JPH0228189A - アスコルビン酸リン酸エステル誘導体およびその製造法 - Google Patents

アスコルビン酸リン酸エステル誘導体およびその製造法

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JPH0228189A
JPH0228189A JP1086098A JP8609889A JPH0228189A JP H0228189 A JPH0228189 A JP H0228189A JP 1086098 A JP1086098 A JP 1086098A JP 8609889 A JP8609889 A JP 8609889A JP H0228189 A JPH0228189 A JP H0228189A
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JP1086098A
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English (en)
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Kaneyoshi Katou
加藤 金芳
Norio Shimamoto
嶋本 典夫
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アスコルビン酸リン酸エステル誘導体および
その製造法に関する。
従来の技術 成人に多い心臓、脳、腎臓、肝臓などの病気は、基礎病
変として虚血状態によって引き起こされる細胞や組織の
障害と死が主因であり、血流停止によるエネルギー源の
供給が途絶えることにある。
例えば虚血性心疾患、脳虚血障害、虚血性腎障害[幕面
性消化器系潰瘍などは高度文明社会と高齢化r」:会の
進展に伴い、り忠実の上昇と共に先進国における死亡の
主因となって来ている。
最近、虚血下の組織における病変の進展、すなわち、細
胞機能の低下、障害、細胞の破壊、壊死などに活性酸素
種あるいは活性有機ラジカル種が大きな役割を占めてい
ることが明らかにされて来たC1. Fr1dovic
h、 アニュアル・レビュー・オブ・ファーマコロ/−
・アンド・l−t−7コロシー(Annual  Re
view  of  Pharmacologyand
Toxicology )、23,239(1983)
; J、 MMcCord  ザ・ニューイングランド
・ジャーナル・オブ・メディンン(The  New 
 England  Journalor  Medi
cine)、312i59(1985); K、 P。
Burton、 J、 M、 McCord、 and
  G、 Ghai、 アメリカン・ジャーナル・オブ
・フィンオロジー(American  Journa
l  of’  Physiology)、 246ト
1776(1984))。
生体における活性酸素種あるいは活性有機ラジカル種と
してはスーパーオキサイド(o;)、水酸化ラジカル(
・○H)2−重項酸素(’02)、過酸化ラジカル(R
OO・)などが考えられている。とりわけO;の生体内
における生成とこれに引き続いて起こる活性酸素種の細
胞または組織傷害との関係は重大な意味を含んでいる。
特に、虚血病変部位における虚血再潅流あるいは虚血後
の組織傷害の本質的な要因としてO:の過剰な生成は重
大な意味をちっていると考えられる。
虚血再潅流あるいは虚血後の組織傷害の保護あるいは改
善にO7を効果的にまたは特異的に消去するスーパーオ
キサイド・ディスムテース(superoxide  
dismutase)の作用が効果的であることが知ら
れているCD、 N、 Granger、 G、 Ru
tiliand  J、 M、 McCord  ガス
トロエンテロロジ−(Gastroenterolog
y)、 81 、22 (1981)) oまた、アス
コルビン酸、α−トコフェロール、/スティン、還元型
グルタチオンなどの化合物はフリーラジカルの消去作用
を有し、これら化合物は、ある疾病状態においてフリー
ラジカルが関与スると予想される組織傷害を予防するこ
とができるとされているC 1. Fr1dovich
、サイエンス(Science)。
1升1,875(1978))。さらに鉄キレート作用
を持つデスフェリオキサミンも活性酸素種による組織傷
害を抑制することが知られている。
本発明者らは、既にアスコルビン酸の2−〇アルキルエ
ーテルがその活性酸素種消去作用に基つき、循環器系機
能障害治療効果を有することを明らかにしている(EP
−A2−0 202589公開明細書〕。
発明が解決しようとする課題 一方、活性酸素種によって引き起こされる急性の疾二の
を治療するためには、水溶性に富み、注射削として非経
口的に投与可能な物理的・化学的性状を有する薬剤の開
発が強く望まれている。
本発明者らは、これらの性状を併せもつ化合物を求め検
討を重ね、ある種のアスコルビン酸リン酸エステル誘導
体が優れた特性を有することを見い出し、さらなる研究
により本発明を完成した。
課題を解決するための手段 本発明は、−役人 〔式中、R+は水素、カルボン酸ア/ルまたは置換基を
何していてもよいカルバモイルを、Rは置換基を何して
いてもよい脂肪族炭化水素基または置換基を有していて
もよい脂環式炭化水素基を示す〕で表わされる化合物ま
たはその塩、および一般式%式% 〔式中、R2は水酸基の保護基、カルボン酸ア/ルまた
は置換基を有していてもよいカルバモイルを、Zlおよ
びZ′はそれぞれ水素または水酸基の保護基を示す〕で
表わされる化合物と一般式%式% 〔式中、Rは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素
基または置換基を膏していてもよい脂環式炭化水素基を
、Xはノ・ロゲンを示す〕とを反応させ、次いで加水分
解反応に付すことを特徴とする上記化合物およびその塩
の製造法を提供するものである。
上記一般式において、Rて表される置換基を有していて
もよい脂肪族炭化水素基として、炭素数1−30の非環
式炭化水素が挙げられ、これらは1〜4個の独立または
共役する二重結合または三重結合を有していてもよく、
すなわちアルキル。
アルケニルアルキニルのいずれであってもよい。
またこれらは直鎖状または分枝状のいずれでもよく、ア
ルケニルの場合、その二重結合はシス、トランスのいず
れの結合様式でもよい。
脂肪族炭化水素として、なかでもアルキル基として炭素
数1ないし22のものが好ましく、さらに炭素数9ない
し22のものが好ましく、とりわけ炭素数14ないし2
2のものが好ましい。
これらの例として、たとえばメチル、エチル、プロピル
イソプロピル、ブーチル、イソブチル、ペンチル、ヘキ
ンル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル。
ウンデ/ル、ドデシル、トリデンル、テトラデシル。
ベンタデ/ル、ヘキサデンル、ヘプタデシル、オクタデ
ンル、ノナデシル、エイコシル、ヘネイコシルトコ′シ
ルなとが挙げられる。
上記の置換基を有している場合の直鎖状または分枝状の
アルキル基におけるメチレン基の数は、■ないし21の
ものが好ましい。
アルケニルとしては炭素数5ないし24のものが好まし
く、これらの例として、ントロ不すルオレイル、リルル
、リルイル、エライジル、エルカニルなどが挙げられる
上記脂肪族炭化水素基の置換基としては、たとえば置換
基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよ
いアミ7基、置換基を有していてもよいカルボキシル基
、置換基を有していてもよいアミノカルボニル基、置換
基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有し
ていてもよいアリール基、置換基を有していてもよいキ
メイル基、置換基を有していてもよいクロマン−2−イ
ル基などが挙げられる。
これらの脂肪族炭化水素基の置換基のうち、炭素数1〜
20のアルキル基で置換された水酸基。
1〜3のハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)
C1−3アルコキシ+ CI−!Iアルキルなどで置換
されていてもよいフェニル、1〜3のC+−aアルコキ
シもしくは(および)C+−Sのアルキルで置換されて
いてもよいキノイル(2,3−ジメトキシ−5−メチル
−1,4−ベンゾキノン−6−イルなど)CI−1アル
牛ル+Cl−3アルコ牛シ、ヒドロキン、フェニルなど
で置換されていてもよいクロマン−2イル(2,5,7
,8−テトラメチル−6−ヒドロキ/クロマン−2−イ
ルなと)なとかとりわけ好ましい。
Rで表わされる置換基を有していてもよい脂環式炭化水
素基としては、例えば炭素数3〜7の単環式炭化水素(
シクロプロピル、ンクロブチル、シクロヘキシル、シク
ロペンチルなど)や3〜6Mff1基が2〜5環縮合し
た縮合多環式炭化水素(テトラヒドロインダニル、テト
ラヒドロテトラニル、コレスタニール、アルドスタニル
、プレグニル、エルゴスタニールなど)などが挙げられ
る。これらの脂環式炭化水素基は1〜5個の独立もしく
は共役する二重結合または三重結合を有していてもよく
、また1〜5個の置換基、例えば1〜3個の01−5の
アルコキシル基、Cl−3のアルコキシカルボニル基、
水酸基、ハロゲン、直鎖状もしくは分枝状のCl−1゜
のアルキル、アルケニルまたはアルキニル基(メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ビニル、エチニルな
ど)を有していてもよい。
上記一般式においてR+およびR2で表わされるカルボ
ン酸ア/ルとしては、炭素数1ないし22の直鎖または
分枝の脂肪酸、置換されていてもよい安息香酸、置換さ
れていてもよいフェニル酢酸ジカルボン酸などのカルボ
ン酸から導かれるデシルが挙げられる。
該脂肪酸としては、たとえばギ酸、酢酸、プロピオン酸
、吉草酸、酪酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸
、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、ト
リデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサ
デカン酸、ヘプタデカン酸、オクタテ゛ノ3ン酸(ステ
アリン酸)、、/ナデカン酸、エイコ酸イソプロピオン
酸などCl−20脂肪酸が挙げられる。
、iり置換されていてもよい安息香酸の置換基としては
、たとえばC+−,+のアルキル+ CI−3のアルコ
キ7、メチし・ンジオキン、ハロゲンなどが挙げられる
該置換されていてちJ二いフェニル酢酸の置換基として
は、を二とえばCl −3のアルキルコキノ、メチレン
ンオキ/,ハロゲンなどが挙げられる。
ジカルボン酸から導かれるアンル基としては、C I−
3フルキルモ/エステルr木のものが挙(デられる。該
ジカルボン酸の例としては、たとえばマロ/酸,コハク
酸,グルタル酸,アジピン酸などが挙げられる。
R1およびR2としてのカルバモイルの置換基としては
、モノまたはジ置換されていてもよいC I−、。のア
ルキル基またはモ/フヱニル基が挙げられる。J C 
B− t oのアルキルとしては、たとえばメチルエチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル。
イソブチル、ベンナル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル
/ニルデ/ル,ウンデンル,ドデ/ル,トリデ/ルテ(
・ラデンル,ベンタデ/ル,ヘキサデ/ル。
ヘブタデンルすクタデンル,/ナデ/ル,エイコンルへ
不イコンル,トコシルなどが挙ケラレル。
化合物(I)が塩を形成する化合物である場合は、塩を
形成させてもよく、塩基としては、たとえばすトリウム
、カリウムなどのアルカリ金属塩、カル/ウム,マグネ
シウムなどのアルカリ土類金属さらにアンモニウム塩な
どが挙げられる。
化合物(IT)においてR ’, Z ’およびZ′で
表わされる水酸基の保護基として、たとえばそれぞれC
 I−3アルフキシーC 、−、アルキル基(メトキ/
メチルエトキシメチルなど)やR1とZlとでインプロ
ピリデン、/クロヘキシリデンなどのケタールまたはベ
ンジリデンなどのアセタールを形成する保護基が挙げら
れる。
化合物(1’ff)におけるXとしてのハロゲンとして
は、塩素,臭素などが挙げられる。
化合物(1)は上記したとおり、化合物(II)と化合
物(III)とを反応させ、次いで加水分解反応に付す
ことにより製造できる。
化合物([1)と化合物(III)との反応は、溶媒と
して、たとえば芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエ
ンなど)、エーテル類(例,ジエチルエーテル、ジイソ
フロビルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランな
ど)、エステルFA(例、酢酸エチルなど)。
ハロゲン化炭化水素(例、メチレンクロリド、クロロホ
ルムなど)、ジメチルホルムアミドなどまたはこれらの
混合物を用いて行なわれ、反応温度は約−10〜50°
Cの範囲であり、反応時間は約1〜10時間である。化
合物([1)は、通常化合物(II):こ村しモル比で
l O〜1.5ffi用いる。
上記,La工程における加水分解反応は、たとえば、塩
酸,硫酸,リン酸,酢酸,p−トルエンスルホン酸,メ
タンスルホノ酸,カンファースルホン酸などの酸性触媒
の存在下に水とメタノール、エタノール、ノオキサン,
テトラヒドロフラン、■,2−ジメトキシエタンなどの
混合溶媒中、約lO〜80’C昌12範囲で約1〜2時
間行うことによって完了する。
上記反応により、通常R ”、 Z ’およびZlとじ
て存在する不必要な水酸基の保護基ならびに残存するX
としてのハロゲンが一度に除去される。
化合物(1)の製造法について、さらに具体的に説明す
る。
アスコルビン酸を原料として使用する場合は、まずアス
コルビン酸をアセタール化またはケタール化スる。この
反応は、アスコルビン酸に、アセトン、ベンズアルデヒ
ド、ンクロヘキサノンなどのケトンまたはアルデヒドを
反応させる。反応は無溶媒もしくはテトラヒドロフラン
、クロロホルムジエチルエーテル、ジクロルメタン、ジ
クロルエタンなどの溶液中でおこなわれる。反応l晶度
は、室温ないし60°Cで、酸性触媒存在下に行われる
触媒としては、アセチルクロリド、硫酸,p−)ルエン
スルホン酸,カンファースルホン酸などが挙げられる。
反応時間は1〜24時間である。
このようにして得られるアスコルビン酸のアセタールま
たはケタール誘導体はそのものとして直ちに2位水酸基
のリン酸エステル化により化合物(1)に導くことら出
来るが、さらに3位水酸基を(早護してもよい。3位水
酸基の保護はクロロメチルメチルエーテル、クロロメチ
ルエチルエーテルなどを7メチルホルムアミド ジメチ
ルスルホキサイド(DMS○)、ヘキサメチルホスホル
アミドテトラヒドロフランのいずれか単独または混合溶
媒中、無代塩基、たとえば炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化すトリウムなどの存在下に反応させる。反応
温度はO′Cないし40°C(好ましくは約25°C)
で行われ、1ないし18時間で反応は終了する。
このようにして3位、5位および6位の水酸基の保護さ
れた化合物([1)を得ることもできる。
なお、化合物(III)は、Rとしての脂肪族炭化水素
または脂環式炭化水素のアルコール誘導体を、リン酸モ
ノエステルジハロゲニドなどのリン酸化剤と反応するこ
とにより製造できる。
本リン酸化反応において、用いられる溶媒としては、た
とえば芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエンなど)
、エーテル類(例、ジエチルエーテル。
ノイソプロビルエーテル、ノオキサ/+テトラヒドロフ
ランなど)、エステル類(例、酢酸エチルなど)。
ハロゲン化炭化水素(例、メチレンクロリド、クロロホ
ルムなと)、ジメチルホルムアミドなどおよびこれらの
混合物が挙げられ、反応温度は約−10〜50°Cの範
囲であり、反応時間は1〜10時間である。
本発明化合物(1)およびその塩は、うyh心臓ニオケ
る虚血−再潅流モデルにおいて酸素’7リーラジカルに
よる機能障害を予防および改善する作用を示し、しかも
毒性は極めて低い。したがって本発明化合物(1)およ
びその塩は、哺乳動物(例、マウス、ラット、ウサギ、
イヌ、サル、ヒトなど)における虚血性心臓障害(不整
脈、冠状動脈れん縮、心臓組織の壊死、心筋梗塞など)
、クモ膜下出血障害虚血性脳組織障害(例、脳梗塞、ぼ
け、老人性痴呆症など)、虚血性腎障害、虚血性肝障害
、虚血性消化器障害(例、消化管潰瘍など)などの諸系
環系機能傷害に対して治療および予防・改善剤として用
いることができる。
上記循環系機能傷害予防および治療・改善剤としての使
用の具体例としては、たとえば抗不整脈剤、抗心筋梗塞
剤、抗脳梗塞、ぼけ、老人性痴呆予防剤、クモ膜下出血
後の治療・改善、臓器移植後の予後の改善などの諸循環
系改善剤、腎機能改善剤、ストレス性消化器潰瘍治療剤
などが挙げられる。
本発明化合物(1)は毒性が低く、化合物(I)または
その塩はそれ自体公知の薬理的に許容される担体、賦形
剤、希釈剤などと混合し、自体公知の方法に従って、医
薬組成物〔例、錠剤、カプセル剤(ソフトカプセル、マ
イクロカプセルを含む)、液剤、串刺、注射剤、経鼻剤
〕として経口的もしくは非経口的に安全に投与すること
ができる。
投与量は投与対象、投与経路、症状などによっても異な
るが、上記哺乳動物に経口的に投与する場合、化合物(
[)として通常−同量として約0.1mg/ kg〜5
0 mg/ kg体重、好ましくは約0 、5 mg/
kg〜20 mg/ kg体重を1日1〜3回程度投与
する。
また、非経口的に投与する場合、たとえば串刺としては
化合物(1)として約5 mg/ kg〜]O+ng/
kgをI日lないし2回投与すれば良い。注射剤として
は化合物(1)として約0 、1 mg/ kg〜5 
tag/kgを1日lないし2回投与することが望まし
い。
上記経口製剤、例えば錠剤を製造する際には、結合剤(
例、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチル
プロピルメチルセルロース、マクロゴールなど)、崩壊
剤(例、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシ
ュームナト)、 賦形剤(例、乳糖、デンプンなど)、
滑沢剤(例、ステアリン酸マグネシウム、タルクなど)
などを適宜配合することができる。
また、非経口製剤、例えば注射剤を製造する際には、等
張化剤(例、ブドウ糖、D−ソルビトールD−マンニト
ール、塩化ナトリウムなど)、防腐剤(例、ベンジルア
ルコール、クロロブタノール、パラオキ7安息香酸メチ
ル、パラオキ/安息香酸プロピルなど)、緩衝剤(例、
リン酸緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液など)などを適宜
配合することができる。
以下に、実験例および実施例により本発明をさらに1−
1体的に説明する。
実験例1 ラット脳ホモノエ不−1−における過酸化脂質生成の抑
制作用 (1) 方法 雄性sDう、ト(10−12週令)をベンドパルビター
ル麻酔下に瀉血したのちり:Z組織を摘出した。
脳組織をリン酸緩衝液(pトI74)中ホモジエナイズ
し、5%ホモジェ不一トとして用いた。該ホモジエ不−
1・を37°Cで1時間インキュベートしたのち、Oh
kawaら〔アナリティカル・バイオケミス]゛リ−(
Analytical  Biochemistry)
、 95 + 351(1979))の記載にしたがっ
て過酸化脂質の生成量をチオハルビンール酸(T B 
A )法によす1lll+定した。被験薬物は5%ホモ
ジェネート中にインキュベートする前に最終濃度to−
’Mとなるように添加した。過酸化脂質生成の抑制作用
は溶媒(DMSO)添加群と比較し、%抑制率として表
わした。
(11)結果を表1に示した。
表1に示すように本発明化合物は、過酸化脂質生成を抑
制した。しかも対照のアスコルビン酸2−リン酸エステ
ルには抑制作用は認められなかった。
表  1 実験例2 ラット冠動脈閉鎖−再潅流による心筋梗塞巣に対する縮
小作用についての実験゛ (1)実験方法 Wistar雄性ラット(体重276−330g)を使
ってペンドパルビタール麻酔下に正中にて開胸し、左冠
動脈前下行技(LAD)をその起始部で1時間閉鎖し、
続いて再潅流した。再潅流30〜60分後に開胸し、覚
醒下に保った。24時間後に再び麻酔下にて心臓を摘出
し、その左心室を輪切りにした。トリフェニルテトラ/
リウムクロライド(T T C)を用いて37°Cで1
5分間染色し梗塞巣を秤量した。
薬物は、生理食塩水に溶解したのち、LAD閉鎖30分
後に大腿静脈より5 mg/ kgの用量で投与した。
対照群には生理食塩水のみを投与した。
(11)実験結果 実験結果を表2に示した。本発明の化合物は心筋梗塞巣
を55%縮小したか、APは抑制しなかった。
表  2 11数字は平均値±SEXを表わす。
l\13  アスコルビン酸 2−’)ン酸エステル実
施例1・2−〇−(オクタデシルオキシホスホリル)ア
スコルビン酸 ジナトリウム塩(化合物↓)オクタデン
ルアルコール(5,4g)をトルエン(40d)とピリ
ジン(8〆)の混合溶媒に溶かし、水冷下オキシ塩化リ
ン(6g)のトルエン(60m)溶液に滴下した。反応
液を室温で3時間攪拌した後、析出した結晶をろ別し、
ろ液を減圧濃縮した。
残渣をトルエン(50d)に溶かし、5,6−○イソプ
ロピリデンアスコルビン酸(5,2g)をテトラヒドロ
フラン(looMil)とピリジン(4d)の混合溶媒
に溶かした液に水冷下に滴下した。ついで、そのまま1
時間攪拌後、反応液を減圧濃縮し、残渣をエタノール(
50〆)に溶かし、さらに1規定塩酸(50d)を加え
、50°Cで20分間加熱攪拌した。冷却後減圧濃縮し
、残渣を酢酸エチルに溶かし、水洗、乾燥(MgS O
、)後減圧濃縮した。得られたFll結晶をイソプロピ
ルエーテル/酢酸エチルから再結晶し、2−0−(オク
タデシルオキシホスホリル)アスコルビン酸(5g)を
得た。このものをエタノール(50d)に溶かし、かき
まぜなから、これにナトリウムメチラート(28%メタ
ノール溶液)を滴下し、析出した結晶をろ取し、標記化
合物(5,1g)を白色粉末として得た。
融点〉220°Cで分解。
元素分析値 C24H430@ N a 2 Pとして
 計算値:C,52,17,H,7,84゜実測値:C
,51,92H8,01 赤外吸収スペクトル(KBr)cm−’: 2920.
17331596゜ NMRスペクトル・内部標準;  3−0リメチルノリ
ル)プロパンスルホン酸ナトリウム)(D、O)6 4
、46(IIl、 s)、 3.90(311,m)、
  3.72(211,m)、  1.61(211,
m)、  1.27(3011,s)、 0.88(3
H,m)。
実施例2:2−O−((5,6−シメトキシー3−メチ
ル−1,4−ベンゾキノン−2−イル)デンロキ/ホス
ホリル)アスコルビン酸 2ナトリウム塩(化合物2) 6−(10−ヒドロキシデシル)−2,3−ジメト牛/
−5−メチルー1.4−ベンゾキノン(1,0g)をト
ルエン(7d’)とピリジン(1,5d)の混合溶媒に
溶かし、水冷下すキ/塩化リン(092g)のトルエン
(10d)溶液に滴下した。反応液を室温下、3時間攪
拌したのち、析出した結晶をろ別し、ろ液を減圧〆1縮
した。残?査をトルエン(7d)に溶かし、5.6−0
−イソプロピル−3エトキ/メチルアスコルビン酸(0
,86g)のテトラヒドロフラン(20d)とピリジン
(0,6d)の混合溶液に水冷下滴下した。そのまま1
5時間攪拌後、反応液を減圧濃縮し、残虐をエタノール
(lod)に溶かし、さらにl規定塩酸(10d)を加
え、50°Cで20分間攪拌した。冷却後減圧濃縮し、
残渣を酢酸エチルに溶かし食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネ/ラムにて乾燥後減圧濃縮した。残渣をエタノール
(20d)に溶かし、攪拌しながら水酸化ナトリウムの
エタノール溶液を滴下し、析出した結晶をろ取し、水(
20d)に溶かした。不溶物をろ過したのちl規定塩酸
にてpHを2とし酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し
、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後減圧濃縮した。残渣
を再びエタノール(20d)に溶かし、攪拌しながら水
酸化ナトリウムのエタノール溶液を滴下し、pHを5と
した。析出した結晶をろ取して粉末結晶(70mg)を
得た。
融点:> 185°Cで分解。
NMRスペクトル(δ値): 1.28(16H,i)
、 1.61(2H,m)、  1.99(3H,s)
、 2.44(2H,m)、 3.73(2H,w)。
3、95(6H,s)、 3.1)9(3tl、 m)
、 4.48(IH,brs)。
実施例3:2−〇−(エチルホスホリル)−6−0ステ
アロイルアスコルビン酸 2ナトリウム塩(化合物3) ノクロロリン酸エチル(0,81g)をトルエン(20
7i?)に溶かし、6−○−ステアロイルアスコルビン
酸(2,65g)のテトラヒドロフラン(60d)とピ
リジン(2d)の混合溶液に水冷下滴下した。そのまま
1.5時間攪拌後l規定塩酸(10d)を加えた。酢酸
エチルで抽出し食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥後減圧濃縮した。
残渣をエタノール(30d)に溶かし、攪拌しながら水
酸化ナトリウムのエタノール溶液を滴下して析出した結
晶をろ取して粉末結晶(2,1g)を得た。
融点:> 165°Cで分解 NMRスペクトル(δ値): 0.88(3H,ml 
t、 25(31H,m)、 1.61(211,m)
、 2.41(211,s)、 4.00(2H,m)
4、24(3H,m)、 4.51(fil、 brs
)。
実施例4 実施例1〜3に順じて表3に示す化合7物を製造した。
(以 下 余 白) 発明の効果 本発明の化合物([)は、酸素フリーラジカルによる機
能障害を予防および改善する効果を示し、循環系機能障
害予防・治療剤として用いることができる。
代理人  弁理士  き 1)  弘

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^1は水素、カルボン酸アシルまたは置換基
    を有していてもよいカルバモイルを、Rは置換基を有し
    ていてもよい脂肪族炭化水素基または置換基を有してい
    てもよい脂環式炭化水素基を示す〕で表わされる化合物
    またはその塩。
  2. (2)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^2は水酸基の保護基、カルボン酸アシルま
    たは置換基を有していてもよいカルバモイルを、Z^1
    およびZ^2はそれぞれ水素または水酸基の保護基を示
    す〕で表わされる化合物と一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Rは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素
    基または置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基を
    、Xはハロゲンを示す〕とを反応させ、次いで加水分解
    反応に付すことを特徴とする請求項(1)記載の化合物
    またはその塩の製造法。
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