JP2002116875A - 入力支援システム - Google Patents

入力支援システム

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JP2002116875A
JP2002116875A JP2000309508A JP2000309508A JP2002116875A JP 2002116875 A JP2002116875 A JP 2002116875A JP 2000309508 A JP2000309508 A JP 2000309508A JP 2000309508 A JP2000309508 A JP 2000309508A JP 2002116875 A JP2002116875 A JP 2002116875A
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JP2000309508A
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Yasunori Oda
保憲 黄田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指などが使えない状態でも情報処理装置への
入力を可能にする。 【解決手段】 ユーザの両足にRFID11,12を装
着し、それらに対応してリーダ・ライタのアンテナ1
3,14を設置する。各足の上下動作などにより、RF
ID11,12がアンテナ13、14で検出される状
態、されない状態を作り出す。アンテナ13、14によ
る左右の足のRFID11、12の各検出パターンに対
して、情報処理装置16のモニタの文字パレット17上
のカーソル18の移動指示や、文字選択確定指示などを
割り当てる。ユーザは、その割当に応じて、所望の指示
に対応した足の動作を行うことにより、その指示を情報
処理装置に入力できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理システム
へのユーザの指示の入力を支援するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータへの入力には、
通常キーボードやマウスなどが用いられる。また、PD
A(Personal Digital Assistant)などの携帯端末など
を初めとして、スタイラスペンを用いた手書き文字入力
が可能なシステムも存在する。また、テレビゲーム機
や、WebTV(ウェブ・ティービー・ネットワークス
株式会社の登録商標)などのようなテレビを利用したイ
ンターネット接続機器などでは、左右両手で持って親指
などで操作する形式の操作パッドを用いる。
【0003】これらの入力装置は、いずれも手の指を利
用して入力するタイプの装置であり、手や指に障害のあ
る人にとっては必ずしも使いやすいものとは言えない面
がある。
【0004】例えば、従来、手が不自由な人がキーボー
ド入力を行う場合には、口にくわえた棒でキーボードの
キーを押して入力するなど、非常に困難な作業が必要で
あった。
【0005】最近、ようやく認識率の高い音声認識ソフ
トが出来て、文字入力のみならずコマンド入力も音声で
できるようになりつつある。しかしながら、音声入力
は、必ずしも万能ではなく、発話の不充分なものや病人
にとって音声認識ソフトに分かるように発話することは
多大な努力が必要であった。また、現実的には音声入力
で100%の認識率を達成することは極めて困難であ
り、誤認識した文字や語句は結局キーボード等で修正す
る必要があるのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するためになされたものであり、指を利用し
なくても、パーソナルコンピュータその他の情報処理装
置に文字やコマンドその他の情報を入力できるようにす
る入力支援装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るシステムは、情報処理装置に対するユ
ーザの入力操作を支援するためのシステムであって、ユ
ーザの身体の所定部位に装着されるRFIDと、前記ユ
ーザ身体の所定部位の近傍に設置され、その所定部位の
動きに応じて前記RFIDが通信可能範囲内に入った場
合にのみそのRFIDを検出する読取手段と、前記読取
手段による前記RFIDの検出パターンと前記情報処理
装置に対する入力内容との対応づけを管理する対応管理
手段と、前記読取手段による前記RFIDの検出パター
ンに対応する入力内容を前記対応管理手段から求めて、
前記情報処理装置に与える入力解釈手段とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態(以下実施形態という)を説明する。
以下に示す各実施形態では、情報処理装置への入力手段
としてRFID(Radio Frequency IDentification)を
利用する。
【0009】RFIDは、データを記憶するメモリ及び
簡単なプロセッサを含んだICチップと、通信用のルー
プアンテナとを備えており、クレジットカードのように
携帯カードサイズに形成されたものや、物品に貼り付け
られるように小さいタグとして形成されたものなど、そ
の用途に応じて様々な形状のものが提供されている。R
FIDは、リーダ・ライタという通信装置のアンテナと
の間で電磁誘導の原理で通信を行い、記憶したデータを
リーダ・ライタに送ったり、リーダ・ライタから送信さ
れてきたデータを記憶したりするなどの処理を行う。こ
のようなRFIDとリーダ・ライタはその通信距離や利
用周波数帯に応じて、密着型(通常無電池、通信距離数
ミリ程度)、近接型(通常無電池、通信距離20−30
cm程度)、近傍型(通常無電池、通信距離70−10
0cm程度)、マイクロ波型(通常電池有り、通信距離
数m程度)と呼ばれている。無電池のRFIDは、リー
ダ・ライタのアンテナから供給される通信用の電波を電
源として動作する。また、RFIDシステムでは、近年
マルチリード、即ち、複数のRFIDを同時に読む機能
が実用化されている。
【0010】従来RFIDは、その名も示すように人や
物のID認証などのために用いられるのが一般的であっ
たが、以下の各実施形態では、それを情報入力の手段と
して用いる。以下、各実施形態を説明する。
【0011】[実施形態1]本実施形態では、ユーザ
は、両足先にそれぞれRFID11、12を装着する。
このため、RFID11、12には、足先に装着するた
めのアタッチメント機構を設ける。最も簡単にはスリッ
パや靴下などに、RFID内蔵のタグやカードを装着す
ればよい。
【0012】このRFID11、12と通信するための
アンテナを、右足用、左足用にそれぞれ1つずつ設ける
(すなわちアンテナ13、14)。そして、それら両ア
ンテナを、共通のコントローラ15により制御する。コ
ントローラ15は、各アンテナ13、14に質問波送信
用の駆動信号を供給したり、あるいは各アンテナが受信
した応答波の信号を復調して、RFID11、12が応
答したデータ(例えばID情報)を求めたりする。アン
テナ13、14とコントローラ15との組によりリーダ
・ライタ機能が実現される。
【0013】ここでは、ユーザが椅子等に座り、RFI
D11、12を装着した両足を2つのアンテナ13、1
4の上に置き、ペダルを踏むようにして各足先を上下す
ることで、RFID11又は12が各アンテナ13又は
14に認識されない状態と認識される状態とを作り出
す。ここで「RFIDがアンテナに認識される状態」と
は、そのRFIDの応答波がそのアンテナで受信され、
その受信信号からコントローラ15がそのRFIDの応
答波に含まれるデータを正しく復調できる状態を言う。
すなわち、本実施形態では、ユーザが足先を降ろしてい
る時は、その足先に装着されたRFID11又は12
が、対応するアンテナ13又は14に近接することでR
FID11又は12の認識がなされ、逆に足先を上げて
いる時はRFID11又は12の認識がなされないよう
にする。このようなRFID認識特性を実現するため、
アンテナ13及び14としては、通信距離の短いもの、
すなわち密着型または近接型を利用する。
【0014】コントローラ15は、アンテナ13又は1
4の受信信号を復調して得たRFID11又は12のI
D情報その他の情報を、情報処理装置16に送る。情報
処理装置16は、本実施形態において、ユーザの入力操
作の対象となる装置であり、例えばパーソナルコンピュ
ータなどがその一例である。ここで、この情報処理装置
16は、コントローラ15から入力されるデータ(例え
ばID情報)を解釈して情報処理装置16内のデータや
コマンドなどに変換するインターフェース機構を備え
る。
【0015】このインタフェース機構は、コントローラ
15から受け取ったID情報が、左足のRFID11の
ものか、右足のRFID12のものかを判断し、その判
断結果に応じてユーザの入力内容を判断する。
【0016】本実施形態では、このような足の動きによ
る入力機構により、モニタに表示された文字パレット1
7上でのカーソル18の縦及び横方向の移動指示と、カ
ーソル18上の文字の選択指示とをユーザから受け付け
る。文字パレット17は、縦横の2次元マトリクスを構
成し、1マスに1つの文字が対応づけられる。そして、
その1マスがカーソル18の縦又は横方向の移動の最小
単位となっている。
【0017】ユーザの足の動きと文字パレット17に対
する入力指示内容との対応づけは様々に考えられるが、
以下にその一例を挙げる。
【0018】この例では、右足のRFID12が右足側
のアンテナ14で読み取られたならば、モニタに表示さ
れた文字パレット17上のカーソル18を一文字分
「右」に動かし、逆に左足のRFID11が左足側のア
ンテナ13で読み取られたならば、カーソル18を
「下」方向に一文字分動かせるようにする。そして、右
足踏み込み動作によりカーソル18が文字パレット17
の右端を行き過ぎた場合は、カーソル18が文字パレッ
ト17の同一行の左端にくるようにする。また、左足踏
み込みによりカーソル18が文字パレット17の下端を
行き過ぎた場合は、同一列の一番上の文字にカーソル1
8が戻ってくるようにする。そして、カーソル18で示
された文字を入力文字として選択するための指示は、右
足又は左足を素早く上下に2回動かす操作に対応づけ
る。すなわち、予め定めた短い時間(例えば1秒程度)
の間に、リーダ・ライタによりRFIDが断続的に2回
認識されたときに、それをカーソル18が指示する文字
を選択する操作指示と解する。
【0019】なお、この例では、カーソルの移動指示
と、カーソルの示す文字の選択指示とを明確に区別する
ためには、RFID11又は12が所定時間以上連続し
てリーダ・ライタに検知されて初めてカーソル移動の指
示と解釈するようにするなどの方法が考えられる。ま
た、RFID11又は12を対応するアンテナ13又は
14に近づけた状態(認識状態)を維持し続けると、カ
ーソル18がその状態に対応した方向にある一定間隔で
1つずつ移動するようにすれば、足先を下げている時間
の長さに応じた分だけカーソル18が移動することにな
り、直感的に分かりやすい。
【0020】以上説明した実施形態のシステムによれ
ば、足を上下させるという比較的簡単な動作で情報処理
装置に対する入力を行うことができ、指や手が不自由な
人や発話が困難な人に対する入力の仕組みを提供でき
る。
【0021】以上、文字パレット17上でのカーソル1
8の移動、及びカーソルが指し示す文字の選択指示を入
力する場合を例にとって説明したが、この実施形態の方
法は、一般的なグラフィックディスプレイ上でのカーソ
ルの2次元的な移動指示、及びそのカーソルが指し示す
アイコンの選択指示の入力にも容易に拡張可能である。
この場合、カーソル位置は、文字パレットのような1マ
スずつの離散的なものではなく、ほとんど連続的と言っ
てよい座標値となるが、この場合でも、RFIDがアン
テナに近接した状態(RFID認識状態)にある時間の
長さをカーソルの移動量に対応づけることで、直感的に
分かりやすいユーザインタフェースを実現できる。
【0022】また、以上では、ユーザが椅子に腰掛け
て、足踏み動作で入力を行う場合を例にとったが、ユー
ザがベッド等の上に寝た状態でも同じような入力機構を
実現できる。この場合、例えば、リーダ・ライタのアン
テナを、ユーザの左右の足の足もとにそれぞれ1つずつ
設置するとともに、ユーザの左右の足(足先や足首な
ど)にそれぞれRFIDを装着すればよい。情報処理装
置16側での足の動きの解釈は、上述と同様に行えばよ
い。
【0023】また以上の例では左右それぞれの足に対し
てリーダ・ライタのアンテナを1つずつ設けたが、1つ
のアンテナで両方の足のRFIDの検出を行うようなシ
ステム構成も可能である。この場合、アンテナは、左右
どちらの足も近づけやすいよう、両足の間に設置する。
左右いずれの足がアンテナに近づけられたかは、読み取
ったRFIDのID情報から識別できる。
【0024】また、以上の例では、右足のRFIDの認
識状態がカーソルの右方向の移動に、左足のRFIDの
認識状態がカーソルの下方向の移動に、それぞれ割り当
てたので、例えば左隣の文字や直上の文字を選択するの
に手間がかかった。これに対する改善策としては、左右
それぞれのRFIDの認識状態に対応するカーソルの移
動方向を逆転させるコマンドを、足の動作により入力で
きるようにする方法が考えられる。一例として、左右両
足が共にリーダ・ライタで認識された状態である場合
に、カーソル移動の向きを反転させる(すなわち右向き
を左向きに、下向きを上向きにそれぞれ変える)方法が
考えられる。この場合、リーダ・ライタのコントローラ
15としては、マルチ・リード機能を有するものを用い
る。
【0025】カーソルの横方向の移動の向きの反転、縦
方向の移動の向きの反転を個別に指示できるようにする
ことも可能である。これには、左右両足を右のアンテナ
に同時に認識させたときには横方向の移動の向きを反転
させ、左のアンテナに同時に近づけたときには縦方向の
移動の向きを反転させるなどの取扱をすればよい。
【0026】また、足の動作と入力内容との対応づけの
別のパターンとしては、両足のRFIDを同時に認識さ
せる動作をカーソル位置の文字を選択する指示に対応づ
け、足を上下させるなどしてRFIDを短期間に断続的
に2回認識させる動作を、カーソル移動方向を逆転させ
る指示に対応づけるパターンも好適である。
【0027】また、別のパターンとして、所定期間内に
右足、左足の順にRFIDをリーダ・ライタに認識させ
る動作を、カーソルの右から左への移動の指示に対応づ
け、左足、右足の順に認識させる動作をカーソルの左か
ら右への移動の指示に対応づけるなどの方式も考えられ
る。
【0028】[実施形態2]この実施形態では、足が不
自由であるが、両手、両手首が使える人がキーボードや
マウスを使わずに、また音声認識装置を使わずに入力を
する方法について、図2を参照して説明する。
【0029】このシステム構成では、ユーザ29は、ベ
ット28の上に横たわっており、両手は体の外側にある
ものとする。ユーザ29の左右の手又は手首に、それぞ
れRFID21、22を装着する。そして、左右それぞ
れの手の近傍にリーダ・ライタのアンテナ23、24を
1つずつ設置する。アンテナ23、24の設置位置は、
ユーザ29が両手を軽く開いた楽な姿勢で仰臥している
場合に左右の手が置かれる位置のそれぞれ少し外側にす
る。そして、手首や前腕を軽く動かすことで、RFID
がアンテナに近接又は接触することでRFIDがリーダ
・ライタで認識されるようにする。ユーザが手を普段の
位置に置いているときには、RFIDがリーダ・ライタ
に認識されないようにする。このため、RFIDシステ
ムとしては、密着型か、せいぜい近接型を採用するのが
好適である。
【0030】両アンテナ23、24はコントローラ25
に繋がっており、コントローラ25は情報処理装置26
に繋がっている。情報処理装置26にはモニタ27が付
属している。なお、右手に装着するRFID22と左手
に装着するRFID21とは、異なったID情報を保持
しているものとする。
【0031】本実施形態の入力システムでも、実施形態
1と同様の入力操作が可能である。すなわち、右手首を
右のアンテナ24の通信距離内に置いて右手のRFID
22がリーダ・ライタ(コントローラ25)で認識され
ると、情報処理装置26のモニタ27上のポインタ(カ
ーソル)が右に所定量(例えば文字パレットの場合は1
コマなど)移るようにする。また、左手首のRFID2
1がリーダ・ライタで認識されたならば、情報処理装置
26はモニタ27上のポインタを下方向に所定量だけ移
動するようにする。また、、両手のRFID21及び2
2が同時にリーダ・ライタ認識されたならば、その直前
の入力動作に関連付けられたポインタ移動の向きを反転
させる。すなわち、直前の入力動作(右手RFIDを認
識させる動作)でポインタが右方向に動いたならば、左
右同時にRFIDを認識させる動作により、以降、右手
のRFIDを認識させるという入力動作はポインタを左
方向に所定量移動させる操作指示と解釈される。なお、
左右同時にRFIDを認識させる動作により、右手RF
IDの認識及び左手RFIDの認識に関連付けられるポ
インタ移動の向きを両方共反転させるようにしてももち
ろんよい。また、右または左のRFIDがある一定時間
内に二度認識されたならば、情報処理装置26は、(マ
ウスのクリックやダブルクリック動作のように)ポイン
タ位置にある文字やアイコンなどが選択確定されたと解
釈する。このような入力動作解釈により、実施形態1と
同様の入力インタフェースが構築できる。
【0032】なお、ユーザの入力動作(手の動き)を情
報処理装置26側の入力に対応づけるやり方には別の方
法ももちろんある。例えば、右手のRFID22がリー
ダ・ライタに認識されたならばポインタを右に1コマ、
左手のRFID21が認識されたならばポインタを左に
1コマ動かすようにするような対応づけもある。この場
合、両方のRFID21及び22がある一定時間内に共
に認識されたならば、ポインタのデフォルトの動作方向
を左右方向から垂直方向に変える。その後、右手のRF
ID22が認識されたならばポインタを上に1コマ、左
手のRFIDが認識されたならばポインタを下に1コマ
動かすようにする(この対応づけは逆でもよい)。そし
て、左右のRFIDがある一定時間内に共に認識された
ならば、ポインタの動作方向を垂直方向から左右方向に
切り替える。このような方式でも、文字パレットやグラ
フィカルディスプレイ上での入力を実現することができ
る。
【0033】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、足が不自由で、両手が使える人が、キーボードを用
いずに情報処理装置への入力を行える。
【0034】[実施形態3]上記実施形態1では両足に
それぞれRFIDを装着し、それぞれの足のRFIDが
リーダ・ライタで認識されるか否かによりユーザの入力
動作を判別したが、本実施形態では、一方の足にRFI
Dを装着するのみで、実施形態1と同等の入力内容を指
示できるようにする。
【0035】本実施形態では、距離認識可能なRFID
を利用する。距離認識可能なRFIDは、詳しくは本出
願人による特願平11−345334号などに開示され
ている。簡単に説明すると、距離認識可能なRFIDと
は、1つのRFIDに、通信可能距離の異なる複数のア
ンテナと、それら各アンテナごとに個別のID番号を記
憶したチップとを設け、リーダ・ライタが、1つのRF
IDの各アンテナのID番号のうちどれを検知できたか
により、リーダ・ライタからみたそのRFIDの存在範
囲を識別可能としたものである。
【0036】入力操作は、ユーザのいずれか一方の足の
みを用いて行う。図3に示すように、その足に、距離認
識可能なRFID31を装着する。RFID31には、
通信距離の異なる2つのアンテナ32、33が内蔵され
ている。
【0037】リーダ・ライタのアンテナは1つのみでよ
い。リーダ・ライタにはマルチリード機能のある物を用
いる。距離認識可能なRFID31を用いることで、そ
のアンテナの通信範囲は、図4に示すように、破線41
で囲まれた領域、破線42で囲まれた領域、に2分割す
ることができる。破線41は、リーダ・ライタのアンテ
ナ45がRFID31の小さい方(即ち通信距離が短い
方)の内蔵アンテナ33からの応答波を検出できる(す
なわちリーダ・ライタが応答情報を認識できる)限界の
位置を示し、破線42は、アンテナ45がRFID31
の大きい方の内蔵アンテナ32からの応答波を検出でき
る限界の位置を示す。すなわち、RFID31が破線4
1で囲まれた領域内にあれば、リーダ・ライタは、RF
ID31のアンテナ32、33の両方の応答波(即ちI
D情報)を検出できる。一方、RFID31が、破線4
2で囲まれた領域の内側、かつ破線41で囲まれた領域
の外側にあれば、リーダ・ライタは、RFID31の通
信距離が長い方のアンテナ32のみの応答波を検出でき
る。したがって、リーダ、ライタが内蔵アンテナ32、
33の両方の応答波を検出した場合には、RFID31
が破線41の領域内にあると判断でき、アンテナ32の
応答波のみを検出した場合はRFID31が破線41の
外側かつ破線42の内側の領域内にあると判断できる。
【0038】以下では、ユーザが椅子に腰掛け、足を左
右に振ったり上下させたりすることで入力を行うシステ
ムを例示する。以下の例では、リーダ・ライタのアンテ
ナは足の左横側に置いた場合を説明する。
【0039】このシステムでは、図4にて実線矢印43
で示されるあたり(すなわち、破線41で示される通信
限界の近傍)にて足を左右に動かすことによって、リー
ダ・ライタは2つの異なった認識信号が取れることにな
る。例えば、その位置で破線41を跨ぐように左から右
(図4での向きである)に足が移動した場合、最初(破
線41の左側に足があるとき)は、リーダ・ライタはR
FID31の両方の内蔵アンテナ32、33のID情報
を認識しているのに対し、移動後(破線41の右側に足
があるとき)は、リーダ・ライタは通信距離の長いアン
テナ32のID情報のみを認識している。したがって、
足が左から右に動いた場合、リーダ・ライタは、「アン
テナ32のID+アンテナ33のID」を出力する状態
から「アンテナ32のID」を出力する状態に変わる。
逆に、足が矢印43近傍の位置にて右から左に動いた場
合、リーダ・ライタは「アンテナ32のID」を出力す
る状態から「アンテナ32のID+アンテナ33のI
D」を出力する状態に変わる。したがって、入力対象で
ある情報処理装置(図示省略)は、このリーダ・ライタ
の出力を監視し、その出力自体は出力変化パターンを、
それぞれ個別の入力操作に対応づけて管理すれば、足の
動きに応じて情報処理装置に対する入力を行うことがで
きる。例えば、足が左から右に動いた場合のリーダ・ラ
イタの出力の変化パターンを「カーソルを右に1コマ動
かす」命令と解釈し、右から左に足が移動した場合のリ
ーダ・ライタの出力の変化パターンを「カーソルを左に
1コマ動かす」命令と解釈するなどである。
【0040】またこの場合、カーソルが示す文字やアイ
コンを選択する指示には、別の足の動作から得られるリ
ーダ・ライタの出力データパターンを対応づける。例え
ば、図4の右側の領域(破線41の外側、かつ破線42
の内側)の破線矢印44のあたりで、ある一定期間内に
足を2回上下させると、足に装着したRFID31(厳
密にはそのうちの通信距離の長いアンテナ32のID)
がその期間内にリーダ・ライタで二度認識されることに
なるが、その時のリーダ・ライタの出力パターンを、文
字等の選択指示に割り当てるなどである。ここで、図4
に示した通信領域の右側の領域(破線41の外側、かつ
破線42の内側)で足を上下させるのは、左側の領域
(破線41の内側)で足を上下すると、二分割の両方の
領域を通過することになり、カーソルを動かす命令と誤
解されてしまう可能性があるからである(通信範囲は3
次元的に広がっており、破線41の内側の領域の上側に
も、破線42の内側に当たる領域が存在することに注意
されたい)。
【0041】また、以上の例では、足の左右の動きをカ
ーソルの左右への移動指示と解釈していたが、これを上
下の方向の移動指示に切り替えるようにするコマンド
を、足の動作で指示することも可能である。例えば、足
をアンテナ近傍にてしばらく停止させるなどにより、R
FID31がある一定時間以上にわたって連続してリー
ダ・ライタに認識された場合(すなわちリーダ・ライタ
が同一出力を出力する状態が一定時間以上連続した場
合)に、足の左右の動きに対するカーソルの移動方向
を、左右から上下へ、上下から左右へと切り替えるなど
である。直前まで足の左右の動きに応じてカーソルを左
右に移動させていた状態で、この切替操作を行うと、そ
の後、例えば足(RFID)が左から右へ動くとカーソ
ルが上に1コマ、RFIDが右から左へ動くとカーソル
が下へ1コマ動くことになる。
【0042】以上に例示した左右の動きは、右利きの人
に対してなるべく自然な対応を考えて意味付けがなされ
ているが、勿論反対の場合も考えられるし、RFIDの
左右の動きとカーソルの左右または上下の動きはユーザ
の便利なように適宜定義付ければ良い。
【0043】また以上ではリーダ・ライタのアンテナを
足の左側に置いた場合を例にとって説明したが、この配
置位置自体に意味があるわけではない。例えば足の下側
の床等にアンテナを配置してももちろんよい。ただし、
アンテナの位置が変われば、それに応じて足の動きに応
じたリーダ・ライタの出力パターンも変わってくるの
で、そのことを考慮して、リーダ・ライタ出力パターン
と入力内容との対応づけを管理する必要がある。
【0044】また以上では距離認識可能なRFIDを足
に装着した場合を説明したが、足の代わりに手首に装着
する場合でも、同様な入力操作が可能なシステムが構築
できる。
【0045】[実施形態4]以上の各実施形態は、いず
れも、左又は右のどちらの領域でRFIDが検知された
か区別可能であった(実施形態1、2では左右2つのア
ンテナによって、実施形態3では距離認識可能なRFI
Dにより形成される左右2つの領域によって)。これに
対し、本実施形態では、距離認識ができない通常のRF
ID1つと、通常のリーダライタのアンテナ1つを用い
た入力機構を説明する。この場合、RFIDの検知に左
右等の多値的な区別は無いので、別の工夫が必要にな
る。
【0046】そこで、本実施形態では、ある一定時間の
間にリーダ・ライタがRFIDを断続的に認識した回数
等を、情報処理装置に対する様々な入力指示に割り当て
る。例えば、一定時間の間にRFIDが1回だけ(しか
も短期間だけ)認識できた場合にはカーソルを右に動か
し、一定時間の間にRFIDが2回だけ認識できた場合
にはカーソルを下に動かすなどである。ここで、カーソ
ルが画面の右端(又は下端)に行き着いた場合には、も
う一度カーソルを右に動かす操作によりカーソルが画面
の左端(上端)に移るようにしても良いし、カーソルの
移動の向きを右向きから左向きへ、下向きから上向きへ
と反転させるコマンド(例えば、一定時間の間にRFI
Dが3回だけ認識されるようにするなど)を用意しても
よい。
【0047】また、一定時間の間に、RFIDが1回だ
け所定時間以上にわたって継続的に認識できた場合に
は、モニタ画面上でその時カーソルが示している文字や
アイコンを選択する指示と解釈するなどの入力判断も可
能である。RFIDがリーダ・ライタのアンテナの近く
に置かれ放しになると、このような状態となる。なお、
この時、文字やアイコンの選択(マウスのクリック操作
等に相当)のみが行われたならば、(そのとき認識され
ている)RFIDがリーダ・ライタにより認識されなく
なるまで、カーソルの状態は変わらないようにする。
【0048】以上の入力操作は、RFIDを足に装着し
た場合でも、手に装着した場合でも実現可能である。本
実施形態によれば、片足又は片手の動きにより、情報処
理装置に対する入力を行うことができる。しかも、(距
離認識可能なRFIDではなく)通常のRFIDを使う
ことができ、またリーダ・ライタも一台で済む。
【0049】[実施形態5]この実施形態は、頭部にR
FIDを装着して、頭部の動きで情報処理装置に対する
入力を行う場合のシステム構成例である。図5を用いて
説明する。病気や怪我などで、手足が完全に使えない
が、頭部に損傷はない場合を考える。
【0050】この実施形態では、ユーザの頬にRFID
51、52を装着する。また、顎にもRFID53を装
着する。ユーザの頭部の周囲に、ユーザの顔に装着され
たそれぞれのRFIDの近くに、リーダ・ライタのアン
テナ54、55、56をそれぞれ設置する。このシステ
ムでは、密着型のRFIDシステムを用い、RFIDが
リーダ・ライタのアンテナに触れるか、或いはごく近く
(数mm程度)まで来て初めてリーダ・ライタで認識さ
れるようにする。もちろん、ユーザの状態によって、こ
れらRFIDの認識可能距離を調節するのが望ましい。
【0051】各アンテナ54、55、56はリーダ・ラ
イタの制御機能を司るコントローラ57に繋がれてお
り、コントローラ57は情報処理装置58に繋がれてい
る。
【0052】この入力機構では、ユーザが否定の意思表
示をする際に示す首を左右に振る動作や、肯定の意思表
示をする際に示すうなずく動作などを、リーダ・ライタ
(コントローラ57)でのRFID51、52、53の
認識パターンに従って電子的に検知する。
【0053】リーダ・ライタによるRFID51、5
2、53の認識パターン(複数のRFIDの認識順序
や、個々のRFIDの認識回数など)には、様々なパタ
ーンが考えられるので、それらのうち所望のものを選ん
で、情報処理装置58への入力内容に関連付ければよ
い。一番簡単な例として、左右の頬のRFID51、5
2がある一定時間内に交互に認識された時にユーザが否
定の意思表示をしたと解し、ユーザが否定の意思を表示
した旨のメッセージを、情報処理装置58のモニタに表
示するなどの応用が考えられる。また、顎に付けたRF
ID53がある一定の時間内に一度でも認識された時、
ユーザが肯定の意思表示をしたものと解してモニタにそ
の旨を表示するようにすることもできる。
【0054】さらに頭部の動作は、このような肯定・否
定以外にも、実施形態1〜4に示したような方式で、カ
ーソルの移動や選択操作などに関連付けることもでき
る。
【0055】以上説明した実施形態によれば、両手両足
が不自由な場合でも、頭部の動きだけで情報処理装置へ
の入力が行える。
【0056】なお、この実施形態では、頭部の動作に応
じて情報処理装置が入力を認識した時に、情報処理装置
58のモニタ上の表示や別途設けたランプの点灯、スピ
ーカからの音声出力などにより、その入力内容をユーザ
に対してフィードバックするようにすると更に好適であ
る。
【0057】[実施形態6]この実施形態では、手や足
等で押したり触れたりして操作する従来のスイッチ機構
を、RFIDを利用して改善したシステムを提案する。
【0058】従来のこの種のスイッチ機構では、手足な
どにスイッチ(タッチパネルを含む)に接触し、ある程
度の力をくわえて押す必要があった。この動作は病人や
体の不自由なものにとって大変な労苦になることがあ
る。また、身体に怪我がある場合など、物に触れて押す
という動作そのものが体に何らかの影響を及ぼす場合も
ある。また、手足が前後左右に振動するような場合もあ
る。その場合、タッチパネル式のスイッチでは、パネル
を何度もタッチしてしまい、同一の操作が繰り返される
可能性がある。またパネルに強くさわることを避けるあ
まり、パネルの前で手足の振動が起こる場合もでてく
る。RFIDを利用することで、このような不具合を解
消できる。
【0059】すなわち、近接型や近傍型のRFIDシス
テムを用いれば、リーダ・ライタのアンテナとRFID
の交信領域は、アンテナから見て数cm〜数10cmの
範囲に広がり、手や足などに装着したRFIDをその領
域内に入れる動作でRFIDをリーダ・ライタに認識さ
せることができる。即ち、RFIDシステムを使うと、
手足を直接スイッチに触れることなく、スイッチを入れ
ることができる便利さがある。この方式では、スイッチ
を力を入れて押す必要が無く、しかも手などが多少震え
たとしてもRFIDの認識には影響がないため安定した
スイッチ切り替え指示が行える。
【0060】ただし、この方式では、スイッチ部材を押
した場合等にユーザが受けるようなはっきりした感触そ
の他の認知情報がないので、ユーザの動作によりスイッ
チが切り替わったことがユーザ自信に明確に分からない
場合も起こり得る。この点を補うために、本実施形態で
は、図6に示すように、リーダ・ライタのアンテナ61
でユーザのRFIDの認識ができた(すなわちスイッチ
が切替えられた)ことを示すランプ64や音声出力装置
65を、アンテナ61近傍に設置する。ここで、ランプ
64には発光ダイオードや電球などを用いることができ
るが、ランプ自体やそれに電力を供給するコードなどに
よりアンテナ64の通信能力(RFID認識能力)が大
幅に低減されるなどの悪影響がないよう、ランプ64の
設置位置や配線には十分注意する。また、音声出力装置
65による報知は、眼の不自由な人に特に好適である。
これには、例えば、RFIDがリーダ・ライタで認識さ
れている間、スピーカから所定の音声パターンを出力さ
せるなどが考えられる。また、スピーカの代わりに、ユ
ーザが無線機能を持ったヘッドホンやイヤホンを装備
し、音声出力装置65から無線でそのヘッドホン等に対
して音声出力するように命令を送ればよい。こうすれ
ば、周囲の人の迷惑にならないようにすることが出来
る。
【0061】なお、図6の構成において、リーダ・ライ
タのアンテナ61がコントローラ62により制御され、
そのコントローラ62で認識したRFIDの応答波情報
が情報処理装置63に入力される点については、以上の
各実施形態と同様である。
【0062】以上の構成によれば、スイッチ部材に触れ
たり、押したりすることなくスイッチの切替ができ、体
の不自由な人でもスイッチを入れるための手足の前後の
動きを厳密にすることなく安心して利用できる。また、
スイッチの切替が行われたことをユーザに光や音にフィ
ードバックできる。
【0063】[実施形態7]実施形態6のなかで、スイ
ッチの切替が行われたことをランプの点灯や音声出力で
ユーザに報せる構成を説明したが、実施形態6の例で
は、スイッチの切替をユーザに報せるためなので、単に
点灯/消灯、音声出力/非出力の区別がつけば足りた。
これに対し、上記各実施形態の中で例示したように、R
FIDをリーダ・ライタに対して所定の長さの時間にわ
たって連続して認識させることで、ある特定の入力内容
を指示する場合がある。このような場合には、RFID
がリーダ・ライタで認識されている時間経過を、ランプ
64や音声出力装置65の発光や音声出力で表現するよ
うにすれば、指示入力に必要なだけRFIDをリーダ・
ライタに認識させられたかがユーザにとってわかりやす
い。ここでは、このような入力操作のフィードバックの
ための仕組みを提案する。基本的な装置構成は図6に示
した実施形態6のものでよい。
【0064】ランプ64の発光でRFID認識状態をユ
ーザに報せる構成では、リーダ・ライタ(アンテナ61
とコントローラ62)によりRFIDを認識し始めてか
ら、認識状態が続いている時間の経過に合わせて、図7
に示すように、徐々にランプ64の発光強度を強くして
いき、所定の入力内容に応じた認識状態持続時間が経過
すると、発光強度を一定にするなどの制御を行う。な
お、図7の例ではRFIDの認識が始まってからの経過
時間Tを横軸に、ランプ64の発光強度を縦軸にとって
いる。これにより、ユーザは、ランプの明るさが変化し
なくなったら、所望の指示の入力が完了したと判断する
ことができる。
【0065】この制御を実現するには、例えば、情報処
理装置63にて、コントローラ62からのRFID認識
を報知する信号(応答波を復調して得た信号など)をカ
ウントすればよい。すなわち、コントローラ62は、一
定時間間隔でアンテナ61に質問波を出力させ、これに
対するRFIDからの応答波を受信することでRFID
を認識するので、コントローラ62はRFID認識信号
も質問波送信間隔ごとに出力することになる。これが途
切れなく連続して到来する回数を情報処理装置63でカ
ウントするわけである。そして、情報処理装置63は、
このカウント値に応じた発光量制御信号をランプ64に
与える。ランプ64はこの発光量制御信号に応じた強度
で発光する。
【0066】このような制御によれば、手や足などに装
着したRFIDをどのくらいの時間リーダ・ライタの認
識範囲内に置いたかを、ランプの発光強度によりユーザ
にフィードバックできる。このフィードバック機構を用
いることにより、RFIDをリーダ・ライタに認識させ
る時間の長短で情報処理装置への入力内容の区別を付け
るコーディング方式を、ユーザにとってわかりやすい形
で実現できる。
【0067】また、この制御によれば、ユーザは、ラン
プがそれ以上明るくならなくなったことで、ある特定の
入力内容に必要な時間だけRFIDを認識させられたこ
とが分かるので、RFIDをリーダ・ライタに読ませる
ための動作を不必要に長い時間行うことを防止できる。
【0068】以上、RFIDを連続して認識し続けてい
る時間を、ランプ発光強度によりユーザにフィードバッ
クする方式を説明したが、この他にも、ランプを点滅さ
せ、その点滅間隔を認識持続時間に応じて短くしていく
などの制御も好適である。この場合、入力内容に必要な
認識持続時間が経過するとランプが連続点灯状態になる
ようにすれば、非常にわかりやすい。同様に、認識持続
時間に応じて発光色を変化させるということも考えられ
る。
【0069】なお、手や足に装着されたRFIDがリー
ダ・ライタの認識範囲から出た場合、ランプを完全に消
灯するようにすれば、ユーザが明確にその事実を認識で
きる。また、RFIDが認識されなくなった場合の別の
制御方法としては、RFID無認識状態が続くにつれて
徐々に発光強度を落としていくという制御も考えられ
る。この方式では、RFIDが認識できなくなると、ま
ずその旨を示すためにランプ発光強度をある程度一気に
落とし(ただし完全には消灯しない)、その後無認識状
態の持続時間に従って徐々に発光強度を下げていく。人
によっては、例えば、老人などの場合、RFIDを認識
させたかどうかなど直前の動作を忘れてしまう場合も考
えられるが、この方式によれば、認知終了後でも暫くの
間弱い光がでるので慌てて先ほどした動作を繰り返すと
いう間違いを防ぐことが出来る。
【0070】以上説明した制御において、RFIDが認
識され始めてからの経過時間に応じてどのように明るさ
を増すか、或いはRFIDが認識されなくなったあとど
のように明るさを減らして行くか、などの発光強度制御
パターンは、本実施形態の応用分野や、適用対象となる
個別のユーザごとに異なるので、ケースバイケースで予
め調査して設定するようにするのが望ましい。
【0071】以上、ランプの発光によりRFID認識状
態をフィードバックする場合の例を説明したが、音声出
力によるフィードバックの場合も同様の制御が可能であ
る。この場合、RFIDの認識持続時間に応じて出力音
の音量、音色、出力間隔などを変えるようにすればよ
い。
【0072】但し音の場合は最初の認知が起こったと言
うイベントの確認が一番重要な場合には、RFIDの認
識があった最初だけ、一度だけ音がなるようにすること
も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1のシステム構成例を説明するため
の図である。
【図2】 実施形態2のシステム構成例を説明するため
の図である。
【図3】 実施形態3における距離認識可能なRFID
を説明するための図である。
【図4】 距離認識可能なRFIDにより形成される、
リーダ・ライタの通信領域を説明するための図である。
【図5】 実施形態5のシステム構成例を説明するため
の図である。
【図6】 実施形態6、7のシステム構成例を説明する
ための図である。
【図7】 実施形態7におけるランプ発光強度の制御パ
ターンの一例を示す図である。
【符号の説明】
11,12 RFID、13,14 アンテナ、15
コントローラ、16情報処理装置、17 文字パレッ
ト、18 カーソル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置に対するユーザの入力操作
    を支援するためのシステムであって、 ユーザの身体の所定部位に装着されるRFIDと、 前記ユーザ身体の所定部位の近傍に設置され、その所定
    部位の動きに応じて前記RFIDが通信可能範囲内に入
    った場合にのみそのRFIDを検出する読取手段と、 前記読取手段による前記RFIDの検出パターンと前記
    情報処理装置に対する入力内容との対応づけを管理する
    対応管理手段と、 前記読取手段による前記RFIDの検出パターンに対応
    する入力内容を前記対応管理手段から求めて、前記情報
    処理装置に与える入力解釈手段と、 を含む入力支援システム。
  2. 【請求項2】 前記RFIDは前記ユーザ身体の複数の
    部位にそれぞれ装着され、前記読取手段にて実質的に同
    時にRFIDが検出された部位の組合せを前記検出パタ
    ーンとして用いることを特徴とする請求項1記載の入力
    支援システム。
  3. 【請求項3】 前記RFIDは前記ユーザ身体の複数の
    部位にそれぞれ装着され、前記読取手段にて前記各部位
    のRFIDが検出された順序を前記検出パターンとして
    用いることを特徴とする請求項1記載の入力支援システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記読取手段が所定時間間隔内に断続的
    に検出したRFIDの検出回数を前記検出パターンとし
    て用いることを特徴とする請求項1記載の入力支援シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記RFIDは通信距離の異なる複数の
    アンテナを内蔵し、前記読取手段は前記RFIDのいず
    れのアンテナの応答波が検出できているかに応じてその
    RFIDの存在範囲を特定し、前記検出パターンには前
    記RFID検出時の当該RFIDの存在範囲が考慮され
    ることを特徴とする請求項1記載の入力支援システム。
  6. 【請求項6】 前記RFIDが前記読取手段で検出され
    たことをユーザに報せる報知手段を更に備えることを特
    徴とする請求項1記載の入力支援システム。
  7. 【請求項7】 前記RFIDが前記読取手段にて継続的
    に検出されている時間の長さを前記報知手段の報知出力
    の出力パターンにより表現する請求項6記載の入力支援
    システム。
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