JP4192259B2 - 車両用振動制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両及び自動車等に用いられる車両用振動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両及び自動車では、左右方向の揺れや上下振動を抑え、快適な乗り心地を確保する等のために、車両用振動制御装置が用いられている。そこで、本出願人は、自動車に用いられる車両用振動制御装置の一例として特開平5−330325号公報に示された自動車用振動制御装置を、また、鉄道車両に用いられる車両用振動制御装置の一例として特願平7−347911号に示された鉄道車両用振動制御装置等を出願している。
【0003】
前記自動車用振動制御装置及び鉄道車両用振動制御装置は、アクチュエータの作動により減衰力調整可能な、いわゆるセミアクティブダンパと、車体の絶対座標に対する速度(以下、適宜、絶対速度という。)を検出する速度検出手段と、この速度検出手段の検出結果に基づいてアクチュエータを駆動するコントローラとを有し、速度検出手段が検出する速度に比例して目標とする減衰力または減衰係数を決定し、この決定したデータ(減衰力または減衰係数)に基づいてアクチュエータを作動することにより、減衰力が、例えば、伸びソフト/縮みソフト(以下、S/Sという。図4の電流I2 近傍部分)、伸びハード/縮みソフト(以下、H/Sという。図4の電流I1 側部分)、伸びソフト/縮みハード(以下、S/Hという。図4の電流I3 側部分)の状態となるようにセミアクティブダンパを制御し、車体の絶対速度に応じて精度の高い振動制御を行えるようにしている。
【0004】
すなわち、パッシブダンパ(例えばオリフィス通路面積を変更して減衰力を調整するような減衰力調整機構を有していないタイプのダンパ)を用いた車両用振動制御装置では、速度検出手段で検出される速度に応じた振動制御を行えないが、これに比して、セミアクティブダンパを用いた上述した車両用振動制御装置では、車体の絶対速度に応じて精度の高い振動制御を行えることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記自動車用振動制御装置では、(1)振動遮断性を向上し高周波数側(2〜3Hz以上)の乗り心地の向上を図り、(2)うねり路面の乗り越し初期時のばね下入力の吸収性を向上し、車体加振を最低限に抑える等の機能を発揮させるために、前記S/Sの減衰力を、パッシブダンパに比して小さい値に設定し、上記(1)、(2)に対する乗り心地の向上を図っている。しかしながら、セミアクティブダンパのS/Sの減衰力は、パッシブダンパに比して小さい値に設定されていることから、車体が低周波数で振動するような場合には、制振効果がパッシブダンパに比して劣ったものになっていた。
【0006】
なお、前記鉄道車両用振動制御装置においても、上記自動車用振動制御装置と同様に、車体が低周波数で振動するような場合には、制振効果がパッシブダンパに比して劣ったものになっている。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、車体が低周波数で振動するような場合においても、制振効果を損ねることなく、かつ、上記(1)、(2)に対する乗り心地の向上を図ることができる車両用振動制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の車両用振動制御装置に係る発明は、車両の車体と該車体用の支持部との間に介装され、縮み側の減衰力が小さい値のとき、伸び側の減衰力を小さい値と大きい値の間で可変とする伸び側減衰力可変領域と、伸び側の減衰力が小さい値のとき、縮み側の減衰力を小さい値と大きい値の間で可変とする縮み側減衰力可変領域と、を有する減衰力可変型ダンパと、減衰力可変型ダンパの減衰力を調整するアクチュエータと、前記車体の所定方向の絶対速度を検出する速度検出手段と、該速度検出手段の検出結果に基づいて目標減衰力指示値を求め、該目標減衰力指示値に応じて前記アクチュエータを制御して前記減衰力可変型ダンパの減衰力を制御するコントローラと、からなる車両用振動制御装置において、前記速度検出手段の検出結果に基づいて求めた目標減衰力指示値が前記伸び側減衰力可変領域内にあるときは伸び側減衰力指示値が、また、前記縮み側減衰力可変領域内にあるときは縮み側減衰力指示値が、あらかじめ設定された基準減衰力よりも小さくなるときは、前記減衰力指示値を所定の補償最低減衰力に補正する減衰力補正手段と、前記減衰力指示値が前記基準減衰力よりも小さいあらかじめ設定された第2の基準減衰力以下となるときは、前記減衰力指示値を伸び側および縮み側ともに前記小さい値の減衰力を発生する減衰力指示値に補正する第2の減衰力補正手段と、を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態の車両用振動制御装置を図1ないし図10に基づいて説明する。
【0011】
図1、図2において、鉄道車両1は、車輪2を介して2本のレール3,3に案内される、前(図1紙面裏面側)、後(図1紙面表面側)一対の台車(支持部)4F,4Rと、この前、後台車4F,4Rにばね部材5を介して上下方向及び水平方向に揺動可能に支持される車体6と、前、後台車4F,4Rと車体6との間に、車体6の前、後台車4F,4Rに対する左右方向(横方向)の移動に対して減衰力を発生するようにそれぞれ介装された減衰力可変型の前、後側のセミアクティブダンパ(減衰力可変型ダンパ)7F,7Rと、減衰力可変型ダンパ7F,7Rのバルブ機構8を、後述する目標減衰力指示値Dに応じて駆動し減衰力可変型ダンパ7F,7Rの減衰力を調整する比例ソレノイド(アクチュエータ)9と、前、後台車4F,4Rに対応して車体6にそれぞれ設けられて車体6の絶対横加速度αを検出する前側、後側の絶対横加速度センサ(速度検出手段)10F,10Rと、絶対横加速度センサ10F,10Rの検出結果に基づいて減衰力可変型ダンパ7F,7Rの減衰力を調整するコントローラ11とから大略構成されている。
【0012】
ここで、本実施の形態では、絶対横加速度センサ10F,10Rの検出結果に対応する前側、後側の絶対横加速度α1 ,α2 に基づいて比例ソレノイド9の制御を行うが、比例ソレノイド9の制御について、主に、車体6の前側を対象にし(すなわち、前側の絶対横加速度センサ10Fの絶対横加速度信号α1 に対応する前側横速度V1 を用い)、図1を参照して以下に説明する。
【0013】
前記前、後台車4F,4Rの進行方向に対して右側(図1右側)には、前、後側の台車側ブラケット12F,12Rがそれぞれ取り付けられている。前、後側の台車側ブラケット12F,12Rに対向するように車体6の進行方向左側部分には、前、後側の車体側ブラケット13F,13Rが取り付けられている。
【0014】
前側の台車側ブラケット12Fと前側の車体側ブラケット13Fとの間、後側の台車側ブラケット12Rと後側の車体側ブラケット13Rとの間に、車体6の前、後台車4F,4Rに対する左右方向の移動に対して減衰力を発生する前記前、後側の減衰力可変型ダンパ7F,7Rがそれぞれ介装されている。ここで、前、後側の減衰力可変型ダンパ7F,7Rは、図3に示すように、油液が封入された筒状のダンパ本体14と、ダンパ本体14内に変位可能に収納されたピストン(図示省略)と、ピストンに固定され一端部がダンパ本体14から突出するシャフト15と、ピストンを含むダンパ本体14内に設けられ、油液流路(図示省略)の調整により減衰力を発生する減衰力発生機構(図示省略)と、この減衰力発生機構を作動して減衰力を調整するバルブ機構8とからなり、バルブ機構8が比例ソレノイド9に駆動されて目標減衰力指示値Dに応じた大きさの減衰力を発生するようになっている。
【0015】
そして、この場合、前、後側の車体側ブラケット13F,13Rにダンパ本体14が保持され前、後側の台車側ブラケット12F,12Rにシャフト15の一端側(ダンパ本体14の外側部分)が保持されており、車体6の進行方向に対して左右方向の運動を規制するようになっている。
【0016】
前、後側の減衰力可変型ダンパ7F,7Rは、図4、図5に示す減衰力特性を有している。ここで、図4は、比例ソレノイド9に供給される供給電流Iに対するピストンスピードが一定(例えば10cm/s )のときの減衰力を示したものである。前、後側の減衰力可変型ダンパ7F,7Rは、供給電流IがI2 のときでは減衰力は、伸び側、縮み側共に小さい値(ソフト)になっている。ここで、減衰力可変型ダンパ7F,7Rは、車体6が前、後台車4F,4Rに対して相対的に左方へ移動したときに伸び、右方へ移動したときに縮むようになっている。そして、供給電流IをI2 からI1 へと徐々に小さくすると、減衰力特性は、縮み側減衰力を小さい(ソフト)状態のままで伸び側の減衰力が徐々に大きく(ハードに)なる(伸び側減衰力可変領域)。これに対して、供給電流IをI2 からI3 へと徐々に大きくしていくと、伸び側減衰力を小さい(ソフト)状態のままで縮み側の減衰力が徐々に大きく(ハードに)なる(縮み側減衰力可変領域)。
【0017】
また、図5は、ピストンのスピードに対する減衰力を示している。供給電流IがI1 からI2 の間では、縮み側は実線Aに示すように略一定値の状態で、伸び側が実線Bから点線Cの間の減衰力を得ることになる。また、供給電流IがI2 からI3 の間では、伸び側減衰力は点線Cに示すように略一定の状態で、縮み側減衰力が実線Aから点線Dの間で可変になる。
【0018】
前側、後側の絶対横加速度センサ10F,10R及び前、後側の減衰力可変型ダンパ7F,7Rの各比例ソレノイド9に接続してコントローラ11が車体6に設けられている。
【0019】
コントローラ11は、図6に示すように電力供給を受ける(ステップS1)と、まず初期設定を行なって(ステップS2)制御周期に達したか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3では、制御周期に達したと判定するまで繰り返して制御周期に達したか否かを判定する。
【0020】
ステップS3で制御周期に達したと判定すると、前制御周期の目標減衰力指示値Dから得られる供給電流Iに基づいて比例ソレノイド9(アクチュエータ)を駆動し、目標減衰力指示値Dに対応した減衰力を得る(ステップS4)。ここで、比例ソレノイド9に供給される供給電流Iは、前制御周期の目標減衰力指示値Dを図4に示す「供給電流−減衰力特性図」を用いて逆変換することにより得られる。すなわち、図4(F=f(I))を逆変換したものが図7(I=f(F))であり、この図7により、目標減衰力指示値Dに基づく供給電流Iが求められる。続いてステップS5で比例ソレノイド9以外の機器(例えばLED)に信号を出力して制御する。次に絶対横加速度センサ10F,10Rから絶対横加速度信号αを読み込む(ステップS6)。続いて、ステップS7の目標減衰力決定サブルーチンで、絶対横加速度信号αに基づいて図9に示す演算処理を行って、補正後目標減衰力指示値(以下、補正後目標減衰力という。)Dを決定し(ステップS7)、次の制御周期のステップS4で補正後目標減衰力Dに基づいて供給電流Iを決定し、比例ソレノイド9を駆動して所望の減衰力を得る。
【0021】
ここで、上記ステップS7の演算処理内容を図9に基づいて説明する。
ブロックB1で前側の絶対横加速度センサ10Fが検出した前台車側車体6の横加速度α1 を積分して速度V1 を求め、この速度V1 に対してブロックB2でハイパスフィルタをかけ、ブロックB3でローパスフィルタをかけ、続くブロックB4で制御ゲインK1 を乗算し、補正前目標減衰力指示値(以下、補正前目標減衰力という。)PDを算出する。
【0022】
ここで、便宜上、図10に示すように、補正前及び補正後の目標減衰力指示値(以下、目標減衰力という。)PD,Dは縮み側の場合に負の値で、伸び側の場合には正の値で示す。
ブロックB4で算出した補正前目標減衰力PDに対して、ブロックB5で、減衰力補償処理(減衰力補正手段)及び不感帯処理(第2の補正手段)を含む演算処理を行って補正後目標減衰力指示値(以下、補正後目標減衰力という。)Dを算出する。
ブロックB5は、図10に示す、補正前目標減衰力PDと補正後目標減衰力Dとの対応データを格納しており、この格納データを用いて次のような演算処理を行う。このブロックB5の演算処理内容を、図10に基づいて説明する。なお、図9のブロックB5内に示す図は図10を簡略して示したものである。
【0023】
ここで、補正後目標減衰力Dと補正前目標減衰力PDとは全体として比例関係にあり、(正)の領域(図中右側)、すなわち伸び側(伸び側減衰力可変領域)の補正前目標減衰力PDに対して略同等値(または所定倍の大きさ)の伸び側(正)の補正後目標減衰力Dを算出し、負の領域(図中左側)、すなわち縮み側(縮み側減衰力可変領域)の補正前目標減衰力PDに対して略同等(または所定倍)の大きさの縮み側(負)の補正後目標減衰力Dを算出する一方、補正前目標減衰力PDの値が小さい領域(値M,−Mの間の領域、以下、目標減衰力基準領域という。)Gに入っている場合、以下の演算を行う。
【0024】
すなわち、補正前目標減衰力PDの値が目標減衰力基準領域Gに入っている際、補正後目標減衰力Dの大きさがあらかじめ設定した目標減衰力基準値(基準減衰力)の大きさに比して小さい場合、補正前目標減衰力PDに対応して上述したように算出される補正後目標減衰力Dを、あらかじめ設定した補償最低減衰力(所定の減衰力)Dmin と比較し、補正後目標減衰力Dが補償最低減衰力Dmin より小さい場合、補正後目標減衰力Dとして補償最低減衰力Dmin (またはDmin ×〔−1〕)の値を選択して出力する(ステップS16 ,S13 )。なお、ここでは、補償最低減衰力(所定の減衰力)Dmin を目標減衰力基準値(基準減衰力)と同じ値で示しているが、補償最低減衰力Dmin は目標減衰力基準値以下の値であっても車両の振動を好適に抑えることができる値であればよい。
【0025】
また、補正前目標減衰力PDの値が目標減衰力基準領域G内で、かつゼロに近い領域(以下、不感帯という。)Qに入っている場合(第2の基準減衰力以下となっている場合)、補正後目標減衰力Dを「0」(最小値)に設定する(ステップS18 )。
なお、後側台車4Rに対しても上述したのと同様に演算処理が行われる。
【0026】
上述した図9の制御内容をフローチャート(目標減衰力決定サブルーチン)で示したのが図8である。
図8において、図9のブロックB5で補正前目標減衰力PDより得た目標減衰力の絶対値が目標減衰力基準値(基準減衰力)より小さいか否かを判定し(ステップS10 )、NOと判定すると目標減衰力が負であるか(0より小さいか)否かを判定する(ステップS11 )。ステップS11 でYES と判定すると目標減衰力の絶対値が補償最低減衰力Dmin より小さいか否かを判定する(ステップS12 )。
【0027】
ステップS12 でYES と判定すると、補償最低減衰力Dmin に(−1)をかけた値を補正後目標減衰力Dの値とし(ステップS13 )、メインルーチンに戻る。ステップS12 でNOと判定すると、目標減衰力を補正後目標減衰力Dの値とし(ステップS14 )、メインルーチンに戻る(縮み側減衰力補正処理)。
ステップS11 でNOと判定すると、目標減衰力が補償最低減衰力Dmin より小さいか否かを判定する(ステップS15 )。ステップS15 でYES と判定すると、補償最低減衰力Dmin を補正後目標減衰力Dの値とし(ステップS16 )、メインルーチンに戻る。ステップS15 でNOと判定すると、目標減衰力を補正後目標減衰力Dの値とし(ステップS17 )、メインルーチンに戻る(伸び側減衰力補正処理)。
ステップS10 でYES と判定すると、補正後目標減衰力Dの値を「0」に設定する(ステップS18 )(不感帯処理)。
ここで、ステップS10 ,S11 ,S12 ,S13 ,S14 ,S15 ,S16 及びS17 の処理が減衰力補正手段を構成し、ステップS10 及びS18 の処理が第2の減衰力補正手段を構成している。
【0028】
上述したように構成した車両用振動制御装置では、横加速度センサ10F,10R及びブロックB1で得られる車体6の横速度V1 に基づいて補正前目標減衰力PD及びこの補正前目標減衰力PDに対応する補正後目標減衰力Dを求め、この補正後目標減衰力Dが補償最低減衰力Dmin より小さい場合、補正後目標減衰力Dを補償最低減衰力Dmin (またはDmin ×〔−1〕)にする(ステップS16 ,S13 )。このため、車体6の横方向の速度が小さくても、補正後目標減衰力Dとして所望の大きさ(補償最低減衰力Dmin )が得られ、ひいてはダンパ7F,7Rが所望の大きさの減衰力を発生し制振力の向上が図れる。
【0029】
すなわち、補償最低減衰力Dmin を設けなければ、目標減衰力は、図10に点線Rで示すように算出されることになり、斜線部分(同図中三角形部分)の減衰力が不足し、制振効果が得にくいものになるが、これに比して、補償最低減衰力Dmin を設けたことにより良好な制振効果を発揮できることになる。さらに、このように良好な制振効果を発揮できることにより、自動車走行路におけるうねりに相当する横方向の凹凸によって車体6に加わる小さな振動(低周波数)を良好に抑えることができる。
【0030】
また、補正前目標減衰力PDの値が不感帯Qに入っている場合、補正後目標減衰力Dを「0」に設定する(ステップS18 )ので、高周波数側での乗り心地の向上が図れる。
【0031】
上述した減衰力補償処理及び不感帯処理は、車体6のヨー、スエー(ロール)運動を抑制する場合にも、用いることができる。このことを、図11に基づいて、説明する。図11は、コントローラ11が、車体6のヨー、スエー(ロール)運動に対して分離制御を行う車両用振動制御装置のコントローラ11の制御内容を示すブロック図である。
【0032】
図11において、まず、前側の絶対横加速度センサ10Fで検出された前側横加速度α1 はブロックB9で積分処理され、これにより前側横速度V1 が得られ、この前側横速度V1 がブロックB10に送られる。ブロックB10ではハイパスフィルタ処理を実行しブロックB9の積分誤差を除去する。同様にして、後側の横加速度信号α2 についてブロックB15で積分処理されて後側横速度V2 が得られこの後側横速度V2 は、ブロックB16でハイパスフィルタ処理されてブロックB15の積分誤差が除去される。
【0033】
ブロックB9,B15にて算出された前、後側横速度V1 ,V2 は合成部B31にて加算され、車体6全体が横方向に推移するスエー状態を検出し、このことを示すスエー信号TW を出力する。前記スエー信号TW はブロックB11でスエー低減に最適な値になるようにゲインK3 が乗算されてブロックB12に出力され、ブロックB12でローパスフィルタ処理が行われ、スエー分補正前減衰力PDが求められ、スエー分補正前減衰力PDが前記ブロックB5に相当するブロックB51に入力される。
【0034】
同様にして、ブロックB9,B15から出力される前、後側横速度V1 ,V2 は減算処理部B32にてその差が取られ、車体6の鉛直軸(図示省略)周りの回転運動状態を検出し、そのことを示すヨー信号TY を出力する。ヨー信号TY は、ブロックB17でゲインK4 を乗算されヨー低減に最適な値にされた後に、ブロックB18でローパスフィルタ処理され、ヨー分補正前減衰力PDが求められ、ヨー分補正前減衰力PDが前記ブロックB5に相当するブロックB52に入力される。
【0035】
ブロックB51ではスエー分補正前減衰力PDに対応するスエー分補正後減衰力Dを算出し、ブロックB52ではヨー分補正前減衰力PDに対応するヨー分補正後減衰力Dを算出する。
【0036】
合成部B33では、ブロックB51からのスエー分補正後減衰力D及びブロックB52からのヨー分補正後減衰力Dを加算して前側の目標減衰力として前側の減衰力可変型ダンパ7Fに出力する。
合成部B34では、ブロックB51からのスエー分補正後減衰力DからブロックB52からのヨー分補正後減衰力Dを減算して後側の目標減衰力として後側の減衰力可変型ダンパ7Rに出力する。
【0037】
このように構成した車両用振動制御装置では、上述した図1ないし図10に示すものと同様に、補正後目標減衰力Dを「0」に設定する(不感帯処理を行う)ので、ヨー、スエーの各モードに対して高周波数側での乗り心地の向上が図れる。また、補償最低減衰力Dmin を設けており、補正前目標減衰力PDの値が小さくても、補正後目標減衰力Dが所望の大きさ(補償最低減衰力Dmin )とされるので、減衰力が確保され、車体の小さな振動(低い周波数)に対する制振効果の向上を図ることができる。
【0038】
上述した実施の形態では、ブロックB4で算出した補正前目標減衰力PDと補正後目標減衰力Dとを対応させて、減衰力補償処理及び不感帯処理を行う場合を例にしたが、これに代えて、図12及び図13に示すように制御ゲインを非線形に設定して減衰力補償処理及び不感帯処理を行うようにしてもよい。
【0039】
すなわち、図12のブロックB4は、あらかじめ図13のデータ(フィルタ処理後絶対速度信号E−制御ゲインK5 )を格納し、この格納データに基づいて演算処理を行って制御ゲインK5 を設定する。
【0040】
ここで、フィルタ処理速度信号EはブロックB2でハイパスフィルタをかけ、また、ブロックB3でローパスフィルタをかけて得られるデータである。図13のデータでは、信号Eが正の領域(図中右側)、すなわち、伸び側減衰力可変領域でその大きさがあらかじめ設定したゲイン選択用基準値Ja(伸び側の基準減衰力が得られるゲインを選択する値)よりも小さいときは、信号Eが小さくなるに従って制御ゲインK5 の値は大きな値に選択される。ここで選択された制御ゲインK5 によって伸び側の減衰力が所定値に設定される。また、信号が負の領域(図中左側)、すなわち、縮み側減衰力可変領域でその大きさがあらかじめ設定したゲイン選択用基準値−Ja(縮み側の基準減衰力が得られるゲインを選択する値)よりも大きいときは、信号Eが大きくなるに従って制御ゲインK5 の値は大きな値に選択される。ここで選択された制御ゲインK5 によって縮み側の減衰力が所定値に設定される。
【0041】
さらに、信号Eの大きさがゲイン選択用基準値Jaよりも小さく(または、ゲイン選択用基準値−Jaよりも大きく)ゼロに近い領域(以下、不感帯Qという。)内にある場合(第2の基準減衰力以下となっている場合)、制御ゲインK5 は「0」に設定され、これにより、伸び側及び縮み側の減衰力がともに最小値となる。
【0042】
このように構成することにより、信号Eの大きさがゲイン選択用基準値Jaよりも小さいとき(または、ゲイン選択用基準値−Jaよりも大きいとき)は、大きい値の制御ゲインK5 を選択し、これに伴い、補正後目標減衰力Dが大きい値となって所望の大きさの減衰力が確保され、横振動が小さい低周波数振動の場合に車体6に加わる振動を最低限に抑えることができる(減衰力補正手段)。
また、信号Eが不感帯Qに入っている場合、すなわち、振動変化が極めて小さい場合には、制御ゲインK5 が「0」に設定され、これに伴い、補正前目標減衰力PDが「0」、ひいては補正後目標減衰力Dが「0」になる。このため、高周波数側での乗り心地の向上が図れる(第2の減衰力補正手段)。
【0043】
図13に代えて、信号Eと制御ゲインK5 との対応関係が図14に示すように示されるものであってもよい。すなわち、図14では、信号Eの大きさがゲイン選択用基準値Jaよりも大きいとき(または、ゲイン選択用基準値−Jaよりも小さいとき)は、信号Eの大きさが大きくなるに従って制御ゲインK5 の値が逓減する。
なお、図12に示す減衰力補償処理(減衰力補正手段)及び不感帯処理(第2の補正手段)を含む演算処理(ブロックB4)は、ローパスフィルタ処理後の信号E(ブロックB3処理後の信号)に基づき制御ゲインK5 を選択するようにしているが、ハイパスフィルタ処理後の信号(ブロックB2処理後)、積分処理後の速度V1 (ブロックB1処理後)または、横加速度α1 に基づき制御ゲインK5 を選択するようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施の形態では、2本のレール3上を走行するタイプの鉄道車両1を例にしたが、これに代えて図15に示すようにモノレールタイプの鉄道車両1に本発明の車両用振動制御装置を適用してもよい。なお、図15に示す鉄道車両1は、図1に示すものに比して、2本のレール3に代えてコンクリートの軌道からなるモノレール20を設け、車輪2に代えてタイヤ21を介して前、後台車4F,4Rをモノレール20に支持させることが異なっている。
【0045】
また、上記実施の形態では、車両が鉄道車両1である場合を例にしたが、これに代えて、図16に示すように、車両が自動車30(一輪分のみを示している。)で、車体用の支持部が、台車に代えて車軸31であり、絶対横加速度センサ10F,10Rに代えて上下方向の車体6の絶対速度を検出する上下方向絶対加速度センサ32を設け、前、後側の減衰力可変型ダンパ7F,7Rに代えて車体6と車軸31との間に減衰力可変型ショックアブソーバ33を介装し、図9に代わる図17の制御内容を有するコントローラ11を備えて車両用振動制御装置を構成してもよい。この場合、鉄道車両1の絶対横加速度α(横速度V1 )に代えて自動車30の上下方向絶対加速度β(上下方向速度V′)が対象とされ、上述した実施の形態と同様にして、不感帯を設けることで高周波数側での乗り心地の向上が図れ、かつ上下振動が小さい場合にも所望の大きさの減衰力の発生を可能とし、良好な制振性を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】
本願の請求項1に係る発明によれば、速度検出手段の検出結果に基づいて減衰力可変型ダンパを制御するための目標減衰力指示値を求め、この目標減衰力指示値が前記伸び側減衰力可変領域内にあるときは伸び側減衰力指示値が、また、前記縮み側減衰力可変領域内にあるときは縮み側減衰力指示値が、あらかじめ設定された基準減衰力よりも小さくなるときは、前記減衰力指示値を所定の補償最低減衰力に補正する減衰力補正手段を設けたので、車体の所定方向の速度が小さくても、減衰力可変型ダンパが発生する伸び側及び縮み側の減衰力を所定の値の大きさの減衰力に調整することができるので、車体が低周波数で振動するような場合における制振効果の向上を図ることができる。
【0047】
また、前記減衰力指示値が前記基準減衰力よりも小さいあらかじめ設定された第2の基準減衰力以下となるときは、前記減衰力指示値を伸び側および縮み側ともに前記小さい値の減衰力を発生する減衰力指示値に補正する第2の減衰力補正手段を設けたので、振動遮断性を向上し高周波数側の乗り心地の向上を図り、うねり路面の乗り越し初期時のばね下入力の吸収性を向上し、車体加振を最低限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の車両用振動制御装置を模式的に示す図である。
【図2】同車両用振動制御装置を用いる鉄道車両を模式的に示す側面図である。
【図3】図1の車両用振動制御装置のダンパを模式的に示す図である。
【図4】同ダンパの比例ソレノイドの供給電流−減衰力特性を示す図である。
【図5】同ダンパのピストンのスピード−減衰力特性を示す図である。
【図6】同車両用振動制御装置のコントローラの制御内容の一部を示すフローチャートである。
【図7】図4を逆変換した目標減衰力指示値−供給電流特性を示す図である。
【図8】同コントローラにおける図6のステップS7のサブルーチンの制御内容を示すフローチャートである。
【図9】同ステップS7の処理内容を模式的に示すブロック線図である。
【図10】図9のブロックB5の処理内容を示す図である。
【図11】スエー、ヨー運動制御を行うコントローラの他の処理内容を模式的に示すブロック線図である。
【図12】図9に代わるコントローラの他の処理内容を模式的に示すブロック線図である。
【図13】図12のブロックB5の処理内容を示すフィルタ処理速度信号−制御ゲイン特性図である。
【図14】図13に代わる他のフィルタ処理速度信号−制御ゲイン特性図である。
【図15】図1の鉄道車両用の振動制御装置に代わるモノレールタイプの鉄道車両用の振動制御装置の一例を示す図である。
【図16】本発明の自動車用の振動制御装置の一例を示す模式図である。
【図17】同振動制御装置のコントローラの制御内容を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 鉄道車両
4F,4R 前、後台車(支持部)
6 車体
7F,7R 前、後側の減衰力可変型ダンパ
9 比例ソレノイド(アクチュエータ)
10F,10R 前側、後側の絶対横加速度センサ
11 コントローラ

Claims (1)

  1. 車両の車体と該車体用の支持部との間に介装され、縮み側の減衰力が小さい値のとき、伸び側の減衰力を小さい値と大きい値の間で可変とする伸び側減衰力可変領域と、伸び側の減衰力が小さい値のとき、縮み側の減衰力を小さい値と大きい値の間で可変とする縮み側減衰力可変領域と、を有する減衰力可変型ダンパと、減衰力可変型ダンパの減衰力を調整するアクチュエータと、前記車体の所定方向の絶対速度を検出する速度検出手段と、該速度検出手段の検出結果に基づいて目標減衰力指示値を求め、該目標減衰力指示値に応じて前記アクチュエータを制御して前記減衰力可変型ダンパの減衰力を制御するコントローラと、からなる車両用振動制御装置において、
    前記速度検出手段の検出結果に基づいて求めた目標減衰力指示値が前記伸び側減衰力可変領域内にあるときは伸び側減衰力指示値が、また、前記縮み側減衰力可変領域内にあるときは縮み側減衰力指示値が、あらかじめ設定された基準減衰力よりも小さくなるときは、前記減衰力指示値を所定の補償最低減衰力に補正する減衰力補正手段と、
    前記減衰力指示値が前記基準減衰力よりも小さいあらかじめ設定された第2の基準減衰力以下となるときは、前記減衰力指示値を伸び側および縮み側ともに前記小さい値の減衰力を発生する減衰力指示値に補正する第2の減衰力補正手段と、
    を設けたことを特徴とする車両用振動制御装置。
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