JP4196040B2 - スピーカの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器に使用されるスピーカの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりスピーカシステムの省スペース性向上のため、スピーカの薄型化への要望が強く、様々な工夫がなされてきた。以下に、薄型化を図った従来のスピーカについて、図面を参照しながら説明する。
【0003】
図3(a)は磁気ギャップより内側にダンパーを配置し、その振幅スペースとして内磁型磁気回路ユニットの内周部の空間を利用する薄型スピーカの構造図であり、図3(b)は組立途中を説明する説明図である。
【0004】
同図によると、1は内磁型の磁気回路ユニットであり、マグネット2、ヨーク3、プレート4からなり、磁気ギャップ5を形成するとともに、内部にダンパー振幅スペース6を有する。ボイスコイル8は磁気ギャップ5にはまりこむとともに、外周部をフレーム7に接着結合された主振動板11の内周部に接着結合される。副振動板12の中心部はダンパー9の中心部と結合されるとともに主振動板11の上面との間に結合される。
【0005】
この構造のスピーカの組み立ては、以下のように行う。ボイスコイル8をあらかじめスペーサ13と嵌合させ、垂直方向の位置決めができた状態で、スペーサ13ごとプレート4に嵌合する。次に、あらかじめ内周部に主振動板11の外周部を結合したエッジ10の外周部をフレーム7に結合し、主振動板11の内周部をボイスコイル8に結合する。
【0006】
このときボイスコイル8と磁気ギャップ5の間の空隙はスペーサ13によって一定に保たれている。この状態を図3(b)に示す。
【0007】
次にスペーサ13を抜き去った後、ダンパー9の外周部をプレート4に結合し、ダンパー9の中心部と副振動板12の中心部を結合し、副振動板12の外周部を主振動板11の上面とそれぞれ結合してスピーカを完成するものであった。また14は、エッジ10に重畳されて接着結合されたガスケットである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来の組立法では、スペーサ13を抜き去った後にはボイスコイル8は柔軟性を持ったエッジ10を介してのみフレーム7に結合されるため、主振動板11と副振動板12の結合過程において磁気ギャップ5内でのボイスコイル8の位置が不安定となり、正規の位置から偏心して結合された場合は、動作時にプレート4やヨーク3に接触して異常音を発生する可能性があった。
【0009】
本発明は上記課題を解決し、品質の安定した量産性に優れたスピーカの製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のスピーカの製造方法は、磁気ギャップにボイスコイルをはめ込んで、主振動板とガスケットと主振動板およびガスケット間を橋絡している架橋部とを介してこのボイスコイルをフレームと結合し、ついで副振動板をダンパー及び上記主振動板に結合した後、上記主振動板とガスケット間を橋絡している架橋部を切除するものであり、製造途中においては架橋部を介してエッジを介することなく上記ガスケットでボイスコイルを保持し、副振動板を介してダンパーにより主振動板とボイスコイルを内側から保持してボイスコイルを磁気ギャップ内の正規の位置に位置させるとともに、ダンパーと副振動板の磁気回路ユニットおよび主振動板への結合後、上記主振動板とガスケットを橋絡していた架橋部を削除することによってボイスコイルを磁気ギャップ内の正規の位置に保持してスピーカの製作を行うことができ、ボイスコイルのプレートやヨークに接触して異常音を発生することはなく、このような不良の低減を図ることができるものである。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載のスピーカの製造方法は、請求項1に記載の架橋部を少なくともガスケットまたは主振動板と一体に設けられるかまたは別の接着片で設けるものであり、ガスケットおよびまたは主振動板と一体のものは部品点数を増加させることなく請求項1の効果を得られるものであり、ガスケットや主振動板とは異なる接着片を上記架橋に用いた場合は、部品点数の増加にはなるもののボイスコイルの保持に必要な適切なものをガスケットや主振動板に制約されることなく選択できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスピーカの製造方法の一実施の形態を図1、図2により説明する。なお、説明にあたっては従来技術と同一部分は同一番号を付与し、説明を省略して説明する。
【0013】
図1は本発明のスピーカの一実施の形態の要部である主振動板の近傍の拡大側断面図であり、同図により従来技術との相違点のみ説明すると、15は架橋部であり、主振動板11aとガスケット14aと一体に形成されている。
【0014】
なお、この架橋部15は主振動板11aの外周とガスケット14aの内周を全周に亘って架橋する必要はなく、後述するボイスコイル8の保持が行えれば全周の複数個所を等間隔で架橋するものであれば良いものである。
【0015】
また、上記のように架橋部15は主振動板11aおよびガスケット14aと一体化されているので部品点数は増加することはない。
【0016】
なお、この架橋部15は主振動板11aまたはガスケット14aのいずれか一方と一体に形成し、他方と予め接着等により結合しておいても良い。
【0017】
次にこのスピーカの製造方法について説明する。まずボイスコイル8をあらかじめスペーサ13と嵌合させ、垂直方向の位置決めができた状態でスペーサ13ごとプレート4に嵌合する。次に、あらかじめ内周部に主振動板11aの外周部を結合したエッジ10の外周部をフレーム7に結合し、主振動板11aの内周部をボイスコイル8に結合する。ここでスペーサ13を抜き去るが、図1に示すように主振動板11aとガスケット14aが架橋部15により結合しているため、ボイスコイル8とフレーム7の間には柔軟性を有するエッジ10が介在せず、その結果ボイスコイル8はフレーム7に対して安定に固定される。
【0018】
つまりスペーサ13を抜き去った後もボイスコイル8と磁気ギャップ5の間の空隙は架橋部15によって一定に保たれたままである。
【0019】
次にダンパー9の外周部をプレート4の内周部に結合した後、副振動板12の内周部とダンパー9の中心部、主振動板11aの中間部と副振動板12をそれぞれ結合する。その後、架橋部15を切除してスピーカを完成するものである。
【0020】
なお、図2は本実施の形態の展開例を示すものであり、展開例の要部である主振動板11の近傍の拡大側断面図である。図1のスピーカとの相違点は架橋部として別体の接着片16を用いるものであり、接着片16は予めガスケット14と主振動板11に接着等によって結合されて用いられるものである。
【0021】
架橋部としての接着片16を以上のようにガスケット14や主振動板11と別体としたことによりスピーカの製作過程のボイスコイル8の保持に適した材質のものをガスケット14や主振動板11の材質に関係なく適宜選択できるものである。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明はガスケットと主振動板を予め架橋部で一体的に結合した状態で組み込み、副振動板等の組み付け後、この架橋部を削除するものであるため組み立て途中におけるボイスコイルの磁気ギャップ内での保持を安定して行うことによってボイスコイルのヨークやプレートとの接触による異常音の発生を防止して、不良率の低減を図り、薄型のスピーカの量産に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカの製造方法の一実施の形態の要部である主振動板の近傍の拡大側断面図
【図2】同他の実施の形態の要部である主振動板の近傍の拡大側断面図
【図3】(a)従来のスピーカの側断面図
(b)同製造方法を説明する側断面図
【符号の説明】
1 磁気回路ユニット
2 マグネット
3 ヨーク
4 プレート
5 磁気ギャップ
7 フレーム
8 ボイスコイル
11,11a 主振動板
12 副振動板
13 スペーサ
14,14a ガスケット
15 架橋部
16 接着片
Claims (2)
- ヨーク、プレート、マグネットから構成される磁気回路ユニットと、この磁気回路ユニットと結合されたフレームと、このフレームの周縁に外周が結合されたエッジと、このエッジの外周に重畳して結合されたガスケットと、上記エッジの内周と外周が結合され内周が上記磁気回路ユニットの磁気ギャップにはまり込むボイスコイルに結合された主振動板と、上記ボイスコイルの内側の上記磁気回路上に結合されたダンパーと、このダンパーの略中心位置にその略中心部を結合するとともに外周を上記主振動板に結合した副振動板とで構成されるスピーカの製造方法であって、上記磁気ギャップにボイスコイルをはめ込んで、上記主振動板と上記ガスケットと上記主振動板および上記ガスケット間を橋絡している架橋部とを介してこのボイスコイルをフレームと結合し、上記副振動板をダンパー及び主振動板に結合した後、上記架橋部を切除するスピーカの製造方法。
- 上記架橋部が少なくとも上記ガスケットまたは上記主振動板と一体に設けられるかまたは別の接着片により形成されている請求項1記載のスピーカの製造方法。
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