JP4198118B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4198118B2
JP4198118B2 JP2005011728A JP2005011728A JP4198118B2 JP 4198118 B2 JP4198118 B2 JP 4198118B2 JP 2005011728 A JP2005011728 A JP 2005011728A JP 2005011728 A JP2005011728 A JP 2005011728A JP 4198118 B2 JP4198118 B2 JP 4198118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
paper
unit
sheet
stapling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005011728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006199410A (ja
Inventor
靖 松友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005011728A priority Critical patent/JP4198118B2/ja
Priority to US11/328,536 priority patent/US7519321B2/en
Priority to CNB2006100061335A priority patent/CN100517089C/zh
Publication of JP2006199410A publication Critical patent/JP2006199410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4198118B2 publication Critical patent/JP4198118B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6555Handling of sheet copy material taking place in a specific part of the copy material feeding path
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6538Devices for collating sheet copy material, e.g. sorters, control, copies in staples form
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00367The feeding path segment where particular handling of the copy medium occurs, segments being adjacent and non-overlapping. Each segment is identified by the most downstream point in the segment, so that for instance the segment labelled "Fixing device" is referring to the path between the "Transfer device" and the "Fixing device"
    • G03G2215/00417Post-fixing device
    • G03G2215/00421Discharging tray, e.g. devices stabilising the quality of the copy medium, postfixing-treatment, inverting, sorting

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

本発明は、いわゆるインナーフィニッシャーを備える画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置のコンパクト設計の一環として、フロントアクセス方式およびビルトアップ方式を用いた装置の開発が進んでいる。
フロントアクセス方式を用いた画像形成装置では、操作部(表示部も含む)の操作、開閉扉の開閉、給紙部への用紙補給、排紙部からの用紙取り出しの全てを装置の前面側から行うことができるようになっている。そして、給紙部への用紙補給を除けば、装置の前でユーザが姿勢を変えなくてもよいように構成されている。
ビルドアップ方式を用いた画像形成装置では、装置本体の最下部に給紙部、給紙部の上部に印字部、印字部の上面もしくは側面に排紙部、さらにその上部、すなわち装置の最上部に原稿読取装置を配置する構成となっている。そして、給紙部に収納される用紙を、印字部を経て排紙部へと搬送する用紙搬送路を略垂直上向きに形成して、用紙のジャムを回避できるように構成されている。さらに、複数の給紙部を積み上げることで複数のサイズの用紙に対する印字が可能となっている。
また、近年では、画像形成装置の多機能化を図るために、印字終了後の用紙に対して、ステープル処理、パンチ処理、製本処理等の用紙後処理を行う用紙後処理装置の開発が進んでいる。そして、上述したようなフロントアクセス方式およびビルトアップ方式を用いた画像形成装置にも用紙後処理装置の設置が行われている。
ところが、例えば、特許文献1に示されるように、ビルトアップ方式を用いた画像形成装置において、画像形成装置本体の装置側面に用紙後処理装置を設置することは、装置全体の大型化を招き、コンパクト化の要請に反してしまう。このため、いわゆるインナーフィニッシャーと呼ばれる用紙後処理装置の開発が進められてきている。具体的には、画像形成装置の外部に用紙後処理装置を配置するのではなく、装置内に形成された空間を利用してその空間に用紙後処理装置を排紙部とともに配置することで、装置のコンパクト化を図ろうとしている。
特開2004−145200号公報
しかしながら、従来のインナーフィニッシャーを備える画像形成装置においては、次のような問題点があった。
インナーフィニッシャーがステープル機能を備えるものである場合、ステープル処理を行うときに用いられるステープル処理台は、排紙部の上流側に設けられる。ステープル処理が行われる場合には、ステープル処理台に印字終了後の用紙が順次排出される。そして、用紙整合の後にステープル処理が行われ、ステープル処理の後、用紙束が一対の排紙ローラから排紙手段へまとめて排出される。一方、ステープル処理が行われない場合には、印字終了後の用紙は、ステープル処理台を経て、排紙ローラから排紙手段へ1枚ずつ排出される。
ところが、インナーフィニッシャーは、上述のように、画像形成装置内に形成された空間を利用して設けられており、しかも、ステープル機能を備える場合には、その空間に上述のステープル処理台と排紙手段とを併設する必要があったため、ステープル処理台の用紙排紙方向(用紙搬送方向)長さがステープル処理を行おうとする用紙の用紙排紙方向長さよりも短くなることがあった。このような場合、ステープル処理台から排紙手段へ用紙を排出する排紙ローラ対が接触したままでは、用紙排紙方向長さがステープル処理台よりも長い用紙に対してはステープル処理を行うことができなくなるという問題点があった。
また、排紙手段への用紙の排出は、一対の排紙ローラによって行われるが、一対の排紙ローラの一方を駆動ローラとし、他方を従動ローラとすると、インナーフィニッシャーにおいて、ステープル処理を行わない場合には、用紙を排紙ローラから排紙手段へ1枚ずつ排出することができる。しかし、インナーフィニッシャーにおいて、ステープル処理を行う場合には、ステープル処理後の用紙束を排紙ローラから排出する際、次のような問題点があった。駆動ローラと接している用紙に対しては、駆動ローラの回転による用紙排紙方向への搬送力を与えることができる一方で、駆動ローラと接していない用紙に対しては、用紙排紙方向への搬送力を十分与えることができなかった。この結果、駆動ローラと接している用紙のみ搬送されて、用紙束を綴じているステープル部分で用紙が破れてしまうという問題点があった。そして、このような問題点は、ステープル処理で綴じる用紙の枚数が増えるほど起こりやすくなっていた。
さらに、インナーフィニッシャーがシフター機能も備えるものである場合には、上述したステープル処理台から排紙手段へ用紙を排出する排紙ローラが、シフター処理を実行するシフターローラを兼用すれば、装置のコンパクト化、部材点数やコストの削減の観点からすれば都合がよい。
本発明は、上述した従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、装置のコンパクト化の要請を満足しつつ、用紙排紙方向長さがステープル処理台よりも長い用紙に対してもステープル処理を行うことができるような画像形成装置を提供することを目的とする。また、ステープル処理後の用紙束を排紙ローラから排出する際、用紙束を綴じているステープル部分での用紙の破れを防止することができるような画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、装置本体上部に原稿読取部が配置され、装置本体下部に給紙部が配置され、前記原稿読取部と給紙部との間に印字部が配置されている画像形成装置において、前記原稿読取部と印字部と給紙部とによって形成されている装置本体の空間に、前記印字部による印字終了後に装置本体から搬送される用紙に対し、用紙後処理を行う用紙後処理部が配置され、該用紙後処理部から排紙部へ用紙を排出する排紙ローラ部には、駆動ローラが設けられるとともに、該駆動ローラと対をなし、排紙部への用紙排出の際、選択的に使用可能な従動ローラが少なくとも2つ設けられていることを特徴とする。このように、本発明の画像形成装置は、いわゆるインナーフィニッシャーを備える画像形成装置として構成されている。これにより、用紙後処理部を備える画像形成装置の占有面積を抑え、省スペース化を図ることが可能となる。したがって、画像形成装置がフロントアクセス方式およびビルトアップ方式を用いたものであっても、装置本体の外部に用紙後処理部を設置しなくてもよくなり、コンパクト化の要請を満足できる。
また、このような構成の画像形成装置によれば、駆動ローラと対をなし、排紙部への用紙排出の際、選択的に使用可能な従動ローラが少なくとも2つ設けられているので、複数の従動ローラを使い分けることにより、排紙部への用紙排出を確実に行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記用紙後処理部の処理内容に応じて、用紙排出に使用する従動ローラが選択されることを特徴とする。
このような構成の画像形成装置によれば、複数の従動ローラを用紙後処理部の処理内容に応じて使い分けることにより、排紙部への用紙排出を確実に行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記用紙後処理部の処理内容は、該用紙後処理部におけるステープル処理の有無であることを特徴とする。
このような構成の画像形成装置によれば、複数の従動ローラを用紙後処理部におけるステープル処理の有無に応じて使い分けることにより、ステープル処理が行われていない1枚の用紙に対しても、ステープル処理が行われた複数枚の用紙束に対しても、排紙部への用紙排出を確実に行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記用紙後処理部でステープル処理が行われる場合には、前記従動ローラのうち、少なくとも1つの従動ローラが使用され、該従動ローラは、これと対をなす駆動ローラに対して接離可能に設けられていることを特徴とする。ここで、前記駆動ローラと、これと対をなす従動ローラとは、前記用紙後処理部におけるステープル処理時には離間状態となり、ステープル処理後には接触状態となる。
このような構成の画像形成装置によれば、複数の従動ローラを用紙後処理部におけるステープル処理の有無に応じて使い分けることにより、ステープル処理が行われた複数枚の用紙束に対し、排紙部への用紙排出を確実に行うことができる。ここで、ステープル処理時には、駆動ローラと、これと対をなす従動ローラとを離間状態として、ステープル処理が行われる用紙の先端部を両ローラ間から突出させる。すると、用紙搬送方向長さがステープル処理台よりも長い用紙に対してもステープル処理を行うことができる。そして、これにより、ステープル処理用のステープル処理台の用紙搬送方向に沿う方向の長さを短くすることができ、用紙後処理部、ひいては、画像形成装置のコンパクト化を図ることができる。一方、ステープル処理後には、両ローラを接触状態として、ステープル処理後の用紙束を排紙部へ排出する。これにより、ステープル処理後の用紙束を排紙部に排出する機構、例えば、用紙束を押し出す機構等を別途設ける必要がなくなる。
また、本発明の画像形成装置において、前記駆動ローラとの対となる従動ローラは、ステープル処理後の用紙束を排紙部へ排出する際、駆動ローラとともに積極回転可能に設けられていることを特徴とする。
このような構成の画像形成装置によれば、ステープル処理後の用紙束を排紙部へ排出する際、駆動ローラだけでなく、駆動ローラの対となる従動ローラをも積極的に回転駆動することで、駆動ローラと接していない用紙に対しても、用紙搬送方向(用紙排紙方向)への搬送力を十分与えることができる。つまり、駆動ローラの対となる従動ローラと接している用紙に対しては、この従動ローラの積極回転により用紙排紙方向への搬送力を与えることができ、両ローラと接していない中間の用紙に対しては、用紙束を綴じているステープル部分を介して用紙排紙方向への搬送力を与えることができる。これにより、用紙束を排紙部へ排出する際、ステープル部分での用紙の破れを防止することができる。
ここで、前記駆動ローラの対となる従動ローラを、駆動ローラとともに積極回転可能とするために、前記駆動ローラの対となる従動ローラに、駆動ローラの駆動部(例えば、ギア等)と連結する駆動部(例えば、ギア等)を設けることができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記用紙後処理部でステープル処理が行われない場合には、前記従動ローラのうち、ステープル処理が行われる場合に使用される従動ローラ以外の従動ローラが使用され、該従動ローラは、これと対をなす駆動ローラと接触していることを特徴とすることを特徴とする。
このような構成の画像形成装置によれば、複数の従動ローラを用紙後処理部におけるステープル処理の有無に応じて使い分けることにより、ステープル処理が行われていない1枚の用紙に対し、排紙部への用紙排出を確実に行うことができる。
ここで、前記ステープル処理が行われない場合に使用される従動ローラは、用紙を排紙部へ排出する際、駆動ローラの回転にともない従動回転する。ステープル処理が行われない場合には、排紙部への用紙排出は1枚ずつとなるため、ステープル処理が行われる場合とは異なり、従動ローラが積極的に回転駆動しなくても、用紙搬送方向への搬送力を十分に確保することができ、用紙を確実に排紙部へ排出することができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記ステープル処理が行われる場合に使用される従動ローラと、これと対をなす駆動ローラとが接触したときの接触ニップ領域は、前記ステープル処理が行われない場合に使用される従動ローラと、これと対をなす駆動ローラとが接触したときの接触ニップ領域と比べて、広いことを特徴とする。
このような構成の画像形成装置によれば、複数の従動ローラを用紙後処理部におけるステープル処理の有無に応じて使い分けることにより、ステープル処理が行われていない1枚の用紙に対しても、ステープル処理が行われた複数枚の用紙束に対しても、排紙部への用紙排出を確実に行うことができる。ステープル処理が行われない場合には、排紙部への用紙排出は1枚ずつとなるため、接触ニップ領域が狭くても、用紙搬送方向への搬送力を十分に確保することができ、用紙を確実に排紙部への排出することができる。これに対して、ステープル処理が行われ場合には、排紙部へ用紙束を排出しなければならないため、接触ニップ領域を広くして、用紙搬送方向への大きな搬送力を確保することで、用紙束を確実に排紙部へ排出することができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記ステープル処理が行われる場合に使用される従動ローラの外周部の硬度は、前記ステープル処理が行われない場合に使用される従動ローラの外周部の硬度と比べて小さいことを特徴とする。
このような構成の画像形成装置によれば、複数の従動ローラを用紙後処理部におけるステープル処理の有無に応じて使い分けることにより、ステープル処理が行われていない1枚の用紙に対しても、ステープル処理が行われた複数枚の用紙束に対しても、排紙部への用紙排出を確実に行うことができる。ステープル処理が行われない場合には、排紙部への用紙排出は1枚ずつとなるため、従動ローラの外周部の硬度が大きく、これと対をなす駆動ローラと接触したときの接触ニップ領域が狭くなっても、用紙搬送方向への搬送力を十分に確保することができる。これに対して、ステープル処理が行われ場合には、排紙部へ用紙束を排出しなければならないため、従動ローラの外周部の硬度を小さくして、これと対をなす駆動ローラと接触したときの接触ニップ領域を広くすることで、用紙搬送方向への大きな搬送力を確保し、用紙束を確実に排紙部へ排出することができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記排紙ローラ部に設けられる駆動ローラと複数の従動ローラとは、シフター処理を行うシフターローラとして兼用されることを特徴とする。シフター処理は、用紙を用紙幅方向に沿った複数の位置から排紙部へ排出することで、排紙部での用紙の排出位置を用紙幅方向に沿う方向にずらして用紙の仕分けを行うものである。
このように、排紙ローラ部のローラをシフターローラとして兼用することで、部材点数の削減、コスト削減、装置のコンパクト化等を図ることができる。また、用紙排出に使用するローラを接離可能に設けることによって、次のようなメリットが生ずる。従来、排紙ローラをシフターローラとして兼用した場合、ステープル処理を行ったときには、シフター処理を行わないようにしていた。つまり、排紙ローラが接離可能となっていなかったため、排紙ローラによるシフター機能は、ステープル処理が行われていない1枚の用紙にのみ対応し、ステープル処理が行われた用紙束には対応しないものとなっていた。これに対して、上述のように、用紙排出に使用するローラを接離可能に設けることで、ステープル処理後に、駆動ローラと、これと対をなす従動ローラとを接触状態とすることで、ステープル処理後の用紙束を確実にチャックすることができ、この状態でシフター処理を行うことができる。これにより、ステープル処理が行われていない1枚の用紙に対しても、ステープル処理が行われた用紙束に対しても同様にシフター処理を施すことができる。
本発明は、上述のような構成であるから、用紙後処理部をインナーフィニッシャーとして構成して、装置の占有面積を抑え、省スペース化を図ることが可能となる。したがって、画像形成装置がフロントアクセス方式およびビルトアップ方式を用いたものであっても、装置本体の外部に用紙後処理部を設置しなくてもよくなり、コンパクト化の要請を満足できる。
また、ステープル処理時には、駆動ローラと、これと対をなす従動ローラとを離間状態として、ステープル処理が行われる用紙の先端部を両ローラ間から突出させる。すると、用紙搬送方向長さがステープル処理台よりも長い用紙に対してもステープル処理を行うことができる。そして、これにより、ステープル処理用のステープル処理台の用紙搬送方向に沿う方向の長さを短くすることができ、用紙後処理部、ひいては、画像形成装置のコンパクト化を図ることができる。
そして、複数の従動ローラを用紙後処理部におけるステープル処理の有無に応じて使い分けることにより、ステープル処理が行われていない1枚の用紙に対しても、ステープル処理が行われた複数枚の用紙束に対しても、排紙部への用紙排出を確実に行うことができ、さらには、ステープル処理後の用紙束を排紙部へ排出する際、ステープル部分での用紙の破れを防止することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本実施形態では、本発明の用紙後処理装置を備える画像形成装置を複合機に適用した場合について説明する。図1は、そのような複合機の内部構成の概略を示している。複合機1は、ビルトアップ方式を用いた画像形成装置として構成されている。具体的には、複合機1は、装置本体上部に原稿読取手段が配置され、装置本体下部に給紙手段が配置され、原稿読取手段と給紙手段との間に印字手段が配置された構成となっている。
図1に示すように、複合機1は、原稿読取手段としてのスキャナ部2と、画像形成部3と、原稿自動給紙部4と、用紙後処理手段としての用紙後処理部7とを備えている。なお、便宜上、複合機1のうち、用紙後処理部7および排紙トレイ8以外の部分を「装置本体」と称する。
この複合機1は、用紙(OHP等の記録媒体を含む。)に画像を形成する画像形成モードとして、コピアモード、プリンタモード、FAXモードを有し、各モードはユーザによって選択される。例えば、複合機1の外装前面部に配置される操作パネル(図示せず)に設けられた条件入力キー(印字枚数、印字倍率等々)を操作した後に、スタートキーを操作するとコピー動作が開始される。
以下、複合機1の各部について説明する。
まず、スキャナ部2について説明する。スキャナ部2は、透明なガラス等より成る原稿台41上に載置された原稿の画像や、原稿自動給紙部4により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って原稿画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22、23、24、結像レンズ25、光電変換素子(CCD;Charge Coupled Device)26を備えている。
露光光源21は、原稿自動給紙部4の原稿台41上に載置された原稿や、原稿自動給紙部4を搬送される原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22、23、24は、図1中、一点鎖線Aで光路を示すように、原稿からの反射光を、一旦、図1中、左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように、図1中、右方向に反射させるようになっている。
原稿の画像読取動作には、次の2つがある。原稿台41上に載置された原稿を読み取る場合(「シート固定方式」として使用する場合)には、露光光源21および各反射鏡22、23、24が、原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。一方、原稿自動給紙部4を搬送される原稿を読み取る場合(「シート移動方式」として使用する場合)には、露光光源21および各反射鏡22、23、24が、図1に示す位置に固定され、後述する原稿自動給紙部4の原稿読取部42を原稿が通過する際にその画像を読み取ることになる。
各反射鏡22、23、24で反射されて結像レンズ25を通過した光は、光電変換素子26に導かれ、この光電変換素子26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
次に、画像形成部3について説明する。画像形成部3は、印字手段としての画像形成系31と、用紙搬送系32とを備えている。
画像形成系31は、レーザスキャニングユニット31aおよびドラム型の像担持体としての感光体ドラム31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、光電変換素子26において変換された原稿画像データ、または、外部の端末装置等から入力された画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射するものである。感光体ドラム31bは、図1中、矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、感光体ドラム31bの外周囲には、レーザスキャニングユニット31aの他に、現像ユニット31c、転写ローラ31dを有する図示しない転写ユニット、クリーニングユニット31e、図示しない除電器、帯電ローラ31fを有する図示しない帯電ユニットが周方向にわたって順に配設されている。
現像ユニット31cは、感光体ドラム31bの表面に形成された静電潜像をトナー(顕像化物質)により可視像に現像するものである。転写ローラ31dは、感光体ドラム31bの表面に形成されたトナー像を記録媒体としての用紙に転写するものである。クリーニングユニット31eは、トナー転写後において感光体ドラム31bの表面に残留したトナーを除去するものである。除電器は、感光体ドラム31bの表面の残留電荷を除去するものである。帯電ローラ31fは、静電潜像が形成される前の感光体ドラム31bの表面を所定の電位に帯電させるものである。
用紙に画像を形成する際には、帯電ローラ31fによって感光体ドラム31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射する。その後、現像ユニット31cが感光体ドラム31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写ローラ31dによって、トナー像が用紙に転写される。さらに、その後、感光体ドラム31bの表面に残留したトナーはクリーニングユニット31eによって除去されるとともに、感光体ドラム31bの表面の残留電荷が除電器によって除去される。これにより、用紙への画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の用紙に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
一方、用紙搬送系32は、給紙手段としての用紙カセット33に収納された用紙、または手差トレイ34に載置された用紙を1枚ずつ搬送して画像形成系31による画像形成を行わせるとともに、画像形成された用紙を排紙手段としての排紙トレイ8へ、後述する用紙後処理部7を経由して排出するものである。排紙トレイ8は、用紙カセット33の上方であってスキャナ部2の下方に設けられている。
用紙搬送系32は、装置本体内において、主搬送路36、反転搬送路37とを備えている。用紙搬送系32においては、用紙は、いわゆる中央基準で用紙搬送系32を搬送される。つまり、用紙は、その幅方向(用紙の搬送方向に直交する方向)における中央位置を基準として搬送される。
主搬送路36の一端側は、2つに分岐されており、一方の分岐端は用紙カセット33の排出側に対向しているとともに、他方の分岐端は手差トレイ34の排出側に対向している。また、主搬送路36の他端側は、用紙後処理部7に対向している。反転搬送路37は、一端側が転写ローラ31dの配設位置よりも上流側(図1中、下側)で主搬送路36に繋がっているとともに、他端側が転写ローラ31dの配設位置よりも下流側(図1中、上側)で主搬送路36に繋がっている。
主搬送路36の一方の分岐端(用紙カセット33の排出側に対向する部分)には、断面が半円状のピックアップローラ36aが配設されている。このピックアップローラ36aの回転により、用紙カセット33に収納されている用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。同様に、主搬送路36の他方の分岐端(手差トレイ34の排出側に対向する部分)には、断面が半円状のピックアップローラ36bが配設されている。このピックアップローラ36bの回転により、手差トレイ34に載置されている用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。
この主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも上流側には、レジストローラ36dが配設されている。このレジストローラ36dは、感光体ドラム31b表面のトナー像と用紙との位置合わせを行いながら用紙を搬送するものである。
主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも下流側には、用紙に転写されたトナー像を加熱により定着させるための一対の加熱ローラ39a、加圧ローラ39bを備えた定着ユニット39が配設されている。さらに、主搬送路36の下流端には、用紙を用紙後処理部7のステープル処理台72に排出するための排出ローラ36eが配設されている。
主搬送路36に対する反転搬送路37の上流端の接続位置には、分岐爪38が配設されている。この分岐爪38は、図1中、第1位置(実線で示す位置)と、この第1位置から、図1中、反時計回り方向に回動して反転搬送路37を開放する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38が第1位置にあるときには、用紙が排出ローラ36eに向けて搬送され、第2位置にあるときには、用紙が反転搬送路37へ供給可能となっている。
反転搬送路37は、用紙の裏面に対して画像形成を行うときに用いられる。裏面印字の際には、主搬送路36において、表面に対する画像形成が終了した用紙が分岐爪38から排出ローラ36eまで搬送されると、その用紙の後端部を排出ローラ36eでチャックした状態で、排出ローラ36eを逆回転する。これにより、用紙は、反転され、今度は、排出ローラ36eから分岐爪38へ向けて搬送され、さらに、第2位置にある分岐爪38に案内されて反転搬送路37に導かれる。そして、用紙は、反転搬送路37に配設されている搬送ローラ37aによって搬送され、レジストローラ36dの上流側で主搬送路36へ導入されて、再び転写ローラ31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。このようにして、用紙の裏面に対して画像形成が行えるようになっている。裏面に対する画像形成が終了した用紙は、排出ローラ36eから用紙後処理部7のステープル処理台72へ排出される。
次に、原稿自動給紙部4について説明する。原稿自動給紙部4は、いわゆる自動両面原稿搬送装置として構成されている。この原稿自動給紙部4は、シート移動式として使用可能であって、原稿載置部としての原稿トレイ43、中間トレイ44、原稿排出部としての原稿排紙トレイ45、および各トレイ43、44、45間で原稿を搬送する原稿搬送系46を備えている。
原稿搬送系46は、原稿トレイ43に載置された原稿を、原稿読取部42を経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ搬送するための主搬送路47と、中間トレイ44上の原稿を主搬送路47に供給するための副搬送路48とを備えている。
主搬送路47の上流端(原稿トレイ43の排出側に対向する部分)には、原稿ピックアップローラ47aおよび捌きローラ47bが配設されている。また、捌きローラ47bの下側には、捌き板47cが配設されている。原稿ピックアップローラ47aの回転に伴って、原稿トレイ43上の原稿のうちの1枚が、捌きローラ47bと捌き板47cとの間を通過して主搬送路47に給紙されるようになっている。主搬送路47と副搬送路48との合流部分(図1中、Bの部分)よりも下流側には、PSローラ47e、47eが配設されている。このPSローラ47e、47eは、原稿の先端とスキャナ部2の画像読取タイミングとを調整して原稿を原稿読取部42に供給するものである。つまり、PSローラ47e、47eは、原稿が供給された状態でその原稿の搬送を一旦停止し、上記タイミングを調整して、原稿を原稿読取部42に供給するようになっている。
原稿読取部42は、プラテンガラス42aと原稿押え板42bとを備え、PSローラ47e、47eから供給された原稿がプラテンガラス42aと原稿押え板42bとの間を通過する際に、露光光源21からの光がプラテンガラス42aを通過して原稿に照射されるようになっている。この際、スキャナ部2による原稿画像データの取得が行われる。原稿押え板42bの背面(上面)には、図示しないコイルスプリングによる付勢力が付与されている。これにより、原稿押え板42bがプラテンガラス42aに対して所定の押圧力をもって接触し、原稿が原稿読取部42を通過する際に、プラテンガラス42aから浮き上がることを阻止している。
プラテンガラス42aの下流側には、搬送ローラ47fおよび原稿排紙ローラ47gが備えられている。プラテンガラス42a上を通過した原稿が搬送ローラ47fおよび原稿排紙ローラ47gを経て、中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ排紙されるようになっている。
原稿排紙ローラ47gと中間トレイ44との間には、中間トレイ揺動板44aが配設されている。この中間トレイ揺動板44aは、中間トレイ44側の端部が揺動中心とされて、図1中、ポジション1(実線で示す位置)と、このポジション1から上方へ跳ね上げられたポジション2との間で揺動可能となっている。中間トレイ揺動板44aがポジション2にある場合には、原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は原稿排紙トレイ45へ回収される。一方、中間トレイ揺動板44aがポジション1にある場合には、原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は中間トレイ44へ排出されるようになっている。この中間トレイ44への排紙時には、原稿の端縁が原稿排紙ローラ47g、47g間に挟持された状態となっており、この状態から原稿排紙ローラ47gが逆回転することによって原稿が副搬送路48に供給され、この副搬送路48を経て、再び主搬送路47に送り出されるようになっている。この原稿排紙ローラ47gの逆回転動作は、主搬送路47への原稿の送り出しと画像読取タイミングとを調整して行われる。これにより、原稿の裏面の画像が原稿読取部42によって読み取られるようになっている。
次に、用紙後処理部7および排紙トレイ8について説明する。
用紙後処理部7は、印字処理の終了後に装置本体から排出される用紙に対し、用紙後処理として、少なくともステープル処理を可能とするものである。つまり、用紙後処理部7は、少なくともステープル機能を備えるものである。この例では、後述するように、用紙後処理部7は、ステープル機能に加え、シフター機能を備えている。ただし、これ以外の機能(例えば、パンチ穴開け機能等)を備えるものとしてもよい。このような用紙後処理部7における用紙後処理は、後述するように、印字要求の際、印字条件として用紙後処理の要求があったときに行われる。
排紙トレイ8は、用紙後処理部7において、ステープル処理、シフター処理等の用紙後処理が施された用紙を排出するものである。排紙トレイ8は、上下に昇降可能なトレイとして構成してもよく、また、用紙搬送方向(用紙排紙方向)に伸縮可能なトレイとして構成してもよい。排紙トレイ8を用紙搬送方向に沿う方向に伸縮可能に設けることによって、排紙トレイ8を印字用紙サイズに応じて最適な長さに調節して使用することができる。
この例では、用紙後処理部7および排紙トレイ8を、複合機1の装置本体の外部へ設けるのではなく、装置本体によって形成される空間Cを利用して設けるようにしている。つまり、用紙後処理部7は、いわゆるインナーフィニッシャーとして備えられている。具体的には、複合機1の装置本体では、用紙カセット33と、画像形成部3(画像形成系31)と、スキャナ部2とが略「コ」字状に配置されており、この装置本体によって形成されている「コ」字状の内部の空間Cに用紙後処理部7および排紙トレイ8を設けるようにしている。これにより、複合機1内の限られたスペースに用紙後処理部7および排紙トレイ8を設置でき、用紙に対する複数の用紙後処理を行うことができる。そして、用紙後処理部7を備えた複合機1の占有面積を抑え、省スペース化を図ることが可能となる。したがって、複合機1がフロントアクセス方式およびビルトアップ方式を用いたものであっても、装置本体の外部に用紙後処理部を設置しなくてもよくなり、コンパクト化の要請を満足できる。
以下、用紙後処理部7について詳しく説明する。
図1に示すように、用紙後処理部7は、装置本体の排出ローラ36eの下流側に配置されている。そして、用紙後処理部7は、排出ローラ36eから搬送される印字終了後の用紙に対するステープル処理が可能となっている。また、用紙後処理部7に備えられる排紙ローラ部74では、後述するように、シフター処理が可能となっている。用紙後処理部7の下流側には、排紙トレイ8が設けられている。
用紙後処理部7には、ステープル機構部71、ステープル処理台72、整合板73、排紙ローラ部74等が備えられている。用紙後処理部7では、印字要求の際、印字条件としてステープル処理の要求があった場合には、ステープル処理台72に積載される所定枚数の用紙に対して、ステープル機構部71によりステープル処理を施す。このとき、印字用紙サイズおよび所望ステープル位置を基に決定される位置にステープル処理を施すようにしている。所望ステープル位置は、例えば、用紙の左上隅部に1箇所止めとか、左端部に2箇所止めとかというように、ユーザの所望するステープル処理を施す位置のことである。
ステープル機構部71は、排出ローラ36eの下方に配置されており、ステープル処理台72上に積載される用紙の後端部をステープル針で綴じるものである。ステープル機構部71は、用紙幅方向に沿って往復移動可能に構成されており、上述の印字用紙サイズおよび所望ステープル位置を基に決定された位置にステープル処理を施すことができるようになっている。用紙後処理部7でステープル処理を行う際には、上述の印字用紙サイズおよび所望ステープル位置を基に決定された位置に対応する位置にステープル機構部71を移動する。
ステープル処理台72は、排出ローラ36eから排出される用紙を積載するものであり、ステープル機構部71によるステープル処理時の処理台としての役目を果たす。ステープル処理台72は、用紙搬送方向下流側を上方に傾けて配置されている。排出ローラ36eから排出される用紙は、ステープル処理が行われる場合には、自重によりステープル処理台72の傾斜に沿って用紙搬送方向上流側へ滑り落ちる。一方、ステープル処理が行われない場合には、用紙は、後述するように、排紙ローラ部74から排紙トレイ8に排出される。なお、ステープル処理時には、後述するように、排紙ローラ部74のローラは離間した状態にある。
整合板73は、ステープル処理台72の上面(用紙が排出される面)の用紙幅方向に沿う方向の両サイドに対向して配置されている。一対の整合板73は、用紙幅方向に沿って往復移動可能に設けられている。そして、用紙後処理部7でステープル処理を行う場合に、整合板73を用紙幅方向に沿って移動させることで、ステープル処理台72上に排出される用紙1枚毎に用紙幅方向の整合を行うようにしている。このとき、印字用紙サイズを基に、つまり、搬送される用紙のサイズを基に決定される可動幅に応じて整合板73を動かすようにしている。
一対の整合板73の往復移動は、例えば、ラックピニオン機構により可能となっている。具体的には、一方の整合板73に連結されるラック部材と、他方の整合板73に連結されるラック部材とが所定の間隔をあけて互いに対向して配置されている。また、両ラック部材の間には、ピニオンギアが配置されており、両ラック部材とそれぞれ噛合している。ここで、両ラック部材は、用紙幅方向に沿って往復移動可能に設けられているのに対して、ピニオンギアは移動不能に設けられている。そして、ピニオンギアを駆動源からの動力を伝達して回転することで、一対の整合板73が用紙幅方向に沿って互いに対称的に移動する。これにより、ステープル処理台72上に排出される用紙の用紙幅方向の整合が可能となる。
排紙ローラ部74は、用紙後処理部7の処理内容に応じて、この場合、具体的には、用紙後処理部7においてステープル処理を行うか否かによって、用紙排出に使用するローラを選択的に切り替えるように構成されている。また、ステープル処理時には、用紙排出に使用するローラが接離可能に構成されている。以下、図2〜図4を用いて詳しく説明する。
図2は、ステープル処理時の排紙ローラ部74を示す図であり、(a)はその構成を示し、(b)は離間状態の駆動ローラ75と第1従動ローラ76とを示す。図3は、ステープル処理後の排紙ローラ部74を示す図であり、(a)はその構成を示し、(b)は接触状態の駆動ローラ75と第1従動ローラ76とを示す。図4は、ステープル処理を行わないときの排紙ローラ部74を示す図であり、(a)はその構成を示し、(b)は接触状態の駆動ローラ75と第2従動ローラ77とを示す。
排紙ローラ部74には、駆動ローラ75、第1従動ローラ76、第2従動ローラ77、従動ローラホルダー81、従動ローラホルダー回転用ベルト82、従動ローラホルダー回転用モータギア83、従動ローラホルダー位置検出用センサ84、従動ローラ加圧アーム85、加圧アーム駆動用ソレノイド86、加圧アーム復帰用スプリング87等で構成されている。なお、駆動ローラ75、第1従動ローラ76、第2従動ローラ77を除く排紙ローラ部74の構成部材は、空間Cの手前側もしくは奥側の装置本体内に収容されている。
駆動ローラ75は、ステープル処理台72の用紙搬送方向の最も下流側に、排紙トレイ8に臨むように配置されている。駆動ローラ75は、ステープル処理台72上の用紙を排紙トレイ8に排出する一方のローラである。用紙排出時には、第1従動ローラ76と第2従動ローラ77のいずれか一方のローラが駆動ローラ75と接触する。駆動ローラ75のローラ軸の一端側には、ギア75aが駆動部として設けられている。ギア75aは、ギア75b等を介して駆動源Mと連結されており、駆動源Mの動力により駆動ローラ75が回転駆動可能となっている。
第1従動ローラ76と第2従動ローラ77とは、従動ローラホルダー81の両端部にそれぞれ回転可能に支持されている。第1従動ローラ76は、ステープル処理後の用紙を排紙トレイ8へ排出するときに用いられ、駆動ローラ75と接触する。一方、第2従動ローラ77は、ステープル処理を行わずに用紙を排紙トレイ8へ排出するときに用いられ、駆動ローラ75と接触する。このように、排紙ローラ部74には、駆動ローラ75と対をなし、排紙トレイ8への用紙排出の際、選択的に使用されるローラが2つ設けられている。
第1従動ローラ76の外周部は、例えば、発泡ゴム、軟質ゴム等で形成されている。第2従動ローラ77の外周部は、第1従動ローラ76の外周部よりも硬度が大きい材質、例えば、POM(Polyoxymethylene:ポリオキシメチレン)等で形成されている。第1従動ローラ76のローラ軸の一端側には、ギア76aが固設されている。ギア76aは、第1従動ローラ76が駆動ローラ75と接触したときに、駆動ローラ75のギア75aと噛合する。このギア76aは、第1従動ローラ76を積極回転する駆動部の役目を果たす。これに対して、第2従動ローラ77のローラ軸の端部にはギアは設けられていない。
駆動ローラ75と対になり接触するローラの切り替え、つまり、用紙排出に使用するローラの切り替えは、従動ローラ加圧アーム85に回転可能に支持されている従動ローラホルダー81の回転によって行われる。従動ローラホルダー81は、従動ローラホルダー回転用モータギア83が駆動することで、その動力が従動ローラホルダー回転用ベルト82を介して伝達されることで回転する。従動ローラホルダー81は、第1従動ローラ76が駆動ローラ75と対向する第1位置(図2、図3に示す位置)と、第2従動ローラ77が駆動ローラ75と対向する第2位置(図4に示す位置)とを切り替えるように回転する。従動ローラホルダー81が180度回転するごとに、第1位置と第2位置との間で一方から他方へ切り替えられる。従動ローラホルダー81の近傍には、従動ローラホルダー81の位置を検出するための従動ローラホルダー位置検出用センサ84が設けられている。
従動ローラ加圧アーム85は、略L字状の部材である。そして、そのL字の一端側には、従動ローラホルダー81が支持されている。また、L字の一端側には、加圧アーム復帰用スプリング87が設けられている。一方、L字の他端側には、加圧アーム駆動用ソレノイド86が連結されている。従動ローラ加圧アーム85は、第1従動ローラ76または第2従動ローラ77が駆動ローラ75と接触する接触位置(図3、図4に示す位置)と、第1従動ローラ76が駆動ローラ75と離間する離間位置(図2に示す位置)とを切り替えるように、回動支点85aを中心に回動する。具体的には、加圧アーム駆動用ソレノイド86が駆動すると、図3、図4に示すように、加圧アーム復帰用スプリング87の付勢力に抗して、従動ローラ加圧アーム85が接触位置まで回動し、逆に、加圧アーム駆動用ソレノイド86が停止すると、図2に示すように、加圧アーム復帰用スプリング87の付勢力により、従動ローラ加圧アーム85が離間位置まで回動する。
排紙ローラ部74による排紙トレイ8への用紙排出について説明する。
印字処理の終了後に排出ローラ36eからステープル処理台72に向けて排出される用紙は、その先端からステープル処理台72に次第に当接する。そして、用紙が排出ローラ36eから排出されている途中に、用紙の先端部がステープル処理台72の最下流側の排紙ローラ部74に達する。以降の用紙の搬送は、用紙後処理部7でステープル処理が行われるか否かによって異なる。
用紙後処理部7でステープル処理が行われない場合には、排紙ローラ部74は、図4に示す状態となる。具体的には、従動ローラホルダー81が回転し、第2位置に切り替えられるとともに、従動ローラ加圧アーム85が回動し、接触位置に切り替えられた状態となる。この結果、排紙ローラ部74では、第2従動ローラ77が駆動ローラ75と接触した状態となる。このとき、第2従動ローラ77の外周部は第1従動ローラ76の外周部よりも硬度が大きい材質で形成されており、第2従動ローラ77と駆動ローラ75との接触ニップ領域(ニップ幅)は、後述する第1従動ローラ76と駆動ローラ75との場合と比べて狭くなる。
そして、駆動ローラ75が回転駆動すると、第2従動ローラ77が従動回転する。これにより、用紙は、駆動ローラ75と第2従動ローラ77とにより送られて排紙トレイ8に排出される。このとき、印字要求の際、印字条件としてシフター処理の要求があった場合には、用紙は、後述するシフター処理の後、排紙トレイ8に排出される。ステープル処理が行われない場合には、用紙が1枚ずつ排紙トレイ8へ排出されるため、接触ニップ領域が狭くても、用紙搬送方向への搬送力を十分に確保することができ、用紙を確実に排紙トレイ8へ排出することができる。
これに対して、用紙後処理部7でステープル処理が行われる場合、排紙ローラ部74は、まず、ステープル処理時には、図2に示す状態となる。具体的には、従動ローラホルダー81が回転し、第1位置に切り替えられるとともに、従動ローラ加圧アーム85が回動し、離間位置に切り替えられた状態となる。この結果、排紙ローラ部74では、第1従動ローラ76が駆動ローラ75と離間して対向した状態となる。このとき、図2(b)に示すように、ギア76aはギア75aと噛合していない。これにより、ステープル処理時、用紙は、排出ローラ36eにより用紙の先端部が第1従動ローラ76と駆動ローラ75との間に送られても、両ローラ76、75によって送られることはない。したがって、用紙の後端が排出ローラ36eから離れて、用紙搬送方向下流側への搬送力を失うと、今度は、用紙は、自重によりステープル処理台72の傾斜に沿って用紙搬送方向上流側へ滑り落ちる。この結果、用紙に対する用紙搬送方向の整合が行われる。そして、所定枚数の用紙が排出ローラ36eから排出され、ステープル処理台72に整合されて積載された後、ステープル機構部71で用紙の後端部にステープル処理が行われる。このステープル処理時には、用紙の中途部は、離間状態の第1従動ローラ76と駆動ローラ75との間にある。
ステープル処理の終了後には、排紙ローラ部74は、図3に示す状態となる。具体的には、従動ローラホルダー81は第1位置のままで、従動ローラ加圧アーム85が回動し、接触位置に切り替えられた状態となる。この結果、排紙ローラ部74では、第1従動ローラ76が駆動ローラ75と接触するとともに、図3(b)に示すように、ギア76aがギア75aと噛合した状態となる。このとき、第1従動ローラ76の外周部は第2従動ローラ77の外周部よりも硬度が小さい材質で形成されており、第1従動ローラ76と駆動ローラ75との接触ニップ領域は、上述した第2従動ローラ77と駆動ローラ75との場合と比べて広くなる。
そして、駆動ローラ75が回転駆動するとともに、第1従動ローラ76も回転駆動する。これにより、ステープル処理後の用紙束は、駆動ローラ75と第1従動ローラ76とにより送られて排紙トレイ8に排出される。このとき、印字要求の際、印字条件としてシフター処理の要求があった場合には、用紙は、後述するシフター処理の後、排紙トレイ8に排出される。ステープル処理が行われる場合には、複数枚の用紙を綴じた用紙束が排紙トレイ8へ排出されるため、接触ニップ領域を広くして、用紙搬送方向への大きな搬送力を確保することで、用紙束を確実に排紙トレイ8へ排出できるようにしている。
以上のように、排紙ローラ部74において、用紙後処理部7の処理内容に応じて、具体的には、用紙後処理部7におけるステープル処理の有無に応じて用紙排出に使用するローラを選択的に切り替え可能とすることによって、ステープル処理が行われていない1枚の用紙に対しても、ステープル処理が行われた複数枚の用紙束に対しても、排紙トレイ8への用紙排出を確実に行うことができるようにしている。また、同様に、シフター処理を確実に施すことができるようにしている。
そして、ステープル処理後の用紙束を排紙トレイ8へ排出する際、駆動ローラ75だけでなく、第1従動ローラ76をも積極的に回転駆動することで、駆動ローラ75と接していない用紙に対しても、用紙搬送方向への搬送力を十分与えることができる。つまり、第1従動ローラ76と接している用紙に対しては、第1従動ローラ76の積極回転により用紙搬送方向への搬送力を与えることができ、両ローラ75、76と接していない中間の用紙に対しては、用紙束を綴じているステープル部分を介して用紙搬送方向への搬送力を与えることができる。これにより、用紙束を排紙トレイ8へ排出する際、ステープル部分での用紙の破れを防止することができる。
さらに、排紙ローラ部74において、用紙排出に使用するローラを接離可能に設けることで、次のようなメリットがある。ステープル処理時には、駆動ローラ75と第1従動ローラ76とを離間状態として、ステープル処理台72に送られる用紙の先端部を両ローラ75、76間から突出させる。すると、用紙搬送方向長さがステープル処理台よりも長い用紙に対してもステープル処理を行うことができる。そして、これにより、ステープル処理台72の用紙搬送方向に沿う方向の長さを短くすることができ、用紙後処理部7、ひいては、複合機1のコンパクト化を図ることができる。一方、ステープル処理後には、両ローラ75、76を接触状態として、ステープル処理後の用紙束を排紙トレイ8へ排出する。これにより、ステープル処理後の用紙束を排紙部に排出する機構、例えば、用紙束を押し出す機構等を別途設ける必要がなくなる。
なお、この例では、排紙ローラ部74に、駆動ローラ75と対をなし、排紙トレイ8への用紙排出の際、選択的に使用可能な従動ローラが2つ設けられている場合について説明しているが、このような従動ローラを3つ以上設けるようにしてもよい。例えば、従動ローラを3つ設ける場合、従動ローラホルダー81に従動ローラを3つ取り付け、従動ローラホルダー81が120度回転するごとに、第1位置と第2位置と第3位置との間で、駆動ローラ75と対向する従動ローラが切り替えられるようにする。このように、従動ローラの数を増やすと、ステープル処理を行う用紙の枚数にしたがって用紙排出に使用する従動ローラを段階的に切り替えることが可能となる。そして、ステープル処理を行う用紙の枚数に応じて従動ローラと駆動ローラ75との接触ニップ領域を調節することで、排紙トレイ8への用紙排出をさらに確実に行うことができる。
ここで、排紙ローラ部74によるシフター処理について説明する。この例では、排紙ローラ部74によって用紙にシフター処理を施すことで、用紙を仕分けて排紙トレイ8に排出するようにしている。
シフター処理は、用紙を用紙幅方向に沿った複数の位置から排紙トレイ8へ排出することで、排紙トレイ8上での用紙の排出位置を用紙幅方向に沿う方向にずらして用紙の仕分けを行うものである。このようなシフター処理は、例えば、排紙ローラ部74のローラ対を軸方向(用紙幅方向に沿う方向)に往復移動可能に設けることで可能となる。なお、シフター処理の機構については、従来より周知であるため、詳しい説明は省略する。
駆動ローラ75と第2従動ローラ77とのローラ対によりシフター処理を行う場合には(なお、駆動ローラ75と第1従動ローラ76とのローラ対によりシフター処理を行う場合も同様)、接触状態にある駆動ローラ75と第2従動ローラ77とのローラ対で用紙をチャックした状態で、ローラ対を軸方向にそのまま平行移動させる。これにより、ローラ対でチャックされている用紙が用紙幅方向に沿って移動する。そして、その位置で用紙を排紙トレイ8に排出すると、排紙トレイ8上での用紙の排出位置を用紙幅方向に沿う方向にずらすことができる。このようにして、例えば、用紙の部数毎の仕分けを行うことができ、1部目の最終ページと2部目の最初のページとが排紙トレイ8の同じ位置に排出されないようにすることができる。このように、排紙ローラ部74のローラ対をシフターローラとして兼用することで、部材点数の削減、コスト削減、装置のコンパクト化等を図ることができる。なお、用紙の排出後には、ローラ対を元の位置まで戻すようにする。
また、上述したように、用紙排出に使用するローラは接離可能に設けられているため、次のようなメリットがある。従来、排紙ローラをシフターローラとして兼用した場合、ステープル処理を行ったときには、シフター処理を行わないようにしていた。つまり、排紙ローラが接離可能となっていなかったため、排紙ローラによるシフター機能は、ステープル処理が行われていない1枚の用紙にのみ対応し、ステープル処理が行われた用紙束には対応しないものとなっていた。これに対して、この例では、ステープル処理後に、駆動ローラ75と第1従動ローラ76とを接触状態とすることで、ステープル処理後の用紙束を確実にチャックすることができ、この状態でシフター処理を行うことができる。これにより、ステープル処理が行われていない1枚の用紙に対しても、ステープル処理が行われた用紙束に対しても同様にシフター処理を施すことができる。
次に、複合機1における用紙後処理の際の排紙ローラ部74の動作について、図5を用いて説明する。
以下に述べる用紙後処理部7の用紙後処理、および排紙ローラ部74の動作の制御主体は、主として複合機1の制御部(図示せず)である。すなわち、複合機1の制御部は、図5に示すように、印字要求があった場合には(ステップS101)、印字条件の選択が完了したか否かを判定する(ステップS102)。この場合、選択可能な印字条件には、用紙後処理部7でステープル処理を行うか否かの選択、排紙ローラ部74でシフター処理を行うか否かの選択が含まれている。この判定の結果、印字条件の選択がまだ完了していない場合には、表示部への表示等によりユーザに対して印字条件を選択するように促し(ステップS103)、印字条件が選択されるまで待機する。
次に、印字条件としてステープル処理が選択されているか否かを判定する(ステップS104)。ステープル処理が選択されていない場合には、排紙ローラ部74の従動ローラホルダー回転用モータギア83を駆動し、従動ローラホルダー81を第2位置まで回転させるとともに、加圧アーム駆動用ソレノイド86を駆動し、従動ローラ加圧アーム85を接触位置まで回動させる。これにより、第2従動ローラ77が駆動ローラ75と接触する(ステップS105)。
続いて、印字条件としてシフター処理が選択されているか否かを判定する(ステップS106)。シフター処理が選択されている場合には、印字処理を実行した後(ステップS107)、用紙を排出ローラ36eからステープル処理台72へ排出する。そして、用紙をステープル処理台72の最下流側の排紙ローラ部74の駆動ローラ75と第2従動ローラ77との間に搬送し、用紙を駆動ローラ75と第2従動ローラ77とでチャックした状態でシフター処理を実行し、その後、排紙トレイ8へ用紙を排出する(ステップS108)。用紙は、シフター処理により仕分けられて排紙トレイ8上へ排出される。
その後、次の印字要求があるか否かを判定する(ステップS109)。つまり、引き続き印字処理、シフター処理を行う必要があるか否かを判定する。この結果、次の印字要求がある場合には、ステップS107へ移行し、全ての印字要求が終了するまで、印字処理およびシフター処理を繰り返し行う。一方、ステップS109の判定において、次の印字要求がない場合には、この制御を終了する。
これに対し、ステップS106の判定において、シフター処理が選択されていない場合には、印字処理を実行した後(ステップS110)、用紙を排出ローラ36eからステープル処理台72へ排出し、さらに、用紙を排紙ローラ部74の駆動ローラ75と第2従動ローラ77とにより排紙トレイへ排出する。その後、次の印字要求があるか否かを判定する(ステップS111)。この結果、次の印字要求がある場合には、ステップS110へ移行し、全ての印字要求が終了するまで、印字処理を繰り返し行う。一方、ステップS111の判定において、次の印字要求がない場合には、この制御を終了する。
一方、ステップS104の判定において、ステープル処理が選択されている場合には、排紙ローラ部74の従動ローラホルダー回転用モータギア83を駆動し、従動ローラホルダー81を第1位置まで回転させるとともに、加圧アーム駆動用ソレノイド86を停止し、従動ローラ加圧アーム85を離間位置まで回動させる。これにより、第1従動ローラ76が駆動ローラ75と離間して対向する(ステップS112)。
続いて、印字条件としてシフター処理が選択されているか否かを判定する(ステップS113)。シフター処理が選択されている場合には、印字処理を実行した後(ステップS114)、用紙を排出ローラ36eからステープル処理台72へ排出する。そして、ステープル処理台72に排出された用紙に対する整合を行う。具体的には、用紙が自重によりステープル処理台72の傾斜に沿って滑り落ちることで用紙の搬送方向の整合が行われ、整合板73により用紙の幅方向の整合が行われる。次に、要求された1ジョブの印字処理が全て終了したか否かを判定する(ステップS115)。ここで、1度のステープル処理の対象となる所定枚数の用紙への印字処理をまとめて、1ジョブの印字処理と称している。ステープル処理は、所定枚数の用紙に対する印字処理が全て終了した後に行われるため、ステップS115では、ステープル処理の対象となる所定枚数の用紙への印字処理が全て終了したか否かを判定するようにしている。
そして、ステップS115の判定の結果、1ジョブの印字処理が全て終了していない場合には、ステップS114へ移行し、1ジョブの印字処理が終了するまで、印字処理を繰り返し行う。一方、1ジョブの印字処理が全て終了した場合には、次に、ステープル処理を実行する(ステップS116)。すなわち、用紙後処理部7において、ステープル機構部71でステープル針を用紙の所望ステープル位置に打ち、ステープル処理台72上に積載されている用紙の後端部を綴じる。
ステープル処理の終了後、加圧アーム駆動用ソレノイド86を駆動し、従動ローラ加圧アーム85を接触位置まで回動させる。これにより、第1従動ローラ76が駆動ローラ75と接触し(ステップS117)、両ローラ75、76によりステープル処理後の用紙束をチャックする。そして、ステープル処理後の用紙束に対してシフター処理を実行し、その後、用紙束を排紙トレイ8に排出し、1ジョブを終了する(ステップS118)。用紙束は、シフター処理により仕分けられて排紙トレイ8上へ排出される。
その後、次のジョブがあるか否かを判定する(ステップS119)。つまり、引き続き印字処理、ステープル処理、シフター処理を行う必要があるか否かを判定する。この結果、次のジョブがある場合には、加圧アーム駆動用ソレノイド86を停止して従動ローラ加圧アーム85を離間位置まで回動させ、第1従動ローラ76と駆動ローラ75とを離間させた後(ステップS120)、ステップS114へ移行し、全てのジョブが終了するまで、印字処理、ステープル処理、シフター処理を繰り返し行う。ステープル処理後の用紙束は、1ジョブが終了する毎に、シフター処理により仕分けられて排紙トレイ8上へ排出される。一方、ステップS119の判定において、次のジョブがない場合には、この制御を終了する。
これに対し、ステップS113の判定において、シフター処理が選択されていない場合には、印字処理を実行した後(ステップS121)、用紙を排出ローラ36eからステープル処理台72へ排出する。そして、ステープル処理台72に排出された用紙に対する整合を行って、次に、要求された1ジョブの印字処理が全て終了したか否かを判定する(ステップS122)。この結果、1ジョブの印字処理が全て終了していない場合には、ステップS121へ移行し、1ジョブの印字処理が終了するまで、印字処理を繰り返し行う。一方、1ジョブの印字処理が全て終了した場合には、次に、ステープル処理を実行する(ステップS123)。
ステープル処理の終了後、加圧アーム駆動用ソレノイド86を駆動し、従動ローラ加圧アーム85を接触位置まで回動させる。これにより、第1従動ローラ76が駆動ローラ75と接触し(ステップS124)、両ローラ75、76によりステープル処理後の用紙束をチャックする。そして、ステープル処理後の用紙束を排紙トレイ8に排出し、1ジョブを終了する(ステップS125)。
その後、次のジョブがあるか否かを判定する(ステップS126)。つまり、引き続き印字処理、ステープル処理を行う必要があるか否かを判定する。この結果、次のジョブがある場合には、加圧アーム駆動用ソレノイド86を停止して従動ローラ加圧アーム85を離間位置まで回動させ、第1従動ローラ76と駆動ローラ75とを離間させた後(ステップS127)、ステップS121へ移行し、全てのジョブが終了するまで、印字処理、ステープル処理を繰り返し行う。ステープル処理後の用紙束は、1ジョブが終了する毎に排紙トレイ8上へ排出される。一方、ステップS126の判定において、次のジョブがない場合には、この制御を終了する。
本発明を適用する複合機の概略構成を示す図である。 ステープル処理時の排紙ローラ部を示す図である。 ステープル処理後の排紙ローラ部を示す図である。 ステープル処理を行わないときの排紙ローラ部を示す図である。 複合機における用紙後処理の際の排紙ローラ部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 複合機
2 スキャナ部
3 画像形成部
7 用紙後処理部
8 排紙トレイ
31 画像形成系
33 用紙カセット
71 ステープル機構部
72 ステープル処理台
73 整合板
74 排紙ローラ部
75 駆動ローラ
76 第1従動ローラ
77 第2従動ローラ
81 従動ローラホルダー
85 従動ローラ加圧アーム

Claims (9)

  1. 装置本体上部に原稿読取部が配置され、装置本体下部に給紙部が配置され、前記原稿読取部と給紙部との間に印字部が配置されている画像形成装置において、
    前記印字部による印字終了後に装置本体から搬送される用紙に対し、用紙後処理を行う用紙後処理部が配置され、
    該用紙後処理部から排紙部へ用紙を排出する排紙ローラ部には、駆動ローラが設けられるとともに、該駆動ローラと対をなし、排紙部への用紙排出の際、選択的に使用可能な従動ローラが少なくとも2つ設けられ、前記用紙後処理部の処理内容に応じて、用紙排出に使用する従動ローラが選択され、前記用紙後処理部の処理内容は、該用紙後処理部におけるステープル処理の有無であり、
    前記ステープル処理の選択時において、前記駆動ローラの対となる従動ローラには、駆動ローラの駆動部と連結する駆動部が設けられ、前記従動ローラは、ステープル処理後の用紙束を排紙部へ排出する際、駆動ローラとともに積極的に回転可能に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙後処理部でステープル処理が行われる場合には、前記従動ローラのうち、少なくとも1つの従動ローラが使用され、該従動ローラは、これと対をなす駆動ローラに対して接離可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動ローラと、これと対をなす従動ローラとは、前記用紙後処理部におけるステープル処理時には離間状態となることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記駆動ローラと、これと対をなす従動ローラとは、前記用紙後処理部におけるステープル処理後には接触状態となることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記用紙後処理部でステープル処理が行われない場合には、前記従動ローラのうち、ステープル処理が行われる場合に使用される従動ローラ以外の従動ローラが使用され、該従動ローラは、これと対をなす駆動ローラと接触していることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ステープル処理が行われない場合に使用される従動ローラは、用紙を排紙部へ排出する際、駆動ローラの回転にともない従動回転することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 記ステープル処理が行われる場合に使用される従動ローラ、これと対をなす駆動ローラと接触したときの接触ニップ領域は、前記ステープル処理が行われない場合に使用される従動ローラと、これと対をなす駆動ローラとが接触したときの接触ニップ領域と比べて、広いことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記ステープル処理が行われる場合に使用される従動ローラの外周部の硬度は、前記ステープル処理が行われない場合に使用される従動ローラの外周部の硬度と比べて小さいことを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記排紙ローラ部に設けられる駆動ローラと複数の従動ローラとシフター処理を行うシフターローラとして兼用されることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2005011728A 2005-01-19 2005-01-19 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4198118B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011728A JP4198118B2 (ja) 2005-01-19 2005-01-19 画像形成装置
US11/328,536 US7519321B2 (en) 2005-01-19 2006-01-10 Image forming apparatus with pair of selectable idler rollers for discharging copies based on a post-process
CNB2006100061335A CN100517089C (zh) 2005-01-19 2006-01-19 图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011728A JP4198118B2 (ja) 2005-01-19 2005-01-19 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006199410A JP2006199410A (ja) 2006-08-03
JP4198118B2 true JP4198118B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=36684041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005011728A Expired - Fee Related JP4198118B2 (ja) 2005-01-19 2005-01-19 画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7519321B2 (ja)
JP (1) JP4198118B2 (ja)
CN (1) CN100517089C (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4890896B2 (ja) * 2006-03-15 2012-03-07 キヤノン株式会社 画像形成装置
USRE46846E1 (en) * 2009-08-31 2018-05-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus provided with post-processing device
JP4815517B2 (ja) * 2009-08-31 2011-11-16 シャープ株式会社 画像形成装置
JP5742489B2 (ja) * 2011-06-08 2015-07-01 株式会社リコー 後処理装置及び画像形成装置
JP6361596B2 (ja) * 2015-07-02 2018-07-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
CN105128520A (zh) * 2015-09-01 2015-12-09 宁波荣大昌办公设备有限公司 一种用于印刷机的搓纸机构
JP7030419B2 (ja) * 2017-04-06 2022-03-07 株式会社東芝 シート処理装置
CN110342320B (zh) * 2019-08-22 2024-05-28 成都理工大学 多层滚轴式自动装订储存箱

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10279169A (ja) * 1997-03-31 1998-10-20 Nisca Corp フィニッシャー装置及びフィニッシャー装置の整合手段
JP3667999B2 (ja) * 1997-07-22 2005-07-06 株式会社リコー 用紙処理装置
JP3571986B2 (ja) * 1999-07-06 2004-09-29 キヤノン株式会社 シート処理装置及びこれを備える画像形成装置
US6877854B2 (en) * 2001-09-28 2005-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2004145200A (ja) 2002-10-28 2004-05-20 Konica Minolta Holdings Inc 後処理装置
US6666444B1 (en) * 2002-11-27 2003-12-23 Xerox Corporation Sheet set compiling system with dual mode set ejection and first sheet feeding and reversal

Also Published As

Publication number Publication date
CN100517089C (zh) 2009-07-22
JP2006199410A (ja) 2006-08-03
US7519321B2 (en) 2009-04-14
CN1808296A (zh) 2006-07-26
US20060159501A1 (en) 2006-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4198118B2 (ja) 画像形成装置
JP4142023B2 (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2008000851A (ja) パンチ処理装置
JP4137896B2 (ja) 画像形成装置
JP4071143B2 (ja) 記録媒体排出機構及びその記録媒体排出機構を備えた画像形成装置
JP2006347644A (ja) 画像形成装置
JP2006219286A (ja) 画像形成装置
JP4223521B2 (ja) パンチ処理装置
JP2006347645A (ja) 画像形成装置
JP2006215154A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2006251060A (ja) 画像形成装置
JP7404698B2 (ja) シート後処理装置およびそれを備えた画像形成システム
JP2004279692A (ja) 画像形成装置
JP2001106347A (ja) シート体搬送装置
JP4343810B2 (ja) 画像処理システム
JP2006264962A (ja) 画像形成装置
JP2006219224A (ja) 画像形成装置
JP3708833B2 (ja) 原稿給紙装置及び画像形成機
JP2010126329A (ja) シート排出装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5709798B2 (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP3667177B2 (ja) 画像形成装置
JP2008026488A (ja) 画像形成装置
JP2006264850A (ja) 画像形成装置
JP3754049B2 (ja) 画像形成装置
JP2001063898A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4198118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees