JP4182647B2 - 熱定着装置及びプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱定着装置及びこの熱定着装置を備えたレーザプリンタ等のプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタ等のプリンタは、用紙に転写されたトナーを定着させるため熱定着装置を備える。図7に示すように、この熱定着装置61は加熱ローラ62と加圧ローラ63を有し、両ローラ62,63間を通る用紙64に熱と圧力を加えて用紙64上のトナーを熱定着させるようになっている。また、用紙64の流れ方向に見て両ローラ62,63の上流側には用紙64の定着入口ガイド板65が設けられる。用紙64はこの定着入口ガイド板65により案内されて両ローラ62,63のニップ部66に入り加熱及び加圧されつつ上流側に抜け出る。
【0003】
また、図8に示すように、加熱ローラ62の周面には逆クラウンが与えられ、加圧ローラ63の周面にはクラウンが形成されている。これにより加熱ローラ62と加圧ローラ63とのニップ部66に咥えられる用紙64はその両側へ引っ張られようとし皺伸ばしされつつ定着処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、熱定着装置61の定着入口ガイド板65は導電材で形成されているのでノイズの影響を受けやすく、ノイズが発生すると本体制御を誤動作させたりする。これを防止するため、従来図7に示すように、定着入口ガイド板65をアース67に接続したり、定着入口ガイド板65の全体を絶縁性樹脂で作っている。ところが、定着入口ガイド板65の全体を絶縁性樹脂で形成すると、用紙64が定着入口ガイド板65と摺擦し摩擦帯電してしまってトナーが飛散し、また、導電性のある定着入口ガイド板65をアース67に接続すると、用紙64のトナーを吸着するための電荷が接地に流れてしまって電荷がなくなりトナーが飛散したりする。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決することができる熱定着装置及びプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、加熱手段(26)と、加圧手段(27)と、加熱及び加圧手段(26,27)間のニップ部(60)に記録媒体(3)を導く導電性を有した定着入口ガイド板(58)とを備えた熱定着装置(18)において、定着入口ガイド板(58)がフロート状態に保持され、定着入口ガイド板(58)は、記録媒体(3)をガイドするための金属板(581)と、金属板(581)を支持し樹脂から形成された支持部(582)とを有し、支持部(58 2 )は、記録媒体(3)搬送方向における下 流側端と、搬送される記録媒体(3)に対向する表面と、当該表面の反対面である裏面を有し、金属板(581)は、支持部(58 2 )の表面と搬送されてくる記録媒体(3)の間に配置されることによりその記録媒体(3)をガイドするガイド部と、当該ガイド部の記録媒体(3)の搬送方向下流側端部から延出して支持部(58 2 )の記録媒体(3)の搬送方向下流端を巻込みながら覆うとともに、さらに支持部(58 2 )の裏面に沿って突出することにより支持部(58 2 )を挟んで前記ガイド部と反対側に配置された先端を有する先端部とを備え、定着入口ガイド板(58)は、前記先端部が支持部(58 2 )の記録媒体(3)の搬送方向下流端を巻込むように形成され、前記ガイド部が支持部(58 2 )の表面と隙間を介して保持されることを特徴とする熱定着装置(18)を採用する。
【0007】
この請求項1の発明によれば、導電性のある定着入口ガイド板(58)をアース(67)に接続したり、定着入口ガイド板(58)の全体を樹脂で作ってフロート状態にした場合に比べ、記録媒体(3)の定着入口ガイド板(58)に接触する側におけるトナーを吸着するための電荷が温存され、トナーのオフセットや飛散を一層低減することができる。
【0008】
請求項2の発明は、加熱手段(26)と、加圧手段(27)と、加熱及び加圧手段(26,27)間のニップ部(60)に記録媒体(3)を導く導電性を有した定着入口ガイド板(58)とを備えた熱定着装置(18)において、定着入口ガイド板(58)が単方向性の整流手段(70)を介して接地されており、整流手段(70)は逆方向電圧が印加される方向で定着入口ガイド板(58)に接続され、定着入口ガイド板(58)は、記録媒体(3)をガイドするための金属板(581)と、金属板(581)を支持し樹脂から形成された支持部(582)とを有し、支持部(58 2 )は、記録媒体(3)搬送方向における下流側端と、搬送される記録媒体(3)に対向する表面と、当該表面の反対面である裏面を有し、金属板(581)は、支持部(58 2 )の表面と搬送されてくる記録媒体(3)の間に配置されることによりその記録媒体(3)をガイドするガイド部と、当該ガイド部の記録媒体(3)の搬送方向下流側端部から延出して支持部(58 2 )の記録媒体(3)の搬送方向下流端を巻込みながら覆うとともに、さらに支持部(58 2 )の裏面に沿って突出することにより支持部(58 2 )を挟んで前記ガイド部と反対側に配置された先端を有する先端部とを備え、定着入口ガイド板(58)は、前記先端部が支持部(58 2 )の記録媒体(3)の搬送方向下流端を巻込むように形成され、前記ガイド部が支持部(58 2 )の表面と隙間を介して保持されることを特徴とする熱定着装置(18)を採用する。
【0009】
この請求項2の発明によれば、逆方向電圧が印加される方向で単方向性の整流手段(70)が定着入口ガイド板(58)に接続されているので、定着入口ガイド板(58)に接触する側の記録媒体(3)の電荷が、定着入口ガイド板(58)から接地に移動することがなく、記録媒体(3)の定着入口ガイド板(58)に接触する側におけるトナーを吸着するための電荷が温存される。従って、トナーの飛散を一層低減することができる。
【0010】
請求項3の発明は、上記整流手段がツェナーダイオード(70)である請求項2に記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0011】
この請求項3の発明によれば、定着入口ガイド板(58)には、逆方向電位が印加されるようにツェナーダイオード(70)が接続されるので、接触する側の記録媒体(3)の電荷は、定着入口ガイド板(58)から接地に移動することがなく、記録媒体(3)の定着入口ガイド板(58)に接触する側におけるトナーで吸着するための電荷が温存される。従って、トナーのオフセットや飛散を一層低減することができる。
【0012】
【0013】
【0014】
請求項4の発明は、上記定着入口ガイド板(58)が、ニップ部(60)を通過する記録媒体(3)の搬送路を加熱手段(26)側へ偏らせるように付勢手段(56)により付勢された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0015】
この請求項4の発明によれば、定着入口ガイド板(58)が付勢手段(56)により加熱手段(26)側に付勢されることから、定着入口ガイド板(58)が記録媒体(3)の剛性、挙動変化に対し自在に変位し、記録媒体(3)の姿勢を加熱手段(26)の近傍に維持することができる。従って、記録媒体(3)はニップ部(60)に良好に案内され、ニップ前に加熱手段(26)により予熱され、トナーの飛散等が防止される。
【0016】
請求項5の発明は、上記付勢手段が弾性体(56)で構成され、定着入口ガイド板(58)が上記ニップ部(60)に平行な支軸(55)により回動可能に支えられている請求項4に記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0017】
この請求項5の発明によれば、定着入口ガイド板(58)が支軸(55)を支点にして回動するので、記録媒体(3)の搬送路を簡易に加熱手段(26)側へ偏らせることができる。
【0018】
請求項6の発明は、上記付勢手段(56)が、定着入口ガイド板(58)自体がその上を通過する記録媒体(3)の搬送路が加熱手段(26)側へ偏るように記録媒体(3)を付勢する弾性材で形成されることにより実現される請求項4に記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0019】
この請求項6の発明によれば、定着入口ガイド板(58)が付勢手段(56)を兼ねるので、記録媒体(3)との接触で定着入口ガイド板(58)自体が弾性変形することとなる。従って、定着入口ガイド板(58)の周辺の構造が簡素化される。
【0020】
請求項7の発明は、上記定着入口ガイド板(58)における上記ニップ部側(581)が金属で形成され、反ニップ部側(582)が樹脂で形成される請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0021】
この請求項7の発明によれば、記録媒体(3)に接触する部分(581)が金属で出来ているから記録媒体(3)の静電コントロールが可能となる。また、反ニップ部側(582)が樹脂で形成されるので、紙詰まり解消作業等の際にユーザーの手指が触れるようなことがあっても火傷をするおそれがない。
【0022】
請求項8の発明は、上記定着入口ガイド板(58)に、記録媒体(3)側に突出する曲面を有した稜部(58a)が形成された請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0023】
この請求項8の発明によれば、走行する記録媒体(3)が定着入口ガイド板(58)の稜部(58a)の曲面に接触するので、記録媒体(3)に擦り跡や皺が発生するのを防止し、また記録媒体(3)が紙である場合は紙粉が発生したりするのを防止することができる。
【0024】
請求項9の発明は、上記定着入口ガイド板(58)が記録媒体(3)よりも幅狭に形成された請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0025】
この請求項9の発明によれば、記録媒体(3)の両側が定着入口ガイド板(58)に接触しないので、記録媒体(3)上のトナーが定着入口ガイド板(58)に付着しなくなる。
【0026】
請求項10の発明は、上記定着入口ガイド板(58)の両側に、導電性の線材(57)が定着入口ガイド板(58)のガイド面に倣うように配置された請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0027】
この請求項10の発明によれば、定着入口ガイド板(58)から食み出る記録媒体(3)の両側が線材(57)により支持されるので、記録媒体(3)の走行が安定する。
【0028】
請求項11の発明は、上記定着入口ガイド板(58)が、上記加熱手段(26)又は加圧手段(27)に形成される逆クラウン又はクラウンの曲率以上の曲率で鉛直方向に湾曲する稜部(58a)を備えた請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の熱定着装置(18)を採用する。
【0029】
この請求項11の発明によれば、記録媒体(3)の稜部(58a)がニップ部(60)の湾曲弧に倣うように鉛直方向に湾曲するので、記録媒体(3)の前端の中央部からニップ部(60)にニップされた後両側がニップされることになる。従って、記録媒体(3)は適正に皺伸ばしされつつニップ部(60)を通過する。
【0030】
請求項12の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の熱定着装置(18)を備えたプリンタを採用する。
【0031】
この請求項12の発明によれば、適正に熱定着を行うことができるので、印刷品質のよいプリンタを提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0033】
<実施の形態1>
最初に、熱定着装置が装着されるプリンタの全体の概要について説明する。
【0034】
図1に示すプリンタはレーザプリンタ1であり、このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体である用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
なお、このレーザプリンタ1では用紙3に限らず樹脂シート等他の記録媒体にもプリント可能である。
【0035】
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる搬送ローラ10および11と、搬送ローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0036】
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、一枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ10および11によってレジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成部5に送るようにしている。
【0037】
なお、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット15aとを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット15aは、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット15aの裏側に配設される図示しないばねによって、マルチパーパス側給紙パット15aがマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット15aとで挟まれた後、一枚毎に給紙される。
【0038】
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、転写ローラ24および熱定着装置18などを備えている。
【0039】
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22などを備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22、レンズ21の順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスカートリッジ17の像担持体である感光ドラム23の表面上に高速走査にて照射させている。
【0040】
プロセスカートリッジ17は、スキャナユニット16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。このプロセスカートリッジ17は、感光ドラム23を備えるとともに、図示しない、スコロトロン型帯電器、現像ローラ、トナー収容部などを備えている。
【0041】
トナー収容部には、現像剤として、正帯電性の非磁性一成分の重合トナーが充填されており、そのトナーが、現像ローラに一定厚さの薄層として担持される。
【0042】
一方、感光ドラム23は、現像ローラと対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0043】
そして、感光ドラム23の表面は、感光ドラム23の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成され、その後、現像ローラと対向した時に、現像ローラ上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム23の表面に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム23の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0044】
転写ローラ24は、感光ドラム23の下方において、本体ケーシング2側において回転可能に支持された状態で、感光ドラム23と対向するように配置されている。この転写ローラ24は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム23に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム23上に担持されたトナーからなる可視像は、用紙3が感光ドラム23と転写ローラ24との間を通る間に用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は、搬送ベルト25を介して、熱定着装置18に搬送される。なお、カラー印刷の場合は、感光ドラム23に像担持体としての中間転写ベルトが接し、この中間転写ベルトに転写ローラ24が接することになる。
【0045】
熱定着装置18は、図1に示すように、プロセスカートリッジ17の下流側に配設される。この熱定着装置18は、図1乃至図3に示すように、本体ケーシング2内に固定されるケーシング部材34を備え、このケーシング部材34内に加熱手段である加熱ローラ26と、加圧手段である加圧ローラ27と、加熱及び加圧ローラ26,27間のニップ部60に記録媒体である用紙3を導く導電性を有した定着入口ガイド板58とを備える。
【0046】
ケーシング部材34は、絶縁性部材で形成され、下方が開放された箱型に形成され、その長手方向両端部には、加熱及び加圧ローラ26,27を回転可能に支持するためのホルダ部35,35を備える。また、所定位置には、加熱手段用の温度ヒューズ40、サーモスタット41等が取り付けられている。ケーシング部材34の中の加熱及び加圧ローラ26,27よりも下流側には、加熱及び加圧ローラ26,27間を通過する用紙3を搬送するための搬送ローラ28が回転可能に支持されている。
【0047】
加熱ローラ26は、金属製のローラ本体32の内部にヒータ33を備え、ケーシング部材34に回転可能に支持されている。加圧ローラ27は少なくとも表面がゴム等クッション性のある材料で出来たローラであり、ケーシング部材34に回転可能に支持されている。もちろん、加熱ローラ26の表面をクッション性のある材料で形成し、加圧ローラ27の表面を硬い材料で形成してもよい。加熱及び加圧ローラ26,27が上下方向で接触することにより、両者間に用紙3を挟みつつ搬送するニップ部60が形成される。プロセスカートリッジ17において用紙3上に転写されたトナーは、用紙3がニップ部60を通過する間に熱定着せしめられる。なお、加熱及び加圧ローラ26,27は無端ベルト等他の加熱及び加圧手段で代替することもできる。
【0048】
定着入口ガイド板58は、導電性のある材料すなわち導電性樹脂又は金属で作られるが、望ましくは金属板で形成され、絶縁性のケーシング部材34に取り付けられてフロート状態に保持される。定着入口ガイド板58が金属板で形成されることにより、走行する用紙3に擦られても静電気が発生し難くなり、用紙3の定着入口ガイド板58に接する側におけるトナーを吸着するための電荷を一定にすることができ、静電気によるトナーの飛散が防止される。また、導電性のある定着入口ガイド板58がフロート状態に保持されることにより、用紙3の定着入口ガイド板58に接触する側におけるトナーを吸着するための電荷が温存され、トナーの飛散が防止される。
【0049】
また、図3に示すように、必要に応じて定着入口ガイド板58が単方向性の整流手段を介して接地され、この整流手段は定着入口ガイド板58に逆方向電圧が印加される方向で接続される。整流手段としては例えばツェナーダイオード70が用いられる。この整流手段により定着前の用紙3の電位が簡易にコントロールされ、静電気によるトナーの飛散がより確実に防止される。
【0050】
なお、本実施形態のトナーは、上述したように正帯電性であるため、定着入口ガイド板58に接触する側の用紙3の電荷は負極性の電荷である。従って、図3の例では、ツェナーダイオード70のアノード側を定着入口ガイド板58に接続している。しかし、負帯電性のトナーを用いる場合には、定着入口ガイド板58に接触する側の用紙3の電荷は正極性の電荷となるので、ツェナーダイオード70のカソード側を定着入口ガイド板58に接続すれば良い。
【0051】
定着入口ガイド板58の上面は平坦でもよいが、図3に示すように、必要に応じて記録媒体である用紙3側に突出する曲面を有した稜部58aが形成される。用紙3はこのような定着入口ガイド板58の稜部58aの曲面に接触しつつ走行するので、記録媒体である用紙3に皺が発生したり記録媒体の表面に擦り跡が発生したりするのが防止され、また紙粉等の発生も防止される。
【0052】
定着入口ガイド板58の左右幅すなわち記録媒体である用紙3の搬送方向に垂直な方向の幅は用紙3の幅以上であってもよいが、望ましくは図2に示すように定着入口ガイド板58の左右幅cは用紙3の幅よりも幅狭に形成される。例えば、通常使用される版のうちでも比較的小さい版であるB5版の用紙を縦長に搬送する場合にその幅よりも小さい幅とされる。これにより、記録媒体である用紙3の両側が定着入口ガイド板58に接触しなくなるので、用紙3上のトナーが定着入口ガイド板58に付着しなくなる。
【0053】
また、定着入口ガイド板58の両側には、導電性の線材57a,57bが定着入口ガイド板58のガイド面に倣うように配置され、線材57a,57bも定着入口ガイド板58と同様にフロート状態に保持されるか、ツェナーダイオード70を介して接地される。記録媒体である用紙3は定着入口ガイド板58上を走行する際にその両側が定着入口ガイド板58の両側から食み出るが、この定着入口ガイド板58から食み出る用紙3の両側が線材57a,57bにより支持される。例えば、線材57a,57bは、定着入口ガイド板58の両側に二本ずつ設けられ、B5版の用紙が搬送される場合はその用紙の片側が二本の線材57a,57aの中間を通り他の片側が二本の線材57b,57bの中間を通るように配置され、A4版の用紙が搬送される場合はその用紙の両側が外側の線材57a,57bの更に外側を通るように配置される。この導電性の線材57a,57bは、定着入口ガイド板58と同様に用紙3の静電的コントロールも行う。
【0054】
図1に示すように、この熱定着装置18において定着された用紙3は、その後、熱定着装置18の下流側に設けられる搬送ローラ28および29によって、排紙ローラ30に搬送され、排紙ローラ30に送られた用紙3は、その排紙ローラ30によって排紙トレイ31上に排紙される。
【0055】
<実施の形態2>
図4に示すように、この実施の形態2における定着入口ガイド板58は、加熱及び加圧ローラ26,27のニップ部60を通過する記録媒体である用紙3の搬送路を加熱ローラ26側へ偏らせるように付勢手段により付勢されている。付勢手段としてはバネ、ゴム等の弾性体を用いることができるが、図示例ではバネ56が絶縁性のケーシング部材34に支持されている。また、必要に応じて、定着入口ガイド板58がニップ部60に平行な支軸55を介しケーシング部材34に上下に回動可能に支えられる。
【0056】
この定着入口ガイド板58は付勢手段であるバネ56により付勢され、支軸55を支点に回動し、加熱ローラ26側に近接する。これにより、定着入口ガイド板58が用紙3の剛性、挙動変化に対し自在に変位し、用紙3の姿勢を加熱ローラ26の近傍に維持する。従って、用紙3はニップ部60に良好に案内されると共に、ニップ前に加熱ローラ26により予熱され、トナーの飛散等が防止される。
【0057】
なお、ニップ部60は図6に示すように加熱及び加圧ローラ26,27に逆クラウン及びクラウンが形成される場合は湾曲することになるが、その曲率は極めて小さいのでその場合は支軸55はニップ部60に略平行であり、加圧ローラ26,27の回転軸に平行ということになる。
【0058】
また、付勢手段としてバネ56等を用いることなく定着入口ガイド板58自体の弾性を利用することも可能である。すなわち、定着入口ガイド板58を弾性に富む材料で形成し、その弾性変形により用紙3の搬送路を加熱ローラ26側へ偏らせるようにしてもよい。この場合、定着入口ガイド板58が付勢手段を兼ねるので、定着入口ガイド板58の周辺の構造が簡素化される。
【0059】
なお、実施の形態1における線材57a,57bをこの実施の形態2でも設け、この線材57a,57bで付勢手段を兼ねるようにしてもよい。
【0060】
<実施の形態3>
図5に示すように、この実施の形態3における定着入口ガイド板58は、加熱及び加圧ローラ26,27間のニップ部60側の部分581が導電材例えば金属板で形成され、反ニップ部60側の部分582が樹脂例えば絶縁性樹脂で形成されている。
【0061】
具体的には、定着入口ガイド板58の反ニップ部60側の部分582はケーシング部材34と同様に絶縁性樹脂で形成され、ケーシング部材34と一体化されている。反ニップ部60側の部分582はニップ部60の近傍へと突出し、その上部でニップ部60側の部分581を支持するようになっている。この反ニップ部60側の部分582は樹脂で形成されるので、加熱ローラ26により加熱されてもほとんど蓄熱せず熱くならない。
【0062】
なお、反ニップ部60側の部分582を導電性樹脂で形成してもよい。この場合、反ニップ部60側の部分582をニップ部60側の部分581と同様にフロート状態とするか、ツェナーダイオードを介して接地する。
【0063】
定着入口ガイド板58のニップ部60側の部分581は記録媒体である用紙3に常に接触する部分であり、金属により形成される。このため、走行する用紙3により擦られても静電気を発生し難くなる。また、このニップ部60側の部分581は、反ニップ部60側の部分582の上にフロート状態に保持される。これにより、導電性のある定着入口ガイド板58をアース67に接続したり、定着入口ガイド板58の全体を絶縁性樹脂で作った場合に比べ、用紙3の静電コントロールが可能であり、用紙3の定着入口ガイド板58に接触する側におけるトナーを吸着するための電荷が温存され、トナーの飛散が一層低減される。また、定着入口ガイド板58のニップ部60側の部分581は薄い金属板の板金加工等により形成され、反ニップ部60側の部分582の上に隙間を介して保持される。これにより、ニップ部60側の部分581はそれ自体の弾性により用紙3の剛性、挙動変化に対し自在に変位し、用紙3の姿勢を加熱ローラ26の近傍に維持する。従って、用紙3はニップ部60に良好に案内され、ニップ前に加熱ローラ26により予熱され、トナーの飛散等が防止される。
【0064】
また、定着入口ガイド板58のニップ部60側の部分581には、用紙3側に突出する曲面を有した稜部58aが形成される。走行する用紙3はこの定着入口ガイド板58の稜部58aの曲面に接触するので、用紙3に擦り跡、皺、紙粉が発生しなくなる。
【0065】
さらに、このニップ部60側の部分581は金属等で作られるので加熱ローラ26により加熱されて熱くなるが、その部分は定着入口ガイド板58のニップ部60側に配置されており、しかもケーシング部材34の後部下端34aが加熱ローラ26の回転中心よりも下方であって反ニップ部60側の部分582の上方へと延びている。従って、紙詰まり等がこの熱定着装置18で発生した場合にその解消作業に当たり作業者の手指がニップ部60側の熱い部分581に触れることはなく、火傷をするおそれはない。
【0066】
<実施の形態4>
図6に示すように、この実施の形態3における定着入口ガイド板58は、加熱ローラ26又は加圧ローラ27に形成される逆クラウン又はクラウンの曲率以上の曲率で鉛直方向に湾曲する稜部58aを備えている。図示例では加熱ロー26側に逆クラウンが形成され、加圧ローラ27側にクラウンが形成されるが、加熱ローラ26側にクラウンを形成し、加圧ローラ27側に逆クラウンを形成してもよい。この定着入口ガイド板58は例えば金属板を鉛直方向に湾曲させることにより形成することができる。定着入口ガイド板58の稜部58aの曲率は逆クラウン又はクラウンの曲率と同率でもよいが、望ましくは逆クラウン又はクラウンの曲率よりも大きくされ、図6の立面図に示すように定着入口ガイド板58はニップ部60との間に隙間A,B,Cが形成されるように配置される。隙間A,B,Cの大きさの関係はA=C≧Bとなる。
【0067】
この定着入口ガイド板58により案内される記録媒体である用紙3の前端は、ニップ部60の湾曲弧に倣うように鉛直方向に湾曲するので、まず用紙3の前端の中央部からニップ部60にニップされた後に両側がニップされることになる。従って、記録媒体である用紙3は適正に皺伸ばしされつつニップ部60を通過する。
【0068】
なお、上記各実施の形態において熱定着装置はプリンタに装着したものとして説明したが、ファクシミリ装置等他の装置にも装着可能である。また、転写手段としては、転写ローラに限らず、コロトロン型の転写手段を用いることも可能である。また、図3、図4に示す各実施の形態では稜部を定着入口ガイド板の上側の中程に形成したが、定着入口ガイド板の前縁すなわち加熱及び加圧ローラのニップ部側の先端に形成してもよい。また、図5に示す実施の形態において、逆方向電圧が印加される方向で単方向性のツェナーダイオード等の整流手段を定着入口ガイド板58のニップ部側部分581に接続してもよいし、定着入口ガイド板を記録媒体よりも幅狭に形成し、その両側に、導電性の線材を定着入口ガイド板のガイド面に倣うように配置してもよいし、定着入口ガイド板の稜部を加熱及び加圧ローラの逆クラウン又はクラウンの曲率以上の曲率で鉛直方向に湾曲させてもよい。
【0069】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、導電性のある定着入口ガイド板(58)をアース(67)に接続したり、定着入口ガイド板(58)の全体を樹脂で作ってフロート状態にした場合に比べ、記録媒体(3)の定着入口ガイド板(58)に接触する側におけるトナーを吸着するための電荷が温存され、トナーのオフセットや飛散を一層低減することができる。
【0070】
請求項2の発明によれば、逆方向電圧が印加される方向で単方向性の整流手段(70)が定着入口ガイド板(58)に接続されているので、定着入口ガイド板(58)に接触する側の記録媒体(3)の電荷が、定着入口ガイド板(58)から接地に移動することがなく、記録媒体(3)の定着入口ガイド板(58)に接触する側におけるトナーを吸着するための電荷が温存される。従って、トナーの飛散を一層低減することができる。
【0071】
請求項3の発明によれば、定着入口ガイド板(58)には、逆方向電位が印加されるようにツェナーダイオード(70)が接続されるので、接触する側の記録媒体(3)の電荷は、定着入口ガイド板(58)から接地に移動することがなく、記録媒体(3)の定着入口ガイド板(58)に接触する側におけるトナーで吸着するための電荷が温存される。従って、トナーのオフセットや飛散を一層低減することができる。
【0072】
【0073】
請求項4の発明によれば、定着入口ガイド板(58)が付勢手段(56)により加熱手段(26)側に付勢されることから、定着入口ガイド板(58)が記録媒体(3)の剛性、挙動変化に対し自在に変位し、記録媒体(3)の姿勢を加熱手段(26)の近傍に維持することができる。従って、記録媒体(3)はニップ部(60)に良好に案内され、ニップ前に加熱手段(26)により予熱され、トナーの飛散等が防止される。
【0074】
請求項5の発明によれば、定着入口ガイド板(58)が支軸(55)を支点にして回動するので、記録媒体(3)の搬送路を簡易に加熱手段(26)側へ偏らせることができる。
【0075】
請求項6の発明によれば、定着入口ガイド板(58)が付勢手段(56)を兼ねるので、記録媒体(3)との接触で定着入口ガイド板(58)自体が弾性変形することとなる。従って、定着入口ガイド板(58)の周辺の構造が簡素化される。
【0076】
請求項7の発明によれば、記録媒体(3)に接触する部分(581)が金属で出来ているから記録媒体(3)の静電コントロールが可能となる。また、反ニップ部側(582)が樹脂で形成されるので、紙詰まり解消作業等の際にユーザーの手指が触れるようなことがあっても火傷をするおそれがない。
【0077】
請求項8の発明によれば、走行する記録媒体(3)が定着入口ガイド板(58)の稜部(58a)の曲面に接触するので、記録媒体(3)に擦り跡や皺が発生するのを防止し、また記録媒体(3)が紙である場合は紙粉が発生したりするのを防止することができる。
【0078】
請求項9の発明によれば、記録媒体(3)の両側が定着入口ガイド板(58)に接触しないので、記録媒体(3)上のトナーが定着入口ガイド板(58)に付着しなくなる。
【0079】
請求項10の発明によれば、定着入口ガイド板(58)から食み出る記録媒体(3)の両側が線材(57)により支持されるので、記録媒体(3)の走行が安定する。
【0080】
請求項11の発明によれば、記録媒体(3)の稜部(58a)がニップ部(60)の湾曲弧に倣うように鉛直方向に湾曲するので、記録媒体(3)の前端の中央部からニップ部(60)にニップされた後両側がニップされることになる。従って、記録媒体(3)は適正に皺伸ばしされつつニップ部(60)を通過する。
【0081】
請求項12の発明によれば、適正に熱定着を行うことができるので、印刷品質のよいプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタの内部構造を示す立面図である。
【図2】 本発明に係る熱定着装置の概観を示す斜視図である。
【図3】 熱定着装置の一例を示す縦断面図である。
【図4】 熱定着装置の他の一例を示す縦断面図である。
【図5】 熱定着装置の更に他の一例を示す縦断面図である。
【図6】 熱定着装置の加熱ローラ、加圧ローラ及び定着入口ガイド板を上流側から見た立面図である。
【図7】 従来の熱定着装置の縦断面図である。
【図8】 従来の熱定着装置の加熱ローラ、加圧ローラ及び定着入口ガイド板を上流側から見た立面図である。
【符号の説明】
3…用紙
18…熱定着装置
26…加熱ローラ
27…加圧ローラ
55…支軸
56…バネ
57…線材
58…定着入口ガイド板
581…定着入口ガイド板のニップ部側部分
582…定着入口ガイド板の反ニップ部側部分
58a…稜部
60…ニップ部
Claims (12)
- 加熱手段と、加圧手段と、加熱及び加圧手段間のニップ部に記録媒体を導く導電性を有した定着入口ガイド板とを備えた熱定着装置において、
前記定着入口ガイド板がフロート状態に保持され、
前記定着入口ガイド板は、前記記録媒体をガイドするための金属板と、当該金属板を支持し樹脂から形成された支持部とを有し、
前記支持部は、前記記録媒体搬送方向における下流側端と、搬送される前記記録媒体に対向する表面と、当該表面の反対面である裏面を有し、
前記金属板は、前記支持部の表面と搬送されてくる記録媒体の間に配置されることによりその前記記録媒体をガイドするガイド部と、当該ガイド部の前記記録媒体の搬送方向下流側端部から延出して前記支持部の前記記録媒体の搬送方向下流端を巻込みながら覆うとともに、さらに前記支持部の裏面に沿って突出することにより前記支持部を挟んで前記ガイド部と反対側に配置された先端を有する先端部とを備え、
前記定着入口ガイド板は、前記先端部が前記支持部の記録媒体の搬送方向下流端を巻込むように形成され、前記ガイド部が前記支持部の表面と隙間を介して保持されることを特徴とする熱定着装置。 - 加熱手段と、加圧手段と、加熱及び加圧手段間のニップ部に記録媒体を導く導電性を有した定着入口ガイド板とを備えた熱定着装置において、
前記定着入口ガイド板が単方向性の整流手段を介して接地されており、整流手段は逆方向電圧が印加される方向で定着入口ガイド板に接続され、
前記定着入口ガイド板は、前記記録媒体をガイドするための金属板と、当該金属板を支持し樹脂から形成された支持部とを有し、
前記支持部は、前記記録媒体搬送方向における下流側端と、搬送される前記記録媒体に対向する表面と、当該表面の反対面である裏面を有し、
前記金属板は、前記支持部の表面と搬送されてくる記録媒体の間に配置されることによりその前記記録媒体をガイドするガイド部と、当該ガイド部の前記記録媒体の搬送方向下流側端部から延出して前記支持部の前記記録媒体の搬送方向下流端を巻込みながら覆うとともに、さらに前記支持部の裏面に沿って突出することにより前記支持部を挟んで前記ガイド部と反対側に配置された先端を有する先端部とを備え、
前記定着入口ガイド板は、前記先端部が前記支持部の記録媒体の搬送方向下流端を巻込むように形成され、前記ガイド部が前記支持部の表面と隙間を介して保持されることを特徴とする熱定着装置。 - 上記整流手段がツェナーダイオードであることを特徴とする請求項2に記載の熱定着装置。
- 上記定着入口ガイド板が、ニップ部を通過する記録媒体の走行路を加熱手段側へ偏らせるように付勢手段により付勢されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の熱定着装置。
- 上記付勢手段が弾性体で構成され、定着入口ガイド板が上記ニップ部に平行な支軸により回動可能に支えられていることを特徴とする請求項4に記載の熱定着装置。
- 上記付勢手段が、定着入口ガイド板自体がその上を通過する記録媒体の走行路が加熱手段側へ偏るように記録媒体を付勢する弾性材で形成されることにより実現されることを特徴とする請求項4に記載の熱定着装置。
- 上記定着入口ガイド板における上記ニップ部側が金属で形成され、反ニップ部側が樹脂で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の熱定着装置。
- 上記定着入口ガイド板に、記録媒体側に突出する曲面を有した稜部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の熱定着装置。
- 上記定着入口ガイド板が記録媒体よりも幅狭に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の熱定着装置。
- 上記定着入口ガイド板の両側に、導電性の線材が定着入口ガイド板のガイド面に倣うように配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の熱定着装置。
- 上記定着入口ガイド板が、上記加熱手段又は加圧手段に形成される逆クラウン又はクラウンの曲率以上の曲率で鉛直方向に湾曲する稜部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の熱定着装置。
- 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の熱定着装置を備えたことを特徴とするプリンタ。
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