、ステップS30にてNOと判断された場合はその時点まで利用していたボイスが割り当てられたパート1とされる。ステップS37の処理が終了すると、ステップS38にて発音ボイス情報40のコモンパラメータ40aにおけるスプリットスイッチのオン/オフのパラメータがオンに設定されて、当該新たに設定された発音ボイス情報40を電子鍵盤楽器1にセットしてスプリットスイッチ処理は終了する。
なお、本発明の電子鍵盤楽器1において、発音ボイス情報40が設定されている場合は複数のボイスを使用可能な状態ということができ、発音ボイス情報40が設定されていない場合は1つだけのボイスを使用する状態ということができる。そして、発音ボイス情報40におけるパートには、ボイスパラメータが設定されていることからパートをボイスということもできる。また、発音鍵域指定情報43ではハイ、ロー、ボースの何れかが設定されていたが、発音指定情報43をハイ、ローの何れかを設定するパラメータとすることもできる。
上記した本発明の電子鍵盤楽器では、複数のボイスのボイスデータがRAMや外部記憶装置に保存されており、スプリットスイッチが操作された際に選択されていたボイスを第1のボイスとして、第1のボイスに第2のボイスを追加する際に、発音鍵域指定情報のパラメータを、スプリットポイント以下の鍵域にアサインするロー、および、スプリットポイント以上の鍵域にアサインするハイとする。この場合、スプリットスイッチが操作された際に1つだけのボイスを使用する状態に設定されていた場合は、その時点まで利用していたボイスが第1のボイスとされ、スプリットスイッチが操作された際に複数のボイスを使用可能な状態に設定されていた場合は、スプリットスイッチを操作した際にカーソルにより選択されているボイスが第1のボイスとされる。そして、スプリットポイントで分割されたそれぞれの鍵域に、第1のボイスと第2のボイスがそれぞれアサインされるように、ボイス設定画面63上において入力された第2のボイスの発音鍵域指定情報43と、第1のボイスの発音鍵域指定情報43との状態が相補的になるよう設定するようにしてもよい。このようにすると、第1のボイスと第2のボイスとがスプリットポイントで分割されたそれぞれの発音鍵域にそれぞれアサインされるようになり、スプリットスイッチを操作することによりスプリットを組むことができるようになる。
以上説明した本発明において、発音ボイス情報が設定されている場合は、複数のパートにそれぞれ異なるボイスを割り当てることができることから、1つのノートオンに対して複数パートを同時に発音させることにより、ボイスを重ねて鳴らすことができる。この場合、複数パートが同時に発音される鍵域を、発音鍵域指定情報のパラメータにより決定することができる。これにより、鍵盤の鍵域に応じて種々の音を作ることができる。なお、発音ボイス情報におけるパート数は4パートに限るものではなく、2パート以上とされていれば任意のパート数とすることができる。
また、以上の説明ではスプリットポイントにより鍵域が分割された際に、スプリットポイントの音高が分割されたいずれの鍵域に含まれるか明記していないが、使用の態様に応じて何れか一つの鍵域に含ませるようにすればよい。
本発明の実施例の電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器にかかる発音ボイス情報のデータ構造を示す図である。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器にかかるボイスリストのデータ構造を示す図である。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器におけるコモンパラメータエディット画面を示す図である。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器におけるボイスパラメータエディット画面(1パート)を示す図である。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器におけるボイスパラメータエディット画面(4パート)を示す図である。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器におけるボイス設定画面を示す図である。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器において実行される楽音発生処理のフローチャートである。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器において実行される楽音発生処理におけるボイス決定処理のフローチャートである。 本発明の実施例の電子鍵盤楽器において実行されるスプリットスイッチ処理のフローチャートである。 電子鍵盤楽器における複数のボイスの設定例を示す図である。
符号の説明
1 電子鍵盤楽器、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 外部記憶装置、14 MIDI I/F、15 MIDI機器、16 通信I/F、17 通信ネットワーク、18 サーバコンピュータ、21 検出回路、22 演奏操作子、23 検出回路、24 設定操作子、25 表示回路、26 ディスプレイ、27 音源回路、28 効果回路、29 サウンドシステム、30 通信バス、40 発音ボイス情報、40a コモンパラメータ、41 ボイス指定情報、41a〜41d ボイス指定情報、41a 鍵域情報、41b 鍵域情報、41c 鍵域情報、41d 鍵域情報、42 鍵域情報、42a〜42d 鍵域情報、43 発音鍵域指定情報、43a〜43d 発音鍵域指定情報、50 ボイスデータ、60 コモンパラメータエディット画面、61 ボイスパラメータエディット画面、62 ボイスパラメータエディット画面、63 ボイス設定画面

Claims (2)

  1. 複数のボイスのボイスデータが保存されていると共に、発音に使用する前記ボイスを割り当てる割当情報と、鍵域を2つに分割するスプリットポイントの情報と、鍵域の範囲を示す割り当てられた前記ボイス毎の鍵域情報と、割り当てられた前記ボイス毎に発音鍵域を指定する発音鍵域指定情報とを含む複数種類の発音ボイス情報が保存されている記憶手段と、
    前記発音鍵域指定情報は、前記スプリットポイント以下の鍵域を発音鍵域にアサインするロー、前記スプリットポイント以上の鍵域を発音鍵域にアサインするハイ、前記鍵域情報により指定される鍵域を発音鍵域にアサインするボースとされ、前記ロー、前記ハイあるいは前記ボースのいずれかを前記各ボイスに指定する発音鍵域設定手段と、
    複数種類の前記発音ボイス情報の内の一つの前記発音ボイス情報を選択する発音ボイス選択手段と、
    押鍵された鍵の音高を検出する音高検出手段と、
    前記発音ボイス選択手段により選択された前記発音ボイス情報の前記割当情報により割り当てられた前記各ボイスにおいて、前記発音鍵域指定情報により指定されている発音鍵域に、前記音高検出手段により検出された音高が含まれるか確認し、前記音高が前記発音鍵域に含まれる前記ボイスを発音に利用するボイスとして決定するボイス決定手段と、
    前記ボイス決定手段で決定された前記ボイスの前記ボイスデータを前記記憶手段から読み出して、読み出された前記ボイスデータに基づいて前記音高検出手段により検出された音高の楽音を生成して発音する楽音生成手段と、
    を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 前記発音鍵域指定情報を不使用に設定するスイッチ手段を備え、
    前記スイッチ手段により前記発音鍵域指定情報が不使用に設定された際には、前記楽音生成手段において、前記ボイス毎の前記鍵域情報による鍵域が前記各ボイスの前記発音鍵域とされることを特徴とする請求項1記載の電子鍵盤楽器。
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