JP3687235B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年はマルチメディア分野の発展特に情報通信分野の発展が著しい。その中で各種音響機器に使用されるスピーカは従来機器の小形化に伴い口径は自由であるが薄型構造のスピーカ、または厚みはある程度自由であるが口径が小形なスリム構造のスピーカが使用されていた。その中で最近はより機器の小形化が進み、更なる小形スピーカが要求されると共に、CD−ROMの搭載による音楽・音声再生が行われることでより高音質なスピーカが要求されている。
【0003】
以下、従来のスピーカを図4(a)、図4(b)により説明する。図4(a)はスピーカの平面図、図4(b)は同側断面図である。
【0004】
同図によると、6は空気振動を発生する振動板であり、この振動板6の外周部はフレーム1に結合保持されている。この振動板6の中間部にはボイスコイル5が結合され、このボイスコイル5はダンパー4を介してフレーム1に振動自在に支持されている。またボイスコイル5の先端にはダストキャップ8が固着されている。
【0005】
また、外部端子7への配線は、ボイスコイル5よりボイスコイルリード52を接着剤を用い振動板6上へ引き回し固着させ、振動板6上に開けられた円形のハトメ10に半田付け接続し、同時に半田付けした錦糸線51の他端を外部端子7に半田付け接続している。
【0006】
一方、上記フレーム1の中央凹部には、磁石2、プレート3により磁気回路Aが構成され、この磁気回路Aの空隙部にボイスコイル5が保持され、これに流れる駆動電流によりボイスコイル5がピストン運動をし、振動板6・ダストキャップ8が振動し、音波が放射されるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスピーカは、小形化を図る場合ダンパー4も小形化されることによって、振動系スティフネスに限界を生じ、最低共振周波数foが限られ低音域再生に限界があった。
【0008】
本発明は上記課題を解決するもので、最低共振周波数が低く、小形ながら低音域の再生を可能とする音質の優れたスピーカを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のスピーカは、磁気回路と、この磁気回路のギャップに挿入されるボイスコイルと、上記磁気回路に結合された外形が長径と短径からなる細長形状のフレームと、内周が上記ボイスコイルに結合され長径方向の外周が上記フレームに結合されるとともに、上記フレームの長径方向の外周の外縁部が短径方向に突出した突出部分を設け、この突出部分を上記フレームとの短径方向の結合部としたダンパーと、外周が上記フレームに結合され内周が上記ボイスコイルに結合された振動板とで構成した。
【0010】
本発明の請求項1に記載の発明は、磁気回路と、この磁気回路のギャップに挿入されるボイスコイルと、上記磁気回路に結合された外形が長径と短径からなる細長形状のフレームと、内周が上記ボイスコイルに結合され上記フレームの長径方向の外周が上記フレームに結合されるとともに、上記フレームの長径方向の外周の外縁部が短径方向に突出した突出部分を設け、この突出部分を上記フレームとの短径方向の結合部としたダンパーと、外周が上記フレームに結合され内周が上記ボイスコイルに結合された振動板とで構成し、上記ダンパーの短径方向の支持を長径方向の外周の外縁部で結合して行ったので、ダンパーによるダイスコイルの支持は長径側で行われて、ボイスコイルの上下方向の振動の拡大が図れ、スピーカを小形にしても振幅が大きくできて、低音域の再生の拡大と耐入力が大きくできるものである。
【0013】
以下、本発明のスピーカを一実施の形態の細長形のトラック形状のスピーカについて図1から図3により説明する。
【0014】
図1(a)は、本発明の一実施の形態のスピーカの平面図であり、図1(b)は図1(a)のラインA−Aにおける断面図、図2(a)は、同要部であるダンパーの正面図、図2(b)は側断面図、図2(c)は同拡大部分図であり、図3は振動板を取り除いた状態の平面図である。
【0015】
同図によると、1aは長径と短径とを有する細長形状のフレームであり、2aは上記フレーム1aの中央凹部に固着される磁石、3aはこの磁石2aの上面に固着されるプレートであり、フレーム1aと磁石2aとプレート3aとで磁気回路Aaが構成されている。4aはフレーム1aと同様の細長形状のダンパーであり、内周をボイスコイル5aに、外周をフレーム1aに固着支持されている。7aは外部端子であり、フレーム1aの背面に固着されボイスコイル5aの錦糸線51aと結合・導通される。8aはボイスコイル5aに固着され磁気回路Aa内への異物混入を防ぐダストキャップ、9aは振動板6aを挟んでフレーム1aへ固着されたガスケットである。
【0016】
なお、ダンパー4aはダンパー4aの長手方向の外周の外縁部の一部が短径方向に突出部分41が4ヶ所設けられており、図3のようにフレーム1aの内壁にこの突出部分41を結合している。
【0017】
以上のように細長形状のダンパー4aの突出部分41をフレーム1aの内壁に結合することで、容易にフレーム1aとの固着位置が決められ、製造上治具を用いずに固着でき生産性を向上することを可能とするものであるとともに、上記ダンパー4aの短径方向の支持を長径方向の外周の外縁部で結合して行ったので、ダンパー4aによるボイスコイル5aの支持は長径側で行われて、ボイスコイル5aの上下方向の振動の拡大が図れ、スピーカを小形にしても振幅が大きくできて、低音域の再生の拡大が図れるものとなっている。
【0018】
また、図2(c)のダンパー4aの拡大部分図でこのダンパー4aの形成状態を説明すると、ダンパー4aは、熱可塑性樹脂よりなる繊維を網目状に織り込んだ織物を加熱加圧して網目状に微少な空隙を有する樹脂成形板として形成したものであり、これから判るように網目部からの空気の抜けが良く、非常に空気抵抗が少なく、また網目状であることにより軽量化が図れるものであり、空気抵抗が少ないことから小形のスピーカでも大きいコンプライアンスが得られ低音域の再生の向上が図れるものである。
【0019】
また、図2(a)、図2(b)によるとダンパー4aの振動部のコルゲーション42は内周の円と同心上に拡がっており、円形形状のダンパーの両端を切断した形状としているが、上述したように上記ダンパー4aは樹脂成形板で形成されているので切断しても切断端面に後加工は不要で極めて容易に形成できるものである。
【0020】
以上のように空気抵抗が少なく軽量で、大きいコンプライアンスであり、かつ成形金型も安価にて作成できるダンパー4aを可能とするものである。
【0021】
また、上記ダンパー4aは、図1(b)、図2(b)によると、フレーム1aに結合されたダンパー4aの外周の外縁のフレーム1aとダンパー4aとの結合部4bより外側のコルゲーション42より高く設けた縁立部43にボイスコイル5aよりの錦糸線51aを固着し、振動板6aとダンパー4aの振動部との間の空間に錦糸線51aを支持・配線し外部端子7aまで結合・導通させている。このように、ダンパー4aの外周の外縁の縁立部43にボイスコイル5aよりの錦糸線51aを固着させることで錦糸線51aは上記縁立部43に固着された中間部を支点に上記ボイスコイル5a側が上下に振動するので錦糸線51aの振動も上記中間部と外部端子7a間では抑制でき、またボイスコイル5aと振動板6aの間に配置されて振動板6aの振動時の変形の影響を受けることはなく錦糸線の断線防止が行えるので、スピーカを小形にしても振幅が大きくできて、低音域の再生の拡大と耐入力が大きくできるものである。
【0024】
【発明の効果】
以上のように本発明のスピーカは磁気回路と、この磁気回路のギャップに挿入されるボイスコイルと、上記磁気回路に結合された外形が長径と短径からなる細長形状のフレームと、内周が上記ボイスコイルに結合され長径方向の外周が上記フレームに結合されるとともに、上記フレームの長径方向の外周の外縁部が短径方向に突出した突出部分を設け、この突出部分を上記フレームとの短径方向の結合部としたダンパーと、外周が上記フレームに結合され内周が上記ボイスコイルに結合された振動板とで構成したため、ダンパー4aの短径方向の支持を長径方向の外周の外縁部で結合して行ったので、ダンパー4aによるボイスコイル5aの支持は長径側で行われて、ボイスコイル5aの上下方向の振動の拡大が図れ、スピーカを小形にしても振幅が大きくできて低音域の再生の拡大が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態のスピーカの平面図
(b)図1(a)のラインA−Aにおける断面図
【図2】(a)同要部であるダンパーの正面図
(b)同側断面図
(c)同拡大部分図
【図3】振動板を取り除いた状態の平面図
【図4】(a)従来のスピーカの平面図
(b)同側断面図
【符号の説明】
1a フレーム
2a 磁石
3a プレート
4a ダンパー
5a ボイスコイル
6a 振動板
43 縁立部
51a 錦糸線
Aa 磁気回路
Claims (1)
- 磁気回路と、この磁気回路のギャップに挿入されるボイスコイルと、上記磁気回路に結合された外形が長径と短径からなる細長形状のフレームと、内周が上記ボイスコイルに結合され上記フレームの長径方向の外周が上記フレームに結合されるとともに上記フレームの長径方向の外周の外縁部が短径方向に突出した突出部分を設け、この突出部分を上記フレームとの短径方向の結合部としたダンパーと、外周が上記フレームに結合され内周が上記ボイスコイルに結合された振動板とで構成されたスピーカ。
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- 1996-12-02 JP JP32124296A patent/JP3687235B2/ja not_active Expired - Fee Related
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