JP4006981B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器および情報通信機器に使用されるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスピーカについて、図3により説明する。図3は従来のスピーカの断面図を示したものであり、着磁されたマグネット1を上部プレート2およびヨーク3により挟み込んで内磁型の磁気回路4を構成した。この磁気回路4のヨーク3にフレーム6を結合していた。このフレーム6の周縁部にダイアフラム7を接着剤により接着し、このダイアフラム7に接着剤により接着結合されたボイスコイル8を上記磁気回路4の磁気ギャップ5にはまり込むように結合していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のスピーカは、ダイアフラム7とボイスコイル8およびフレーム6とダイアフラム7を接着剤により接着結合しているため、これらの接着剤重量により、音圧レベルの低下を招くことが課題になっていた。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するもので、音圧レベル向上が実現できる優れたスピーカを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。
【0006】
本発明の請求項1に記載の発明は、フレームとボイスコイルを、ダイアフラムの構成体により一体化したものである。この構成により、接着剤が不要となることから振動系重量の低減と定量化を図ることができ、音圧レベル向上と特性の安定化を図るという作用効果が得られる。
【0007】
なお更に、ダイアフラムをエチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)を主体としたサブミクロン径のマイクロフィラー混練熱可塑性エラストマーで構成した本発明にあっては、この構成により、ダイアフラムの弾性強度が向上し、風圧や落下衝撃、熱等によるダイアフラムの変形を防止するという作用効果が得られる。
【0008】
また、ダイアフラムをエチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)を主体としたサブミクロン径のマイクロフィラー混練ゴムから構成した本発明にあっては、この構成により、ダイアフラムのゴム弾性強度が向上し、風圧や落下衝撃、熱等によるダイアフラムの変形防止と、内部損失の向上による特性の安定化を図れるダイアフラムが、安価な熱プレスによる型内加硫成形法で実現することができ、設備コストおよび生産コストを削減できるという作用効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、同様の内容については、その説明を簡略化して説明する。
【0010】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1に記載の発明について説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態のスピーカの断面図を示したものであり、図2は、本発明の一実施形態の構成部品の要部の断面図を示したものであり、着磁されたマグネット21を上部プレート22およびヨーク23により挟み込んで内磁型の磁気回路24を構成している。一方、図2に示すようにフレーム26とボイスコイル28は、インサート成形したダイアフラム27の樹脂により一体化し、振動系を構成している。
【0012】
そして図1に示す磁気回路24のヨーク23に、図2の構成によるフレーム26を結合し、ボイスコイル28を磁気回路24の磁気ギャップ25にはまり込むように構成している。
【0013】
この構成により、フレーム26とダイアフラム27およびダイアフラム27とボイスコイル28の接着剤が不要となることから振動系の重量低減と定量化を図ることができ、音圧レベルの向上を図ることができる。さらに接着剤重量のばらつきがなくなることによる特性の安定化を図ることができる。また、フレーム26とダイアフラム27およびダイアフラム27とボイスコイル28のそれぞれの接着工程を削減できることから、生産工程上多大なコストダウンを図ることができる。
【0014】
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について説明する。実施の形態1と異なる点は、ダイアフラム27の樹脂材料をエチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)を主体としたサブミクロン径のマイクロフィラー混練熱可塑性エラストマーから構成している点である。この構成により、ダイアフラム27の弾性強度が向上し、風圧や落下衝撃、熱等により、ダイアフラム27が一時的または瞬時的に変形しても、弾性強度が向上しているために、すぐにもとの形状に戻ることができる。
【0015】
さらに、ダイアフラム27の内部損失が向上することにより、スピーカの周波数特性上、ピークおよびディップが抑制され、安定した周波数特性を得ることができる。また、これにより歪の低減化も図ることができる。
【0016】
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明する。実施の形態1と異なる点は、ダイアフラム27の樹脂材料をエチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)を主体としたサブミクロン径のマイクロフィラー混練ゴムから構成している点である。この構成により、安価な熱プレスによる型内加硫成形法でダイアフラム27を生産することができ、設備コストおよび生産コストを大幅に削減することができる。また、ダイアフラム27はゴム弾性強度が向上し、風圧や落下衝撃、熱等により、ダイアフラム27が一時的または瞬時的に変形しても、ゴム弾性強度が向上しているために、すぐにもとの形状に戻ることができる。
【0017】
さらに、ダイアフラム27の内部損失がゴムであるために飛躍的に向上させることができ、しなやかな動きを得ることができる。よって、スピーカの周波数特性上、ピークおよびディップが大きく抑制され、安定した周波数特性を得ることができる。また、これにより歪の低減化も大幅に図ることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明のスピーカは、フレームとボイスコイルをダイアフラムの構成体により一体化して振動系を構成したものである。この構成により、接着剤が不要となることから振動系重量の低減と定量化を図ることができ、音圧レベル向上と特性の安定化を図ることができる。
【0019】
このように本発明は、音圧レベル向上と特性の安定化を実現できる優れたスピーカを提供することができ、その工業的価値は非常に大なるものであるとともに、ダイアフラムをエチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)を主体としたサブミクロン径のマイクロフィラー混練熱可塑性エラストマーまたはエチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)を主体としたサブミクロン径のマイクロフィラー混練ゴムで形成したものは、ダイアフラムの弾性強度が向上し、風圧や落下衝撃、熱等によるダイアフラムの変形を防止するという作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるスピーカの断面図
【図2】本発明の一実施の形態におけるスピーカ構成部品要部の断面図
【図3】従来のスピーカの断面図
【符号の説明】
21 マグネット
22 上部プレート
23 ヨーク
24 磁気回路
25 磁気ギャップ
26 フレーム
27 ダイアフラム
28 ボイスコイル
Claims (1)
- ヨークとこのヨーク上に配置されたマグネットとこのマグネット上に配置された上部プレートからなる内磁型の磁気回路と、この磁気回路の前記ヨークに結合されたフレームと、このフレームに結合されたダイアフラムと、このダイアフラムに結合されるとともに、その一部が前記磁気回路の磁気ギャップに配置されたボイスコイルとからなるスピーカであって、前記ダイアフラムは、エチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)を主体としたサブミクロン径のマイクロフィラー混練熱可塑性エラストマーまたはエチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)を主体としたサブミクロン径のマイクロフィラー混練ゴムを成形して形成するとともに、この成形をインサート成形として、前記フレームと前記ボイスコイルを前記ダイアフラムで一体化したスピーカ。
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