JP4190539B2 - アスコルビン酸誘導体および美白化粧料 - Google Patents

アスコルビン酸誘導体および美白化粧料 Download PDF

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Description

この発明は、美白の目的に使用する化粧品や医薬部外品などに有用なアスコルビン酸誘導体およびその製造方法並びに美白化粧料に関する。
一般に、L−アスコルビン酸(ビタミンC)は、過酸化脂質抑制作用、コラーゲン産生促進作用、免疫機能増強作用などの他に、皮膚内のメラニン合成を抑制し、また合成された黒色メラニンを還元し淡色化させる作用を持つことが知られており、このようなメラニン合成抑制作用、メラニン還元作用により「シミ」や「ソバカス」などの症状の改善を期待できる美白化粧料の成分として周知である。
ところで、L−アスコルビン酸は、熱や酸化に対して非常に不安定であり、不活性化されたり分解されたりしやすいため、必ずしも十分な生理作用が得られない場合がある。
このような不安定性を改善するために、酸化されやすいL−アスコルビン酸のジオール部をリン酸エステル化した誘導体(特許文献1参照。)やグルコシド化した誘導体(特許文献2参照。)が知られている。
しかしながら、これらのL−アスコルビン酸誘導体は、親水性が高いので、皮膚浸透性が芳しくない欠点があった。
一方、皮膚浸透性を改善するために、L−アスコルビン酸の6位をアシル化したもの(特許文献3)、L−アスコルビン酸の4位をアシル化したもの(特許文献4)が知られている。
また、安定性、皮膚浸透性の両方が改善されたL−アスコルビン酸誘導体としては、L−アスコルビン酸の6位をアシル化し、さらに2位をリン酸エステル化した誘導体(特許文献5)が知られている。
特公昭52−18191号公報 特開平03−139288号公報 特開昭59−170085号公報 特開昭45−23634号公報 特開平10−298174号公報
しかし、前述したように脂溶性を付与するためにL−アスコルビン酸の6位を脂肪酸でアシルエステル化したものでは、保存状態での熱や光に対する経時的な安定性が好ましくなく、また、2位を脂肪酸でアシルエステル化したものでは、表皮中に充分なエステラーゼやリパーゼが存在しないので、L−アスコルビン酸への変換が速やかにまたは充分には行なえなかった。
また、L−アスコルビン酸の6位をアシルエステル化し、2位をリン酸エステル化したものは、上記同様に表皮中に充分なエステラーゼやリパーゼが存在しないために、L−アスコルビン酸への変換は充分ではなかった。
そこで、この発明では上記のL−アスコルビン酸誘導体が有する問題点を解決して、L−アスコルビン酸を熱や光に対して安定化させて保存性がよく、かつ皮膚浸透性が高く、生体内に広く分布するホスファターゼによって速やかに加水分解され、しかもL−アスコルビン酸本来の健康に有用な生理活性を発揮できる新規なアスコルビン酸誘導体およびその製造方法とすることが課題である。
また、従来の化粧料の美白成分の問題点を解決し、特にL−アスコルビン酸を熱や光に対して安定化させて保存性がよく、かつ皮膚浸透性が高く、生体内に広く分布する酵素等によって速やかに分解され、しかもL−アスコルビン酸本来の皮膚の美白に有用な生理活性を発揮できるようにした美白化粧料とすることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、下記の化5の式で表わされ、リン酸エステル部が分岐したアルキル基を有するL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルまたはその塩からなるアスコルビン酸誘導体としたのである。
Figure 0004190539
(式中、R、Rは、水素(H)または分枝を有する炭素数3〜30のアルキル基を表わす。ただし、R=R=水素(H)である場合を除く。)
上記したアスコルビン酸誘導体は、分子構造の所定位置(2位)にリン酸エステル部を有し、その部分に分岐したアルキル基を有するため、適度な脂溶性があって細胞内に取り込まれやすいという特性を有する。
また、このアスコルビン酸誘導体は、リン酸アルキルエステル部以外には変性した部分を有しないものであり、皮膚内に浸透するとエステラーゼやリパーゼがなくても、ほぼ全ての生体内組織に分布しているホスファターゼ他の酵素等によってL−アスコルビン酸(ビタミンC)やリン脂質等に加水分解され、有用な効果を生体に及ぼすものである。
上述のように好ましい作用のあるアスコルビン酸誘導体は、分枝したアルキル基が、2−ヘプチルウンデシル基、2−オクチルデシル基、2−オクチルドデシル基、2−ヘキシルデシル基、2−ヘキシルドデシル基、2−イソヘプチルイソウンデシル基、16−メチルヘプタデシル基または2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル基であるものが代表的なものである。
同様に、上述のように好ましい作用のあるアスコルビン酸誘導体の塩とするためには、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルのナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩またはカルシウム塩であることが好ましい。
そして、このようなアスコルビン酸誘導体を製造するには、下記の化6で示される分枝型アルカノールとオキシ塩化リンを反応させて、化7の式で示されるモノアルキルジクロロホスフェートまたは化8の式で示されるジアルキルモノクロロホスフェートを合成し、別途、L−アスコルビン酸とアセトンを反応させて得た5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸と反応させ、その後に酸加水分解することからなる製造方法を採用できる。
Figure 0004190539
(式中、Rは分枝を有する炭素数3〜30のアルキル基を示す。)
Figure 0004190539
(式中、Rは分枝を有する炭素数3〜30のアルキル基を示す。)
Figure 0004190539
(式中、R、Rは、水素(H)または分枝を有する炭素数3〜30のアルキル基を表わす。ただし、R=R=水素(H)である場合を除く。)
また、美白化粧料に係る課題を解決するための発明としては、前記の化5の式で表わされ、リン酸エステル部が分岐したアルキル基を有するL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルまたはその塩からなるアスコルビン酸誘導体を含有する美白化粧料とする。
上記したアスコルビン酸誘導体は、分子構造の所定位置(2位)にリン酸エステル部を有し、その部分に分岐したアルキル基を有するため、適度な脂溶性があって細胞内に取り込まれやすいという特性を有する。
また、このアスコルビン酸誘導体は、リン酸アルキルエステル部以外には変性した部分を有しないものであり、皮膚内に浸透するとエステラーゼやリパーゼがなくても、ほぼ全ての生体内組織に分布しているホスファターゼ他の酵素等によってL−アスコルビン酸(ビタミンC)やリン脂質等に加水分解され、美白作用を皮膚に及ぼすものである。
また、この発明の美白化粧料に配合されるL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルまたはその塩の含有量は、0.05〜80重量%とすることが、美白作用を充分に及ぼすようにするために好ましい。
また、美白化粧料は、pH4.0〜9.0にpH調整されている美白化粧料とすることが、アスコルビン酸誘導体の安定性を高め、また作用を効率よく充分に発揮させるために好ましいことである。
この発明は、L−アスコルビン酸をリン酸エステル部が分岐したアルキル基を有するL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルまたはその塩とすることによって、熱や酸化に不安定なL−アスコルビン酸を安定化できるため、使用前の保存状態でL−アスコルビン酸が分解されることを抑制でき、更に使用した際には生体内に広く分布するホスファターゼによって速やかにL−アスコルビン酸及びリン脂質などに分解され、L−アスコルビン酸本来の健康に有用な生理活性を発揮する新規なアスコルビン酸誘導体およびその製造方法である利点がある。
また、美白化粧料に係る発明においては、有効成分のL−アスコルビン酸をリン酸エステル部が分岐したアルキル基を有するL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルまたはその塩であることによって、熱や酸化に対してL−アスコルビン酸を安定化して、化粧料の使用前の保存状態でL−アスコルビン酸が分解されることを抑制でき、更に化粧料を使用した際には皮膚内に存在するホスファターゼ他の酵素等によって速やかにL−アスコルビン酸及びリン脂質などに分解され、L−アスコルビン酸本来の皮膚の美白に有用な生理活性、すなわち「シミ」、「ソバカス」の防止効果を発揮できる利点がある。所定のpH調整されている美白化粧料では、アスコルビン酸誘導体の作用がより効率よく充分に発揮される。
実施例1のアスコルビン酸誘導体の製造方法を反応式で示す工程図 実施例6のアスコルビン酸誘導体の製造方法を反応式で示す工程図
前記化5の式で示されるL−アスコルビン酸−2−リン酸エステル、すなわち2−(分枝型アルキル)−L−アスコルビルホスフェートは、以下の方法で製造できる。
先ず、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどから選ばれる非極性溶媒を用いて、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどから選ばれる塩基の存在下で、前記化6の式で示される分枝型アルカノールとオキシ塩化リンを−20〜20℃において反応させて、前記化7の式で示されるモノアルキルジクロロホスフェートもしくは前記化8の式で示されるジアルキルモノクロロホスフェートを製造する。取り出しについては蒸留により単離するか、または上記の非極性溶媒の溶液として次工程へ進んでも良い。
そして、別途、L−アスコルビン酸とアセトンを反応させて得た5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸と、前記した工程で得たモノアルキルジクロロホスフェートもしくはジアルキルモノクロロホスフェートを反応させ、この反応物を酸で加水分解し、定法により精製することで前記の化5の式で示されるL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルを製造できる。
前記化6の式で示される分枝型アルカノールの具体例としては、2−メチルデカノール、2−エチルデカノール、2−プロピルデカノール、2−ブチルデカノール、2−ペンチルデカノール、2−ヘキシルデカノール、2−ヘプチルデカノール、2−オクチルデカノール、2−ノニルデカノール、2−メチルウンデカノール、2−エチルウンデカノール、2−プロピルウンデカノール、2−ブチルウンデカノール、2−ペンチルウンデカノール、2−ヘキシルウンデカノール、2−ヘプチルウンデカノール、2−オクチルウンデカノール、2−ノニルウンデカノール、2−デシルウンデカノール、2−メチルドデカノール、2−エチルドデカノール、2−プロピルドデカノール、2−ブチルドデカノール、2−ペンチルドデカノール、2−ヘキシルドデカノール、2−ヘプチルドデカノール、2−オクチルドデカノール、2−ノニルドデカノール、2−デシルドデカノール、2−ウンデシルドデカノール、2−イソヘプチルイソウンデカノールなどが挙げられ、16−メチルヘプタデカノール、2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクタノールなどのように2位以外に分枝したアルカノールも含まれることは言うまでもない。
5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸は、L−アスコルビン酸をアセチルクロライドもしくは発煙硫酸などの脱水剤の存在下で、−30℃〜20℃においてアセトンと反応させ、濾過などの方法により単離される。
上記で得られた5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸をトルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどから選ばれる非極性溶媒下に、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどから選ばれる塩基存在下、前記化7の式で示されるモノアルキルジクロロホスフェートもしくは前記化8の式で示されるジアルキルモノクロロホスフェートと−20℃〜20℃において反応させた後、塩酸、硫酸、酢酸などから選ばれる酸によって−10〜50℃において加水分解する。
このとき、残存する塩基を除去するために塩酸、硫酸、酢酸などの酸や塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩の水溶液により洗浄し、非極性溶媒を留去するが、より高品質を要求される場合にはカラムクロマトなどにより、前記化5の式で示される2−(分枝型アルキル)−L−アスコルビルホスフェートを単離する。またはエタノール、グリセロールなどの溶液で取り出しても良い。このように、この発明のアスコルビン酸誘導体の単離精製方法は、一般的方法に従えばよく、特に制限する必要はない。
前記化5の式で示されるこの発明のアスコルビン酸誘導体の具体的な化合物の例としては、2−(2−メチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−エチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−プロピルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ブチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ペンチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ヘキシルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ヘプチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−オクチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ノニルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−メチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−エチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−プロピルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ブチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ペンチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ヘキシルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−オクチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ノニルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−デシルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−メチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−エチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−プロピルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ブチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ペンチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ヘキシルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ヘプチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−オクチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ノニルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−デシルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−ウンデシルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(2−イソヘプチルイソウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−(16−メチルヘプタデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−メチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−エチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−プロピルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ブチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ペンチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ヘキシルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ヘプチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−オクチルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ノニルデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−メチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−エチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−プロピルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ブチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ペンチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ヘキシルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−オクチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ノニルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−デシルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−メチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−エチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−プロピルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ブチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ペンチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ヘキシルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ヘプチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−オクチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ノニルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−デシルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−ウンデシルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(2−イソヘプチルイソウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス(16−メチルヘプタデシル)−L−アスコルビルホスフェート、2−ビス[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェートなどが挙げられる。上記は2位で分枝したアルキル基であるが、この発明のアスコルビン酸誘導体は、例えば2−[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェートなどのように上記以外の位置で分枝したアルキル基も含むものであることはいうまでもない。
また、本発明においてはこれらアスコルビン酸誘導体の塩も使用可能であり、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルギニン等の塩基性アミノ酸、トリエタノールアミン等の有機アミンを用いることができる。
そして、この発明の美白化粧料に配合されるL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルまたはその塩の含有量は、0.05〜80重量%とすることが、美白作用を充分に及ぼすようにするために好ましい。0.05重量%未満の含有量では、美白効果が望めないか、または確実に得られない場合があり、また80重量%を超えて多量に含有することは可能であるが、良好な使用感が得られにくくなる場合があって、好ましくはない。このような傾向から、より好ましい配合量は、2〜50重量%程度である。
この発明の美白化粧料のpHは、特に限定されるものではないが、化粧料の一般的な保存状態において安定性を高めるために、pH4.0〜9.0とすることが好ましく、その他のpH領域ではエステルの加水分解が起こりやすく安定な製剤が得られないことがある。
この発明の美白化粧料は上記必須成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば油性成分、乳化剤、保湿剤、増粘剤、薬効成分、防腐剤、顔料、粉体、pH調整剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料等を適宜配合することができる。
前記した油性成分の具体例としては、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ホホバ油、ミツロウ、カルナウバロウ、ラノリン、オリーブ油、ヤシ油、高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸のエステル、シリコーン油等が挙げられる。乳化剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ステアロイル乳酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、大豆リン脂質等の両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤が挙げられる。保湿剤としては、例えばグリセリン、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオールなどが挙げられる。増粘剤としては、例えばカルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ベントナイト等の粘土鉱物等が挙げられる。薬効成分としては、例えば各種ビタミンおよびその誘導体、アラントイン、グリチルリチン酸およびその誘導体、各種動植物抽出物等が挙げられる。
この発明の美白化粧料は、前記した所定のアスコルビン酸誘導体を美白有効成分として配合することの他に、特に限定されず、周知の化粧料の製造方法により製造することができ、一般的な皮膚化粧料に限定されず、医薬部外品、外用医薬品等にも適用でき、それらの剤型は目的に応じて、クリーム状、乳液状、液状、ゲル状、軟膏状、パック状、スティック状、パウダー状等の形態を選択的に採用することができる。
[アスコルビン酸誘導体の製造例1]
図1の反応式で各工程を示すように、分枝型アルカノールの2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクタノールとオキシ塩化リンを反応させ、モノアルキルジクロロホスフェートである[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]ジクロロホスフェートを合成した。これを別途、L−アスコルビン酸とアセトンを反応させて得た5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸と反応させ、生成したイソステアリル−2−O−イソプロピリデンアスコルビルホスフェートを塩酸にて加水分解し、洗浄し単離精製して2−(2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル)−L−アスコルビルホスフェート(なお、図1には後述する13C−NMRにおけるピークの帰属番号を併記した。)を製造した。以下、合成工程毎に詳細に説明する。
(1)5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸の合成
窒素置換下、アセトン557.8g(9.6モル)を−5℃に冷却し、28%発煙硫酸54.3g(0.2モル)を滴下し、L−アスコルビン酸176.1g(1.0モル)を仕込む。同温度で17時間反応させ、濾過、冷アセトンにより洗浄し、249.5gの5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸(純度86.7%)をwetケーキとして得た。
(2)[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]ジクロロホスフェートの合成
窒素置換下、トルエン540mL及びオキシ塩化リン138.0g(0.9モル)を仕込み、−10℃に冷却する。そこに、2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクタノール243.5g(0.9モル、1.0モル比)とトリエチルアミン91.1g(0.9モル)の溶液を滴下し、0℃で12時間反応した。25℃に昇温した後、濾過によりトリエチルアミンの塩酸塩を除去し、1003.9gの[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]ジクロロホスフェートのトルエン溶液(濃度34.7%)を得た。
(3)2−[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェートの合成
窒素置換下、トルエン2000mLに上記の5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸249.5g(1.0モル)を仕込み、室温でトリエチルアミン202.4gを滴下し、1時間攪拌する。その後、−10℃に冷却し、上記の[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]ジクロロホスフェートのトルエン溶液1003.9g(0.9モル)を1時間かけて滴下し、同温度で14時間攪拌する。得られた反応マスに6.7%の塩酸水溶液12312gを加え、35℃で4時間加水分解を行い、トルエン層を10%塩酸/7.1%塩化ナトリウム水溶液1000gで2回洗浄した後、更に20%塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄した。そして、トルエン層についてカラムクロマトを行い、分取したフラクションを減圧濃縮(35℃、2Torr)によりトルエンを留去し、338.9gの2−[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェート(純度94.6%)を得た。収率は66.6%(対L−アスコルビン酸)であった。
得られた2−[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェートの分子構造を赤外線吸収スペクトル(IR)および核磁気構造スペクトル(H−NMR、13C−NMR)によって同定し、これらの結果(ピークの位置と対応する基または炭素原子)を表1〜3にそれぞれまとめて示した。これにより得られた化合物が、所期した分子構造のアスコルビン酸誘導体である2−[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェートであることが確認できた。
Figure 0004190539
Figure 0004190539
Figure 0004190539
[アスコルビン酸誘導体の製造例2]
実施例1において、2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクタノールをオキシ塩化リンに対して2.0モル比用いたこと以外は実施例1と全く同様の方法で化合物を得て、これを赤外線吸収スペクトル(IR)および核磁気構造スペクトル(H−NMR、13C−NMR)によって同定し、これらの結果(ピークの位置と対応する基または炭素原子)を表4〜6にそれぞれまとめて示した。
これにより得られた化合物が、所期した分子構造のアスコルビン酸誘導体である2−ビス[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェート(純度91.1%)であることが確認できた。その収率は20.1%(対L−アスコルビン酸)であった。
なお、得られた化合物の分子構造を下記の化9の式に示し、式中に13C−NMRにおけるピークの帰属番号を併記した。
Figure 0004190539
Figure 0004190539
Figure 0004190539
Figure 0004190539
[アスコルビン酸誘導体の製造例3]
実施例1において、2−ヘプチルウンデカノールの代わりに、2−ヘキシルデカノールを用いたこと以外は実施例1と全く同様の方法で化合物を得て、これを赤外線吸収スペクトル(IR)および核磁気構造スペクトル(H−NMR、13C−NMR)によって同定し、これらの結果(ピークの位置と対応する基または炭素原子)を表7〜9にそれぞれまとめて示した。
これにより得られた化合物が、所期した分子構造のアスコルビン酸誘導体である2−(2−ヘキシルデシル)−L−アスコルビルホスフェート(純度69.7%)であることが確認できた。その収率は63%(対L−アスコルビン酸)であった。
なお、得られた化合物の分子構造を下記の化10の式に示し、式中に13C−NMRにおけるピークの帰属番号を併記した。
Figure 0004190539
Figure 0004190539
Figure 0004190539
Figure 0004190539
[アスコルビン酸誘導体の製造例4]
実施例1において、2−ヘプチルウンデカノールの代わりに2−オクチルドデカノールを用いたこと以外は実施例1と全く同様の方法で化合物を得て、これを赤外線吸収スペクトル(IR)および核磁気構造スペクトル(H−NMR、13C−NMR)によって同定し、これらの結果(ピークの位置と対応する基または炭素原子)を表10〜12にそれぞれまとめて示した。
これにより得られた化合物が、所期した分子構造のアスコルビン酸誘導体である2−(2−オクチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート(純度87.0%)であることが確認できた。その収率は45.4%(対L−アスコルビン酸)であった。
なお、得られた化合物の分子構造を下記の化11の式に示し、式中に13C−NMRにおけるピークの帰属番号を併記した。
Figure 0004190539
Figure 0004190539
Figure 0004190539
Figure 0004190539
[アスコルビン酸誘導体の製造例5]
2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェートのナトリウム塩を以下の方法で製造した。
窒素置換下、トルエン2000mLに上記の5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸249.5g(1.0モル)を仕込み、室温でトリエチルアミン202.4gを滴下し、1時間攪拌する。その後、−10℃に冷却し、上記の(2−ヘプチルウンデシル)ジクロロホスフェートのトルエン溶液1003.9g(0.9モル)を1時間かけて滴下し、同温度で14時間攪拌する。得られた反応マスに6.7%の塩酸水溶液12312gを加え、35℃で4時間加水分解を行い、トルエン層を10%塩酸/7.1%塩化ナトリウム水溶液1000gで2回洗浄した後、更に20%塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄した。
そして、トルエン層に30%NaOH水溶液を加え、pHを7に調整する。分液後の水層にエタノールを加え、減圧濃縮により水及びエタノールを留去し、析出した結晶を濾過、乾燥し、344.9gの2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート−ナトリウム塩(純度92.3%)を得た。その収率は60.0%(対L−アスコルビン酸)であった。
得られた化合物の分子構造を赤外線吸収スペクトル(IR)および核磁気構造スペクトル(H−NMR、13C−NMR)によって同定し、所期した分子構造のアスコルビン酸誘導体である2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート−ナトリウム塩であることを確認した。なお、ピークの位置と対応する基または炭素原子の結果による同定については、実施例1を代表例とし、その記載を省略した。
[アスコルビン酸誘導体の製造例6]
図2の反応式で各工程を示すように、分枝型アルカノールの2−ヘプチルウンデカノールとオキシ塩化リンを反応させ、モノアルキルジクロロホスフェートである(2−ヘプチルウンデシル)ジクロロホスフェートを合成した。これを別途、L−アスコルビン酸とアセトンを反応させて得た5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸と反応させ、生成したイソステアリル−2−O−イソプロピリデンアスコルビルホスフェートを塩酸にて加水分解し、洗浄し単離精製して2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート(なお、図2には後述する13C−NMRにおけるピークの帰属番号を併記した。)を製造した。以下、合成工程毎に詳細に説明する。
(1)5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸の合成
窒素置換下、アセトン557.8g(9.6モル)を−5℃に冷却し、28%発煙硫酸54.3g(0.2モル)を滴下し、L−アスコルビン酸176.1g(1.0モル)を仕込む。同温度で17時間反応させ、濾過、冷アセトンにより洗浄し、249.5gの5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸(純度86.7%)をwetケーキとして得た。
(2)(2−ヘプチルウンデシル)ジクロロホスフェートの合成
窒素置換下、トルエン540mL及びオキシ塩化リン138.0g(0.9モル)を仕込み、−10℃に冷却する。そこに、2−ヘプチルウンデカノール243.5g(0.9モル、1.0モル比)とトリエチルアミン91.1g(0.9モル)の溶液を滴下し、0℃で12時間反応した。25℃に昇温した後、濾過によりトリエチルアミンの塩酸塩を除去し、1003.9gの(2−ヘプチルウンデシル)ジクロロホスフェートのトルエン溶液(濃度34.7%)を得た。
(3)2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェートの合成
窒素置換下、トルエン2000mLに上記の5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸249.5g(1.0モル)を仕込み、室温でトリエチルアミン202.4gを滴下し、1時間攪拌する。その後、−10℃に冷却し、上記の(2−ヘプチルウンデシル)ジクロロホスフェートのトルエン溶液1003.9g(0.9モル)を1時間かけて滴下し、同温度で14時間攪拌する。得られた反応マスに6.7%の塩酸水溶液12312gを加え、35℃で4時間加水分解を行い、トルエン層を10%塩酸/7.1%塩化ナトリウム水溶液1000gで2回洗浄した後、更に20%塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄した,そして、トルエン層についてカラムクロマトを行い、分取したフラクションを減圧濃縮(35℃、2Torr)によりトルエンを留去し、338.9gの2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート(純度94.6%)を得た。収率は66.6%(対L−アスコルビン酸)であった。
得られた2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェートの分子構造を赤外線吸収スペクトル(IR)および核磁気構造スペクトル(H−NMR、13C−NMR)によって同定し、これらの結果から得られた化合物が、化12に示す分子構造のアスコルビン酸誘導体である2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェートであることを確認した。
Figure 0004190539
[アスコルビン酸誘導体の製造例7]
実施例6において、2−ヘプチルウンデカノールをオキシ塩化リンに対して2.0モル比用いたこと以外は実施例6と全く同様の方法で化合物を得て、これを赤外線吸収スペクトル(IR)および核磁気構造スペクトル(H−NMR、13C−NMR)によって同定し、これらの結果(ピークの位置と対応する基または炭素原子)から所期した分子構造のアスコルビン酸誘導体である2−ビス(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート(純度91.1%)であることを確認した。その収率は20.1%(対L−アスコルビン酸)であった。
[アスコルビン酸誘導体の製造例8]
2−[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェートのナトリウム塩を以下の方法で製造した。
窒素置換下、トルエン2000mLに上記の5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸249.5g(1.0モル)を仕込み、室温でトリエチルアミン202.4gを滴下し、1時間攪拌する。その後、−10℃に冷却し、上記の[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]ジクロロホスフェートのトルエン溶液1003.9g(0.9モル)を1時間かけて滴下し、同温度で14時間攪拌する。得られた反応マスに6.7%の塩酸水溶液12312gを加え、35℃で4時間加水分解を行い、トルエン層を10%塩酸/7.1%塩化ナトリウム水溶液1000gで2回洗浄した後、更に20%塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄した。
そして、トルエン層に30%NaOH水溶液を加え、pHを7に調整する。分液後の水層にエタノールを加え、減圧濃縮により水及びエタノールを留去し、析出した結晶を濾過、乾燥し、344.9gの2−[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェート−ナトリウム塩(純度92.3%)を得た。その収率は60.0%(対L−アスコルビン酸)であった。
得られた化合物の分子構造を赤外線吸収スペクトル(IR)および核磁気構造スペクトル(H−NMR、13C−NMR)によって同定し、所期した分子構造のアスコルビン酸誘導体である2−[2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル]−L−アスコルビルホスフェート−ナトリウム塩であることを確認した。
上述のように製造例1、3、4で得られたアスコルビン酸誘導体を有効成分にして、以下の表13に示す配合割合で実施例8〜12の化粧料組成物(化粧水)を調製し、美白効果の判定を行なった。
Figure 0004190539
[美白効果の判定]
シミ、ソバカスや色黒等の悩みを持つ被験者を一群20名とし、各化粧料を毎日、朝と夜、3ヶ月間塗布使用させ、3ヶ月後に累積塗布効果を以下の判定基準により自己判定させ、さらに判定結果を以下の基準で評価し、表14に示した。
著効:色素沈着がほとんど目立たなくなった。
有効:薄くなった。
やや有効:やや薄くなった。
無効:変化なし。
[評価]
◎:被験者のうち著効、有効の示す割合(有効率)が80%以上。
○:被験者のうち著効、有効の示す割合(有効率)が60%以上80%未満。
△:被験者のうち著効、有効の示す割合(有効率)が40%以上60%未満。
×:被験者のうち著効、有効の示す割合(有効率)が40%未満。
Figure 0004190539
表14の結果からも明らかなように、所定量(0.05重量%以上)のL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルを配合した実施例では、少なくとも40%以上、60%または80%の被験者が著効または有効を実感しており、L−アスコルビン酸本来の皮膚の美白に有用な生理活性を発揮できる美白化粧料であることが確認できた。
以下に、所定のL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルを有効成分とする実施例として、化粧料の代表的な処方例を示す。各行右端の数値は配合割合(重量%)である。
(ゲル状クリーム)
2−(2−ヘプチルウンデシル)−L−アスコルビルホスフェート 5.0
グリセリン 10.0
エタノール 5.0
水酸化ナトリウム 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.8
香料 適量
防腐剤 適量
精製水 残余
(乳液)
2−(2−ヘキシルデシル)−L−アスコルビルホスフェート 10.0
1,3−ブチレングリコール 10.0
カルボキシビニルポリマー 0.3
スクワラン 5.0
セタノール 0.8
L−アルギニン 0.3
香料 適量
防腐剤 適量
精製水 残余
(クリーム)
2−ビス(2−オクチルドデシル)−L−アスコルビルホスフェート 10.0
1,3−ブチレングリコール 10.0
カルボキシビニルポリマー 0.3
スクワラン 5.0
セタノール 2.0
ミツロウ 3.0
L−アルギニン 0.3
香料 適量
防腐剤 適量
精製水 残余

Claims (8)

  1. 下記の化1の式で表わされ、リン酸エステル部が分岐したアルキル基を有するL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルまたはその塩からなるアスコルビン酸誘導体。
    Figure 0004190539
    (式中、R、Rは、水素(H)または分枝を有する炭素数3〜30のアルキル基を表わす。ただし、R=R=水素(H)である場合を除く。)
  2. 分枝したアルキル基が、2−ヘプチルウンデシル基、2−オクチルデシル基、2−オクチルドデシル基、2−ヘキシルデシル基、2−ヘキシルドデシル基、2−イソヘプチルイソウンデシル基、16−メチルヘプタデシル基または2−(1,3,3−トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル基である請求項1に記載のアスコルビン酸誘導体。
  3. 塩が、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルのナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩またはカルシウム塩である請求項1または2に記載のアスコルビン酸誘導体。
  4. 下記の化2で示される分枝型アルカノールとオキシ塩化リンを反応させて、下記の化3の式で示されるモノアルキルジクロロホスフェートまたは下記の化4の式で示されるジアルキルモノクロロホスフェートを合成し、これを別途L−アスコルビン酸とアセトンを反応させて得た5,6−O−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸と反応させ、その後に酸加水分解することからなる請求項1〜3のいずれかに記載のアスコルビン酸誘導体の製造方法。
    Figure 0004190539
    (式中、Rは分枝を有する炭素数3〜30のアルキル基を示す。)
    Figure 0004190539
    (式中、Rは分枝を有する炭素数3〜30のアルキル基を示す。)
    Figure 0004190539
    (式中、R、Rは、水素(H)または分枝を有する炭素数3〜30のアルキル基を表わす。ただし、R=R=水素(H)である場合を除く。)
  5. 請求項1に記載のアスコルビン酸誘導体を含有する美白化粧料。
  6. 分枝したアルキル基が、2−ヘプチルウンデシル基、2−オクチルデシル基、2−オクチルドデシル基、2−ヘキシルデシル基、2−ヘキシルドデシル基、2−イソヘプチルイソウンデシル基、16−メチルヘプタデシル基または2−(1,3,3トリメチル−n−ブチル)−5,7,7−トリメチル−n−オクチル基である請求項5に記載の美白化粧料。
  7. リン酸エステル部が分岐したアルキル基を有するL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルまたはその塩の含有量が、0.05〜80重量%である請求項5または6に記載の美白化粧料。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載された美白化粧料からなり、pH4.0〜9.0に調整されている美白化粧料。
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