JPH0997073A - 電子楽器の音色割り当て装置 - Google Patents

電子楽器の音色割り当て装置

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JPH0997073A
JPH0997073A JP7274820A JP27482095A JPH0997073A JP H0997073 A JPH0997073 A JP H0997073A JP 7274820 A JP7274820 A JP 7274820A JP 27482095 A JP27482095 A JP 27482095A JP H0997073 A JPH0997073 A JP H0997073A
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tone
keyboard
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JP7274820A
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Inventor
Kazuo Kurahashi
一夫 倉橋
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1の鍵盤部に対する音色の指定を行うだけ
で、第1の鍵盤部の音色に組み合わせるのにふさわしい
音色を、第2の鍵盤部に自動的に割り当てる。 【解決手段】第1の鍵盤部および第2の鍵盤部にそれぞ
れ対応する演奏情報に応じて、第1の鍵盤部に割り当て
られた音色の楽音および第2の鍵盤部に割り当てられた
音色の楽音をそれぞれ生成する楽音生成手段と、複数の
音色の中から任意の音色を指定可能な音色指定手段と、
音色指定手段により指定された音色を第1の音色とし
て、第1の鍵盤部に割り当てる第1の音色割り当て手段
と、音色指定手段により指定された音色に応じて、第1
の鍵盤部に割り当てられる第1の音色に対応し、かつ第
1の音色とは異なる音色を第2の音色として第2の鍵盤
部に割り当てる第2の音色割り当て手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器の音色割
り当て装置に関し、さらに詳細には、複数の鍵盤部を備
えた電子楽器に用いて好適な電子楽器の音色割り当て装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鍵盤を備えた電子楽器として
は、1つの鍵盤を所定の分割点で鍵域分割して、鍵域分
割された複数の鍵域により複数の鍵盤部を得るようにし
た電子楽器や、2段鍵盤あるいは3段鍵盤などの複数の
鍵盤を備えることにより複数の鍵盤部を得るようにした
電子楽器が知られている。
【0003】こうした複数の鍵盤部を有するようにした
電子楽器においては、使用者による音色選択スイッチの
選択操作に応じて、各鍵盤部に対して任意の音色を割り
当て可能となされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の複数の鍵盤部を有するようにした電子楽器において
は、使用者が音色選択スイッチを操作して、各鍵盤部毎
に音色を選択するという操作を行う必要があるため、そ
の操作が煩雑となり、操作性に劣るという問題点があっ
た。
【0005】また、一般的な音楽表現上、旋律を演奏す
る楽音の音色に対応して、当該旋律を演奏する楽音の音
色に適した音色で伴奏の楽音を演奏することが好ましい
ので、電子楽器の使用者は、旋律を演奏する鍵盤部につ
いて選択した音色に対応して、伴奏を演奏する鍵盤部の
音色を選択する必要があった。
【0006】しかしながら、初心者においては、いずれ
の音色の旋律に、いずれの音色の伴奏を組み合わせたら
良いのかを決定することは難しいため、使用者が各鍵盤
部毎に音色を選択するという従来の電子楽器において
は、使用者が初心者である場合には、旋律の音色に対し
て伴奏の音色を適切に選択することが困難であるという
問題点があった。
【0007】本発明は、従来の技術の有する上記したよ
うな種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、第1の鍵盤部に対する音色の指定を
行うだけで、第1の鍵盤部の音色に組み合わせるのにふ
さわしい音色を、第2の鍵盤部に自動的に割り当てるよ
うにして、使用者の各鍵盤部に対する音色指定操作を簡
素化して操作性の向上を図るとともに、使用者が音色組
み合わせの知識を備えていなくても、音楽表現上優れた
音色組み合わせを自動的に得ることができるようにした
電子楽器の音色割り当て装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による電子楽器の音色割り当て装置は、第1
の鍵盤部および第2の鍵盤部にそれぞれ対応する演奏情
報に応じて、上記第1の鍵盤部に割り当てられた音色の
楽音および上記第2の鍵盤部に割り当てられた音色の楽
音をそれぞれ生成する楽音生成手段と、複数の音色の中
から任意の音色を指定可能な音色指定手段と、上記音色
指定手段により指定された音色を第1の音色として、上
記第1の鍵盤部に割り当てる第1の音色割り当て手段
と、上記音色指定手段により指定された音色に応じて、
上記第1の鍵盤部に割り当てられる上記第1の音色に対
応し、かつ上記第1の音色とは異なる音色を第2の音色
として上記第2の鍵盤部に割り当てる第2の音色割り当
て手段とを有するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による電子楽器の音色割り当て装置の実施の
形態の一例を詳細に説明する。
【0010】図1には、本発明による電子楽器の音色割
り当て装置の実施の形態の一例を備えた電子楽器のブロ
ック構成図が示されている。
【0011】図1に示す電子楽器は、その全体の動作の
制御を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するよ
うに構成されている。
【0012】このCPU10には、バス12を介して、
フローチャートを参照しながら後述する各種処理などを
実行するためのプログラムなどが格納されたリード・オ
ンリ・メモリ(ROM)14と、CPU10によるプロ
グラムの実行に必要な各種レジスタ群などが設定された
ワーキング・エリアとしてのランダム・アクセス・メモ
リ(RAM)16と、後述する本発明の実施に関連する
操作子としての音色選択スイッチ30a乃至30hおよ
びスプリット・モード選択スイッチ32ならびに表示器
34a乃至34iなどが設けられたパネル部18と、演
奏用の多数の鍵を備えた一段鍵盤により構成された鍵盤
部20と、鍵盤部20の押鍵(キー・オン)/離鍵(キ
ー・オフ)に基づいて押鍵/離鍵に対応する音高の楽音
信号を生成/停止する楽音生成回路22とが接続されて
いる。
【0013】また、楽音生成回路22には、アンプやス
ピーカーなどから構成される放音部24が接続されてお
り、楽音生成回路22によって生成された楽音信号が、
聴取し得る楽音として空間に放音されるようになされて
いる。
【0014】以下に、上記した各構成をさらに詳細に説
明することとするが、まず、鍵盤部20は、上記したよ
うに演奏用の多数の鍵を備えた一段鍵盤により構成さ
れ、スプリット・モード選択スイッチ32の操作により
スプリット・モードが選択されたスプリット・モード時
には、予め設定された所定の分割点を境に上鍵域と下鍵
域とに鍵域分割されて、上鍵域と下鍵域とで別な音色と
なるように構成されている。さらに、鍵盤部20は、各
鍵毎に押鍵/離鍵を示す鍵操作情報を出力するようにな
されている。
【0015】図2には、パネル部18の構成が示されて
おり、鍵盤部20における音色を選択するための操作子
たる音色選択スイッチ30a乃至30hとして、ピアノ
1(PF1)の音色を選択するための音色選択スイッチ
(PF1)30aと、ピアノ2(PF2)の音色を選択
するための音色選択スイッチ(PF2)30bと、ハー
プシコード(HPS)の音色を選択するための音色選択
スイッチ(HPS)30cと、ビブラホン(VIB)の
音色を選択するための音色選択スイッチ(VIB)30
dと、エレクトリック・ピアノ1(EP1)の音色を選
択するための音色選択スイッチ(EP1)30eと、エ
レクトリック・ピアノ2(EP2)の音色を選択するた
めの音色選択スイッチ(EP2)30fと、オルガン
(ORG)の音色を選択するための音色選択スイッチ
(ORG)30gと、ストリングス(STR)の音色を
選択するための音色選択スイッチ(STR)30hとが
設けられているとともに、鍵盤部1の鍵域を上鍵域と下
鍵域とに分割するスプリット・モードを選択するための
操作子として、スプリット・モード選択スイッチ32が
設けられている。
【0016】ここで、上記した音色選択スイッチ30a
乃至30hにより選択される各音色を説明すると、ピア
ノ1は比較的落ち着いたピアノ音色であり、ピアノ2は
比較的明るいピアノ音色であり、エレクトリック・ピア
ノ1は比較的落ち着いたエレクトリック・ピアノの音色
であり、エレクトリック・ピアノ2は比較的明るいエレ
クトリック・ピアノの音色である。そして、オルガンは
全音域をカバーするチャーチ・オルガンの音色であり、
ストリングスは全音域をカバーするように音域に応じて
低音側からそれぞれチェロ→ビオラ→バイオリンの各音
色の楽音が生成されるようになされている。
【0017】また、図2に示すように、音色選択スイッ
チ30a乃至30hおよびスプリット・モード選択スイ
ッチ32には、各スイッチの名称を示す印刷が施されて
おり、各スイッチの上部にはそれぞれに対応して発光ダ
イオード(LED)34a乃至34iが設けられてい
る。
【0018】そして、音色選択スイッチ30a乃至30
hの操作に応じて、操作された音色選択スイッチ30a
乃至30hの音色が選択されたときに、操作された音色
選択スイッチ30a乃至30hに対応するLED34a
乃至34gが点灯するようになされている。
【0019】また、上記したようにパネル部18には、
鍵盤部1の鍵域を上鍵域と下鍵域とに分割するスプリッ
ト・モードを選択するための操作子として、スプリット
・モード選択スイッチ32が設けられており、このスプ
リット・モード選択スイッチ32の操作の度毎に、スプ
リット・モードの設定/解除を繰り返し、スプリット・
モード時には対応するLED34iが点灯するようにな
されている。
【0020】そして、スプリット・モード選択スイッチ
32の操作によりスプリット・モードが解除されている
状態において、いずれか1つの音色選択スイッチ30a
乃至30hを単独で操作した場合には、当該1つの音色
選択スイッチ30a乃至30hの単独操作により選択さ
れた音色が、全鍵域に割り当てられる。この実施の形態
においては、この状態を「シングル・モード」と称す
る。
【0021】なお、以下の説明においては、理解を容易
にするために、図3に示すモードの遷移図をあわせて参
照する。
【0022】シングル・モードの状態でスプリット・モ
ード選択スイッチ32を操作すると鍵盤部20が所定の
分割点を境に2つの鍵域に分割された状態となり、この
実施の形態においては、この状態を、「スプリット・モ
ード」と称する。このスプリット・モードにおいては、
鍵盤部20が所定の分割点を境に2つの鍵域に分割さ
れ、一方の鍵域にはシングル・モードにおいて選択され
ていた音色が割り当てられ、他方の鍵域には一方の鍵域
に割り当てられた音色に対応して予め決定されている所
定の音色が割り当てられる。
【0023】そして、スプリット・モードの状態で鍵盤
部20を押鍵すると、押鍵された鍵が属する鍵域に割り
当てられている音色で、楽音が生成される。
【0024】ここで、シングル・モードにおいて選択さ
れていた音色が、ピアノ1、ピアノ2、ハープシコー
ド、ビブラホン、エレクトリック・ピアノ1あるいはエ
レクトリック・ピアノ2のいずれかである場合には、こ
れらの音色は上鍵域に割り当てられ、これらの音色にそ
れぞれ対応する所定の音色が下鍵域に割り当てられる。
一方、シングル・モードにおいて選択されていた音色
が、オルガンあるいはストリングスのいずれかである場
合には、これらの音色は下鍵域に割り当てられ、これら
の音色にそれぞれ対応する所定の音色が上鍵域に割り当
てられる。
【0025】また、スプリット・モードにおいていずれ
かの音色選択スイッチ30a乃至30hを単独操作した
場合には、当該単独操作に応じて音色が切り換わる。こ
の際に、上記と同様に、音色選択スイッチ30a乃至3
0fの単独操作により選択された音色がピアノ1、ピア
ノ2、ハープシコード、ビブラホン、エレクトリック・
ピアノ1あるいはエレクトリック・ピアノ2のいずれか
である場合には、これらの音色は上鍵域に割り当てら
れ、これらの音色にそれぞれ対応する所定の音色が下鍵
域に割り当てられるとともに、音色選択スイッチ30g
乃至30hの単独操作により選択された音色がオルガン
あるいはストリングスのいずれかである場合には、これ
らの音色は下鍵域に割り当てられ、これらの音色にそれ
ぞれ対応する所定の音色が上鍵域に割り当てられる。
【0026】このようにスプリット・モードにおいて
は、2つの鍵域に割り当てる2つの音色のうちの一方の
音色を選択するのみの操作で、選択した音色に対応して
他方の音色も自動的に設定されるため、音色の選択の操
作が簡略化されることになる。しかも、シングル・モー
ドからスプリット・モードに移行した場合においては、
改めて音色の選択をやり直さなくても、シングル・モー
ドで使用されていた音色がそのままスプリット・モード
でも使用されるので、シングル・モードにおいてある音
色で全鍵域を演奏している途中でスプリット・モード選
択スイッチ32を操作することにより、ワン・タッチ操
作で所定の音域の楽音の音色を別のものに差し替えるこ
とができることとなる。
【0027】シングル・モードで音色選択スイッチ30
a乃至30hのいずれか2つを同時に操作した場合(音
色選択スイッチ30a乃至30hのいずれか1つを操作
しながら、操作中の音色選択スイッチ30a乃至30h
とは異なる他の音色選択スイッチ30a乃至30hを操
作した場合を含む。)には、操作された2つの音色選択
スイッチ30a乃至30hに対応する2つの音色が全鍵
域に割り当てられる。なお、この実施の形態において
は、この状態を「デュアル・モード」と称する。このデ
ュアル・モードでは、選択された2つの音色選択スイッ
チ30a乃至30hに対応する2つのLED34a乃至
34hが点灯する。この状態で鍵盤部20を押鍵する
と、選択された2つの音色の楽音が同時に生成される。
【0028】なお、音色選択スイッチ30a乃至30h
のいずれか3つ以上を同時に操作した場合には、操作さ
れた3つ以上の音色選択スイッチ30a乃至30hの中
で、図2において左側から1番目および2番目に位置す
る音色選択スイッチ30a乃至30hに対応する音色が
選択されるデュアル・モードとなる。
【0029】また、デュアル・モードにおいて、いずれ
か1つの音色選択スイッチ30a乃至30hを単独で操
作した場合には、選択したいずれか1つの音色選択スイ
ッチ30a乃至30hに対応する音色が全鍵域に割り当
てられるシングル・モードとなる。
【0030】さらに、デュアル・モードにおいてスプリ
ット・モード選択スイッチ32を操作した場合には、そ
れまでに選択されていた2つの音色の中で、図2におい
て左側に位置する音色選択スイッチ30a乃至30hに
対応する音色が選択されたスプリット・モードとなる。
【0031】例えば、音色選択スイッチ(PF1)30
aおよび音色スイッチ(VIB)30dが操作されて、
ピアノ1とビブラホンとの2つの音色が選択されている
デュアル・モードにおいて、スプリット・モード選択ス
イッチ32を操作してスプリット・モードを選択した場
合には、ピアノ1の音色が上鍵域に割り当てられたスプ
リット・モードとなる。
【0032】即ち、この実施の形態においては、スプリ
ット・モード時に生成される2つの音色の中で一方の1
音色のみが任意に選択可能であり、他方の1音色は任意
に選択された音色に対応して自動的に決定されるように
なっているため、デュアル・モードで2つの音色が選択
されている状態からスプリット・モードに移行する場合
には、選択されている2つの音色のうちのいずれかを優
先的に選択する必要が生じるのに対処している。
【0033】なお、スプリット・モードにおいて2つ以
上の音色選択スイッチ30a乃至30hを操作した場合
には、デュアル・モードとはならず、操作された2つ以
上の音色選択スイッチ30a乃至30hの中で、図2に
おいて最も左側に位置する音色選択スイッチ30a乃至
30hに対応するスプリット・モードとなる。
【0034】また、ROM14には、プログラムを記憶
するエリアの他に、音色選択スイッチ30a乃至30h
の操作により選択した音色の楽音を生成するための音色
データを記憶するエリア、および上記した各種のモード
(シングル・モード、デュアル・モードおよびスプリッ
ト・モード)において、操作した音色選択スイッチ30
a乃至30hに対応して選択される音色を指示する音色
指示データを記憶する音色指示データ・テーブルなどが
設定されている。
【0035】図4には、ROMに設定された音色指示デ
ータ・テーブルの記憶内容が示されている。
【0036】この図4に示す音色指示データ・テーブル
には、音色指示データとして、各音色選択スイッチ30
a乃至30hにそれぞれ対応して、シングル・モードお
よびデュアル・モードで共通して使用される情報、およ
びスプリット・モードで使用される情報がそれぞれ記憶
されており、これらの情報は、各音色選択スイッチ30
a乃至30hの選択に応じて、各モードにおいて選択さ
れる音色を示している。
【0037】また、図4に示す音色指示データ・テーブ
ルにおける上音色および下音色の領域には、スプリット
・モードにおいては、上音色の領域に鍵盤部20の上鍵
域で生成される楽音の音色を指示するデータが記憶さ
れ、下音色の領域に鍵盤部20の下鍵域で生成される楽
音の音色を指示するデータが記憶されているものであ
る。一方、シングル・モードおよびデュアル・モードに
おいては、上音色の領域には生成される楽音の音色を指
示するデータが記憶され、下音色の領域にはいずれの音
色の楽音も生成しないことを示すデータが記憶されてい
るものである。
【0038】従って、例えば、ピアノ1の音色を指定す
る音色選択スイッチ(PF1)30aが選択されている
場合には、シングル・モードあるいはデュアル・モード
においては、ピアノ1の音色の楽音が生成され、スプリ
ット・モードにおいては、鍵盤部20の上鍵域ではピア
ノ1の音色の楽音が生成され、下鍵域ではベース1(B
S1)の音色の楽音が生成される。
【0039】ここで、音色指示データ・テーブルのスプ
リット・モードにおける下音色の領域に記憶されている
音色について説明すると、ベース1(BS1)の音色
は、比較的落ち着いたウッド・ベースの音色であり、ベ
ース2(BS2)は比較的明るいエレクトリック・ベー
スの音色である。
【0040】図4に示す音色指示データ・テーブルから
理解されるように、スプリット・モードにおいては、上
音色が比較的落ち着いたピアノ1(PF1)あるいはエ
レクトリック・ピアノ1(EP1)の音色である場合に
は、下音色として比較的落ち着いたウッド・ベースの音
色であるベース1(BS1)を組み合わせ、上音色が比
較的明るいピアノ2(PF2)あるいはエレクトリック
・ピアノ2(EP2)の音色である場合には、下音色と
して比較的明るいエレクトリック・ベースの音色である
ベース2(BS2)を組み合わせている。
【0041】また、上音色がハープシコード(HPS)
あるいはビブラホン(VIB)の音色である場合には、
これらハープシコードやビブラホンという楽器が使用さ
れる音楽の楽器編成に合わせて、下音色として比較的落
ち着いたウッド・ベースの音色であるベース1(BS
1)を組み合わせている。
【0042】なお、オルガン(ORG)およびストリン
グス(STR)の音色に関しては、これらが全音域をカ
バーする音色であり、ベースの音色とは馴染みにくいの
で、これらオルガン(ORG)およびストリングス(S
TR)の音色を下鍵域に割り当てて下音色の領域に記憶
し、上鍵域には別の音色を割り当てて上音色の領域に記
憶するようにしている。
【0043】ところで、オルガン(ORG)およびスト
リングス(STR)の音色を下鍵域に割り当てる場合に
は、これらオルガン(ORG)およびストリングス(S
TR)の音色を上鍵域に割り当てる場合と比較して、音
高が2オクターブ高くなるように設定している。図4に
おいては、この音高が2オクターブ高いオルガン(OR
G)およびストリングス(STR)の音色を示す音色指
示データを、ORGおよびSTRにそれぞれダッシュを
付けて、ORG’(オルガン)およびSTR’(ストリ
ングス)により示している。
【0044】上記したように、オルガン(ORG)およ
びストリングス(STR)の音色を下鍵域に割り当てる
場合に、これらオルガン(ORG)およびストリングス
(STR)の音色を上鍵域に割り当てる場合と比較し
て、音高が2オクターブ高くなるように設定するのは、
オルガン(ORG)あるいはストリングス(STR)の
音色に関しては、音楽表現上ベース・パートとして使用
することが比較的まれであるので、ベース以外のパート
として演奏しやすいように、鍵盤部20の下鍵域を押鍵
して楽音を生成した場合にも、中音域以上の音高が得ら
れるようにするためである。
【0045】以上の構成において、図5以降に示すフロ
ーチャートを参照しながら上記した電子楽器の作用につ
いて説明する。なお、この電子楽器においては、メイン
・ルーチン(図示せず)内において、CPU10によっ
て各音色選択スイッチ30a乃至30h、スプリット・
モード選択スイッチ32および鍵盤部20の各鍵の操作
状態を繰り返し監視し、その監視により操作状態の変化
を検出して、検出内容に応じて図5以降のフローチャー
トに示す処理を適宜行うものである。
【0046】図5には、音色選択スイッチ30a乃至3
0hのいずれかのオン操作が検出された場合の処理内容
が示されている。
【0047】まず、音色選択スイッチ30a乃至30h
のいずれかのオン操作が検出されると、ステップS50
2において、オン操作が検出された音色選択スイッチ3
0a乃至30hに対応する音色を、選択音色として設定
する。
【0048】ステップS502の処理を終了すると、ス
テップS504へ進み、他にオン操作状態の音色選択ス
イッチ30a乃至30hがあるか否かを判断する。
【0049】ステップS504の判断結果が否定
(N)、即ち、他にオン操作状態の音色選択スイッチ3
0a乃至30hがなければ、シングル・モードあるいは
スプリット・モードであり、ステップS506へ進ん
で、音色指示データ・テーブルから選択音色に対応し、
かつ現在のモードに対応する上音色および下音色の音色
指示データを読み出し、それぞれ音色1および音色2と
して設定する。
【0050】例えば、スプリット・モードでない状態に
おいて、ピアノ1(PF1)の音色の音色選択スイッチ
(PF1)30aが単独で操作された場合(シングル・
モード)には、ピアノ1(PF1)に対応し、かつシン
グル/デュアル・モードに対応するデータ、即ち、ピア
ノ1(PF1)の音色を示す音色指示データを音色1と
して設定し、いずれの音色の楽音も生成しないことを示
す音色指示データを音色2として設定する。
【0051】また、スプリット・モードにおいて、ピア
ノ1(PF1)の音色の音色選択スイッチ(PF1)3
0aが単独で操作された場合には、ピアノ1に対応し、
かつスプリット・モードに対応するデータ、即ち、ピア
ノ1(PF1)の音色を示す音色指示データを音色1と
して設定し、ベース1(BS1)の音色を示す音色指示
データを音色2として設定する。
【0052】ステップS506の処理を終了すると、ス
テップS508へ進み、選択音色に対応する音色選択ス
イッチ30a乃至30hを示すLED34a乃至34h
を点灯するとともに、選択音色に対応する音色選択スイ
ッチ30a乃至30h以外の他の音色選択スイッチ30
a乃至30hを示すLED34a乃至34hを消灯し、
メイン・ルーチンにリターンする。
【0053】一方、ステップS504の判断結果が肯定
(Y)、即ち、他にオン操作状態の音色選択スイッチ3
0a乃至30hがあれば、ステップS510へ進んで、
オン操作状態となっている音色選択スイッチ30a乃至
30hの中で、図2において最も左側に位置する音色選
択スイッチ30a乃至30hに対応する音色を、選択音
色として設定する。
【0054】ステップS510の処理を終了すると、ス
テップS512へ進み、スプリット・モードであるか否
かを判断する。
【0055】ステップS512の判断結果が肯定
(Y)、即ち、スプリット・モードである場合には、ス
テップS506→ステップS508と進んで処理を行
う。つまり、音色指示データ・テーブルから選択音色に
対応し、かつスプリット・モードに対応する上音色およ
び下音色の音色指示データを読み出し、それぞれ音色1
および音色2として設定し、選択音色に対応する音色選
択スイッチ30a乃至30hを示すLED34a乃至3
4hを点灯するとともに、選択音色に対応する音色選択
スイッチ30a乃至30h以外の他の音色選択スイッチ
30a乃至30hを示すLED34a乃至34hを消灯
し、メイン・ルーチンにリターンする。
【0056】即ち、オン操作状態となっている音色選択
スイッチ30a乃至30hの中で、図2において最も左
側に位置する音色選択スイッチ30a乃至30hに対応
する音色のスプリット・モードとなる。
【0057】一方、ステップS512の判断結果が否定
(N)、即ち、デュアル・モードである場合には、ステ
ップS514へ進み、音色指示データ・テーブルから、
選択音色に対応し、かつシングル/デュアル・モードに
対応する上音色の音色指示データを読み出して音色1と
して設定する。
【0058】そして、ステップS514の処理を終了す
ると、ステップS516へ進み、音色指示データ・テー
ブルから、オン操作状態となっている音色選択スイッチ
30a乃至30hの中から、図2において左側から2番
目に位置する音色選択スイッチ30a乃至30hに対応
し、かつシングル/デュアル・モードに対応する上音色
の音色指示データを読み出して音色2として設定する。
【0059】即ち、ステップS514およびステップS
516の処理において、オン操作状態となっている音色
選択スイッチ30a乃至30hの中で、図2において最
も左側に位置する音色選択スイッチ30a乃至30hお
よび左側から2番目に位置する音色選択スイッチ30a
乃至30hに対応する音色が、音色1および音色2とし
てそれぞれ設定される。
【0060】例えば、スプリット・モードでない状態に
おいて、ピアノ1(PF1)の音色の音色選択スイッチ
(PF1)30aとビブラホン(VIB)の音色の音色
選択スイッチ(VIB)30dとを同時に操作した場合
には、ピアノ1(PF1)の音色に対応し、かつシング
ル/デュアル・モードに対応するデータ、即ち、ピアノ
1(PF1)の音色を示す音色指示データを音色1とし
て設定し、ビブラホン(VIB)の音色に対応し、かつ
シングル/デュアル・モードに対応するデータ、即ち、
ビブラホン(VIB)の音色を示す音色指示データを音
色2として設定する。
【0061】ステップS516の処理を終了すると、ス
テップS518へ進み、選択音色に対応する音色選択ス
イッチ30a乃至30hを示すLED34a乃至34
h、およびオン操作状態となっている音色選択スイッチ
30a乃至30hの中で、図2において左側から2番目
に位置する音色選択スイッチ30a乃至30hを示すL
ED34a乃至34hを点灯するとともに、それ以外の
他の音色選択スイッチ30a乃至30hを示すLED3
4a乃至34hを消灯し、メイン・ルーチンにリターン
する。
【0062】図6には、スプリット・モード選択スイッ
チ32のオン操作が検出された場合の処理内容が示され
ている。
【0063】まず、スプリット・モード選択スイッチ3
2のオン操作が検出されると、ステップS602におい
て、モードの反転を行う。即ち、スプリット・モード選
択スイッチ32のオン操作が検出されるまでスプリット
・モードであった場合には、スプリット・モードを解除
し、スプリット・モード選択スイッチ32のオン操作が
検出されるまでスプリット・モードでなかった場合に
は、スプリット・モードとする。
【0064】ステップS602の処理を終了すると、ス
テップS604へ進み、音色指示データ・テーブルか
ら、選択音色に対応し、かつ現在のモードに対応する上
音色および下音色の音色指示データを読み出し、それぞ
れ音色1および音色2として設定する。
【0065】ステップS604の処理を終了すると、ス
テップS606へ進み、モードに応じて、スプリット・
モード選択スイッチ32に対応するLED34iを点灯
または消灯する。即ち、スプリット・モードである場合
にはLED34iを点灯させ、スプリット・モードでな
い場合にはLED34iを消灯させる。
【0066】ステップS606の処理を終了すると、ス
テップS608へ進み、選択音色に対応する音色選択ス
イッチ30a乃至30hを示すLED34a乃至34h
を点灯するとともに、選択音色に対応する音色選択スイ
ッチ30a乃至30h以外の他の音色選択スイッチ30
a乃至30hを示すLED34a乃至34hを消灯し、
メイン・ルーチンにリターンする。
【0067】図7には、鍵盤部20のいずれかの鍵の押
鍵操作が検出された場合の処理内容が示されている。
【0068】まず、鍵盤部20のいずれかの鍵の押鍵操
作が検出されると、ステップS702において、音色2
に設定された楽音指示データが、いずれかの楽音を生成
することを示すものであるか否かを判断する。
【0069】ステップS702の判断結果が否定
(N)、即ち、音色2に設定された楽音指示データがい
ずれの楽音も生成しないことを示すものである場合(こ
の状態は、シングル・モードである。)には、ステップ
S704へ進み、楽音生成回路22に対して音色1で指
示される音色の音色データを供給し、押鍵された鍵に対
応する音高で音色1の楽音を発音するための楽音信号の
生成を指示する。従って、この場合には、放音部24か
らは、音色1の楽音のみが放音される。
【0070】そして、ステップS704の処理を終了す
ると、メイン・ルーチンへリターンする。
【0071】一方、ステップS702の判断結果が肯定
(Y)、即ち、音色2に設定された楽音指示データがい
ずれかの楽音を生成することを示すものである場合に
は、ステップS706へ進み、スプリット・モードであ
るか否かを判断する。
【0072】ステップS706の判断結果が否定
(N)、即ち、スプリット・モードでなくデュアル・モ
ードである場合には、ステップS708へ進み、楽音生
成回路22に対して音色1および音色2で指示される音
色の音色データをそれぞれ供給し、押鍵された鍵に対応
する音高で音色1の楽音および音色2の楽音を発音する
ための楽音信号の生成を指示する。従って、この場合に
は、放音部24からは、音色1の楽音および音色2の楽
音の2つの楽音が同時に放音される。
【0073】そして、ステップS708の処理を終了す
ると、メイン・ルーチンへリターンする。
【0074】一方、ステップS706の判断結果が肯定
(Y)、即ち、スプリット・モードである場合には、ス
テップS710へ進み、押鍵された鍵が鍵域の分割点よ
りも高音側であるか否かを判断する。
【0075】ステップS710の判断結果が肯定
(Y)、即ち、押鍵された鍵が鍵域の分割点よりも高音
側である場合には、ステップS712へ進み、楽音生成
回路22に対して音色1で指示される音色の音色データ
を供給し、押鍵された鍵に対応する音高で音色1の楽音
を発音するための楽音信号の生成を指示する。従って、
押鍵された鍵が鍵域の分割点よりも高音側である場合に
は、放音部24からは、音色1の楽音が放音される。
【0076】そして、ステップS712の処理を終了す
ると、メイン・ルーチンへリターンする。
【0077】一方、ステップS710の判断結果が否定
(N)、即ち、押鍵された鍵が鍵域の分割点よりも高音
側でない場合には、ステップS714へ進み、楽音生成
回路22に対して音色2で指示される音色の音色データ
を供給し、押鍵された鍵に対応する音高で音色2の楽音
を発音するための楽音信号の生成を指示する。従って、
押鍵された鍵が鍵域の分割点よりも低音側である場合に
は、放音部24からは、音色2の楽音が放音される。
【0078】そして、ステップS714の処理を終了す
ると、メイン・ルーチンへリターンする。
【0079】また、フローチャートを図示することは省
略したが、CPU10によって鍵盤部20の鍵の離鍵操
作が検出された場合には、楽音生成回路22に対して、
CPU10によって鍵盤部20の鍵の離鍵操作が検出さ
れるまで生成中であった楽音の中で、離鍵された鍵に対
応する音高の楽音信号の生成停止の指示がなされ、離鍵
された鍵に対応する音高の楽音が消音される。
【0080】なお、上記した実施の形態の説明において
は、シングル・モードにおいて音色選択スイッチ30a
乃至30hの2つ以上が同時に操作されたことに対応し
て、デュアル・モードに切り換えるようにしたが、この
方法に限られることなしに、これ以外の方法によってデ
ュアル・モードに切り換えるようにしてもよい。
【0081】例えば、スプリット・モード選択スイッチ
32と同様な、デュアル・モード切り換え用の専用の操
作子を設けるようにしてもよい。
【0082】また、上記した実施の形態の説明において
は、デュアル・モードとするときに音色選択スイッチ3
0a乃至30hの3つ以上が同時に操作された場合に
は、操作状態とされている音色選択スイッチ30a乃至
30hの中から、図2において左側から1番目および2
番目の音色選択スイッチ30a乃至30hに対応する2
つの音色を選択するようにしたが、これに限られること
なしに、例えば、最後に操作された音色選択スイッチ3
0a乃至30hに対応する音色と、操作状態とされてい
る音色選択スイッチ30a乃至30hの中で最後に操作
されたものを除き、図2において最も左側に位置する音
色選択スイッチ30a乃至30hに対応する音色との、
2つの音色を選択するようにしてもよい。
【0083】さらに、上記した実施の形態の説明におい
ては、デュアル・モードからスプリット・モードへ切り
換えられた場合には、デュアル・モードにおいて選択さ
れていた2つの音色の中で、図2において左側に位置す
る音色選択スイッチ30a乃至30hに対応する音色が
選択されるようにしたが、これに限られることなしに、
例えば、デュアル・モードにおいて最後に操作された音
色選択スイッチ30a乃至30hに対応する音色を選択
するようにしてもよい。
【0084】さらにまた、上記した実施の形態の説明に
おいては、スプリット・モードにおいて音色選択スイッ
チ30a乃至30hの2つ以上が同時に操作された場合
には、図2において最も左側に位置する音色選択スイッ
チ30a乃至30hに対応する音色を選択するようにし
たが、これに限られることなしに、例えば、スプリット
・モードにおいて最後に操作された音色選択スイッチ3
0a乃至30hに対応する音色を選択するようにしても
よい。
【0085】また、上記した実施の形態の説明において
は、スプリット・モードにおいて音色選択スイッチ30
a乃至30hの2つ以上が同時に操作された場合でも、
スプリット・モードを維持してデュアル・モードに切り
換わらないようにしたが、これに限られることなしに、
例えば、スプリット・モードにおいて音色選択スイッチ
30a乃至30hの2つ以上が同時に操作された場合
は、スプリット・モードを解除してデュアル・モードに
切り換わるようにしてもよい。
【0086】さらに、上記した実施の形態の説明におい
ては、スプリット・モード時の各鍵域に対する音色の組
み合わせを固定とし、組み合わせに応じて一方の鍵域に
自動的に割り当てられた音色を使用者が切り換えること
を不可能としたが、これに限られることなしに、例え
ば、自動的に割り当てられた音色を、使用者が任意に切
り換えることが可能となるようにしてもよい。
【0087】さらにまた、上記した実施の形態の説明に
おいては、スプリット・モード時の各鍵域に対する音色
の組み合わせをROM14に固定的に記憶するようにし
たが、この音色の組み合わせをRAM16に記憶するよ
うにし、使用者が任意に設定して記憶することができる
ようにしてもよい。
【0088】また、上記した実施の形態の説明において
は、1段鍵盤を2つの鍵域に分割することにより2つの
鍵盤部を得る電子楽器に関して本発明を適用したが、2
段鍵盤あるいは3段鍵盤を有する電子楽器に本発明を適
用してもよい。
【0089】また、上記した実施の形態の説明において
は、音色指示データ・テーブルにシングル・モード、デ
ュアル・モードに共通して音色指示データを記憶するよ
うにしたが、各モード毎に音色指示データを記憶するよ
うにしてもよい。さらにこのとき、シングル・モードお
よびスプリット・モードの音色指示データに関しては、
上記した実施の形態の説明と同様に各音色選択スイッチ
に対応してデータを記憶し、デュアル・モードの音色指
示データに関しては、2つの音色選択スイッチの各組み
合わせに対応してデータを記憶しておくようにしてもよ
い。
【0090】例えば、ピアノ1(PF1)の音色を指定
する音色選択スイッチ(PF1)30aとピアノ2(P
F2)の音色を指定する音色選択スイッチ(PF2)3
0bとの組み合わせに対応してピアノ1(PF1)およ
びピアノ2(PF2)の音色指示データを、ピアノ1
(PF1)の音色を指定する音色選択スイッチ(PF
1)30aとハープシコード(HPS)の音色を指定す
る音色選択スイッチ(HPS)30cとの組み合わせに
対応してピアノ1(PF1)およびハープシコード(H
PS)の音色指示データを、・・・、オルガン(OR
G)の音色を指定する音色選択スイッチ(ORG)30
gとストリングス(STR)の音色を指定する音色選択
スイッチ(STR)30hとの組み合わせに対応してオ
ルガン(ORG)およびストリングス(STR)の音色
指示データをそれぞれ記憶しておく。このようにした場
合には、音色選択スイッチのオン操作検出処理におい
て、いずれのモードであっても、操作された音色選択ス
イッチあるいはその組み合わせ対応して読み出した2つ
の音色指示データを、音色1および音色2として設定す
ればよいため処理が簡単になる。
【0091】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、第1の鍵盤部に対する音色の指定を行うだ
けで、第1の鍵盤部の音色に組み合わせるのにふさわし
い音色を、第2の鍵盤部に自動的に割り当てることがで
きるようになり、使用者の各鍵盤部に対する音色指定操
作が簡素化されて、操作性が向上されるとともに、使用
者が音色組み合わせの知識を備えていなくても、音楽表
現上優れた音色組み合わせを自動的に得ることができる
ようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子楽器の音色割り当て装置の実
施の形態の一例を備えた電子楽器のブロック構成図であ
る。
【図2】パネル部の概略的な構成を示す説明図である。
【図3】各種のモードの遷移を示す遷移図である。
【図4】ROMに設定された音色指示データ・テーブル
の記憶内容を図表的に示す説明図である。
【図5】いずれかの音色選択スイッチのオン操作が検出
された場合の処理内容を示すフローチャートである。
【図6】スプリット・モード選択スイッチのオン操作が
検出された場合の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】鍵盤部のいずれかの鍵の押鍵操作が検出された
場合の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス 14 ROM 16 RAM 18 パネル部 20 鍵盤部 22 楽音生成回路 24 放音部 30a乃至30h 音色選択スイッチ 32 スプリット・モード選択スイ
ッチ 34a乃至34i LED

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の鍵盤部および第2の鍵盤部にそれ
    ぞれ対応する演奏情報に応じて、前記第1の鍵盤部に割
    り当てられた音色の楽音および前記第2の鍵盤部に割り
    当てられた音色の楽音をそれぞれ生成する楽音生成手段
    と、 複数の音色の中から任意の音色を指定可能な音色指定手
    段と、 前記音色指定手段により指定された音色を第1の音色と
    して、前記第1の鍵盤部に割り当てる第1の音色割り当
    て手段と、 前記音色指定手段により指定された音色に応じて、前記
    第1の鍵盤部に割り当てられる前記第1の音色に対応
    し、かつ前記第1の音色とは異なる音色を第2の音色と
    して前記第2の鍵盤部に割り当てる第2の音色割り当て
    手段とを有することを特徴とする電子楽器の音色割り当
    て装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子楽器の音色割り当て
    装置において、 前記第2の音色割り当て手段は、 前記音色指定手段が指定可能な複数の音色の各々にそれ
    ぞれ対応して、前記第2の音色を指示する音色指示情報
    を予め記憶した記憶手段と、 前記音色指定手段の音色指定に応じて、前記記憶手段か
    ら前記第1の音色に対応する前記第2の音色の音色指示
    情報を読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された音色指示情報に基
    づいて、前記第2の音色を前記第2の鍵盤部に割り当て
    る割り当て手段とを有することを特徴とする電子楽器の
    音色割り当て装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子楽器の音色割り当て
    装置において、 前記第1の鍵盤部および前記第2の鍵盤部は、 1つの鍵盤を所定の分割点を境界として複数に分割して
    得られる第1の鍵域および第2の鍵域により構成される
    ことを特徴とする電子楽器の音色割り当て装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子楽器の音色割り当て
    装置において、 前記鍵盤の前記第1の鍵域および前記第2の鍵域におい
    て同一の音色の楽音を生成する第1のモードと、前記鍵
    盤の前記第1の鍵域と前記第2の鍵域とにおいて異なる
    音色の楽音を生成する第2のモードとの間で、任意のモ
    ードを選択可能なモード選択手段と、 前記音色指定手段によって指定された音色を、前記モー
    ド選択手段によって前記第1のモードが選択されている
    ときに、前記同一の音色として前記鍵盤の前記第1の鍵
    域および前記第2の鍵域に割り当てる割り当て手段とを
    有し、 前記第1の音色割り当て手段は、 前記第1のモードにおいて前記音色指定手段によって指
    定された音色を、前記モード選択手段によって前記第2
    のモードが選択されたときに、前記第1の鍵域に前記第
    1の音色として割り当てる割り当て手段を有することを
    特徴とする電子楽器の音色割り当て装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の電子楽器の音色割り当て
    装置において、 前記鍵盤の前記第1の鍵域と前記第2の鍵域とで異なる
    音色の楽音を生成する第2モードと、前記鍵盤の前記第
    1の鍵域および前記第2の鍵域のいずれにおいても異な
    る複数の音色からなる複数の楽音を同時に生成する第3
    のモードとの間で、任意のモードを選択可能なモード選
    択手段と、 前記音色指定手段によって指定された複数の音色を、前
    記モード選択手段によって前記第3のモードが選択され
    ているときに、前記異なる複数の音色として前記鍵盤の
    前記第1の鍵域および前記第2の鍵域に割り当てる割り
    当て手段とを有し、 前記第1の音色割り当て手段は、 前記第3のモードにおいて前記音色指定手段によって指
    定された前記異なる複数の音色のうちのいずれかを、前
    記モード選択手段によって前記第2のモードが選択され
    たときに、前記第1の鍵域に前記第1の音色として割り
    当てる割り当て手段を有することを特徴とする電子楽器
    の音色割り当て装置。
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