JP5699564B2 - 音楽アプリケーションプログラム及び電子音楽装置 - Google Patents

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Description

この発明は、パッド型演奏操作子の操作に応じて当該パッドに予め割り当て済みの楽音を発生させる楽音制御を行う音楽アプリケーションプログラム、前記音楽アプリケーションプログラムにより実現される楽音制御機能と同等の機能を少なくとも有する電子音楽装置に関する。特に、1つのパッドに対し複数の異なる楽音を割り当てた場合に、当該パッドが操作された領域に応じて組み合わせの異なる楽音を発生させる技術に関する。
従来から、複数のパッド型演奏操作子(以下、単にパッドと呼ぶ)を有してなり、前記各パッド1つ1つに対して複数の異なる楽音(例えば、ピアノ、木琴、ギターなどの音階音であってC4、E4、A5などの複数の異なる音高、又は複数の異なるドラム音など、以下、複数の異なる音高及び/又は異なる音色と言う)を予め割り当てておき、ユーザによる1度のパッド操作に応じて前記割り当て済みの複数の異なる音高(及び/又は音色)の楽音を同時に発生させる楽音制御を行う電子音楽装置が知られている。例えば、1つのパッドに対して3つの異なる音高の楽音「C4」、「E4」、「G4」を予め割り当てておいた場合、ユーザは当該パッドの操作を1度行うだけで前記異なる音高の組み合わせからなる楽音、この例では「C(メジャー)」の和音を発生させることができる。こうした装置の一例を挙げると、例えば下記に示す非特許文献1に記載の装置などがある。
また、最近では、スレート型のパーソナルコンピュータ(タブレット端末などと呼ばれる)やスマートフォンなどの電子機器に所定の音楽機能を実現する音楽アプリケーションプログラム(ソフトウェアプログラム)をインストールし、該プログラムを動作させることにより前記電子機器を単なる楽音再生可能な再生器としてだけでなくユーザ演奏可能な電子楽器として楽しむことのできるようになっている。そうした音楽アプリケーションプログラムの1つとして、例えば電子機器のタッチパネル式ディスプレイ上に上記したようなパッド型演奏操作子を仮想表示しておき、ユーザによる該表示されたパッド(仮想操作子である)へのタッチ操作に応じて前記パッドに対し予め割り当て済みである複数の異なる音高(及び/又は音色)の楽音を発音させる楽音制御を行うものがある。なお、この明細書において、楽音という場合、音楽的な音に限るものではなく、音声あるいはその他任意の音を含んでいてもよい意味あいで用いるものとする。
"DTX-MULTI 12 取扱説明書",2009年,ヤマハ株式会社,インターネット〈http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/ssdrums/dtxm12_ja_om_a0.pdf〉
上述したように、従来知られた電子音楽装置や音楽アプリケーションプログラムでは、1つのパッドに対し複数の異なる音高の楽音として例えば「C4」、「E4」、「G4」の3つの異なる音高の楽音(音階音)が予め割り当てられている場合、当該パッド操作に応じて前記割り当て済みの「C4」「E4」「G4」を構成音とする「C(メジャー)」の和音を必ず発生するようになっていた。すなわち、当該パッド操作によっては前記「C4」「E4」「G4」の3音の組み合わせ以外の異なる組み合わせからなる楽音(例えば「C4」と「G4」の2音、「C4」と「E4」の2音、「E4」と「G4」の2音など)を発生させることができず演奏に変化をつけにくい、という問題があった。
そこで、上記問題を解決するために、他のパッドに対してそれぞれ別々に「C4」と「G4」、「C4」と「E4」、「E4」と「G4」を割り当てておく、つまり第1パッドに「C4」「E4」「G4」の3つの異なる音高の楽音、第2パッドに「C4」「G4」の2つの異なる音高の楽音、第3パッドに「C4」「E4」の2つの異なる音高の楽音、第4パッドに「E4」と「G4」の2つの異なる音高の楽音を割り当てておき、これら第1〜第4の各パッドを適宜に操作することにより和音「C(メジャー)」の構成音のうち組み合わせの異なる楽音を発生させるようにすることが考えられる。
しかしながら、電子音楽装置においては本体パネルの制約などから物理的な演奏操作子である前記パッドを設置できる数に限りがあるし、また音楽アプリケーションプログラムにおいてはディスプレイの制約などから仮想操作子である前記パッドを表示できる数に限度があるために、上記したように例えば1つの和音「C(メジャー)」の構成音「C4」「E4」「G4」の異なる組み合わせに応じて1つずつパッドを割り当ててしまうと、1つの和音だけで多くのパッドが占有されてしまうことになり、それに伴いパッド操作で演奏可能な和音の種類が制限されるという不都合が新たに生じる。なお、上記の問題はパッドに対して異なる音高の楽音(音階音)を割り当てた場合に限らず、例えばパッドに対して異なるドラム音などの楽音(非音階音)を複数割り当てた場合にも同様に起こり得る問題である。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、1つのパッドに複数の楽音を割り当てた場合において、当該パッドが操作された領域に応じて前記複数楽音のうち組み合わせの異なる楽音を発生させることのできるようにした、音楽アプリケーションプログラム及び電子音楽装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る音楽アプリケーションプログラムは、コンピュータに、演奏操作に応じて発生させる制御対象の楽音として、1つの演奏操作子に対し音高及び音色の少なくとも一方が異なる複数の楽音を割り当てる手順であって前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域互いに重ならないように複数に分割した部分領域のそれぞれに対して、及び前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域に対して、前記複数の楽音のいずれかを割り当てる前記手順と、前記演奏操作子に対する演奏操作を検出する手順であって、当該演奏操作子の前記操作領域のうちのどの部分領域で前記演奏操作がなされたかを検出する前記手順と、前記演奏操作子に対する演奏操作の検出に応じて、前記割り当てに従う楽音を発生させる楽音制御を行う手順であって前記検出された演奏操作が1つの部分領域でのみなされたときは該部分領域に割り当てられた楽音及び前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行、前記検出された演奏操作が複数の部分領域なされたときは該複数の部分領域に割り当てられた全ての楽音及び前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行う前記手順とを実行させるためのプログラムである。
本発明によると、1つの演奏操作子に対し複数の異なる楽音を割り当てる場合に、前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域互いに重ならないように複数に分割した部分領域毎に前記複数の楽音のいずれかを割り当てることできるようにし、かつ、前記操作領域として検知可能な範囲の全域に対して前記複数の楽音のいずれかを割り当てることができるようにしている。そして、前記演奏操作子に対する演奏操作を検出した際には、前記検出された演奏操作が1つの部分領域でのみなされたときは該部分領域に割り当てられた楽音と前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行う一方で、前記検出された演奏操作が複数の部分領域なされたときは該複数の部分領域に割り当てられた全ての楽音と前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行うようにした。このようにすると、ユーザは1つの演奏操作子において演奏操作する領域を適宜にかえるだけで、予め割り当てておいた複数の楽音の組み合わせの異なる楽音を発生させることができるようになる。したがって、少ない演奏操作子で多彩な組み合わせの楽音演奏を行うことが可能となるし、また1つの和音だけで多くの演奏操作子が占有されてしまうことによる演奏可能な和音の種類が制限されるという不都合が生じない。
本発明の請求項4に係る電子音楽装置は、演奏操作子と、演奏操作に応じて発生させる制御対象の楽音として、1つの前記演奏操作子に対し音高及び音色の少なくとも一方が異なる複数の楽音を割り当てる割当手段であって前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域互いに重ならないように複数に分割した部分領域のそれぞれに対して、及び前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域に対して、前記複数の楽音のいずれかを割り当てる前記割当手段と、前記演奏操作子に対する演奏操作を検出する検出手段であって、当該演奏操作子の前記操作領域のうちのどの部分領域で前記演奏操作がなされたかを検出する前記検出手段と、前記演奏操作子に対する演奏操作の検出に応じて、前記割り当てに従う楽音を発生させる楽音制御を行う楽音制御手段であって前記検出された演奏操作が1つの部分領域でのみなされたときは該部分領域に割り当てられた楽音及び前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行、前記検出された演奏操作が複数の部分領域なされたときは該複数の部分領域に割り当てられた全ての楽音及び前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行う前記楽音制御手段とを具える。これによれば、ユーザは1つの演奏操作子において演奏操作する領域を適宜にかえるだけで、予め割り当てておいた複数の楽音の組み合わせが異なる楽音を発生させることができるようになる。
本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサで実行可能なプログラムの発明として構成し実施することができるのみならず、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
この発明によれば、1つの演奏操作子に対し複数の異なる楽音を割り当てる場合に、演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域互いに重ならないように複数に分割した部分領域毎に複数の楽音のいずれかを割り当てることができるようにし、かつ、前記操作領域として検知可能な範囲の全域に対して前記複数の楽音のいずれかを割り当てることができるようにしたことから、ユーザは1つの演奏操作子において演奏操作する領域を適宜にかえるだけで、予め割り当てておいた複数の楽音の組み合わせが異なる楽音を発生させることができるようになる、という効果が得られる。また、複数の部分領域は検知可能な範囲の全域を互いに重ならないように分割したものであるため、限られたスペースであっても、各部分領域の面積を広く確保できる。また、部分領域に割り当てられた楽音と全域に対して割り当てられた楽音とを組み合わせた楽音を発生することができるため、分割する部分領域の数が比較的少なくても、同時発音可能数を多くすることができ、限られたスペースを分割して部分領域を画成する場合に、より多くの楽音を割り当てることができ(例えば、全域を2分割した部分領域であっても、3音発生可能となり、演奏操作子の面積が小さいものであっても、3音からなる和音演奏を容易に行うことができる)、演奏操作子の小型化と高機能化に適する。
本発明に係る音楽アプリケーションプログラムを適用した電子機器の全体構成の一実施例を示すハード構成ブロック図である。 表示器に表示される楽音制御画面の一実施例を示す概念図である。 メイン処理の一実施例を示すフローチャートである。 演奏モード処理の一実施例を示すフローチャートである。 編集モード処理の一実施例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明に係る音楽アプリケーションプログラムを適用可能な電子機器の一実施例を示すハード構成ブロック図である。ここに示す電子機器はコンピュータを用いて構成されてなり、前記コンピュータが後述の音楽アプリケーションプログラム(図3参照)を実行することに基づき、ユーザによるパッドへのタッチ操作に応じて複数の異なる音高(及び/又は音色)の楽音を同時に発生させる楽音制御を実施することが可能となる、例えばスレート型のパーソナルコンピュータやスマートフォン等の電子機器である。
図1に示す電子機器は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、この電子機器全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してROM2、RAM3、検出回路4、表示回路5、音源回路7、記憶装置9、通信インタフェース(I/F)10がそれぞれ接続されている。
ROM2は、CPU1により実行される各種プログラムや各種データを格納するものである。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
表示器6は、例えば液晶表示パネル(LCD)で構成されたタッチパネル式のディスプレイである。検出回路4は、ユーザによる前記表示器6へのタッチ操作を検出(認識)することに応じて該タッチ操作された前記表示器6上の領域を特定する検知信号をデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表示回路5は後述の音楽アプリケーションプログラムの実行に基づき「楽音制御画面」(後述する図2参照)等の各種画面を表示器6に表示するのは勿論のこと、ROM2や記憶装置9等に記憶される音楽アプリケーションプログラムや各種情報あるいはCPU1の制御状態などを表示する。なお、前記表示器6のタッチパネル方式は公知のどのようなものであってもよく、前記液晶表示パネル(LCD)は例えば静電容量型、抵抗膜型、光センサ内蔵型などどのようなタイプのものであってもよい。
音源回路7は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由して与えられる演奏情報(例えばMIDIデータなど)の入力に応じて、該演奏情報に基づき楽音信号を発生する。この実施形態では、ユーザによる前記表示器6へのタッチ操作に応じて検出回路4から出力される検知信号に応じて、当該表示器6上に表示された楽音制御画面(図2参照)の表示内容に応じて決まる(予め対応付けられた)演奏情報が生成され、該生成された演奏情報がデータ及びアドレスバス1Dを介して音源回路7に与えられる。ただし、タッチ操作に応じて演奏情報を生成するか否かは、当該電子機器における機器設定が「演奏モード」に設定されているか「編集モード」に設定されているかによる。ここに示す例では、「演奏モード」に設定されている場合に演奏情報が生成される。
音源回路7から発生された楽音信号は、図示しない効果回路などを介して効果付与されてアンプやスピーカなどを含むサウンドシステム8から発音される。この音源回路7とサウンドシステム8の構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源回路7はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、CPU1によるソフトウェア処理で構成してもよいし、また専用のハードウェアで構成してもよい。
記憶装置9は、CPU1が実行する各種制御プログラム(音楽アプリケーションプログラムなど)、楽音制御のためのパラメータなどの各種データを記憶する。なお、上述したROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この記憶装置9(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1に実行させることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、記憶装置9はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD‐ROM・CD‐RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の様々な形態の可搬記憶媒体を利用した記憶装置であってもよい。あるいは、フラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよい。
通信インタフェース(I/F)10は、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークを介して図示を省略したサーバコンピュータ等と接続され、当該サーバから制御プログラムあるいは各種データなどを本電子機器側に取り込むためのインタフェースである。すなわち、ROM2や記憶装置9等に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合に、サーバから制御プログラムや各種データをダウンロードするために用いられる。通信インタフェース(I/F)10は、有線又は無線の近距離通信インタフェースでもよく、電子楽器など外部の電子音楽装置と演奏情報の送受信をするものであってもよい。こうした通信インタフェース10は、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。
なお、本発明に係る音楽アプリケーションプログラムを適用可能な電子機器として、上述した実施例では音源回路7及びサウンドシステム8を有してなる電子機器を例に示したがこれに限らず、音源回路7及びサウンドシステム8を有していない電子機器であってもよい。その場合、当該機器で生成した演奏情報を通信インタフェース10を介して接続されている外部の電子楽器に送信し、該外部の電子楽器に前記演奏情報に基づく楽音を発音させるようにするとよい。
上述したように、図1に示す電子機器において後述する音楽アプリケーションプログラム(図3参照)を動作させると、表示器6に「楽音制御画面」が表示される。ユーザはこの楽音制御画面上の個々のパッド(仮想操作子)を操作して楽音を発生させることができるだけでなく(演奏モードの場合)、この楽音制御画面を利用して個々のパッドに対して前記操作に応じて発生させる楽音の割り当てを行うことができるようになっている(編集モードの場合)。こうした「楽音制御画面」について図2を用いて説明する。図2は、「楽音制御画面」の一実施例を示す概念図である。
図2に示す「楽音制御画面」には、電子楽器等に実際に配置されている各種の物理的な演奏操作子や設定操作子を模した仮想操作子(X,Y,XE)が少なくとも表示される。図示の例では、仮想の設定操作子として「編集」ボタンXEが画面左方に表示されている。仮想の演奏操作子として縦4個、横4個、合計16個のパッド型の演奏操作子Xがマトリックス状に表示されており、またそれらの下方には所定範囲の音高(ここではC3〜B5までの2オクターブ分)を指定可能な鍵盤型演奏操作子Yが表示されている。これらのパッド型演奏操作子Xや鍵盤型演奏操作子Yは、楽音発生のために用いられるだけでなく楽音割り当てのためにも用いられる。なお、パッド型演奏操作子Xの表示形状は図示したような四角形に限らず、円形、四角形以外の多角形など任意の形状であってよい。
個々のパッドXに対しては、1乃至複数(例えば最大5つ、これに限られない)の異なる音高(及び/又は音色、以下同じ)の楽音を割り当てることが可能となっており、楽音発生時には該割り当てられた1乃至複数の楽音が発音されることになる。ユーザは、前記各パッドXに割り当てる複数の楽音を任意に設定することができる。その手順を説明すると、まずユーザは「編集」ボタンXEを押して機器設定を「演奏モード」から「編集モード」へと移行させた上で、新たに楽音を割り当てたいパッドXをタッチ操作により選択する。該パッドXへのタッチ操作に従って、小さなウィンドウからなる「楽音割当画面」Zが前面にポップアップ表示される(図2ではパッド名称「Pad Name0」が付されたパッドX0を選択した場合を示す)。この楽音割当画面Zは、選択されたパッドXに対する楽音割り当てを行うための専用画面である。
前記楽音割当画面Zには「Clear」ボタンZ1,「Done」ボタンZ2が表示されると共に、選択されたパッドのパッド名称Z3、選択されたパッドに対する楽音割当状態を表すパッド領域選択Z4、ノート設定Z5、ベロシティ設定Z6が表示される。図示の例では、パッドX0に対して「C4、E4、G4」の3つの異なる音高の楽音が割り当てられた状態にあることがわかる。なお、割り当てる楽音が音階音ではなくドラム音などの非音階音である場合は、「C4、E4、G4」などのノートナンバは異なる音色の楽音に対応する。
前記「Clear」ボタンZ1は、選択されたパッドに対する楽音割当状態をクリア(消去)して未割当状態とするための仮想操作子である。この「Clear」ボタンZ1がタッチ操作された場合、パッド領域選択Z4、ノート設定Z5、ベロシティ設定Z6には何も表示されない。前記「Done」ボタンZ2は、ユーザによる楽音の割り当て操作に従い生成される割当情報を保存するための仮想操作子である。当該「Done」ボタンZ2がタッチ操作された場合には、ポップアップ表示されていた楽音割当画面Zが閉じられる。その後、楽音を割り当てたい他のパッドX(例えばパッド名称「Pad Name1」が付されたパッドX1)がタッチ操作により選択されると、新たに「楽音割当画面」Zがポップアップ表示されて当該選択されたパッドX1に対する楽音割り当てが可能な状態になる。
割り当てる楽音の選択は、鍵盤型演奏操作子Yの任意の鍵をタッチ操作することによって指定できてもよいし、通信インタフェース10を介して接続された外部の電子楽器などから指定できてもよいし、あるいは楽音割当画面Zからノートを直接指定することによってもよい。ベロシティについても同様に設定することができるようになっていてよい。1つのパッドXに対して複数の楽音を割り当てる場合、1つのパッドXにおいて演奏操作を検知可能な操作領域のうちどの領域(部分領域)でどの楽音を発音させるかを設定することのできるようになっている。この実施形態においては、パッド領域選択Z4に表示されている全域(ALL)、左半分の領域(L)、右半分の領域(R)のいずれかを選択して、それぞれの領域(部分領域)に対して1つの楽音を設定することのできるようになっている。図示の例では、全域(ALL)に対して「G4」、左領域(L)に対して「E4」、右領域(R)に対して「C4」の異なる音高の楽音が割り当てられた状態にある。
なお、全ての楽音が全域(ALL)で表示される場合以外では、領域分けがなされていることを示す分割線などをパッド上に表示するようにするとよい。また、領域分けは上記したような全域(ALL)、左領域(L)、右領域(R)という分け方に限られない。このように、編集モードにおいては、ユーザによるパッドXのタッチ操作に応じて複数の楽音を割り当てる対象のパッド選択がなされ、該選択されたパッドXに対して楽音の割り当てを行う楽音割当制御が行われる。これに基づき選択されたパッドXに対する楽音割当情報が生成される。この楽音割当情報は、前記パッド選択領域毎に割り当てられた楽音のノート情報及びベロシティなどを記憶してなる。
「Done」ボタンZ2がタッチ操作され楽音割当画面Zが閉じられた後のパッドXの表示には、割り当てた楽音に関する表示が付加される。1つのパッドXに対して割り当てた楽音が1つのみであれば、当該楽音単体の名称として音高をパッド名称の下方(勿論、これに限らない)に表示する。例えばパッドX2に対して「C4」の1音のみを割り当てたような場合には、当該パッドX2のパッド名称「Pad Name2」の下に音高「C4」を表示する。1つのパッドXに対して割り当てた楽音が複数であり、しかもその複数の楽音が和音の構成音である場合には、上記したような単音の名称表示に代えて和音名をパッド名称表示の下方に表示する。例えばパッドX1に対して「C4、E4、G4」の3音を割り当てたような場合には、当該パッドX1のパッド名称「Pad Name1」表示の下に和音名「C(メジャー)」を表示する。こうして、各パッドXに割り当てた複数の楽音が和音を構成する場合には単音の名称に代えて和音名を表示することによれば、複数の単音名称を列記するよりも格段に視認性がよくなるので都合がよい。
なお、パッドXに割り当てた複数の楽音が和音を構成しないものである場合には、それらの単音の名称を列記すればよい。ただし、和音を構成しない場合であっても割り当てた複数の楽音が特定の音楽関係を有する場合、例えば割り当てた2音がオクターブ違いの場合などには「ユニゾン」などのようにして、それらの楽音が有する特定の音楽関係を表す表示を行えばよい。また、和音が割り当てられているパッドXと単音が割り当てられているパッドXとで表示態様を異ならせるようにするとよい。こうすると、和音の名称と単音の名称とが一致するような場合、例えば和音「C6(6th)」と単音の音高「C6」の楽音がそれぞれ割り当てられているような場合であっても各パッドXの表示態様が異なるので、ユーザは和音であるか単音であるかを識別することができる。
編集モードであるときに「編集」ボタンXEが操作された場合には、機器設定が編集モードから演奏モードへと移行される。演奏モードにおいては、ユーザによるパッドXのタッチ操作に応じて、該タッチ操作されたパッドXに割り当て済みの楽音を発生させる楽音制御が行われる。すなわち、演奏モードはユーザ操作に従って楽音を発生させるモードであり、この演奏モードが設定されているときは各パッドXへのタッチ操作に応じて前記割り当て済みの楽音を発生させる楽音制御を行う演奏情報が生成される。この際に、ユーザによりタッチ操作されたパッドXの領域(操作領域)に応じて、該領域に割り当てられた楽音を発音させる(当該電子機器に音源を含む場合)、又は通信インタフェース10を介して接続された外部の電子楽器等に割り当てられた楽音を発音させる(当該電子機器に音源を含まない場合)ための楽音制御が行われる。
なお、図2に示す楽音制御画面に表示されるパッド型演奏操作子Xに割り当てる楽音は音階音に限らず、打楽器音や効果音などの非音階音であってもよい。
なお、鍵盤型演奏操作子Yの任意の鍵をタッチした状態でその位置から左右方向のいずれかに指を表示器6から離すことなくスライドさせることによって、指定可能な音高の範囲を変更できてよい。また、こうした鍵盤型演奏操作子Yを表示しなくてもよいが、表示したほうが割り当てる楽音を視覚的に把握することができるしまた簡単に割り当てできるので有利である。
次に、表示器6上に上記したような複数のパッドX(仮想操作子)を有する楽音制御画面(図2参照)を表示させ、該楽音制御画面を利用して個々のパッドXに対し複数の楽音を割り当てる楽音割当制御を行うと共に、ユーザ操作に従って楽音を発生させる楽音制御を実現する、本願発明に係る音楽アプリケーションプログラムについて図3〜図5を用いて説明する。図3は、本願発明に係る音楽アプリケーションプログラムにより実現されるメイン処理の一実施例を示すフローチャートである。すなわち、この「メイン処理」は当該音楽アプリケーションプログラムの実行指示に応じて開始されて、実行終了指示に応じて終了される。
ステップS1は、初期化を実行する。初期化処理としては、例えば各種パラメータの初期化、前回終了した時点におけるパラメータ(各パッドへの楽音割当状態など)の再現、さらには機器設定を演奏モードに設定した上で上述の「楽音制御画面」(図2参照)を表示器6に表示するなどの処理がある。このとき、楽音制御画面上には楽音割当画面Zが表示されていないのは勿論である。
ステップS2は、機器設定が演奏モードであるか否かを判定する。演奏モードであると判定した場合には(ステップS2のYES)、「演奏モード処理」を実行する(ステップS3)。一方、演奏モードでないと判定した場合つまりは編集モードである場合には(ステップS2のNO)、「編集モード処理」を実行する(ステップS4)。これらの処理については後述する(図4及び図5参照)。ステップS5は、当該音楽アプリケーションプログラムの実行終了指示が行われたか否かを判定する。実行終了指示が行われていないと判定した場合には(ステップS5のNO)、上記ステップS2の処理に戻ってステップS2〜S5の処理を繰り返し実行する。他方、実行終了指示が行われたと判定した場合には(ステップS5のYES)、当該処理を終了する。
図4は、上記「メイン処理」で実行される「演奏モード処理」(図3のステップS3参照)の一実施例を示すフローチャートである。ステップS11は、表示器6上に表示された楽音制御画面(図2参照)の「編集」ボタンXEが操作されたか否かを判定する。「編集」ボタンXEが操作されたと判定した場合には(ステップS11のYES)、機器設定を演奏モードから編集モードに移行させるだけで(ステップS14)、後述の楽音制御を行うことなく当該処理を終了する。「編集」ボタンXEが操作されていないと判定した場合には(ステップS11のNO)、楽音制御画面のパッドXのいずれかへのタッチ操作がなされたか否かを判定する(ステップS12)。
パッドXのいずれにもタッチ操作がなされていないと判定した場合には(ステップS12のNO)、後述の楽音制御を行うことなく当該処理を終了する。一方、パッドXいずれかへのタッチ操作がなされたと判定した場合には(ステップS12のYES)、タッチ操作されたパッドXの領域を特定し該特定した領域に割り当てられている楽音を発音する(あるいは外部接続されている電子楽器へ演奏情報を送信する)ための楽音制御を行う(ステップS13)。具体的には、パッドXへのタッチ操作開始(タッチオン)で楽音の発音を開始させる演奏情報を音源回路7(あるいは外部電子楽器)に対して出力し、タッチ操作終了(タッチオフ)で楽音の発音を終了させる演奏情報を音源回路7(あるいは外部電子楽器)に対して出力し、音源回路7(あるいは外部電子楽器)により前記演奏情報に基づき楽音信号を生成させる。
この際に、タッチ操作されたパッドXの領域が1つのパッドX内の複数の領域であると特定されたときは、特定した複数の領域に割り当てられている楽音を全て同時に発音させる。例えば、図2に示されるパッドX0の左領域のみが操作された場合には「E4とG4」の2音を、右領域のみが操作された場合には「C4とG4」の2音を、左右両方の領域が同時に操作された場合には「C4とE4とG4」の3音をそれぞれ同時に発音する楽音制御が行われる。これにより、ユーザは和音構成音の組み合わせを微妙に異ならせた複雑な演奏を行うことが、1つのパッドXの異なる領域をタッチ操作することによって実現することができる。なお、左右両方の領域の同時操作の操作態様としては、パッドXの左領域と右領域とを別々の指で同時にタッチする操作態様に限らず、パッドXの左領域と右領域との境界上を1つの指でタッチする操作態様も含む。
図5は、上記「メイン処理」で実行される「編集モード処理」(図3のステップS4参照)の一実施例を示すフローチャートである。ステップS21は、表示器6上に表示された楽音制御画面(図2参照)の「編集」ボタンXEが操作されたか否かを判定する。「編集」ボタンXEが操作されたと判定した場合には(ステップS21のYES)、機器設定を編集モードから演奏モードへと移行するだけで(ステップS31)、後述の楽音割当制御を行うことなく当該処理を終了する。「編集」ボタンXEが操作されていないと判定した場合には(ステップS21のNO)、パッドXいずれかへのタッチ操作がなされたか否かを判定する(ステップS22)。
パッドXいずれかへのタッチ操作がなされていないと判定した場合には(ステップS22のNO)、後述するような楽音割当制御を行うことなく当該処理を終了する。一方、パッドXいずれかへのタッチ操作がなされたと判定した場合には(ステップS22のYES)、タッチ操作されたパッドXに対して楽音を割り当てる以下に示す楽音割当制御を行う。
ステップS23は、タッチ操作されたパッドX専用の楽音割当画面Z(図2参照)を表示器6上にポップアップ表示する。この際に、タッチ操作されたパッドXに対して既に楽音が割り当て済みである場合には、その割当状態を楽音割当画面Zに表示する。ステップS24は、楽音編集画面の鍵盤型演奏操作子Yなどの操作に応じて前記パッドXに対する楽音割当状態やベロシティなどを変更する楽音割当制御を行う。すなわち、パッド選択領域Z4,ノート設定Z5、ベロシティ設定Z6へのユーザ入力を受け付け、該入力された内容に従って楽音割当状態を新規又は変更登録する。ステップS25は、割り当てられた複数楽音が和音や特定の音楽関係を有しているか否かを判断し、特定の音楽関係を有していれば楽音編集画面の当該パッドX表示にその和音や音楽関係を表す名称を追加表示すると共に、当該パッドXの表示態様を所定の第1態様(例えば青色で表示するなど)とする。他方、特定の音楽関係を有していなければ、楽音編集画面の当該パッドX表示に割り当てられた単音の楽音の名称を列挙して追加表示すると共に、当該パッドXの表示態様を所定の第2態様(例えば赤色で表示するなど)とする。なお、特定の音楽関係を有するか否かに関わらず、複数楽音を割り当てたときは第1態様で、単音を割り当てたときは第2態様で表示させるようにしてもよい。ステップS26は、楽音割当画面Zのパッド選択領域Z5の選択操作がなされたことに応じて、楽音を割り当てるパッドXの領域を全領域、左領域、右領域のいずれかに変更する。
ステップS27は、楽音割当画面Zの「Clear」ボタンZ1が操作されたか否かを判定する。「Clear」ボタンZ1が操作されたと判定した場合には(ステップS27のYES)、現在の楽音割当状態(設定内容)をクリアして楽音の未割当状態とする(ステップS28)。ステップS29は、楽音割当画面Zの「Done」ボタンZ2が操作されたか否かを判定する。「Done」ボタンZ2が操作されていないと判定した場合には(ステップS29のNO)、上記したステップS23の処理に戻ってステップS23〜S29までの処理を繰り返し実行する。「Done」ボタンZ2が操作されたと判定した場合には(ステップS29のYES)、設定されたパラメータを保存してポップアップ表示された楽音割当画面Zを閉じて(ステップS30)、当該処理を終了する。
以上のように、1つのパッド型演奏操作子に対し複数の異なる楽音を割り当てる場合に、前記パッド型演奏操作の操作領域として検知可能な範囲を複数に分割した部分領域(全域、右領域、左領域など)毎に前記複数の楽音のいずれかを設定できるようにした。パッド型演奏操作子を演奏操作すると、当該演奏操作が行われた前記部分領域に割り当てられた楽音を発生させる楽音制御が行われる。この際に、1つの部分領域で演奏操作がなされたときは該部分領域に割り当てられた楽音のみを発生させる一方で、複数の部分領域にまたがって演奏操作がなされたときは、当該パッド型演奏操作子が操作された該複数の部分領域に割り当てられた全ての楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行うようにした。このように、当該パッド型演奏操作子が操作された領域に応じて前記複数楽音のうち組み合わせの異なる楽音を発生させることのできるようにすると、ユーザは1つの演奏操作子において演奏操作する領域を適宜にかえるだけで、予め割り当てておいた複数の楽音の組み合わせが異なる楽音を発生させることができるようになり、また少ない演奏操作子で多彩な組み合わせの楽音演奏を行うことが可能となる。
また、上述した実施例においては、発音される楽音のベロシティについてパッドに割り当てる楽音ごとに設定できるようにしてある。こうすることにより、表示器6自体に操作強度検出のための機構等がなくても、楽音ごとに異なる強度で発音させることが可能となる。勿論、表示器6自体あるいは表示器6以外のセンサ(検出回路)にて操作強度の検知が可能であるときや、操作強度検知のための機構等を備えた専用のハードウェアからなる電子音楽装置の場合などには、楽音ごとにベロシティの設定を行う必要がなく、操作のたびに操作強度を検出してベロシティに反映させるとよい。
なお、パッド操作に基づく1乃至複数音をそのまま楽音発音するあるいは外部の電子楽器等に送信する楽音制御を行うものに限らず、予め用意されたアルペジオパターンなどに基づいてパッド操作に基づく1乃至複数音を分散させて楽音発音ないし外部送信するようにしてもよい。
なお、パッドのある領域を操作して該領域に割り当てられた楽音を発音中に同パッドの他の領域が操作された場合には、該操作された他の領域に割り当てられている楽音を追加発音させればよい。このとき、領域「ALL」に割り当てられた楽音については、それまで発音されている楽音を一旦消音させた後に再発音させてもよいし、重ねて発音させてもよいし、あるいはそれまで発音されている楽音のみで新たな発音を行わないようにしてもよい。
なお、本発明に係る音楽アプリケーションプログラムはスレート型のパーソナルコンピュータやスマートフォン等の電子機器に適用することに限らず、通常のパソコンや専用のハードウェアからなる電子楽器にも適用することができる。特には、ハードウェアとして物理的なパッド型演奏操作子を本体パネルに有している電子楽器であってもよい。ただし、そうした電子楽器の場合には、1つのパッドで複数の領域に対する操作を個別の領域毎に検出できるタイプの検出回路を備えている必要があることは勿論である。また、表示器6についてはパッド上に重ね合わせるようにして設けてもよいしパッドの近傍に設けるようにしてもよい。
なお、音楽アプリケーションプログラムはコンピュータソフトウェアの形態に限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)によって処理されるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、またこの種のプログラムの形態に限らず、ディスクリート回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで構成された専用のハードウェア装置の形態で実施してもよい。
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…検出回路、5…表示回路、6…表示器(タッチパネル式ディスプレイ)、7…音源回路、8…サウンドシステム、9…記憶装置、10…通信インタフェース、1D…データ及びアドレスバス

Claims (4)

  1. コンピュータに、
    演奏操作に応じて発生させる制御対象の楽音として、1つの演奏操作子に対し音高及び音色の少なくとも一方が異なる複数の楽音を割り当てる手順であって前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域互いに重ならないように複数に分割した部分領域のそれぞれに対して、及び前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域に対して、前記複数の楽音のいずれかを割り当てる前記手順と、
    前記演奏操作子に対する演奏操作を検出する手順であって、当該演奏操作子の前記操作領域のうちのどの部分領域で前記演奏操作がなされたかを検出する前記手順と、
    前記演奏操作子に対する演奏操作の検出に応じて、前記割り当てに従う楽音を発生させる楽音制御を行う手順であって前記検出された演奏操作が1つの部分領域でのみなされたときは該部分領域に割り当てられた楽音及び前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行、前記検出された演奏操作が複数の部分領域なされたときは該複数の部分領域に割り当てられた全ての楽音及び前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行う前記手順
    を実行させるためのプログラム。
  2. 1つの演奏操作子に対して割り当てられた複数の楽音の間に所定の音楽的な関係がある場合に、該音楽関係を示す表示を前記演奏操作子に対応させて表示する手順をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記複数の楽音を割り当てる前記手順は、前記部分領域のそれぞれに対して及び前記全域に対して、任意の楽音の割り当てを行うこと及び行わないことが可能であり、
    前記コンピュータに、前記1つの演奏操作子に対して割り当てられた楽音の合計数が単音であるか又は複音であるかを区別できる表示を該演奏操作子に関連付けて行う手順を、更に実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 演奏操作子と、
    演奏操作に応じて発生させる制御対象の楽音として、1つの前記演奏操作子に対し音高及び音色の少なくとも一方が異なる複数の楽音を割り当てる割当手段であって前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域互いに重ならないように複数に分割した部分領域のそれぞれに対して、及び前記演奏操作子の操作領域として検知可能な範囲の全域に対して、前記複数の楽音のいずれかを割り当てる前記割当手段と、
    前記演奏操作子に対する演奏操作を検出する検出手段であって、当該演奏操作子の前記操作領域のうちのどの部分領域で前記演奏操作がなされたかを検出する前記検出手段と、
    前記演奏操作子に対する演奏操作の検出に応じて、前記割り当てに従う楽音を発生させる楽音制御を行う楽音制御手段であって前記検出された演奏操作が1つの部分領域でのみなされたときは該部分領域に割り当てられた楽音及び前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行、前記検出された演奏操作が複数の部分領域なされたときは該複数の部分領域に割り当てられた全ての楽音及び前記全域に対して割り当てられた楽音を組み合わせた楽音を発生させる楽音制御を行う前記楽音制御手段
    を具える電子音楽装置。
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