JP4198032B2 - 収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両の助手席前方に設けられるグローブボックス等の収納装置に係わり、特に、開閉性能を向上させた収納装置に関する。
従来から、例えば自動車のインストルメントパネルの前面開口部内に、ケース本体の下端部を回動中心としてケース本体の上部開口部を開閉可能に配設したグローブボックスが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載された自動車のグローブボックス100は、図5に示すようにインストルメントパネル101の前面開口部に水平支軸102を介して開閉可能に支承されている。
グローブボックス100の外側側壁部に、前記水平支軸102を中心とする円弧状のラック部103が下向きに一体に形成されている。同ラック部103に歯車104を噛合させ、同歯車104がインストルメントパネル101に装着した回転ダンパー105の回転軸に固着されている。このようなグローブボックス100の取付構造を備えることによりグローブボックス100の急激な開口を抑えることができる。
また、この種の取付構造を備えた収納箱の他の一例として、例えば車両用灰皿が知られている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2に記載された灰皿の取付構造は、図6に示すように、上記特許文献1に記載されたラック部とは異なり、灰皿本体106の外側側壁部に水平支軸を中心とする円弧状のラック部107が上向きに一体に形成されている。同ラック部107が外ケース108に装着した図示せぬ回転ダンパーの歯車に噛合されている。
実公昭63−49400号公報 特開平11−20534号公報
上記特許文献1に記載されたグローブボックス100の下端部は、既述のように、水平支軸102を介してインストルメントパネル101の前面開口部に開閉可能に取り付けられている。グローブボックス100の前部は、その外側側壁部にあって下方に形成されたラック部103と、インストルメントパネル101に装着した回転ダンパー105の歯車104とが互いに噛合することによりグローブボックス100の開閉を支持する構造になっている。
このため、その構造上、前記ラック部103に対してグローブボックス100の自重やグローブボックス100内に収納した荷物の重量などの荷重が直接作用することとなり、前記ラック部103に、たわみ、変形や破損などが発生するという問題があった。前記ラック部103に、たわみ、変形や破損などを生じると、ラック部103の噛合面が偏ってラック部103と歯車104との噛み合い代が変動してしまい、グローブボックス101の開閉が不安定になるという問題があった。
しかも、前記ラック部103と歯車104との噛み合い代が変動すると、長期間の使用により、前記ダンパー105の機能を低下させたり、或いは前記ラック部103の噛合面に磨耗や擦過傷などを発生する。その磨耗や擦過傷などにより、前記ラック部103と歯車104との間にガタツキが増大するようになる。このため、ダンパー105の作動がばらつき、グローブボックス101の開閉動作を悪化させるという問題があった。そのガタツキが増大すると、グローブボックス101の開閉性能を著しく低下させる原因につながるばかりでなく、グローブボックス101の耐用期間を短くするという諸々の課題があった。
そこで、前記ラック部103の肉厚を厚くすることにより、その強度を高めることが一般的に考えられる。しかしながら、このようにすると、ラック部103及びグローブボックス101の肉厚を加えた総肉厚が局部的に大きくなり、その肉厚部における凹凸状の変化量が大きくなる。このため、ラック部103とグローブボックス101とを一体成形により成形した場合に、成形後の後収縮により、厚肉としたラック部103における肉厚部の収縮が均一とならず、厚肉部と薄肉部との間の収縮量の違いによって、ひけ、曲がりや変形などが局部的に発生しやすくなる。このため、ラック部103の寸法精度を維持することができないという問題があった。その結果、ラック部103の肉厚を厚くすることはできなかった。
一方、上記特許文献2に記載された灰皿は、既述のように、灰皿本体106の外側側壁部にラック部107が上方に形成された構造である。従って、ラック部107に灰皿本体106の自重が直接作用することはない。しかしながら、灰皿本体106を開いて灰皿本体106を前面から見たとき、灰皿本体106と外ケース108との間にラック部107の歯面が現れる。このラック部107は、目立ちやすく美観を向上させるための妨げになるという問題があった。つまり、灰皿本体106を開いたとき、ラック部107が灰皿本体106の上方から視界に入り、見栄えを損ねて商品価値を低下させるという問題があった。
本発明は、上記従来の課題を解消すべくなされたものであり、外観を確保することができるとともに、容易に且つ円滑に安定して開閉することができる収納装置を提供することを目的としている。
本件請求項1に係る発明は、上部に上部開口部を有するケース本体と、同ケース本体を収納する収納空間を有する外ケースとを備え、同外ケースの収納空間に、前記ケース本体の下端部を回動中心として前記上部開口部を開閉可能に配設した収納装置であって、前記ケース本体の外側側壁部に、同ケース本体の開閉方向に沿って下向きに形成されたラック部を設けるとともに、前記外ケースに、前記ラック部に噛合するピニオンを設け、前記外側側面部に前記ラック部を補強するリブを前記ラック部の上面から前記上部開口部に向けて配設したことを特徴とする収納装置にある。
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の発明にあって、前記リブが、縦リブと横リブとから構成され、少なくとも1以上の前記縦リブの一端を前記ラック部の上面に連設し、前記縦リブの他端を前記横リブに連設したことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2記載の発明にあって、前記ケース本体の上部開口部の周辺部にフランジ部が形成され、同フランジ部の下面と前記ラック部の上面との間に前記リブを連設したことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれかに記載の発明にあって、前記ピニオンがダンパー機能を有していることを特徴としている。
本発明の収納装置としては、上部に上部開口部を有するケース本体の下端部を回動中心として、外ケースの収納空間にケース本体の上部開口部を開閉方向に移動する各種の収納箱、例えば自動車等の車両における灰皿、コンソールボックス及びその他の小物入れに使用することができるが、特に自動車のグローブボックスに好適に使用することができる。
本発明の収納装置は、前記ケース本体の下端部に配設された軸部を回動中心として開閉方向に回動するように支持するとともに、前記ケース本体の外側側壁部にあって開閉方向に沿って下向きに形成されたラック部に、前記外ケースに設けたピニオンを噛合することにより前記ケース本体の前部を外ケースに支持している。
この種の収納装置では、前記ラック部に前記ケース本体の自重や前記ケース本体内に収納した荷物の重量などの荷重が直接作用するのが一般的である。従来の収納装置では、前記ラック部に、たわみ、変形や破損などが発生しやすくなる。このため、前記ラック部の噛合面が偏って前記ピニオンとの噛み合い代が変動してしまうこととなり、前記ケース本体の開閉が不安定になっていた。
これに対して、本発明の収納装置は、前記ラック部を補強するリブを前記外側側壁部に配設することができる。このため、前記ラック部に前記ケース本体の自重やケース本体内に収納した荷物の重量などの過大な荷重を直接作用させる構造を排除することができる。その結果、前記ラック部のたわみ、変形や破損などを防止することができる。更には、前記ラック部とピニオンとの噛み合い代を一定に確保することができる。
前記リブの存在により、少なくとも必要最小限の肉厚で狭小な歯幅をもつラック部であっても、前記ケース本体を前記外ケースに安定して確実に支持することができるようになり、前記ケース本体に対して格別な支持手段を必要とすることなく、前記ケース本体を容易に且つ円滑に開閉することができる。従来知られている手段を効果的に組み合わせることにより簡略化した構造で、前記ケース本体の過大な荷重に対して前記ラック部の強度及び剛性を十分に確保することができるようになり、高品質の収納装置が得られる。しかも、ラック部の肉厚を必要最小限の肉厚に成形することができるため、ケース本体とラック部とを一体成形する上においても、たわみや変形などの発生を防止することができる。
このように、前記リブの存在により前記ケース本体を前記外ケースに安定して確実に支持することができるため、前記ラック部と前記ピニオンとの間の内部磨耗や擦過傷などによるガタツキを防止することができる。初期設定された良好な歯当たりを長期間にわたり確保することができるようになり、振動や騒音を発生することなく、前記ラック部と前記ピニオンとの耐久性を大幅に向上することができるようになる。
前記リブの好適な一例として、リブを縦リブと横リブとから構成することができる。少なくとも1以上の縦リブの一端を前記ラック部の上面に連設し、前記縦リブの他端を横リブに連設することにより、前記ラック部と各リブとを交差状態で結合することができる。前記ケース本体と前記外ケースとの間の狭小な配置空間に格子状のリブを形成することができ、前記ラック部の補強構造が得られる。これにより、前記ケース本体の強度及び剛性を十分に確保することができ、前記ラック部の変形や破損などを防止することができる。
前記リブの好適な他の一例として、前記ケース本体の上部開口部の周辺部に形成されたフランジ部の下面と前記ラック部の上面との間に前記リブを連設することができる。このリブの形態としては、前記フランジ部の下面と前記ラック部の上面との間の配置空間の大きさに応じて、例えば少なくとも1以上の縦リブをケース本体の回動支点を中心として放射状に延在した形態、或いは少なくとも1以上の縦リブと横リブとを交差状態で結合した複数の格子部を有する形態をもって形成することができる。
このように、前記リブに対する設計の自由度が大きくなるため、前記ラック部及び前記リブを前記ケース本体の造形ラインに融和してスッキリとした外観とすることが可能となる。前記フランジ部の下面と前記ラック部の上面との間の配置空間は、前記フランジ部により隠蔽することができるようになり、前記ケース本体の外側側壁部を視覚に入りにくくすることができる。これにより、前記ケース本体の全開状態でも、その側面には目障りなラック部、リブやピニオンが表出せず、外観上の見栄えもよくなり、収納装置の商品価値を高めることができる。
本発明の収納装置にあっては、前記ピニオンにダンパー機能を備えることができる。この典型的な構造例として、例えば前記外ケースに配設された回転ダンパーの回転軸に前記ピニオンを固着し、前記ラック部に前記ピニオンを噛合させることができる。
前記ケース本体の軸部を回動中心として開口側に回動するに従い、ケース本体の自重やケース本体内に収容した荷物の重量により開口側に向けて勢いよく回動するのを防止することができる。なお、前記回転ダンパーとしては、例えば油、空気又は窒素ガスなどの圧縮性流体を利用したもの、ゴムやバネなどの弾性体を利用した各種の回転ダンパーを使用することができる。
また、本発明にあっては、前記回転ダンパーに代えて、正逆回転モータの回転軸に前記ピニオンを固着することができ、同ピニオンを前記ラック部に噛合させることができる。前記正逆回転モータにより前記ケース本体を開閉方向に回動させ、自動的に開閉することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2は本発明の代表的な第1の実施例を示している。図1は同収納装置を構成する部品の分離した状態を模式的に示す分解斜視図であり、図2は同収納装置の閉鎖時の状態を示す要部側面図である。
図2において、符号1は、例えば自動車の車室の前部座席に対向して配設されたインストルメントパネルを示している。同インストルメントパネル1には車室に開口する収納空間2が形成されている。同収納空間2の後部には、図1に示すように前面を開口部とした略箱形状の外ケース10が配設されている。同外ケース10は、インストルメントパネル1にブラケットなどを介してボルト締めにより締付固定される。図2に示すように、前記外ケース10の開口部(収納空間)内にケース本体であるグローブボックス20が収納されている。
なお、図示例による収納装置は、その左右両側ともに同一構造からなる。このため、本実施例では、乗員側からみて、収納装置の左部(図1の手前)のみを説明する。また、収納装置の右部に関しては、前記左部と実質的に同一部材には同一の部材名と符号を付している。また、図2は図1に示す外ケース10及びグローブボックス20とは異なる例を示している。従って、本発明は図示例に限定されるものではない。
このグローブボックス20は、図1及び図2に示すように、上面を開口部とした略箱形状であり、インストルメントパネル1の開口部を閉塞する前面部20a、両側左右一対の略扇形形状の側面部(外側側壁部)20b,20b、後側の矩形状の後面部20c及び底部を閉塞する底面部20dにより構成されている。グローブボックス20の後側下端部は、図2に示すように、前記外ケース10の左右の壁部10bに突出した軸部11,11に開閉方向に回動自在に支承されている。なお、前記軸部11をグローブボックス20の下端部に突設することもできる。この場合は、前記外ケース10の対応する部位に前記軸部11の軸受部が形成される。
前記グローブボックス20の両側上部の側面部20b,20bには、グローブボックス20の全閉位置から全開位置にわたり前記軸部11を中心とする円弧状のラック部21が下向きに形成されている。このラック部21に噛合するピニオン12が前記外ケース10に回転可能に取着されている。図示例では、前記外ケース10の左壁部10bに回転ダンパー13が取着されており、同回転ダンパー13の回転軸に前記ピニオン12が取着されている。
なお、この第1の実施例では、外ケース10の左壁部10bにピニオン12を有する回転ダンパー13を備えており、回転ダンパー13の回転軸を介して片側のラック部21にピニオン12を噛合させているが、両側一対のラック部21に回転ダンパー13の回転軸を介してピニオン12を噛合させることができることは勿論である。
この第1の実施例にあっては、グローブボックス20が前記軸部11を回動中心として乗員側に向けて回動するように支持されている。更に、前記ラック部21に前記ピニオン12を噛合させることにより、グローブボックス20の前部を外ケース10に支持することができ、グローブボックス20を開閉方向に移動することができる。グローブボックス20は、図示せぬロック装置を解除することにより前記軸部11を中心として乗員側に向けて回動する。
このとき、グローブボックス20の自重やグローブボックス20に収納した荷物の重量により乗員側に向けて勢いよく回動するのを防止するために、回転ダンパー13によりグローブボックス20の回動速度を減速している。つまり、グローブボックス20が前記軸部11を回動中心として下方に回動するに従い、回転ダンパー13のピニオン12が、ラック部21との噛み合いで回転される。グローブボックス20が前記軸部11を回動中心として前方すなわち開口側に回動するに従い、その動きに制動を付与することができる。これにより、グローブボックス20をゆっくりと回動させ、グローブボックス20の上部開口部を全開状態にすることができる。
なお、図示例による回転ダンパー13としては、油、空気又は窒素ガスなどの圧縮性流体を利用した回転ダンパー13を使用しているが、前記グローブボックス20の急激な開放を規制するものであればよく、前記圧縮性流体を利用した回転ダンパー13に代えて、例えばゴムやバネなどの弾性体を利用した各種の回転ダンパーを使用することができる。
本発明の主要な特徴部とするところは、前記ラック部21を補強するリブ22を、ラック部21の上面とグローブボックス20の側面部20bとに配設したことにある。図示例によるリブ22は、都合6本の矩形板状の縦リブ22a,…,22aからなる。この縦リブ22aは、図2に示すように前記軸部11を中心としてグローブボックス20の側面部20bに放射状に延出されている。
前記縦リブ22aは、グローブボックス20の上部開口部の周囲に突設したフランジ部20eの下面と前記ラック部21の上面とグローブボックス20の側面部20bとに連結して固着一体化されている。この縦リブ22aの肉厚は、前記フランジ部20e及びラック部21よりも薄肉に形成することができる。この縦リブ22aを備えることによりラック部21の肉厚を必要最小限の肉厚に成形することができるため、グローブボックス20の本体にラック部21を一体成形する場合でも、ラック部21にたわみや変形等の発生が防止できる。
この縦リブ22aの存在により、前記フランジ部20eを必要最小限の肉厚に形成することができるとともに、フランジ部20eを左右幅方向に小さく設定することができる。フランジ部20eの構造及び形態を自由に設定することができ、予め決められたインストルメントパネル1の許容空間にグローブボックス20の容量を十分に確保することができる。しかも、前記縦リブ22aがラック部21側からフランジ部20e側に向けて末拡がり状に延在しているため、グローブボックス20の開閉時における姿勢バランスを良好に得ることができるとともに、グローブボックス20の剛性を高めることができる。
前記ラック部21の上面に縦リブ22aを連設すれば、グローブボックス20の重さやグローブボックス20内に収納した荷物に対するたわみ、変形や破損などを排除して、ラック部21に対して十分な強度を得ることができる。このため、グローブボックス20と外ケース10との間の狭小な空間に、ラック部21の補強構造がフランジ部20eと縦リブ22aのような構造及び形態をもつ従来知られている手段を効果的に組み合わせることにより簡略化した構造で得られる。グローブボックス20に格別な支持手段を設けることなく、グローブボックス20の荷重に対してラック部21の強度及び剛性を十分に確保することができるようになり、高品質の収納装置が得られる。
前記リブ22を備えることにより、前記ラック部21にグローブボックス20の自重やグローブボックス20内に収納した荷物の重量などの過大な荷重を直接作用させることを防止することができる。これにより、前記ラック部21とピニオン12との噛み合い代を一定に確保することができる。必要最小限の肉厚と狭小な歯幅をもつラック部21であっても、グローブボックス20を外ケース10に安定して確実に支持することができるとともに、インストルメントパネル1に対してグローブボックス20を容易に且つ円滑に開閉することができる。
また、前記リブ22の存在により、グローブボックス20を外ケース10にしっかりと支持することができるため、前記ラック部21とピニオン12との間の内部磨耗や擦過傷などによるガタツキを防止することができる。初期設定された良好な歯当たりを長期間にわたり確保することができ、振動や騒音を発生することなく、ラック部21と回転タンパー13などの耐久性を向上することができる。
前記外ケース10には、図2に示すように、上壁部10a、左右の壁部10b,10b及び後壁部10cの角隅部に段部をもつ階段形状をなす欠落部10dが左右、上下及び前後に貫通して穿設されている。前記左右の壁部10b,10bの下端には、それぞれ前記欠落部10dに連通して下方に延びる略U字状の嵌着開口10eが形成されている。同嵌着開口10eは、回転ダンパー13のピニオン12を外ケース10内に臨ませるためのダンパー取付空間部とされており、組立ての容易性及びコスト低減などが実現できる。前記欠落部10dはグローブボックス20のラック部21と回転ダンパー13のピニオン12とを噛合するための噛合空間部となる。
図示例による外ケース10の存在により、回転ダンパー13の取付姿勢を安定して確実に保持する簡単な取付構造が得られ、回転ダンパー13を外ケース10に安定に且つ確実に嵌入してビス等により締込固定することができる。また、回転ダンパー13をインストルメントパネル1の収納空間2内に配設することができるため、グローブボックス20の収納空間を確保することができる。なお、前記欠落部10dの形態としては、図示例に限定されるものではなく、例えば外ケース10の左右の壁部10bと上壁部10aとの稜線部(角隅部)に欠落部10dを左右方向に貫通して形成することができる。
本発明の収納装置では、回転ダンパー13の回転軸にピニオン12を固着し、ラック部21にピニオン12を噛合させていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば回転ダンパー13に代えて、図示せぬ正逆回転モータの回転軸に前記ピニオン12を固着することができる。図示せぬ開閉スイッチを操作することにより、前記正逆回転モータを正逆方向に駆動させる。この正逆回転モータによりラック部21にピニオン12を噛合させながら、グローブボックス20を開閉方向に回動させ、自動的に開閉することができる。
前記外ケース10の前部及び後部に図示せぬリミットスイッチを取り付け、同リミットスイッチがグローブボックス20の接近又は接触を感知した状態で前記正逆回転モータの駆動を停止するように構成することができる。この変形例にあっても、上記第1の実施例と同様にグローブボックス20を安定して下方に回動させ、その上部開口部を全開状態に維持することができる。
次に、図3を参照しながら、本発明に係る収納装置に好適に適用されるリブ22の他の構造例を説明する。図3は同収納装置の第2の実施例を示している。
同図において、上記第1の実施例と異なるところは、ラック部21をグローブボックス20の両側上部の側面部20b,20bに設け、両側一対のラック部21,21に図示せぬ回転ダンパーの回転軸を介してピニオン12を噛合させた点にある。他の構成は、縦リブ22aの配置位置及び設置数を除いて上記第1の実施例と異なるところはなく、同様の構造からなる。このため、この第2の実施例では、上記第1の実施例と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
グローブボックス20の両側上部の側壁部から外方に向けて張り出した円弧状の外郭形態をもつラック部21がグローブボックス20の全閉位置から全開位置にわたり延設されている。ラック部21は軸部11(図2)を中心とする円周上にあって円弧状に形成されている。
この第2の実施例にあっても、上記第1の実施例と同様の作用効果が得られるが、図示せぬ外ケースに対してグローブボックス20を、更に一層安定して確実に支持することができるようになり、グローブボックス20の開閉を容易に且つ円滑に行うことができる。
図4は本発明に係る収納装置の第3の実施例を示している。同図において、上記第1の実施例と異なるところは、縦リブ22aをグローブボックス20のフランジ部20eに連結する構成を排除して、リブ22を格子状に形成した点にある。なお、図4において上記各実施例と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付しているため、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。また、図示例によると、ラック部21をグローブボックス20の片側上部の側面部20bに設けているが、ラック部21をグローブボックス20の両側上部の側面部20b,20bにそれぞれ設けることができることは勿論である。
図示例によるラック部21は、軸部11(図2)を中心とする円周上にあって、グローブボックス20の全閉位置から全開位置にわたり円弧状に延設されている。ラック部21の補強構造として、グローブボックス20の側面部20bに、グローブボックス20の回動支点を中心としてラック部21の上部円弧面から上方に向けて放射状に延設された略長方形板状をなす縦リブ22aと、一方向に沿って互いに平行に延設された略長方形板状をなす横リブ22bとから構成することができる。
前記縦リブ22aは、都合2本の縦リブ22aからなる。一方の横リブ22bは、軸部11(図2)を中心とする円周上にあってラック部21の外郭形態と同一の曲率をもつ円弧面を有している。前記縦リブ22aの上端は、前記横リブ22bの下部円弧面に連結して固着一体化されている。前記縦リブ22aの下端は、ラック部21の上部円弧面に連結して固着一体化されている。
前記グローブボックス20の格子状のリブ22は、格別な固着構造を露呈することなく、固着面積を確保することができる。前記リブ22を必要最小限の肉厚に形成することができるとともに、リブ22の構造及び形態を自由に設定することができる。このリブ22の他の形態としては、グローブボックス20の側面部20bに立設するように縦横に碁盤の目のようにリブ22の格子部を形成することができる。
この第3の実施例にあっても、外ケース10とグローブボックス20との間の狭小な配置空間に格子状のリブ22を形成することができ、ラック部21の補強構造が合理的に得られる。この補強構造により、ラック部21の変形や破損などを防止することができる。しかも、グローブボックス20の強度及び剛性を十分に確保することができる。
また、グローブボックス20の大きさや形態に応じてリブ22の形態、大きさ(肉厚)、設置数、配置位置などを適宜に設定することができ、グローブボックス20の側面部20bに対するラック部21の保持力が強固に得られる。リブ22に対する設計の自由度があり、ラック部21及びリブ22をグローブボックス20の造形ラインに融和した外観とすることができる。
また、前記フランジ部20eの下面とラック部21の上面との間の配置空間は、前記フランジ部20eによって隠蔽することができる。このため、グローブボックス20の側面部20bが視覚に入りにくく、グローブボックス20の全開状態でも、目障りなラック部21、リブ22やピニオン12も気にならず、良好な外観意匠の収納装置が得られ、収納装置の商品価値を高めることができる。
以上は本発明の好適な実施例や変形例を例示したものであり、上述のリブ22はラック部21の上面及びグローブボックス20の側面部20bに一体成形したり、或いは適当な固着手段により固着することにより配設していればよい。このため、他の構成部品の形態、大きさなど他の要因との関係で、前記リブ22の形態、大きさ、設置数、配置位置などを適宜に設定することにより本発明の目的を充分に達成することができる。従って、本発明は上記各実施例や変形例に限定されないことは当然であり、各請求項に記載した範囲内で様々に設計変更が可能である。
本発明の収納装置は、上部に上部開口部を有するケース本体の下端部を回動中心として、外ケースの収納空間にケース本体の上部開口部を開閉方向に移動する各種の収納箱に使用することができ、例えば自動車等の車両における灰皿、グローブボックス、コンソールボックスその他の一般的な小物入れに使用することができる。
本発明の収納装置を構成する部品の分離した状態を模式的に示す分解斜視図である。(第1実施例) 同収納装置の閉鎖時の状態を示す要部側面図である。(第1実施例) 同収納装置の他の構造例を模式的に示す斜視図である。(第2実施例) 同収納装置の更に他の構造例を模式的に示す斜視図である。(第3実施例) 従来の収納装置を示す断面説明図である。 従来の他の収納装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル
2 収納空間
10 外ケース
10a 上壁部
10b 左右壁部
10c 後壁部
10d 欠落部
10e 嵌着開口
11 軸部
12 ピニオン
13 回転ダンパー
20 グローブボックス
20a 前面部
20b 左右側面部
20c 後面部
20d 底面部
20e フランジ部
21 ラック部
22 リブ
22a 縦リブ
22b 横リブ

Claims (4)

  1. 上部に上部開口部を有するケース本体(20)と、同ケース本体(20)を収納する収納空間を有する外ケース(10)とを備え、同外ケース(10)の収納空間に、前記ケース本体(20)の下端部を回動中心として前記上部開口部を開閉可能に配設した収納装置であって、
    前記ケース本体(20)の外側側壁部(20b) に、同ケース本体(20)の開閉方向に沿って下向きに形成されたラック部(21)を設けるとともに、前記外ケース(10)に、前記ラック部(21)に噛合するピニオン(12)を設け、前記外側側面部(20b) に前記ラック部(21)を補強するリブ(22)を前記ラック部(21)の上面から前記上部開口部に向けて配設したことを特徴とする収納装置。
  2. 前記リブ(22)が、縦リブ(22a) と横リブ(22b) とから構成され、少なくとも1以上の前記縦リブ(22a) の一端を前記ラック部(21)の上面に連設し、前記縦リブ(22a) の他端を前記横リブ(22b) に連設したことを特徴とする請求項1記載の収納装置。
  3. 前記ケース本体(20)の上部開口部の周辺部にフランジ部(20e) が形成され、同フランジ部(20e) の下面と前記ラック部(21)の上面との間に前記リブ(22)を連設したことを特徴とする請求項1又は2記載の収納装置。
  4. 前記ピニオン(12)がダンパー機能を有してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の収納装置。
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