JP4193804B2 - 撮像装置、画像記憶装置、撮像方法、記憶方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、画像記憶装置、撮像方法、記憶方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、特に自動合焦機能を有するデジタルスチルカメラ等に好適な撮像装置、画像記憶装置、撮像方法、記憶方法及びプログラムに関する。
従来、被写体との距離が激しく変動する場合や、被写体の周囲に余滴利の異なる物体が多い場合にも、撮影社が希望する被写体にピントがあった画像を撮影するべく、1回の撮影操作で焦点距離の異なる複数枚の画像を撮影させるようにした技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
特開平11−177873号公報
しかしながら上記特許文献の技術は、本来適正と思われる焦点距離以外の焦点距離の画像も連続して複数枚撮影するべく、焦点距離を瞬時に変更可能な高速可変焦点レンズとその駆動回路を備えるようにしたもので、装置の構成が複雑で高価になると共に、撮影により得られる複数の画像を記憶するためのメモリもより大容量のものが必要となる。
このように上記特許文献の技術は、換言すれば「数撃てば当たる」式の発想からなされたものであり、装置の負担が大きく、小型軽量でコンパクト性や電池の寿命等を重視したタイプのデジタルカメラには不適である。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、装置や回路の規模をそれほど大型化、複雑化することなく、より確実に希望する被写体に合焦した静止画像を撮影して記憶し、また記憶した静止画像を必要により読出して表示させることが可能な撮像装置、画像記憶装置、撮像方法、記憶方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、この撮影手段による撮影を指示する指示手段と、この指示手段での指示に応じ、上記撮影手段で上記自動合焦機能を動作させた静止画像及び一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記指示手段は、2段階の操作ストロークを有し、上記撮影制御手段は、上記指示手段の第1段階の操作で一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像の撮影を、第2段階の操作で自動合焦での撮影を実行させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載発明において、上記指示手段は、使用者の手指の接触を検知する検知手段を備え、上記撮影制御手段は、上記指示手段への手指の接触を検知した際に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像の撮影と自動合焦を実行させ、上記指示手段での指示操作がなされた際に自動合焦での撮影を実行させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明において、上記撮影制御手段は、一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影後に自動合焦での撮影を実行しなかった場合、固定焦点での撮影により得た画像データを破棄することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記自動合焦機能による合焦位置が得ずらい状態を判断する判断手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、この判断手段での判断結果に応じて上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像の撮影の実行の有無を切り換える
ことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発明において、上記判断手段は、上記指示手段での指示に応じ、上記撮影手段で上記自動合焦機能を動作させてから合焦位置が得られるまでの時間により判断することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮影手段での撮影に同期した本発光とその事前のプリ発光の2回の発光動作により被写体像方向に補助光を照射する補助照明手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、上記プリ発光時に上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影を実行させ、上記本発光時に自動合焦での撮影を実行させることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記指示手段は、2段階の操作ストロークを有し、上記撮影制御手段は、上記指示手段の第1段階の操作がなされてから第2段階の操作に移行するまでの時間を計測し、その計測値が所定時間値以下であった場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像の撮影と、第2段階の操作で自動合焦での撮影を連続して実行させることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、指示手段での指示時の手振れ状態を検出する検知手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、上記検知手段の出力レベルに応じ、自動合焦での撮影に加えて一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影を実行させることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮影手段での撮影に同期した本発光とその事前のプリ発光の2回の発光動作により被写体像方向に補助光を照射する補助照明手段と、上記プリ発光時に上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて撮影を実行させるか否かを指定する指定手段とをさらに具備し、上記撮影制御手段は、上記指定手段での指定内容に応じ、上記プリ発光時またはプリ発光時を外して上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影を実行させ、上記本発光時に自動合焦での撮影を実行させることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮影手段での合焦位置を任意に固定して設定する焦点位置設定手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、上記焦点位置設定手段で設定した焦点位置での撮影、上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影、及び上記自動合焦での撮影の少なくとも2つの撮影を連続して実行させることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮影手段での所定の撮影条件を段階的に可変設定するブラケティング設定手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影及び上記自動合焦での撮影の一方に代えて、上記ブラケティング設定手段で段階的に可変設定された所定の撮影条件での複数の撮影を上記撮影手段に実行させることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、この撮影手段による撮影を指示する指示手段と、上記撮影手段による複数の撮影条件を予めプログラム設定したシーンプログラム設定手段と、このシーンプログラム設定手段で設定されている複数の撮影条件の中から1つを選択する選択手段と、上記指示手段での指示に応じ、上記撮影手段により上記選択手段で選択した撮影条件のプログラム設定に基づいた静止画像を撮影させると共に、選択した撮影条件が所定のものである場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項14記載の発明は、連続撮影された、自動合焦での撮影により得た静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影により得た静止画像を識別し、優先順位を付与した上で対応付けて記憶する記憶手段と、上記記憶手段に対応付けて記憶される複数組の静止画像から1つを選択する選択手段と、この選択手段で選択した、対応付けて記憶された静止画像でより優先順位の高いものを表示させる表示制御手段と、この表示制御手段により表示された静止画像に対して入替えを指示する指示手段と、この指示手段での指示に応じて上記記憶手段に記憶される静止画像の優先順位を書換える書換手段とを具備したことを特徴とする。
請求項15記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影部を備えた撮像装置の撮影方法であって、上記撮影部での撮影を指示する指示工程と、この指示工程での指示に応じ、上記撮影部で上記自動合焦機能を動作させた静止画像及び一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項16記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影部を備えた撮像装置の撮影方法であって、上記撮影部での撮影を指示する指示工程と、上記撮影部による複数の撮影条件を予めプログラム設定したシーンプログラム設定工程と、このシーンプログラム設定工程で設定されている複数の撮影条件の中から1つを選択する選択工程と、上記指示工程での指示に応じ、上記撮影部により上記選択工程で選択した撮影条件のプログラム設定に基づいた静止画像を撮影させると共に、選択した撮影条件が所定のものである場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項17記載の発明は、静止画像を記憶する記憶部を備えた画像記憶装置の記憶方法であって、連続撮影された、自動合焦での撮影により得た静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影により得た静止画像を識別し、優先順位を付与した上で対応付けて上記記憶部に記憶する記憶制御工程と、上記記憶部に対応付けて記憶される複数組の静止画像から1つを選択する選択工程と、この選択工程で選択した、対応付けて記憶された静止画像中でより優先順位の高いものを表示させる表示制御工程と、この表示制御工程で表示された静止画像に対して入替えを指示する指示工程と、この指示工程での指示に応じて上記記憶部に記憶される静止画像の優先順位を書換える書換工程とを有したことを特徴とする。
請求項18記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影部を備えた撮像装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、上記撮影部での撮影を指示する指示ステップと、この指示ステップでの指示に応じ、上記撮影部で上記自動合焦機能を動作させた静止画像及び一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての固定焦点での静止画像を撮影させる撮影制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影部を備えた撮像装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、上記撮影部での撮影を指示する指示ステップと、上記撮影部による複数の撮影条件を予めプログラム設定したシーンプログラム設定ステップと、このシーンプログラム設定ステップで設定されている複数の撮影条件の中から1つを選択する選択ステップと、上記指示ステップでの指示に応じ、上記撮影部により上記選択ステップで選択した撮影条件のプログラム設定に基づいた静止画像を撮影させると共に、選択した撮影条件が所定のものである場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項20記載の発明は、静止画像を記憶する記憶部を備えた画像記憶装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、連続撮影された、自動合焦での撮影により得た静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影により得た静止画像を識別し、優先順位を付与した上で対応付けて上記記憶部に記憶する記憶制御ステップと、上記記憶部に対応付けて記憶される複数組の静止画像から1つを選択する選択ステップと、この選択ステップで選択した、対応付けて記憶された静止画像中でより優先順位の高いものを表示させる表示制御ステップと、この表示制御ステップで表示された静止画像に対して入替えを指示する指示ステップと、この指示ステップでの指示に応じて上記記憶部に記憶される静止画像の優先順位を書換える書換ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、1回の指示操作により自動合焦機能を働かせた静止画像と所謂パンフォーカスと称される、一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像とを連続して撮影させるものとしたので、自動合焦による静止画像のピントが外れていた場合でも一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて撮影した静止画像のピントが合っている可能性がきわめて高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶することができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、一般に多くのカメラでAF(自動合焦)やAE(自動露光)のロックを行なうシャッタキーの所謂半押し操作で一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像を撮影し、その後の全押し操作で自動合焦での静止画像を撮影するものとしたので、違和感なく一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ユーザの手指がシャッタキーに触れた時点で一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像を撮影し、その後のシャッタキーが操作された時点で自動合焦での静止画像を撮影するものとしたので、違和感なく一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像を得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項2または3記載の発明の効果に加えて、自動合焦機能による本撮影に至らなかった場合に、その前に撮影した一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての画像データを破棄するものとしたので、不要に画像データの記憶容量を消費してしまうのを回避できる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、例えばコントラスト方式の自動合焦機能を有する場合に被写体の照度不足でコントラスト検出ができない場合など、必要に応じて一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像の撮影を効果的に撮影することができる。
請求項6記載の発明によれば、上記請求項5記載の発明の効果に加えて、所定の時間で限って判断を行なうため、短時間のうちに判断結果を得て対処することが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ストロボ撮影のプリ発光を有効に活用して一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像を得ることができる。
請求項8記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、適正な時間を設定することで、急いでシャッタキーを全押しした場合を検出して一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像と自動合焦での静止画像とを得るようにしたため、シャッタチャンスにピンボケの静止画像しか得られない事態を回避し、確実に希望する被写体に合焦した静止画像を撮影して記憶することができる。
請求項9記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、手振れの発生を検出した場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像と自動合焦での静止画像とを得るようにしたので、自動焦点での静止画像に手振れが生じている場合でも一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像はその影響を免れている可能性があり、撮影の失敗を帳消しにすることができる。
請求項10記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ユーザの指定に応じ、プリ発光時またはプリ発光時を外しての上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影を実行させるようにしたため、ユーザの意図を正確に反映して固定焦点の静止画像を得ることができる。
請求項11記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ユーザの指定するマニュアルフォーカスや無限遠等の設定を活かし、ユーザの意図を正確に反映した静止画像を得ることができる。
請求項12記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、必要に応じてブラケティング設定した内容での撮影を併用でき、ユーザの撮影意図に適合する静止画像をより高い確率で得ることができる。
請求項13記載の発明によれば、シーンプログラムの選択内容に応じ、必要と考えられる場合には一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像も併せて撮影するものとしたので、自動合焦による静止画像のピントが外れていた場合でも必要により得た一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像のピントが合っている可能性は高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶することができる。
請求項14記載の発明によれば、連続して撮影された自動合焦での静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像とを対応付けて記憶し、それらでより優先順位の高い方を選択して表示するものとし、且つ該優先順位を任意に書換可能としたので、ユーザの意図を反映した、よりよい画像を簡易な操作で読出して表示させることが可能となる。
請求項15記載の発明によれば、1回の指示操作により自動合焦機能を働かせた静止画像と所謂パンフォーカスと称される、一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像とを連続して撮影させるものとしたので、自動合焦による静止画像のピントが外れていた場合でも一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像のピントが合っている可能性がきわめて高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶することができる。
請求項16記載の発明によれば、シーンプログラムの選択内容に応じ、必要と考えられる場合には一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像も併せて撮影させるものとしたので、自動合焦による静止画像のピントが外れていた場合でも必要により得た一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像のピントが合っている可能性は高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶させることができる。
請求項17記載の発明によれば、連続して撮影された自動合焦での静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像とを対応付けて記憶させ、それらでより優先順位の高い方を選択して表示させるものとし、且つ該優先順位を任意に書換可能としたので、ユーザの意図を反映した、よりよい画像を簡易な操作で読出して表示させることが可能となる。
請求項18記載の発明によれば、1回の指示操作により自動合焦機能を働かせた静止画像と所謂パンフォーカスと称される、一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像とを連続して撮影させるものとしたので、自動合焦による静止画像のピントが外れていた場合でも一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像のピントが合っている可能性がきわめて高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶することができる。
請求項19記載の発明によれば、シーンプログラムの選択内容に応じ、必要と考えられる場合には一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像も併せて撮影させるものとしたので、自動合焦による静止画像のピントが外れていた場合でも必要により得た一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像のピントが合っている可能性は高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶させることができる。
請求項20記載の発明によれば、連続して撮影された自動合焦での静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像とを対応付けて記憶させ、それらでより優先順位の高い方を選択して表示させるものとし、且つ該優先順位を任意に書換可能としたので、ユーザの意図を反映した、よりよい画像を簡易な操作で読出して表示させることが可能となる。
(第1の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、その外観構成を示すもので、図1(A)が主に前面の、図1(B)が主に背面の構成を示す斜視図である。
このデジタルカメラ1は、略矩形の薄板状のボディ2の前面に、撮影レンズ3、セルフタイマランプ4、光学ファインダ窓5、ストロボ発光部6、及びマイクロホン部7を配設し、上面の(ユーザにとって)右端側には電源キー8及びシャッタキー9を配する。
撮影レンズ3は、広角域から望遠域に至る可変焦点機能、所謂ズーム機能と、AF(自動合焦)機能を有するレンズ構成とする。
電源キー8は、電源のオン/オフ毎に操作するキーであり、シャッタキー9は、撮影モード時に撮影を指示する。
また、デジタルカメラ1の背面には、テレ(T)キー10、ワイド(W)キー11、撮影(R)モードキー12、再生(P)モードキー13、リングキー14、セット(SET)キー15、メニュー(MENU)キー16、光学ファインダ17、スピーカ部18、マクロキー19、ストロボキー20、及び表示部21を配する。
テレキー10及びワイドキー11は、撮影レンズ3の焦点距離を望遠側あるいは広角側に可変する際に操作する。
撮影モードキー12は、電源オフの状態から操作することで自動的に電源オンとして静止画の撮影モードに移行する一方で、電源オンの状態から繰返し操作することで、静止画撮影、動画撮影、音声録音の各状態を循環的に選択設定する。
再生モードキー13は、電源オフの状態から操作することで自動的に電源オンとして再生モードに移行する。
リングキー14は、上下左右各方向への項目選択用のキーが一体に形成されたものであり、このリングキー14の中央に位置するセットキー15で、その時点で選択されている項目を設定する。
メニューキー16は、各種メニュー項目等を選択させる際に操作する。
マクロキー19は、静止画の撮影モードで通常撮影とマクロ撮影とを切換える際に操作する。ストロボキー20は、上記ストロボ発光部6の発光モードを切換える際に操作する。
表示部21は、バックライト付きのカラー液晶パネルで構成されるもので、撮影モード時には電子ファインダとしてスルー画像のモニタ表示を行なう一方で、再生モード時には選択した画像等を再生表示する。
なお、図示はしないがこのデジタルカメラ1の底面には、記憶媒体として用いられるメモリカードを着脱するためのメモリカードスロットや、外部のパーソナルコンピュータ等と接続するためのシリアルインタフェースコネクタとして、例えばUSB(Universal Seriual Bus)コネクタ等が設けられるものとする。
次いで図2により上記デジタルカメラ1の電子回路構成を説明する。
撮影モードでのモニタリング状態においては、モータ(M)31の駆動により上記撮影レンズ3を構成するレンズ光学系32中の一部のレンズ、具体的にはズームレンズ及びフォーカスレンズの位置が適宜移動される。このレンズ光学系32の撮影光軸後方の結像位置に、図示しないメカニカルシャッタを介して、固体撮像素子であるCCD33が配置される。
CCD33は、タイミング発生器(TG)34、CCDドライバ35によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路(S/H)36でサンプルホールドされ、A/D変換器37でデジタルデータに変換され、カラープロセス回路38で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行なわれて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crが生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ39に出力される。
DMAコントローラ39は、カラープロセス回路38の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路38からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ39内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)40を介してバッファメモリとして使用されるDRAM41にDMA転送を行なう。
制御部42は、CPUと、後述する撮影時の自動合焦と固定焦点での撮影を含む動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成され、このデジタルカメラ1全体の制御動作を司るもので、上記輝度及び色差信号のDRAM41へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース40を介してDRAM41より読出し、VRAMコントローラ43を介してVRAM44に書込む。
デジタルビデオエンコーダ45は、上記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ43を介してVRAM44より定期的に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して上記表示部21に出力する。
表示部21は、上述した如く画像撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ45からのビデオ信号に基づいた表示を行なうことで、その時点でデジタルビデオエンコーダ45から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することとなる。
このように表示部21にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されている、所謂スルー画像の表示状態で、静止画撮影を行ないたいタイミングで上記シャッタキー9を操作すると、トリガ信号を発生する。
制御部42は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD33から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM41へのDMA転送を取り止め、あらためて適正な露出条件に従ったシャッタ速度で図示しないメカニカルシャッタ及び上記CCD33を駆動して1画面分の起動及び色差信号を得てDRAM41へ転送し、その後にこの経路を停止し、記憶保存の状態に遷移する。
この記憶保存の状態では、制御部42がDRAM41に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース40を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路46に書込み、このJPEG回路46でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
そして、得た符号データを1画像のデータファイルとして該JPEG回路46から読出し、このデジタルカメラ1の記憶媒体である内蔵メモリ47またはこのデジタルカメラ1に着脱自在に装着されるメモリカード48に書込む。
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及び内蔵メモリ47またはメモリカード48への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部42はCCD33からDRAM41への経路を再び起動する。
ここで内蔵メモリ47とメモリカード48とでは、メモリカード48を優先して静止画像の画像データを始めとする各種データの書込み及び読出しを行なうものとする。すなわち、メモリカード48が取り外されて存在しない状態では内蔵メモリ47に対する書込み/読出しを行なう一方で、メモリカード48が装着されている状態ではメモリカード48に対してデータの書込み/読出しを行なうものとする。
また、制御部42には、キー入力部49、音声処理部50、加速度センサ51、及びストロボ駆動部52が接続される。
キー入力部49は、上述した電源キー8、シャッタキー9、テレキー10、ワイドキー11、撮影モードキー12、再生モードキー13、リングキー14、セットキー15、メニューキー16、マクロキー19、及びストロボキー20から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部42へ送出される。
音声処理部50は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時には上記マイクロホン部(MIC)7より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばMP3(MPEG−1 audio layer 3)規格にしたがってデータ圧縮して音声データファイルを作成して上記内蔵メモリ47またはメモリカード48へ送出する一方、音声の再生時には内蔵メモリ47またはメモリカード48から送られてきた音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、上述したデジタルカメラ1の背面側に設けられるスピーカ部(SP)18を駆動して、拡声放音させる。
加速度センサ51は、特に上記CCD33の撮像面と平行な平面に沿った方向の移動加速度を検知し、その検知出力をデジタル化して制御部42へ送出する。
ストロボ駆動部52は、静止画像撮影時に図示しないストロボ用の大容量コンデンサを充電した上で、制御部42からの制御に基づいて上記ストロボ発光部6を閃光駆動する。
しかるに、静止画像ではなく動画像の撮影が選択されている場合には、1回目のシャッタキー9が操作された時点で、上述した静止画データを取得してJPEG回路46でデータ圧縮し、内蔵メモリ47またはメモリカード48へ記憶するという一連の動作を適宜フレームレート、例えば30[フレーム/秒]で連続して実行するものとして開始し、該シャッタキー9が2回目に操作されるか、または所定の制限時間、例えば30秒が経過した時点でそれら一連の静止画データファイルを一括してモーションJPEGのデータファイル(AVIファイル)として設定し直す。
また、再生モード時には、制御部42が内蔵メモリ47またはメモリカード48に記憶されている画像データを選択的に読出し、JPEG回路46で撮影モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、伸長した画像データをDRAMインタフェース40を介しDRAM41に保持させた上で、このDRAM41の保持内容をVRAMコントローラ43を介してVRAMコントローラ43に記憶させ、このVRAM44より定期的に画像データを読出してビデオ信号を発生し、上記表示部21で再生出力させる。
選択した画像データが静止画像ではなく動画像であった場合、選択した動画像ファイルを構成する個々の静止画データの再生を時間的に連続して実行し、最後の静止画データの再生を終了した時点で、次に再生の指示がなされるまで先頭に位置する静止画データのみを用いて再生表示する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(予め指定された位置にレンズを移動させる)での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
図3は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップA01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップA02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップA02でこれを判断し、その時点のレンズ光学系32のズームレンズ位置に応じた焦点距離とAE値とによりレンズ光学系32のフォーカスレンズを移動させて、一定の大きな被写界深度が得られる固定焦点での撮影を実行し、得た画像をDRAM41に保持しておく(ステップA03)。
併せて、被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする一方で、上記固定焦点での静止画像の撮影を実行したことを例えば「ピピピ‥‥」というような電子音をスピーカ部18で拡声出力させることによりユーザに報知する(ステップA04)。
次いで上記自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックした上で(ステップA05)、シャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップA06)、まだ半押し操作されているか否か(ステップA07)を繰返し判断することで、AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップA07でこれを判断し、本撮影には至らなかったものとし、その時点でDRAM41に保持している、上記ステップA03で固定焦点での撮影により得た静止画像のデータを破棄するべく消去した後に(ステップA08)、再び上記ステップA01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップA06でこれを判断し、上記自動合焦機能による撮影条件をロックしたままの状態で静止画像の撮影を実行して画像データを得る(ステップA09)。
その後、この自動合焦により得た静止画像のデータと上記ステップA03で固定焦点で得た静止画像のデータとを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に対にして記憶保存し(ステップA10)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップA01からの処理に戻る。
この場合、内蔵メモリ47またはメモリカード48に記録するデータファイルとしては、例えば自動合焦で撮影した静止画像のデータファイルに
「200309080001a.jpg」
のようなファイル名を設定して記憶する一方で、固定焦点で撮影した静止画像のデータファイルには
「200309080001b.jpg」
のようなファイル名を設定して記憶することで、これら2つのデータファイルが対であるものとして認識し、且つ識別することが可能であるものとする。
上記ファイル名中、「200309080001」は「2003(年)09(月)08(日)」に「0001」番目に撮影したものであることを示す。ファイルに付加設定される撮影条件データとしては、一般的な撮影日時やISO感度、画像サイズ、シャッタ速度、絞り(F)値、ホワイトバランス情報等の他に、自動合焦機能を動作させて撮影したものであるか、固定焦点で撮影したものであるかを示す識別情報を付加設定しておくものとする。
したがって、記憶されたデータファイルのファイル名により2つの静止画像が対であり、連続して撮影されものであることが識別可能となるだけでなく、撮影条件データにより自動合焦機能を動作させて撮影したものであるか、固定焦点で撮影したものであるかを識別することができる。
図4(A)は、再生モード時に固定合焦で撮影した静止画像を読出して表示部21で表示させている状態を例示するもので、撮影条件データに基づき、画面中に固定焦点で撮影したものであることを示す「PF」の文字を例えば画面の左上端部に表示するものとしている。
一方、図4(B)は、上記図4(A)で示した静止画像と対にして記憶されている、自動合焦機能を動作させて撮影した静止画像を読出して表示部21で表示させている状態を例示するもので、撮影条件データに基づき、画面中に自動合焦機能を動作させて撮影したものであることを示す「AF」の文字を例えば画面の左上端部に表示するものとしている。
このように、上記図4(A)及び図4(B)を参照しても理解できる如く、自動合焦機能を動作させて撮影した静止画像が結果として「ピンボケ」あるいは手振れ等の要因により不鮮明なものであった場合でも、その直前に固定焦点で撮影した静止画像は充分に鮮明なものである可能性はきわめて高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶することが可能となる。
加えて、一般に多くのカメラでAF(自動合焦)やAE(自動露光)のロックを行なうシャッタキー9の所謂半押し操作で固定焦点の静止画像を撮影し、その後の全押し操作で自動合焦での静止画像を撮影するものとしたので、ユーザが違和感なく固定焦点での静止画像を得ることができる。
さらに、自動合焦機能による本撮影に至らなかった場合には、その前に撮影した固定焦点での画像データを破棄するものとしたので、記憶容量に制限のある内蔵メモリ47またはメモリカード48の記憶容量を不要に消費してしまうのを確実に回避できる。
なお、シャッタキー9が半押し操作されると、一定の大きな被写界深度が得られる固定焦点での撮影を行なっているが、固定焦点での撮影は上記ステップA09のAF撮影後に行なってもよい。
(第2の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
また、上記撮影レンズ3を構成するレンズ光学系32はコントラスト方式の自動合焦機能に対応したものであり、フォーカスレンズの移動によってCCD33で結像される画像のコントラストが変化することで、最もコントラスト値が高くなる位置を制御部42により判断するものとする。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
図5は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップB01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップB02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップB02でこれを判断し、制御部42の内部タイマによる計時動作を開始すると共に(ステップB03)、被写体までの距離値を測定するAF動作を開始させる(ステップB04)。
その後、このAF動作が完了して被写体までの距離値が得られたか否か(ステップB05)、あるいは上記制御部42の内部タイマが一定の計時値、例えば「3[秒]」となったか否か(ステップB06)を繰返し判断することで、AF処理が完了するか、あるいは制御部42の内部タイマの計時値が一定となるのを待機する。
しかして、制御部42の内部タイマの計時値が一定となる前にAF処理が完了した場合には、ステップB05でこれを判断し、続いてそのAF処理により得た自動合焦位置をロックした状態から、AE処理により適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックする(ステップB07)。
一方で、AF処理が完了する前に制御部42の内部タイマの計時値が一定になってしまった場合には、例えば低照度環境でコントラスト方式のAF処理が困難であるものと所定ステップB06でこれを判断し、その時点で設定されているレンズ光学系32の焦点距離から固定焦点の設定を行なうと共に、AE処理により適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックする(ステップB08)。
上記ステップB07あるいはB08の処理後、今度はシャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップB09)、まだ半押し操作されているか否か(ステップB10)を繰返し判断することで、合焦位置及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップB10でこれを判断し、合焦位置とAE状態のロックを解除し、再び上記ステップB01からの処理に戻る。
また、合焦位置及びAE状態をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップB09でこれを判断し、その時点で設定される合焦方式に応じた合焦位置とAE値とをロックしたままの状態で静止画像の撮影を実行して画像データを得(ステップB11)、得た静止画像のデータをJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に記憶保存し(ステップB12)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップB01からの処理に戻る。
このように、例えばコントラスト方式の自動合焦機能を有するカメラで、被写体の照度不足で正確なコントラスト検出ができない場合など、必要に応じて自動合焦機能に代えて自動的に固定焦点への切換えを行なった上で静止画像の撮影を行なうようになるため、貴重なシャッタチャンスを逃してしまう可能性を低減し、確実に撮影を実行することができる。
上記実施の形態の場合、特に自動合焦に要する時間が一定の値となったか否かにより判断を行なうものとしたため、短時間のうちに判断結果を得て、適宜対処することが可能となる。
なお、上記実施の形態では、AF処理による正確な合焦距離が得られない状態をAF処理を開始してから完了するまでの時間により判断する物したが、本発明はこれに限らず、例えば始めにAE処理を行なってその露光値等により判断を行なうものとしても良い。
(第3の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
さらに、このデジタルカメラ1でストロボ発光に伴う撮影を行なう場合、すなわちストロボの自動発光モードが設定されており且つストロボの発光なしでは被写体の照度が充分得られない場合、あるいはストロボの強制発光モードが設定されている場合には、本撮影時のストロボの本発光に先立ってストロボを事前に発光させるプリ発光を実行し、被写体からの反射光量に応じてストロボ本発光時の発光光量を補正するものとする。
図6は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップC01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップC02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップC02でこれを判断し、あらためてAF処理により被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする(ステップC03)。この自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックする(ステップC04)。
その後、この時点で設定されているストロボモードに応じて撮影時にストロボ発光による補助光の照射を行なうか否かを判断する(ステップC05)。
これは、設定されているストロボモードが自動発光モードであれば、上記AE処理でロックした露光値からストロボ発光を必要とする程度のものであるか否か、あるいはストロボモードが強制発光モードに設定されているか否か、あるいはストロボモードが発光禁止モードに設定されていないかどうかにより判断するもので、結果としてストロボ発光による補助光を照射しての撮影を行なうか否か判断し、ストロボ発光を行なわないで撮影を行なうと判断した場合には、本実施の形態とは関連しない通常の撮影動作に移行するものとして、以下その動作についての説明は省略する。
また、ストロボモードが自動発光モードで露光値がストロボ発光を必要とする程度のものであるか、あるいはストロボモードが強制発光モードに設定されており、結果としてストロボ発光を行なう場合には上記ステップC05でこれを判断し、次にシャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップC06)、まだ半押し操作されているか否か(ステップC07)を繰返し判断することで、上記AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップC07でこれを判断し、再び上記ステップC01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップC06でこれを判断し、一旦AF処理のロック状態を解き、レンズ光学系32中のフォーカスレンズをその時点での焦点距離に対応した固定焦点となる位置まで移動させ、併せてAE処理のロックに応じた発光光量でストロボ駆動部52によりストロボ発光部6をプリ発光させ、これに同期して固定焦点での静止画像の撮影を実行して画像データを得る(ステップC08)。このとき、得た画像データによりストロボ発光部6の発光量に対する反射光量を算出しておく。
次に、算出した反射光量に応じて上記AE処理でロックした露光値を補正すると共に、レンズ光学系32中のフォーカスレンズを上記ステップC03で得たAF処理でのロック位置まで復帰させた上で、ストロボ駆動部52によりストロボ発光部6を本発光させながらこのAF処理による静止画像の本撮影を実行する(ステップC09)。
そして、得たAF処理による本発光の静止画像の画像データとその直前の上記ステップC08で固定焦点で得たプリ発光での静止画像のデータとを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に対にして記憶保存し(ステップC10)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップC01からの処理に戻る。
このように、ストロボ発光部6を用いてストロボ撮影を行なう場合に、そのプリ発光を有効に活用して固定焦点での静止画像を得、その後の本発光時に撮影した、自動合焦による静止画像と対にして記憶保存するものとしたので、ストロボ発光部6の発光駆動を無駄にせず、容量が制限されている電源電池からの電力を無闇に消費するのを回避しながらも、自動合焦機能を動作させて撮影した静止画像が結果として「ピンボケ」あるいは手振れ等の要因により不鮮明なものであった場合でも、その直前にプリ発光を利用して固定焦点で撮影した静止画像は充分に鮮明なものである可能性はきわめて高く、せっかくのシャッタチャンスにピンボケの画像しか得られない事態を回避し、確実に希望する被写体に合焦した静止画像を撮影して記憶することができる。
(第4の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
図7は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップD01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップD02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップD02でこれを判断し、まず制御部42の内部タイマによる計時を開始させると共に(ステップD03)、被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする(ステップD04)。
併せて、上記自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックした上で(ステップD05)、シャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップD06)、まだ半押し操作されているか否か(ステップD07)を繰返し判断することで、AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップD07でこれを判断し、本撮影には至らなかったものとして再び上記ステップD01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップD06でこれを判断し、その時点での制御部42の内部タイマの計時値が所定値、例えば「0.5[秒]」未満であるか否かにより、シャッタキー9が一気に全押し操作されか否かを判断する(ステップD08)。
ここで、制御部42の内部タイマの計時値が所定値未満であり、シャッタキー9が一気に全押し操作されたと判断した場合にのみ、一時的に上記AFのロック状態を解除し、その時点のレンズ光学系32のズームレンズ位置に応じてフォーカスレンズ位置を移動させると共にロックしたAE値により絞込み設定を行なって、一定の大きな被写界深度が得られる固定焦点での撮影を実行し、得た画像をDRAM41に保持しておく(ステップD09)。
その後、上記ステップD09での固定焦点での撮影の有無に拘わらず、上記AF処理とAE処理による撮影条件をロックしたままの状態で静止画像の撮影を実行して画像データを得る(ステップD10)。
次いで、DRAM41に固定焦点で再生した静止画像の画像データが保持されているか否か判断し(ステップD11)、保持されていなければ、自動合焦により撮影した静止画像の画像データのみをJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に記憶保存し(ステップD13)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップD01からの処理に戻る。
一方で、上記ステップD11で固定焦点で再生した静止画像の画像データがDRAM41に保持されていると判断した場合には、自動合焦により得た静止画像のデータと上記ステップD09で固定焦点で得た静止画像のデータとを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に対にして記憶保存し(ステップD12)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップD01からの処理に戻る。
このように、適正な時間を設定してシャッタキー9の操作に要する時間を判断することで、急いでシャッタキー9を全押しした場合を検出して、固定焦点での静止画像と自動合焦での静止画像とを得るようにしたため、自動合焦機能を動作させて撮影した静止画像が結果として「ピンボケ」あるいは手振れ等の要因により不鮮明なものであった場合でも、その直前に固定焦点で撮影した静止画像は充分に鮮明なものである可能性はきわめて高く、せっかくのシャッタチャンスにピンボケの画像しか得られない事態を回避し、確実に希望する被写体に合焦した静止画像を撮影して記憶することができる。
(第5の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第5の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
図8は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップE01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップE02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップE02でこれを判断し、被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする(ステップE03)。
併せて、上記自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックした上で(ステップE04)、シャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップE05)、まだ半押し操作されているか否か(ステップE06)を繰返し判断することで、AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップE06でこれを判断し、本撮影には至らなかったものとして再び上記ステップE01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をそれぞれロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップE05でこれを判断し、その時点での加速度センサ51の出力レベルを検知して、その値が予め手振れが生じたと判断できる一定値以上であるか否かにより、シャッタキー9の全押し操作による手振れの可能性があるか否かを判断する(ステップE07)。
ここで、加速度センサ51の出力レベルが一定値以上であり、手振れの可能性があると判断した場合にのみ、一時的に上記AFのロック状態を解除し、その時点のレンズ光学系32のズームレンズ位置に応じてフォーカスレンズ位置を移動させると共にロックしたAE値により絞込み設定を行なって、一定の大きな被写界深度が得られる固定焦点での撮影を実行し、得た画像をDRAM41に保持しておく(ステップE08)。
その後、上記ステップE08での固定焦点での撮影の有無に拘わらず、上記AF処理とAE処理による撮影条件をロックしたままの状態で静止画像の撮影を実行して画像データを得る(ステップE09)。
次いで、DRAM41に固定焦点で再生した静止画像の画像データが保持されているか否か判断し(ステップE10)、保持されていなければ、自動合焦により撮影した静止画像の画像データのみをJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に記憶保存し(ステップE12)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップE01からの処理に戻る。
一方で、上記ステップE10で固定焦点で再生した静止画像の画像データがDRAM41に保持されていると判断した場合には、自動合焦により得た静止画像のデータと上記ステップE09で固定焦点で得た静止画像のデータとを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に対にして記憶保存し(ステップE11)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップE01からの処理に戻る。
このように、加速度センサ51の出力レベルにより手振れの発生を検出した場合には、固定焦点での静止画像と自動合焦での静止画像とを得るようにしたので、自動焦点での静止画像に手振れが生じている場合でも固定焦点での静止画像はその影響を免れている可能性があり、撮影の失敗を帳消しにして、確実に希望する被写体に合焦した静止画像を撮影して記憶することができる。
なお、上記実施の形態では、手振れ状態の検知を加速度センサ51を用いて行なうものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、他にジャイロセンサ等のセンサを用いるものとしてもよい。
(第6の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第6の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
さらに、このデジタルカメラ1でストロボの発光に伴う撮影を行なう場合、すなわちストロボの自動発光モードが設定されており且つストロボの発光なしでは被写体の照度が充分得られない場合、あるいはストロボの強制発光モードが設定されている場合には、本撮影時のストロボの本発光に先立ってストロボを事前に発光させるプリ発光を実行し、被写体からの反射光量に応じてストロボ本発光時の発光光量を補正するものとする。
また、この撮影モード時においては、ストロボの上記プリ発光と同時に固定焦点での撮影を行なうか、またはプリ発光の事前に(ストロボ発光なしで)固定焦点での撮影を行なうかを予めユーザにより選択設定しておくものとする。
図9は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップF01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップF02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップF02でこれを判断し、あらためてAF処理により被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする(ステップF03)。この自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックする(ステップF04)。
その後、この時点で設定されているストロボモードに応じて撮影時にストロボ発光による補助光の照射を行なうか否かを判断する(ステップF05)。
これは、設定されているストロボモードが自動発光モードであれば、上記AE処理でロックした露光値からストロボ発光を必要とする程度のものであるか否か、あるいはストロボモードが強制発光モードに設定されているか否か、あるいはストロボモードが発光禁止モードに設定されていないかどうかにより判断するもので、結果としてストロボ発光による補助光を照射しての撮影を行なうか否か判断し、ストロボ発光を行なわないで撮影を行なうと判断した場合には、本実施の形態とは関連しない通常の撮影動作に移行するものとして、以下その動作についての説明は省略する。
また、ストロボモードが自動発光モードで露光値がストロボ発光を必要とする程度のものであるか、あるいはストロボモードが強制発光モードに設定されており、結果としてストロボ発光を行なう場合には上記ステップF05でこれを判断し、次にシャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップF06)、まだ半押し操作されているか否か(ステップF07)を繰返し判断することで、上記AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップF07でこれを判断し、再び上記ステップF01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップF06でこれを判断し、次にストロボ発光部6のプリ発光時に同時に固定焦点での静止画像の撮影を行なう選択設定がなされているか否かを判断する(ステップF08)。
ここで、プリ発光時に同時に行なうとの選択設定がなされていると判断した場合には、一旦AF処理のロック状態を解き、レンズ光学系32中のフォーカスレンズをその時点での焦点距離に対応した固定焦点となる位置まで移動させ、併せてAE処理のロックに応じた発光光量でストロボ駆動部52によりストロボ発光部6をプリ発光させ、これに同期して固定焦点での静止画像の撮影を実行して画像データを得る(ステップF09)。このとき、得た画像データによりストロボ発光部6の発光量に対する反射光量を算出しておく。
また、上記ステップF08でプリ発光時と同時には撮影を行なわないとの選択設定がなされていると判断した場合には、一旦AF処理のロック状態を解き、レンズ光学系32中のフォーカスレンズをその時点での焦点距離に対応した固定焦点となる位置まで移動させ、併せてAE処理のロックに応じてストロボ発光部6でのプリ発光はさせずに固定焦点での撮影を実行して画像データを得、得た画像データをDRAM41に保持させる(ステップF10)。
その後、続けてストロボ駆動部52によりストロボ発光部6をプリ発光させ、その発光量に対する反射光量を算出しておく(ステップF11)。
上記ステップF09またはF11の処理後、プリ発光により算出した反射光量に応じて上記AE処理でロックした露光値を補正すると共に、レンズ光学系32中のフォーカスレンズを上記ステップF03で得たAF処理でのロック位置まで復帰させた上で、ストロボ駆動部52によりストロボ発光部6を本発光させながらこのAF処理による静止画像の本撮影を実行する(ステップF12)。
そして、得たAF処理による本発光の静止画像の画像データとその直前の上記ステップF09またはF10で固定焦点で得た静止画像のデータとを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に対にして記憶保存し(ステップF13)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップF01からの処理に戻る。
このように、ストロボ発光部6を用いてストロボ撮影を行なう場合に、ユーザの選択設定に応じ、プリ発光時またはプリ発光時を外して固定焦点での撮影を実行させ、プリ発光後の本発光時に撮影した、自動合焦による静止画像と対にして記憶保存するものとしたので、自動合焦機能を動作させて撮影した静止画像が結果として「ピンボケ」あるいは手振れ等の要因により不鮮明なものであった場合でも、その直前にプリ発光を利用して固定焦点で撮影した静止画像は充分に鮮明なものである可能性はきわめて高く、せっかくのシャッタチャンスにピンボケの画像しか得られない事態を回避し、確実に希望する被写体に合焦した静止画像を撮影して記憶することができる。
加えて、固定焦点の静止画像の撮影は、ユーザの選択設定によりプリ発光時またはプリ発光時を外して実行するものとしたので、ユーザの意図を正確に反映して固定焦点の静止画像を得ることができる。
(第7の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第7の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
さらに、このデジタルカメラ1では、上記固定焦点での静止画像の撮影、固定焦点での静止画像の撮影に加えて、任意の設定距離値に合焦するマニュアルフォーカス(図では「MF」と称する)による静止画像の撮影も可能であるものとし、ユーザがこのマニュアルフォーカスによる撮影を指定している場合には、レンズ光学系32で合焦可能な最短撮影距離から無限園までの範囲内で設定した合焦距離値に基づいた静止画像の撮影が実行されるものとする。
図10は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップG01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップG02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップG02でこれを判断し、あらためてAF処理により被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする(ステップG03)。この自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックする(ステップG04)。
その後、シャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップG05)、まだ半押し操作されているか否か(ステップG06)を繰返し判断することで、上記AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップG06でこれを判断し、再び上記ステップG01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップG06でこれを判断し、次にマニュアルフォーカスの指定が事前になされているか否かを判断する(ステップG07)。
ここでマニュアルフォーカスの指定がなされていると判断した場合にのみ、一旦AF処理のロック状態を解き、レンズ光学系32中のフォーカスレンズを指定されているマニュアルフォーカスの合焦位置まで移動させた上で静止画像の撮影を実行して画像データを得、得た画像データをDRAM41に保持する(ステップG08)。
その後、今度はレンズ光学系32中のフォーカスレンズをその時点での焦点距離に対応した固定焦点となる位置まで移動させて、固定焦点での静止画像の撮影を実行して画像データを得、得た画像データをDRAM41に保持する(ステップG09)。
さらに、続けてレンズ光学系32中のフォーカスレンズを上記ステップG03で得たAF処理でのロック位置まで復帰させた上で、このAF処理による静止画像の本撮影を実行する(ステップG10)。
以上、得たAF処理による静止画像の画像データとその直前の上記ステップG09での固定焦点で得た静止画像のデータ、及び上記ステップG08でマニュアルフォーカスでの静止画像の撮影を行なった場合はその画像データを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に組にして記憶保存し(ステップG11)、これをもって一連の撮影に関する処理を終了し、再び次の撮影に備えるべく上記ステップG01からの処理に戻る。
このように、ユーザの指定する無限遠を含むマニュアルフォーカスの設定を活かし、指定している場合はマニュアルフォーカス位置での静止画像の撮影と固定焦点での静止画像の撮影を、自動合焦による静止画像の撮影に先立って実行し、それらの画像データを組であるものとして記憶保存するものとしたので、自動合焦機能を動作させて撮影した静止画像が結果として「ピンボケ」あるいは手振れ等の要因により不鮮明なものであった場合でも、その直前にユーザがマニュアルフォーカス設定で撮影した静止画像、及び固定焦点で撮影した静止画像は充分に鮮明なものである可能性はきわめて高く、せっかくのシャッタチャンスにピンボケの画像しか得られない事態を回避し、ユーザの撮影意図を正確に反映した静止画像を撮影して記憶することができる。
なお、上記実施の形態では、ユーザのマニュアルフォーカス設定がある場合にそのマニュアルフォーカスによる静止画像と、固定焦点での静止画像、及び自動合焦による静止画像の最大計3枚の静止画像の画像データを撮影し、組にして記憶するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、固定焦点での静止画像に代えてマニュアルフォーカスで設定した合焦位置の静止画像を撮影し、自動合焦により得た静止画像の画像データと合わせて対にし、それらの画像データを記憶させるものとしてもよい。
また、上記ステップG09での固定焦点の撮影とステップG10のAF撮影の順番は逆であってもよい。
(第8の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第8の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述するブラケティングでの撮影とは、デジタルカメラにおける露出値を始めとして種々の撮影条件、例えば合焦位置、ホワイトバランス、彩度、シャープネス、コントラスト等のうちの1つを選択し、その可変ステップ幅及び合計撮影枚数を指定することで、段階的に撮影条件の異なる静止画像を連続して撮影するものである。
例えば、従来よりオートブラケットとも称されているように代表的なブラケティング機能を実行する撮影条件として露出値を指定した場合、例えば可変ステップ幅を「1/2[EV]」、合計撮影枚数を「5」枚とすれば、AE処理で得る適正露出値を「0(ゼロ)[EV]」として「−1.0[EV]」「−0.5[EV]」「0[EV]」「+0.5[EV]」「+1.0[EV]」の計5段階に露出補正した静止画像を連続して撮影するようになるものである。
しかるに本実施の形態では、ユーザが必要により任意に撮影条件を指定し、その可変ステップ幅と合計撮影枚数を指定することで、連続した撮影枚数だけ段階的に撮影条件を代えながら静止画像を撮影するブラケティング撮影を行なうものとする。
図11は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップH01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップH02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップH02でこれを判断し、あらためてAF処理により被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする(ステップH03)。この自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックする(ステップH04)。
その後、シャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップH05)、まだ半押し操作されているか否か(ステップH06)を繰返し判断することで、上記AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップH06でこれを判断し、再び上記ステップH01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップH06でこれを判断し、直ちに上記AF及びAEの各状態をロックした状態から静止画像の撮影を実行し、得た画像データをDRAM41に保持する(ステップH07)。
次いで、ユーザによるブラケティングの指定が事前になされているか否かを判断し(ステップH08)、なされていると判断した場合にのみ、指定されたブラケティング内容で段階的に撮影条件の異なる静止画像を連続して撮影し、得た画像データをいずれもDRAM41に保持する(ステップH09)。
その後、全ての撮影を終えたものとしてDRAM41に保持している全ての静止画像の画像データを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に必要により組にして記憶保存し(ステップH10)、これをもって一連の撮影に関する処理を終了し、再び次の撮影に備えるべく上記ステップH01からの処理に戻る。
このように、必要に応じてユーザが設定したブラケティングの内容での撮影を自動合焦による撮影と併用して実行し、それらの画像データを組であるものとして記憶保存するものとしたので、自動合焦機能を動作させて撮影した静止画像が結果として「ピンボケ」あるいはユーザの撮影意図とは異なる内容であっても、ユーザの撮影意図に適合する静止画像をより高い確率で得ることができる。
(第9の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第9の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
さらに、後述するシーンプログラム撮影とは、撮影モード時において、予め撮影条件の設定がプログラムされた複数種類の中から1つを選択することで、自動的にその撮影シーンに最適な設定での撮影が実行できるようになるもので、例えば「人物」「風景」「風景と人物」「人物のアップ」「人物のバストアップ」「ツーショット」「子供」「キャンドルライトと人物」「パーティー」「ペット」「花のアップ」「鮮やかな緑」「紅葉」「滑らかな水の流れ」「止まった水しぶき」「建物」「街並み」「青空」「明るい砂浜、海」「夕日」「夜景」「夜景と人物」「花火」「食べ物」「文字」等から1つを選択することとなる。
具体的な撮影条件の設定内容としては、例えば「鮮やかな緑」であればシャープネスがハード、彩度が高め、色強調が緑に設定され、あるいは「キャンドルライトと人物」であればシャープネスがソフト、ホワイトバランスが太陽光、シャッタ速度が遅め、ストロボモードが赤目軽減に設定されることになる。
これらシーンプログラム撮影の選択内容によっては、「子供」「ペット」「止まった水しぶき」など被写体に動きのあるものや、「キャンドルライトと人物」「パーティー」「夜景」など照度が不足することが予想されるものなど、自動合焦動作が困難となり、撮影を失敗してしまう可能性が高いものも多い。
そのため、選択されたシーンプログラム撮影の内容に対応して、自動合焦機能での撮影に加えて、必要により固定焦点での撮影も自動的に併用するものとする。
図12は、撮影モードでなんらかのシーンプログラム撮影を選択して静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップI01)、キー入力部49のシャッタキー9が半押し操作されたか否かを判断する(ステップI02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し操作されるとステップI02でこれを判断し、必要によりAF処理により被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする(ステップI03)。この自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から必要に応じて絞り値及びシャッタ速度を設定してロックする(ステップI04)。
なお、図中に「*1」「*2」で示すように上記AF処理及びAE処理はいずれもその時点で選択されているシーンプログラム撮影の内容に準じて必要により実行するものであり、例えば「風景」が選択されている場合には合焦位置が無条件に無限遠に設定され、あるいは「明るい砂浜、海」ではプラス側に露出補正がなされるなど、一部AF処理、AE処理をあえて実行しないか、実行してもその結果を補正するような場合も含む。
その後、シャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップI05)、まだ半押し操作されているか否か(ステップI06)を繰返し判断することで、上記AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップI06でこれを判断し、再び上記ステップI01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップI06でこれを判断し、次にその時点で選択されているシーンプログラム撮影が固定焦点での撮影も併用する特定のものであるか否かを判断する(ステップI07)。
ここで、特定のシーンプログラム撮影が選択されていると判断した場合には、その選択された撮影条件の設定内容に従って静止画像の撮影を実行し、得た画像データをDRAM41に保持すると共に(ステップI08)、続けてその時点で選択されているレンズ光学系32のズームレンズ位置に対応して同レンズ光学系32のフォーカスレンズの位置を適宜移動させて固定焦点での静止画像の撮影も実行し、得た画像データをDRAM41に保持させる(ステップI09)。
この固定焦点での撮影を行なう場合に、完全なパンフォーカス効果が得られない場合に限っては、レンズ光学系32のズームレンズの位置だけでなく、その時点で選択されているシーンプログラム撮影の内容を勘案してフォーカスレンズの位置を移動させ、例えば「風景」や「夜景」等ではより無限遠側に近く、反対に「ペット」「花のアップ」等ではより最短撮影距離側に近くするというように、対象としている被写体との距離に応じて合焦する範囲を前後に移動設定するものとしてもよい。
その後、シャッタキー9操作に対応した撮影を終えたものとしてDRAM41に保持している2つの静止画像の画像データを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に組にして記憶保存し(ステップI10)、これをもって一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップI01からの処理に戻る。
また、上記ステップI07でその時点で選択されているシーンプログラム撮影が固定焦点での撮影も併用する特定のものではないと判断した場合には、その選択された撮影条件の設定内容に従って静止画像の撮影を実行し、得た画像データをDRAM41に保持すると(ステップI11)、直ちにシャッタキー9操作に対応した撮影を終えたものとしてDRAM41に保持しているその静止画像の画像データをJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に単独で記憶保存し(ステップI12)、これをもって一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップI01からの処理に戻る。
このように、予め用意された複数のシーンプログラム撮影の中から選択された内容に応じて、必要と考えられる場合には固定焦点での静止画像も併せて撮影するものとしたので、自動合焦による静止画像のピントが外れていた場合でも必要により得た固定焦点での静止画像のピントが合っている可能性は高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶することができる。
(第10の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第10の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、このデジタルカメラ1においても、一般的な他のカメラと同様に、シャッタキー9が2段階の操作ストロークを有し、第1段階としてフルストロークの半分程度までの操作、一般に半押しと称される操作状態で自動合焦(AF)処理と自動露光(AE)処理とを実行してそれぞれの処理値をロックし、その後、第2段階としてフルストロークの操作、一般に全押しと称される操作状態で、上記AF値及びAE値による本撮影を実行する、という動作ロジックに基づいた撮影動作を実行するものとする。
加えて、キー入力部49中のシャッタキー9は、上記2段階の操作ストロークを有するだけでなく、ユーザの手指の表面への接触を検知するタッチセンサ機能を有するものとする。
また、後述する固定焦点での撮影(図中では「PF撮影」と称する)とは、その時点で選択されているズームレンズの焦点距離位置とその時点のISO感度設定、及びAE値(光量)から、制御部42内のROMに予め固定記憶されているルックアップテーブルよりフォーカスレンズを所定の位置に移動させると共に、絞り(F)値とシャッタ速度とを読出して設定する、所謂「絞り込み」を行なった撮影を実行することで、実用上遠近ほぼ全域に渡った被写界深度を得るパンフォーカス(PF)と呼ばれる状態か、あるいはそれに近い一定の大きな被写界深度を得て撮影を行なうことを指す。
図13は、撮影モードで静止画像の撮影を実行する場合に実行される処理の内容を示すもので、その当初にはその時点で所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で収まるように簡易なAF処理とAE処理を実行し、フレームレートを考慮した高速シャッタ速度によりCCD33を連続的に駆動することで、CCD33で撮像されている内容を表示部21で表示するスルー画像表示の状態を維持しながら(ステップJ01)、キー入力部49のシャッタキー9表面にユーザの手指が接触したか否かを判断する(ステップJ02)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9への接触があるのを待機する。
しかして、シャッタキー9への接触があるとステップJ02でこれを判断し、その時点のレンズ光学系32のズームレンズ位置に応じた焦点距離とAE値とによりレンズ光学系32のフォーカスレンズを移動させて、一定の大きな被写界深度が得られる固定焦点での撮影を実行し、得た画像をDRAM41に保持しておく(ステップJ03)。
その後、今度はシャッタキー9が半押し操作されたか否か(ステップJ04)、まだシャッタキー9表面への接触はあるか否か(ステップJ05)を繰返し判断することで、シャッタキー9が半押し操作されるか、あるいはシャッタキー9への接触状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9への接触状態が解除された場合には、ステップJ05でこれを判断し、シャッタキー9の操作にまでは至らなかったものとし、その時点でDRAM41に保持している、上記ステップJ03で固定焦点での撮影により得た静止画像のデータを破棄するべく消去した後に(ステップJ06)、再び上記ステップJ01からの処理に戻る。
また、上記ステップJ04でシャッタキー9が半押し操作されたと判断した場合には、その操作に従って被写体までの距離値を正確に測定し、その焦点距離値をロックする(ステップJ07)。
そして、この自動合焦位置をロックした状態から適正な露光値を得、その露光値から絞り値及びシャッタ速度を設定してロックした上で(ステップJ08)、シャッタキー9がさらに全押し操作されたか否か(ステップJ09)、まだ半押し操作されているか否か(ステップJ10)を繰返し判断することで、AF及びAEの各状態をロックしながらシャッタキー9が全押し操作されるか、あるいは半押し操作の状態が解除されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し状態が解除された場合には、ステップJ10でこれを判断し、シャッタキー9の全押し操作にまでは至らなかったものとし、その時点でDRAM41に保持している、上記ステップJ03で固定焦点での撮影により得た静止画像のデータを破棄するべく消去した後に(ステップJ11)、再び上記ステップJ01からの処理に戻る。
また、上記AF値及びAE値をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップJ09でこれを判断し、上記自動合焦機能による撮影条件をロックしたままの状態で静止画像の撮影を実行して画像データを得る(ステップJ12)。
その後、この自動合焦により得た静止画像のデータと上記ステップJ03で固定焦点で得た静止画像のデータとを共にJPEG回路46でデータ圧縮してファイル化し、内蔵メモリ47またはメモリカード48に対にして記憶保存し(ステップJ13)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップJ01からの処理に戻る。
このように、自動合焦機能を動作させて撮影した静止画像が結果として「ピンボケ」あるいは手振れ等の要因により不鮮明なものであった場合でも、その直前に固定焦点で撮影した静止画像は充分に鮮明なものである可能性はきわめて高く、装置や回路の規模を特に大型化、複雑化せずとも、希望する被写体に合焦した静止画像を高い確率で撮影して記憶することが可能となる。
加えて、シャッタキー9への接触があった時点で固定焦点の静止画像を撮影し、その後の全押し操作で自動合焦での静止画像を撮影するものとしたので、ユーザが違和感なく固定焦点での静止画像を得ることができる。
さらに、自動合焦機能による本撮影に至らなかった場合には、その前に撮影した固定焦点での画像データを破棄するものとしたので、記憶容量に制限のある内蔵メモリ47またはメモリカード48の記憶容量を不要に消費してしまうのを確実に回避できる。
(第11の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第11の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路の機能構成については上記図2と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を用いるものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、内蔵メモリ47またはメモリカード48には、連続して撮影した2枚分の静止画像の画像データ、すなわち、自動合焦により撮影した静止画像の画像データと固定焦点で撮影した静止画像の画像データとが対になってそれぞれ同名のデータフォルダ内に記憶されているものとする。
この場合、データフォルダ内で対にして記憶されている各静止画像の画像データファイルには、例えば
「200309080001a.jpg」
「200309080001b.jpg」
のようなファイル名が設定されて「200309080001」なるフォルダ名のデータフォルダ内に記憶されており、当該ファイル名からこれら2つのデータファイルが対であるものとして認識し、且つ識別することが可能であるものとする。
上記データフォルダ名そのもの、及びファイル名中の「200309080001」は「2003(年)09(月)08(日)」に「0001」番目に撮影したものであることを示す。それぞれのファイル中で実画像データに対して付加設定される撮影条件データとしては、一般的な撮影日時やISO感度、画像サイズ、シャッタ速度、絞り(F)値、ホワイトバランス情報等の他に、自動合焦機能を動作させて撮影したものであるか、固定焦点で撮影したものであるかを示す識別情報が付加設定されているものとする。
したがって、記憶されたデータファイルのファイル名により2つの静止画像が対であり、連続して撮影されものであることが識別可能となるだけでなく、撮影条件データにより自動合焦機能を動作させて撮影したものであるか、固定焦点で撮影したものであるかを識別することができる。
図14は、基本モードである再生モードが選択された状態での、主としてそれぞれ対になった画像データを収納した複数のデータフォルダ中での優先順位の書換え等に関する処理内容を示すもので、その当初には内蔵メモリ47またはメモリカード48に記憶されている複数の画像データフォルダ中、最新のもの、すなわちデータフォルダ名の数字部分の値が最も大きいものを選択する(ステップK01)。
次いで、選択したデータフォルダ中、ファイル名の末尾が「a」となっている静止画像(.jpg(=JPEG))のデータファイルをより優先順位が高いものとして選択する(ステップK02)。
次いで、この選択した静止画像の画像データファイルに付加設定されている撮影条件データ中から自動合焦機能を動作させて撮影したものであるか、固定焦点で撮影したものであるかを示すいずれかの識別情報を読出し、その内容を判断する(ステップK03)。
自動合焦機能を動作させて撮影したものであった場合、この画像データを読出して展開し、表示部21で上記図4(B)に示した如く画像中の左上端部に「AF」の文字を重畳した状態で表示させる(ステップK04)。
また、自動合焦機能を動作させて撮影したものではなく、固定焦点で撮影したものであった場合には、この画像データを読出して展開し、表示部21で上記図4(A)に示した如く画像中の左上端部に「PF」の文字を重畳した状態で表示させる(ステップK05)。
上記ステップK04またはK05による画像表示の状態を維持しながら、キー入力部49によりなんらかのキー操作があるか否かを繰返し判断することで、対応するキー操作があるのを待機する(ステップK06)。
ここでなんらかのキー操作がなされるとステップK06でこれを判断し、次にそのキー操作がデータフォルダを変更するためのものであるか否か、具体的には例えばリングキー14の左方向キーあるいは右方向キーの操作によるものであるか否かを判断する(ステップK07)。
ここで、キー操作がデータフォルダを変更するものであると判断した場合には、そのキー操作内容に従った方向でデータフォルダを変更する処理を実行し(ステップK10)、この変更したデータフォルダ中のより優先順位の高い画像データを表示するべく上記ステップK02からの処理に戻る。
また、上記ステップK07でキー操作されたのがデータフォルダを変更するためのものではないと判断した場合には、次いでそのキー操作が画像の優先順位を入れ替えるためのもの、具体的には例えばメニューキー16の操作とそれに続く「入替え」メニューの選択であるか否かを判断する(ステップK08)。
ここで、キー操作が画像の優先順位を入れ替えるためのものであると判断した場合には、次いで入替えの候補となる画像データ、すなわちファイル名の末尾が「b」となっている画像データが同一データフォルダ内にあるか否かを判断する(ステップK11)。
この際、入替えの候補となる画像データがあると判断した場合にのみ、画像データのファイル名を書換え設定することで入替え処理とし(ステップK12)、その入替えた内容によりあらたに優先順位が高くなった画像データを表示させるべく、上記ステップK02からの処理に戻る。
このように、より優先順位が高い静止画像がピンボケ等により鑑賞にたえず、且つ対になる(より優先順位の低い)静止画像の方が鮮明に写っている場合には、容易に上記入替えのキー操作により、表示に影響する優先順位を書換えることができる。
また、上記ステップK11で入替の候補となる画像データが同一データフォルダ内にはないと判断した場合には、その入替えの指示は無効(NOP)として処理し、再び上記ステップK02からの処理に戻る。
さらに、上記ステップK08でキー操作が画像の優先順位を入れ替えるためのものでもないと判断した場合には、次いでそのキー操作がその時点で表示されている画像データを消去するためのもの、具体的には例えばメニューキー16の操作とそれに続く「消去」メニューの選択であるか否かを判断する(ステップK09)。
ここで、キー操作が画像を消去するためのものであると判断した場合には、一旦その画像を消去すると復元ができない旨と併せて、消去の確認を行なうガイドメッセージを表示部21で表示させた上で(ステップK13)、その確認操作がなされるのを待機する(ステップK14)。
そして、その確認操作がなされたと判断した時点で、当該静止画像の画像データファイルを当該データフォルダ内から消去設定し、併せて当該データフォルダ内の整理、例えば残っている静止画像の画像データのファイル名の整合、あるいはそのデータフォルダ内に1つも画像データが残っていない場合にはそのデータフォルダ自体の消去設定等を行なった後に(ステップK15)、再び上記ステップK02からの処理に戻る。
なお、上記ステップK09でキー操作がその時点で表示されている画像データを消去するためのものでもないと判断した場合には、そのキー操作内容に対応した処理を実行するが、本実施の形態ではその説明は省略するものとして、図中ではそのキー操作は無効であるものとして表現する。
このように、連続して撮影された自動合焦機能を動作させての静止画像と固定焦点での静止画像とを内蔵メモリ47またはメモリカード48でデータフォルダ内に対にして記憶し、それらの中でより優先順位の高い方を選択して表示するものとし、且つ該優先順位を簡単なキー操作により任意に書換可能としたので、ユーザの意図を反映した、よりよい画像を簡易な操作で読出して表示させることが可能となる。
なお、上記第11の実施の形態では、対になった2つの静止画像の画像データが同名のデータフォルダ内に収納された状態で内蔵メモリ47またはメモリカード48に記憶されるものとして説明したが、本発明はこれに限らず、対になる画像データをデータフォルダ内にではなく記憶するものとしてもよい。
また、上記第1乃至第11の実施の形態はいずれも、デジタルカメラに適正した場合について説明したものであるが、本発明はこれに限らず、レンズ光学系中のフォーカスレンズを移動させて自動合焦可能なカメラ機能を有した他の小型電子機器、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)等でも同様に適用することが可能である。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラの外観構成を示す斜視図。 同実施の形態に係る電子回路の機能構成を示すブロック図。 同実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係る2つの撮影結果である固定焦点による撮影画像と自動合焦による撮影画像とを例示する図。 本発明の第2の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第4の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第5の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第6の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第7の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第8の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第9の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第10の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第11の実施の形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。
符号の説明
1…デジタルカメラ、2…ボディ、3…撮影レンズ、4…セルフタイマランプ、5…光学ファインダ窓、6…ストロボ発光部、7…マイクロホン部、8…電源キー、9…シャッタキー、10…テレ(T)キー、11…ワイド(W)キー、12…撮影(R)モードキー、13…再生(P)モードキー、14…リングキー、15…セット(SET)キー、16…メニュー(MENU)キー、17…光学ファインダ、18…スピーカ部、19…マクロキー、20…ストロボキー、21…表示部、31…モータ(M)、32…レンズ光学系、33…CCD、34…タイミング発生器(TG)、35…CCDドライバ、36…サンプルホールド回路(S/H)、37…A/D変換器、38…カラープロセス回路、39…DMAコントローラ、40…DRAMインタフェース(I/F)、41…DRAM、42…制御部、43…VRAMコントローラ、44…VRAM、45…デジタルビデオエンコーダ、46…JPEG回路、47…内蔵メモリ、48…メモリカード、49…キー入力部、50…音声処理部、51…加速度センサ、52…ストロボ駆動部。

Claims (20)

  1. 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、
    この撮影手段による撮影を指示する指示手段と、
    この指示手段での指示に応じ、上記撮影手段で上記自動合焦機能を動作させた静止画像及び一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御手段と
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記指示手段は、2段階の操作ストロークを有し、
    上記撮影制御手段は、上記指示手段の第1段階の操作で一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像の撮影を、第2段階の操作で自動合焦での撮影を実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 上記指示手段は、使用者の手指の接触を検知する検知手段を備え、
    上記撮影制御手段は、上記指示手段への手指の接触を検知した際に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像の撮影と自動合焦を実行させ、上記指示手段での指示操作がなされた際に自動合焦での撮影を実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 上記撮影制御手段は、一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影後に自動合焦での撮影を実行しなかった場合、一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影により得た画像データを破棄することを特徴とする請求項2または3記載の撮像装置。
  5. 上記自動合焦機能による合焦位置が得ずらい状態を判断する判断手段をさらに具備し、
    上記撮影制御手段は、この判断手段での判断結果に応じて上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての静止画像の撮影の実行の有無を切り換える
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 上記判断手段は、上記指示手段での指示に応じ、上記撮影手段で上記自動合焦機能を動作させてから合焦位置が得られるまでの時間により判断することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 上記撮影手段での撮影に同期した本発光とその事前のプリ発光の2回の発光動作により被写体像方向に補助光を照射する補助照明手段をさらに具備し、
    上記撮影制御手段は、上記プリ発光時に上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影を実行させ、上記本発光時に自動合焦での撮影を実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 上記指示手段は、2段階の操作ストロークを有し、
    上記撮影制御手段は、上記指示手段の第1段階の操作がなされてから第2段階の操作に移行するまでの時間を計測し、その計測値が所定時間値以下であった場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影と、第2段階の操作で自動合焦での撮影を連続して実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  9. 指示手段での指示時の手振れ状態を検出する検知手段をさらに具備し、
    上記撮影制御手段は、上記検知手段の出力レベルに応じ、自動合焦での撮影に加えて一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影を実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  10. 上記撮影手段での撮影に同期した本発光とその事前のプリ発光の2回の発光動作により被写体像方向に補助光を照射する補助照明手段と、
    上記プリ発光時に上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて撮影を実行させるか否かを指定する指定手段とをさらに具備し、
    上記撮影制御手段は、上記指定手段での指定内容に応じ、上記プリ発光時またはプリ発光時を外して上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影を実行させ、上記本発光時に自動合焦での撮影を実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  11. 上記撮影手段での合焦位置を任意に固定して設定する焦点位置設定手段をさらに具備し、
    上記撮影制御手段は、上記焦点位置設定手段で設定した焦点位置での撮影、上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影、及び上記自動合焦での撮影の少なくとも2つの撮影を連続して実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  12. 上記撮影手段での所定の撮影条件を段階的に可変設定するブラケティング設定手段をさらに具備し、
    上記撮影制御手段は、上記一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影及び上記自動合焦での撮影の一方に代えて、上記ブラケティング設定手段で段階的に可変設定された所定の撮影条件での複数の撮影を上記撮影手段に実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  13. 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、
    この撮影手段による撮影を指示する指示手段と、
    上記撮影手段による複数の撮影条件を予めプログラム設定したシーンプログラム設定手段と、
    このシーンプログラム設定手段で設定されている複数の撮影条件の中から1つを選択する選択手段と、
    上記指示手段での指示に応じ、上記撮影手段により上記選択手段で選択した撮影条件のプログラム設定に基づいた静止画像を撮影させると共に、選択した撮影条件が所定のものである場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御手段と
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  14. 連続撮影された、自動合焦での撮影により得た静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影により得た静止画像を識別し、優先順位を付与した上で対応付けて記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に対応付けて記憶される複数組の静止画像から1つを選択する選択手段と、
    この選択手段で選択した、対応付けて記憶された静止画像でより優先順位の高いものを表示させる表示制御手段と、
    この表示制御手段により表示された静止画像に対して入替えを指示する指示手段と、
    この指示手段での指示に応じて上記記憶手段に記憶される静止画像の優先順位を書換える書換手段と
    を具備したことを特徴とする画像記憶装置。
  15. 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影部を備えた撮像装置の撮影方法であって、
    上記撮影部での撮影を指示する指示工程と、
    この指示工程での指示に応じ、上記撮影部で上記自動合焦機能を動作させた静止画像及び一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御工程と
    を有したことを特徴とする撮像方法。
  16. 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影部を備えた撮像装置の撮影方法であって、
    上記撮影部での撮影を指示する指示工程と、
    上記撮影部による複数の撮影条件を予めプログラム設定したシーンプログラム設定工程と、
    このシーンプログラム設定工程で設定されている複数の撮影条件の中から1つを選択する選択工程と、
    上記指示工程での指示に応じ、上記撮影部により上記選択工程で選択した撮影条件のプログラム設定に基づいた静止画像を撮影させると共に、選択した撮影条件が所定のものである場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御工程と
    を有したことを特徴とする撮像方法。
  17. 静止画像を記憶する記憶部を備えた画像記憶装置の記憶方法であって、
    連続撮影された、自動合焦での撮影により得た静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影により得た静止画像を識別し、優先順位を付与した上で対応付けて上記記憶部に記憶する記憶制御工程と、
    上記記憶部に対応付けて記憶される複数組の静止画像から1つを選択する選択工程と、
    この選択工程で選択した、対応付けて記憶された静止画像中でより優先順位の高いものを表示させる表示制御工程と、
    この表示制御工程で表示された静止画像に対して入替えを指示する指示工程と、
    この指示工程での指示に応じて上記記憶部に記憶される静止画像の優先順位を書換える書換工程と
    を有したことを特徴とする記憶方法。
  18. 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影部を備えた撮像装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記撮影部での撮影を指示する指示ステップと、
    この指示ステップでの指示に応じ、上記撮影部で上記自動合焦機能を動作させた静止画像及び一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影部を備えた撮像装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記撮影部での撮影を指示する指示ステップと、
    上記撮影部による複数の撮影条件を予めプログラム設定したシーンプログラム設定ステップと、
    このシーンプログラム設定ステップで設定されている複数の撮影条件の中から1つを選択する選択ステップと、
    上記指示ステップでの指示に応じ、上記撮影部により上記選択ステップで選択した撮影条件のプログラム設定に基づいた静止画像を撮影させると共に、選択した撮影条件が所定のものである場合に一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させて静止画像を撮影させる撮影制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  20. 静止画像を記憶する記憶部を備えた画像記憶装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、
    連続撮影された、自動合焦での撮影により得た静止画像と一定の被写界深度が得られる予め指定された位置にレンズを移動させての撮影により得た静止画像を識別し、優先順位を付与した上で対応付けて上記記憶部に記憶する記憶制御ステップと、
    上記記憶部に対応付けて記憶される複数組の静止画像から1つを選択する選択ステップと、
    この選択ステップで選択した、対応付けて記憶された静止画像中でより優先順位の高いものを表示させる表示制御ステップと、
    この表示制御ステップで表示された静止画像に対して入替えを指示する指示ステップと、
    この指示ステップでの指示に応じて上記記憶部に記憶される静止画像の優先順位を書換える書換ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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