JP3807039B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、音響機器の小型化に伴い、スピーカを取り付けるスペースも狭くなり、スピーカの小型化が必要とされている。また、高品位ソースの普及により高音質なスピーカであることも必要不可欠となってきている。
【０００３】
従来のスピーカの構成について図４の側断面図により説明する。
同図によると、１はヨークであり、内部にマグネット２を結合し、このマグネット２の上部にトッププレート３を結合して磁気ギャップ９を形成して磁気回路４を形成している。５は上記磁気回路４の上部に結合されたフレームであり、６はこのフレーム５に外周部を結合するとともに内周部をボイスコイル８の中間部に結合したダンパーであり、上記ボイスコイル８は上記磁気ギャップ９にはめ込まれている。７はボイスコイル８の上部に結合したダストキャップであり、１０は上記フレーム５の外周に外周縁を結合するとともに内周縁を上記ボイスコイル８に結合した振動板である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では小型化のためフレーム５の外形を小さくし、かつ耐入力向上のためボイスコイル８の径を大きくした場合、振動板１０のエッジ１０ａの幅が小さくなり、柔軟度が小さく振幅が大きくとれないようになり、この結果、再生帯域が狭くなるという課題を有していた。
【０００５】
本発明は以上のような従来の課題を解決し、再生帯域が広い高音質なスピーカを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明のスピーカは、磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路の上部に結合されるフレームと、このフレームに外周部を結合するとともに内周部を上記磁気ギャップにはまり込むボイスコイルの中間部に結合したダンパーと、上記ボイスコイル上部に結合されると共に、上記ボイスコイルの内側位置部分に円筒状の凸部を設けたダストキャップと、このダストキャップの上記凸部に内周縁を結合するとともに外周縁がエッジを介して上記フレームに結合された振動板とで構成したものであり、振動板を大きくできるため小型化のためフレームの外形を小さくし、かつ耐入力向上のためボイスコイルの径を大きくした場合においても、エッジの幅を大きくできて振幅も大きくとれ、その結果、再生帯域が広く、高音質なスピーカの提供を可能とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１記載の発明は、磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路の上部に結合されるフレームと、このフレームに外周部を結合するとともに内周部を上記磁気ギャップにはまり込むボイスコイルの中間部に結合したダンパーと、上記ボイスコイルの上部に結合されると共に、上記ボイスコイルの内側位置部分に円筒状の凸部を設けたダストキャップと、このダストキャップの上面の中心に結合するとともに周縁部を上記フレームの外周に結合した振動板とで構成するものであり、振動板の内周をダストキャップ上部の中央部分に結合することによってエッジの幅を確保して柔軟度を大きくし、振動板を大きくして再生帯域を拡大した高音質のスピーカを提供できるものである。
【０００９】
以下、本発明の一実施の形態について図１〜図３により説明する。
（実施の形態１）
図１は本発明の一実施の形態のスピーカの側断面図であり、従来技術と同一部分は同一番号を付して説明を省略して説明する。
【００１０】
同図によると、従来技術との相違点は、ダストキャップと振動板を結合した点である。７ａは中央に円筒状の凸部７ｂを有するダストキャップであり、１０ｂは内周縁を上記ダストキャップ７ａの凸部７ｂに結合し、外周縁をフレーム５に結合した振動板である。
【００１１】
以上のように、振動板１０ｂをボイスコイル８の内側にあるダストキャップ７ａと結合するようにしたことによって、振動板１０ｂを大きくすることができ、小型化に際しては振動板１０ｂ外周のエッジ１０ｃを犠牲にすることなくエッジ１０ｃの幅を十分確保して、柔軟度を確保し再生帯域の確保に貢献できるものである。
【００１２】
（実施の形態２）
図２は他の実施の形態のスピーカの側断面図であり、図３は同要部であるヨークの底面図である。
【００１３】
同図により実施の形態１との相違点のみ説明すると、１ａはヨークであり、１１は磁気ギャップ９に略相当する円弧上に複数個設けられた孔であり、ヨーク１ａの磁気ギャップ９に対応する位置近傍に孔１１を設けたことにより、ボイスコイル８の磁気ギャップ９へのはめ込む時の位置決め用治具を挿入して精度よくボイスコイル８を位置決めして、動作時の異音の発生を抑制できるものである。
【００１４】
【発明の効果】
以上のように本発明によるスピーカは構成されるため、エッジの幅を確保して柔軟度を大きくし、再生帯域を拡大することが可能となり、高音質なスピーカを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のスピーカの一実施の形態の側断面図
【図２】同他の実施の形態の側断面図
【図３】同要部であるヨークの底面図
【図４】従来のスピーカの側断面図
【符号の説明】
１，１ａ ヨーク
４ 磁気回路
５ フレーム
７ａ ダストキャップ
７ｂ 凸部
８ ボイスコイル
９ 磁気ギャップ
１０ｂ 振動板
１１ 孔
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、音響機器の小型化に伴い、スピーカを取り付けるスペースも狭くなり、スピーカの小型化が必要とされている。また、高品位ソースの普及により高音質なスピーカであることも必要不可欠となってきている。
【０００３】
従来のスピーカの構成について図４の側断面図により説明する。
同図によると、１はヨークであり、内部にマグネット２を結合し、このマグネット２の上部にトッププレート３を結合して磁気ギャップ９を形成して磁気回路４を形成している。５は上記磁気回路４の上部に結合されたフレームであり、６はこのフレーム５に外周部を結合するとともに内周部をボイスコイル８の中間部に結合したダンパーであり、上記ボイスコイル８は上記磁気ギャップ９にはめ込まれている。７はボイスコイル８の上部に結合したダストキャップであり、１０は上記フレーム５の外周に外周縁を結合するとともに内周縁を上記ボイスコイル８に結合した振動板である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では小型化のためフレーム５の外形を小さくし、かつ耐入力向上のためボイスコイル８の径を大きくした場合、振動板１０のエッジ１０ａの幅が小さくなり、柔軟度が小さく振幅が大きくとれないようになり、この結果、再生帯域が狭くなるという課題を有していた。
【０００５】
本発明は以上のような従来の課題を解決し、再生帯域が広い高音質なスピーカを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明のスピーカは、磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路の上部に結合されるフレームと、このフレームに外周部を結合するとともに内周部を上記磁気ギャップにはまり込むボイスコイルの中間部に結合したダンパーと、上記ボイスコイル上部に結合されると共に、上記ボイスコイルの内側位置部分に円筒状の凸部を設けたダストキャップと、このダストキャップの上記凸部に内周縁を結合するとともに外周縁がエッジを介して上記フレームに結合された振動板とで構成したものであり、振動板を大きくできるため小型化のためフレームの外形を小さくし、かつ耐入力向上のためボイスコイルの径を大きくした場合においても、エッジの幅を大きくできて振幅も大きくとれ、その結果、再生帯域が広く、高音質なスピーカの提供を可能とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１記載の発明は、磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路の上部に結合されるフレームと、このフレームに外周部を結合するとともに内周部を上記磁気ギャップにはまり込むボイスコイルの中間部に結合したダンパーと、上記ボイスコイルの上部に結合されると共に、上記ボイスコイルの内側位置部分に円筒状の凸部を設けたダストキャップと、このダストキャップの上面の中心に結合するとともに周縁部を上記フレームの外周に結合した振動板とで構成するものであり、振動板の内周をダストキャップ上部の中央部分に結合することによってエッジの幅を確保して柔軟度を大きくし、振動板を大きくして再生帯域を拡大した高音質のスピーカを提供できるものである。
【０００９】
以下、本発明の一実施の形態について図１〜図３により説明する。
（実施の形態１）
図１は本発明の一実施の形態のスピーカの側断面図であり、従来技術と同一部分は同一番号を付して説明を省略して説明する。
【００１０】
同図によると、従来技術との相違点は、ダストキャップと振動板を結合した点である。７ａは中央に円筒状の凸部７ｂを有するダストキャップであり、１０ｂは内周縁を上記ダストキャップ７ａの凸部７ｂに結合し、外周縁をフレーム５に結合した振動板である。
【００１１】
以上のように、振動板１０ｂをボイスコイル８の内側にあるダストキャップ７ａと結合するようにしたことによって、振動板１０ｂを大きくすることができ、小型化に際しては振動板１０ｂ外周のエッジ１０ｃを犠牲にすることなくエッジ１０ｃの幅を十分確保して、柔軟度を確保し再生帯域の確保に貢献できるものである。
【００１２】
（実施の形態２）
図２は他の実施の形態のスピーカの側断面図であり、図３は同要部であるヨークの底面図である。
【００１３】
同図により実施の形態１との相違点のみ説明すると、１ａはヨークであり、１１は磁気ギャップ９に略相当する円弧上に複数個設けられた孔であり、ヨーク１ａの磁気ギャップ９に対応する位置近傍に孔１１を設けたことにより、ボイスコイル８の磁気ギャップ９へのはめ込む時の位置決め用治具を挿入して精度よくボイスコイル８を位置決めして、動作時の異音の発生を抑制できるものである。
【００１４】
【発明の効果】
以上のように本発明によるスピーカは構成されるため、エッジの幅を確保して柔軟度を大きくし、再生帯域を拡大することが可能となり、高音質なスピーカを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のスピーカの一実施の形態の側断面図
【図２】同他の実施の形態の側断面図
【図３】同要部であるヨークの底面図
【図４】従来のスピーカの側断面図
【符号の説明】
１，１ａ ヨーク
４ 磁気回路
５ フレーム
７ａ ダストキャップ
７ｂ 凸部
８ ボイスコイル
９ 磁気ギャップ
１０ｂ 振動板
１１ 孔
Claims (1)
- 磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路の上部に結合されるフレームと、このフレームに外周部を結合するとともに内周部を上記磁気ギャップにはまり込むボイスコイルの中間部に結合したダンパーと、上記ボイスコイルの上部に結合されると共に、上記ボイスコイルの内側位置部分に円筒状の凸部を設けたダストキャップと、このダストキャップの上記凸部に内周縁を結合するとともに外周縁がエッジを介して上記フレームに結合された振動板からなるスピーカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20127597A JP3807039B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20127597A JP3807039B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | スピーカ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1146395A JPH1146395A (ja) | 1999-02-16 |
| JP3807039B2 true JP3807039B2 (ja) | 2006-08-09 |
Family
ID=16438272
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20127597A Expired - Fee Related JP3807039B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | スピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3807039B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005027570A1 (en) * | 2003-09-16 | 2005-03-24 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | High efficiency audio transducer |
| GB201721285D0 (en) | 2017-12-19 | 2018-01-31 | Pss Belgium Nv | Loudspeaker |
-
1997
- 1997-07-28 JP JP20127597A patent/JP3807039B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1146395A (ja) | 1999-02-16 |
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Legal Events
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