JPH07206843A - 血管拡張剤 - Google Patents

血管拡張剤

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JPH07206843A
JPH07206843A JP325494A JP325494A JPH07206843A JP H07206843 A JPH07206843 A JP H07206843A JP 325494 A JP325494 A JP 325494A JP 325494 A JP325494 A JP 325494A JP H07206843 A JPH07206843 A JP H07206843A
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JP
Japan
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agent
dialkylphthalide
vasodilator
derivative
hair
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Pending
Application number
JP325494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kitayama
隆 北山
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
Yukio Fukuda
行男 福田
Kimihiko Hori
公彦 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Publication of JPH07206843A publication Critical patent/JPH07206843A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 薬草臭がなく、且つ皮膚や頭皮の血行不良に
起因する種々の疾患の予防・治療剤として有用な血管拡
張剤の提供。 【構成】 一般式(1)で表わされるジアルキルフタリ
ド誘導体、ならびに当該化合物を有効成分として含有す
る血管拡張剤、皮膚外用剤、入浴剤ならびに養毛・育毛
剤。 〔式中、R及びRはそれぞれ直鎖又は分岐のアルキ
ル基を示し、Rは水素、水酸基又は低級アルコキシ基
を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血管拡張剤、更に詳し
くは特定のジアルキルフタリド誘導体を有効成分として
含有する血管拡張剤に関するもので、本発明の血管拡張
剤は、皮膚や頭皮の血行不良に起因する疾患の予防及び
治療効果を有し、特に皮膚外用剤、入浴剤及び養毛・育
毛剤などとして好適に利用され得る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
凍傷、凍蒼、ヒビ、アカギレなどの皮膚疾患や脱毛症な
どの毛髪の疾患は当該部位の血行不良が発症原因あるい
は増悪因子として考えられており、これらの疾患の予防
及び治療には様々な血管拡張剤を配合した外用剤が用い
られている。また、入浴時の温まり効果及び保温効果を
高めるために血管拡張作用を有する生薬類を配合した入
浴剤が知られている。
【0003】また、フタリド類が血管拡張作用を有する
ことは知られており、入浴剤(特開平2−167216
号公報参照)、育毛剤(特開平3−135907号公報
参照)、皮膚化粧料(特開平4−69314号公報参
照)、皮膚の血行不良に起因する疾患の治療剤(特開平
4−210634号公報参照)などへの使用が検討され
ている。しかしながら、従来使用されているフタリド類
は、特異な薬草臭(フタリド臭)を有することから、配
合濃度に制限があるなどの問題点があり、これらを解決
した優れた皮膚血行促進作用を有する薬剤の開発が望ま
れていた。
【0004】従って、本発明の目的は、薬草臭がなく、
且つ皮膚や頭皮の血行不良に起因する種々の疾患の予防
・治療剤として有用な血管拡張剤を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、特定のジアルキルフタ
リド誘導体が、薬草臭の全くしない化合物群であるとと
もに、優れた末梢血管拡張作用を有し、種々の皮膚疾患
の治療剤として有用であることを見いだし、本発明を完
成した。
【0006】即ち、本発明は、下記〔化3〕の一般式
(1)(前記〔化1〕の一般式(1)と同じ)で表わさ
れるジアルキルフタリド誘導体を有効成分として含有す
る血管拡張剤を提供するものである。
【0007】
【化3】
【0008】以下、本発明の血管拡張剤について詳述す
る。本発明の血管拡張剤の有効成分である「前記一般式
(1)で表わされるジアルキルフタリド誘導体」におい
て、一般式(1)中のR1 で示されるアルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル
基、オクチル基、イソオクチル基、デシル基、ウンデシ
ル基、ヘキサデシル基などが挙げられ、R2 で示される
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、ブチ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、イソオクチル基、デシ
ル基、ウンデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基
などが挙げられ、また、R3 で示される低級アルコキシ
基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基などが挙げ
られる。
【0009】上記ジアルキルフタリド誘導体としては、
前記一般式(1)中のR1 が炭素数1〜4のアルキル基
で且つR2 が炭素数6〜18のアルキル基である化合
物、特にR1 がメチル基又はエチル基で且つR2 が炭素
数6〜10のアルキル基である化合物が好ましく、これ
らの中でもメチルオクチルフタリドが最も好ましい。上
記ジアルキルフタリド誘導体のうち、下記〔化4〕の一
般式(2)(前記〔化2〕の一般式(2)と同じ)で表
わされる化合物は、新規化合物である。
【0010】
【化4】
【0011】上記ジアルキルフタリド誘導体は、以下に
示す方法に従って合成することができる。例えば、下記
〔化5〕の反応式に示すように無水フタル酸とグリニャ
ール試薬を反応させることにより、一般式(3)のジア
ルキルフタリド誘導体を得ることができ、また、下記
〔化6〕の反応式に示すようにアシル安息香酸とグリニ
ャール試薬を反応させることにより、一般式(4)のジ
アルキルフタリド誘導体を得ることができる。
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】本発明の血管拡張剤は、上記ジアルキルフ
タリド誘導体を、単独又は二種類以上組み合わせて含有
することができる。上記ジアルキルフタリド誘導体の含
有量は、特に制限されるものではなく、本発明の血管拡
張剤の剤型や投与方法などに応じて適宜決定することが
できる。尚、上記ジアルキルフタリド誘導体をマウス及
びモルモットの皮膚に塗布しても何ら異常は認められ
ず、またマウスに500mg/kg経口投与しても死亡例は
認められなかった。
【0015】本発明の血管拡張剤は、経口、非経口のい
ずれの方法によっても投与することが可能であり、ま
た、本発明の血管拡張剤は、各種の剤型、例えば散剤、
顆粒剤、錠剤、糖衣錠、カプセル剤などの経口投与剤、
軟膏、クリーム剤、ゲル剤、液剤、ローション剤、パッ
ク剤、入浴剤などの皮膚外用剤、注射剤などとすること
ができる。
【0016】上記製剤化は常法に従って行えばよい。例
えば、本発明の血管拡張剤を経口投与剤とする場合に
は、上記ジアルキルフタリド誘導体に賦形剤、増量剤、
結合剤、湿潤化剤、崩壊剤、界面活性剤、潤沢剤、分散
剤、緩衝剤、保存剤、矯味剤、香料及び被覆剤等を適宜
組み合わせて常法により製剤化すればよい。
【0017】上記経口投与剤における上記ジアルキルフ
タリド誘導体の含有量は、該経口投与剤全量中に好まし
くは0.001〜20重量%、より好ましくは0.1〜
5重量%である。また、上記経口投与剤の投与量は、症
状、投与ルートなどによっても異なるが、一般的に成人
において、上記ジアルキルフタリド誘導体として50μ
g/日〜500mg/日を通常1日3〜4回に分けて投与
するのが好適である。
【0018】また、本発明の血管拡張剤を皮膚外用剤と
する場合には、上記ジアルキルフタリド誘導体を種々の
基剤に分散させて常法により製剤化すればよく、かかる
基剤としては、ワセリン、流動パラフィン、ミリスチン
酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシルなどの
高級脂肪酸エステル、スクワラン、ラノリン、セタノー
ルなどの高級アルコール、シリコーン油、動植物油脂な
どの油脂性基剤、エタノールなどの低級アルコール類、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどの
多価アルコール類、α−モノグリセリルエーテル、レシ
チン、ソルビタン脂肪酸エステル、デキストリン脂肪酸
エステル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸金属塩、硫酸
マグネシウムなどの乳化又は乳化安定剤、芳香剤、防腐
剤、色素、増粘剤、酸化防止剤、紫外線防御剤、創傷治
癒剤、抗炎症剤、保湿剤などの各種薬効剤、水などが挙
げられる。
【0019】上記皮膚外用剤における上記ジアルキルフ
タリド誘導体の含有量は、該皮膚外用剤全量中に好まし
くは0.001〜50重量%、より好ましくは0.01
〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%であ
る。また、上記皮膚外用剤の用量は、クリーム状や軟膏
状の製剤の場合では皮膚面1cm2 当たり1〜20mgとす
るのが好ましく、液状の製剤の場合では皮膚面1cm 2
たり1〜10mgとするのが好ましい。
【0020】また、本発明の血管拡張剤は、皮膚外用剤
とする場合、上記ジアルキルフタリド誘導体を分散させ
る基剤として入浴剤に通常用いられている基剤を用いて
製剤化することにより、入浴剤とすることができる。上
記入浴剤における上記ジアルキルフタリド誘導体の含有
量は、浴湯中の上記ジアルキルフタリド誘導体の濃度が
0.03〜55ppm、特に0.3〜15ppmになる
ようにするのが好ましい。
【0021】また、上記入浴剤には、炭酸ガス又は炭酸
ガス発生物質を配合し、使用時のpHが弱酸性になるよ
うにするのが好ましい。炭酸ガスを配合する場合は、入
浴剤を密封容器に充填し、1気圧以上で炭酸ガスを吹き
込み注入することにより調製される。また、上記炭酸ガ
ス発生物質としては、炭酸塩と酸とを組み合わせたもの
が好ましく、かかる炭酸塩としては、例えば炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸カリウム、
炭酸水素アンモニウム塩、炭酸アンモニウム塩、セスキ
炭酸アンモニウム塩などが挙げられ、これらは単独又は
2種以上を組み合わせて使用できる。また、上記酸とし
ては、有機酸及び無機酸の何れも使用できるが、水溶性
で固体のものが好ましく、就中コハク酸、アジピン酸な
どの脂肪族ジカルボン酸、フマル酸、リン酸及びこれら
の酸性塩が特に好ましい。炭酸塩及び酸の配合量は、全
組成に対し、炭酸塩は5〜80重量%、特に10〜50
重量%、酸は10〜80重量%、特に15〜50重量%
が好ましい。また、上記入浴剤は、その0.01重量%
水溶液が弱酸性となるものであることが好ましく、具体
的にはpH4.0〜7.0、特にpH6.0〜6.7に
なるものであることが好ましい。
【0022】また、上記入浴剤は、粉末、顆粒、結晶、
錠剤など、適宜な剤型とすることができ、剤型に応じ
て、上記入浴剤には、浴用剤として用いられる各種の成
分、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アン
モニウム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸
鉄、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、セスキ炭酸ナトリウム、イオ
ウ、硫化ナトリウム、硫化カリウム、リン酸ナトリウ
ム、ポリリン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなどの
無機塩、生薬、酵素、エモリエント剤、保湿剤、香料、
色素、界面活性剤などを適宜配合することができる。
【0023】また、本発明の血管拡張剤は、上記ジアル
キルフタリド誘導体を、養毛・育毛剤の基剤として通常
用いられている基剤に分散させて製剤化することによ
り、養毛・育毛剤とすることもできる。
【0024】上記養毛・育毛剤は、外用剤とするのが好
ましく、その形状は、特に制限されないが、特に、軟
膏、ローション、リキッド、トニック、スプレー、懸濁
液、クリーム、乳剤などの塗布剤とするのが好ましい。
上記養毛・育毛剤の製剤化は、通常の方法により行うこ
とができ、剤型などに応じて、上記ジアルキルフタリド
誘導体以外に、蒸留水、エタノールなどの低級アルコー
ル類、セタノール類の高級アルコール類、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどの多価アル
コール類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロースなどのセルロース類、動物性、植物性
及び合成油脂成分、ワセリン、ロウ、シリコーン、界面
活性剤などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合
することができる。また、上記養毛・育毛剤には、上記
ジアルキルフタリド誘導体以外の皮膚末梢血管拡張剤、
抗炎症剤、殺菌剤、細胞賦活剤、皮脂分泌抑制剤、清涼
剤、ムコ多糖類、ホルモン類、核酸類、アミノ酸類、ビ
タミン類などを必要に応じて適宜配合することもでき
る。
【0025】上記養毛・育毛剤における上記ジアルキル
フタリド誘導体の含有量は、剤型などによって異なる
が、例えば、上記外用剤の場合では該外用剤全量中に好
ましくは0.001〜10重量%、より好ましくは0.
1〜5重量%である。また、上記養毛・育毛剤の用量
は、上記外用剤の場合では0.01mg/日〜2g/日を
通常1日1回〜数回に分けて塗布又は噴霧するのが好ま
しい。
【0026】
【作用】本発明の血管拡張剤に含まれる上記ジアルキル
フタリド誘導体は、優れた末梢血管拡張作用、特に皮膚
の血流を改善する作用を有する。
【0027】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0028】合成例1 前記一般式(1)で表わされるジアルキルフタリド誘導
体において、一般式(1)中のR1 、R 2及びR3 がそ
れぞれ下記〔表1〕に示すものであるジアルキルフタリ
ド誘導体No.1〜9を下記(1)〜(9)の通りそれ
ぞれ合成した。
【0029】
【表1】
【0030】(1)3,3−ジメチルフタリド(No.
1)の合成 窒素雰囲気下、500m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム3.78g(155mmol)に乾燥ジエ
チルエーテルを20ml加えた。室温で乾燥ジエチルエー
テル20ml中のヨウ化メチル21.1g(148mmol)
を30分間で滴下し、室温で30分間攪拌後、乾燥TH
F80ml中の無水フタル酸10.0g(67.5mmol)
を40分間で滴下した。この溶液を60℃で1.5時間
攪拌した後、室温で濃塩酸を40ml加え、100℃で2
時間攪拌した。この反応溶液を水150mlに注いだ後、
有機相を分離後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用い、展開液にヘキサン/酢酸エチル(20/
3)を使用し、3,3−ジメチルフタリドを6.3g
(収率57.5%)得た。得られた化合物の物理化学的
性質は次の通りであった。 ・薄黄色結晶 ・融点:63.7〜65.1℃ ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:1.67(s,6
H)、7.41(dd,1H,J=7.5,0.7H
z)、7.51(ddd,1H,J=7.5、7.5、
0.7Hz)、7.67(ddd,1H,J=7.5、
7.5、0.9Hz)、7.87(dd,1H,J=
7.5、0.9Hz) ・IR(KBr):2988、1746、1608、1
468、1284cm-1
【0031】(2)3,3−ジオクチルフタリド(N
o.2)の合成 窒素雰囲気下、500m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム3.78g(155mmol)に乾燥TH
Fを20ml加えた。室温で乾燥THF20ml中の臭化オ
クチル28.7g(148mmol)を30分間で滴下し、
室温で30分間攪拌後、乾燥THF80ml中の無水フタ
ル酸10.0g(67.5mmol)を40分間で滴下し
た。この溶液を60℃で1.5時間攪拌した後、室温で
濃塩酸を40ml加え、100℃で2時間攪拌した。この
反応溶液を水150mlに注いだ後、有機相を分離後、酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、展開
液にヘキサン/酢酸エチル(10/1)を使用し、3,
3−ジオクチルフタリドを15.2g(収率62.8
%)得た。得られた化合物の物理化学的性質は次の通り
であった。 ・薄黄色結晶 ・融点:59.6〜60.8℃ ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:0.85(t,6H,
J=6.8Hz)、1.07〜1.25(br,24
H)、1.77〜2.10(m,4H)、7.32(d
d,1H,J=7.5、0.7Hz)、7.49(dd
d,1H,J=7.5、7.4,1.0Hz)、7.6
5(ddd,1H,J=7.5、7.4,1.3H
z)、7.86(dd,1H,J=7.5、1.0H
z) ・IR(KBr):2920、1736、1614、1
460、1284cm-1
【0032】(3)3,3−ジヘキサデシルフタリド
(No.3)の合成 窒素雰囲気下、300m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム1.89g(77.6mmol)に乾燥T
HFを20ml加えた。室温で乾燥THF20ml中の臭化
ヘキサデシル22.8g(74.2mmol)を30分間で
滴下し、室温で30分間攪拌後、乾燥THF80ml中の
無水フタル酸5.0g(33.7mmol)を40分間で滴
下した。この溶液を60℃で1時間攪拌した後、室温で
濃塩酸を40ml加え、100℃で2時間攪拌した。この
反応溶液を水150mlに注いだ後、飽和食塩水で洗浄後
濾過することにより、3,3−ジヘキサデシルフタリド
を15.4g(収率78.4%)得た。得られた化合物
の物理化学的性質は次の通りであった。 ・薄黄色結晶 ・融点:84.3〜85.4℃ ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:0.88(t,6H,
J=6.8Hz)、1.18〜1.35(br,36
H)、1.66〜2.05(m,4H)、7.36(d
d,1H,J=7.5、0.7Hz)、7.49(dd
d,1H,J=7.5、7.4,0.9Hz)、7.6
8(ddd,1H,J=7.5、7.4,1.1H
z)、7.83(dd,1H,J=7.5、0.8H
z) ・IR(KBr):2912、1742、1464、1
284cm-1
【0033】(4)3−メチル−3−エチルフタリド
(No.4)の合成 窒素雰囲気下、100m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム0.34g(14.0mmol)に乾燥T
HFを5ml加えた。室温で乾燥THF10ml中の臭化エ
チル1.46g(13.4mmol)を10分間で滴下し、
室温で10分間攪拌後、乾燥THF10ml中のo−アセ
チル安息香酸1.0g(6.09mmol)を10分間で滴
下した。この溶液を60℃で1.5時間攪拌した後、室
温で濃塩酸を10ml加え、100℃で2時間攪拌した。
この反応溶液を水150mlに注いだ後、有機相を分離
後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
い、展開液にヘキサン/酢酸エチル(3/1)を使用
し、3−メチル−3−エチルフタリドを0.86g(収
率80.1%)得た。得られた化合物の物理化学的性質
は次の通りであった。 ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:0.77(dt,3
H,J=7.4,1.5Hz)、1.65(ds,3
H,J=1.5Hz)、1.83〜2.19(m,2
H)、7.38(dd,1H,J=7.5、0.8H
z)、7.52(ddd,1H,J=7.5、7.4,
0.8Hz)、7.68(ddd,1H,J=7.5、
7.4,1.1Hz)、7.88(dd,1H,J=
7.5、0.8Hz) ・IR(neat):2936、1740、1600、
1460、1286cm -1
【0034】(5)3−メチル−3−ヘキシルフタリド
(No.5)の合成 窒素雰囲気下、200m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム1.70g(69.9mmol)に乾燥T
HFを20ml加えた。室温で乾燥THF20ml中の臭化
ヘキシル11.1g(67.0mmol)を10分間で滴下
し、室温で10分間攪拌後、乾燥THF30ml中のo−
アセチル安息香酸5.0g(30.5mmol)を10分間
で滴下した。この溶液を60℃で2時間攪拌した後、室
温で濃塩酸を20ml加え、100℃で1時間攪拌した。
この反応溶液を水150mlに注いだ後、有機相を分離
後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、濃縮し
た。副生成物として生じるヘキサノールを減圧蒸留で除
き、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
い、展開液にヘキサン/酢酸エチル(30/1)を使用
し、3−メチル−3−ヘキシルフタリドを5.70g
(収率80.4%)得た。得られた化合物の物理化学的
性質は次の通りであった。 ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:0.83(t,3H,
J=6.9Hz)、1.19〜1.33(br,8
H)、1.64(s,3H)、1.74〜2.11
(m,2H)、7.37(dd,1H,J=7.5、
1.0Hz)、7.50(ddd,1H,J=7.5、
7.5,1.0Hz)、7.67(ddd,1H,J=
7.5、7.5,1.0Hz)、7.67(ddd,1
H,J=7.5、7.5,1.0Hz)、7.87(d
d,1H,J=7.5、1.0Hz) ・IR(neat):2936、1768、1618、
1470、1380cm -1
【0035】(6)3−メチル−3−オクチルフタリド
(No.6)の合成 窒素雰囲気下、200m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム0.34g(14.0mmol)に乾燥T
HFを5ml加えた。室温で乾燥THF10ml中の臭化オ
クチル2.59g(13.4mmol)を10分間で滴下
し、室温で10分間攪拌後、乾燥THF10ml中のo−
アセチル安息香酸1.0g(6.09mmol)を10分間
で滴下した。この溶液を60℃で1.5時間攪拌した
後、室温で濃塩酸を10ml加え、100℃で2時間攪拌
した。この反応溶液を水150mlに注いだ後、有機相を
分離後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、濃
縮した。副生成物として生じるオクタノールを減圧蒸留
で除き、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを
用い、展開液にヘキサン/酢酸エチル(30/1)を使
用し、3−メチル−3−オクチルフタリドを1.32g
(収率83.2%)得た。得られた化合物の物理化学的
性質は次の通りであった。 ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:0.85(t,3H,
J=6.8Hz)、1.20(br,12H)、1.6
4(s,3H)、1.74〜2.09(m,2H)、
7.37(dd,1H,J=7.5、1.0Hz)、
7.50(ddd,1H,J=7.5、7.5,1.0
Hz)、7.67(ddd,1H,J=7.5、7.
5,1.0Hz)、7.87(dd,1H,J=7.
5、1.0Hz) ・IR(neat):2932、1764、1618、
1460、1380cm -1
【0036】(7)3−メチル−3−デシルフタリド
(No.7)の合成 窒素雰囲気下、200m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム1.70g(69.9mmol)に乾燥T
HFを20ml加えた。室温で乾燥THF20ml中の臭化
デシル14.8g(67.0mmol)を10分間で滴下
し、室温で10分間攪拌後、乾燥THF30ml中のo−
アセチル安息香酸5.0g(30.5mmol)を10分間
で滴下した。この溶液を60℃で2時間攪拌した後、室
温で濃塩酸を20ml加え、100℃で1時間攪拌した。
この反応溶液を水150mlに注いだ後、有機相を分離
後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、濃縮し
た。副生成物として生じるデカノールを減圧蒸留で除
き、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
い、展開液にヘキサン/酢酸エチル(30/1)を使用
し、3−メチル−3−デシルフタリドを7.20g(収
率81.8%)得た。得られた化合物の物理化学的性質
は次の通りであった。 ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:0.87(t,3H,
J=6.9Hz)、1.19〜1.21(br,16
H)、1.64(s,3H)、1.74〜2.09
(m,2H)、7.36(dd,1H,J=7.5、
1.0Hz)、7.50(ddd,1H,J=7.5、
7.5,1.0Hz)、7.66(ddd,1H,J=
7.5、7.5,1.0Hz)、7.87(dd,1
H,J=7.5、1.0Hz) ・IR(neat):2932、1768、1618、
1470、1380cm -1
【0037】(8)3−メチル−3−ヘキサデシルフタ
リド(No.8)の合成 窒素雰囲気下、200m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム1.02g(42.0mmol)に乾燥T
HFを10ml加えた。室温で乾燥THF20ml中の臭化
ヘキサデシル12.3g(40.2mmol)を10分間で
滴下し、室温で10分間攪拌後、乾燥THF20ml中の
o−アセチル安息香酸3.0g(18.3mmol)を10
分間で滴下した。この溶液を60℃で1.5時間攪拌し
た後、室温で濃塩酸を20ml加え、100℃で2時間攪
拌した。この反応溶液を水150mlに注いだ後、有機相
を分離後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
を用い、展開液にヘキサン/酢酸エチル(40/3)を
使用し、3−メチル−3−ヘキサデシルフタリドを5.
34g(収率78.4%)得た。得られた化合物の物理
化学的性質は次の通りであった。 ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:0.88(t,3H,
J=6.8Hz)、1.19〜1.34(br,28
H)、1.64(s,3H)、1.68〜2.06
(m,2H)、7.36(dd,1H,J=7.4、
0.9Hz)、7.50(ddd,1H,J=7.4、
7.4,1.0Hz)、7.66(ddd,1H,J=
7.4、7.4,1.2Hz)、7.87(dd,1
H,J=7.4、0.8Hz) ・IR(neat):2916、2848、1734、
1614、1464cm -1
【0038】(9)3−メチル−3−(2−オクチル)
フタリド(No.9)の合成 窒素雰囲気下、200m1容量の4口フラスコ中、乾燥
金属マグネシウム1.70g(69.9mmol)に乾燥T
HFを20ml加えた。室温で乾燥THF20ml中の臭化
2−オクチル12.9g(67.0mmol)を10分間で
滴下し、室温で10分間攪拌後、乾燥THF30ml中の
o−アセチル安息香酸5.0g(30.5mmol)を10
分間で滴下した。この溶液を60℃で2時間攪拌した
後、室温で濃塩酸を20ml加え、100℃で1時間攪拌
した。この反応溶液を水150mlに注いだ後、有機相を
分離後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、濃
縮した。副生成物として生じる2−オクタノールを減圧
蒸留で除き、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーを用い、展開液にヘキサン/酢酸エチル(30/1)
を使用し、3−メチル−3−(2−オクチル)フタリド
を4.20g(収率52.9%)得た。得られた化合物
の物理化学的性質は次の通りであった。 ・フタリド臭なし ・ 1H NMR(CDCl3)δ:0.85(t,3H,
J=6.9Hz)、0.98(d,3H,J=6.7H
z)、1.19〜1.32(br,10H)、1.64
(d,3H,J=2.4Hz)、1.89〜2.03
(m,1H)、7.37(ddd,1H,J=7.5、
1.1、1.0Hz)、7.50(ddd,1H,J=
7.5、7.5,1.0Hz)、7.65(ddd,1
H,J=7.6、7.5,1.0Hz)、7.87
(d,1H,J=7.6Hz) ・IR(neat):2936、1766、1618、
1468、1380cm -1
【0039】実験例1 合成例1で得られたジアルキルフタリド誘導体No.
5、No.6、No.7及びNo.9について、それら
の血管拡張活性を下記方法により測定した。 〔血管拡張活性の測定方法〕体重150〜200gのS
Dラットをチオペンタールナトリウムにて麻酔し、開胸
手術を行い、すばやく正中大動脈を取り出した。更にピ
ンセットなどにより余分な結合組織などを除いた後、1
〜2mm長に切断した。この血管断片を材料として等張性
トランスデューサーを用いたマグヌス法により試験物質
の血管拡張活性を測定した。即ち、血管断片を常法に従
って生理的栄養溶液(PSS、ヘペス緩衝液、pH7.
4)中、酸素ガス通気下でしばらく安定させた後、KC
lの添加によって生じる血管収縮反応に対する試験物質
の抑制効果を血管拡張活性とした。尚、試験物質はエタ
ノールに溶解させた。 〔結果〕高カリウム濃度(80mM)による脱分極性の
最大血管収縮に対する、試験物質の50%抑制活性作用
濃度(ID50)は下記〔表2〕に示す通りであった。
【0040】
【表2】
【0041】実験例2 合成例1で得られたジアルキルフタリド誘導体No.1
〜9について、それらの皮膚血流改善作用を、下記の家
兎耳介透明窓を用いた生体顕微鏡的皮膚微小循環観察法
(Asano M. et al, Bulletin of Institute of Public
Health, 12. 34(1963))により検討した。 〔試験方法〕浅野らの方法(Journal of Ethnopharmaco
logy. 20. 107 (1987)) に従って試験モデルの作製及び
評価を行った。即ち、耳介にアクリル製チャンバーを取
り付けた体重約3kgの日本白色系雄性家兎を1群6羽用
い、家兎の耳介部に装着したチャンバー内の血流が、試
験物質を耳介に塗布することによってどのように変化す
るかを、微小光電プレティスモグラフィー(MPPG)
を用いて測定した。試験物質は、プロピレングリコー
ル:イソプロパノール(60:40)混合液に5.0重
量%となるように溶解し、その約100mgを塗布した。 〔結果〕試験物質(ジアルキルフタリド誘導体No.1
〜9)を耳介に塗布した直後から、明瞭な血流量の増加
が認められた。
【0042】実施例1 下記組成のW/Oクリーム(皮膚外用剤)を常法により
調製した。 W/Oクリーム組成: (成分) (重量%) (1)メチルオクチルフタリド 5.0 (2)α−モノメチル分岐イソステアリルグリセリルエーテル 3.0 (3)ワセリン 15.0 (4)イソプロピルミリステート 5.0 (5)精製水 バランス
【0043】実施例2 下記組成のW/Oクリーム(皮膚外用剤)を常法により
調製した。 W/Oクリーム組成: (成分) (重量%) (1)メチル2オクチルフタリド 0.08 (2)コレステロール 0.5 (3)コレステロールイソステアレート 1.0 (4)ポリエーテル変性シリコーン 1.5 (5)環状シリコーン 20.0 (6)メチルフェニルポリシロキサン 2.0 (7)メチルポリシロキサン 2.0 (8)硫酸マグネシウム 0.5 (9)55%エタノール 5.0 (10)カルボキシメチルキチン (一丸ファルコス社製、キチンリキッドHV) 0.5 (11)精製水 バランス
【0044】実施例3 下記組成のO/Wクリーム(皮膚外用剤)を常法により
調製した。 O/Wクリーム組成: (成分) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0 (2)モノステアリン酸ソルビタン 0.5 (3)ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.5 (4)セトステアリルアルコール 2.0 (5)ステアリン酸 1.8 (6)メチルオクチルフタリド 0.001 (7)コレステロール 1.5 (8)コレステリルイソステアレート 1.0 (9)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 8.0 (10)メチルポリシロキサン 5.0 (11)グリセリン 5.0 (12)精製水 バランス
【0045】実施例1〜3で得られたクリームは、いず
れも、ヒビ、アカギレに対し良好な結果(予防・治療効
果)を示した。
【0046】実施例4 下記組成のヘアクリーム養毛料を常法により調製した。 ヘアクリーム養毛料組成: (成分) (重量%) (1)ミツロウ 1.0 (2)流動パラフィン 50.0 (3)ステアリン酸 3.0 (4)セスキオレイン酸ソルビタン 2.0 (5)モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20 E.O.) 1.5 (6)メチルオクチルフタリド 1.0 (7)パントテン酸カルシウム 0.2 (8)エチニルエストラジオール 0.0005 (9)香料 0.2 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 バランス
【0047】実施例5 下記組成のヘアローションタイプ養毛料を常法により調
製した。 ヘアローションタイプ養毛料組成: (成分) (重量%) (1)サルチル酸 1.0 (2)乳酸 0.01 (3)乳酸ナトリウム 0.05 (4)エチルアルコール 10.0 (5)メチル2−オクチルフタリド 0.2 (6)リン酸−L−アスコルビン酸マグネシウム 3.0 (7)酢酸−DL−α−トコフェロール 0.05 (8)グリチルレチン酸ジカリウム 0.1 (9)香料 0.2 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 バランス
【0048】実施例6 下記組成のヘアリキッドタイプ養毛料を常法により調製
した。 ヘアリキッドタイプ養毛料組成: (成分) (重量%) (1)ポリオキシプロピレンブチルエーテルリン酸(35 P.O.) 9.0 (2)ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル(35 P.O.) 10.0 (3)トリエタノールアミン 1.0 (4)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 (5)メチルオクチルフタリド 0.1 (6)ビタミンE 0.05 (7)エチルアルコール 30.0 (8)香料 0.2 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)精製水 バランス
【0049】実施例4、実施例5及び実施例6で得られ
た養毛料について、毛髪の薄くなった30代〜50代の
パネラー(男性)による試験を行った。塗布方法として
は、毎日就寝前に洗髪を行った後、毛髪の薄くなった箇
所に実施例4、実施例5及び実施例6のいずれかの養毛
料を1〜2g程度練り込み、頭皮を約5分間程度マッサ
ージした。上記塗布方法で本発明の養毛料を毎日使用し
たところ、使用開始1週間後に産毛状の毛髪が生えてき
た。さらに本発明の養毛料を毎日使用しつづけたとこ
ろ、個人により多少の相違はあるが、平均1〜2ヶ月で
上記産毛状の毛髪が通常の毛髪と区別がつかない程度ま
で成長した。この間、発疹やかぶれなどの副作用は皆無
であった。
【0050】実施例7 メチルオクチルフタリド0.81gにショ糖エステル
0.005gを加え、デキストリンを用いて2.5gの
粉末状入浴剤を調製した。
【0051】実施例8 実施例7で得られた入浴剤に炭酸水素ナトリウム32.
0g及びコハク酸15.5gを加えて成型し、1錠50
gの錠剤型入浴剤を調製した。この入浴剤を150リッ
トルの浴湯に溶かして入浴したところ、入浴後の温感が
強く、温まり感が高かった。
【0052】
【発明の効果】本発明の血管拡張剤は、薬草臭がなく、
且つ皮膚や頭皮の血行不良に起因する種々の疾患、特に
凍傷、凍蒼、ヒビ、アカギレ、脱毛症などの予防・治療
剤として極めて有用であり、特に皮膚外用剤、入浴剤及
び養毛・育毛剤などとして好適に利用され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/34 ABR ADA

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記〔化1〕の一般式(1)で表わされ
    るジアルキルフタリド誘導体を有効成分として含有する
    血管拡張剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記ジアルキルフタリド誘導体が、一般
    式(1)中のR1 が炭素数1〜4のアルキル基で且つR
    2 が炭素数6〜18のアルキル基である化合物である請
    求項1記載の血管拡張剤。
  3. 【請求項3】 R1 がメチル基又はエチル基で且つR2
    が炭素数6〜10のアルキル基である請求項2記載の血
    管拡張剤。
  4. 【請求項4】 皮膚外用剤として用いられる請求項1記
    載の血管拡張剤。
  5. 【請求項5】 入浴剤として用いられる請求項1記載の
    血管拡張剤。
  6. 【請求項6】 養毛・育毛剤として用いられる請求項1
    記載の血管拡張剤。
  7. 【請求項7】 下記〔化2〕の一般式(2)で表わされ
    るジアルキルフタリド誘導体。 【化2】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187720A (ja) * 1999-10-21 2001-07-10 Kao Corp 脱毛剤及び外用剤
JP2003321329A (ja) * 2002-04-25 2003-11-11 Kirin Brewery Co Ltd 育毛剤

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