JP3346059B2 - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
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- JP3346059B2 JP3346059B2 JP28502494A JP28502494A JP3346059B2 JP 3346059 B2 JP3346059 B2 JP 3346059B2 JP 28502494 A JP28502494 A JP 28502494A JP 28502494 A JP28502494 A JP 28502494A JP 3346059 B2 JP3346059 B2 JP 3346059B2
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- resin
- diaphragm
- speaker
- internal loss
- cone
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器、映像機器
に使用されるスピーカに関するものである。
に使用されるスピーカに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、スピーカはその外観品位の向上が
著しく要求されて来つつあり、その中で、これらの要求
を満たす設計手段として、樹脂からなる振動板の使用が
増加してきており、このような背景をもとに以下に従来
の樹脂振動板を用いたスピーカについて説明する。
著しく要求されて来つつあり、その中で、これらの要求
を満たす設計手段として、樹脂からなる振動板の使用が
増加してきており、このような背景をもとに以下に従来
の樹脂振動板を用いたスピーカについて説明する。
【０００３】図３は従来のこの種のスピーカを示すもの
であり、マグネット１を上部プレート２および下部プレ
ート３によりはさみ込んで構成された磁気回路４の上部
プレート２上にフレーム６を結合し、このフレーム６の
周縁部に樹脂を射出成形して得られたコーン７をエッジ
８によりクランプした構成とした振動板９を接着し、こ
の振動板９を駆動させるためのボイスコイル１０の中間
部をダンパー１１にて中心保持し磁気ギャップ５にはま
り込むように振動板９の中央部に結合し、上記振動板９
のボイスコイル１０との結合部上面にダストキャップ１
２を接着して構成されていた。
であり、マグネット１を上部プレート２および下部プレ
ート３によりはさみ込んで構成された磁気回路４の上部
プレート２上にフレーム６を結合し、このフレーム６の
周縁部に樹脂を射出成形して得られたコーン７をエッジ
８によりクランプした構成とした振動板９を接着し、こ
の振動板９を駆動させるためのボイスコイル１０の中間
部をダンパー１１にて中心保持し磁気ギャップ５にはま
り込むように振動板９の中央部に結合し、上記振動板９
のボイスコイル１０との結合部上面にダストキャップ１
２を接着して構成されていた。
【０００４】また、別の従来例として図４に示すよう
に、樹脂を射出成形して得られたコーン７の裏面部にス
ポンジ、ウレタン等からなる特性補正片１３を接着した
タイプのものもあった。
に、樹脂を射出成形して得られたコーン７の裏面部にス
ポンジ、ウレタン等からなる特性補正片１３を接着した
タイプのものもあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
の種の樹脂振動板を用いたスピーカは、コーン７の材料
が樹脂であることから外観的には非常に良好であるが、
その材料の物性が紙に比べ非常にコントロールしにく
く、一般に紙に比べ内部損失が少ないため振動板９が振
幅した時、このコーン７に共振が発生して周波数特性を
乱したり、ひどい場合にはコーン面鳴きによる異常音の
発生等の品質不良を発生し、これらの現象は、特に音圧
レベルを向上させるために振動板９の軽量化を図った場
合によく発生するものであった。
の種の樹脂振動板を用いたスピーカは、コーン７の材料
が樹脂であることから外観的には非常に良好であるが、
その材料の物性が紙に比べ非常にコントロールしにく
く、一般に紙に比べ内部損失が少ないため振動板９が振
幅した時、このコーン７に共振が発生して周波数特性を
乱したり、ひどい場合にはコーン面鳴きによる異常音の
発生等の品質不良を発生し、これらの現象は、特に音圧
レベルを向上させるために振動板９の軽量化を図った場
合によく発生するものであった。
【０００６】また、スピーカの形状として見た場合に
は、楕円型、トラック型のスピーカにこれらの現象がよ
く発生するものであった。
は、楕円型、トラック型のスピーカにこれらの現象がよ
く発生するものであった。
【０００７】さらに、これらの対策のために上記図４に
示すようにコーン７の裏面に特性補正片１３を接着して
いるタイプのスピーカもあるが、この場合は特性補正片
１３のコスト、及びそれを接着するためのコストが必要
となり、多大なコストアップを招き、またこの特性補正
片１３がはずれてしまうという可能性を有していた。
示すようにコーン７の裏面に特性補正片１３を接着して
いるタイプのスピーカもあるが、この場合は特性補正片
１３のコスト、及びそれを接着するためのコストが必要
となり、多大なコストアップを招き、またこの特性補正
片１３がはずれてしまうという可能性を有していた。
【０００８】本発明はこのような従来の問題点を解消
し、周波数特性や音圧特性、さらには信頼性面に優れた
スピーカを提供することを目的とするものである。
し、周波数特性や音圧特性、さらには信頼性面に優れた
スピーカを提供することを目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明によるスピーカは、樹脂振動板のコーン部を２
種類の樹脂により２色成形し、不要共振や面鳴きを発生
しやすい部分には内部損失の高い樹脂を配置するように
構成したものである。
に本発明によるスピーカは、樹脂振動板のコーン部を２
種類の樹脂により２色成形し、不要共振や面鳴きを発生
しやすい部分には内部損失の高い樹脂を配置するように
構成したものである。
【００１０】
【作用】この構成とすることで、振動板のコーン部の不
要共振や面鳴きの発生しやすい部分には内部損失の高い
樹脂が配置されているために不要共振や面鳴きの発生を
防止し、周波数特性の優れたスピーカを実現することが
できる。
要共振や面鳴きの発生しやすい部分には内部損失の高い
樹脂が配置されているために不要共振や面鳴きの発生を
防止し、周波数特性の優れたスピーカを実現することが
できる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるスピーカにつ
いて図面を参照して説明する。
いて図面を参照して説明する。
【００１２】図１に示すようにマグネット２１を上部プ
レート２２および下部プレート２３によりはさみ込んで
構成された磁気回路２４の上部プレート２２上にフレー
ム２６を結合し、２種類の樹脂により２色成形して形成
され、不要共振や面鳴きを発生しやすい部分には内部損
失の高い樹脂２７Ａを配置し、それ以外の部分にはＰＰ
（ポリプロピレン）やＰＭＰ（ポリメチルペンテン）等
の一般的な樹脂材料２７Ｂを配置したコーン２７をエッ
ジ２８によりクランプした構成とした樹脂からなる振動
板２９を上記フレーム２６の周縁に接着し、この振動板
２９を駆動させるためのボイスコイル３０の中間部をダ
ンパー３１にて中心保持し磁気ギャップ２５にはまり込
むように振動板２９の中央部に結合し、上記振動板２９
のボイスコイル３０との結合部上面にダストキャップ３
２を接着して構成している。
レート２２および下部プレート２３によりはさみ込んで
構成された磁気回路２４の上部プレート２２上にフレー
ム２６を結合し、２種類の樹脂により２色成形して形成
され、不要共振や面鳴きを発生しやすい部分には内部損
失の高い樹脂２７Ａを配置し、それ以外の部分にはＰＰ
（ポリプロピレン）やＰＭＰ（ポリメチルペンテン）等
の一般的な樹脂材料２７Ｂを配置したコーン２７をエッ
ジ２８によりクランプした構成とした樹脂からなる振動
板２９を上記フレーム２６の周縁に接着し、この振動板
２９を駆動させるためのボイスコイル３０の中間部をダ
ンパー３１にて中心保持し磁気ギャップ２５にはまり込
むように振動板２９の中央部に結合し、上記振動板２９
のボイスコイル３０との結合部上面にダストキャップ３
２を接着して構成している。
【００１３】またこの場合、コーン２７の樹脂材料につ
いては、内部損失の高い樹脂材料２７Ａと一般的な樹脂
材料２７Ｂに同じ材料を使用して、内部損失の高い樹脂
材料２７Ａの内部損失をより高くしたい場合には、この
部分にのみ内部損失をより高くする効果のある材料、例
えばＺｎＯ（酸化亜鉛ウイスカ）を混入した樹脂材料を
用いても良い。
いては、内部損失の高い樹脂材料２７Ａと一般的な樹脂
材料２７Ｂに同じ材料を使用して、内部損失の高い樹脂
材料２７Ａの内部損失をより高くしたい場合には、この
部分にのみ内部損失をより高くする効果のある材料、例
えばＺｎＯ（酸化亜鉛ウイスカ）を混入した樹脂材料を
用いても良い。
【００１４】さらに、逆の効果として内部損失の高い樹
脂材料２７Ａの内部損失をより低く、すなわち堅い材料
を用いることで、共振をさらに増強させて周波数特性上
のピーク値をさらに大きくし、これをアクセントとして
用い、スピーカの音つくりに応用することも可能であ
る。この場合、内部損失を低くする材料として、ガラス
繊維の混入を行う等の方法がある。
脂材料２７Ａの内部損失をより低く、すなわち堅い材料
を用いることで、共振をさらに増強させて周波数特性上
のピーク値をさらに大きくし、これをアクセントとして
用い、スピーカの音つくりに応用することも可能であ
る。この場合、内部損失を低くする材料として、ガラス
繊維の混入を行う等の方法がある。
【００１５】また、図２は上記実施例に示す振動板２９
の平面図であり、互いに内部損失の異なる樹脂材料を、
共振の発生する位置に内部損失の高い樹脂材料２７Ａと
発生しない位置に一般的な樹脂材料２７Ｂを配置し、射
出成形により２色成形して構成し、その外周部にエッジ
２８を接着し、振動板２９として構成している。
の平面図であり、互いに内部損失の異なる樹脂材料を、
共振の発生する位置に内部損失の高い樹脂材料２７Ａと
発生しない位置に一般的な樹脂材料２７Ｂを配置し、射
出成形により２色成形して構成し、その外周部にエッジ
２８を接着し、振動板２９として構成している。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明は、２色成形により
振動板の不要共振や面鳴きを発生しやすい部分には内部
損失の高い樹脂を配置して不要共振や面鳴きを防止する
ことができる。
振動板の不要共振や面鳴きを発生しやすい部分には内部
損失の高い樹脂を配置して不要共振や面鳴きを防止する
ことができる。
【００１７】さらに従来のように後から接着した特性補
正片がはずれるというような品質上の問題もなくなる。
正片がはずれるというような品質上の問題もなくなる。
【００１８】従って本発明では、周波数特性の安定化や
振動板の軽量化による音圧レベルの向上、またコーン面
鳴きによる異常音や特性補正片のはずれ等の品質問題も
防止することができ、その工業的価値は非常に大なるも
のである。
振動板の軽量化による音圧レベルの向上、またコーン面
鳴きによる異常音や特性補正片のはずれ等の品質問題も
防止することができ、その工業的価値は非常に大なるも
のである。
【図１】本発明の一実施例によるスピーカを示す断面図
【図２】本発明の一実施例による振動板を示す平面図
【図３】従来例によるスピーカを示す断面図
【図４】従来例によるスピーカを示す断面図
２１ マグネット ２２ 上部プレート ２３ 下部プレート ２４ 磁気回路 ２５ 磁気ギャップ ２６ フレーム ２７ コーン ２７Ａ 内部損失の高い樹脂材料 ２７Ｂ 一般的な樹脂材料 ２８ エッジ ２９ 振動板 ３０ ボイスコイル ３１ ダンパー ３２ ダストキャップ
Claims (1)
- 【請求項１】 磁気ギャップを有する磁気回路と、この
磁気回路の上面に結合されたフレームと、不要共振また
は面鳴きの発生しやすい部分に他の部分より内部損失の
高い材質の樹脂を用い、他の部分の樹脂と２色成形し
て、上記フレームの周縁に外周部を結合すると共に上記
磁気ギャップにはまり込むボイスコイルを中心に結合し
た振動板からなるスピーカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28502494A JP3346059B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28502494A JP3346059B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | スピーカ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08149594A JPH08149594A (ja) | 1996-06-07 |
| JP3346059B2 true JP3346059B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=17686174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28502494A Expired - Fee Related JP3346059B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | スピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3346059B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4823815B2 (ja) * | 2006-08-30 | 2011-11-24 | フォスター電機株式会社 | スピーカ用エッジ、スピーカ用振動板およびスピーカ |
| JP4720740B2 (ja) * | 2006-12-26 | 2011-07-13 | パナソニック株式会社 | スピーカ用振動板補強ピースおよびこれを用いたスピーカ用振動板およびスピーカならびにこのスピーカを用いた電子機器および装置 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP28502494A patent/JP3346059B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08149594A (ja) | 1996-06-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |